JP3369157B2 - 医療用リードの製造方法 - Google Patents

医療用リードの製造方法

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JP3369157B2 JP2000335127A JP2000335127A JP3369157B2 JP 3369157 B2 JP3369157 B2 JP 3369157B2 JP 2000335127 A JP2000335127 A JP 2000335127A JP 2000335127 A JP2000335127 A JP 2000335127A JP 3369157 B2 JP3369157 B2 JP 3369157B2
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B18/00Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body
    • A61B2018/00053Mechanical features of the instrument of device
    • A61B2018/00107Coatings on the energy applicator
    • A61B2018/00125Coatings on the energy applicator with nanostructure

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  • Electrotherapy Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カテーテル等に適
用される医療用リードの製造方法に関し、一層詳細に
は、医療用リードの体内での可撓性および追従性を向上
させる医療用リードの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の不整脈に対する治療方法の1つと
して、適切な部位で心臓の組織を焼灼して変行性のリエ
ントラント伝導路を遮断する方法が知られている。正常
な心臓では、右心房にある洞房結節が周期的に脱分極し
ており、これにより房室結節へと伝達される電波が生じ
る。この電波は、さらに、ヒス束を介して左右の脚へと
伝達され、その結果、心室の協調的な収縮が引き起こさ
れる。心房細動、心房粗動および頻脈等の不整脈は、多
くの場合、心室から心房へのリエントラント伝導路が心
臓の正常な伝達システムに入り込むことに伴って電気刺
激が洞房結節の脱分極に混入するようにフィードバック
されてしまい、その結果、房室結節に誤信号が送られて
しまうことによって引き起こされる。
【0003】これらの不整脈に対して処置を施す際に
は、いわゆる電気生理学マッピングや焼灼電気生理学的
治療法が用いられる。すなわち、まず、遠位端に検出お
よびアブレーション用の電極を有するカテーテルが、血
管系を介して患者の所定の心腔に導入される。このカテ
ーテルは、検出および焼灼する心筋組織に電極が接触す
るように操作される。
【0004】検出およびアブレーションは、心内膜表面
や、冠静脈または冠動脈を介して遂行される。変行性の
伝導路および/または局所性病巣の位置を特定するため
にマッピングが行われ、その際、電極で検出された心臓
の脱分極信号が、リード中の導電線を介してモニターや
分析機器に伝送される。変行性のリエントラント伝導路
や局所性病巣の位置が特定された後、焼灼すべき所定の
心筋組織に電極が接触される。次いで、例えば、1対の
電極に接続された高周波電源等の電源が起動され、これ
によりアブレーションが遂行されて変行性のリエントラ
ント伝導路が遮断される。または、局所性病巣が除去さ
れる。
【0005】不整脈を治療する際に、マッピングやアブ
レーションを行うためにカテーテルを使用することにつ
いては、「高周波エネルギによる房室分岐部のカテーテ
ルアブレーション」(ランドバーグら、サーキュレーシ
ョン、第80巻第6号、1989年12月)、「心房不
整脈の高周波カテーテルアブレーション」(レッシュ
ら、サーキュレーション、第89巻第3号、1994年
3月)、「一般的な心房粗動における心房組織に対する
高周波アブレーションの効果」(キルコリアンら、ナス
ペ、1993年5月)に詳細に記載されている。また、
心腔内の部位を焼灼するために電極付きのカテーテルを
使用することは、米国特許第4,641,649号、同
第4,892,102号、および同第5,025,78
6号にも開示されている。
【0006】このようなカテーテルの電極構成に関して
は、各種のものが開示されている。例えば、フライッシ
ュハッカーらによる米国特許第5,676,662号に
おいては、長尺なポリマー製のカテーテル本体に導電線
を螺旋状に巻き付け、その螺旋の特定の部分を未被覆と
して、すなわち、金属を露呈することによって電極表面
としている。
【0007】また、スワンソンらによる米国特許第5,
582,609号においては、長尺でかつ可撓性を有す
るプラスチック製カテーテルの遠位端近傍に、別々の導
電線をそれぞれ螺旋状に巻回している。ここで、螺旋状
に巻回する理由は、カテーテルに可撓性を与えることに
よって、焼灼する組織の表面に該カテーテルを確実に接
触させるためである。
【0008】さらに、ポメランツらによる米国特許第
5,558,073号においては、電極は、カテーテル
本体の外周に装着された金属製リングからなる。この場
合、カテーテル本体の内腔に複数の導電線が通されてお
り、前記金属製リングは、これらの導電線によってカテ
ーテル本体の近位端に位置する端子に電気的に接続され
ている。金属製リングからなる電極は、トルッカイらに
よる米国特許第5,487,757号にも開示されてい
る。
【0009】これらの技術においては、電極は、予め成
形された金属製リングである。この電極は、接着剤によ
る接着、圧着あるいは他の方法でカテーテル本体の外表
面に装着されるとともに、カテーテル本体の複数の内腔
に通された導電線によって近位端に位置する端子に電気
的に接続される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の金
属製リングは概して肉厚が大きく、このために高剛性で
もある。したがって、このような形状および特性の電極
を、カテーテル本体の遠位端に、例えば互いに1cmの
間隔で離間させて10個程度装着した場合、該遠位端の
可撓性が低下する。このため、カテーテルを屈曲させる
ことが困難となるので、結局、マッピングや、焼灼する
組織に電極を接触させることが困難となってしまう。
【0011】カテーテルの可撓性を保持するためには、
カテーテル本体を構成するポリマーの表面上に金属薄膜
からなる電極を形成することが想起される。しかしなが
ら、この場合、以下のような不具合がある。すなわち、
まず、ポリマー基材の可撓性部分に金属薄膜が固着され
易い。次に、金属薄膜の表面が空気により酸化されるの
で、金属薄膜自体の接合性が良好ではない。また、金属
薄膜にクラックが発生するので、導電性が低下したり、
クラック間に火花が飛ぶ、いわゆる「火花ギャップ」が
生じる。さらに、金属薄膜の内部にマイクロクラックが
存在する場合、金属薄膜の肉厚が1ミル(25.4μ
m)以下であると熱容量が不足し、該金属薄膜内で熱が
蓄積されてしまう。さらにまた、金属薄膜が柱状構造で
ある場合、長手方向に延伸すると、金属薄膜に固有応力
が発生する。
【0012】以上のような理由から、可撓性に優れ、こ
のために体腔の内部表面に沿って良好に密着するように
形状を自在に変更することができ、かつ熱容量が小さい
ので高温になり難く、したがって、エネルギの損失が著
しく少ない等の利点を有するにも関わらず、医療用リー
ドやカテーテルにおいては、金属薄膜からなる電極はこ
れまでのところ実用化されるに至っていない。
【0013】本発明は上記した問題を解決するためにな
されたもので、従来技術に係るマッピングおよびアブレ
ーション用カテーテルに比して著しく優れた可撓性を有
する医療用リードの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、少なくとも1つの導電体を具備し、か
つ外表面を有するリード本体を作製する工程と、成膜に
より少なくとも2層の金属薄膜層を積層する工程と、加
速されたイオンで前記金属薄膜層に衝撃を加えることに
より前記積層された少なくとも2つの金属薄膜層同士を
結合する工程と、を有することを特徴とする。
【0015】要するに、本発明においては、近位端およ
び遠位端を有し、近位端からリード本体の遠位端近傍の
所定の位置まで延在する少なくとも1つの導電体を支持
するとともに、長尺でかつ可撓性を有するポリマー製の
リード本体の外表面に少なくとも1つの電極を形成す
る。そして、この電極は、複数の金属薄膜層が積層され
ることにより構成された導電性のパッドである。電極の
肉厚は、5〜250μmとすることができるが、5〜2
0μmであることが好ましい。
【0016】電極の肉厚がこのように小さい場合、リー
ド本体の遠位端全体の可撓性が損なわれることを回避す
ることができる。すなわち、容易に屈曲させることが可
能なリードを構成することができる。さらに、電極の形
状や配置を適宜選定することにより、組織へ良好に密着
させることができる。
【0017】このようにして製造された医療用リード
は、例えば、患者の体内における電気活性の測定および
治療を行うために供することができる。
【0018】すなわち、本発明によれば、上記した不具
合を招くことなく、電気伝導性の金属薄膜によりマッピ
ングおよびアブレーション用のカテーテルやその他の電
気生理学的用途に使用されるカテーテルのための電極を
構成することができる。
【0019】また、電極の肉厚が小さいので、容易に屈
曲させることができる。このため、マッピングおよび焼
灼する組織表面に確実に密着させることができる。しか
も、この場合、電極としての性能が損なわれることはな
い。
【0020】電極は、各種の形態でリード本体に取りつ
けることができる。例えば、同心円状、長尺な直線板
状、不連続な点状としてもよい。電極の積層厚みは、例
えば、約5μm以下であってもよい。
【0021】勿論、電極は導電体に接続され、これによ
り、該電極で捕捉された心臓の脱分極(心電図)の信号
やその他の神経インパルスが分析機器に伝送される。ま
た、治療を施す際には、双極式リードの場合、リード本
体のそれぞれの電極の間に高周波電圧が印加される。一
方、単極式リードの場合、リード本体の電極と、人体極
または回帰電極との間に高周波電圧が印加される。
【0022】ポリマー基材(リード本体)と直接的に接
触する第1の金属薄膜層(最内層)は、特に限定される
ものではないが、チタン、クロム、アルミニウムまたは
ニッケルから構成することができる。この最内層の厚み
は、典型的にはおよそ5μm以下である。
【0023】この最内層のポリマー基材への接合力を向
上させるために、その成膜に並行して、高エネルギイオ
ンにより衝撃を与える。これにより、最内層がポリマー
基材表面に、いわばショットピーニングされる。また、
最内層の組織が、非晶質、柱状構造、ナノクリスタル状
態の各平板同士が積層されたように連続的に変化するよ
うになる。ここで、「ナノクリスタル」とは、金属層が
無数の微小な平板状の構造(結晶)であることを意味し
ている。
【0024】このような高エネルギイオンの並行照射
は、イオンビームアシスト成膜(IonBeam Assisted Dep
osion)の頭文字から、「IBAD」と呼称されてい
る。また、IBADに代替えして、金属層の成膜を行っ
た後にイオンビームを照射するイオンビーム強化成膜
(Ion Beam Enhanced Deposion)、すなわち、「IBE
D」を採用するようにしてもよい。
【0025】第2の金属薄膜層は、最内層が成膜された
後に成膜される。この第2の金属薄膜層の構成材料が、
厚みが1000Å以下のパラジウムまたは白金である場
合、該第2の金属薄膜層は、自己合金化/酸素拡散障壁
層として機能する。この場合も、成膜は高エネルギイオ
ンの存在下で行うことが好ましく、それにより最内層と
第2の金属薄膜層との結合が促進され、応力が残留しな
い、非柱状の好ましい構造が得られる。
【0026】次いで、主として導電を担う層として機能
する第3の金属薄膜層を所定の厚みで形成する。第3の
金属薄膜層は、白金、銀または同程度の導電度を有する
元素または合金からなる。その厚みは、500Å〜50
μmの範囲内とすることができるが、0.5〜5.0μ
mの範囲内であることが好ましい。アブレーションに適
用する場合、高周波電気信号を伝送するためには、第3
の金属薄膜層の厚みは2.0〜3.0μmで充分であ
る。なお、第3の金属薄膜層の厚みが250μmに達す
る場合においても、カテーテルの可撓性が損なわれるこ
とはない。
【0027】最後に、第3の金属薄膜層上に、生体適応
性を有する導電層である第4の金属薄膜層を積層する。
第4の金属薄膜層の構成材料としては、各種の金属を採
用することができるが、柔軟であり、したがって、応力
が集中することがほとんどないことから、金が好適であ
る。第4の金属薄膜層の厚みは、1000Å以下とする
ことができるが、500Å〜50μmの範囲内であって
もよい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る医療用リード
の製造方法につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面
を参照して詳細に説明する。
【0029】まず、医療用リードにつき概略説明する。
【0030】図1に、電気生理学的リード10を示す。
この電気生理学的リード10の用途は、特に限定される
ものではないが、心臓病を治療するために使用すること
ができる。すなわち、患者の心腔のマッピングを行い、
変行性のリエントラント伝導路および局所性病巣の位置
を確かめ、それに従って組織を焼灼することによってあ
る種の不整脈の治療を行うためのものとして使用するこ
とができる。
【0031】また、この電気生理学的リード10を神経
学的な病気を治療するためのものとして使用することも
可能であり、例えば、頭蓋内のマッピングを行い、脳深
部への刺激を与えることによる治療、または、脊髄まわ
りの鞘内腔に設置して電気的な刺激インパルスを与える
ことによる慢性痛の治療等を行うためのものとして使用
することができる。さらに、体外型または埋込み型のパ
ルス発生器や除細動器と組み合わせて使用することもで
きる。
【0032】カテーテルまたは電気生理学的リード10
は、近位端14および遠位端16を有する高可撓性のポ
リマーからなる、長尺なリード本体12を備える。リー
ド本体12は、様々なポリマーを押し出し成形すること
により作製することができる。本実施の形態では、ポリ
テトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、
ポリテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビ
ニルエーテルコポリマー(PFA)、増量されたポリテ
トラフルオロエチレン(e−PTFE)、ポリエチレ
ン、シリコーンゴム、ポリウレタン、ポリアミド、ポリ
イミド、フッ化エチレンプロピレン(FEP)等を使用
することができる。さらに、これらの混合物やポリマー
アロイを使用することもできる。ポリマーを選定するこ
とにより、押し出し成形性やリード本体12の可撓性を
調整することができる。
【0033】図1のII−II線矢視断面拡大図である
図2に示すように、リード本体12の内部には、微小な
コイル巻電線(導電体)18、20、22、24、26
が埋め込まれている。これらコイル巻電線18、20、
22、24、26は、ステンレス鋼、白金、白金−イリ
ジウムまたは銅製の多芯線からなり、リード本体12の
近位端14に配置された端子28から、カテーテル本体
12の遠位端16近傍に配置された複数の電極30、3
2、34、36、38に亘って延在して、両者を互いに
電気的に接続している。
【0034】なお、図2においては、リード本体12を
構成するポリマーの内部にコイル巻電線18、20、2
2、24、26を埋め込んでいるが、リード本体12の
外表面に沿って螺旋状に巻回した微細なリボン状導電線
を電極30、32、34、36、38にそれぞれ電気的
に接続するようにしてもよい。リボン状導電線の好適な
構成材料としては、Al、Ag、Au、Pd、Ti、C
r、Ni、Pt、Pt−Ir、Cu、アルメル、クロメ
ル、コンスタンタン、およびこれらの合金を挙げること
ができる。この場合、リボン状導電線を、遠位端16近
傍に配置された電極30、32、34、36、38に接
続する箇所を除いて絶縁体で被覆すればよい。
【0035】リード本体12の直径は、用途によって異
なり、一義的には決定されない。例えば、神経学や心筋
のマッピングやアブレーションに使用される場合は2〜
3フレンチサイズ程度に設定され、その他の用途では、
およそ8〜12フレンチサイズ程度に設定される。
【0036】電極30、32、34、36、38は、リ
ード本体12の外表面に金属薄膜が順次成膜されること
により形成された多層構造からなる。なお、成膜の際に
は、マスキングが適切に施される。
【0037】図1のIII−III線矢視断面拡大図で
ある図3と、図3のIV−IV線矢視断面拡大図である
図4に示すように、第1の金属薄膜層(以下、最内層と
もいう)40はリード本体12上に直接成膜されてお
り、その厚みは約5μm以下に設定される。この最内層
40の構成材料は、チタン、クロム、アルミニウムまた
はニッケルであることが好ましい。後述するように、こ
の最内層40は、金属に対して高エネルギイオンが照射
されることによって、ポリマー基材(リード本体12)
上に成膜される(IBAD法)。衝撃用イオンの存在下
で成膜した場合、ポリマー基材中に金属薄膜がショット
ピーニングされるので、最内層40のポリマー基材への
接合力は大きなものとなる。さらに、高エネルギイオン
の衝撃によって、第1の金属薄膜層40では、非晶質、
柱状構造、より結晶性の高い構造へと組織が連続的に変
化し、各平板が積層されたような状態となる。
【0038】なお、IBAD法に代替えしてIBED法
を行うようにしてもよい。
【0039】最内膜40をポリマー基材上に凝縮・固化
させてから、最内層40上に第2の金属薄膜層(以下、
第2層ともいう)42を成膜する。この際も、ターゲッ
ト領域、すなわち、電極を形成している部分に対して高
エネルギイオンを照射する。第2層42の厚みは500
Å〜50μmとすればよく、その構成材料は、パラジウ
ムまたは白金であることが好ましい。この第2層42
は、自己合金化酸素拡散障壁層として機能する。すなわ
ち、次に成膜する第3の金属薄膜層(以下、第3層とも
いう)の接着を妨げ、また電気的な絶縁材としても作用
する酸化物が生成することを抑制する。高エネルギイオ
ンは、最内層40と第2層42とが互いに結合すること
を促進し、上記した場合と同様に、応力が集中しない、
非柱状の好ましい構造を与える。
【0040】第2層42を成膜した後、再びIBAD法
またはIBED法を行って、第3層44を成膜する。第
3層44は、導電を担う層であり、最内層40および第
2層42に比して実質的な厚みが大きい。
【0041】この第3層44の構成材料の好適な例とし
ては、白金、銀、金または銅を挙げることができる。こ
れらは、良好な熱伝達体でもある。
【0042】第3層44の厚みは、およそ2〜250μ
mである。第3層44は、上記したように、最内層40
および第2層42に準拠して成膜することができるが、
使用する電気信号を伝達することが可能な程度の厚みと
する必要がある。この厚みは用途に応じて異なり、例え
ば、直流電流を流して心腔のマッピングを行う場合には
比較的小さく設定される。一方、高周波エネルギを用い
てアブレーションを行う場合、比較的大きな厚みが必要
である。
【0043】最後に、第4の金属薄膜層(以下、最外層
ともいう)46を、第3層44が成膜される間あるいは
成膜された後にターゲット領域を衝撃する高エネルギイ
オンの存在下で成膜する。この最外層46は、生体適合
性を有する導電層として機能する。
【0044】最外層46の構成材料としては、輻射能が
高く、熱的特性に優れ、かつ電極30、32、34、3
6、38の全体に亘り熱的不整合が生じないような高い
伝導性を持っている必要がある。このようなものとして
は、各種の金属を挙げることができるが、導電性が良好
であること、可撓性を有すること、この手法により形成
された膜中の内部応力が極めて低いということから、金
または白金が好適である。図示しない導入カテーテルま
たは案内カテーテル等を通して電気生理学的リード10
の導入・導出を繰り返し行うような場合、最外層46
を、金に比して高硬度で耐摩耗性に優れるPt−Irで
構成するようにしてもよい。
【0045】最外層46の厚みは、例えば、500Å〜
50μmとすることができる。
【0046】一例を挙げれば、電極30、32、34、
36、38は、ポリマー製のリード本体12側から、チ
タンからなる厚み約1000Åの最内層40、パラジウ
ムからなる厚み約1000Åの第2層42、銀からなる
厚み約5μmの第3層44、および金からなる最外層4
6が積層されることにより構成されている。500kH
zの高周波信号を使用する場合に必要な電極の肉厚は
0.2μmとされており、したがって、電極30、3
2、34、36、38は、それぞれ、充分な肉厚を有す
る。
【0047】このようにして得られた電極30、32、
34、36、38は、ポリマー製のリード本体12に対
して良好に接合する。しかも、内部応力が全くあるいは
ほとんど残留しないので、リード本体12を伸張しても
各層40、42、44、46にクラックが入ることはな
い。このため、クラックの間に「火花ギャップ」が生じ
ることや、抵抗によって発熱が起こることを回避するこ
とができる。
【0048】図5に、マッピングおよびアブレーション
用のリードの一部分を示す。該リードの表面には、上記
したような複数の金属薄膜が積層されてなる電極47が
形成されている。このリードは、比較的長尺な直線形状
である。電極47に電気エネルギを伝達する導電線45
は、ポリマー製のカテーテル本体12の内部に通されて
いる。このような形態の電極47を使用する場合、心筋
層の表面を長範囲に亘って焼灼することができる。この
ため、心筋組織上で電極47を移動させる必要はない。
【0049】図6に、金属薄膜からなる電極30、3
2、34、36、38を有する電気生理学的リード10
を作製する装置の一例を概略的に示す。真空室48の内
部の圧力は、ポンプにより約10-7torrに減圧する
ことができる。真空室48には、外側から操作可能なシ
ャッタ50が配置されている。このシャッタ50の位置
を調整することにより、カテーテル本体12の遠位端
が、膜源である金属材料54が収容された容器52から
放散される揮発物51に暴露される範囲を制御すること
ができる。金属材料54を気化させる方法としては、容
器52を加熱する方法やエレクトロンビームスパッタリ
ング、高周波スパッタリングあるいはプラズマスパッタ
リング等、半導体製造技術において公知の方法が例示さ
れる。マスキング56は、リード本体12上に形成され
る個々の電極30、32、34、36、38の長さと各
電極30、32、34、36、38間の間隔を調整する
ために用いられる。
【0050】真空室48の内部には、イオン銃58も配
置されている。シャッタ50が開放されている場合、こ
のイオン銃58は、マスキング56を介してターゲット
にイオンビーム60を照射する。イオンは、高電圧に保
持されたスクリーンにアルゴン、窒素または酸素のよう
なガスを通過させることにより生成される。なお、図示
しないが、成膜が行われている間の薄層へのイオン衝撃
の度合いを調整するために、バイアス電極および集束電
極を設けるようにしてもよい。また、成膜中に電極に発
生する応力を熱的に除去するために、ヒータ62を設け
るようにしてもよい。
【0051】図6においては、気化させる金属を収容す
る容器として、容器52のみを示しているが、真空室4
8内に別種の金属を収容した容器を複数個配置するよう
にしてもよい。この場合、順次その金属を加熱気化させ
れば、減圧状態を維持しながら、積層された電極30、
32、34、36、38を形成することができる。
【0052】例えば、電極38と導電線18とは、図7
に示すようにして互いに電気的に接続することができ
る。すなわち、カテーテル本体12を構成するポリマー
の一部を除去して凹部を設け、導電線18の遠位端1
8’を露出させる。ポリマーを除去する方法としては、
レーザカットが好適であるが、ポリマー材料を物理的ま
たは化学的に除去するようにしてもよい。
【0053】次いで、前記のようにして設けられた凹部
に、導電性エポキシ樹脂のような導電物質64を、カテ
ーテル本体12の外表面が面一になるように充填する。
すなわち、凹部を埋め戻す。
【0054】その後、導電物質64およびリード本体1
2の表面上に、上記したような各層40、42、44、
46を順次成膜することにより、電極38と導電物質6
4とが電気的に接続されるとともに、電極38が導電線
18を介してリード本体12の近位端14に配置された
端子に電気的に接続される。
【0055】電極38と導電線18または表面に巻回さ
れたリボン導電線(図示せず)とを接続する他の方法に
は、ハンダ付けや、電極38と長尺な導電線18の先端
とを適切な導電材で圧着する方法等が挙げられる。長尺
な導電線18と電極38との間を相互接続するその他の
方法として、カテーテル本体12の内部で導電線18を
溶融し、次いでリード本体12を除去して導電線18の
金属面を露出させ、該金属面上に電極38を構成する最
内層40を直接形成させる方法を挙げることもできる。
勿論、最内層40上には、第2層(酸素障壁層)42、
第3層(導電層)44および最外層(生体適合層)46
が順次成膜される。
【0056】図1および図3では、電極30、32、3
4、36、38の形状を連続帯あるいは円環状として表
しているが、真空成膜法でマスキングの配列を調整した
り、成膜後にレーザエッチングを行うこと等により、離
散的な円環状、点状あるいは帯状としてもよい。なお、
マスキングとしては、テープ、好ましくはデュポン・ハ
イ・パフォーマンス・フイルムス社製のカプトン(登録
商標)、熱収縮チューブ、金属による被覆、ポリマー製
のスリーブ等を使用することができる。どのようなマス
キングを採用するにしても、電極パッドの縁部は、先細
りしているよりもむしろ鋭く屈曲していることが望まし
い。縁部が不規則あるいは先細りした電極30、32、
34、36、38に高周波エネルギを与えると、薄膜の
縁に沿って熱が伝播し、その結果、組織のアブレーショ
ンが不均一となることがあるからである。
【0057】ここでも限定されるものではないが、電極
30、32、34、36、38の長さは、リード/カテ
ーテル10の用途に応じて、約1〜10cmとすること
ができる。電極30、32、34、36、38が、長さ
が10cmに及ぶ連続帯状のものであっても、これら電
極30、32、34、36、38は肉厚が非常に小さい
ので、リード/カテーテル10の可撓性が損なわれるこ
とはない。
【0058】高周波アブレーション用に設計したリード
/カテーテル10では、電極30、32、34、36、
38の表面温度が48〜100℃となるように該電極3
0、32、34、36、38を冷却するのが望ましい。
図1〜図3で説明すれば、カテーテル10の近位端14
から遠位端16に亘って延在する内腔66の少なくとも
1つを利用して冷却を行うことができる。すなわち、筒
状のカテーテル本体12の壁に、内腔66に連通する複
数の開口部68を形成する。その一方で、内腔66に液
を流通させるために、近位端端子28に液流入口70を
設ける。そして、ルアー継手72と液流入口70を介し
て冷却した生理食塩水を導入し、内腔66を流通させた
後、カテーテル10の遠位端16の開口部68から導出
させる。この過程において、電極30、32、34、3
6、38が生理食塩水によって冷却される。
【0059】電極30、32、34、36、38が複数
個形成されている場合、カテーテル本体12に複数の内
腔66を設けるようにすればよい。これにより、冷却を
要する電極パッドに生理食塩水を送液することができる
ようになる。
【0060】生理食塩水の流量を、電極温度が規定値を
超えた場合には増加し、かつ所定値よりも低くなった場
合には低減するように設定すれば、組織表面を過熱する
ことなく、より良好で深部に達する熱浸透プロファイル
を得ることができる。
【0061】温度の検出と制御は、コンスタンタン、ア
ルメルまたはクロメル等のサーミスタ材料によっても遂
行することができる。これらは、第3層44を構成する
良好な導電体である。すなわち、この場合、電極30、
32、34、36、38は、高周波用アブレーション用
の電極として機能するとともに、温度検出用の電極とし
ても機能する。勿論、電極30、32、34、36、3
8とは別に、サーミスタとしてのみ機能する部分をカテ
ーテル本体12の先端に配置してもよい。いずれの場合
においても、コンピュータシステムに接続してフィード
バックループを構築することにより、検出された温度に
基づいて、電極30、32、34、36、38が所望の
温度になるように高周波出力が制御される。すなわち、
生理食塩水を導入する必要がなくなる。
【0062】カテーテル本体12には、固有の記憶特性
を与えるように設計することもできる。これにより、外
力が加えられない場合に遠位端16が所定の形状を呈す
るようになる。電極30、32、34、36、38の肉
厚が比較的小さく、したがって、遠位端16の部分は充
分可撓性を有するので、焼灼するべき組織の形に沿うよ
うに遠位端16の位置を合わせることができる。
【0063】犬の心臓組織を自損することなく焼灼する
場合において、時間と電力が電極の能力に及ぼす影響を
調べるために、7種類のポリマー基材のそれぞれに電極
を形成した。電極は、上記した好ましい形態および構成
に統一した。実験には、犬の心臓組織を用いた。
【0064】高周波発生器(バリーラブSSE2L型電
気外科器具)を用い、単極モードで試験を行った。周波
数を500MHzとし、かつ電力を25、50、75ワ
ットに設定した。各電極30、32、34、36、38
に、15秒、30秒または45秒の間隔で電流を流し
た。生理食塩水を導入した場合と導入しない場合につい
てともに検討した。それぞれの場合について、組織の損
傷と損傷の深さを測定した。
【0065】低出力または中出力であっても、電極によ
っては、アブレーションが不均一となる場合があった。
この現象は、ポリマー基材の種類に影響を受けるようで
あった。
【0066】数種類のポリマー基材では、全ての出力レ
ベルにおいて、電極を劣化させることなく組織を焼灼す
ることができた。生理食塩水を導入することにより、高
出力の場合であっても、深部に至るまで均一に焼灼する
ことができ、しかも、電極の根焼きが減少し、かつ電極
の損傷も認められなかった。アブレーション深さは2〜
9mmからであり、生理食塩水の導入によって実質的に
深くすることができた。このことから、本発明に係る電
極は、適切なポリマー基材が選定された場合、高周波エ
ネルギを伝送することができるとともに、生理食塩水の
導入の有無に関わらず深く焼灼することができ、しか
も、該電極自体が損傷してしまうことを回避することが
できるということがいえる。
【0067】上記した実施の形態では、離間した回帰電
極を使用する単極モードで組織のアブレーションを行っ
たが、リード10自体が有する電極の中から1対の電極
を選定し、これら1対の電極に高周波電圧を印加する双
極モードを行うようにしてもよい。
【0068】本実施の形態においては、本発明を理解す
るために、具体例を示して詳細に説明した。しかしなが
ら、電極およびリードについては、別の配置や形態をと
ることが可能である。さらに、本発明は、他の異なる装
置やプロセスで実施することが可能であり、また、本発
明の範囲を逸脱することなくその物理的な詳細や操作機
能において各種の変更が可能である。本明細書における
記述は、具体例を示すことのみを目的としており、特許
請求の範囲に記載されたことを除いては、本発明を限定
するものではない。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る医療
用リードの製造方法によれば、薄膜を積層することによ
り電極を構成するようにしている。したがって、得られ
た医療用リードは、優れた可撓性を有する。
【0070】本発明に係る製造方法により製造された医
療用リードは、心内膜のマッピングおよび不整脈を治療
するためのアブレーションに使用することができる。ま
た、ペーシングを行うリードや、細動を抑制するリード
を組み立てる場合に供することもできる。さらに、脊柱
に沿って設置され、電気刺激を体に与えることにより慢
性痛を治療するような神経リードとしても使用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る製造方法により作製された
医療用リードの拡大斜視図である。
【図2】図1のII−II線矢視断面拡大図である。
【図3】図1のIII−III線矢視断面拡大図であ
る。
【図4】図3のIV−IV線矢視断面拡大図である。
【図5】表面に長尺な直線状電極が形成されたカテーテ
ルの部分図である。
【図6】本実施の形態に係る製造方法を遂行するための
装置の概略図である。
【図7】リード内部の導電線と電極とが互いに電気的に
接続された状態を示すカテーテル本体の一部切欠要部拡
大図である。
【符号の説明】
10…リード(カテーテル) 12…リード本
体(カテーテル本体) 14…近位端 16…遠位端 18、20、22、24、26…コイル巻電線(導電
体) 30、32、34、36、38、47…電極 40…最内層 42、44…金
属薄膜層 46…最外層 48…真空室 51…揮発物 54…金属材料 56…マスキング 58…イオン銃 60…イオンビーム 64…導電物質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−122246(JP,A) 特開 平4−227276(JP,A) 特開 平1−262191(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61N 1/05

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つの導電体を具備し、かつ外
    表面を有するリード本体を作製する工程と、 成膜により少なくとも2層の金属薄膜層を積層する工程
    と、 加速されたイオンで前記金属薄膜層に衝撃を加えること
    により前記積層された少なくとも2つの金属薄膜層同士
    を結合する工程と、 を有することを特徴とする医療用リードの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の製造方法において、最内の
    金属薄膜層が、Ti、Cr、Ni、Alからなる群から
    選択された金属であることを特徴とする医療用リードの
    製造方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の製造方法において、最内の
    金属薄膜層上に積層された金属薄膜層が、Pd、Ptか
    らなる群から選択された金属であることを特徴とする医
    療用リードの製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の製造方法において、最外の
    金属薄膜層が、Au、Pt、Pt−Irからなる群から
    選択された金属であることを特徴とする医療用リードの
    製造方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の製造方法において、最外の
    金属薄膜層の直下に位置する金属薄膜層が、Ag、P
    t、Cu、Auからなる群から選択された金属であるこ
    とを特徴とする医療用リードの製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1記載の製造方法において、前記リ
    ード本体の外径がおよそ2フレンチサイズからおよそ1
    1.5フレンチサイズの範囲内であることを特徴とする
    医療用リードの製造方法。
  7. 【請求項7】請求項1記載の製造方法において、さら
    に、前記金属薄膜層が形成されてかつ互いに分離した領
    域を前記リード本体上に複数箇所設けるために、前記リ
    ード本体をマスキングする工程を有することを特徴とす
    る医療用リードの製造方法。
  8. 【請求項8】請求項1記載の製造方法において、前記金
    属薄膜層の少なくとも1つの厚みが500Å〜1μmで
    あることを特徴とする医療用リードの製造方法。
  9. 【請求項9】請求項1記載の製造方法において、前記金
    属薄膜層の少なくとも1つの厚みがおよそ250μm以
    下であることを特徴とする医療用リードの製造方法。
  10. 【請求項10】請求項1記載の製造方法において、前記
    リード本体が、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
    E)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩
    化ビニル(PVC)、ポリテトラフルオロエチレン−パ
    ーフルオロアルキルビニルエーテルコポリマー(PF
    A)、増量されたポリテトラフルオロエチレン(e−P
    TFE)、ポリエチレン、シリコーンゴム、ポリウレタ
    ン、ポリアミド、ポリイミド、フッ化エチレンプロピレ
    ン(FEP)からなる群から選択されたポリマーである
    ことを特徴とする医療用リードの製造方法。
  11. 【請求項11】請求項1記載の製造方法において、衝撃
    用のイオンがAr、N、Oからなる群から選択されるこ
    とを特徴とする医療用リードの製造方法。
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