JP3360839B2 - 中判カメラにおける135フィルム用供給アダプタ及び巻戻しアダプタ - Google Patents

中判カメラにおける135フィルム用供給アダプタ及び巻戻しアダプタ

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JP3360839B2 JP00484492A JP484492A JP3360839B2 JP 3360839 B2 JP3360839 B2 JP 3360839B2 JP 00484492 A JP00484492 A JP 00484492A JP 484492 A JP484492 A JP 484492A JP 3360839 B2 JP3360839 B2 JP 3360839B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、120,220フィ
ルムを使用する中判カメラに135フィルムを使用する
ための中判カメラにおける135フィルム用供給アダプ
タ及び巻戻しアダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】120,220フィルムを使用する6×
4.5cm 判から6×9cm判までの中判カメラは、その画
面の大きさが35mm判の2.7倍から5.8倍もあり、最
新のフィルム性能の向上と相俟って4×5インチ判以上
の大判カメラに匹敵する優れた画質を有し、且つ35mm
判カメラ並みの機動性も有しているので、プロの写真家
はもとより高度のアマチュア写真家にも高く評価され愛
用されている。
【0003】しかし、数量的には一般のアマチュアを対
象とした135フィルムを使用する小型カメラの比では
なく、観光地等では120,220フィルムを在庫して
いない所も多く、在庫してあっても使用者の希望する種
類のフィルムがない場合も少なくない。
【0004】このような点に鑑み、従来から120,2
20フィルムを使用する中判カメラで135フィルムを
も使用し得るようにしたものが供給されている。その多
くはフィルムバックが交換可能なカメラにおいて、12
0,220フィルムバックのほかに135フィルムバッ
クを設けたものであり、カメラボディ側ではファインダ
面に35mm判用のマスクを装着だけですむので、特に問
題は発生しない。
【0005】一方、フィルムバック非交換の中判カメラ
で135フィルムを使用し得るようにしたものは、13
5フィルムパトローネ巻軸を、両側に供給アダプタであ
るそれぞれ別個のハブを介してフィルム供給室側の両ス
プール軸受に軸支させ、一方のハブを介して予めカメラ
側に設けた巻戻しつまみと上記パトローネ巻軸とを連結
させると共に、フィルム巻取室に、予めカメラ側に設け
た巻戻しボタンの操作によりカメラ側の巻取軸に係脱し
得る巻取アダプタを挿入し、さらに中判カメラ側に、画
面枠を仕切る画面枠アダプタと、ファインダ面を仕切る
ファインダアダプタとを装着するようにしていた。
【0006】また、上記の方法に代えてフィルム供給室
側に未露光フィルムを装填したパトローネを上記の2個
のハブと共に挿入し、フィルム巻取室に空のパトローネ
を同様のハブと共に挿入して、フィルム供給室側のパト
ローネ巻軸をカメラ側のスプール軸受に軸支させ、フィ
ルム巻取室側のパトローネ巻軸を巻取軸に連結させて所
謂ダブルパトローネ方式で135フィルムを巻取るよう
にする方法も考えられる。
【0007】そして、135フィルムを所定量巻取るに
は、上記の135フィルム用アダプタ側に巻止め機構を
設けて自動巻止めとする方法、135フィルムのパーフ
ォレーションに落ち込むことによってクリック音を発す
る爪を設け、このクリック音の発生回数によって巻取量
を知る方法等があり、またフィルムカウンタに関して
は、120,220フィルム用のカウンタと別個に13
5フィルム用カウンタをカメラに取り付けるようにして
いた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のフィルムバック非交換の中判カメラにおける
135フィルム用供給アダプタにあっては、前者は、1
35フィルム装填に際してパトローネの巻軸の両端にそ
れぞれ別個のハブを取り付けてフィルム供給室に挿入
し、巻軸の一方を上記ハブを介してカメラ本体側の巻戻
しつまみに連結させなければならないので、フィルム装
填が面倒であると共に、フィルム巻戻しつまみがカメラ
ボディから突出し、その突出した巻戻しつまみが135
フィルム巻上時には回転し、カメラを載せた台や把持し
た手に当接してフィルムの巻取りを阻害するという問題
点があり、それを避けるために巻戻しつまみを突出しな
いようにすると、巻戻し操作が困難になるという不都合
があった。
【0009】また、後者は巻戻しつまみは不要になる
が、フィルム巻取室側にも同様のハブを取り付けなけれ
ばならず、さらにフィルムの先端を巻取室側のパトロー
ネ巻軸に巻き付けた後、パトローネを密閉してカメラに
装填するというきわめて面倒な操作を必要とし、イージ
ローディングの普及した現在の趨勢に逆行するものであ
って実用上に大きな問題があった。
【0010】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、135フィルムの装填が容易な中判カメラにお
ける135フィルム供給アダプタを提供することを目的
とし、さらにその135フィルムの巻戻しを容易にする
巻戻しアダプタを提供することも目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、フィルムバック非交換の120,220
フィルム使用の中判カメラに135フィルムを使用する
ために、フィルム供給室内の一対のスプール軸受のいず
れか一方を135フィルムの巻戻し部材に充当させるよ
うにした中判カメラにおける135フィルム用供給アダ
プタであって、上記135フィルムのパトローネ巻軸の
両側を軸支して上記一対のスプール軸受にそれぞれ支持
させる一対の軸継手と、この一対の軸継手を所定の間隔
を置いて対峙させるコの字状の保持枠とを設け、この保
持枠は、L字状に折り曲げて一方の軸継手を有するL字
状枠と、他方の軸継手を有し上記L字状枠の一端に枢着
され、直角状態から鈍角状態まで回動可能で直角状態方
向に付勢された補助枠とからなる中判カメラにおける1
35フィルム用供給アダプタを提供するものである。
【0012】また、上記の中判カメラにおける135フ
ィルム用供給アダプタを装着可能な中判カメラの上記巻
戻し部材に着脱自在な中判カメラにおける135フィル
ム用巻戻しアダプタであって、外部から回転可能であり
内面にその軸線方向に平行でその軸線に関して対称な位
置に一対の可動ピンを有する外筒と、この外筒の内面に
相対回転可能に装着され、上記可動ピンが所定範囲移動
可能な一対の切欠部及び上記軸線に関して対称な位置に
一対の固定ピンを有する規制円板と、この規制円板の固
定ピンに一端を搖動自在に枢着され、自由端部近傍に上
記外筒の可動ピンが緩嵌するカム溝を備え、上記外筒を
上記巻戻し部材に冠着して巻戻し方向に回転することに
より、上記可動ピンが上記カム溝内を摺動し上記巻戻し
部材を把持可能な緊締レバーとを設けた中判カメラにお
ける135フィルム用巻戻しアダプタも提供する。
【0014】
【作用】この発明による中判カメラにおける135フィ
ルム用供給アダプタは上記のように構成することによ
り、予め補助枠を開放させ未露光の135フィルムパト
ローネを供給アダプタに装着して、巻戻し部材を引き出
したフィルム供給室に挿入した後、巻戻し部材を押し込
んでパトローネ巻軸に連結させればよく、その操作は1
20,220フィルムの装填とほぼ同等に容易である。
【0015】また、巻戻しアダプタは、135フィルム
巻戻し時にだけ、巻戻しつまみに被せて巻戻し方向に回
転させればよく、これにより巻戻し操作が著しく容易に
なると共に、120,220フィルム使用時や135フ
ィルム撮影時には不必要な巻戻しつまみを小さくしてカ
メラ底面から突出しないようにすることが可能になる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明するが、それに先立ってこの発明を実施する
中判カメラのフィルム巻取りに関連する部分の概略を図
12を参照して簡単に説明する。
【0017】この中判カメラは、120又は220フィ
ルムを用いて56×56mm判の画面を12駒又は24駒
撮影し得る距離計連動,フィルムバック非交換のレンズ
シャッタカメラであり、135フィルム使用時には24
×56mm判のパノラマ画面を例えば20駒(36枚撮り
フィルムの場合)撮影することができる。
【0018】120又は220フィルムは、裏蓋4を用
いてカメラボディ1のフィルム供給室1aに装填され、
画面枠1bを通ってフィルム巻取室1c内に挿入した空
のスプールに巻き取られる。その時、裏紙又はフィルム
の進行につれてカウンタローラ2が転動し、その回転角
が減速されて公知の割出板に伝えられ、フィルムの巻止
め及びカウンタ表示が行なわれる。
【0019】この実施例では、上記のカウンタローラ2
を135フィルムの使用時にも利用するために、カウン
タローラ2の上下に一体形成した120,220フィル
ム用の第1の摩擦車2a,2aのほに、135フィルム
のパーフォレーション帯に圧接される第2の摩擦車2
b,2bを一体に設けてある。この第2の摩擦車2b,
2bは、120,220フィルム給送時にはその乳剤面
に接触しないように、第1の摩擦車2a,2aより若干
小径にするのが望ましい。
【0020】なお、120,220フィルムの切換え
は、フィルム圧着板3の両端部に、そのフィルム押圧面
3aに対してほぼ120フィルムの裏紙の厚さ分の段差
を有する低段面3bを形成し、その表面に凹設した指標
3cを裏蓋4のフィルム種別表示4a(120),4b
(220)のいずれかに切り換えることによって行う。
これによってカメラボディ1の外レール1fに当接する
フィルム圧着板3の当り面が切り換えられてフィルムの
トンネル量が変更されると共に、公知の切換機構によっ
てカメラボディ側のフィルムカウンタ表示が12駒と2
4駒とに自動的に切り換えられる。
【0021】フィルム供給室1a側には、スプール軸受
5が回動自在で軸線方向に所定距離摺動可能に装着さ
れ、内端面にスリット5aが設けてあり、反対側はカメ
ラボディ1から突出してやや大径の巻戻し部材である巻
戻しつまみ5b(図4参照)に充当される。また、フィ
ルム巻取室1c側にも、スプール軸受6が軸線方向に所
定距離摺動可能に装着され、中心部に、後述する巻上解
除ボタン6b(図6参照)が軸線方向に摺動自在に設け
てある。
【0022】これらのスプール軸受5,6は、いずれも
カメラボディから突出する方向に付勢されており、解除
レバー7,7を操作することによりカメラボディ底面か
ら突出し、その付勢力に抗して押し込むことによりカメ
ラボディ底面より僅かに奥まった位置に係止され、カメ
ラボディを載せた台や把持した手等に接触することがな
いようにしてある。
【0023】図1及び図2は、上記のフィルム供給室1
aに装着されるこの発明による135フィルム用供給ア
ダプタの一実施例を示すものである。この供給アダプタ
10は、ほぼL字状に折り曲げた保持枠11の上面11
aに軸継手12を固設し、その内周面12aをフィルム
供給室1aの上部に固設されたスプール軸受8の外周部
に遊嵌し得るようにし、その下部の軸12bが135フ
ィルムパトローネPの巻軸短ハブP1を軸支し得るよう
にする。
【0024】保持枠11の下部折曲部11b,11b間
に軸13を架設し、この軸13を補助枠14の折曲部1
4a,14aに挿通して補助枠14を保持枠11に開閉
可能に枢着し、図2に実線及び仮想線で示すように、補
助枠14を保持枠11に対して直角状態から鈍角状態ま
で回動可能とする。軸13を巡って保持枠11と補助枠
14との間にばね15を係着して補助枠14を図1及び
図2で矢示の時計方向に付勢し、折曲部14aが保持枠
11に当接することにより補助枠14が保持枠11に対
してほぼ直角となるようにし、常態で全体としてほぼコ
の字状を呈するようにする。
【0025】そして、この補助枠14に軸継手16を回
動自在に遊嵌し、この軸継手16の上端部に十字状のス
リット16aを形成して、パトローネPの巻軸長ハブP
2の内面に形成したリブP3に係合し得るようにし、そ
の下端側にリブ16bを形成して、カメラボディ1側の
スプール軸受5のスリット5aに係合し得るようにする
と共に、リブ16bの外側に円筒部16cを設けてその
内周面16c′がスプール軸受5の外周面により軸支さ
れるようにする。
【0026】図3は、上記の巻戻しつまみ5bに着脱自
在な巻戻しアダプタを示す分解斜視図、図4は、この巻
戻しアダプタを巻戻しつまみ5bに装着した状態を示す
断面図である。
【0027】この巻戻しアダプタ20は、外周部にすべ
り止めのローレット加工を施し内面に可動ピン22,2
2を植設した大径の外筒21と、この外筒21の中心孔
21aに相対回転可能に装着され、フランジ部23aに
設けた切欠部23b,23bの両端面が可動ピン22,
22に当接することにより外筒21との相対回転角を規
制する規制円板23と、規制円板23に植設した固定ピ
ン24,24に一端をそれぞれ搖動自在に枢着され、自
由端近傍に形成したくの字状のカム溝25a,25aに
可動ピン22,22が緩嵌する円弧状の緊締レバー2
5,25とからなる。
【0028】緊締レバー25のカム溝25aは円周方向
に対して傾斜する傾斜溝部25a′と円周方向の円周溝
部25a″とからなり、外筒21を図3の矢示X方向に
回動させることにより、可動ピン22が傾斜溝部25
a′内を摺動し、緊締レバー25の自由端部が内方に駆
動されて巻戻しつまみ5bの外周部を挾持し、可動ピン
22が円周溝部25a″内へ入り込むことによって緊締
レバー25が巻戻しつまみ5bを強固に把持し得るよう
にそれぞれの形状を定める。
【0029】次に、135フィルム用巻取アダプタの構
成を図5及び図6を参照して説明する。巻取アダプタ3
0は、図12に示したカメラボディ側の巻取軸9に噛み
合う十字溝31aを備えた駆動ハブ31と、この駆動ハ
ブ31に一体に固設されたパイプ状の駆動軸32と、こ
の駆動軸32の外周部に遊嵌する巻取スプール33と、
駆動軸32の内周部に軸線方向に摺動自在に装着され
ばね34により図6で下方に付勢されるロッド35と、
駆動軸32に相対回転可能に装着されたコの字状のロー
ラ指示枠36と、このローラ支持枠36の自由端部に回
動自在に装着された押圧ローラ37と、ローラ支持枠3
6に下端部を固設され上端部がその長手方向に摺動自在
にガイドされた押圧ばね38とからなる。
【0030】ロッド35には連結ピン35aが植設して
あり、この連結ピン35aが駆動軸32の軸線方向の長
孔32aを挿通して巻取スプール33の溝33aに係合
することにより、駆動軸32,巻取スプール33,ロッ
ド35が回転方向に同動して回動し、この状態からロッ
ド35をばね34に抗して上方へ移動させることによ
り、図7に示すように連結ピン35aが溝33aから離
脱して巻取スプール33が駆動軸32,ロッド35に対
して自由に回動し得るようにする。
【0031】また、ローラ支持枠36の軸36aを巡っ
てクラッチばね39を係着してその自由端部を、図8に
仮想線で示すように、ロッド35を両側から挾持させる
と共に、ロッド35の下端近くの外周面に偏心溝35b
を設けてその一部がロッド35の外周面と同一面になる
ようにし、ロッド35を押し上げた状態でクラッチバネ
39の少なくとも一方の自由端部が同図に実線で示すよ
うに偏心溝35bに落ち込んでロッド35を上昇状態に
係止し得るようにする。なお、この状態で巻上げ操作に
より駆動軸32が回転すると、クラッチばね39は偏心
溝35bから離脱してロッド35が下降し、連結ピン3
5aが溝33aに係合して巻取スプール33が駆動軸3
2に結合される。
【0032】そして、このような構成からなる巻取アダ
プタ30をフィルム巻取室1c内に装着した状態では、
駆動ハブ31の十字溝31aがカメラボディ1側の巻取
軸9に設けたリブ9aに係合し、ローラ支持枠36の下
端軸部36bがスプール軸受6に回動自在に遊嵌し、ロ
ッド35の下端面が、スプール軸受6に摺動自在に設け
られたばね6aにより下方に付勢された巻上解除ボタン
6bの上端部に係合する。
【0033】さらに、図12に示したカメラボディ1の
画面枠1bには、図9に示すような135フィルム用の
画面枠アダプタ40を装着する。
【0034】この画面枠アダプタ40は、外周面がカメ
ラボディ1の画面枠1bに嵌合するアダプタ本体41
と、それに一体的に固設されフィルム進行方向の前後に
張り出した弾性を有する翼部42とからなる。アダプタ
本体41には、一対ずつの内レール41a,41a及び
外レール41b,41bが形成してあり、翼部42は僅
かに下方に折れ曲り、それぞれの自由端部がカメラボデ
ィ1側の画面枠袖部1dに当接してアダプタ本体41が
若干浮き上るようにしてあり、135フィルムを装填し
て裏蓋4を閉じた状態では、フィルム圧着板3がその付
勢力により、翼部42の付勢力及び135フィルムのカ
ール力に抗してカメラボディ1側の外レール1fに当接
するまでアダプタ本体41を押圧することができ、且つ
翼部42の付勢力は135フィルムのカール力よりは強
くなるようにそれぞれの付勢力を設定する。
【0035】そして、フィルム圧着板3の段差面3bが
カメラボディ1の外レール1fに接した図10に示す状
態ではアダプタ本体41の外レール41bがフィルム圧
着板3の圧着面3aに押圧されて定位置に保持され、こ
の状態で内レール41aがカメラボディ1側の内レール
1eと同一面になるようにそれぞれの寸法を設定する。
【0036】このようにすることにより、裏蓋4を閉じ
た状態で、フィルム圧着板3のフィルム圧着面3aとア
ダプタ本体41の内レール41aとの間には、フィルム
圧着面3aカメラボディ1側の内レール1eとの間に
形成される220フィルム用のトンネル量と同量のフィ
ルム1枚分だけのトンネル量が確保される。
【0037】そして、135フィルムFは、図10に示
すように220フィルムF′と同様にフィルムのカール
力によりフィルム圧着板3のフィルム圧着面3aに密接
した状態に保持されるので、135フィルム使用時にも
そのフィルム面は所定の位置に保持され、平面性も良好
に保たれる。
【0038】次に、上記のような構成からなる実施例の
作用を説明する。まず、供給アダプタ10の補助枠14
をばね15に抗して開放され、未露光フィルムを収納し
た135フィルムのパトローネPを装着して補助枠14
を閉じる。ここで、カメラボディ1の裏蓋4を開放し、
フィルム圧着板3の指標3cを裏蓋4の表示4b(22
0)の位置に合わせ、解除レバー7,7を操作してスプ
ール軸受5,6を自己の付勢力により外方へ突出させ
る。この状態でパトローネPを装着した供給アダプタ1
0の軸継手12の内周面12aを、カメラボディ側の固
定のスプール軸受8の外周部に嵌装して供給アダプタ1
0をフィルム供給室1aに挿入した後、スプール軸受5
を押し込んで軸継手16の円筒16cの内周面16c′
に緩嵌させ、スプール軸受5のスリット5aに軸継手1
6のリブ16bを挿入させる。
【0039】また、フィルム巻取室1cに巻取アダプタ
30を装着するには、駆動ハブ31の十字溝31aをカ
メラボディ側の巻取軸9のリブ9aに係合させて巻取ア
ダプタ30を挿入した後、スプール軸受6を押し込んで
軸部36bの内周面36b′に緩嵌させ、さらに、カメ
ラボディ1の画面枠1bに画面枠アダプタ40を、その
アダプタ本体41の周側面を嵌合させて装着する。
【0040】この状態で、巻取アダプタ30のローラ支
持枠36を、図11に仮想線で示すようにカメラボディ
1の端部に当接するまで外側へ反転させ、パトローネP
から引き出された135フィルムFの先端部を巻取スプ
ール33のスリット33b内に挿入して係止させた後、
ローラ支持枠36を同図に実線で示す状態にまで内側へ
回転させて裏蓋4を閉じる。これにより、押圧ばね38
が裏蓋4の内面に押されるので、押圧ローラ37が13
5フィルムFのパーフォレーション帯をカメラボディ側
のカウンタローラ2の第2の摩擦車2bに押圧すると共
に、画面枠アダプタ40はフィルム圧着板3に押圧され
て所定の位置に保持される。
【0041】したがって、カメラ側の巻上レバーを操作
して巻取軸9を巻上げ方向に回転させると、駆動ハブ3
1,駆動軸32,巻取スプール33が一体となって回転
し、フィルムを巻上げ、同時に、巻取軸9の回転により
周知のクラッチ機構を介して図示しないレンズ側のシャ
ッタがチャージされる。
【0042】135フィルムFの進行につれて、カウン
タローラ2が135フィルムFとの摩擦により回転し、
図示しない減速輪列を介して公知の割出板が回転し、1
20,220フィルムのスタートマークから1枚目まで
の距離に相当する回転角だけ回転した時点で巻上げが停
止され、フィルムカウンタが1駒目を表示する。このよ
うにすると、135フィルムの場合はその1枚目までの
巻取長は通常の1枚目までの長さよりやや長くなるが、
フィルム全長から見れば許容し得る範囲内におさまって
いるので問題はない。
【0043】1枚目の撮影が終ると、カメラボディ側の
巻止めが解除されてフィルムの巻取りが可能になり、巻
上レバーの操作により135フィルムが120,220
フィルムとほぼ同量送られて停止する。この時、135
フィルムのパーフォレーション帯が接する第2の摩擦車
2bは、120,220フィルム両側部が接する第1の
摩擦車2aより僅かに小径に形成されているので、同一
巻取量に対して回転角が若干大きくなり、135フィル
ムの駒間隔が120,220フィルムの駒間隔より幾分
小さくなるが、その差は微量であり、元来120,22
0フィルムの駒間隔には相当の余裕が設けてあるので、
隣接する画面が重なるおそれはない。
【0044】このようにして所定枚数(例えば36枚撮
りフィルムでパノラマ画面20駒)の撮影が終ると、フ
ィルム巻取室1c側のスプール軸受6に設けた巻上解除
ボタン6bを押し込んで巻取アダプタ30のロッド35
を上方へ駆動する。この状態では図7及び図8に示すよ
うにクラッチばね39の自由端部の少なくとも一方がロ
ッド35の偏心溝35bに落ち込んでロッド35を押込
位置に係止し、連結ピン35aが巻取スプール33の溝
33aから離脱して駆動軸32と巻取スプール33との
連結が解除される。
【0045】したがって、この状態でフィルム供給室1
a側の巻戻しつまみ5bを巻戻し方向に回転させると、
保持枠11の軸継手16が、リブ16bとスリット5a
との係合によって同方向に回転し、この軸継手16を介
してパトローネPの巻軸が回転駆動され、135フィル
ムがパトローネP内に巻き戻される。ここで、裏蓋4を
開放することによりフィルムカウンタはスタート位置に
復帰し、パトローネPは保持枠11と共に取り出すこと
ができる。
【0046】この時、巻戻しつまみ5bはカメラボディ
1の底面より若干引込んだ位置にあるので、巻戻しの操
作性はあまり良好とは言えない。その操作性を改良する
には、巻戻しつまみ5bの面にスリットや連結穴を形成
してコインや別個に設けた巻戻し具により巻き戻した
り、35mmカメラの巻戻しつまみのようにクランクを折
り畳可能に設ける方法も考えられるが、図3に示したよ
うな巻戻しアダプタ20を利用するようにすれば巻戻し
つまみ5bには何等の余分の加工も必要とせず好都合で
ある。
【0047】すなわち、135フィルムの巻き戻し時に
だけ、この巻戻しアダプタ20を巻戻しつまみ5bに被
せて外筒21を巻戻し方向に回転させると、規制円板2
3が巻戻しつまみ5bに押圧されて静止したまま外筒2
1が回転し、可動ピン22が緊締レバー25のカム溝2
5aの傾斜溝部25a′内を移動する。これにより、緊
締レバー25が固定ピン24を支点として内方へ回動
し、その内周面25cによって巻戻しつまみ5bの外周
面を挾持する。さらに外筒21を回転させ、可動ピン2
2がカム溝25aの円周溝部25a″に係合するに及ん
で、緊締レバー25はさらに強固に巻戻しつまみ5bを
把持して巻戻しアダプタ20が巻戻しつまみ5bに一体
的に固定され、可動ピン22が円周溝部25a″の端部
に係合するに及んで外筒21,規制円板23,緊締レバ
ー25及び巻戻しつまみ5bが一体となって巻戻し方向
に回転してフィルムを巻き戻す。
【0048】この巻戻しアダプタを用いると、135フ
ィルムの巻取り時に回転する巻戻しつまみがカメラボデ
ィの底面から突出しないようにすることができてフィル
ムの巻取りを妨げることはなく、巻戻し時には、この巻
戻しアダプタがカメラボディ底面から大きく突出して巻
戻しの操作を容易にする。
【0049】上記の巻戻しアダプタのほかに、カメラボ
ディ底部の三脚ねじ穴を利用して一端側が固定され、他
端側がカメラボディ側の吊り金具1g(図12参照)に
より回り止めされるアダプタ基板を設け、このアダプタ
基板に、カメラボディ側の巻戻しつまみの連結穴に嵌合
可能な連結ピンを備えた大径のアダプタノブを回動自在
に装着した巻戻しアダプタを用意し、そのアダプタノブ
を親指の腹で巻戻し方向に駆動するようにすることも可
能であり、このようにすると、巻戻しアダプタが脱落す
るおそれがなく、操作性も一層向上する。
【0050】以上述べたように、この発明による中判カ
メラにおける135フィルム用供給アダプタによれば、
135フィルムのパトローネ巻軸を両端側から軸支する
コの字状の保持枠を、135フィルムのパトローネ巻軸
を両端側から軸支する軸継手を有するようにするととも
に、その保持枠をL字状枠と回動自在な補助枠とから構
成したので、パトローネの保持枠への装着及びパトロー
ネを装着した135フィルム用供給アダプタのフィルム
供給室内への装填がきわめて容易になる。
【0051】また、巻戻しアダプタは、上記中判カメラ
側の巻戻し部材に被着して巻戻し方向に回動させること
により上記巻戻し部材を把持可能な緊締レバーを設けた
ので、巻戻し部材を小さくしてカメラボディ底面から突
出しないようにすることが可能になる。これにより、1
35フィルム使用時に巻戻し部材が回転しても、巻戻し
部材が手や台板に当接して巻上操作をげるおそれがな
く、巻戻し時にはその操作性を大幅に向上させることが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の外観を135フィルムパ
トローネと共に示す斜視図である。
【図2】同じくその側面図である。
【図3】同じくその巻戻しアダプタの構成を示す分解斜
視図である。
【図4】同じくその巻戻しアダプタを巻戻しつまみに装
着した状態を示す断面図である。
【図5】135フィルム用フィルム巻取軸の外観を示す
斜視図である。
【図6】同じくそのフィルム巻取軸をカメラボディに装
着した状態を示す要部断面図である。
【図7】同じくそのフィルム巻戻し時の状態を示す要部
断面図である。
【図8】同じくそのクラッチばねの作用を示す説明図で
ある。
【図9】135フィルム用画面枠アダプタをカメラボデ
ィ側のフィルム圧着板及び画面枠と共に示す説明図であ
る。
【図10】同じくその装着状態を示す要部断面図であ
る。
【図11】135フィルムの装填状態の概略を示す断面
図である。
【図12】この発明を実施する中判カメラの裏蓋を開い
てフィルム装填部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 カメラボディ 1a フィ
ルム供給室 1b 画面枠 1c フィ
ルム巻取室 2 カウンタローラ 3 フィル
ム圧着板 4 裏蓋 5,6,8
スプール軸受 9 巻取軸 10 供給
アダプタ 11 保持枠 12,16
軸継手 14 補助枠 20 巻戻
しアダプタ 21 外筒 25 緊締
レバー 30 巻取アダプタ 31 駆動
ハブ 32 駆動軸 33 巻取
スプール 35 ロッド 36 ロー
ラ支持枠 37 押圧ローラ 38 押圧
ばね 39 クラッチばね 40 画面
枠アダプタ 41 アダプタ本体 42 翼部 P 135フィルムパトローネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/00 - 17/00 101 G03B 17/26 - 17/34 G03B 17/38 - 17/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムバック非交換の120,220
    フィルム使用の中判カメラに135フィルムを使用する
    ために、フィルム供給室内の一対のスプール軸受のいず
    れか一方を135フィルムの巻戻し部材に充当させるよ
    うにした中判カメラにおける135フィルム用供給アダ
    プタであって、 上記135フィルムのパトローネ巻軸の両側を軸支して
    上記一対のスプール軸受にそれぞれ支持させる一対の軸
    継手と、該一対の軸継手を所定の間隔を置いて対峙させ
    るコの字状の保持枠とを設け、該保持枠は、L字状に折
    り曲げて一方の軸継手を有するL字状枠と、他方の軸継
    手を有し上記L字状枠の一端に枢着され、直角状態から
    鈍角状態まで回動可能で直角状態方向に付勢された補助
    枠とからなることを特徴とする中判カメラにおける13
    5フィルム用供給アダプタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の中判カメラにおける13
    5フィルム用供給アダプタを装着可能な中判カメラの上
    記巻戻し部材に着脱自在な中判カメラにおける135フ
    ィルム用巻戻しアダプタであって、 外部から回転可能で内面にその軸線方向に平行で該軸線
    に関して対称な位置に一対の可動ピンを有する外筒と、
    該外筒の内面に相対回転可能に装着され、上記可動ピン
    が所定範囲移動可能な一対の切欠部及び上記軸線に関し
    て対称な位置に一対の固定ピンを有する規制円板と、該
    規制円板の固定ピンに一端を搖動自在に枢着され、自由
    端部近傍に上記外筒の可動ピンが緩嵌するカム溝を備
    え、上記外筒を上記巻戻し部材に冠着して巻戻し方向に
    回転することにより、上記可動ピンが上記カム溝内を摺
    動し上記巻戻し部材を把持可能な緊締レバーと を設けた
    ことを特徴とする中判カメラにおける135フィルム用
    巻戻しアダプタ。
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