JP3355737B2 - エンジン冷却装置 - Google Patents

エンジン冷却装置

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JP3355737B2 JP32293093A JP32293093A JP3355737B2 JP 3355737 B2 JP3355737 B2 JP 3355737B2 JP 32293093 A JP32293093 A JP 32293093A JP 32293093 A JP32293093 A JP 32293093A JP 3355737 B2 JP3355737 B2 JP 3355737B2
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水冷エンジンの冷却装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明にかかわる従来技術として例え
ば、実開平4−75129号に開示される「自動二輪車
用水冷エンジンの冷却構造」がある。水冷エンジンでは
公知のとおり、エンジン本体内の冷却水通路を流れる際
に熱を奪って高温化した冷却水は、冷却水配管を介して
ラジエタへと流れ、空気中に放熱して低温化した後、再
度エンジンへと流れていく。このとき、冷却水の流れは
ウオータポンプによって生じる。また、エンジン始動直
後などの冷間時には、エンジンの暖機を早めるためにエ
ンジンから流れ出た冷却水をラジエタには流さないよう
にバイパス通路及びサーモスタット弁が用いられる。
【0003】上記の従来技術では、エンジン本体にウオ
ータポンプを配設すると共に、ラジエタに一体的にバイ
パス通路とサーモスタット弁を設けている。ここで、ウ
オータポンプ本体をエンジン側に配設することは、エン
ジンの設計の自由度を減らすこととなり、近年複雑化す
る他のエンジン補機類の配設に障害となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、エンジン冷却
装置が他のエンジン補機類の配設に障害にならないよう
にすることを、本発明の技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明にて講じた技術的手段は、ファン、ラジエ
タ、冷却水配管、サーモスタット弁、バイパス通路及び
ウオータポンプを有するエンジン冷却装置において、
ンジンへの配置が配管を接続するだけで済むように、前
サーモスタット弁、前記バイパス通路、該バイパス通
路中に配設されて蓄熱剤を有する蓄熱装置、及び前記
オータポンプをラジエタに集約させて配設したことであ
る。
【0006】
【作用】上記手段によれば、ラジエタに集約させて配設
されたサーモスタット弁、バイパス通路及びウオータポ
ンプとエンジンとが冷却水配管を介して接続され、エン
ジンが水冷される。蓄熱装置は蓄熱剤を有しており、エ
ンジンの回転時にバイパス通路を流れる高温冷却水から
吸熱しておき、エンジンの冷間始動時にバイパス通路を
流れる低温冷却水へと放熱することで、エンジンの暖気
特性が著しく向上する。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係わる実施例を添付図面に基
づいて説明する。
【0008】図1において、エンジン冷却装置10は水
冷エンジン11を冷却するもので、ファン21、ラジエ
タ22(22aは加圧キャップ)、冷却水配管23、サ
ーモスタット弁24、バイパス通路25及びウオータポ
ンプ26から主に構成されている。また、バイパス通路
25には蓄熱装置31が配設されている。図1から明ら
かなとおり、サーモスタット弁24、バイパス通路25
及びウオータポンプ26がラジエタ22に集約されて配
設されている。
【0009】ここで、ファン21は油圧または電動モー
タ41によって駆動されるものであり、同様にウオータ
ポンプ26も油圧または電動モータ42によって駆動さ
れる。公知のとおり、油圧モータを使用するためには、
油圧モータと図示しない油圧ポンプ(一般には、エンジ
ン潤滑用のものとは別のものが使用され、場合によって
はパワーステアリング用の油圧ポンプと共用されること
もある)とが油圧配管,バイパス通路,オイルクーラ,
リザーバタンクおよび油圧制御弁などの機器類が別途必
要となる。一方、電動モータを使用するためには、電気
配線及び制御ユニットなどの機器類が別途必要となる。
【0010】尚、図2に示すように単一の油圧または電
動モータ43を用いて、ファン21及びウオータポンプ
26を同軸で駆動しても良い。この場合には、油圧また
は電動モータの数を減らすことができるので、冷却装置
トータルの重量を軽量化することができ、エンジン11
の燃費を向上させることも期待できる。また、油圧配管
のとりまわしも楽になり、重量的なメリットばかりでな
く、整備性の向上や接続部減少による信頼性の向上も図
られる。
【0011】蓄熱装置31はその内部に図示しない蓄熱
剤を有しており、エンジン11の前回運転時にバイパス
通路25を流れる高温冷却水から吸熱して貯蔵してお
き、エンジン11の冷間始動時にバイパス通路25を流
れる低温冷却水へと放熱することで、エンジン11の暖
機特性が著しく向上する上、図示しないヒータの性能向
上も期待できる。
【0012】蓄熱剤としては、顕熱利用の蓄熱,潜熱利
用の蓄熱,あるいは化学反応利用の蓄熱のいずれかによ
って異なるが、顕熱利用の場合ならば蓄熱剤としてN
a,NaK,LiFなどが用いられ、潜熱利用の場合な
らば蓄熱剤としてLi2 CO3,NaCl,MgCl2
などが用いられる。これら蓄熱剤は公知のもであり、例
えば特開昭63−57856号などに開示されているも
のなどがある。
【0013】尚、図1において点線50で囲った部分が
集約化された部分であり、Assy品(組み付け品)と
して製造・販売できる。
【0014】また、61は図示しないヒータ,インテー
クマニホールドおよびオイルクーラなどへの分岐流出配
管を、62はヒータ,インテークマニホールドおよびオ
イルクーラなどからの分岐流入配管をそれぞれ示す。
【0015】
【発明の効果】サーモスタット弁、バイパス通路及びウ
オータポンプをラジエタに集約させて配設したことで、
エンジンへの設置が配管を接続するだけで済み、エンジ
ン本体の設計を簡素化できる上、他のエンジン補機類の
配設に障害にならない。また、従来はエンジン毎に異な
っていたウオータポンプやサーモスタットハウジングが
シリーズ化できるというメリットもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるエンジン冷却装置の構成図
【図2】図1における要部代替図
【符号の説明】
10 エンジン冷却装置 21 ファン 22 ラジエタ 23 冷却水配管 24 サーモスタッ
ト弁 25 バイパス通路 26 ウオータポン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01P 5/10 B62J 39/00 F02B 67/00 F01P 3/00 F01P 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファン、ラジエタ、冷却水配管、サーモ
    スタット弁、バイパス通路及びウオータポンプを有する
    エンジン冷却装置において、エンジンへの配置が配管を接続するだけで済むように、
    前記 サーモスタット弁、前記バイパス通路、該バイパス
    通路中に配設されて蓄熱剤を有する蓄熱装置、及び前記
    ウオータポンプをラジエタに集約させて配設したことを
    特徴とするエンジン冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記ウオータポンプが油圧または電動モ
    ータにより駆動されていることを特徴とする請求項1記
    載のエンジン冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記ファンが油圧または電動モータによ
    り駆動されていることを特徴とする請求項1記載のエン
    ジン冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記ファンおよび前記ウオータポンプが
    同軸で油圧または電動モータにより駆動されていること
    を特徴とする請求項1記載のエンジン冷却装置。
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US5660149A (en) * 1995-12-21 1997-08-26 Siemens Electric Limited Total cooling assembly for I.C. engine-powered vehicles
DE69823015T2 (de) * 1998-07-01 2005-03-31 Siemens Vdo Automotive Inc., Chatham Totaler Kühlungszusammenbau für Kraftfahrzeuge, die mit Brennkraftmaschinen angetrieben werden
JP4103663B2 (ja) 2003-03-31 2008-06-18 トヨタ自動車株式会社 エンジンの冷却装置
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