JP3365961B2 - 熱ヒューズ付き圧力調整器 - Google Patents
熱ヒューズ付き圧力調整器Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LPガス容器等か
ら燃焼器等への供給圧力を安定させるための圧力調整器
に関し、詳しくはガス容器周辺の温度が火災等により急
上昇して危険温度に達した場合、自動的にガス供給路を
閉鎖するための熱ヒューズ付き圧力調整器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来からLPG等のガス用熱フューズ付
き安全弁に関しては種々なものがあり、市販されてい
る。しかし、圧力調整器に別のバルブを設けることなく
簡単な構造で熱ヒューズ機能が付いたものはなかった。
例えば、図5に示した従来のガス用の圧力調整器には熱
ヒューズ機能は付いていない。 【0003】図5に示した圧力調整器51は、上流側の
入口52とノズル部53を有する入力金具54が接続さ
れる入口接続ネジ55と、上流側より低い圧力の下流側
の出口56における出口接続ネジ57と、上流側のノズ
ル部53を開閉する開閉弁58と、調圧室61とを備え
た圧力調整器本体62がある。この圧力調整器本体62
は、中心に作動棹63を有するダイアフラム64を挟持
して内部に大気圧室65を形成するためのカバー部66
が装着される。このカバー部66内にはダイアフラム6
4を調圧室61側に付勢する調圧機構67が設けられて
いる。また、調圧室61内には作動棹63の動きを開閉
弁58に伝達するリンク機構74が設けられている。 【0004】上記開閉弁58は、ノズル部53と先端に
ゴム等の耐久弾性材から成る弁座59が装着され、圧力
調整器本体62にノズル方向に摺動可能に支持されたピ
ストン60とから構成されている。また、リンク機構7
4は圧力調整器本体62にピボットピン75によって回
動可能に支持されたレバー76と、ピストン60後端に
取り付けられた受動ピン77と、この受動ピン77を引
っ掛けて係合し、かつレバー76後端に設けられたU字
溝78と、レバー76先端に係合し、かつ作動棹63下
端に設けられたレバー係合孔79とから構成されてい
る。 【0005】さらに、上記調圧機構67は、ダイアフラ
ム64を調圧室61側に付勢する調圧バネ68と、調圧
バネ力を受けるバネ受け座69と、カバー部66の円筒
部66aの内側に切られた調圧ネジ71と、この調圧ネ
ジ71に螺合しかつ中心に六角レンチ孔70aを有する
調圧プラグ70と、通気路73を有し円筒部66aに被
せられるキャップ72とから構成されている。 【0006】なお、作動棹63がダイアフラム64に固
定されていると、例えば出口56側からガスが逆流した
りして調圧室61内の圧力が急上昇すると、ダイアフラ
ム64が大気圧室側に強く押され、ノズル部53や弁座
59又はリンク機構74を破損したりする可能性があ
る。そこで、ダイアフラム64は作動棹63の調圧室6
1側のフランジ部と大気圧室65側の破損防止バネ80
とで挟持される構造になっている。従って、ダイアフラ
ム64が大気圧室側に強く押されても、開閉弁58やリ
ンク機構74は破損を免れる。 【0007】上記構成の圧力調整器51においては、先
ず入口52側にLPG等の高圧ガスボンベが接続され、
出口56側に燃焼器等のガス器具が接続されている家屋
内配管が接続される。すると、ガスは入口52からノズ
ル部53を通り、調圧バネ68とリンク機構74により
開放された開閉弁58を通って調圧室61に入り、出口
56から家屋内配管に流れると共に、ダイアフラム64
は大気圧室65側に押されて調圧バネ68を圧縮する。 【0008】この時、調圧バネ68はダイアフラム64
を調圧室61側に押圧力F1で押し、逆にダイアフラム
64は大気圧室65方向に押圧力F2(=調整圧力p×
ダイアフラム面積A)で押される。そして、上記F1と
F2の力がバランスしたところで弁座59がノズル部5
3を閉鎖するように調整される。すなわち、出口56側
のガスが使用されて調圧室61の圧力が下降すれば開閉
弁58が開いてガスが補充され、調整圧力pに達すれば
開閉弁58は閉鎖されてガスの補充は止められる。ま
た、調整圧力pを変更する場合は、キャップ72を外し
て六角レンチ孔70aで調圧プラグ70を回して調圧バ
ネ68の付勢力を調整すれば良い。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の圧力調整器51においては、火災時にガスを遮断す
る機構を備えていないので、市販の熱ヒューズ付き安全
弁を上流側又は下流側に接続しなければならない。その
ため、既存の配管を変更しなければならず、新たな費用
が発生して経済的な負担がかかるという問題があった。
また、最近は生産性を向上させるために、上記作動棹6
3を合成樹脂で形成することが検討されているが、火災
時等に溶融してしまう可能性がある。すると、高圧ガス
はノズル部53から吹き出すと共に、ダイアフラム64
の中心を通り、六角レンチ孔70aから通気路73を経
由して大気中に際限なく放出される事態になる。すなわ
ち、カバー部66の円筒部66a外周からガスが吹き出
ることになり、非常時における安全性の面で問題を残し
ている。 【0010】本発明の目的は、上記問題点に鑑みてなさ
れたものであり、熱ヒューズ機能を付加しても配管変更
の必要がなく、火災時にはガス源側のノズル部を確実に
閉鎖できる熱ヒューズ付き圧力調整器を提供することで
ある。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明に係わる上記課題
は、上流側入口及び前記上流側より低い圧力の下流側出
口と上流側ノズル部を開閉する開閉弁と調圧室とを有す
る圧力調整器本体と、中心に作動棹を有し、大気圧室を
形成するダイアフラムを前記圧力調整器本体とで挟持す
るカバー部と、該カバー部内に前記ダイアフラムを前記
調圧室側に付勢する調圧機構と、前記調圧室内に前記作
動棹の動きを前記開閉弁に伝達するリンク機構とを備え
た圧力調整器において、前記リンク機構の動きを押さえ
る方向に付勢された弾性体が特定温度で溶融する固定部
材により保持されており、前記固定部材が、前記圧力調
整器本体の内壁面の所定位置に突設された柱体に圧縮状
態の前記弾性体を外嵌した状態で、前記柱体の上方から
固定され、前記特定温度に達した時に前記固定部材が溶
融して前記弾性体が復元することで、前記リンク機構の
動きを押さえて前記開閉弁を閉鎖することを特徴とする
熱ヒューズ付き圧力調整器によって解決することができ
る。 【0012】上記構成の熱ヒューズ付き圧力調整器によ
れば、前記リンク機構の動きを押さえる方向に付勢され
た弾性体が特定温度で溶融する固定部材により保持され
ているので、火災等により特定温度に達した時に、固定
部材が溶融して弾性体が復元することで、リンク機構の
動きを押さえて開閉弁を閉鎖する。従って、仮に作動棹
が合成樹脂製で火災熱により溶融しても、開閉弁が確実
に閉鎖されるので、上流側の高圧ガスが噴出する心配は
なく、安全性を確保することができる。また、前記固定
部材が圧力調整器本体の内壁面の所定位置に突設された
柱体に圧縮状態の弾性体を外嵌した状態で柱体の上方か
ら固定されるので、弾性体及び固定部材が圧力調整器本
体内にコンパクトに設置される。従って、既成配管を変
更することなく熱ヒューズ付き圧力調整器に容易に交換
することができ、経済的負担を軽減することができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の熱ヒューズ付き圧
力調整器の一実施形態を図1乃至図4に基づいて詳細に
説明する。図1は本発明の熱ヒューズ付き圧力調整器の
一実施形態を示す縦断面図、図2は図1における熱ヒュ
ーズ機構部分の拡大断面図、図3は図1における調圧室
の加圧状態を示す作動説明図、図4は図1における熱ヒ
ューズ機構が作動した状態を示す作動説明図である。 【0014】図1に示すように本実施形態の熱ヒューズ
付き圧力調整器1は、上流側の入口2とノズル部3を有
する接続金具4が取り付けられる入口側接続用ネジ5
と、上流側より低い圧力の下流側の出口6における出口
側接続ネジ7と、上流側のノズル部3を開閉する開閉弁
8と、調圧室11とを有する圧力調整器本体12を備え
ている。この調整器本体12には、中心に作動棹13を
有するダイアフラム14を挟持して内部に大気圧室15
を形成するカバー部16が装着される。また、このカバ
ー部16内には、ダイアフラム14を調圧室11側に付
勢する調圧機構17が設けられている。また、調圧室1
1内には、作動棹13の動きを開閉弁8に伝達するリン
ク機構24が設けられている。 【0015】さらに詳しくは、開閉弁8は、ノズル部3
と、硬質ゴム等の耐久弾性材から成る弁座9と、圧力調
整器本体12にノズル方向に摺動可能に支持されたピス
トン10とから構成されている。また、リンク機構24
は、調整器本体12にピボットピン25によって回動可
能に支持されたレバー26と、ピストン10後端に取り
付けられた受動ピン27と、この受動ピン27を引っ掛
けて係合しかつレバー26後端に設けられたU字溝28
と、レバー26先端に係合しかつ作動棹13下端に設け
られたレバー係合孔29とから構成されている。 【0016】さらに、調圧機構17は、ダイアフラム1
4を調圧室11側に付勢する調圧バネ18と、調圧バネ
力を受けるバネ受け座19と、カバー部16の円筒部1
6aの内側に切られた調圧ネジ21と、この調圧ネジ2
1に螺合しかつ中心に六角レンチ孔20aを有する調圧
プラグ20と、通気路23を有し円筒部16aに被せら
れるキャップ22とから構成されている。 【0017】なお、作動棹13がダイアフラム14に固
定されていると、例えば出口6側からガスが逆流して調
圧室11の圧力が急激に上昇したりすると、ダイアフラ
ム14が大気圧室側に強く押されるからノズル部3や弁
座9又はリンク機構24を破損したりする心配がある。
そこで、ダイアフラム14は、作動棹13の調圧室11
側にあるフランジ部と大気圧室15側にある破損防止バ
ネ30とで挟持される構造になっている。従って、ダイ
アフラム14が大気圧室側に強く押されても、衝撃力は
緩衝されて開閉弁8やリンク機構24の破損を防ぐこと
ができる。 【0018】図2に示すように、開閉弁8を閉鎖するよ
うにリンク機構24の動きを押さえる方向に付勢された
弾性体としての圧縮バネ31が、特定温度(160℃〜200
℃)で溶融する金属又は合成樹脂材からなる円板状の固
定部材32により圧力調整器本体12の底壁から突出し
た柱体33に圧縮状態で保持されることで熱ヒューズ機
構34が構成されている。なお、固定部材32が、少な
くとも作動棹13より融点温度の低い材料より成ること
は言うまでもない。すなわち、熱ヒューズ機構34は、
圧力調整器本体12の内壁底面上に、先端にネジ孔を有
する円錐台状の柱体33が突設され、この柱体33に圧
縮バネ31を圧縮状態で外嵌して、上方から固定部材3
2の下面中央に突設された固定ネジを柱体33のネジ孔
に螺合させることで形成される。なお、固定部材32の
固定はネジ式の他には圧入式や他の手段により固定する
ことが可能である。 【0019】上記構成の熱ヒューズ付き圧力調整器1に
おいては、先ず、入口2側に高圧のガスボンベ等のガス
源が接続され、出口6側にガス器具等が接続されている
家屋内配管が接続される。すると、図3に示すように、
ガスは入口2及びノズル部3を通り、調圧バネ18とリ
ンク機構24により開放された開閉弁8を通って調圧室
61に入る。そして、出口6から家屋内配管に流れると
共に、ダイアフラム14は大気圧室15側に押されて調
圧バネ18を圧縮する。 【0020】このとき、図1に示すように調圧バネ18
は、押圧力F1でダイアフラム14を調圧室11側に押
す。また、ダイアフラム14は、大気圧室方向へ押圧力
F2(=調整圧力p×ダイアフラム面積A)で押され
る。そして、押圧力F1、F2が均衡したところで弁座
9がノズル部3を閉鎖するように調整されていれば、出
口6側のガスが使用されて調圧室11の圧力が下降する
と、開閉弁8が開いてガスが補充され、調整圧力pに達
すると開閉弁8が閉鎖されてガスの補充が止められる。
すなわち、流体圧機器等における減圧弁に相当する圧力
調整器としての機能を果たす。なお、上記調整圧力pを
変更する場合、キャップ22を外して六角レンチ孔20
aで調圧プラグ20を回して調圧バネ18の付勢力を調
整することで、適宜な調整圧力を設定することができ
る。 【0021】次に、熱ヒューズ付き圧力調整器1の作動
中に、例えば火災が発生した場合、圧力調整器本体12
の温度が上昇し、柱体33を伝わって固定部材32の温
度を上昇させる。そして、図4に示すように、温度が16
0 ℃〜200 ℃まで上昇すると、ストッパ材として機能し
ていた固定部材32が溶融することで、柱体33に案内
されながら圧縮バネ31が上方に伸張してレバー26を
大気圧室15方向に押圧する。従って、リンク機構24
は開閉弁8を閉鎖するので高圧ガスはノズル部3で確実
に止められる。また、仮に作動棹13が合成樹脂製であ
り、熱で溶融したとしても、作動棹13の溶融よりも先
に固定部材32が溶融してノズル部3が閉鎖されていれ
ば、高圧ガスがカバー部16の円筒部16a外周から吹
き出すようなことはなく、安全性を確保することができ
る。従って、固定部材32が作動棹13より先に溶融す
るような材質を選ぶ必要がある。 【0022】上述したように本実施形態の熱ヒューズ付
き圧力調整器においては、開閉弁8を閉鎖するようにリ
ンク機構24の動きを押さえる方向に付勢された圧縮状
態の圧縮バネ31が特定温度で溶融する固定部材32に
より保持されているので、火災等により特定温度に達し
た場合、固定部材32が溶融してレバー26を押し上げ
る。これにより、開閉弁8が閉鎖されることで、上流側
の高圧ガスが外に噴出するのを確実に防止することがで
き、安全性を確保することができる。また、リンク機構
24の動きを押さえる方向に付勢された圧縮バネ31と
特定温度で溶融する固定部材32とから成る熱ヒューズ
機構34は、構造が簡単であり圧力調整器本体12内に
コンパクトに設置できる。従って、既成配管を変更する
ことなく従来の圧力調整器を熱ヒューズ付き圧力調整器
1に交換することができ、経済的負担を軽減することが
できる。 【0023】なお、本発明の熱ヒューズ付き圧力調整器
は上述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変
更を行うことにより他の形態でも実施することができ
る。例えば、本実施形態では熱ヒューズ機構34の圧縮
バネ31はコイルスプリングであり、固定部材32は円
板状であったが、弾性体を板バネにして、この板バネを
押さえる固定部材をコ字状のブラケットにしても差し支
えない。 【0024】 【発明の効果】以上説明したように本発明の熱ヒューズ
付き圧力調整器によれば、リンク機構の動きを押さえる
方向に付勢された弾性体が特定温度で溶融する固定部材
により保持されているので、火災等により特定温度に達
した時に、固定部材が溶融して弾性体が復元すること
で、リンク機構の動きを押さえて開閉弁を閉鎖する。従
って、仮に作動棹が火災熱により溶融しても、その前に
開閉弁が確実に閉鎖されるので、上流側の高圧ガスが噴
出する心配はなく、安全性を確保することができる。ま
た、固定部材が圧力調整器本体の内壁面の所定位置に突
設された柱体に圧縮状態の弾性体を外嵌した状態で柱体
の上方から固定されるので、弾性体及び固定部材が圧力
調整器本体内にコンパクトに設置される。従って、既成
配管を変更することなく熱ヒューズ付き圧力調整器に容
易に交換することができ、経済的負担を軽減することが
できる。
ら燃焼器等への供給圧力を安定させるための圧力調整器
に関し、詳しくはガス容器周辺の温度が火災等により急
上昇して危険温度に達した場合、自動的にガス供給路を
閉鎖するための熱ヒューズ付き圧力調整器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来からLPG等のガス用熱フューズ付
き安全弁に関しては種々なものがあり、市販されてい
る。しかし、圧力調整器に別のバルブを設けることなく
簡単な構造で熱ヒューズ機能が付いたものはなかった。
例えば、図5に示した従来のガス用の圧力調整器には熱
ヒューズ機能は付いていない。 【0003】図5に示した圧力調整器51は、上流側の
入口52とノズル部53を有する入力金具54が接続さ
れる入口接続ネジ55と、上流側より低い圧力の下流側
の出口56における出口接続ネジ57と、上流側のノズ
ル部53を開閉する開閉弁58と、調圧室61とを備え
た圧力調整器本体62がある。この圧力調整器本体62
は、中心に作動棹63を有するダイアフラム64を挟持
して内部に大気圧室65を形成するためのカバー部66
が装着される。このカバー部66内にはダイアフラム6
4を調圧室61側に付勢する調圧機構67が設けられて
いる。また、調圧室61内には作動棹63の動きを開閉
弁58に伝達するリンク機構74が設けられている。 【0004】上記開閉弁58は、ノズル部53と先端に
ゴム等の耐久弾性材から成る弁座59が装着され、圧力
調整器本体62にノズル方向に摺動可能に支持されたピ
ストン60とから構成されている。また、リンク機構7
4は圧力調整器本体62にピボットピン75によって回
動可能に支持されたレバー76と、ピストン60後端に
取り付けられた受動ピン77と、この受動ピン77を引
っ掛けて係合し、かつレバー76後端に設けられたU字
溝78と、レバー76先端に係合し、かつ作動棹63下
端に設けられたレバー係合孔79とから構成されてい
る。 【0005】さらに、上記調圧機構67は、ダイアフラ
ム64を調圧室61側に付勢する調圧バネ68と、調圧
バネ力を受けるバネ受け座69と、カバー部66の円筒
部66aの内側に切られた調圧ネジ71と、この調圧ネ
ジ71に螺合しかつ中心に六角レンチ孔70aを有する
調圧プラグ70と、通気路73を有し円筒部66aに被
せられるキャップ72とから構成されている。 【0006】なお、作動棹63がダイアフラム64に固
定されていると、例えば出口56側からガスが逆流した
りして調圧室61内の圧力が急上昇すると、ダイアフラ
ム64が大気圧室側に強く押され、ノズル部53や弁座
59又はリンク機構74を破損したりする可能性があ
る。そこで、ダイアフラム64は作動棹63の調圧室6
1側のフランジ部と大気圧室65側の破損防止バネ80
とで挟持される構造になっている。従って、ダイアフラ
ム64が大気圧室側に強く押されても、開閉弁58やリ
ンク機構74は破損を免れる。 【0007】上記構成の圧力調整器51においては、先
ず入口52側にLPG等の高圧ガスボンベが接続され、
出口56側に燃焼器等のガス器具が接続されている家屋
内配管が接続される。すると、ガスは入口52からノズ
ル部53を通り、調圧バネ68とリンク機構74により
開放された開閉弁58を通って調圧室61に入り、出口
56から家屋内配管に流れると共に、ダイアフラム64
は大気圧室65側に押されて調圧バネ68を圧縮する。 【0008】この時、調圧バネ68はダイアフラム64
を調圧室61側に押圧力F1で押し、逆にダイアフラム
64は大気圧室65方向に押圧力F2(=調整圧力p×
ダイアフラム面積A)で押される。そして、上記F1と
F2の力がバランスしたところで弁座59がノズル部5
3を閉鎖するように調整される。すなわち、出口56側
のガスが使用されて調圧室61の圧力が下降すれば開閉
弁58が開いてガスが補充され、調整圧力pに達すれば
開閉弁58は閉鎖されてガスの補充は止められる。ま
た、調整圧力pを変更する場合は、キャップ72を外し
て六角レンチ孔70aで調圧プラグ70を回して調圧バ
ネ68の付勢力を調整すれば良い。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の圧力調整器51においては、火災時にガスを遮断す
る機構を備えていないので、市販の熱ヒューズ付き安全
弁を上流側又は下流側に接続しなければならない。その
ため、既存の配管を変更しなければならず、新たな費用
が発生して経済的な負担がかかるという問題があった。
また、最近は生産性を向上させるために、上記作動棹6
3を合成樹脂で形成することが検討されているが、火災
時等に溶融してしまう可能性がある。すると、高圧ガス
はノズル部53から吹き出すと共に、ダイアフラム64
の中心を通り、六角レンチ孔70aから通気路73を経
由して大気中に際限なく放出される事態になる。すなわ
ち、カバー部66の円筒部66a外周からガスが吹き出
ることになり、非常時における安全性の面で問題を残し
ている。 【0010】本発明の目的は、上記問題点に鑑みてなさ
れたものであり、熱ヒューズ機能を付加しても配管変更
の必要がなく、火災時にはガス源側のノズル部を確実に
閉鎖できる熱ヒューズ付き圧力調整器を提供することで
ある。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明に係わる上記課題
は、上流側入口及び前記上流側より低い圧力の下流側出
口と上流側ノズル部を開閉する開閉弁と調圧室とを有す
る圧力調整器本体と、中心に作動棹を有し、大気圧室を
形成するダイアフラムを前記圧力調整器本体とで挟持す
るカバー部と、該カバー部内に前記ダイアフラムを前記
調圧室側に付勢する調圧機構と、前記調圧室内に前記作
動棹の動きを前記開閉弁に伝達するリンク機構とを備え
た圧力調整器において、前記リンク機構の動きを押さえ
る方向に付勢された弾性体が特定温度で溶融する固定部
材により保持されており、前記固定部材が、前記圧力調
整器本体の内壁面の所定位置に突設された柱体に圧縮状
態の前記弾性体を外嵌した状態で、前記柱体の上方から
固定され、前記特定温度に達した時に前記固定部材が溶
融して前記弾性体が復元することで、前記リンク機構の
動きを押さえて前記開閉弁を閉鎖することを特徴とする
熱ヒューズ付き圧力調整器によって解決することができ
る。 【0012】上記構成の熱ヒューズ付き圧力調整器によ
れば、前記リンク機構の動きを押さえる方向に付勢され
た弾性体が特定温度で溶融する固定部材により保持され
ているので、火災等により特定温度に達した時に、固定
部材が溶融して弾性体が復元することで、リンク機構の
動きを押さえて開閉弁を閉鎖する。従って、仮に作動棹
が合成樹脂製で火災熱により溶融しても、開閉弁が確実
に閉鎖されるので、上流側の高圧ガスが噴出する心配は
なく、安全性を確保することができる。また、前記固定
部材が圧力調整器本体の内壁面の所定位置に突設された
柱体に圧縮状態の弾性体を外嵌した状態で柱体の上方か
ら固定されるので、弾性体及び固定部材が圧力調整器本
体内にコンパクトに設置される。従って、既成配管を変
更することなく熱ヒューズ付き圧力調整器に容易に交換
することができ、経済的負担を軽減することができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の熱ヒューズ付き圧
力調整器の一実施形態を図1乃至図4に基づいて詳細に
説明する。図1は本発明の熱ヒューズ付き圧力調整器の
一実施形態を示す縦断面図、図2は図1における熱ヒュ
ーズ機構部分の拡大断面図、図3は図1における調圧室
の加圧状態を示す作動説明図、図4は図1における熱ヒ
ューズ機構が作動した状態を示す作動説明図である。 【0014】図1に示すように本実施形態の熱ヒューズ
付き圧力調整器1は、上流側の入口2とノズル部3を有
する接続金具4が取り付けられる入口側接続用ネジ5
と、上流側より低い圧力の下流側の出口6における出口
側接続ネジ7と、上流側のノズル部3を開閉する開閉弁
8と、調圧室11とを有する圧力調整器本体12を備え
ている。この調整器本体12には、中心に作動棹13を
有するダイアフラム14を挟持して内部に大気圧室15
を形成するカバー部16が装着される。また、このカバ
ー部16内には、ダイアフラム14を調圧室11側に付
勢する調圧機構17が設けられている。また、調圧室1
1内には、作動棹13の動きを開閉弁8に伝達するリン
ク機構24が設けられている。 【0015】さらに詳しくは、開閉弁8は、ノズル部3
と、硬質ゴム等の耐久弾性材から成る弁座9と、圧力調
整器本体12にノズル方向に摺動可能に支持されたピス
トン10とから構成されている。また、リンク機構24
は、調整器本体12にピボットピン25によって回動可
能に支持されたレバー26と、ピストン10後端に取り
付けられた受動ピン27と、この受動ピン27を引っ掛
けて係合しかつレバー26後端に設けられたU字溝28
と、レバー26先端に係合しかつ作動棹13下端に設け
られたレバー係合孔29とから構成されている。 【0016】さらに、調圧機構17は、ダイアフラム1
4を調圧室11側に付勢する調圧バネ18と、調圧バネ
力を受けるバネ受け座19と、カバー部16の円筒部1
6aの内側に切られた調圧ネジ21と、この調圧ネジ2
1に螺合しかつ中心に六角レンチ孔20aを有する調圧
プラグ20と、通気路23を有し円筒部16aに被せら
れるキャップ22とから構成されている。 【0017】なお、作動棹13がダイアフラム14に固
定されていると、例えば出口6側からガスが逆流して調
圧室11の圧力が急激に上昇したりすると、ダイアフラ
ム14が大気圧室側に強く押されるからノズル部3や弁
座9又はリンク機構24を破損したりする心配がある。
そこで、ダイアフラム14は、作動棹13の調圧室11
側にあるフランジ部と大気圧室15側にある破損防止バ
ネ30とで挟持される構造になっている。従って、ダイ
アフラム14が大気圧室側に強く押されても、衝撃力は
緩衝されて開閉弁8やリンク機構24の破損を防ぐこと
ができる。 【0018】図2に示すように、開閉弁8を閉鎖するよ
うにリンク機構24の動きを押さえる方向に付勢された
弾性体としての圧縮バネ31が、特定温度(160℃〜200
℃)で溶融する金属又は合成樹脂材からなる円板状の固
定部材32により圧力調整器本体12の底壁から突出し
た柱体33に圧縮状態で保持されることで熱ヒューズ機
構34が構成されている。なお、固定部材32が、少な
くとも作動棹13より融点温度の低い材料より成ること
は言うまでもない。すなわち、熱ヒューズ機構34は、
圧力調整器本体12の内壁底面上に、先端にネジ孔を有
する円錐台状の柱体33が突設され、この柱体33に圧
縮バネ31を圧縮状態で外嵌して、上方から固定部材3
2の下面中央に突設された固定ネジを柱体33のネジ孔
に螺合させることで形成される。なお、固定部材32の
固定はネジ式の他には圧入式や他の手段により固定する
ことが可能である。 【0019】上記構成の熱ヒューズ付き圧力調整器1に
おいては、先ず、入口2側に高圧のガスボンベ等のガス
源が接続され、出口6側にガス器具等が接続されている
家屋内配管が接続される。すると、図3に示すように、
ガスは入口2及びノズル部3を通り、調圧バネ18とリ
ンク機構24により開放された開閉弁8を通って調圧室
61に入る。そして、出口6から家屋内配管に流れると
共に、ダイアフラム14は大気圧室15側に押されて調
圧バネ18を圧縮する。 【0020】このとき、図1に示すように調圧バネ18
は、押圧力F1でダイアフラム14を調圧室11側に押
す。また、ダイアフラム14は、大気圧室方向へ押圧力
F2(=調整圧力p×ダイアフラム面積A)で押され
る。そして、押圧力F1、F2が均衡したところで弁座
9がノズル部3を閉鎖するように調整されていれば、出
口6側のガスが使用されて調圧室11の圧力が下降する
と、開閉弁8が開いてガスが補充され、調整圧力pに達
すると開閉弁8が閉鎖されてガスの補充が止められる。
すなわち、流体圧機器等における減圧弁に相当する圧力
調整器としての機能を果たす。なお、上記調整圧力pを
変更する場合、キャップ22を外して六角レンチ孔20
aで調圧プラグ20を回して調圧バネ18の付勢力を調
整することで、適宜な調整圧力を設定することができ
る。 【0021】次に、熱ヒューズ付き圧力調整器1の作動
中に、例えば火災が発生した場合、圧力調整器本体12
の温度が上昇し、柱体33を伝わって固定部材32の温
度を上昇させる。そして、図4に示すように、温度が16
0 ℃〜200 ℃まで上昇すると、ストッパ材として機能し
ていた固定部材32が溶融することで、柱体33に案内
されながら圧縮バネ31が上方に伸張してレバー26を
大気圧室15方向に押圧する。従って、リンク機構24
は開閉弁8を閉鎖するので高圧ガスはノズル部3で確実
に止められる。また、仮に作動棹13が合成樹脂製であ
り、熱で溶融したとしても、作動棹13の溶融よりも先
に固定部材32が溶融してノズル部3が閉鎖されていれ
ば、高圧ガスがカバー部16の円筒部16a外周から吹
き出すようなことはなく、安全性を確保することができ
る。従って、固定部材32が作動棹13より先に溶融す
るような材質を選ぶ必要がある。 【0022】上述したように本実施形態の熱ヒューズ付
き圧力調整器においては、開閉弁8を閉鎖するようにリ
ンク機構24の動きを押さえる方向に付勢された圧縮状
態の圧縮バネ31が特定温度で溶融する固定部材32に
より保持されているので、火災等により特定温度に達し
た場合、固定部材32が溶融してレバー26を押し上げ
る。これにより、開閉弁8が閉鎖されることで、上流側
の高圧ガスが外に噴出するのを確実に防止することがで
き、安全性を確保することができる。また、リンク機構
24の動きを押さえる方向に付勢された圧縮バネ31と
特定温度で溶融する固定部材32とから成る熱ヒューズ
機構34は、構造が簡単であり圧力調整器本体12内に
コンパクトに設置できる。従って、既成配管を変更する
ことなく従来の圧力調整器を熱ヒューズ付き圧力調整器
1に交換することができ、経済的負担を軽減することが
できる。 【0023】なお、本発明の熱ヒューズ付き圧力調整器
は上述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変
更を行うことにより他の形態でも実施することができ
る。例えば、本実施形態では熱ヒューズ機構34の圧縮
バネ31はコイルスプリングであり、固定部材32は円
板状であったが、弾性体を板バネにして、この板バネを
押さえる固定部材をコ字状のブラケットにしても差し支
えない。 【0024】 【発明の効果】以上説明したように本発明の熱ヒューズ
付き圧力調整器によれば、リンク機構の動きを押さえる
方向に付勢された弾性体が特定温度で溶融する固定部材
により保持されているので、火災等により特定温度に達
した時に、固定部材が溶融して弾性体が復元すること
で、リンク機構の動きを押さえて開閉弁を閉鎖する。従
って、仮に作動棹が火災熱により溶融しても、その前に
開閉弁が確実に閉鎖されるので、上流側の高圧ガスが噴
出する心配はなく、安全性を確保することができる。ま
た、固定部材が圧力調整器本体の内壁面の所定位置に突
設された柱体に圧縮状態の弾性体を外嵌した状態で柱体
の上方から固定されるので、弾性体及び固定部材が圧力
調整器本体内にコンパクトに設置される。従って、既成
配管を変更することなく熱ヒューズ付き圧力調整器に容
易に交換することができ、経済的負担を軽減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱ヒューズ付き圧力調整器の一実施形
態を示す縦断面図である。 【図2】図1における熱ヒューズ機構部分の拡大断面図
である。 【図3】図1における調圧室の加圧状態を示す作動説明
図である。 【図4】図1における熱ヒューズ機構が作動した状態を
示す作動説明図である。 【図5】従来の圧力調整器の一例を示す縦断面図であ
る。 【符号の説明】 1 熱ヒューズ付き圧力調整器 2 入口 3 ノズル部 6 出口 8 開閉弁 10 ピストン 11 調圧室 12 圧力調整器本体 13 作動棹 14 ダイアフラム 15 大気圧室 16 カバー部 17 調圧機構 18 調圧バネ 24 リンク機構 26 レバー 31 圧縮バネ(弾性体) 32 固定部材 34 熱ヒューズ機構
態を示す縦断面図である。 【図2】図1における熱ヒューズ機構部分の拡大断面図
である。 【図3】図1における調圧室の加圧状態を示す作動説明
図である。 【図4】図1における熱ヒューズ機構が作動した状態を
示す作動説明図である。 【図5】従来の圧力調整器の一例を示す縦断面図であ
る。 【符号の説明】 1 熱ヒューズ付き圧力調整器 2 入口 3 ノズル部 6 出口 8 開閉弁 10 ピストン 11 調圧室 12 圧力調整器本体 13 作動棹 14 ダイアフラム 15 大気圧室 16 カバー部 17 調圧機構 18 調圧バネ 24 リンク機構 26 レバー 31 圧縮バネ(弾性体) 32 固定部材 34 熱ヒューズ機構
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 上流側入口及び前記上流側より低い圧力
の下流側出口と、上流側ノズル部を開閉する開閉弁と、
調圧室とを有する圧力調整器本体と、 中心に作動棹を有し、大気圧室を形成するダイアフラム
を前記圧力調整器本体とで挟持するカバー部と、 該カバー部内に前記ダイアフラムを前記調圧室側に付勢
する調圧機構と、 前記調圧室内に前記作動棹の動きを前記開閉弁に伝達す
るリンク機構とを備えた圧力調整器において、 前記リンク機構の動きを押さえる方向に付勢された弾性
体が特定温度で溶融する固定部材により保持されてお
り、前記固定部材が、前記圧力調整器本体の内壁面の所定位
置に突設された柱体に圧縮状態の前記弾性体を外嵌した
状態で、前記柱体の上方から固定され、 前記特定温度に達した時に前記固定部材が溶融して前記
弾性体が復元することで、前記リンク機構の動きを押さ
えて前記開閉弁を閉鎖することを特徴とする熱ヒューズ
付き圧力調整器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20986998A JP3365961B2 (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 熱ヒューズ付き圧力調整器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20986998A JP3365961B2 (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 熱ヒューズ付き圧力調整器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000046219A JP2000046219A (ja) | 2000-02-18 |
JP3365961B2 true JP3365961B2 (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=16579992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20986998A Expired - Fee Related JP3365961B2 (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 熱ヒューズ付き圧力調整器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3365961B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102374321A (zh) * | 2010-08-17 | 2012-03-14 | 曾旋 | 燃气压力失控自动保护调压器 |
CN104214387A (zh) * | 2014-08-28 | 2014-12-17 | 徐德峰 | 一种气体安全阀 |
CN112361051A (zh) * | 2021-01-12 | 2021-02-12 | 山东柏源技术有限公司 | 石油开采调节阀组 |
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---|---|---|---|---|
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JP5239940B2 (ja) | 2009-02-26 | 2013-07-17 | セイコーエプソン株式会社 | 圧力調整弁および液滴吐出装置 |
-
1998
- 1998-07-24 JP JP20986998A patent/JP3365961B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102374321A (zh) * | 2010-08-17 | 2012-03-14 | 曾旋 | 燃气压力失控自动保护调压器 |
CN104214387A (zh) * | 2014-08-28 | 2014-12-17 | 徐德峰 | 一种气体安全阀 |
CN104214387B (zh) * | 2014-08-28 | 2016-11-09 | 徐德峰 | 一种气体安全阀 |
CN112361051A (zh) * | 2021-01-12 | 2021-02-12 | 山东柏源技术有限公司 | 石油开采调节阀组 |
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