JP3362295B2 - ホログラム箔の転写方法およびそれに用いる送り装置 - Google Patents
ホログラム箔の転写方法およびそれに用いる送り装置Info
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- G03H2250/00—Laminate comprising a hologram layer
- G03H2250/10—Laminate comprising a hologram layer arranged to be transferred onto a carrier body
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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- G03H2270/00—Substrate bearing the hologram
- G03H2270/10—Composition
- G03H2270/13—Metallic
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホログラム箔の転写方法
およびそれに用いる送り装置に関する。さらに詳しく
は、いわゆるレリーフホログラム箔を金属缶などの対象
物に転写するとき、エンボス領域の継ぎ目が対象物に転
写されることを防止しうるホログラム箔の転写方法およ
びそれに用いる装置に関する。
およびそれに用いる送り装置に関する。さらに詳しく
は、いわゆるレリーフホログラム箔を金属缶などの対象
物に転写するとき、エンボス領域の継ぎ目が対象物に転
写されることを防止しうるホログラム箔の転写方法およ
びそれに用いる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、金属製品やキャッシュカードなど
に装飾効果を与えるため、それらの表面にレリーフホロ
グラムを設けることがある。金属製品などの表面にレリ
ーフホログラムを設ける場合、通常は、図7に示すよう
な合成樹脂製のベースフィルム101上に剥離層102
を介してレリーフホログラムを形成した転写層103を
設け、さらにその上に接着層104を設けた帯状のホロ
グラム箔105を採用する。そしてホログラム箔105
の裏面側(ベースフィルム側)から加熱した転写ロール
106などを押し当てて対象物T上に、とくにその表面
に設けた隆起部107上に転写する(特開平4−157
493号、特開平4−153160号公報など参照)。
に装飾効果を与えるため、それらの表面にレリーフホロ
グラムを設けることがある。金属製品などの表面にレリ
ーフホログラムを設ける場合、通常は、図7に示すよう
な合成樹脂製のベースフィルム101上に剥離層102
を介してレリーフホログラムを形成した転写層103を
設け、さらにその上に接着層104を設けた帯状のホロ
グラム箔105を採用する。そしてホログラム箔105
の裏面側(ベースフィルム側)から加熱した転写ロール
106などを押し当てて対象物T上に、とくにその表面
に設けた隆起部107上に転写する(特開平4−157
493号、特開平4−153160号公報など参照)。
【0003】そのような転写層103は、前記ベースフ
ィルム101に上設けた透明な合成樹脂フィルムにレリ
ーフホログラムの干渉縞に対応する凹凸模様を形成した
金型を圧接し、エンボス成型することにより製造され
る。さらに反射型のホログラムでは、その上にアルミニ
ウム蒸着層などの反射層を形成することにより製造され
る(特開平4−258986号公報参照)。その場合、
図8に示すように金型108は円筒状に形成し、版胴1
09の表面に取りつけ、版胴109と圧胴110とを圧
接させながら回転させ、その間を通すフィルム111に
同一のパターンで繰り返しエンボス加工を施す。そのた
めフィルム111にはエンボス領域112と、金型10
8の隙間113aに対応する未エンボス部113とが交
互に現れることになる。
ィルム101に上設けた透明な合成樹脂フィルムにレリ
ーフホログラムの干渉縞に対応する凹凸模様を形成した
金型を圧接し、エンボス成型することにより製造され
る。さらに反射型のホログラムでは、その上にアルミニ
ウム蒸着層などの反射層を形成することにより製造され
る(特開平4−258986号公報参照)。その場合、
図8に示すように金型108は円筒状に形成し、版胴1
09の表面に取りつけ、版胴109と圧胴110とを圧
接させながら回転させ、その間を通すフィルム111に
同一のパターンで繰り返しエンボス加工を施す。そのた
めフィルム111にはエンボス領域112と、金型10
8の隙間113aに対応する未エンボス部113とが交
互に現れることになる。
【0004】未エンボス部113は上記エンボス加工の
必要から、やむを得ず生ずるものであり、従来より未エ
ンボス部113の範囲はできるだけ少なくすることが望
まれている。また図9に示すように、多数の対象物Tを
次々と転写ロール106に対向させるように供給すると
共に、転写ロール106と対象物Tとの間に連続的に帯
状のホログラム箔105を走行させ、ホログラム箔10
5の一か所のエンボス領域112で複数個の対象物Tに
転写していく方法においては、供給側のホログラム箔の
巻きロールが少なくなるにつれて送り量が低減し、図1
0に示すように、前記未エンボス部113が対象物T上
に転写されて不良品を生ずる問題がある。なお図10の
Sは転写される部位である。このような未エンボス部1
13が転写される問題を解消するため、前記特開平4−
258986号公報では2個の版胴にそれぞれ半円筒状
の金型をセットし、2個の金型で交互に、エンボス領域
の端部同士が重なるようにエンボス加工することによ
り、あらかじめホログラム箔から未エンボス部をなくし
てしまう方法が提案されている。
必要から、やむを得ず生ずるものであり、従来より未エ
ンボス部113の範囲はできるだけ少なくすることが望
まれている。また図9に示すように、多数の対象物Tを
次々と転写ロール106に対向させるように供給すると
共に、転写ロール106と対象物Tとの間に連続的に帯
状のホログラム箔105を走行させ、ホログラム箔10
5の一か所のエンボス領域112で複数個の対象物Tに
転写していく方法においては、供給側のホログラム箔の
巻きロールが少なくなるにつれて送り量が低減し、図1
0に示すように、前記未エンボス部113が対象物T上
に転写されて不良品を生ずる問題がある。なお図10の
Sは転写される部位である。このような未エンボス部1
13が転写される問題を解消するため、前記特開平4−
258986号公報では2個の版胴にそれぞれ半円筒状
の金型をセットし、2個の金型で交互に、エンボス領域
の端部同士が重なるようにエンボス加工することによ
り、あらかじめホログラム箔から未エンボス部をなくし
てしまう方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらエンボス
領域112同士が重なった継ぎ目112aの部分ではホ
ログラムの干渉縞がきれいに形成されず、ホログラムの
模様の種類によっては転写後も目立つことがある。他
方、未エンボス部を避けて転写すべき部位ごとにアイマ
ークを設けておき、そのアイマークを検出しながらホロ
グラム箔を間欠的に送ることも考えられるが、転写装置
の大幅な改造ないし新規な製造装置が必要になり、しか
も転写速度が遅くなり、効率が大きく低下する。
領域112同士が重なった継ぎ目112aの部分ではホ
ログラムの干渉縞がきれいに形成されず、ホログラムの
模様の種類によっては転写後も目立つことがある。他
方、未エンボス部を避けて転写すべき部位ごとにアイマ
ークを設けておき、そのアイマークを検出しながらホロ
グラム箔を間欠的に送ることも考えられるが、転写装置
の大幅な改造ないし新規な製造装置が必要になり、しか
も転写速度が遅くなり、効率が大きく低下する。
【0006】本発明は、ホログラムの継ぎ目を二重にす
る方法を採用することなく、しかも既存の設備を大きく
改造することなく使用することができる、未エンボス部
の転写による不良品の発生を防止する転写方法を提供す
ることを技術課題とするものである。さらに本発明はそ
の方法を容易に実施しうるホログラム箔の送り装置を提
供することを課題としている。
る方法を採用することなく、しかも既存の設備を大きく
改造することなく使用することができる、未エンボス部
の転写による不良品の発生を防止する転写方法を提供す
ることを技術課題とするものである。さらに本発明はそ
の方法を容易に実施しうるホログラム箔の送り装置を提
供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のホログラム箔の
転写方法は、転写対象物を次々と転写ロールに対向させ
るように連続的に供給すると共に、その転写層に長手方
向に所定のピッチでエンボス加工が施されたエンボス領
域とそのエンボス領域の間の未エンボス領域とを備えて
いる帯状のホログラム箔を前記対象物と転写ロールの間
に走行させ、前記転写層を順次対象物の表面に転写して
いく方法であって、あらかじめ前記未エンボス部の幅
を、センサで検出可能な所定寸法にしておき、ある対象
物と次の対象物の中間に未エンボス部がくるタイミング
で1回転写ごとに上流側ないし下流側の未エンボス部の
有無をセンサに検出させ、前記センサが未エンボス部を
検出するときは、通常速度でホログラム箔を送ると共
に、前記センサが未エンボス部を検出しないときは一時
的にホログラム箔を早送りし、次いで再び通常速度でホ
ログラム箔を送りながら順次連続的に転写していくこと
を特徴としている。
転写方法は、転写対象物を次々と転写ロールに対向させ
るように連続的に供給すると共に、その転写層に長手方
向に所定のピッチでエンボス加工が施されたエンボス領
域とそのエンボス領域の間の未エンボス領域とを備えて
いる帯状のホログラム箔を前記対象物と転写ロールの間
に走行させ、前記転写層を順次対象物の表面に転写して
いく方法であって、あらかじめ前記未エンボス部の幅
を、センサで検出可能な所定寸法にしておき、ある対象
物と次の対象物の中間に未エンボス部がくるタイミング
で1回転写ごとに上流側ないし下流側の未エンボス部の
有無をセンサに検出させ、前記センサが未エンボス部を
検出するときは、通常速度でホログラム箔を送ると共
に、前記センサが未エンボス部を検出しないときは一時
的にホログラム箔を早送りし、次いで再び通常速度でホ
ログラム箔を送りながら順次連続的に転写していくこと
を特徴としている。
【0008】本発明の第2態様は、転写層に、長手方向
に所定のピッチでエンボス加工が施されたエンボス領域
を備えている帯状のホログラム箔における、前記転写層
を順次対象物の表面に転写していく方法であって、1箇
所の前記エンボス領域が複数回の転写を行うものであ
り、あらかじめ前記エンボス領域同士の間の未エンボス
部の幅を、センサで検出可能な所定寸法にしておき、1
箇所のエンボス領域で転写する回数に応じた個数だけセ
ンサを設けておき、ホログラム箔を長手方向に送りなが
ら、1回転写ごとにすべてのセンサに未エンボス部の有
無を検出させ、すべてのセンサが未エンボス部を検出し
なかったとき、一時的にホログラム箔を早送りしながら
ホログラム箔を対象物に順次転写していくことを特徴と
している。
に所定のピッチでエンボス加工が施されたエンボス領域
を備えている帯状のホログラム箔における、前記転写層
を順次対象物の表面に転写していく方法であって、1箇
所の前記エンボス領域が複数回の転写を行うものであ
り、あらかじめ前記エンボス領域同士の間の未エンボス
部の幅を、センサで検出可能な所定寸法にしておき、1
箇所のエンボス領域で転写する回数に応じた個数だけセ
ンサを設けておき、ホログラム箔を長手方向に送りなが
ら、1回転写ごとにすべてのセンサに未エンボス部の有
無を検出させ、すべてのセンサが未エンボス部を検出し
なかったとき、一時的にホログラム箔を早送りしながら
ホログラム箔を対象物に順次転写していくことを特徴と
している。
【0009】
【0010】本発明のホログラム箔送り装置は、転写層
に、長手方向に所定のピッチでエンボス加工が施された
エンボス領域を備えている、帯状のホログラム箔の巻き
ロールを回転自在に保持する送り出し部と、その送り出
し部から送り出されたホログラム箔を対象物に転写した
後、転写後のホログラム箔を巻き取る巻き取り部と、転
写部の上流側ないし下流側に設けられる、ホログラム箔
の未エンボス部の有無を検出する検出部と、前記検出部
が所定のタイミングで未エンボス部を検出しなかったと
き、早送り信号を出す制御部と、制御部から早送り信号
を受けたとき、少なくとも転写部近辺のホログラム箔を
早送りする早送り機構とから構成されている。
に、長手方向に所定のピッチでエンボス加工が施された
エンボス領域を備えている、帯状のホログラム箔の巻き
ロールを回転自在に保持する送り出し部と、その送り出
し部から送り出されたホログラム箔を対象物に転写した
後、転写後のホログラム箔を巻き取る巻き取り部と、転
写部の上流側ないし下流側に設けられる、ホログラム箔
の未エンボス部の有無を検出する検出部と、前記検出部
が所定のタイミングで未エンボス部を検出しなかったと
き、早送り信号を出す制御部と、制御部から早送り信号
を受けたとき、少なくとも転写部近辺のホログラム箔を
早送りする早送り機構とから構成されている。
【0011】そのような装置においては、前記巻き取り
部が、ホログラム箔をスリップを許しながら巻き取る巻
き取りブッシュを有し、前記早送り機構が、常時は隙間
を開けてホログラム箔を挟むように配置される高速送り
用の一対のロールと、前記早送り信号が出されたとき、
それらの一対のロール同士を閉じさせる押圧機構とから
なるものが好ましい。
部が、ホログラム箔をスリップを許しながら巻き取る巻
き取りブッシュを有し、前記早送り機構が、常時は隙間
を開けてホログラム箔を挟むように配置される高速送り
用の一対のロールと、前記早送り信号が出されたとき、
それらの一対のロール同士を閉じさせる押圧機構とから
なるものが好ましい。
【0012】
【作用】本発明の方法においては、前記従来の未エンボ
ス部をなくすという方法とは逆に、未エンボス部をセン
サによる検出が可能な寸法まで大きくしておき、未エン
ボス部そのものをセンサで検出し、それが転写されるの
を避けながらエンボス領域のみを転写させようとするも
のである。したがって作業効率を低下させず、既存の装
置を利用しながら未エンボス部が転写される問題を解消
することができる。また供給側のホログラム箔の巻きロ
ールが少なくなるにつれてホログラム箔の送り量が低下
することで、未エンボス部が転写されそうになるとホロ
グラム箔を停止させず、逆に早送りしてつぎのエンボス
領域を転写させるようにすると、転写の作業効率を一層
高くすることができる。なお未エンボス部を検出する位
置は、転写する前でも後でもよいが、誤差が少ないよう
に、転写位置の近くが好ましい。
ス部をなくすという方法とは逆に、未エンボス部をセン
サによる検出が可能な寸法まで大きくしておき、未エン
ボス部そのものをセンサで検出し、それが転写されるの
を避けながらエンボス領域のみを転写させようとするも
のである。したがって作業効率を低下させず、既存の装
置を利用しながら未エンボス部が転写される問題を解消
することができる。また供給側のホログラム箔の巻きロ
ールが少なくなるにつれてホログラム箔の送り量が低下
することで、未エンボス部が転写されそうになるとホロ
グラム箔を停止させず、逆に早送りしてつぎのエンボス
領域を転写させるようにすると、転写の作業効率を一層
高くすることができる。なお未エンボス部を検出する位
置は、転写する前でも後でもよいが、誤差が少ないよう
に、転写位置の近くが好ましい。
【0013】1個所のエンボス領域から複数の転写を行
う場合は、転写すべき個数に対応した個数のセンサを用
い、転写の度にそれらのセンサで一度に未エンボス部の
有無を検出すれば、常時いずれかのセンサで未エンボス
部の有無を検出することができる。すなわちいずれかの
センサが未エンボス部を検出している状態が正常な状態
であり、すべてのセンサが検出しないときが異常な状態
である。したがってすこしのずれが生じた時でもただち
に送り誤差を解消することができる。
う場合は、転写すべき個数に対応した個数のセンサを用
い、転写の度にそれらのセンサで一度に未エンボス部の
有無を検出すれば、常時いずれかのセンサで未エンボス
部の有無を検出することができる。すなわちいずれかの
センサが未エンボス部を検出している状態が正常な状態
であり、すべてのセンサが検出しないときが異常な状態
である。したがってすこしのずれが生じた時でもただち
に送り誤差を解消することができる。
【0014】本発明の送り装置では、未エンボス部をセ
ンサが確認しながらホログラムを送り、送り量に誤差が
蓄積されて未エンボス部を検出できなくなったとき、早
送り機構で一時的にホログラム箔を早送りする。それに
より未エンボス部が転写されるのを未然に防止する。ま
た巻き取り部に前述の巻き取りブッシュを採用したもの
は、滑りを利用して常時ホログラム箔に所定のテンショ
ンを与えるように送り駆動をかけているので、ホログラ
ム箔にたるみが生じない。
ンサが確認しながらホログラムを送り、送り量に誤差が
蓄積されて未エンボス部を検出できなくなったとき、早
送り機構で一時的にホログラム箔を早送りする。それに
より未エンボス部が転写されるのを未然に防止する。ま
た巻き取り部に前述の巻き取りブッシュを採用したもの
は、滑りを利用して常時ホログラム箔に所定のテンショ
ンを与えるように送り駆動をかけているので、ホログラ
ム箔にたるみが生じない。
【0015】
【実施例】つぎに図面を参照しながら本発明の転写方法
および送り装置の実施例を説明する。図1は本発明の転
写の方法の一実施例を示す概略側面図、図2はその方法
により転写されるホログラム箔の正常な送り状態を示す
概略平面図、図3は図1の方法におけるホログラム箔の
正常でない送り状態を示す概略平面図、図4は本発明に
かかわるホログラム箔の送り状態の他の実施例を示す概
略平面図、図5は本発明の送り装置の一実施例を示す概
略側面図、図6はその装置の動作状態を示す要部概略側
面図である。図1において符号の1は帯状のホログラム
箔であり、図示しない送り装置により矢印A方向に走行
している。なお送り装置の具体例は後述する。ホログラ
ム箔1の片面(図1では左側)にはエンボス加工が施さ
れたエンボス部2が設けられているが、部分的に所定寸
法Pの未エンボス部3が同じピッチLで設けられてい
る。ホログラム箔1を挟むように、対象物Tを供給する
インデックステーブル式の供給装置4と転写ロール5と
が設けられている。さらに転写ロール5の上流側に、未
エンボス部3の有無を検出するための検出部6が設けら
れている。
および送り装置の実施例を説明する。図1は本発明の転
写の方法の一実施例を示す概略側面図、図2はその方法
により転写されるホログラム箔の正常な送り状態を示す
概略平面図、図3は図1の方法におけるホログラム箔の
正常でない送り状態を示す概略平面図、図4は本発明に
かかわるホログラム箔の送り状態の他の実施例を示す概
略平面図、図5は本発明の送り装置の一実施例を示す概
略側面図、図6はその装置の動作状態を示す要部概略側
面図である。図1において符号の1は帯状のホログラム
箔であり、図示しない送り装置により矢印A方向に走行
している。なお送り装置の具体例は後述する。ホログラ
ム箔1の片面(図1では左側)にはエンボス加工が施さ
れたエンボス部2が設けられているが、部分的に所定寸
法Pの未エンボス部3が同じピッチLで設けられてい
る。ホログラム箔1を挟むように、対象物Tを供給する
インデックステーブル式の供給装置4と転写ロール5と
が設けられている。さらに転写ロール5の上流側に、未
エンボス部3の有無を検出するための検出部6が設けら
れている。
【0016】ホログラム箔1の層構造は図7に示す従来
のものと基本的に同じであり、ベースフィルム101、
その上の離型層102、その上の転写層(ホログラム
層)103およびその上の接着層104から構成されて
いる。また平面的な構成は図2に示すようにエンボス領
域2と未エンボス領域3とが交互に設けられている。未
エンボス領域3の寸法Pは、ホログラム箔1の送り速
度、センサ6の検出速度などによって異なる。なお図1
は対象物Tとして、エアゾール缶などの金属缶を想定し
ているが、合成樹脂容器、ガラス容器などの対象物に対
しても適用できる。また転写ロール5は熱転写(ホット
スタンビング)の場合は加熱装置を備えたものを使用す
るが、加熱しないロールを使用することもできる。転写
ロール5は支軸7のまわりに常時矢印R方向に回転して
おり、しかも矢印J−K方向に往復駆動されるように支
持されている。
のものと基本的に同じであり、ベースフィルム101、
その上の離型層102、その上の転写層(ホログラム
層)103およびその上の接着層104から構成されて
いる。また平面的な構成は図2に示すようにエンボス領
域2と未エンボス領域3とが交互に設けられている。未
エンボス領域3の寸法Pは、ホログラム箔1の送り速
度、センサ6の検出速度などによって異なる。なお図1
は対象物Tとして、エアゾール缶などの金属缶を想定し
ているが、合成樹脂容器、ガラス容器などの対象物に対
しても適用できる。また転写ロール5は熱転写(ホット
スタンビング)の場合は加熱装置を備えたものを使用す
るが、加熱しないロールを使用することもできる。転写
ロール5は支軸7のまわりに常時矢印R方向に回転して
おり、しかも矢印J−K方向に往復駆動されるように支
持されている。
【0017】図2の上段に示すように、本実施例では1
個所のエンボス領域2から転写する対象物の個数は3個
である。ハッチングしている符号Sの部位は転写される
部分であり、その形状は図7に示す対象物T上の隆起部
107の形状に基づく。また本実施例の場合はセンサ6
a、6b、6cの個数を1個所のエンボス領域2から転
写する対象物Tの個数、すなわち3個に合わせている。
前記のごとく構成される装置において、矢印Aの方向に
走行するホログラム箔1はまず検出部6の下を通った
後、対象物Tと転写ロール5との間に通され、下方に通
り抜ける。その間、矢印R方向に回転している転写ロー
ル5が矢印J方向に駆動され、転写ロール5がホログラ
ム箔1を対象物Tに押しつけながら矢印A方向に送り、
ついで矢印K方向に逃げる。それにより転写層(図7の
103)が隆起部107に応じた範囲(Sの部分)だけ
対象物Tに転写され、接着層104により対象物T上に
接着される。なお転写ロール5の往復動と供給装置4の
回転ないし対象物Tの供給タイミングとは同調されてお
り、転写ロール5が1回往復するごとに新しい対象物T
がホログラム箔1を介して転写ロール5に対向する。
個所のエンボス領域2から転写する対象物の個数は3個
である。ハッチングしている符号Sの部位は転写される
部分であり、その形状は図7に示す対象物T上の隆起部
107の形状に基づく。また本実施例の場合はセンサ6
a、6b、6cの個数を1個所のエンボス領域2から転
写する対象物Tの個数、すなわち3個に合わせている。
前記のごとく構成される装置において、矢印Aの方向に
走行するホログラム箔1はまず検出部6の下を通った
後、対象物Tと転写ロール5との間に通され、下方に通
り抜ける。その間、矢印R方向に回転している転写ロー
ル5が矢印J方向に駆動され、転写ロール5がホログラ
ム箔1を対象物Tに押しつけながら矢印A方向に送り、
ついで矢印K方向に逃げる。それにより転写層(図7の
103)が隆起部107に応じた範囲(Sの部分)だけ
対象物Tに転写され、接着層104により対象物T上に
接着される。なお転写ロール5の往復動と供給装置4の
回転ないし対象物Tの供給タイミングとは同調されてお
り、転写ロール5が1回往復するごとに新しい対象物T
がホログラム箔1を介して転写ロール5に対向する。
【0018】本実施例の場合、転写ロール5が3回往復
する間に未エンボス部3間のピッチ長さ(図1のL)分
だけ、すなわち1回往復するごとにL/3だけ走行する
ように転写ロール5の回転速度が設定されている。そし
て未エンボス部3がちょうど対象物Tと対象物Tの間に
くるように、図2の場合でいえば、転写される部位S同
士の間にくるようにあらかじめ設定しておく。そのため
図1において、ある対象物T1が転写ロール5と対向す
るとき、その対象物T1とつぎの対象物T2との間に常
に未エンボス部3がくることになる。そして図1の場合
はちょうどそのときに第1センサ6aがつぎの未エンボ
ス部3を検出するように配置されており、さらにその下
流側に、L/3ずつずらせて第2センサ6bおよび第3
センサ6cを設けている。そして転写ロール5で転写す
るごとに3個のセンサ6a、6b、6cで一斉に検出さ
せる。このようにすると図2の上段、中段、下段の順に
示すように、ある未エンボス部3は第1、第2、第3セ
ンサで順に検出されることになるので、いずれかのセン
サで未エンボス部3が検出されている間は、順調に転写
が行なわれていることがわかる。すなわちこの状態では
未エンボス部3が常に転写される部位Sの間にくるの
で、未エンボス部3が対象物Tに転写されて不良品が生
ずることはない。
する間に未エンボス部3間のピッチ長さ(図1のL)分
だけ、すなわち1回往復するごとにL/3だけ走行する
ように転写ロール5の回転速度が設定されている。そし
て未エンボス部3がちょうど対象物Tと対象物Tの間に
くるように、図2の場合でいえば、転写される部位S同
士の間にくるようにあらかじめ設定しておく。そのため
図1において、ある対象物T1が転写ロール5と対向す
るとき、その対象物T1とつぎの対象物T2との間に常
に未エンボス部3がくることになる。そして図1の場合
はちょうどそのときに第1センサ6aがつぎの未エンボ
ス部3を検出するように配置されており、さらにその下
流側に、L/3ずつずらせて第2センサ6bおよび第3
センサ6cを設けている。そして転写ロール5で転写す
るごとに3個のセンサ6a、6b、6cで一斉に検出さ
せる。このようにすると図2の上段、中段、下段の順に
示すように、ある未エンボス部3は第1、第2、第3セ
ンサで順に検出されることになるので、いずれかのセン
サで未エンボス部3が検出されている間は、順調に転写
が行なわれていることがわかる。すなわちこの状態では
未エンボス部3が常に転写される部位Sの間にくるの
で、未エンボス部3が対象物Tに転写されて不良品が生
ずることはない。
【0019】上記のように転写が順に行なわれていき、
ホログラム箔のロールの残り巻き数が少なくなると、送
り速度がしだいに遅くなる傾向がある。その場合、図3
に示すように、未エンボス部3がしだいに後へずれてい
き、転写するべき部位Sの先頭部分S1と未エンボス部
3の間隔Qがしだいに狭くなる。このような状態になれ
ば前述のすべてのセンサ6a、6b、6cが非エンボス
部3を検出しなくなる。そこで後述する早送り機構など
を作動させ、一時的にホログラム箔1を高速で送る。そ
れにより再び図2に示すように、転写すべき部位の先頭
部分S1と未エンボス部3との間隔Qが拡がり、しばら
くの間、すなわちホログラム箔の遅れによるずれが蓄積
されるまでの間は、順調に転写を継続することができ
る。
ホログラム箔のロールの残り巻き数が少なくなると、送
り速度がしだいに遅くなる傾向がある。その場合、図3
に示すように、未エンボス部3がしだいに後へずれてい
き、転写するべき部位Sの先頭部分S1と未エンボス部
3の間隔Qがしだいに狭くなる。このような状態になれ
ば前述のすべてのセンサ6a、6b、6cが非エンボス
部3を検出しなくなる。そこで後述する早送り機構など
を作動させ、一時的にホログラム箔1を高速で送る。そ
れにより再び図2に示すように、転写すべき部位の先頭
部分S1と未エンボス部3との間隔Qが拡がり、しばら
くの間、すなわちホログラム箔の遅れによるずれが蓄積
されるまでの間は、順調に転写を継続することができ
る。
【0020】前記図1〜3の実施例では、1個所のエン
ボス領域2から3個の転写すべき部位Sを取るようにし
ているが、図4に示すように4個取りにしてもよく、あ
るいは1個取りまたは2個取り、さらに5個取り以上に
することもできる。その場合はセンサの個数を転写すべ
き部位Sの個数に合わせればよい。
ボス領域2から3個の転写すべき部位Sを取るようにし
ているが、図4に示すように4個取りにしてもよく、あ
るいは1個取りまたは2個取り、さらに5個取り以上に
することもできる。その場合はセンサの個数を転写すべ
き部位Sの個数に合わせればよい。
【0021】つぎに図5および図6を参照して本発明の
送り装置の一実施例を説明する。この装置20は前記方
法を自動的に行なうものである。図5において21はホ
ログラム箔1の送り出し部であり、その下流側に検出部
6および転写部22が設けられ、さらにその下流側に早
送り機構23および巻き取り部24が設けられている。
なお符号の25は制御部である。送り出し部21はホロ
グラム箔1の巻きロール26の支持管27を回転自在に
支持する軸28と、支持管27にブレーキ作用を与える
ブレーキ機構29とを備えている。なお支持管27は通
常は紙製の管状のものであるが、合成樹脂製の管などの
剛性の高いものを用いるのが好ましい。ブレーキ機構2
9はたとえば支持管27に掛けられるブレーキベルト3
0と、そのブレーキベルト30を引っ張るバネ31とか
ら構成される。
送り装置の一実施例を説明する。この装置20は前記方
法を自動的に行なうものである。図5において21はホ
ログラム箔1の送り出し部であり、その下流側に検出部
6および転写部22が設けられ、さらにその下流側に早
送り機構23および巻き取り部24が設けられている。
なお符号の25は制御部である。送り出し部21はホロ
グラム箔1の巻きロール26の支持管27を回転自在に
支持する軸28と、支持管27にブレーキ作用を与える
ブレーキ機構29とを備えている。なお支持管27は通
常は紙製の管状のものであるが、合成樹脂製の管などの
剛性の高いものを用いるのが好ましい。ブレーキ機構2
9はたとえば支持管27に掛けられるブレーキベルト3
0と、そのブレーキベルト30を引っ張るバネ31とか
ら構成される。
【0022】検出部6は前述の第1、第2および第3セ
ンサ6a、6b、6cと、それらのセンサを支持すると
共に、ホログラム箔1を案内する2枚のガイド板32、
33とからなる。ガイド板は滑性のよい合成樹脂板、た
とえばポリ塩化ビニルの板から構成しうる。センサの出
力は導線34により制御部25に送られる。転写部22
は前述の転写ロール5と供給装置4とから構成されてい
る。なお図5の35は転写ロール5を加熱するヒータで
ある。
ンサ6a、6b、6cと、それらのセンサを支持すると
共に、ホログラム箔1を案内する2枚のガイド板32、
33とからなる。ガイド板は滑性のよい合成樹脂板、た
とえばポリ塩化ビニルの板から構成しうる。センサの出
力は導線34により制御部25に送られる。転写部22
は前述の転写ロール5と供給装置4とから構成されてい
る。なお図5の35は転写ロール5を加熱するヒータで
ある。
【0023】早送り機構23はホログラム箔1を進行さ
せる方向に高速で回転しているゴムローラ37と、その
ゴムローラ37と対向する自由回転ローラ38とからな
り、両者の間にホログラム箔1を通している。自由回転
ローラ38はエアシリンダ39により、ゴムローラ37
に押しつけられる状態(図6参照)と間隔をあけて対向
する状態(図5参照)とをとるように、進退自在に構成
されている。このものは図6のように自由回転ローラ3
8をエアシリンダ39により矢印N1方向に押しつけた
とき、自由回転ローラ38とゴムローラ37との間にホ
ログラム箔1を挟み込み、ホログラム箔1を高速で送る
ことができる。
せる方向に高速で回転しているゴムローラ37と、その
ゴムローラ37と対向する自由回転ローラ38とからな
り、両者の間にホログラム箔1を通している。自由回転
ローラ38はエアシリンダ39により、ゴムローラ37
に押しつけられる状態(図6参照)と間隔をあけて対向
する状態(図5参照)とをとるように、進退自在に構成
されている。このものは図6のように自由回転ローラ3
8をエアシリンダ39により矢印N1方向に押しつけた
とき、自由回転ローラ38とゴムローラ37との間にホ
ログラム箔1を挟み込み、ホログラム箔1を高速で送る
ことができる。
【0024】巻き取り部24は駆動軸40と、その駆動
軸40により回転駆動される巻き取りブッシュ部41と
を有する。巻き取りブッシュ部41は一定のトルクより
大きいトルクでスリップするように、摩擦部を介して駆
動軸40により駆動される。このようにするのは、前述
の早送り機構23で早送りしたとき、ホログラム箔1に
たるみを生じないように、しかもホログラム箔を伸ばさ
ないように巻き取るためである。
軸40により回転駆動される巻き取りブッシュ部41と
を有する。巻き取りブッシュ部41は一定のトルクより
大きいトルクでスリップするように、摩擦部を介して駆
動軸40により駆動される。このようにするのは、前述
の早送り機構23で早送りしたとき、ホログラム箔1に
たるみを生じないように、しかもホログラム箔を伸ばさ
ないように巻き取るためである。
【0025】このような送り装置20によれば、巻き取
り部24における巻き取りブッシュブ41の定トルク作
用および送り出し部21におけるブレーキ機構29の定
トルク作用により、ホログラム箔1は常時所定の範囲の
テンションがかけられた状態でスムーズに送られる。そ
の間、検出部6は所定のタイミングで未エンボス部があ
ることを検出し、未エンボス部を転写しないことを確認
する。そして転写が進んでゆき、ホログラム箔1の巻き
ロール26が少くなくなることにより、送り量がしだい
に少なくなってくると、検出部6により未エンボス部が
検出されなくなる(図3参照)。それにより早送り機構
23が作動し、ホログラム箔を余分に前進させる。した
がって送り装置20は再びエンボス領域の安全な範囲か
ら転写を続けることができる。
り部24における巻き取りブッシュブ41の定トルク作
用および送り出し部21におけるブレーキ機構29の定
トルク作用により、ホログラム箔1は常時所定の範囲の
テンションがかけられた状態でスムーズに送られる。そ
の間、検出部6は所定のタイミングで未エンボス部があ
ることを検出し、未エンボス部を転写しないことを確認
する。そして転写が進んでゆき、ホログラム箔1の巻き
ロール26が少くなくなることにより、送り量がしだい
に少なくなってくると、検出部6により未エンボス部が
検出されなくなる(図3参照)。それにより早送り機構
23が作動し、ホログラム箔を余分に前進させる。した
がって送り装置20は再びエンボス領域の安全な範囲か
ら転写を続けることができる。
【0026】さらに検出部はホログラム箔を支持するガ
イドローラと、それに対設された1個のセンサ6aとか
ら構成することもできる。なおこのようにセンサが1個
の場合は未エンボス部のずれを検出するのが遅れがちに
なるので、1個所のエンボス領域から2〜3個の転写を
行なう程度までとし、それ以上の場合は前述の複数個の
センサを用いるほうが好ましい。また8〜10個取りの
ように多くの転写をする場合は、センサを4〜5個程度
とし、2〜3回の転写ごとに検出させるようにしてもよ
い。この場合は転写ロールまたはスタンピング装置が複
数回(たとえば3回)作動して転写したとき、センサに
よる検出を1回行なうように同調させればよい。また巻
き取り用のモータとして可変速型のものを採用し、常時
は低速回転としておき、所定のタイミングでセンサが未
エンボスを検出しないときに一時的に高速に切り換える
構成により早送り機構とすることもできる。なおわずか
に回転速度を上げてその速度を維持させるようにしても
よい。
イドローラと、それに対設された1個のセンサ6aとか
ら構成することもできる。なおこのようにセンサが1個
の場合は未エンボス部のずれを検出するのが遅れがちに
なるので、1個所のエンボス領域から2〜3個の転写を
行なう程度までとし、それ以上の場合は前述の複数個の
センサを用いるほうが好ましい。また8〜10個取りの
ように多くの転写をする場合は、センサを4〜5個程度
とし、2〜3回の転写ごとに検出させるようにしてもよ
い。この場合は転写ロールまたはスタンピング装置が複
数回(たとえば3回)作動して転写したとき、センサに
よる検出を1回行なうように同調させればよい。また巻
き取り用のモータとして可変速型のものを採用し、常時
は低速回転としておき、所定のタイミングでセンサが未
エンボスを検出しないときに一時的に高速に切り換える
構成により早送り機構とすることもできる。なおわずか
に回転速度を上げてその速度を維持させるようにしても
よい。
【0027】また他の実施例として、センサにより未エ
ンボス部からの反射光の光量を連続的に検出し、反射光
の光量が一定基準より少なくなればモータの回転速度を
上げ、再び反射光が一定の基準以上になるようにフィー
ドバッグ制御させることも考えられる。さらに巻き取り
量または送り出し量と送り速度の変化との関係がほぼ決
まっており、あらかじめわかっている場合は、センサで
未エンボス部を検出した出力をカウントするカウンタな
いしエンコーダを設け、未エンボス部の個数が所定の回
数になったときに早送り機構を作動させるようにしても
よい。さらにカウント数によりモータ速度を徐々に上げ
ていくようにすることもできる。前記いずれの実施例に
おいても、転写部の上流でセンサを作動させているが、
下流側で未エンボス部を検出させることもできる。
ンボス部からの反射光の光量を連続的に検出し、反射光
の光量が一定基準より少なくなればモータの回転速度を
上げ、再び反射光が一定の基準以上になるようにフィー
ドバッグ制御させることも考えられる。さらに巻き取り
量または送り出し量と送り速度の変化との関係がほぼ決
まっており、あらかじめわかっている場合は、センサで
未エンボス部を検出した出力をカウントするカウンタな
いしエンコーダを設け、未エンボス部の個数が所定の回
数になったときに早送り機構を作動させるようにしても
よい。さらにカウント数によりモータ速度を徐々に上げ
ていくようにすることもできる。前記いずれの実施例に
おいても、転写部の上流でセンサを作動させているが、
下流側で未エンボス部を検出させることもできる。
【0028】本発明の方法および装置で用いるセンサと
しては、光電管式センサ、フォトマイクロセンサ等が好
ましいが、未エンボス部を高速で検出できるものであれ
ばいずれのセンサも採用しうる。また前記センサは通常
のホログラム箔に対して光軸を90°前後とするのが好
ましい。
しては、光電管式センサ、フォトマイクロセンサ等が好
ましいが、未エンボス部を高速で検出できるものであれ
ばいずれのセンサも採用しうる。また前記センサは通常
のホログラム箔に対して光軸を90°前後とするのが好
ましい。
【0029】
【発明の効果】本発明の方法によれば、ホログラム箔の
未エンボス部を対象物に転写して不良品を生ずることを
防止することができる。またこの方法は既存の設備を大
幅に変更することなく、また作業効率を低下させること
なく実施できる。本発明の装置は前記方法を効率よく実
施することができる。
未エンボス部を対象物に転写して不良品を生ずることを
防止することができる。またこの方法は既存の設備を大
幅に変更することなく、また作業効率を低下させること
なく実施できる。本発明の装置は前記方法を効率よく実
施することができる。
【図1】 本発明の転写方法の一実施例を示す概略側面
図である。
図である。
【図2】 本発明の転写方法により転写されるホログラ
ム箔の正常な送り状態を示す概略平面図である。
ム箔の正常な送り状態を示す概略平面図である。
【図3】 図1の方法におけるホログラム箔の正常でな
い送り状態を示す概略平面図である。
い送り状態を示す概略平面図である。
【図4】 本発明にかかわるホログラム箔の送り状態の
他の実施例を示す概略平面図である。
他の実施例を示す概略平面図である。
【図5】 本発明の送り装置の一実施例を示す概略側面
図である。
図である。
【図6】 図5の送り装置の作動状態を示す要部概略側
面図である。
面図である。
【図7】 本発明にかかわるホログラム箔の転写方法の
一例を示す要部拡大説明図である。
一例を示す要部拡大説明図である。
【図8】 本発明にかかわるホログラム箔の製造法の一
例を示す側面図である。
例を示す側面図である。
【図9】 従来のホログラム箔の転写方法の一例を示す
概略側面図である。
概略側面図である。
【図10】 従来のホログラム箔の送り状態の一例を示
す概略平面図である。
す概略平面図である。
【符号の説明】
1 ホログラム箔
2 エンボス領域
3 未エンボス部
4 供給装置
5 転写ロール
6 検出部
6a、6b、6c センサ
T 対象物
20 送り装置
21 送り出し部
22 転写部
23 早送り機構
24 巻き取り部
25 制御部
Claims (4)
- 【請求項1】 転写対象物を次々と転写ロールに対向さ
せるように連続的に供給すると共に、その転写層に長手
方向に所定のピッチでエンボス加工が施されたエンボス
領域とそのエンボス領域の間の未エンボス領域とを備え
ている帯状のホログラム箔を前記対象物と転写ロールの
間に走行させ、前記転写層を順次対象物の表面に転写し
ていく方法であって、あらかじめ前記未エンボス部の幅
を、センサで検出可能な所定寸法にしておき、ある対象
物と次の対象物の中間に未エンボス部がくるタイミング
で1回転写ごとに上流側ないし下流側の未エンボス部の
有無をセンサに検出させ、前記センサが未エンボス部を
検出するときは、通常速度でホログラム箔を送ると共
に、前記センサが未エンボス部を検出しないときは一時
的にホログラム箔を早送りし、次いで再び通常速度でホ
ログラム箔を送りながら順次連続的に転写していくホロ
グラム箔の転写方法。 - 【請求項2】 転写層に、長手方向に所定のピッチでエ
ンボス加工が施されたエンボス領域を備えている帯状の
ホログラム箔における、前記転写層を順次対象物の表面
に転写していく方法であって、1箇所の前記エンボス領
域が複数回の転写を行うものであり、あらかじめ前記エ
ンボス領域同士の間の未エンボス部の幅を、センサで検
出可能な所定寸法にしておき、1箇所のエンボス領域で
転写する回数に応じた個数だけセンサを設けておき、ホ
ログラム箔を長手方向に送りながら、1回転写ごとにす
べてのセンサに未エンボス部の有無を検出させ、すべて
のセンサが未エンボス部を検出しなかったとき、一時的
にホログラム箔を早送りしながらホログラム箔を対象物
に順次転写していくホログラム箔の転写方法。 - 【請求項3】 転写層に、長手方向に所定のピッチでエ
ンボス加工が施されたエンボス領域を備えている、帯状
のホログラム箔の巻きロールを回転自在に保持する送り
出し部と、その送り出し部から送り出されたホログラム
箔を対象物に転写した後、転写後のホログラム箔を巻き
取る巻き取り部と、転写部の上流側ないし下流側に設け
られる、ホログラム箔の未エンボス部の有無を検出する
検出部と、前記検出部が所定のタイミングで未エンボス
部を検出しなかったとき、早送り信号を出す制御部と、
制御部から早送り信号を受けることにより、少なくとも
転写部近辺のホログラム箔を早送りする早送り機構とか
らなるホログラム箔の送り装置。 - 【請求項4】 前記巻き取り部が、ホログラム箔をスリ
ップを許しながら巻き取る巻き取りブッシュを有し、前
記早送り機構が、常時は隙間を開けてホログラム箔を挟
むように配置される高速送り用の一対のロールと、前記
早送り信号が出されたとき、それらの一対のロール同士
を閉じさせる押圧機構とからなる請求項3記載の装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13812894A JP3362295B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | ホログラム箔の転写方法およびそれに用いる送り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13812894A JP3362295B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | ホログラム箔の転写方法およびそれに用いる送り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07315651A JPH07315651A (ja) | 1995-12-05 |
JP3362295B2 true JP3362295B2 (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=15214640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13812894A Expired - Fee Related JP3362295B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | ホログラム箔の転写方法およびそれに用いる送り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3362295B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4507591B2 (ja) * | 2003-01-09 | 2010-07-21 | 東洋製罐株式会社 | 紋様転写缶およびその製造方法 |
DE102006015466A1 (de) | 2006-03-31 | 2007-10-04 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Folientransferwerk mit Friktionswelle |
-
1994
- 1994-05-26 JP JP13812894A patent/JP3362295B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07315651A (ja) | 1995-12-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |