JP3369008B2 - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP3369008B2
JP3369008B2 JP23528094A JP23528094A JP3369008B2 JP 3369008 B2 JP3369008 B2 JP 3369008B2 JP 23528094 A JP23528094 A JP 23528094A JP 23528094 A JP23528094 A JP 23528094A JP 3369008 B2 JP3369008 B2 JP 3369008B2
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    • G03G15/2025Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means with special means for lubricating and/or cleaning the fixing unit, e.g. applying offset preventing fluid
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    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2093Release agent handling devices

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は定着装置に関し、更に詳
しくは画像形成装置等に用いられる定着装置の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置等で用いられる定着装置の
定着方法としては、熱ローラを用いた熱ローラ定着装置
が知られている。この方式は、現像剤(トナー)として
の樹脂を熱で溶融させ、一対のローラの間を通過させる
ことにより、紙等の記録媒体にトナー画像を定着させる
ものである。従来、定着ローラ表面の材質としては、シ
リコンゴムが用いられている。しかしながら、このまま
では、定着ローラと記録媒体との剥離性が悪いため、オ
イル供給機構により、ジメチルポリシロキサンのような
アルキルポリシロキサンよりなるシリコンオイル等をロ
ーラ表面に塗布することが行われている。
【0003】しかしながら、これらアルキルポリシロキ
サンよりなるシリコンオイルでは、ローラ表面との親和
性が低く、ローラ表面に均一にオイルを塗布するために
は、多量のオイルを必要とする。そこで、シリコンゴム
の表面にローラ表面との親和性が高い、含フッ素シリコ
ンオイルを塗布する技術が用いられる(特開昭51−1
8544号公報)。また、シリコンゴムを用いたローラ
とアルキルポリシロキサンよりなるシリコンオイルの組
み合わせでは、ローラ表面が塗布オイルに対して膨潤性
を示すことがある。このような膨潤性を示さないように
するため、ローラ表面の材質として塗布オイルと親和性
を有し、かつ膨潤しない材料のものを用いる技術が用い
られる(特開昭52−124338号公報)。この公報
に記載されているフルオロプロピル基を含むフルオロア
ルキル基含有シリコンオイルでは、油膜の形成は単なる
アルキルポリシロキサンよりなるシリコンオイルと比較
して良好であるが、必要とされる定着ローラに対する塗
布量を軽減することは困難である。
【0004】また、フルカラー画像形成装置では、シリ
コンゴムの表面に塗布されるジメチルシリコンオイル
は、8×10-6[cc/cm2 ]以上の塗布量が必要と
なる。ゴムローラの耐久性は、オイル膨潤や摩耗に関し
て数万コピー程度である。また、オイル塗布機構は、数
百ccのオイルを保持するオイルタンク等の機構が必要
となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、定着
ローラの表面にシリコンゴムを用いたのでは、耐久性が
低い。また、塗布オイルとしてシリコンオイルを用いた
のでは、ローラ表面との親和性が低く、従って、均一に
ローラ表面に塗布するためには多量のオイルを必要とす
る。多量のオイルを必要とする結果、塗布オイル供給機
構(例えばオイルパッド等)の寿命が短くなる。場合に
よっては、高価なオイルタンク,オイル供給装置が必要
になる。
【0006】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、定着ローラの耐久性が高く、かつ定着ロ
ーラ表面との濡れ性が高い塗布オイルを供給して、塗布
オイル供給機構の寿命を永くすることができる定着装
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
第1の発明は、少なくともトナーと接する側の表層がフ
ッ素樹脂であり、トナー画像を加熱圧着して記録媒体に
定着する一対の定着ローラを具備し、前記フッ素樹脂の
表面に塗布する含フッ素シリコンオイルが以下の一般式
で示される構造単位を有し、前記フッ素樹脂の表面に含
フッ素シリコンオイルを1.4×10-6[cc/c
2]以下の塗布量で塗布する機構を有することを特徴
としている。
【化2】 ここで、Xは炭素数1〜4の飽和炭化水素基又はアリー
ル基を示し、Rfは炭素数2〜10のフルオロアルキル
基を示し、nは1〜4の整数である。
【0008】また、前記した課題を解決する第2の発明
は、前記フルオロアルキル基Rfとしては、以下の構造
のものであることを特徴としている。 Z−(CF2)m−ここで、Zは水素又はフッ素原子を示し、mは2〜10
の整数を示す。
【0009】
【0010】
【0011】これら第1及び第2の発明において、前記
少なくともトナーと接する側の表層がフッ素樹脂である
場合に、該表層(以下フッ素樹脂層という)を形成する
フッ素樹脂がPTFE,PFA,FEPのいずれかであ
ることを特徴としている。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【作用】少なくともトナーと接する側の表層がフッ素樹
脂であり、トナー画像を加熱圧着して記録媒体に定着す
る一対の定着ローラを具備し前記フッ素樹脂の表面に
塗布する含フッ素シリコンオイルが以下の一般式で示さ
れる構造単位を有し、前記フッ素樹脂の表面に含フッ素
シリコンオイルを1.4×10-6[cc/cm2]以下
の塗布量で塗布する機構を有するようにした。
【化3】 ここで、Xは炭素数1〜4の飽和炭化水素基又はアリー
ル基を示し、Rfは炭素数2〜10のフルオロアルキル
基を示し、nは1〜4の整数である。これにより、定着
ローラの耐久性が高く、かつ定着ローラ表面との濡れ性
が高い塗布オイルを供給して、塗布オイル供給機構の寿
命を永くすることができる。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】この場合において、前記フルオロアルキル
基としては、以下の構造のものが用いられる。 Z−(CF2)m−ここで、Zは水素又はフッ素原子を示し、mは2〜10
の整数を示す。 これにより、定着ローラの耐久性が高
く、かつ定着ローラ表面との濡れ性が高くなるので、塗
布オイルの供給機構の寿命を永くすることができる。
【0022】また、前記フッ素樹脂層を形成するフッ素
樹脂として、PTFE,PFA,FEPのいずれかを用
いることにより、耐熱性,高耐久性及びトナーとの離型
性を向上させることができる。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】本発明においては、このフッ化アルキル置
換されたシリコンオイルを用いることで、フッ素系樹脂
被覆された定着ローラに対する均一付着等の効果を発揮
するためにはこのフッ素数が大きな効果を示すものであ
る。この場合、フッ化アルキルの炭素数は2〜10であ
り、珪素原子に直接結合する部分はメチレン鎖であるこ
とが好ましい。更に、好適な炭素数の範囲は2〜8であ
る。このフッ化アルキル炭素数が過多となると、熱が加
わった場合の流動特性に問題を生じる。また、フッ化ア
ルキルの炭素数が少ない場合には、フッ素系樹脂を被覆
した熱ローラ表面に対する濡れ性の向上がなく、均一な
オイル膜の形成ができない。
【0027】更に、末端基としては、メチル基やエチル
基のような飽和炭化水素基或いはメチレン鎖で結合され
たフッ化炭素基であることが好ましい。また、本発明の
シリコンオイルは、前述の繰り返し単位を有しているこ
とが必要であるが、ジメチルシリコンやフェニルメチル
シリコン或いはジフェニルシリコン等との共重合体構造
を有していてもよい。この共重合体構造の場合には、本
発明における含フッ素シリコンオイルの構造を20mo
le%以上含んでいればよい。この量未満の場合には、
含フッ素シリコンオイルの効果が発揮されず、その他の
構造の効果が顕著に発揮されてしまう。本発明における
含フッ素シリコンオイルは使用時において適宜な粘度を
有する液状物質であることが必要である。このため、本
発明の含フッ素シリコンオイルでは25゜Cにおける粘
度が20〜1000cs、特に好適な範囲としては10
0〜500csである。この粘度は動的粘度を示し、具
体的にはウッベローデ粘度計で測定することができる。
この粘度の調整は、本発明の含フッ素シリコンオイルの
重合度を調整することで制御される。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。図1は本発明の原理構成例を示す図である。図にお
いて、1は定着上ローラ、2はこれと対をなす定着下ロ
ーラである。定着上ローラ1において、1aは定着上ロ
ーラ1の表面の層を形成するフッ素樹脂層、1bはフッ
素樹脂層1aの下の層をなす弾性層、1cは該弾性層1
bの内部に設けられたローラの芯となる芯金である。フ
ッ素樹脂層1aとしては、例えばPFA(4フッ化エチ
レン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)が
用いられる。PFA樹脂は、ポリフッ化エチレンの主鎖
を持ち、側鎖に−OR基(Rはパーフルオロアルキル
基)を付加したものである。ぬッ素樹脂の材質として
は、他にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)やF
EP(ポリフルオロエチレンプロピレン重合体)等が用
いられる。これらPFA,PTFE,FEPは、他の種
類のフッ素樹脂に比較して極めて耐久性が高いという性
質をもっている。
【0029】フッ素樹脂層1aの厚さとしては、例えば
50μm程度のものが用いられる。弾性層1bとして
は、例えばシリコンゴムが用いられ、その厚さとしては
例えば1mm、その硬度としては例えばJIS−A 1
3゜程度のものが用いられる。芯金1cとしては、例え
ばアルミニウムが用いられ、その芯金の厚さとしては例
えば3mm程度のものが用いられる。8は定着上ローラ
1の内部に設けられた加熱手段である。該加熱手段8と
しては、例えばハロゲンランプヒータが用いられ、その
出力としては例えば850W程度のものが用いられる。
そして、定着ローラ表面を例えば200゜C近辺まで加
熱するようになっている。
【0030】定着下ローラ2の構成も定着上ローラ1の
構成と同じである。即ち、定着下ローラ2において、2
aは定着下ローラ2の表面の層を形成するフッ素樹脂
層、2bはフッ素樹脂層2aの下の層をなす弾性層、2
cは該弾性層2bの内部に設けられたローラの芯となる
芯金である。フッ素樹脂層2aとしては、例えばPFA
が用いられ、厚さとしては、例えば50μm程度のもの
が用いられる。弾性層2bとしては、例えばシリコンゴ
ムが用いられ、その芯金の厚さとしては例えば1mm、
その硬度としては例えばJIS−A 13゜程度のもの
が用いられる。芯金2cとしては、例えば鋼が用いら
れ、その厚さとしては例えば3mm程度のものが用いら
れる。ここで、前記弾性層1b,2bの厚さが、0.5
mm以上、5mm以下であれば、記録媒体3にトナー画像
を均一に定着させることができて、都合がよい。高画質
化が要求されるフルカラー定着等の場合、均一にトナー
層を定着することが必要になるからである。
【0031】そして、これらローラ1,2はそれぞれ図
に示す向きに回転する。なお、定着ローラ1,2の表面
の層をなすフッ素樹脂層は、少なくともトナー画像と当
接する側(定着上ローラ1)にだけ設ければよく、必ず
しも、定着下ローラ2側に設ける必要はない。
【0032】3は記録紙,OHPシート等の記録媒体、
4は該記録媒体3上に形成されたトナー画像である。5
は定着上ローラ1の表面に含フッ素シリコンオイルを塗
布する機構(手段)としてのオイル塗布ローラである。
このオイル塗布手段の機構は、塗布ローラ5のようにロ
ーラ形状である必要はなく、オイルを定着上ローラ1の
表面に均一に塗布する機構のものであれば、どのような
ものであってもよい。6,7は画像が定着された記録媒
体3を排紙する排紙ローラである。8は定着上ローラ1
内に設けられた加熱手段、9は定着ローラ1,2から排
出されてくる記録媒体3を排紙ローラ6,7に導くガイ
ドである。このように構成された装置の動作を説明すれ
ば、以下のとおりである。
【0033】記録媒体3には、感光体に形成された静電
潜像に応じて現像器により現像されたトナー画像が転写
されて、定着装置に搬送機構より送られてくる。このト
ナー画像4は、モノクロトナー画像であっても、カラー
トナー画像であってもよい。定着装置では、定着上ロー
ラ1,定着下ローラ2及びオイル塗布ローラ5が図に示
す方向に回転している。
【0034】定着ローラ1,2に挟まれた記録媒体3
は、この定着ローラ1,2を通過する間にトナー画像4
が例えば200゜C近辺で熱融着されて記録媒体3上に
定着する。この時、定着ローラ1,2の表面層がフッ素
樹脂層で構成されているので、表面層がシリコンゴム等
の材質よりなるローラよりも耐久性が高い。ここで、フ
ッ素樹脂層として、前述したPFA,PTFE,FEP
等を用いると、極めて耐久性が高くなる。定着された記
録媒体3は、ガイド9を介して排紙ローラ6,7に送ら
れ、排出される。
【0035】定着ローラ1,2によるこのような定着動
作において、オイル塗布ローラ5からは含フッ素シリコ
ンオイルが絶えず定着上ローラ1に供給されている。こ
の含フッ素シリコンオイルは、フッ素樹脂層1aに対し
て親和性が高いので、定着上ローラ1の表面に均一にく
まなく塗布される。従って、定着ローラ1,2から記録
媒体3が排出される時の剥離性が極めてよくなる。
【0036】図2はジメチルシリコンオイルと含フッ素
シリコンオイルの親和性の比較説明図である。(a)が
ジメチルシリコンオイルのフッ素樹脂表面への付着状態
を、(b)が含フッ素シリコンオイルのフッ素樹脂表面
への付着状態をそれぞれ示している。(a)に示すジメ
チルシリコンオイルの場合には、ジメチルシリコンオイ
ル10は、フッ素樹脂層1aに対して接触角θが30゜
〜40゜程度であるのに比較して、含フッ素シリコンオ
イル11は、フッ素樹脂層1aに対して接触角θが10
゜以下となる。接触角θが小さいということは、親和性
が高く(表面張力が小さく)、フッ素樹脂層1aに薄く
広がりやすいことを示している。このことは、含フッ素
シリコンオイルの方が濡れやすいため、同じオイル量で
あれば、広がる面積が大きくなることを意味する。この
ため、含フッ素シリコンオイルではオイル塗布量が少量
ですみ、塗布オイル供給機構の寿命が永くなる。この含
フッ素シリコンオイルの表面張力が20dyn/cm以
下であることが親和性を高くするために好ましい条件で
ある。更に、含フッ素シリコンオイルの塗布量として
1.4×10-6[cc/cm2 ]以下にすることが、定
着ローラ表面に均一にかつくまなく塗布オイルを供給
し、オイルベタ,画像への影響を少なくすること及び塗
布オイル供給機構の寿命を永くする上で好ましい条件で
ある。このように、本発明では定着ローラの表面層にフ
ッ素樹脂層を用い、塗布オイルとして含フッ素シリコン
オイルを用いることで、定着ローラの耐久性が高く、塗
布オイル供給機構の寿命を永くすることができる定着装
置を実現することができる。
【0037】以下に示す化4化5化2に示す含フッ
素シリコンオイルの具体的な構造例を示すものである。
(1)から(13)まで13種類の含フッ素シリコンオ
イルの構造を示す。ここで、a及びbは1以上の整数を
示す。a及びbは、好ましくは10〜2000の整数で
あり、更に好ましくは100〜1000である。
【0038】
【化4】
【0039】
【化5】
【0040】以下に、実験例により本発明の効果を説明
する。表1は、図1に示す定着装置で用いた実験構成例
を示すものである。
【0041】
【表1】
【0042】実験装置としては、実験例1,2,3,
4,5,7,8,9,10,11までと比較例1〜比較
例3までの計13の装置を用いた。それぞれの実験例,
比較例に対して、表に示すようなフッ素樹脂層,オイル
塗布量,シリコンオイル(表中の番号は化1,化2の番
号に対応している)を用いた。ここで、シリコンオイル
(13)は、側鎖にトリフルオロプロピル基を有するフ
ッ素シリコンオイルであり、商品名FS−1265とし
てダウコーニング社より市販されているものである。ま
た、フッ素シリコンオイル(14)は下記構造を有する
ものである。
【0043】
【化6】
【0044】なお、定着装置の定着下ローラ2(図1参
照)はシリコンゴムローラで構成されたものを用いた。
評価方法としては、コニカ株式会社製複写機U−Bix
3035を改造して、上記定着装置を用いて評価を実施
した。評価は195゜Cに加熱した状態で高温高湿(3
3゜C/80%RH)にて50万枚印字を行ない、定着
上ローラ1及び定着下ローラ2の変形状態を観察した。
結果を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】これによれば、実験例1〜実験例8まで
は、上ローラ,下ローラ共に変化がなく、実験例9〜実
験例11までは、上ローラ,下ローラ共に少量のクラッ
クが発生したものの、実用上は問題とならない範囲であ
った。比較例1は上ローラ,下ローラ共に変化がなく、
比較例2,比較例3は、上ローラ,下ローラ共にクラッ
クが発生した。
【0047】一方、定着ローラへのオフセットの有無
を、5%画素の画像を印字し、汚れの状態を観察したと
ころ、表3のようになった。
【0048】
【表3】
【0049】これによれば、実験例1から実験例8まで
は、オフセットの発生がなく、実験例9〜実験例11ま
では軽微のオフセットがあるものの、実用上問題となら
ない範囲であった。比較例1ではオフセットが激しく発
生し、比較例2と比較例3ではオフセットが軽微に発生
した。
【0050】以上の実験結果より、トナーと接する側の
表層にフッ素樹脂を用い、含フッ素シリコンオイルを塗
布オイルとして用いた定着装置は、定着ローラの耐久性
が高く、オフセットが発生しにくいことが分かった。
【0051】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、少なくともトナーと接する側に表層がフッ素樹
脂であり、トナー画像を加熱圧着して記録媒体に定着す
る一対の定着ローラを具備し、前記フッ素樹脂の表面に
塗布する含フッ素シリコンオイルが以下の一般式で示さ
れる構造単位を有し、前記フッ素樹脂の表面にシリコン
オイルを1.4×10-6[cc/cm2]以下の塗布量
で塗布する機構を有するようにした。これにより、定着
ローラの耐久性が高く、かつ定着ローラ表面との濡れ性
が高い塗布オイルを供給して、塗布オイル供給機構の寿
命を永くすることができる。
【化7】 ここで、Xは炭素数1〜4の飽和炭化水素基又はアリー
ル基を示し、Rfは炭素数2〜10のフルオロアルキル
基を示し、nは1〜4の整数である。
【0052】
【0053】
【0054】フルオロアルキルRfとしては、以下の構
造のものを用いる。 Z−(CF2)m−ここで、Zは水素又はフッ素原子を示し、mは2〜10
の整数を示す。 の構造のものを用いることにより、定着
ローラの耐久性が高く、かつ定着ローラ表面との濡れ性
が高くなるので、塗布オイルの供給機構の寿命を永くす
ることができる。
【0055】上述の発明において、前記フッ素樹脂層を
構成するフッ素樹脂として、PTFE,PFA,FEP
のいずれかを用いることにより、耐熱性,高耐久性及び
トナーとの離型性を向上させることができる。
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】このように、本発明によれば、少なくとも
トナーと接する側の表層がフッ素樹脂である場合におい
て、該フッ素樹脂の表面に含フッ素シリコンオイルを用
いることで、定着ローラの耐久性が高く、塗布オイル供
給機構の寿命を永くすることができる定着装置を実現す
ることができ、実用上の効果が極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成例を示す図である。
【図2】ジメチルシリコンオイルと含フッ素シリコンオ
イルの親和性の比較説明図である。
【符号の説明】
1 定着上ローラ 1a フッ素樹脂層 1b 弾性層 1c 芯金 2 定着下ローラ 2a フッ素樹脂層 2c 芯金 3 記録媒体 4 トナー画像 5 オイル塗布ローラ 6 排紙ローラ 7 排紙ローラ 8 加熱手段 9 ガイド
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−50424(JP,A) 特開 昭52−124338(JP,A) 特開 平5−197307(JP,A) 特開 平1−229279(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともトナーと接する側の表層がフ
    ッ素樹脂であり、トナー画像を加熱圧着して記録媒体に
    定着する一対の定着ローラを具備し、 前記フッ素樹脂の表面に塗布する含フッ素シリコンオイ
    ルが以下の一般式で示される構造単位を有し、 前記フッ素樹脂の表面に含フッ素シリコンオイルを1.
    4×10-6[cc/cm2]以下の塗布量で塗布する機
    構を有する定着装置。 【化1】 ここで、Xは炭素数1〜4の飽和炭化水素基又はアリー
    ル基を示し、Rfは炭素数2〜10のフルオロアルキル
    基を示し、nは1〜4の整数である。
  2. 【請求項2】 前記フルオロアルキル基Rfとしては、
    以下の構造のものであることを特徴とする請求項1記載
    の定着装置。 Z−(CF2)m−ここで、Zは水素又はフッ素原子を示し、mは2〜10
    の整数を示す。
  3. 【請求項3】 前記少なくともトナーと接する側の表層
    がフッ素樹脂である場合において、前記フッ素樹脂が、
    PTFE,PFA,FEPのいずれかであることを特徴
    とする請求項1乃至2のいずれかに記載の定着装置。
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