JP3362565B2 - 高強度高耐食継目無鋼管の製造方法 - Google Patents

高強度高耐食継目無鋼管の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、組成上の改良を施した
鋼に補熱を伴う直接焼入れ法を適用することにより、強
度、靭性および耐硫化物応力割れ性の全てに優れた性能
を備えた継目無鋼管を製造する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】継目無鋼管の熱間加工は、ビレットをピ
アサ−で穿孔した後、プラグミル、またはマンドレルミ
ルで展伸し、その後サイザ−、またはレデュ−サ−等に
て仕上げ加工を施すことによっておこなわれる。穿孔に
プレスが用いられる場合もある。その後、鋼管は再加熱
され焼入れ焼戻しを施され、必要な強度、靭性および耐
硫化物応力割れ性を付与された後、使用者に提供され
る。この焼入れを直接焼入れに置き換えることができれ
ば、製造コストを下げることができる。ここで直接焼入
れとは、圧延後、圧延ライン上で、Ar3 点以上のオ−
ステナイト状態から焼入れることによってマルテンサイ
トやベイナイトからなる硬化組織を得る焼入れ方法をい
う。
【0003】直接焼入れ法は従来の焼入れ法に比べて、
製品の結晶粒を粗大にする場合が多い。粗大な結晶粒で
は、継目無鋼管で最も重要視される靭性および耐硫化物
応力割れ性が劣るので、直接焼入れ法は高強度高耐食継
目無鋼管の製造法には採用することができない。
【0004】直接焼入れ法の採用に伴う鋼管の性能劣化
を防止する改良方法はこれまでにも数多く提案されてき
た。
【0005】その一つに、圧延中または圧延を終了した
製造ライン上の鋼管に、冷却と再加熱の熱サイクルを付
与して結晶粒の微細化をはかる提案がある。例えば、粗
圧延と仕上げ圧延の中間に、冷却と再加熱のプロセスを
組み込む方法を開示する特開昭56−3626号公報
や、最終仕上げ圧延後に冷却と再加熱を組み合わせた方
法を開示する特開平4−358023号公報がある。さ
らに、特開昭58−117832号公報に記載されるよ
うに圧延途中および圧延後の2回、冷却および再加熱す
ることによって結晶粒を微細化する方法が提案されてい
る。しかしながら、製造ライン上での強制冷却と迅速な
加熱は、エネルギ−消費が著しく大きくかつ高価な大型
設備を必要とする。このため、オフラインの焼入れ設備
と比較して、それほど大きな設備コストや運転コストの
削減効果は得られない。従ってこれらの提案は、本発明
の目的とする、安価な設備により、高い生産性で、性能
の優れた鋼管を製造するという思想とは遠く隔たったも
のである。
【0006】これら以外に結晶粒を微細化する工夫とし
て、厚鋼板の直接焼入れ法において、未再結晶域で圧延
加工を行い、自然放冷中に再結晶をさせ、微細な結晶粒
とした後に直接焼入れするという方法が提案されてい
る。特開昭64−55335号公報等に、この方法が示
されている。ここでは未再結晶域での圧延の定義はなさ
れていない。以下の説明において未再結晶域圧延とは、
圧延加工によって導入された転位密度の1/2以上が約
15秒間残っている温度域での圧延をいうものとする。
このような圧延は鋼板のように未再結晶温度域すなわち
比較的低温での大圧下圧延が可能な場合には有効な方法
である。しかしこれら鋼板の圧延方法を複雑な鋼管の圧
延に適用することは通常の継目無鋼管の圧延設備では不
可能である。例えば、マンドレルミルによる圧延を未再
結晶温度域である1000℃以下で実施した場合、ミル
の圧延能力を超えるか、もしくは表面疵や欠陥が発生す
るか、またはマンドレルバ−の引き抜きが著しく困難に
なるといった問題が直ちに発生する。したがって、実用
的にはこのような圧延は不可能である。
【0007】特開昭61−238917号公報に、継目
無鋼管の製造法において製管後の再結晶を利用して結晶
粒の微細化を図る技術が開示されている。しかし、ここ
では熱間加工条件によって継目無鋼管の靭性改善を行う
ことは実用的でないとして、熱間加工条件が全く特定さ
れていない。このような方法を実際のミルラインに適用
して再結晶温度域で圧延を終了した場合、粒成長を促進
してかえって粗粒となる可能性が大きい。
【0008】耐硫化物応力割れ性を改良するために、組
織と耐硫化物割れ性との関係についても膨大な研究がな
されてきた。耐硫化物応力割れ性の向上には焼戻マルテ
ンサイトからなる組織が利くことおよび細粒組織が望ま
しいことは、周知の事実である。それ以外に特開昭63
−93822号公報にはベイナイト組織とすることによ
って性能向上を図る方法、および特開昭62−3084
9号公報には圧延加工により展伸した形状の粒により改
善する方法が示されている。細粒組織とする熱処理方法
としては、特開昭61−9519号公報には誘導加熱等
の急速加熱を適用する方法、また特開昭59−2322
20号公報には鋼を2回焼入れする方法が開示されてい
る。これらの方法は効果は認められるものの、従来のオ
フラインでの焼入れ処理と同等の再加熱をおこなう処理
であるので、製造コストの低減をもたらさない。
【0009】耐硫化物応力割れ性を向上する技術には、
前記の結晶粒および組織を改良する方法の他に、その理
由は完全に明らかにされていないが化学組成の最適範囲
を選択する方法がある。特開昭62−253720号公
報にはSi、MnおよびP量等の化学組成と同時に降伏
応力を制限する方法が、特開昭63−274717号公
報には高炭素鋼を選定する方法が、また特開昭63−2
38242号公報にはZrを添加する方法が示されてい
る。
【0010】WはMoと同族の元素であり、化学的性質
が類似しているので、これまでにもMoに複合添加する
合金元素として使用されてきた。例えば、直接焼入れ焼
戻し鋼において不純物の粒界偏析を抑制して耐硫化物応
力割れ性を向上させるのにMo+1/2Wで0.05〜
0.80%を含有させる方法が特開昭60−52520
号公報に提案されている。しかし、これらはいずれも従
来の直接焼入れ法を前提にしたものである。本発明のよ
うに改良した直接焼入れ法に適用したものではないの
で、本発明が対象とする高強度レベルの鋼の耐硫化物応
力割れを抑制することは不可能であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、直接
焼入れ法に改良を施すことおよびそれに組成上の改善を
組み合わせることによって前記の粗大組織を克服し、従
来法では不可能とされていた高性能の高強度継目無鋼管
を安価に製造する方法を提供することにある。具体的に
は、API規格C125級(YS=125〜140ks
i (87.9〜98.4kgf/mm2 ) )の強度レベルで、割れ発生
下限界応力σth:100ksi以上(100ksiはC
125級のSMYS(規格最小降伏応力)の80%に対
応)の耐硫化物応力割れ性を有する高強度継目無鋼管を
安価に大量生産する方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記した
問題を改善するために研究を重ねた結果、下記の改良を
施した直接焼入れ法を、下記の組成を有する鋼に適用す
ることにより靭性と耐硫化物応力割れ性の著しい向上が
得られることを確認した。
【0013】最終圧延を行う仕上げ圧延機において4
0%以上の加工を800〜1050℃でおこなった後
に、850〜1100℃で10秒〜30分間補熱する
と、その間に再結晶を生じ、オ−ステナイト結晶粒が著
しく細粒になる。本明細書において圧延後、直接焼入れ
するまでの間、再結晶を進行させるためにオンライン中
に加熱することを「補熱」という。
【0014】この細粒は単に補熱のみをおこなっただ
けでは得られず、鋼が微量のNbまたはTiを含有する
場合にのみ得られる。前記したように鋼管の圧延は厚鋼
板のように1パスあたりの圧下を大きくとることができ
ない。そのため再結晶温度域である高温で大きな圧下を
加えなければならない。これらの加工歪は直ちに再結晶
により消失してしまい、結晶粒の微細化に有効に働かな
い。 (a)加工歪が蓄積した状態で、 (b)低温で再結晶し
た場合にのみ細粒が得られる。しかし、鋼管の圧延設備
では低温での圧下を大きくとり加工歪を累積しにくい。
しかし微量のNbもしくはTiを含有すれば高温での再
結晶が抑制されるので、加工歪を部分的であるが累積し
て蓄積することができる。この加工歪が補熱中に再結晶
の駆動力として働くので補熱温度を低く設定して、一定
時間かければ、微細な再結晶粒を得ることが可能とな
る。補熱がなく、微量のNbもしくはTiのみが含まれ
ている場合には、低温では再結晶が生じにくいので未再
結晶のまま変態することになる。未再結晶オ−ステナイ
トからの変態組織では耐硫化物応力割れ性は優れたもの
が得られない。加工歪を蓄積した状態で低温域に補熱さ
れ再結晶することにより、はじめて微細なオ−ステナイ
ト粒が得られるのである。
【0015】しかしながら、上記の方法による細粒化
は、そのままでは耐硫化物応力割れの向上には結びつか
ない。耐硫化物応力割れ性の向上には、当面の実用化目
標である前記のC125級の高強度鋼においても600
℃以上の高温焼戻しが不可欠である。しかし、高温焼戻
しによる強度低下をMo含有量の増加のみで保証しよう
とするとMo含有量が増えすぎ、粗大な針状Mo炭化物
が析出するため、前記の方法によって細粒化しても、耐
硫化物応力割れ性は劣化してしまうのである。WはMo
と同様な効果をもつので、Mo含有量を1.5%以下に
抑制してWをMoとともに複合添加して高温焼戻しを保
証することにより前記の方法による細粒化の効果が生か
せ、高レベルの耐硫化物応力割れ性を得ることができ
る。
【0016】直接焼入れした鋼管をさらに再焼入れ、
もしくは2回焼入れ処理を行うことによって、直接焼入
れままよりもさらに細粒化が可能である。これは従来の
粗大な結晶粒となる直接焼入れ法の組織を改良する再焼
入れと異なり、前記の細粒組織をもたらす直接焼入れ法
に加える再焼入れなので、結晶粒はより微細化し、その
効果の到達レベルは一層高いものとなる。
【0017】ここに本発明は、これらの結果に基づき、
以下に示す高強度高耐食性継目無鋼管の製造方法を要旨
とする。
【0018】(1)重量%で、C:0.15〜0.50
%、Si:0.1〜1.5%、Mn:0.1〜1.5
%、P:0.05%以下、S:0.01%以下、Cr:
0.1〜1.5%、Ni:0.1%以下、Mo:0.1
〜1.5%、W:0.1〜2.0%、solAl:0.0
05〜0.50%、Ti:0.005〜0.50%、N
b:0.005〜0.50%、V:0〜0.5%、Z
r:0〜0.5%、B:0.0001〜0.010%、
Ca:0〜0.01%、N:0.01%以下およびO:
0.01%以下を含み他はFeおよび不可避的不純物か
らなる組成を有するビレットを、熱間で穿孔し圧延する
際、マンドレルミルによる加工とサイザーによる加工を
合わせた最終圧延において断面圧縮率40%以上の加工
を800〜1100℃にて施した後、850〜1100
℃に10秒〜30分間熱し、そのまま焼入れをおこな
い、その後に焼戻しすることを特徴とする高強度高耐食
継目無鋼管の製造方法。
【0019】(2)上記(1)に記載の製造方法におい
て、焼入れと焼戻しの間に再焼入れを1回もしくは2回
おこなうことを特徴とする高強度高耐食継目無鋼管の製
造方法。
【0020】
【作用】以下にビレットの化学組成およびそれを素材と
する鋼管の製造条件の限定理由について説明する。
【0021】1.ビレットの化学組成 C:0.15〜0.50% Cは焼入れ性を高め、強度を向上させるために必要な元
素である。0.15%未満では焼入れ性が不足して高強
度が得られない。0.50%を超えると焼き割れや遅れ
破壊が起こり易くなり継目無鋼管の製造が困難になるの
で、0.15〜0.50%とした。
【0022】Si:0.10〜1.5% Siは鋼の脱酸に必要であり、焼戻し軟化抵抗を高め耐
硫化物応力割れ性を向上させる元素であるが、過剰に含
有すると鋼を脆化させる。脱酸と耐硫化物応力割れ性の
向上の目的からは0.10%以上が必要であるが、1.
5%を超えると靭性が低下するので、0.10〜1.5
%とした。
【0023】Mn:0.10〜1.5% Mnは鋼の脱酸のために必要である。脱酸の目的のため
には0.10%以上が必要である。一方、添加量が1.
5%を超えると靭性および耐硫化物応力割れ性が低下す
るので、0.10〜1.5%とした。
【0024】P:0.05%以下 Pは不純物として鋼中に不可避的に存在するが、0.0
5%を超えると、粒界に偏析して靭性および耐硫化物応
力割れ性を低下させるので、不純物として混入するとし
ても0.05%以下にしなければならない。その含有量
は低ければ低いほど好ましい。
【0025】S:0.01%以下 SもPと同様不純物として鋼に混入し、0.01%を超
えると粗大な介在物を生成して靭性および耐硫化物応力
割れ性を低下させるので、0.01%以下とした。その
含有量は低いほど好ましい。
【0026】Cr:0.1〜1.5% Crは焼入れ性を確保し、強度を向上させるとともに耐
硫化物応力割れ性を向上させる。0.1%未満ではその
効果が得られず、1.5%を超えると靭性および耐硫化
物応力割れ性がかえって低下するので、0.1〜1.5
%とした。
【0027】Ni:0.1%以下 Niは耐硫化物応力割れ性を低下するので、0.1%以
下に制限する。
【0028】Mo:0.1〜1.5% Moは焼入れ性を向上し高強度を確保するとともに、焼
戻軟化抵抗を高めて耐硫化物応力割れ性を向上する元素
である。0.1%未満ではその効果が十分でない。1.
5%を超えると針状のMo炭化物を析出させて、耐硫化
物応力割れ性を劣化させ、前記の改善された直接焼入れ
法の効果を生かすことができない。そこでMo含有量は
0.1〜1.5%とした。
【0029】W:0.1〜2% Wは焼入れ性を向上し高強度を確保するとともに、焼戻
軟化抵抗を高めて耐硫化物応力割れ性を向上する元素で
ある。そこで耐硫化物応力割れ性を損なわない範囲にM
o添加量をとどめ、焼戻軟化抵抗の向上にWを利用する
ことができる。
【0030】W原子はMoの約2倍の原子量なので拡散
速度が遅く、焼戻時に粗大な炭化物を形成し難いという
利点がある。このためMoの役割を分担させるべくMo
と複合添加することにより、過剰Mo量とすることなく
高温焼戻しが可能となる。この結果、前記の改良された
直接焼入れ法による細粒化の効果をそのまま受けること
ができる。高温焼戻しにより同一強度を確保できた場
合、内部歪は減少しセメンタイト等の炭化物は球状化す
るので耐硫化物応力割れ性を高められる。0.1%未満
ではその効果が十分でなく、2%を超えると効果が飽和
するだけでなく、偏析を起こしかえって耐硫化物応力割
れ性を低下させるので、0.1〜2.0%とした。
【0031】sol Al:0.005〜0.50% Alは鋼の脱酸に必要な元素である。sol Alとして
0.005%未満ではその効果が得られず、0.50%
を超えると介在物が多くなって靭性が低下する。
【0032】なお、油性管用継目無鋼管はその管端に接
続用のネジを切ることが多いが、Alが多いとネジ切り
部に欠陥が発生し易くなる。以上の理由によりsol Al
の含有量は0.005〜0.50%とした。
【0033】Ti:0.005〜0.50% Tiは鋼中の不純物であるNをTiNとして固定する。
鋼中にTiが含まれていれば、直接焼入れする際、窒素
はTiNとして固定されているので直接焼入れ時にBは
BNとして析出することはない。このためBは焼入れ性
に有効な固溶状態で存在し、直接焼入れ時の焼入れ性を
向上する。NをTiNとして固定する以上のTiは、未
再結晶温度域を高温まで拡げて高温での加工歪を部分的
に蓄積する作用を持つ。補熱温度を低温に設定し一定時
間かけると、微細な再結晶粒を得ることができる。一定
時間とは、後記するように、補熱温度を850〜110
0℃とした場合、10秒〜30分間である。また固溶状
態のTiは直接焼入れ後の焼戻し時に微細に析出して焼
戻し軟化抵抗を向上させるので、MoおよびWとともに
より高温での焼戻しを可能とする。0.005%未満で
はその効果が小さく、0.50%を超えると靭性を低下
させるので、0.005〜0.50%とした。
【0034】Nb:0.005〜0.50% Nbは加工歪を蓄積する温度域を高温まで拡げることが
できるので、低い補熱温度で保持して微細な再結晶粒を
得るのに不可欠の元素である。その効果はTiよりも強
い。また固溶したまま直接焼入れされたNbはその後の
焼戻し時に微細に析出する。このためMo、WおよびT
iとともに鋼の焼戻し軟化抵抗を増大させ耐硫化物応力
割れ性を向上させる。含有量が0.005%未満ではそ
の効果が得られず、0.50%を超えると靭性が低下す
るので、0.005〜0.50%とした。
【0035】V:0〜0.5% Vも焼戻し時に微細な炭化物として析出して耐硫化物応
力割れ性を向上させる効果を有する。Nb含有材ではV
を添加しなくても十分な焼戻し軟化抵抗を有するが、N
bとともにVを添加することで一層の耐硫化物応力割れ
性の向上を得ることができる。含有量が0.5%を超え
ると靭性が低下するので、0〜0.5%以下とした。
【0036】Zr:0〜0.5% Zrを含有すると引張試験時の降伏点伸びが増加し、結
果として耐硫化物応力割れ性が向上する。Zrは高価な
元素でもあり添加しなくても十分な耐硫化物応力割れ性
を有するが、添加するとさらに耐硫化物応力割れ性を向
上させる。一方、0.5%を超えて含有すると介在物が
多くなって靭性が低下するので、0〜0.5%以下とし
た。
【0037】B:0.0001〜0.010% Bは微量で焼入れ性を向上させ、特に厚肉材の耐硫化物
応力割れ性を改善する。0.0001%以下ではその効
果が得られず、0.010%を超えると、靭性および耐
硫化物応力割れ性が低下するので、0.0001〜0.
010%とした。
【0038】Ca:0〜0.01% Caは鋼中のSと反応して硫化物を形成することによっ
て介在物の形状を改善し、耐硫化物応力割れ性を向上さ
せる。Sの含有量によってその効果の度合いが異なり、
また脱酸が十分でないとかえって耐硫化物応力割れ性が
低下することもある。したがって、添加するかしないか
を適宜選択できる元素である。添加する場合はその含有
量は0.0001〜0.01%とすることが好ましい。
0.0001%未満では効果が現れないからであり、ま
た過剰の含有は靭性および耐硫化物応力割れ性を低下
し、鋼管表面に欠陥をもたらすので0.01%以下とし
た。
【0039】N:0.01%以下 Nは不純物として鋼に存在し、靭性および耐硫化物応力
割れ性を低下させるので0.01%以下とした。0にす
ることはできないが、できるだけ少ないほうがよい。
【0040】O(酸素):0.01%以下 酸素は不純物として鋼に存在し、靭性および耐硫化物応
力割れ性を低下させるので0.01%以下とした。下限
は分析精度上ゼロとみなせるものまでを含む。
【0041】2.製造条件 ビレット加熱条件:図1はビレット加熱から直接焼入れ
に至るまでの継目無鋼管の製造方法を示す図面である。
加熱温度は、図1に示すように、次に配置された穿孔機
2にて熱間穿孔できる温度であれば良い。最適温度は材
質によって異なり、高温延性と高温強度を考慮して決め
る。通常は1100℃から1300℃の間に加熱する。
加熱法はガス加熱炉または誘導加熱などいずれでもよ
い。しかし、酸化スケ−ルが厚くなると表面キズの原因
となるので無酸化雰囲気とすることが必要である。高能
率のビレット加熱を実現するためには、ビレット長さは
なるべく長尺とした方がよく、加熱炉1の出口に切断機
を設置して切断した後に穿孔機に導入してもよい。
【0042】穿孔条件:穿孔は中実のビレットに熱間で
貫通穴を開け鋼管の基本形状を製造する工程である。穿
孔方法は傾斜圧延やプレス穿孔等、その方法は特に限定
しない。なお、ビレットの表面温度が低下すると、穿孔
時に疵が発生し易くなるので、穿孔機2の直前に補助加
熱装置、例えば誘導加熱装置等を設置してもよい。
【0043】最終圧延条件:ここでいう最終圧延あるい
は最終仕上げ圧延とは、マンドレルミルによる加工とサ
イザ−による加工を合わせたものを指す。鋼管の最終仕
上げ圧延は、図1に示すように、穿孔機2の後段に配置
された最終圧延機(マンドレルミル3およびサイザ−
4)によっておこなわれる。この段階の圧延は穿孔機2
での加工に比べると低温域での加工となるので、加工熱
処理にとって重要である。最終圧延は加工度を大きくと
れる条件が好ましい。このため、従来、マンドレルミル
3とサイザ−4は分離した圧延装置であったが、これを
分離せずに一体型の連続配置とすると、製造するすべて
のサイズに対して圧下量を分離させずに一続きの圧延で
断面圧縮率40%以上の加工が実現できる。マンドレル
ミル3で付与された加工歪が大きく回復する前に、直ち
にエキストラクティングサイザ−4にてさらに加工を加
えることによって、その後の再結晶粒を微細化できる。
このとき最終圧延の加工度としてマンドレルミル3とエ
キストラクティングサイザ−4による両者を合算したも
のが採用できる。加工度が断面圧縮率で40%未満では
再結晶がスムーズに進行せず、細粒化効果が得られない
ので、最終圧延の加工度は断面圧縮率で40%以上とす
る。細粒化のためには加工度だけでなく最終圧延の仕上
げ温度が大切であり、低温ほど補熱過程で微細な再結晶
粒が短時間で得られる傾向がある。しかし、あまり仕上
げ温度を低温にすると、補熱における温度回復に時間が
かかり生産能率が低下するので800℃以上とした。ま
た、1050℃を超える仕上げ温度では再結晶粒が粗大
となるので上限は1050℃とした。
【0044】補熱条件:本発明では最終圧延と直接焼入
れの間の加熱炉5で再結晶を進行させることが大きな特
徴である。これによって、結晶粒の微細化が可能とな
る。補熱の加熱条件として、850℃未満、10秒間未
満では再結晶が進行せず細粒組織とならず、1050℃
を超え、また30分間を超えては結晶粒が大きく成長し
て粗粒化するので、加熱温度を850〜1050℃と
し、時間は10秒〜30分間とした。
【0045】補熱を実施することによって、靭性が向上
するだけでなく、焼入れ温度の確保が容易となり、鋼管
の長手方向の均熱度、およびロット間の均一性が保証さ
れ性能ばらつきが大幅に小さくなる。さらに前記の組成
上の改善を前提として細粒化の効果をそのまま受けて耐
硫化物応力割れ性が飛躍的に向上する。
【0046】直接焼入れ条件:仕上げ圧延の後直接焼入
れまでの間、Ar3 点温度以上を維持することが必要で
ある。圧延後850℃以上に補熱され再結晶を終了した
後に、冷却装置6により直接焼入れをおこなう。本発明
の組成範囲にある鋼は、850℃より低いAr3 点をも
つので、補熱によりAr3 点以上を維持することは保証
される。
【0047】直接焼入れ後の再焼入れ:本発明は、直接
焼入れ直前のオ−ステナイト粒径が再結晶によって微細
となっているので、前記の組成上の工夫を行った鋼を直
接焼入れ後Ac1 点直下に焼戻すだけで、優れた靭性と
耐硫化物応力割れ性が実現できる。この状態で十分使用
に耐え得るが、さらに再焼入れ処理を実施することによ
って、もう一段上位の靭性と耐硫化物応力割れ性が得ら
れ、さらに強度を高めても問題を生じることなく使用す
ることができる。この再焼入れ処理は繰り返すと結晶粒
が細かくなるので靭性および耐硫化物応力割れ性が向上
するが、3回以上繰り返してもコストアップに見合うだ
けの性能向上が得られないので、直接焼入れ後に再焼入
れ処理を行う場合は1回または2回の焼入れ処理が好ま
しい。なお、2回目の再焼入れ温度は1回目の再焼入れ
温度に比べて低くする方が靭性および耐硫化物応力割れ
性とも好ましい結果となる。
【0048】中間焼戻し条件:前記の直接焼入れまたは
再焼入れの後に、置き割れなどと呼ばれる遅れ破壊を防
ぐ目的で中間焼戻しを行うことにより水素の放出促進お
よび強度低下を図る。
【0049】焼入れ処理の後、次の再焼入れまたは最終
の焼戻しまでの時間が5時間を越える時は中間焼戻し処
理を実施した方が好ましく、効果的に遅れ破壊を防止で
きる。
【0050】後に再焼入れがおこなわれる場合には、中
間焼戻しの上限温度はAc1 点以下でありさえすればよ
い。後に再焼入れがなく焼戻しのみがおこなわれる場合
には、中間焼戻しの効果が焼戻しに加算されるので焼戻
し温度より20℃以上低温で加熱時間は2時間以内とす
る。また、温度の下限は焼戻し効果が見込める550℃
とする。
【0051】焼戻し条件:焼戻しは製品の性能を決定す
る重要な処理であるので十分な均熱性が要求される。温
度はAc1 点以下で、ばらつきは±10℃とし、好まし
くは±5℃とする。これによって、YSおよびTSの変
動を±5kgf/mm2 以下に抑えられる。焼戻し温度は、A
1 点以下でありさえすればよく、特に制限しない。し
かし、通常は、600℃以上で行い、靭性と耐硫化物応
力割れ性を確保する。ただし、C125級として必要な
耐硫化物応力割れ性を得るには、650℃以上で焼戻す
ことが望ましい。
【0052】直接焼入れをDQ、再焼入れをRQ、中間
焼戻しをITまた焼戻しをTとすると、本発明の対象と
なる典型的な方法は、以下の7方法およびそれらの焼戻
しの前に中間焼戻しITを加える方法の計14通りであ
る。
【0053】(1)DQ−T (2)DQ−RQ−T (3)DQ−IT−RQ−T (4)DQ−RQ−RQ−T (5)DQ−RQ−IT−RQ−T (6)DQ−IT−RQ−RQ−T (7)DQ−IT−RQ−IT−RQ−T
【0054】
【実施例】本発明を実施した結果を比較例と併せて以下
にしめす。表1および2は、実験に用いた本発明の組成
の範囲内にある鋼a〜fおよび比較鋼g〜oの組成の一
覧表である。いずれも150kg真空炉にて溶製をおこ
なった。(a,g)、(b,h,m,n)、(c,
i)、(d,j,o)、(e,k)および(f,l)は
それぞれの括弧内で互いに分湯して溶製した鋼であり、
それぞれの括弧内でW以外の組成は同じである。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】それらを鍛造して20mm厚×80mm幅
×250mm長のブロックを作製した。表3から6まで
は、上記の鋼に対して圧延から最終の焼戻しにいたる各
製造条件を変化させて検討した試験を試験毎に番号づけ
した一覧表である。これらの表において本発明例を番号
1〜12、および31〜35に、また比較例を番号13
〜30、および36〜41に示す。番号1〜12は、W
量を適正量含む鋼a〜fに対して前記の方法の効果を調
査したものである。各鋼に対して前記の(1)DQ−T
および(2)DQ−RQ−Tの2種類の方法を適用し
た。
【0058】比較例13〜30は、従来の直接焼入れ法
を本発明の範囲外の組成の鋼に適用したものである。発
明例31〜35は、本発明の範囲内の組成の鋼に対し
て、本発明に係る直接焼入れを施した後焼戻しまでの間
に、1回もしくは2回の再焼入れを挿入したものであ
る。比較例36〜41は、従来のオフラインでの焼入れ
焼戻しもしくは焼入れ再焼入れ焼戻しを行った方法を示
す。熱間圧延条件は、表3および4にしめす厚鋼板の圧
延条件により穿孔から仕上げ圧延に至る圧延加工を模擬
した。断面圧縮率は鋼管の圧延と鋼板の圧延でほぼ同等
であり、表3および表4の仕上げ圧延加工度は断面圧縮
率にほぼ等しいと判断できる。その後、表5および6に
しめすように、鋼種および熱処理条件に応じて焼戻し条
件を変化させて強度をほぼC125級(YS=125〜
140ksi(87.9〜98.4kgf/mm2 ))
に調整した。
【0059】
【表3】
【0060】
【表4】
【0061】
【表5】
【0062】
【表6】
【0063】表7および8は、各試験に対して、強度、
オ−ステナイト結晶粒度番号、靭性(vTrs)および
耐硫化物応力割れ性の結果を示す一覧表である。耐硫化
物応力割れ性はNACE(National Association of Co
rrosion Engineers )TM0177 METHOD−B
(3点曲げ法)によりSc値を、またMETHOD−A
(単軸引張り試験法)にて付加応力100ksi(C1
25のSMYSの80%)における破断有無を評価し
た。
【0064】
【表7】
【0065】
【表8】
【0066】本発明例はいずれもNACE TM017
7 METHOD−Aにて応力を100ksi付加して
も破断を生じずC125級として十分な耐硫化物応力割
れ性を有している。試番13〜30は、Wを含まない
か、あるいはその含有量が請求範囲外のものであり、付
加応力100ksiでは破断を生じており、また破断応
力Sc値も発明例に比べれば劣る。
【0067】鋼bに対しては、前記の(1)〜(7)の
すべての製造方法が適用され、番号3、4、31〜35
として表示されている。これらもいずれもC125級と
して優れた耐硫化物応力割れ性を示すことが確認され
た。
【0068】番号36〜41は従来製法である焼入れ焼
戻し法による鋼の諸性能とを比較したものである。試番
36、39および40は、本発明例のいずれの方法によ
るものよりも結晶粒径が大きく、耐硫化物応力割れ性お
よび靭性の両方で劣っている。番号38、39および4
1のオフラインでの2回焼入れ処理によるものは粒径は
小さく、靭性は良好なものの耐硫化物応力割れ性はC1
25級を満足しない。
【0069】
【発明の効果】補熱を加えた直接焼入れ法を、改良した
組成の鋼に適用することにより、細粒組織を得ることが
できる。そのような組織に高温焼戻しを適用することに
より、従来法では製造できなかったC125級の高強度
高耐食継目無鋼管を安価にかつ高い生産性のもとに提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はビレット加熱から直接焼入れに至るまで
の継目無鋼管の製造方法を示す図面である。
【符号の説明】
1…加熱炉、2…穿孔機、3…マンドレルミル、4…サ
イザ−(エキストラクテインク゛サイサ゛-)、5…加熱炉、6…冷却装
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−223168(JP,A) 特開 昭61−238917(JP,A) 特開 平7−11384(JP,A) 特開 昭63−230851(JP,A) 特開 平6−172858(JP,A) 特開 平8−117814(JP,A) 国際公開96/12574(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 8/10,9/08 C22C 38/00 - 38/60 B21B 17/00 - 25/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%で、C:0.15〜0.50%、S
    i:0.1〜1.5%、Mn:0.1〜1.5%、P:
    0.05%以下、S:0.01%以下、Cr:0.1〜
    1.5%、Ni:0.1%以下、Mo:0.1〜1.5
    %、W:0.1〜2.0%、solAl:0.005〜
    0.50%、Ti:0.005〜0.50%、Nb:
    0.005〜0.50%、V:0〜0.5%、Zr:0
    〜0.5%、B:0.0001〜0.010%、Ca:
    0〜0.01%、N:0.01%以下およびO(酸
    素):0.01%以下を含み残部はFeおよび不可避的
    不純物からなる組成を有するビレットを、熱間で穿孔し
    圧延する際、マンドレルミルによる加工とサイザーによ
    る加工を合わせた最終圧延において断面圧縮率40%以
    上の加工を800〜1100℃で施した後、850〜1
    100℃に10秒〜30分間補熱し、そのまま焼入れを
    おこない、その後に焼戻しすることを特徴とする高強度
    高耐食継目無鋼管の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の製造方法において、直接
    焼入れと焼戻しの間で再焼入れを1回もしくは2回おこ
    なうことを特徴とする高強度高耐食継目無鋼管の製造方
    法。
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