JP3365453B2 - 燃料電池 - Google Patents
燃料電池Info
- Publication number
- JP3365453B2 JP3365453B2 JP24323694A JP24323694A JP3365453B2 JP 3365453 B2 JP3365453 B2 JP 3365453B2 JP 24323694 A JP24323694 A JP 24323694A JP 24323694 A JP24323694 A JP 24323694A JP 3365453 B2 JP3365453 B2 JP 3365453B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anode
- cathode
- gas flow
- gas
- fuel cell
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電池内のアノードガス
の分布を出来るだけ均一にし、電池反応による発熱の分
布を均一になるようにした燃料電池に関する。
の分布を出来るだけ均一にし、電池反応による発熱の分
布を均一になるようにした燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融炭酸塩型燃料電池は、高効率で環境
への影響が少ないなど、従来の発電装置にない特徴を有
しており、水力、火力、原子力に続く発電システムとし
て注目を集め、現在鋭意研究が進められている。
への影響が少ないなど、従来の発電装置にない特徴を有
しており、水力、火力、原子力に続く発電システムとし
て注目を集め、現在鋭意研究が進められている。
【0003】図5は天然ガスを燃料とする溶融炭酸塩型
燃料電池を用いた発電設備の一例を示す図である。同図
において、発電設備は、天然ガス等を水蒸気8と混合し
た燃料ガス1を水素を含むアノードガス2に改質する改
質器10と、炭酸ガスと酸素を含むカソードガス3と水
素を含むアノードガス2とから発電する燃料電池12と
を備えており、改質器10で作られるアノードガス2は
燃料電池12に供給され、燃料電池12の内でその大部
分を消費してアノード排ガス4となり、燃焼用ガスとし
て改質器10の燃焼室Coへ供給される。
燃料電池を用いた発電設備の一例を示す図である。同図
において、発電設備は、天然ガス等を水蒸気8と混合し
た燃料ガス1を水素を含むアノードガス2に改質する改
質器10と、炭酸ガスと酸素を含むカソードガス3と水
素を含むアノードガス2とから発電する燃料電池12と
を備えており、改質器10で作られるアノードガス2は
燃料電池12に供給され、燃料電池12の内でその大部
分を消費してアノード排ガス4となり、燃焼用ガスとし
て改質器10の燃焼室Coへ供給される。
【0004】改質器10ではアノード排ガス4中の可燃
成分(水素、一酸化炭素、メタン等)を燃焼室Coで燃
焼して高温の燃焼ガスを生成し、この燃焼ガスにより改
質室Reを加熱し、改質室Reで改質触媒により燃料ガ
ス1を改質してアノードガス2とする。アノードガス2
は燃料電池12のアノードAに供給される。また燃焼室
Coを出た燃焼排ガス5は空気予熱器13で冷却された
後、凝縮器14及び気水分離器15により水分を除去さ
れ、低温ブロワ16で加圧され、空気6と合流してカソ
ードガス3となる。このカソードガス3はカソードC内
をカソード循環ブロワ19により循環し電池反応により
発生した熱を除去する。カソードガス3は燃料電池12
内で一部が反応して高温のカソード排ガス7となり、そ
の一部は改質器10の燃焼室Coへ供給され、他の一部
は空気6を圧縮するタービン圧縮機17で動力を回収し
た後、さらに排熱回収蒸気発生装置18で熱エネルギを
回収して系外に排出される。なお、この排熱回収蒸気発
生装置18で発生した水蒸気8が天然ガスと混合されて
燃焼ガス1となる。
成分(水素、一酸化炭素、メタン等)を燃焼室Coで燃
焼して高温の燃焼ガスを生成し、この燃焼ガスにより改
質室Reを加熱し、改質室Reで改質触媒により燃料ガ
ス1を改質してアノードガス2とする。アノードガス2
は燃料電池12のアノードAに供給される。また燃焼室
Coを出た燃焼排ガス5は空気予熱器13で冷却された
後、凝縮器14及び気水分離器15により水分を除去さ
れ、低温ブロワ16で加圧され、空気6と合流してカソ
ードガス3となる。このカソードガス3はカソードC内
をカソード循環ブロワ19により循環し電池反応により
発生した熱を除去する。カソードガス3は燃料電池12
内で一部が反応して高温のカソード排ガス7となり、そ
の一部は改質器10の燃焼室Coへ供給され、他の一部
は空気6を圧縮するタービン圧縮機17で動力を回収し
た後、さらに排熱回収蒸気発生装置18で熱エネルギを
回収して系外に排出される。なお、この排熱回収蒸気発
生装置18で発生した水蒸気8が天然ガスと混合されて
燃焼ガス1となる。
【0005】図6は、燃料電池12の模式的構造図であ
る。本図に示すように燃料電池12は、電解質板t、ア
ノードa(電極)、カソードc(電極)及びセパレータ
板12sよりなる。電解質板tは、焼結したセラミック
ス粉末からなる平板であり、その間隙に溶融炭酸塩を高
温の溶融状態で保持するようにしてある。アノードa及
びカソードcは、それぞれ焼結した金属粉末からなる平
板で、電解質板tを間に挟持する。単一の電池(単セ
ル)は、アノードa、電解質板t及びカソードcから構
成される。複数の導電性セパレータ板12sはその上下
にガス流路を有し、その間に単セルを挟持し、アノード
aに沿って水素を含むアノードガスを流し、カソードc
に沿って酸素及び炭酸ガスを含むカソードガスを流すよ
うにしている。
る。本図に示すように燃料電池12は、電解質板t、ア
ノードa(電極)、カソードc(電極)及びセパレータ
板12sよりなる。電解質板tは、焼結したセラミック
ス粉末からなる平板であり、その間隙に溶融炭酸塩を高
温の溶融状態で保持するようにしてある。アノードa及
びカソードcは、それぞれ焼結した金属粉末からなる平
板で、電解質板tを間に挟持する。単一の電池(単セ
ル)は、アノードa、電解質板t及びカソードcから構
成される。複数の導電性セパレータ板12sはその上下
にガス流路を有し、その間に単セルを挟持し、アノード
aに沿って水素を含むアノードガスを流し、カソードc
に沿って酸素及び炭酸ガスを含むカソードガスを流すよ
うにしている。
【0006】このような燃料電池12を例えば約650
℃の高温に保持し、アノードa及びカソードcに沿って
アノードガスとカソードガスをそれぞれ流すことによ
り、電池反応が起こり電気を発生するとともに大量の熱
を発生する。この反応熱を除去するため、従来は、図5
に示すように大量のカソードガスをカソード内に循環さ
せ、燃料電池12の出入口温度差が約100℃以下とな
るように制御していた。つまり、燃料電池12は、融点
の高い溶融炭酸塩を電解液として用いており、平均温度
が500℃以下になると電解質が部分的に凝縮し、逆に
700℃以上になると電解液の蒸発や腐食が激しくなる
ため、従来はカソード循環ブロワ19により大量のカソ
ードガス3を燃料電池12内で循環させ、入口温度58
0〜600℃、出口温度670〜690℃になるように
していた。
℃の高温に保持し、アノードa及びカソードcに沿って
アノードガスとカソードガスをそれぞれ流すことによ
り、電池反応が起こり電気を発生するとともに大量の熱
を発生する。この反応熱を除去するため、従来は、図5
に示すように大量のカソードガスをカソード内に循環さ
せ、燃料電池12の出入口温度差が約100℃以下とな
るように制御していた。つまり、燃料電池12は、融点
の高い溶融炭酸塩を電解液として用いており、平均温度
が500℃以下になると電解質が部分的に凝縮し、逆に
700℃以上になると電解液の蒸発や腐食が激しくなる
ため、従来はカソード循環ブロワ19により大量のカソ
ードガス3を燃料電池12内で循環させ、入口温度58
0〜600℃、出口温度670〜690℃になるように
していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の溶融炭酸塩型燃
料電池では電池反応により発生する反応熱は、ガス入口
側よりガス出口側の方が大きい。このため電池出口側温
度は入口側温度より高くなり、電池内の反応熱の除去と
ともに温度をできるだけ均一にするためカソード循環ブ
ロワ19によりカソードガスの循環が行われている。こ
のため、カソード循環ブロワ19に必要な動力が大き
く、プラント効率が低下するという問題があった。また
電池出口側温度が高いため電解質液が蒸発し電池の寿命
が短かくなるという問題があった。
料電池では電池反応により発生する反応熱は、ガス入口
側よりガス出口側の方が大きい。このため電池出口側温
度は入口側温度より高くなり、電池内の反応熱の除去と
ともに温度をできるだけ均一にするためカソード循環ブ
ロワ19によりカソードガスの循環が行われている。こ
のため、カソード循環ブロワ19に必要な動力が大き
く、プラント効率が低下するという問題があった。また
電池出口側温度が高いため電解質液が蒸発し電池の寿命
が短かくなるという問題があった。
【0008】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、電池出口側の反応熱の発生を少なくすることによ
りカソード循環ブロワの動力を減少させるとともに、電
池出口側温度を低下させることにより電解質液の蒸発を
防止して電池の長寿命化をはかることを目的とする。
ので、電池出口側の反応熱の発生を少なくすることによ
りカソード循環ブロワの動力を減少させるとともに、電
池出口側温度を低下させることにより電解質液の蒸発を
防止して電池の長寿命化をはかることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、焼結したセラミックス粉末からなりその間隙に溶融
炭酸塩を高温の溶融状態で保持する平板状の電解質板
と、該電解質板を間に挟持しそれぞれ焼結した金属粉末
からなる平板状のアノード及びカソードと、アノード、
電解質板及びカソードからなるセルを間に挟持する複数
の導電性セパレータ板とを備え、前記セパレータ板は、
アノードに沿って水素を含むアノードガスを流す第1ア
ノードガス流路と、第1アノードガス流路の途中にアノ
ードガスを導入する複数の第2アノードガス流路と、カ
ソードに沿って炭酸ガス及び酸素を含むカソードガスを
流すカソードガス流路とを有する。
め、焼結したセラミックス粉末からなりその間隙に溶融
炭酸塩を高温の溶融状態で保持する平板状の電解質板
と、該電解質板を間に挟持しそれぞれ焼結した金属粉末
からなる平板状のアノード及びカソードと、アノード、
電解質板及びカソードからなるセルを間に挟持する複数
の導電性セパレータ板とを備え、前記セパレータ板は、
アノードに沿って水素を含むアノードガスを流す第1ア
ノードガス流路と、第1アノードガス流路の途中にアノ
ードガスを導入する複数の第2アノードガス流路と、カ
ソードに沿って炭酸ガス及び酸素を含むカソードガスを
流すカソードガス流路とを有する。
【0010】また、前記各アノードは、細長い複数のア
ノードセグメントからなり、前記第1アノードガス流路
はアノードセグメントの長辺方向に設けられ、前記第2
アノードガス流路は、各アノードセグメントの長辺両側
に設ける。
ノードセグメントからなり、前記第1アノードガス流路
はアノードセグメントの長辺方向に設けられ、前記第2
アノードガス流路は、各アノードセグメントの長辺両側
に設ける。
【0011】
【作用】アノードガス入口側は燃料過濃領域であり、同
じ電流密度での電池反応を考えた場合、反応過電圧が出
口側より小さいので、電池反応による発熱が小さい。一
方電池出口側は燃料希薄領域であり、同じ電流密度での
電池反応を考えた場合、反応過電圧が入口側より大きい
ので、電池反応による発熱が大きい。このため第1アノ
ードガス流路に対しその途中に第2アノードガス流路を
設け、従来第1アノード流路から流していた流量の一部
を分割して第2アノード流路からも流すようにして、ア
ノードガスを電池内で均一になるように供給することに
より、出口側の反応過電圧も均一化され電池反応による
発熱が少なくなる。これによりカゾード循環ブロワの動
力も少なくなる。さらに出口側の温度が下がるので電解
質液の蒸発も少なくなり、電池の寿命が長くなる。
じ電流密度での電池反応を考えた場合、反応過電圧が出
口側より小さいので、電池反応による発熱が小さい。一
方電池出口側は燃料希薄領域であり、同じ電流密度での
電池反応を考えた場合、反応過電圧が入口側より大きい
ので、電池反応による発熱が大きい。このため第1アノ
ードガス流路に対しその途中に第2アノードガス流路を
設け、従来第1アノード流路から流していた流量の一部
を分割して第2アノード流路からも流すようにして、ア
ノードガスを電池内で均一になるように供給することに
より、出口側の反応過電圧も均一化され電池反応による
発熱が少なくなる。これによりカゾード循環ブロワの動
力も少なくなる。さらに出口側の温度が下がるので電解
質液の蒸発も少なくなり、電池の寿命が長くなる。
【0012】アノードセグメントにはその長辺方向に第
1アノードガス流路が設けられ、アノードセグメントの
長辺両側に第2アノードガス流路が設けられているの
で、アノードシグメント領域内でアノードガスの分布は
均一に近づき、電池反応による発熱及び温度も均一に近
づく。
1アノードガス流路が設けられ、アノードセグメントの
長辺両側に第2アノードガス流路が設けられているの
で、アノードシグメント領域内でアノードガスの分布は
均一に近づき、電池反応による発熱及び温度も均一に近
づく。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。各図において、共通部分には同一の符号を
使用する。図1は、実施例の溶融炭酸塩型燃料電池の断
面図で一部を部分的に分離して示した図である。溶融炭
酸塩型燃料電池20は、焼結したセラミックス粉末から
なりその間隙に溶融炭酸塩を高温の溶融状態で保持する
平板状の電解質板tと、電解質板tを間に挟持しそれぞ
れ焼結した金属粉末からなる平板状のアノードa及びカ
ソードcと、アノードa、電解質板t及びカソードcか
らなるセルを間に挟持する複数の導電性セパレータ板2
2とを備えている。セパレータ板22は、プレス加工又
は曲げ加工により成形した複数の薄板から構成されてい
る。
て説明する。各図において、共通部分には同一の符号を
使用する。図1は、実施例の溶融炭酸塩型燃料電池の断
面図で一部を部分的に分離して示した図である。溶融炭
酸塩型燃料電池20は、焼結したセラミックス粉末から
なりその間隙に溶融炭酸塩を高温の溶融状態で保持する
平板状の電解質板tと、電解質板tを間に挟持しそれぞ
れ焼結した金属粉末からなる平板状のアノードa及びカ
ソードcと、アノードa、電解質板t及びカソードcか
らなるセルを間に挟持する複数の導電性セパレータ板2
2とを備えている。セパレータ板22は、プレス加工又
は曲げ加工により成形した複数の薄板から構成されてい
る。
【0014】図1において、セパレータ板22は、水平
なセンタープレート23と、センタープレート23を上
下から挟み込むとともに、アノードa及びカソードcを
支持する2つのコルゲート24と、センタープレート2
3とコルゲート24を上下から挟み外周部がセンタープ
レート23に固着されたマスクプレート25とからな
る。コルゲート24は、薄い金属板を一定のピッチでオ
フセットさせながら折り曲げたものであり、コルゲート
の折り曲げ方向及びそれと直交する方向にもガスが流れ
るようになっている。かかる構造により、アノードaに
沿ってアノードガスを流す第1アノード流路26とカソ
ードcに沿ってカソードガスを流すカソードガス流路2
7が形成されている。なお、本図で電解質板tに対して
アノードaを上に、カソードcを下にしているが、この
逆の配置にしてもよい。
なセンタープレート23と、センタープレート23を上
下から挟み込むとともに、アノードa及びカソードcを
支持する2つのコルゲート24と、センタープレート2
3とコルゲート24を上下から挟み外周部がセンタープ
レート23に固着されたマスクプレート25とからな
る。コルゲート24は、薄い金属板を一定のピッチでオ
フセットさせながら折り曲げたものであり、コルゲート
の折り曲げ方向及びそれと直交する方向にもガスが流れ
るようになっている。かかる構造により、アノードaに
沿ってアノードガスを流す第1アノード流路26とカソ
ードcに沿ってカソードガスを流すカソードガス流路2
7が形成されている。なお、本図で電解質板tに対して
アノードaを上に、カソードcを下にしているが、この
逆の配置にしてもよい。
【0015】図2は、図1のX−X矢視図で、左半分が
図1に対応している。すなわち、セパレータ板22は、
図1のセパレータが2個横に繋がったものである。アノ
ードaは細長い複数(図2で2枚)のアノードセグメン
ト31からなり、この長辺方向に第1アノードガス流路
26が設けられている。セパレータ板22のマスクプレ
ート25には、第1アノードガス流路26の途中のアノ
ードセグメント31の両側に第2アノードガス流路32
が設けられている。33はカソードマニホールド、34
はアノードマニホールドである。なお、図2ではアノー
ドセグメント31は2枚の場合を示したが、本発明の実
施には、1枚でもまた、3枚以上でもよい。
図1に対応している。すなわち、セパレータ板22は、
図1のセパレータが2個横に繋がったものである。アノ
ードaは細長い複数(図2で2枚)のアノードセグメン
ト31からなり、この長辺方向に第1アノードガス流路
26が設けられている。セパレータ板22のマスクプレ
ート25には、第1アノードガス流路26の途中のアノ
ードセグメント31の両側に第2アノードガス流路32
が設けられている。33はカソードマニホールド、34
はアノードマニホールドである。なお、図2ではアノー
ドセグメント31は2枚の場合を示したが、本発明の実
施には、1枚でもまた、3枚以上でもよい。
【0016】図3は、図2のY線における断面図で、第
2アノードガス流路32の断面を示す。第2アノードガ
ス流路32は、センタープレート23、コルゲート2
4、及び2枚のマスクプレート25に設けられた開口部
よりなり、燃料電池の複数の積層したセパレータを通し
てアノードガスを流すようになっている。更に、カソー
ド側のマスクプレート25とセンタープレート23には
円筒状の仕切り35が設けられ、アノードガスがカソー
ド側に流れないようになっている。このような構造によ
りアノードaの各部にアノードガスが流れるようになっ
ている。なお、アノードマニホールド34も第2アノー
ドガス流路32とほぼ同様になっている。また、カソー
ドマニホールド33はアノード側にアノードガスを流さ
ないようにアノードマニホールド34と逆の構造になっ
ている。
2アノードガス流路32の断面を示す。第2アノードガ
ス流路32は、センタープレート23、コルゲート2
4、及び2枚のマスクプレート25に設けられた開口部
よりなり、燃料電池の複数の積層したセパレータを通し
てアノードガスを流すようになっている。更に、カソー
ド側のマスクプレート25とセンタープレート23には
円筒状の仕切り35が設けられ、アノードガスがカソー
ド側に流れないようになっている。このような構造によ
りアノードaの各部にアノードガスが流れるようになっ
ている。なお、アノードマニホールド34も第2アノー
ドガス流路32とほぼ同様になっている。また、カソー
ドマニホールド33はアノード側にアノードガスを流さ
ないようにアノードマニホールド34と逆の構造になっ
ている。
【0017】上述した構成により、第1アノードガス流
路26とこの途中の両側に設けられた複数の第2アノー
ドガス流路32からアノードガスを流すことにより、ア
ノード領域のアノードガスの分布がほぼ均一になるの
で、電池出口における反応熱の発生も少なくなり、これ
とともに電池出口温度も低下する。従って反応熱を除去
するカソード循環ブロワ19の動力が低減し、電解質板
tの電解質液の蒸発が少なくなり電池の寿命が長くな
る。図4はアノードの温度分布を示したもので、アノー
ドガスを第1アノードガス流路26と第2アノードガス
流路32へ分割して供給することにより、反応熱の発生
を少なくし温度を低下させている。実線Aが本実施例の
アノードの温度分布を示し、破線Bが従来例のアノード
の温度分布を示す。
路26とこの途中の両側に設けられた複数の第2アノー
ドガス流路32からアノードガスを流すことにより、ア
ノード領域のアノードガスの分布がほぼ均一になるの
で、電池出口における反応熱の発生も少なくなり、これ
とともに電池出口温度も低下する。従って反応熱を除去
するカソード循環ブロワ19の動力が低減し、電解質板
tの電解質液の蒸発が少なくなり電池の寿命が長くな
る。図4はアノードの温度分布を示したもので、アノー
ドガスを第1アノードガス流路26と第2アノードガス
流路32へ分割して供給することにより、反応熱の発生
を少なくし温度を低下させている。実線Aが本実施例の
アノードの温度分布を示し、破線Bが従来例のアノード
の温度分布を示す。
【0018】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
は第1アノードガス流路の途中に複数の第2アノードガ
ス流路を設け、アノード領域におけるアノードガスの分
布を均一になるようにするので、アノードガスの希薄に
よる電池反応熱の過剰発生を防止でき、アノード領域の
温度を低下することができる。これによりカソード循環
ブロワの動力が低減し、電解質板の電解液蒸発が少なく
なり、電池の寿命を長くすることが可能となる。
は第1アノードガス流路の途中に複数の第2アノードガ
ス流路を設け、アノード領域におけるアノードガスの分
布を均一になるようにするので、アノードガスの希薄に
よる電池反応熱の過剰発生を防止でき、アノード領域の
温度を低下することができる。これによりカソード循環
ブロワの動力が低減し、電解質板の電解液蒸発が少なく
なり、電池の寿命を長くすることが可能となる。
【図1】実施例の溶融炭酸塩型燃料電池の断面図であ
る。
る。
【図2】図1のX−X矢視図で、セパレータ板の上面を
示す。
示す。
【図3】図2のY線における断面図で第2アノードガス
流路を示す。
流路を示す。
【図4】実施例の溶融炭酸塩型燃料電池の温度分布を従
来例と比較して示した図である。
来例と比較して示した図である。
【図5】溶融炭酸塩型燃料電池を用いた従来の発電設備
の全体図である。
の全体図である。
【図6】溶融炭酸塩型燃料電池の模式的構造を示す図で
ある。
ある。
1 燃料ガス
2 アノードガス
3 カソードガス
4 アノード排ガス
5 燃焼排ガス
6 空気
7 カソード排ガス
8 水蒸気
10 改質器
12 燃料電池
12sセパレータ板
13 空気予熱器
14 凝縮器
15 気水分離器
16 低温ブロワ
17 タービン圧縮機
18 排熱回収蒸気発生装置
19 カソード循環ブロワ
20 溶融炭酸塩型燃料電池
22 セパレータ板
23 センタープレート
24 コルゲート
25 マスクプレート
26 第1アノードガス流路
27 カソードガス流路
31 アノードセグメント
32 第2アノードガス流路
33 カソードマニホールド
34 アノードマニホールド
35 仕切り
a アノード
c カソード
t 電解質板
Co 燃焼室
Re 改質室
Claims (2)
- 【請求項1】 焼結したセラミックス粉末からなりその
間隙に溶融炭酸塩を高温の溶融状態で保持する平板状の
電解質板と、該電解質板を間に挟持しそれぞれ焼結した
金属粉末からなる平板状のアノード及びカソードと、ア
ノード、電解質板及びカソードからなるセルを間に挟持
する複数の導電性セパレータ板とを備え、 前記セパレータ板は、アノードに沿って水素を含むアノ
ードガスを流す第1アノードガス流路と、第1アノード
ガス流路の途中にアノードガスを導入する複数の第2ア
ノードガス流路と、カソードに沿って炭酸ガス及び酸素
を含むカソードガスを流すカソードガス流路とを有する
ことを特徴とする燃料電池。 - 【請求項2】 前記各アノードは、細長い複数のアノー
ドセグメントからなり、前記第1アノードガス流路はア
ノードセグメントの長辺方向に設けられ、前記第2アノ
ードガス流路は、各アノードセグメントの長辺両側に設
けられていることを特徴とする燃料電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24323694A JP3365453B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 燃料電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24323694A JP3365453B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 燃料電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08111224A JPH08111224A (ja) | 1996-04-30 |
JP3365453B2 true JP3365453B2 (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=17100869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24323694A Expired - Fee Related JP3365453B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 燃料電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3365453B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108110300B (zh) * | 2017-12-19 | 2020-04-10 | 潮州三环(集团)股份有限公司 | 固体氧化物燃料电池电堆及为其分配气体的气流分配板 |
-
1994
- 1994-10-07 JP JP24323694A patent/JP3365453B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08111224A (ja) | 1996-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2397682C (en) | Multipurpose reversible electrochemical system | |
EP0798800B1 (en) | Molten carbonate fuel cell and power generation system including the same | |
AU2002219941A1 (en) | Multipurpose reversible electrochemical system | |
US8021794B2 (en) | Fuel cell with cross-shaped reformer | |
CN114361505B (zh) | 三流道固体氧化物燃料电池单元结构及电池堆 | |
US20030124401A1 (en) | Integrated recuperation loop in fuel cell stack | |
JP2007200710A (ja) | 固体酸化物形燃料電池スタック | |
CN117558933A (zh) | 可逆固体氧化物电池一体式热管理系统 | |
US7097929B2 (en) | Molten carbonate fuel cell | |
JP3365453B2 (ja) | 燃料電池 | |
JP3706959B2 (ja) | 導電性チューブを挿入した円筒形固体電解質型燃料電池セルの構造、このセルを複数本束ねたバンドルの構造並びにこのバンドルを用いた発電モジュールの構造 | |
JP3365452B2 (ja) | 溶融炭酸塩型燃料電池 | |
JP5315400B2 (ja) | 固体酸化物形燃料電池スタック | |
KR101081100B1 (ko) | 고온용 연료전지 분리판 | |
US8753784B2 (en) | Separator for molten carbonate fuel cell | |
JP3584576B2 (ja) | 溶融炭酸塩型燃料電池 | |
JPH06163066A (ja) | 高温型燃料電池の熱回収装置 | |
JP2832640B2 (ja) | 溶融炭酸塩型燃料電池発電装置 | |
CN110391441B (zh) | 固体氧化物燃料电池组和电池系统 | |
JP3582132B2 (ja) | プレート型改質器 | |
JPH06275305A (ja) | 燃料電池 | |
JPS61148768A (ja) | 溶融炭酸塩型燃料電池 | |
JPH0451464A (ja) | 燃料電池発電システム | |
JP2000285936A (ja) | 燃料電池 | |
JPH11500257A (ja) | 固体電解質高温燃料電池モジュール及びその作動方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |