JP3358729B2 - 穿孔補助具 - Google Patents
穿孔補助具Info
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Description
ルによる穿孔を補助する穿孔補助具に関するものであ
り、更に詳しくは、被穿孔物に定めた穿孔位置に正確に
ダイヤモンドドリルの刃先を切り込ませる穿孔補助具に
関するものである。
イル等に対する穿孔用の穿孔工具として、ストレート径
のドリル身下端に、その下面から側面に掛けてダイヤモ
ンド粒子を含有する砥石セグメントを固着したダイヤモ
ンド粒切刃でドリルの刃先を形成したダイヤモンドドリ
ル(通称)が実用されている。
モンドドリルの刃先は、その下面に中央尖端がないた
め、穿孔に際して刃先が被穿孔物に切り込む間は、刃先
が被穿孔物面に躍って穿孔位置が定まらないばかりか、
被穿孔物面を損傷させることがある。
領として、図4(a)、(b)、(c)に示すように、
被穿孔物面Aに対し、最初はドリル身Bを傾斜させて刃
先Cのエッジ部Dで被穿孔物面Aに切り込ませてから徐
々にドリル身Bを起こしていき、最終的にドリル身を立
てて(垂直にして)予定する穿孔を行う手法等が実施さ
れている。
Cのエッジ部Dで被穿孔物面Aへ切り込ませてから穿孔
する場合、被穿孔物面Aを損傷させるようなことはない
にしても、穿孔位置の位置ずれが生じ易く、穿孔精度を
低下させる。また、作業者が電動機を手に持ってこの手
法を実施するには、電動機操作上から作業者はかなりの
労力負担を強いられ、作業性が悪く、また、作業者の熟
練度も要求される。
めの本発明の穿孔補助具は、保持部周りに固定座を設け
てなり、固定座より保持部を僅かに浮かし、保持部上面
を中心向けに緩く窪ませて円錐面を形成し、保持部中心
に覗き孔を設け、固定座縁に、保持部中心で直交する中
心線に合わせて切込み状に指標を設けたことを特徴とす
る。
材質的な制限はなく、一般的には、合成樹脂材で一体成
形したものが使用される。
ば、被穿孔物に定めた穿孔位置で穿孔中心に補助具の保
持部中心を合わせて補助具を被穿孔物面に固定し、保持
部上でドリル身を立て、その刃先のエッジ部を全周的に
円錐面に当たるようにすると、刃先が円錐面の中心部に
位置する。すなわち、ドリルの刃先を円錐面の求心性を
巧みに利用して保持部の中心部に位置させることができ
る。そこで、この状態で穿孔を開始すると、刃先が保持
部中心部を切り抜けてそのまま被穿孔物に切り込むよう
になる。この被穿孔物に対する切り込みに際しては、ド
リルの刃先部は保持部に明けられた孔によって保持され
るので、ドリルのサイズに関係なく使用でき、被穿孔物
に対する刃先の切り込みが安定し、位置ずれのない精度
の高い穿孔ができる。
孔中心点を示す目印を付けることも多い。そこで、保持
部中心に設けた小さな覗き孔から被穿孔物面の穿孔中心
点を示す目印を見て両方の中心を合わせることができる
ので、補助具の位置決めが簡単になり、作業性を向上で
きる。
被穿孔物面に引いた直交する中心線の交点で示す場合も
ある。そこで、補助具を被穿孔物に定めた穿孔位置に置
き、固定座縁に切込み状に設けた指標を被穿孔物面に引
かれた中心線に合わせることによって補助具の位置決め
が簡単にできる。従って、この場合も作業性を向上でき
る。
は、ドリルの刃先は保持部を切り抜けてから被穿孔物に
切り込んで穿孔を行うので、穿孔後には保持部にドリル
の刃先が切り抜けた孔が明く。しかし、上記のように、
固定座縁に設けた指標を使用すると、保持部中心にドリ
ルの刃先が切り抜けた孔や覗き孔の有無に関係なく、補
助具の位置決めができるので、同一サイズの穿孔には繰
り返し使用することができ、しかも、先の使用で保持部
に明けられた孔径よりも大径サイズの孔を穿孔する時に
も補助具を再使用し、固定座縁の指標を使用して補助具
を位置決めして穿孔することができる。この場合、ドリ
ルの刃先は先に明けられた保持部の孔を拡径する形で保
持部を切り抜け、この新たに明けられた孔でドリルの刃
先部は保持されるので、被穿孔物に対する穿孔は、先の
穿孔時と何ら変わりなく的確にできる。こうして、補助
具を一回きりの使用で使い捨てにせずに残しておき、小
径孔から大径孔の穿孔に段階的に使用することで資源の
無駄も少なくできる。
を固定するには、市販の接着テープ類を適宜の長さに切
断して固定することも可能であるが、固定座下面に、接
着面を設けて保護紙を仮着した構成にすると、被穿孔物
面に対し補助具を位置決めした後に保護紙を剥がし、固
定座を被穿孔物面に押さえ付けて補助具の固定ができる
ので、補助具の取り扱いが簡単になり、作業性を向上で
きる。
面に基づいて説明する。
一部を断面で示す正面図、図2は補助具の平面図であ
る。
部2周りに固定座3を設けてなるもので、固定座3より
保持部2を僅かに浮かし、保持部上面を中心向けに緩く
窪ませて円錐面2aを形成している。実施の形態の補助
具1は、合成樹脂材で一体成形されたもので、保持部中
心に覗き孔4を設け、また、保持部中心で交叉する直交
する中心線aを保持部2から固定座3に掛けて表示し、
この中心線a端に合わせて固定座縁に、切込み状に指標
5を設けている。また、固定座3の下面に接着面6を設
け、この接着面6に保護紙7を仮着している。
を使用しての穿孔作業は次ぎのような手順による。
決めた穿孔位置で穿孔中心に補助具1の保持部中心を合
わせて補助具1を被穿孔物面Aに接着面6により固定す
る。
被穿孔物面Aに付けた目印で示されている場合の補助具
1の位置決めは、保持部中心に設けた覗き孔4から目印
を見て位置決めする。また、被穿孔物面Aにおける穿孔
中心が被穿孔物面Aに引かれた直交する中心線の交点で
示されている場合の補助具1の位置決めは、被穿孔物面
A上の中心線に固定座3縁に設けた指標5を合わせ、両
方の中心線が重合するようにして位置決めする。
その刃先のエッジ部を全周的に円錐面2aに当たるよう
にして刃先を円錐面中心部に位置させる。この状態で穿
孔を開始すると、刃先が保持部2を切り抜けてそのまま
被穿孔物に切り込む。この被穿孔物に対する切り込みに
際し、ドリルの刃先部は保持部2に明けられた孔で保持
されるので、ふら付きのない安定した切り込みとなり、
位置ずれのない精度の高い穿孔を実現する。こうして、
ダイヤモンドドリルによる穿孔は、刃先に中央尖端を有
する汎用のドリルで穿孔するのと同じ作業要領で簡単に
能率よくできる。
施され、本発明によれば、被穿孔物面に固定した補助具
の保持部の中心に、ドリルの刃先を円錐面の求心性を巧
みに利用して位置させ、この保持部中心部に孔を明け、
この補助具に明けた孔でドリルの刃先部を保持して刃先
を被穿孔物に切り込ませるようにしたから、ドリルのサ
イズに関係なく使用でき、ダイヤモンドドリルを使用し
ての穿孔作業が、刃先に中央尖端を有する汎用のドリル
で穿孔するのと同じ作業要領で位置ずれ等がなく、高精
度の穿孔が能率よく簡単にできる。また、ドリルの刃先
が被穿孔物面に躍って被穿孔物面を損傷させることもな
い。また、同一サイズの孔やサイズの異なる孔の穿孔に
は、補助具は複数回の使用も可能とするので、資源の無
駄も少なくできる。
断面で示す正面図である。
リルによる穿孔要領説明図である。
ドリルによる穿孔要領説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 保持部周りに固定座を設けてなり、固定
座より保持部を僅かに浮かし、保持部上面を中心向けに
緩く窪ませて円錐面を形成し、保持部中心に覗き孔を設
け、固定座縁に、保持部中心で直交する中心線に合わせ
て切込み状に指標を設けたことを特徴とする穿孔補助
具。 - 【請求項2】 固定座下面に、接着面を設けて保護紙を
仮着したことを特徴とする請求項1記載の穿孔補助具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35583699A JP3358729B2 (ja) | 1999-12-15 | 1999-12-15 | 穿孔補助具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35583699A JP3358729B2 (ja) | 1999-12-15 | 1999-12-15 | 穿孔補助具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001170924A JP2001170924A (ja) | 2001-06-26 |
JP3358729B2 true JP3358729B2 (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=18445991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35583699A Expired - Fee Related JP3358729B2 (ja) | 1999-12-15 | 1999-12-15 | 穿孔補助具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3358729B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5851145B2 (ja) * | 2011-08-04 | 2016-02-03 | 株式会社コンセック | サファイア単結晶インゴットのコアリング装置 |
-
1999
- 1999-12-15 JP JP35583699A patent/JP3358729B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001170924A (ja) | 2001-06-26 |
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