JP3366102B2 - 磁気式回転位置検出器 - Google Patents

磁気式回転位置検出器

Info

Publication number
JP3366102B2
JP3366102B2 JP05703194A JP5703194A JP3366102B2 JP 3366102 B2 JP3366102 B2 JP 3366102B2 JP 05703194 A JP05703194 A JP 05703194A JP 5703194 A JP5703194 A JP 5703194A JP 3366102 B2 JP3366102 B2 JP 3366102B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
magnetic
position detector
magnet rotor
positioning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05703194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07260511A (ja
Inventor
雅博 松田
亨 菅原
邦夫 矢萩
政志 五十嵐
祥浩 中沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Toyo Denso Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Toyo Denso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Toyo Denso Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP05703194A priority Critical patent/JP3366102B2/ja
Publication of JPH07260511A publication Critical patent/JPH07260511A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3366102B2 publication Critical patent/JP3366102B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のホール素子が相
互間に所定の角度をあけてマグネットロータの周囲に配
置される磁気式回転位置検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マグネットロータおよびホール素
子間の間隔を調整可能とするとともに、マグネットロー
タの周方向に沿うホール素子の位置すなわち検出位相を
調整可能とした磁気式回転位置検出器が、たとえば実開
昭60−154862号公報等で既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記従来のも
のでは、マグネットロータの周方向に沿うホール素子の
位置調整をそれぞれ独立して行なうようにしており、一
方の調整を行った後に他方を調整すると、調整済みであ
る間隔あるいは検出位相にずれが生じることがあり、調
整が容易ではない。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、ホール素子の検出位相調整を容易に行なうこ
とができるようにした磁気式回転位置検出器を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、複数のホール素子が相互間
に所定の角度をあけてマグネットロータの周囲に配置さ
れる磁気式回転位置検出器において、基本的に合成樹脂
から成る器体には、マグネットロータを収納すべく横断
面円形に形成される収納筒部と、該収納筒部の軸線と平
行な軸線を有する複数の位置決め突起とが設けられ、ホ
ール素子をそれぞれ有する複数の基板のうちの1つは、
前記位置決め突起の1つを嵌合させた状態で前記収納筒
部に対する姿勢を定めて器体に締結され、残余の位置決
め突起を嵌合させる他の基板には挿通孔が設けられ、該
挿通孔に遊挿されて器体に螺合されるねじ部材の仮締め
状態で位置決め突起まわりの角度調整を終了させた後の
前記他の基板が前記ねじ部材で器体に締結されることを
特徴とする。
【0006】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、前記他の基板には外
側方に開放した角度調整溝が設けられ、前記挿通孔に遊
挿されたねじ部材の仮締め状態で前記角度調整溝に一側
を係合させた角度調整用工具の他側を係止させて位置決
め突起まわりの前記他の基板の角変位操作を行なうため
の複数の係止溝が、前記収納筒部の軸線を中心とした円
周方向に沿って間隔をあけて器体に設けられる。
【0007】さらに請求項3記載の発明によれば、上記
請求項1または2記載の発明の構成に加えて、収納筒部
の周方向に沿う少なくとも一部の側壁は非磁性板により
形成され、弾発手段により非磁性板の外面に弾発的に当
接されるホール素子をそれぞれ有して器体に締結された
各基板が、器体内への合成樹脂のポッティングにより形
成される樹脂充填部内に埋没せしめられる。
【0008】
【実施例】以下、図面により本発明を三相ブラシレスモ
ータに適用したときの一実施例について説明する。
【0009】図1ないし図7は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1は三相ブラシレスモータに取付けられ
た磁気式回転位置検出器の縦断面図であって図4の1−
1線に対応する断面図、図2は器体の平面図、図3は図
2の3−3線断面図、図4は器体に各基板を取付けた状
態での平面図、図5は図4の5−5線断面図、図6は基
板、ホルダおよびホール素子の分解斜視図、図7は器体
内に樹脂充填部を形成した状態での図5に対応する断面
図である。
【0010】先ず図1において、三相ブラシレスモータ
11のケーシング12の一側には、モータシャフト13
の一端が軸受14を介して回転自在に支承されており、
該モータシャフト13の一端には、外周に複数の永久磁
石15…を有するマグネットロータ16がケーシング1
2から突出するようにして同軸に連結される。すなわち
モータシャフト13およびマグネットロータ16の対向
端部には、モータシャフト13およびマグネットロータ
16の位相を合致させるべく相互に噛合する歯部13
a,16aが設けられており、それらの歯部13a,1
6aを相互に噛み合わせた状態で、モータシャフト13
およびマグネットロータ16が連結ボルト17によって
連結される。
【0011】ケーシング12の一側には、マグネットロ
ータ16を覆うようにして磁気式回転位置検出器18が
複数たとえば一対のボルト19…で固定され、該磁気式
回転位置検出器18は、ケーシング12の一側に結合さ
れるカバー20により覆われる。
【0012】磁気式回転位置検出器18は、基本的に合
成樹脂から成る器体21と、マグネットロータ16の周
囲で相互間に120度の間隔をあけて器体21に固定さ
れる3つの基板221 ,222 ,223 と、それらの基
板221 〜223 にそれぞれ配設されるホール素子23
1 ,232 ,233 とを備える。
【0013】図2および図3において、器体21は、三
相ブラシレスモータ11のケーシング12から突出した
マグネットロータ16を収納すべく横断面円形に形成さ
れるとともに軸方向一端に円形の閉塞板24aを有する
有底円筒状の収納筒部24と、ケーシング12の一側に
設けられている嵌合凹部12a(図1参照)に嵌合され
るべく収納筒部24を同軸に囲繞する嵌合筒部25と、
ケーシング12の一側外面に当接すべく嵌合筒部25か
ら半径方向外方に張出す当接板部26と、前記ケーシン
グ12とは反対側で器体21内に収納凹部28を形成す
るようにして当接板部26に連設される側壁部27とを
備える。
【0014】収納筒部24および嵌合筒部25間には、
収納凹部28側に開放した収納溝29が形成される。こ
の収納溝29は、相互間に120度の間隔をあけて配置
される3つのホール素子231 〜233 を収納するよう
に円弧状に形成されるものであり、収納溝29の円周方
向両端で収納筒部24および嵌合筒部25間は連結部3
0で連結される。而して連結部30と、収納筒部24に
おける閉塞板24aとは合成樹脂による器体21の成形
時に一体に連設されるものである。
【0015】収納筒部24の側壁において収納溝29に
対応する部分は、たとえばステンレス鋼板を横断面円弧
状に加工して成る非磁性板31により形成されるもので
あり、この非磁性板31は、その周方向両端が前記連結
部30に埋封されるとともに軸方向一端が閉塞板24a
に埋封されるようにして、合成樹脂による器体21の成
形時に器体21と一体化される。
【0016】収納筒部24における閉塞板24aには、
該収納筒部24の軸線と平行な軸線を有する3つの位置
決め突起321 ,322 ,323 が突設される。而して
位置決め突起321 は、収納筒部24の軸線に関して連
結部30とは反対側の位置で閉塞板24aに突設され、
残余の位置決め突起322 ,323 は、前記位置決め突
起321 との間に120度ずつの間隔をあけた位置で閉
塞板24aに突設される。
【0017】また収納筒部24の半径方向に沿う各位置
決め突起321 〜323 の外方側において側壁部27の
内面には、収納筒部24の閉塞板24aと同一レベルま
で当接板部26から隆起するようにして支持ボス3
1 ,332 ,333 が設けられており、各支持ボス3
1 〜333 には有底のねじ孔34…がそれぞれ設けら
れる。
【0018】前記支持ボス331 ,332 間および支持
ボス331 ,333 間で側壁部27には、横断面台形状
にして内方側に凹んだ凹部36,36が設けられてお
り、それらの凹部36,36内に位置するようにして器
体21の当接板部26には、収納筒部24の軸線を中心
とする円弧状に形成される金属製のカラー37,37が
一体に埋封される。これらのカラー37,37には、磁
気式回転位置検出器18をケーシング12に結合する際
に、ボルト19…(図1参照)がそれぞれ挿通されるも
のであり、両端が側壁部27に一体に連設される保護壁
38,38でボルト19…の頭部19aが囲まれる。
【0019】収納筒部24の軸線に関して支持ボス33
1 とは反対側で側壁部27には、コード取出し口39が
設けられる。
【0020】図4および図5において、3つの基板22
1 ,222 ,223 は、収納筒部24の閉塞板24a
と、各基板221 〜223 にそれぞれ対応する支持ボス
331〜333 との間にわたって配設されるものであ
る。而して基板221 は、図示しない保護回路が配設さ
れることにより、他の基板222 ,223 とは異なった
形状に形成される。
【0021】基板221 には、位置決め突起321 を嵌
合させる嵌合孔40が設けられており、嵌合孔40に位
置決め突起321 を嵌合させた状態に在る基板22
1 は、支持ボス331 のねじ孔34に螺合するねじ部材
41により、収納筒部24に対する姿勢を定めて器体2
1に固定される。
【0022】また他の基板222 ,223 には、位置決
め突起322 ,323 を嵌合させる嵌合孔40,40が
設けられるとともに、それらの位置決め突起322 ,3
3を中心とする円弧状に形成される挿通孔42,42
が支持ボス332 ,333 のねじ孔34,34に対応し
て設けられ、挿通孔42,42に遊挿されるねじ部材4
1,41がねじ孔34,34に螺合される。而してねじ
部材41,41を軽く締めた仮締め状態で、基板2
2 ,223 は位置決め突起322 ,323 のまわりに
挿通孔42,42の長手方向両端にねじ部材41,41
が当接する範囲での角変位が可能となる。
【0023】前記基板222 ,223 を角変位操作する
ために、基板222 ,233 の側壁部27に対応する側
部には、外側方すなわち側壁部27側に開放した角度調
整溝43,43が設けられる。一方、各角度調整溝4
3,43に対応する部分で側壁部27の内面には、収納
筒部24の軸線を中心とする円周方向に沿って微小な間
隔をあけた複数たとえば3つの係止溝44,45,46
がそれぞれ設けられる。而してねじ部材41,41の仮
締め状態で基板222 ,223 の角変位操作を行なうに
あたっては、たとえばマイナス型のドライバ47等の角
度調整用工具の一側を角度調整溝43に係合させるとと
もに、前記係止溝44〜46のうちの選択された1つに
ドライバ47の他側を係止し、係止溝44〜46側を支
点としてドライバ47を揺動操作すればよい。そうすれ
ば、位置決め突起322 ,323 まわりに基板222
223 を微小角度だけ容易に角変位させることが可能で
ある。しかも係止溝44〜46が側壁部27にその周方
向に微小な間隔をあけて設けられているので、基板22
2 ,223 が位置決め突起322 ,323 まわりに角変
位可能な範囲内での微小角変位の調整が可能である。
【0024】図6を併せて参照して、各基板221 ,2
2 ,223 には、合成樹脂から成るホルダ48…が取
付けられる。これらのホルダ48…は、縦断面略L字状
に形成されるものであり、ホルダ48…に設けられた一
対の嵌合突起48a,48aを前記各基板221 〜22
3 に嵌合することにより、ホルダ48…が各基板22 1
〜223 に取付けられる。而して各ホール素子231
233 は、それ自体単独で取り扱ったときの損傷を回避
するために、ホルダ48…にそれぞれ嵌合、保持される
ものであり、収納溝29内に収納された各ホルダ48…
に、非磁性板31の外面への近接・離反移動を可能とし
て保持される。而して各ホルダ48…および各ホール素
子231 〜233 は、収納筒部24の半径方向に沿って
各位置決め突起321 〜323 すなわち各嵌合孔40…
を通る直線上で、位置決め突起321 〜323 および各
ねじ部材41…間の位置決め突起321 〜323 寄りに
配置されるものであり、各基板221 〜223 から3本
ずつ延設される金属製の接続端子49…がホール素子2
1 〜233 にそれぞれ接続される。而して各接続端子
49…は、各ホール素子231 〜233 を非磁性板31
の外面に弾発的に当接させる弾発手段を構成するもので
あり、弾発力を発揮するように屈曲して形成される。
【0025】各基板221 〜223 に接続される複数の
コードから成るコード束50は、器体21の側壁部27
におけるコード取出し口39に嵌着されるグロメット5
1を貫通して器体21内に引き入れられる。
【0026】所定位置で器体21に基板221 が締結さ
れるとともに該基板221 に対する角度調整完了後に器
体21に基板222 ,223 が締結され、ホルダ48…
に保持された各ホール素子231 ,232 ,233 が収
納筒部24の非磁性板31に弾発的に当接された状態
で、器体21の収納凹部28および収納溝29は、図7
で示すように、合成樹脂によるポッテイングによって形
成される樹脂充填部52で充填され、それにより各ホー
ル素子231 〜233 を有する各基板221 〜223
ならびに各基板221 〜223 に接続されるコード等が
樹脂充填部52内に埋没せしめられ、それにより磁気式
回転位置検出器18が完成する。
【0027】次にこの実施例の作用について説明する
と、各基板221 〜223 に配設されるホール素子23
1 〜233 は、マグネットロータ16を収納する収納筒
部24の側壁の一部を形成する非磁性板31の外面に弾
発的に当接されるので、マグネットロータ16に対する
収納筒部24の同心度を高めて器体21をケーシング1
2に取付けることにより、マグネットロータ16と各ホ
ール素子231 〜233間の間隔を常時一定に保つこと
ができ、マグネットロータ16および各ホール素子23
1 〜233 間の間隔調整が不要となる。しかも非磁性板
31がステンレス鋼板から成るものであるときには、肉
厚を薄くしても充分な強度を有するものであるので、薄
板とした非磁性板31に各ホール素子231 〜233
当接させることにより、マグネットロータ16および各
ホール素子231 〜233 間の間隔を比較的小さな一定
値とすることが可能であり、ホール素子231 〜233
に対するガウス量の減少を防止することができる。
【0028】また3つの基板221 〜223 のうちの1
つの基板221 は、収納筒部24に対する姿勢を定めて
器体21に締結され、他の基板222 ,232 は、収納
筒部24の軸線と平行な位置決め突起322 ,323
支点とした角変位が可能であるので、ねじ部材41,4
1で基板222 ,223 を器体21に仮締めした状態で
各ホール素子231 〜233 から得られる信号の位相差
を検出し、該位相差が許容範囲内となるように基板22
2 ,223 を角変位操作して前記位相差を調整すること
が容易であり、この際、各ホール素子231 〜233
非磁性板31に当接したままであり、マグネットロータ
16および各ホール素子231 〜233間の間隔は一定
のままである。
【0029】しかも基板222 ,232 にそれぞれ設け
られた角度調整溝43に対応して、器体21の側壁部2
7には、係止溝44,45,46が相互間に微小な間隔
をあけて設けられるので、ドライバ47の一側を角度調
整溝43に係合させるとともに、前記係止溝44〜46
のうちの選択された1つにドライバ47の他側を係止
し、係止溝44〜46側を支点としてドライバ47を揺
動操作することにより、基板222 ,223 を微小角度
だけ角変位させることが容易であり、前記位相差の微調
整を簡単に行なうことができる。さらにホール素子23
2 ,233 は、収納筒部24の半径方向に沿って位置決
め突起322 ,323 を通る直線上で、位置決め突起3
2 ,323 および各ねじ部材41…間の位置決め突起
322 ,323 寄りに配置されるので、前記ドライバ4
7による角変位の微調整時に収納筒部24の周方向に沿
うホール素子232 ,233 の移動量を微小とし、前記
位相差の調整精度をさらに向上することができる。
【0030】また各基板221 〜223 およびホール素
子231 〜233 等が樹脂充填部52内に埋没せしめら
れるので、各基板221 〜223 の回路保護を図ること
ができるとともに、位相差調整後のホール素子231
233 の位置を固定化することができる。しかも合成樹
脂のポッティングによる樹脂充填部52の形成時に、非
磁性板31は合成樹脂の流出を阻止する型としての機能
をも果たす。さらに樹脂充填部52の形成時に、各ホー
ル素子231 〜233 は非磁性板31に弾発的に当接し
ているので合成樹脂のポッティングによって各ホール素
子231 〜23 3 の位置がずれることはない。
【0031】さらに器体21をブラシレスモータ11の
ケーシング12に締結するためのボルト19…は、収納
筒部24の軸線を中心とする円弧状にして器体21に埋
設されたカラー37,37に挿通されるものであり、マ
グネットロータ16に対する器体21の位相を一定範囲
内で調整することができる。
【0032】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0033】たとえば挿通孔42を円弧状に形成するの
に代えて、位置決め突起322 ,323 まわりの基板2
2 ,223 の角変位を可能とするようなばか孔とする
ようにしてもよく、また接続端子49でホール素子23
1 〜233 を弾発付勢するのに代えて、ばね部材から成
る専用の弾発手段でホール素子231 〜233 を非磁性
板31に弾発的に当接させるようにすることもできる。
さらに非磁性板が周方向に複数に分割されていてもよ
く、ホール素子がホルダに保持されていなくてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、各基板のうちの1つが収納筒部に対する姿勢を定め
て器体に締結され、他の基板は、収納凹部の軸線と平行
な位置決め突起を支点とした角変位が可能であるので、
前記他の基板を角変位操作して各ホール素子で得られる
信号の位相差が許容範囲内となるように調整することが
容易である。
【0035】また請求項2記載の発明によれば、基板に
それぞれ設けられた角度調整溝に対応して、器体には、
複数の係止溝が相互間に間隔をあけて設けられるので、
角度調整溝および各係止溝の1つに角度調整用工具の両
側を係合して操作することにより前記他の基板を微小角
度だけ角変位させることが容易であり、前記位相差の微
調整を簡単に行なうことができる。
【0036】さらに請求項3記載の発明によれば、ホー
ル素子は、収納筒部の側壁の一部を形成する非磁性板の
外面に弾発的に当接されるので、マグネットロータと各
ホール素子間の間隔を常時一定に保つことができ、マグ
ネットロータおよび各ホール素子間の間隔調整を不要と
することができるとともに、非磁性板の肉厚を薄くする
ことによりマグネットロータおよび各ホール素子間の間
隔を比較的小さな一定値とすることが可能であり、ホー
ル素子に対するガウス量の減少を防止することができ
る。しかも各基板およびホール素子等が合成樹脂のポッ
ティングによる樹脂充填部内に埋没せしめられるので、
各基板の回路保護を図ることができるとともに、位相差
調整後のホール素子の位置を固定化することができ、ホ
ール素子が非磁性板に弾発的に当接されていることによ
り前記ポッティング時にホール素子の位置がずれること
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】三相ブラシレスモータに取付けられた磁気式回
転位置検出器の縦断面図であって図4の1−1線に対応
する断面図である。
【図2】器体の平面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】器体に各基板を取付けた状態での平面図であ
る。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【図6】基板、ホルダおよびホール素子の分解斜視図で
ある。
【図7】器体内に樹脂充填部を形成した状態での図5に
対応する断面図である。
【符号の説明】
16・・・マグネットロータ 18・・・磁気式回転位置検出器 21・・・器体 221 ,222 ,223 ・・・基板 231 ,232 ,233 ・・・ホール素子 24・・・収納筒部 31・・・非磁性板 321 ,322 ,323 ・・・位置決め突起 41・・・ねじ部材 42・・・挿通孔 43・・・角度調整溝 44,45,46・・・係止溝 47・・・角度調整用工具としてのドライバ 49・・・弾発手段としての接続端子 52・・・樹脂充填部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢萩 邦夫 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 五十嵐 政志 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 中沢 祥浩 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 実開 昭58−49260(JP,U) 実開 昭60−189813(JP,U) 実公 昭50−9023(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/00 - 5/62 G01B 7/00 - 7/34 G01P 1/00 - 3/80

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のホール素子(231 〜233 )が
    相互間に所定の角度をあけてマグネットロータ(16)
    の周囲に配置される磁気式回転位置検出器において、基
    本的に合成樹脂から成る器体(21)には、マグネット
    ロータ(16)を収納すべく横断面円形に形成される収
    納筒部(24)と、該収納筒部(24)の軸線と平行な
    軸線を有する複数の位置決め突起(321 〜323 )と
    が設けられ、ホール素子(231 ,232 ,233 )を
    それぞれ有する複数の基板(221 ,222 ,223
    のうちの1つ(221 )は、前記位置決め突起(321
    〜323 )の1つ(321 )を嵌合させた状態で前記収
    納筒部(24)に対する姿勢を定めて器体(21)に締
    結され、残余の位置決め突起(322 ,323 )を嵌合
    させる他の基板(222 ,223 )には挿通孔(42)
    が設けられ、該挿通孔(42)に遊挿されて器体(2
    1)に螺合されるねじ部材(41)の仮締め状態で位置
    決め突起(322 ,323 )まわりの角度調整を終了さ
    せた後の前記他の基板(222 ,223 )が前記ねじ部
    材(41)で器体(21)に締結されることを特徴とす
    る磁気式回転位置検出器。
  2. 【請求項2】 前記他の基板(222 ,232 )には外
    側方に開放した角度調整溝(43)が設けられ、前記挿
    通孔(42)に遊挿されたねじ部材(41)の仮締め状
    態で前記角度調整溝(43)に一側を係合させた角度調
    整用工具(47)の他側を係止させて位置決め突起(3
    2 ,323 )まわりの前記他の基板(222 ,2
    3 )の角変位操作を行なうための複数の係止溝(4
    4,45,46)が、前記収納筒部(24)の軸線を中
    心とした円周方向に沿って間隔をあけて器体(21)に
    設けられることを特徴とする請求項1記載の磁気式回転
    位置検出器。
  3. 【請求項3】 収納筒部(24)の周方向に沿う少なく
    とも一部の側壁は非磁性板(31)により形成され、弾
    発手段(49)により非磁性板(31)の外面に弾発的
    に当接されるホール素子(231 〜233 )をそれぞれ
    有して器体(21)に締結された各基板(221 〜22
    3 )が、器体(21)内への合成樹脂のポッティングに
    より形成される樹脂充填部(52)内に埋没せしめられ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の磁気式回転
    位置検出器。
JP05703194A 1994-03-28 1994-03-28 磁気式回転位置検出器 Expired - Fee Related JP3366102B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05703194A JP3366102B2 (ja) 1994-03-28 1994-03-28 磁気式回転位置検出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05703194A JP3366102B2 (ja) 1994-03-28 1994-03-28 磁気式回転位置検出器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07260511A JPH07260511A (ja) 1995-10-13
JP3366102B2 true JP3366102B2 (ja) 2003-01-14

Family

ID=13044078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05703194A Expired - Fee Related JP3366102B2 (ja) 1994-03-28 1994-03-28 磁気式回転位置検出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3366102B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6845649B2 (en) 1999-12-08 2005-01-25 Denso Corporation Rotational angle output regulating method
US7865420B1 (en) 2001-01-22 2011-01-04 Voyager Technologies, Inc. Real time electronic commerce telecommunication system and method
JP5333788B2 (ja) * 2010-09-30 2013-11-06 Tdk株式会社 位置センサ及びその製造方法並びに位置決め治具
JP5963189B2 (ja) * 2012-03-21 2016-08-03 株式会社ケーヒン 回転角度検出装置
JP2017229210A (ja) * 2016-06-24 2017-12-28 日本電産サンキョー株式会社 モータおよびポンプ装置
CN113659792B (zh) * 2021-07-16 2023-03-31 深圳拓邦股份有限公司 一种无刷空心杯电机及定子装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07260511A (ja) 1995-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7509883B2 (en) Torque detecting apparatus and manufacturing method thereof
US7886619B2 (en) Torque detecting apparatus and manufacturing method of same
JP6012154B2 (ja) 電動パワーステアリング装置用ブラシレスモータおよびその製造方法
JP5786642B2 (ja) ステータ固定構造
WO2020241027A1 (ja) 回転電機
JP6357738B2 (ja) 回転角検出装置の組立方法
JP3366102B2 (ja) 磁気式回転位置検出器
US8253412B2 (en) Rotation detector for a wheeled vehicle
JP4071484B2 (ja) モータ装置
EP1860444A1 (en) Rotation sensor
JP6032340B2 (ja) 内燃機関用回転電機
JP4434885B2 (ja) モータ
WO2020241026A1 (ja) 回転電機及び回転電機の製造方法
JP4118552B2 (ja) 電子部品の保持構造及び電子部品の保持方法
JP4401868B2 (ja) ポジションセンサ
CN114069977A (zh) 用于电动机的导引元件
JP4385789B2 (ja) 回転検出装置
JP2004347517A (ja) 燃料ゲージ
JP3724747B2 (ja) 非接触式液面レベルセンサ
JP2019176674A (ja) モータ、およびモータの製造方法
JP6878246B2 (ja) モータユニット
JP7433183B2 (ja) 回転電機および回転電機の製造方法
JP4272651B2 (ja) 回転角度検出装置及び電子部品の保持方法
JP4683331B2 (ja) 回転検出装置
KR20210123628A (ko) 모터

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees