JP3355907B2 - フィルムの未露光コマ判別装置と同装置を備えたカメラ - Google Patents

フィルムの未露光コマ判別装置と同装置を備えたカメラ

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JP3355907B2 JP03878196A JP3878196A JP3355907B2 JP 3355907 B2 JP3355907 B2 JP 3355907B2 JP 03878196 A JP03878196 A JP 03878196A JP 3878196 A JP3878196 A JP 3878196A JP 3355907 B2 JP3355907 B2 JP 3355907B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムコマが露
光されたときに撮影に関する情報が記録される記録部が
各コマに対応して設けられたフィルムのコマが未露光で
あるか否かを判別する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カートリッジに収納されたフィル
ムであって、撮影に関する情報を記録可能な記録部が各
コマに対応して設けられたフィルムが装填され、該カー
トリッジからフィルムを送り出しつつ、該記録部に磁気
記録等を行うカメラが提案されている。このようなカメ
ラにおいては、フィルムの全てのコマの撮影(露光)が
完了しない途中状態で、フィルムの巻き戻しを行い、そ
の後、再びそのフィルムカートリッジをカメラに装填
し、未露光コマ位置までフィルムを給送し、再使用する
ことが可能となる。そして、このような再使用を行うた
めに、カメラには、フィルムのコマに対応する記録部の
情報記録信号の有無を検出して、当該コマが露光済であ
るか未露光であるかを判断する機能構成を備える必要が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなカメラに使用される撮影フィルムに形成される磁
気等の記録部は、通常のカセットテープレコーダー等で
用いられる磁気記録テープに比べて、磁気書き込み及び
再生の特性面で、信号強度を十分に取ることが困難であ
り、そのため、磁気信号が書き込まれていても、ノイズ
部分と磁気信号部分との振幅の差が小さく、S/N比が
悪くなる恐れがあり、振幅の大小比較で磁気信号が書き
込まれているか否かを判定することは困難となり易い。
【0004】例えば、図4において、(a)はノイズ部
分、(b)は信号部分の各磁気出力を示し、ノイズ部分
ではモータや周辺のCRT等のノイズを拾い、信号部分
では磁気ヘッドのアジマス、素子のバラツキ等により磁
気出力信号の低下を招き、そのため、両者の振幅自体は
大差がないものとなることがあり、その結果、信号部分
対ノイズ部分のS/N比は低下する。また、全体的に信
号部分の磁気出力信号が低下すると、スレショルドレベ
ルを越えるものが殆ど無くなり、誤判定する可能性があ
る。さらには、撮影コマの途中の一部のコマのみが未露
光となっているような異常事態であったり、途中の一部
のコマに対応する磁気記録の信号レベルが低かったりす
ることがあるが、そのような場合には、1コマずつ順に
未露光か露光済みかを判別して、最初に未露光と判別さ
れたコマでもって直ちに未露光コマの頭出しを行うと、
誤検出を生じることになる。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、フィルムのコマに対応して設け
られた記録部の情報記録信号の有無を検出して、当該コ
マが露光済みであるか未露光であるかを判断するに、最
初に未露光と判別されたコマが見つかっても、直ちに未
露光コマの先頭であるとは判断せず、さらに先のコマの
信号の有無を検出するようにして、撮影コマの途中の一
部のコマのみが未露光となっているような異常事態があ
っても、正確に未露光コマの頭出しを行うことが可能で
二重露光等を起こすことを防止できるフィルムの未露光
コマ判別装置と同装置を備えたカメラを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、フィルムのコマが露光されたとき
に各コマに対応して設けられた記録部に当該コマの撮影
に関する情報が記録され、この記録部内の記録信号の有
無に基づいて当該コマが未露光コマであるか否かを判別
するフィルムの未露光コマ判別装置において、フィルム
を給送するフィルム給送手段と、このフィルム給送手段
によりフィルムを給送しながら、該フィルムのコマの撮
影に関する情報が記録される記録部内を含む信号を検出
する信号検出手段と、この信号検出手段からの検出信号
に基づき、上記情報を構成する信号の有無を判別すると
共に、その判別の結果、一つのコマについて信号無しと
判別された時には、さらに次のコマについて再度の信号
判別を行う信号判別手段と、この信号判別手段による判
別結果に基づいて上記コマが未露光であるか否かを判別
するコマ判別手段とを備えたものである。また、請求項
3の発明は、上記の未露光コマ判別装置を備えたカメラ
である。
【0007】上記構成においては、フィルムを給送しな
がら、信号検出手段によりフィルムの記録部内を含んで
信号を検出し、この検出信号から信号判別手段は信号の
有無を判別し、さらに、一つのコマについて信号無しと
判別された時には、さらに次のコマについて再度の信号
判別を行い、その判別結果からコマ判別手段は当該コマ
が未露光であるか否かを判別する。このようにして信号
を判定することにより、撮影コマの途中の一部のコマの
みが未露光となっているような異常事態があっても、正
確な信号の有無判別が可能で、正しく未露光コマの頭出
しを行うことが可能となる。
【0008】また、請求項2の発明は、上記請求項1に
記載の構成において、上記信号検出手段からの検出信号
を積分する積分手段をさらに備え、該積分手段は、フィ
ルムの上記情報が記録される記録部の検出信号と、上記
情報を検出する可能性のないノイズ部分の検出信号とを
それぞれ積分し、上記信号判別手段は、上記積分手段に
よる積分結果を比較することにより上記情報を構成する
信号の有無を判定するものである。また、請求項4の発
明は、上記のような未露光コマ判別装置を備えたカメラ
である。上記構成においては、情報を検出する可能性の
ないノイズ部分の検出信号をも取り出しているので、信
号の有無を判定するスレッシュレベルの設定が正確に行
え、一層有効な判別が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
例を図面を参照して説明する。図1はフィルムの未露光
コマ判別装置が適用されたカメラの概略横断面図であ
る。本体ボディ1は、フィルムカートリッジ2が搭載さ
れるカートリッジ室3と、フィルム4が給送され、露光
により画像が形成される開口部を持つ画像形成部5と、
フィルムの巻き上げスプール6が設けられるスプール室
7等を有する。画像形成部5のフィルム4の背面側には
圧着板8が、そのフィルム給送方向には磁気記録を行う
磁気ヘッド9及びパッド10が、スプール室7には巻き
上げスプール6に巻き上げられるフィルム4を押さえる
フィルムローラ11が配設されている。画像形成部5の
カメラ前方側には不図示の撮影レンズ等が配置され、ま
た、本体ボディ1の外周にはカバーケース(二点鎖線で
示す)が被せられる。
【0010】図2は同カメラのフィルム給送関係の構成
を示す図である。フィルム4には、図示のごとく、各コ
マ14に対応した位置にパーフォレーション穴4aが設
けられており、カメラには、給送されるフィルム4のパ
ーフォレーション穴4aを光学的にカウントするパーフ
ォレーションセンサ15が配置される。また、磁気ヘッ
ド9の位置に対応し、かつ、各コマ14に対応して磁気
記録部4b(トラック)が設けられている。さらに、フ
ィルム4を給送し、巻き取るための給送モータ16が備
えられ、その出力は減速系17及び動力切換機構18を
経て、巻き上げスプール6及び巻き取りフォーク19に
連結されている。また、モータ16の回転量を検出する
ための羽根板20とモータ回転量センサ21とが備えら
れている。
【0011】図3はカメラ制御のための概略構成のブロ
ック図である。カメラ全体の制御を行う制御部31はマ
イクロコンピュータ等で構成され、フィルム給送量(速
度)検出部32、モータ制御部33、磁気ヘッド9で読
み取った検出信号が磁気信号処理回路9aを経て入力さ
れ、ディジタル信号にするA/D変換器34、同変換器
34からの信号よりブロック単位に信号の有無を判定す
る信号判定部35、ブロック長設定部36、信号判定部
35による判定出力から未露光コマを検出する未露光コ
マ検出部37等から構成される。信号判定部35は、磁
気ヘッド9で読み取った信号を整流し、積分する整流・
積分回路38を含み、1つのコマに対応する磁気記録部
4bから読み取った信号を複数のブロックに分けて、信
号有無を判定するようにしている。フィルム給送量(速
度)検出部32には、モータ回転量センサ21からの信
号が入力され、モータ制御部33はモータドライバ16
aを介してモータ16を駆動する。この制御部31によ
る未露光コマ検出動作の詳細は後述する。
【0012】次に、図4、図5及び図6を参照して、本
実施例装置での未露光コマ検出の原理を説明する。未露
光コマ検出は、カメラに装填したフィルムカートリッジ
のフィルムの途中巻き戻しを行った場合で、その後にカ
メラに同フィルムカートリッジを装填して再使用しよう
とするとき、先の露光コマ部分を搬出して未露光の先頭
コマを頭出しするために必要となるものである。図4の
(a)はノイズ部分つまり磁気記録部以外の、本来、信
号が含まれないフィルム領域での磁気ヘッド9により読
み取った磁気出力を、(b)は信号部分の磁気ヘッド9
により読み取った磁気出力を示し、特に、ノイズ部分の
信号が各種ノイズの影響で振幅が大きくなって、信号振
幅自体は信号部分のものに比べて余り差がなくなり、S
/N比が低い状態を示している。図5の(a)(b)
は、このように振幅Vpがほぼ同じ状態にあって、ノイ
ズ(ランダム)と信号(一定周波数成分を持つ)の各々
の生の波形と整流・積分した後の波形を示す。振幅比較
ではノイズと信号との判別は困難であるが、それらの信
号を整流・積分すると、出力に差が生じ、判別が容易と
なる。
【0013】また、図6には、1つのコマに対応する磁
気記録部(トラック)の信号を複数のブロック単位に分
けて信号の有無を判別している状況を示している。例え
ば、ここでは、60のブロックに分けて、検出信号の整
流・積分値を所定のスレッシュ値(後記)と比較して、
整流・積分値が大きければ、「1」とし、小さければ
「0」とし、「1」が所定数(例えば6個)以上連続す
れば、当該コマの磁気記録部は信号有りとする。このよ
うに、信号部分を複数のブロックに分割して、分割した
ブロック毎に磁気信号の有無を判定することにより、検
出の精度を高めることができる。
【0014】図7、図8、図9は未露光コマ検出処理の
第1例を示すフローチャートである。図7において、先
ず、フィルム給送を開始し(#1)、磁気ヘッド9によ
り読み取った信号より、信号判定部35の整流・積分回
路38を用いてノイズ部分の積分値を求め、これをSE
K1とする(#2)。ノイズ部分としては、フィルム先
端側の磁気記録に寄与しない領域とすればよい。このノ
イズ部分の積分のサブルーチンを図8に示している。こ
の積分値をもとに、2つのレベルのスレッシュ値thr
1,thr2(信号部分の積分値と比較する値)を求め
る(thr1<thr2)(#3)。次に、フィルム4
のパーフォレーション穴4aをパーフォレーションセン
サ15(図2)により検出し、磁気トラックの先端を検
知する(#4)。次いで、同じく整流・積分回路38を
用いて、信号部分、つまり磁気トラック部分の信号を読
み取り、これよりAD変換し(90個)、所定の単位
(時間長3.6ms)で分割し、積分値を求め、これを
改めてSEK1とする(#5)。この信号部分の積分の
サブルーチンを図9に示している。
【0015】その後、積分値SEK1をthr1,th
r2と比較する(#6〜#8)。その結果、信号部分の
積分値SEK1がthr1以下であれば、磁気信号無し
として「0」を出力する(#9)。信号部分の積分値S
EK1がthr2以上であれば、磁気信号有りとして
「1」を出力する(#7)。また、thr1<信号部分
の積分値SEK1<th2であれば、カウンタCを1イ
ンクリメントして(#10)、このカウンタCが所定数
を越えた時に(#11でYES)、信号有無の判定が不
確かであるので、未露光コマ検出を中止する(#1
2)。その後、磁気トラック長さ分(22mm)を全て
読み込むまで(#13でNO)、#5に戻って、上記処
理を繰り返す。#13の判定は、1コマ単位に給送され
る場合、フィルムの給送速度から判断することも可能で
ある。#13の判定がYESとなると、#14に進み、
フィルムの種類がネガか否かを判別する。
【0016】#14において、フィルムの種類を判別す
るのは、ネガとその他のフィルム(ポジ)で、磁気記録
部の磁性体の塗布状態が異なり、磁気読み取り出力が異
なる(ネガの方が高出力)ので、露光済みであるか否か
の判定方法を異ならせているからである。すなわち、フ
ィルムがネガでない場合は(#14でNO)、出力に
「1」が3個以上連続しているときは(#15でYE
S)、そのコマは磁気信号有りと判定し、露光済みであ
ると判別する(#18)。出力「1」が3個以上連続し
ていないときは(#15でNO)、そのコマは磁気信号
無しと判定し、未露光であると判別する(#17)。他
方、フィルムがネガである場合は(#14でYES)、
出力に「1」が6個以上連続しているときは(#16で
YES)、そのコマは磁気信号有りと判定し、露光済み
であると判別する(#20)。出力「1」が6個以上連
続していないときは(#16でNO)、そのコマは磁気
信号無しと判定し、未露光であると判別する(#1
9)。
【0017】露光済みであると判別されたときは(#1
8,#20)、処理は#4へ戻り、再度、次のコマにつ
いて同様な処理を繰り返し行う。未露光であると判別さ
れた場合は(#17,#19)、フィルムの給送を停止
し(#21,#26)、いま見つかった未露光コマが次
に撮影できる状態とするために、1コマ以上巻き戻し
(#22,#27)、該未露光コマが露光開口に到達す
るまで送り(#23,#28)、処理を終了する。な
お、図8に示すサブルーチンにおいては、3つの積分値
を求め、その平均値を取っている(#41〜#46)。
即ち、データが記録されていない部分においても、フィ
ルムの傷や付着したほこり等によって出力にバラツキが
生じる可能性があるので、複数箇所で積分値を求めるこ
とによって誤判断の可能性を減少させている。また、図
9に示すサブルーチンにおいては、入力信号を90個連
続してAD変換し、各ブロックの平均値を求め、各値の
平均値との差分の和を求めるようにしている(#51〜
#53)。
【0018】図10、図11、図12は、未露光コマ検
出処理の第2例を示すフローチャートである。この第2
例は、1つのコマが未露光であると推定されても、直ち
にはそのように判断せず、さらに次のコマの状態を確認
的に判定してから判断するようにして、正確な判断がで
きるようにしたものであり、また、出力信号レベルで判
断を分けるようにしたものである。図10において、先
ず、フィルム給送を開始し(#101)、磁気ヘッド9
により読み取った信号より、信号判定部35の整流・積
分回路38を用いてコマが露光済みか未露光であるかを
判定し、その結果をフラグFLGにセットする(#10
2)。この処理のサブルーチンを図11に示している
(詳細説明は後述)。そのコマが露光済みであると推定
される場合は、FLGを「1」とし、未露光であると推
定される場合は、FLGを「0」とする。次に、FLG
が「0」であるかを調べ(#103)、この判定がNO
であれば、露光済みであると判断し(#104)、その
後、#102へ戻り、次のコマについての判定を行う。
【0019】上記#103の判定がYESであれば、い
ま判定したコマは未露光であると推定されるので、次の
コマの状態をさらに確認するために、次のコマまでフィ
ルムを給送する(#105)。そして、上記#102と
同様にコマが露光済みか未露光であるかを判定する(#
106:サブルーチンは図11)。その後、FLGが
「0」であるかを調べ(#107)、この判定がYES
であれば、未露光であると判断する(#108)。これ
は2コマ続いて未露光であったことを示す。一方、上記
判定がNOであれば、今度のコマは露光済みであると推
定され、先のコマが未露光であると推定されており、前
後のコマで推定が食い違うことになるので、エラーとす
る(#109)。上記#108で未露光であると判断さ
れた場合は、2コマ以上巻き戻した後にフィルムを送り
出して、未露光コマの先頭を撮影可能な状態とする。な
お、上記#109でエラーとした場合、さらに次の3コ
マ目のコマの状態を検出してから、露光済みであるか否
かの最終の判断を行うようにしてもよい。
【0020】上記#102,#106のサブルーチンに
ついて図11により説明する。このサブルーチンにおい
て、上記図7のフローチャートと同一処理には同ステッ
プ番号を付しており、相違するステップは、上記の#1
4及び#17〜#20において、ネガの種別で判断を分
けていたのに対して、本例では、#114,#117〜
#120において、出力信号のレベルで判断を分けてい
る点であり、もう一つは、図12に示した本例の#2,
#5の積分値を求めるサブルーチンにおいて、上述した
図9の#51〜#53と同等の処理にさらに各ブロック
の出力信号の最大値を求め、これをMAXとする処理
(#54)が含まれている点である。
【0021】すなわち、#114では、出力信号の最大
値MAX(AD変換値)が、8ビット信号でレベル分け
した場合の最大256段階の半分として125よりも大
きいかを調べる。出力信号が125より大きくない場合
には(#114でNO)、信号有りを示す出力「1」が
3個連続した時に(#15でYES)、FLGに露光済
みであると判定する「1」をセットし(#118)、出
力「1」が3個連続しない時には(#15でNO)、F
LGに未露光であると判定する「0」をセットし(#1
17)、処理はリターンする。他方、出力信号が125
より大きい場合には(#114でYES)、信号有りを
示す出力「1」が6個連続した時に(#16でYE
S)、FLGに露光済みであると判定する「1」をセッ
トし(#120)、出力「1」が6個連続しない時には
(#16でNO)、FLGに未露光であると判定する
「0」をセットし(#119)、処理はリターンする。
【0022】上述の図10において、一度、未露光であ
ると推定されても、さらに次のコマの状況を検出して、
磁気信号有りと判定できる区間が幾つか連続すれば、そ
のコマは露光済みと判定し、そうでなければ未露光と判
定するようにしたことにより、検出精度を高めることが
できることを、図13を参照して説明する。図13にお
いて、フィルム上の斜線を付したコマは露光済みを示
し、白抜きのコマは未露光を示すとし、この例では、異
常状態が発生しており、3コマ目までは露光済み、4コ
マ目が未露光、5コマ目が露光済み、6,7コマ目が未
露光となっている。このような状態は、露光での異常の
他に、露光は正常でも、磁気情報の記録動作の異常で4
コマ目のみ記録信号レベルが小さくなっている場合もあ
り得る。このような場合に、1コマづつ未露光/露光済
みの判別を行い、4コマ目が未露光と判定され、直ちに
そのように判断すると、再使用において、4コマ目から
撮影開始されことになり、5コマ目が二重露光となって
しまう。それに対して、上記図10に示したフローチャ
ートのように、4コマ目が未露光と推定されても、次の
コマをも判定するようにすれば、上記の二重露出は防ぐ
ことができる。
【0023】なお、本発明は上記実施例構成に限られず
種々の変形が可能である。例えば、図7及び図11の#
15,#16において、出力に「1」が連続する数につ
いては上記の例に限られるものではなく、また、図11
の#114において、最大値MAXと比較される値は上
記の例に限られるものではない。また、図7及び図11
の#2におけるノイズ部分の積分値を求めるには、フィ
ルムがない状態でのノイズを検出するようにしてもよ
い。
【0024】
【発明の効果】以上のように請求項1,3の発明によれ
ば、フィルムのコマに対応して設けられた記録部の情報
記録信号の有無を検出して、当該コマが露光済みである
か未露光であるかを判断するに、一つのコマについて信
号無しと判別された時には、さらに次のコマについて再
度の信号判別を行い、それを基にコマが未露光であるか
否かを判別するようにしたので、正確に記録信号の有無
を検出でき、コマが露光済みであるか未露光であるかを
正確に判別することが可能で、未露光コマの頭出しを正
確に行え、二重露光等を起こすことが防止される。ま
た、請求項2,4の発明によれば、上記の効果に加え
て、ノイズ部分と信号部分の積分値を比較するようにし
たので、信号部分とノイズ部分とでS/N比の低下があ
っても、一層、正確に記録信号の有無を検出でき、コマ
が露光済みであるか未露光であるかを確実に判別するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるフィルムの未露光コマ
判別装置が適用されたカメラの概略横断面図である。
【図2】同カメラのフィルム給送関係の構成を示す図で
ある。
【図3】カメラ制御のための概略構成のブロック図であ
る。
【図4】(a)はノイズ部分磁気ヘッドにより読み取っ
た磁気出力を示す図、(b)は信号部分の磁気ヘッドに
より読み取った磁気出力を示す図である。
【図5】振幅がほぼ同じ状態にあるノイズと信号の各々
の波形と整流・積分した後の波形を示す図である。
【図6】磁気記録部の信号を複数のブロック単位に分け
て信号の有無を判別している状況を示す図である。
【図7】未露光コマ判別処理の第1例を示すメインフロ
ーチャートである。
【図8】#2のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図9】#5のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図10】未露光コマ判別処理の第2例を示すメインフ
ローチャートである。
【図11】#102,#106のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図12】#2,#5のサブルーチンを示すフローチャ
ート図である。
【図13】上記第2例により得られる効果を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
2 フィルムカートリッジ 4 フィルム 4b 磁気記録部 9 磁気ヘッド(信号検出手段) 14 コマ 16 給送モータ(フィルム給送手段) 19 巻き取りフォーク 31 制御部 34 A/D変換器 35 信号判定部(信号判別手段) 38 整流・積分回路(積分手段) 37 未露光コマ検出部(コマ判別手段)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムのコマが露光されたときに各コ
    マに対応して設けられた記録部に当該コマの撮影に関す
    る情報が記録され、この記録部内の記録信号の有無に基
    づいて当該コマが未露光コマであるか否かを判別するフ
    ィルムの未露光コマ判別装置において、 フィルムを給送するフィルム給送手段と、 このフィルム給送手段によりフィルムを給送しながら、
    該フィルムのコマの撮影に関する情報が記録される記録
    部内を含む信号を検出する信号検出手段と、 この信号検出手段からの検出信号に基づき、上記情報を
    構成する信号の有無を判別すると共に、その判別の結
    果、一つのコマについて信号無しと判別された時には、
    さらに次のコマについて再度の信号判別を行う信号判別
    手段と、 この信号判別手段による判別結果に基づいて上記コマが
    未露光であるか否かを判別するコマ判別手段とを備えた
    ことを特徴とするフィルムの未露光コマ判別装置。
  2. 【請求項2】 上記信号検出手段からの検出信号を積分
    する積分手段をさらに備え、該積分手段は、フィルムの
    上記情報が記録される記録部の検出信号と、上記情報を
    検出する可能性のないノイズ部分の検出信号とをそれぞ
    れ積分し、 上記信号判別手段は、上記積分手段による積分結果を比
    較することにより上記情報を構成する信号の有無を判定
    することを特徴とする請求項1に記載のフィルムの未露
    光コマ判別装置。
  3. 【請求項3】 フィルムのコマが露光されたときに各コ
    マに対応して設けられた記録部に当該コマの撮影に関す
    る情報が記録され、この記録部内の記録信号の有無に基
    づいて当該コマが未露光コマであるか否かを判別するフ
    ィルムの未露光コマ判別装置を備えたカメラにおいて、 フィルムを給送するフィルム給送手段と、 このフィルム給送手段によりフィルムを給送しながら、
    該フィルムのコマの撮影に関する情報が記録される記録
    部内を含む信号を検出する信号検出手段と、 この信号検出手段からの検出信号に基づき、上記情報を
    構成する信号の有無を判別すると共に、その判別の結
    果、一つのコマについて信号無しと判別された時 には、
    さらに次のコマについて再度の信号判別を行う信号判別
    手段と、 この信号判別手段による判別結果に基づいて上記コマが
    未露光であるか否かを判別するコマ判別手段とを備えた
    ことを特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】 上記信号検出手段からの検出信号を積分
    する積分手段をさらに備え、該積分手段は、フィルムの
    上記情報が記録される記録部の検出信号と、上記情報を
    検出する可能性のないノイズ部分の検出信号とをそれぞ
    れ積分し、 上記信号判別手段は、上記積分手段による積分結果を比
    較することにより上記情報を構成する信号の有無を判定
    することを特徴とする請求項3に記載のカメラ。
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