JP3355328B1 - 基板を洗浄するためのシャーベットの製造方法及び装置 - Google Patents

基板を洗浄するためのシャーベットの製造方法及び装置

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JP3355328B1
JP3355328B1 JP2002081287A JP2002081287A JP3355328B1 JP 3355328 B1 JP3355328 B1 JP 3355328B1 JP 2002081287 A JP2002081287 A JP 2002081287A JP 2002081287 A JP2002081287 A JP 2002081287A JP 3355328 B1 JP3355328 B1 JP 3355328B1
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理一郎 原野
雅三 古澤
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Abstract

【要約】 【課題】 基板を洗浄することができる所望性状のシャ
ーベットを製造するシャーベットの製造装置等を提供す
る。 【解決手段】 本発明による基板を洗浄するためのシャ
ーベットの製造装置(10)は、薬液と、雪氷のための純水
とを所定混合比率で混合するための混合容器(12)と、こ
の混合液を純水の凝固点より低く且つ薬液の凝固点より
高い所定温度に過冷却するための過冷却装置(26,28)
と、混合液内の混合液を均一に攪拌するための攪拌羽根
(16)とを有している。攪拌羽根(16)は、攪拌中に混合容
器(12)の内壁(22)を擦らないように攪拌羽根の回転軸線
(X)との間で攪拌半径を構成する外縁を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板を洗浄するた
めのシャーベットの製造方法及び装置に係わり、特に半
導体ウェハ、液晶ディスプレイ用基板(LCD)、プラズ
マディスプレー用ガラス基板(PDP)等に適用可能な、
基板を洗浄するためのシャーベットの製造方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、特開平11−151467号公報に
おいて、基板を洗浄するためのシャーベットの製造装置
を組込んだ、基板を洗浄する基板洗浄装置を提案した。
この基板洗浄装置は、被洗浄物である基板を把持するた
めの把持手段と、基板を化学洗浄するための薬液と基板
を物理洗浄するための雪氷とを基板に供給するための供
給手段と、供給された薬液及び雪氷を基板の表面に向か
って押圧するための押圧手段と、押圧される薬液及び雪
氷を基板の表面に対して相対移動させるための相対移動
手段と、所定の粒径を有する雪氷を製造する雪氷製造装
置とから概略構成されており、この雪氷製造装置は、チ
ャンバ内の純水を冷却空気とともにサイクロン回転させ
ることにより、雪氷を製造するようにしてある。
【0003】上述のシャーベットの製造装置を組込んだ
基板洗浄装置においては、雪氷製造装置によって製造さ
れた基板を物理洗浄するための雪氷と、基板を化学洗浄
するための薬液とを、供給手段によって基板に供給する
ことによって、基板の上で、雪氷と薬液とからなるシャ
ーベットを形成する構成を有している。
【0004】しかしながら、以下に示すように、従来の
シャーベット製造装置及び方法には、技術上の問題があ
る。
【0005】第1に、所望性状のシャーベットを得るの
が困難な点である。例えば、基板の良好なスクラブ洗浄
を行う場合、基板の種類に応じて、雪氷の粒径を調整す
る必要がある。より詳細には、基板の表面にある極微細
な凹凸は、基板の種類によって異なるところ、基板の凹
部内に存在するパーティクルを物理的に洗浄するために
は、雪氷の粒径を凹部の大きさより小さくする必要があ
る一方、粒径が小さすぎては、パーティクルを凹部から
有効に掻き出すことができない。
【0006】しかしながら、従来のシャーベット製造装
置によれば、前述の通り、その場(基板上で)で薬液と雪
氷とが混合されてシャーベットとして完成するので、た
とえ薬液と混合する前に雪氷製造装置によって所定粒径
の雪氷を得ることが可能であるとしても、薬液と混合し
た後の雪氷の粒径を調整することにより、粒径により決
定される所望硬さのシャーベットを得ることは、ほとん
ど困難である。
【0007】第2に、シャーベットの製造効率が悪い点
である。従来の雪氷装置によれば、サイクロンチャンバ
内で噴霧された純水と冷却ガスの熱交換は、純水が冷却
ガスに直接接触することによって、熱伝達の形態で行わ
れる。したがって、熱交換率は、純水と冷却ガスとの接
触時間及び接触面積に大きく依存する。
【0008】しかしながら、生成された雪氷がサイクロ
ンチャンバの内壁に付着しやすく、付着の多い個所から
氷の塊が成長し、熱交換のためのサイクロン運動を妨げ
ることがあった。このため、十分な接触時間及び接触面
積を確保することが困難なため、冷却ガスと純水との間
の熱交換率自体が不良であり、その結果雪氷自体の製造
効率が悪かった。
【0009】加えて、この雪氷製造装置では、この装置
によって予め純水の雪氷を製造した後に、薬液及び雪氷
とを別々に基板に供給し、基板上で薬液と雪氷とを混合
することによって、その場でシャーベットを製造してい
たため、シャーベット自体のの製造効率も悪かった。
【0010】一方、シャーベットの製造効率を上げるた
めに、純水のみを単にその凝固点以下に過冷却しても、
粒状の氷を得ることは略不可能である。特に、純水を入
れた容器を外側から冷却する場合には、容器の内壁のい
たるところから内部に向かって氷の微片がいっせいにで
き始めるため、時間経過とともにバルク状の氷の塊が作
られるに過ぎない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、洗浄すべき基板に応じて、シャーベットの製造効率
を高めつつ、所望性状のシャーベットを製造して、それ
を用いて基板を洗浄することができるシャーベットの製
造装置及び製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による基板を洗浄するためのシャーベットの
製造方法は、薬液と、雪氷のための純水とを所定混合比
率で混合する段階と、薬液と純水との混合液を攪拌しな
がら、前記純水の凝固点より低く且つ前記薬液の凝固点
より高い所定温度に均一に過冷却する段階と、純水から
なる雪氷と薬液とを含む所望性状のシャーベットを製造
する段階とを有する構成としてある。
【0013】また、製造段階は、所定混合比率及び/又
は過冷却熱量を調節することによって、所望粒径の雪氷
を生成して、所望硬度及び所望粘度のシャーベットを製
造する段階を含むのがよい。
【0014】さらに、所望粒径は、略200ミクロン以
下であるのが好ましい。
【0015】さらにまた、攪拌段階は、混合液内に渦を
発生させ、この渦を成長させ、さらに成長した渦を混合
液内で拡散させる段階を含むのがよい。
【0016】加えて、薬液は、有機系、アルカリ系及び
酸系のいずれか、或いは任意の組み合わせからなるのが
よい。
【0017】また、上記課題を解決するために、本発明
による基板の洗浄に用いられる、純水からなる雪氷と薬
液とを含む所望性状のシャーベットを製造するシャーベ
ットの製造装置は、薬液と、雪氷のための純水とを所定
混合比率で混合するための混合容器と、この混合液を前
記純水の凝固点より低く且つ前記薬液の凝固点より高い
所定温度に過冷却するための過冷却手段と、混合液内の
混合液を均一に攪拌するための攪拌羽根とを有し、この
攪拌羽根は、攪拌中に混合容器の内壁を擦らないように
攪拌羽根の回転軸線との間で攪拌半径を構成する外縁を
有する、ことを特徴としている。
【0018】また、外縁は、回転軸線を介して一方の側
に、回転軸線の方向に沿って延びる第1外縁と、他方の
側に回転軸線の方向に沿って延び、凹凸状に形成された
第2外縁とを有し、さらに、攪拌羽根は、回転軸線と第
1外縁との間に、回転軸線の方向に延びる開口を有する
のが好ましい。
【0019】加えて、攪拌羽根は、略平板からなり、開
口は、回転軸線の方向に整列した複数の開口からなり、
第2外縁は、複数の開口の各開口に相当するレベルに凸
部が、回転軸線の方向に隣合う開口の間に相当するレベ
ルに凹部が形成されるのがよい。
【0020】またさらに、第2外縁と内壁との間隔は、
第1外縁と内壁との間隔より大きいのがよい。
【0021】また、混合液の攪拌トルクを検出すること
により、過冷却熱量を調節して、シャーベットの所望性
状を調整するための攪拌トルク検出手段を有するのがよ
い。
【0022】
【作用】本発明のシャーベット製造装置及び製造方法に
よれば、純水と薬液とを混合した混合液を攪拌しながら
過冷却することにより、いわゆる溶液の凝固点降下の性
質から一般に純水の凝固点の方が薬液のそれより高いこ
とを利用して、純水から先に凝固させながら、一方で薬
液を凝固させないようにして、それにより純水を過冷却
しつつバルク状の氷ができないようにすることが可能と
なる。これによって、単に純水をその凝固点で冷却する
場合に比して、純水だけの雪氷の製造効率を高めるのみ
ならず、このような雪氷と液状の薬液とから構成された
ゲル状のシャーベットの製造効率を高めることが可能と
なる。
【0023】特に、混合比率及び過冷却熱量を調節する
ことにより、所望粒径の雪氷と未凝固の薬液とからなる
ゲル状のシャーベットを製造することが可能となり、所
望粒径の雪氷と液状の薬液とから構成された所望硬度の
シャーベットの製造効率を高めることができる。その結
果、洗浄すべき基板に応じて所望性状のシャーベットを
完成した状態で基板に供給することができる。
【0024】また、混合比率及び過冷却熱量を調節する
ことにより、有機系薬液を含む所望粘度のシャーベット
を製造することも可能である。この利点を以下に説明す
る。基板の表面には、基板上に存在する液体(たとえば
CMPの後にあっては純水)の表面張力によってパーテ
ィクルが付着している。スクラブ洗浄においては、基板
の表面をスクラブ(擦る)力を増大させなくは、パーティ
クルを有効に除去することが困難であり、その結果、基
板の表面に傷等の悪影響を及ぼすこともある。しかしな
がら、有機系薬液を含むシャーベットを使用することに
よって、パーティクルが付着した基板の表面に有機系薬
液が作用する結果、付着力の原因となっている液体が有
機系薬液と置換され、パーティクルの付着力をなくし、
或いは低下させることができる。次いで、所定粘度のシ
ャーベットを基板の表面に対して直接押圧させることに
よって、基板の表面をスクラブする必要なしに、付着力
の低下したパーティクルをせん断除去することができ
る。即ち、事前にパーティクルと基板の表面との付着を
弱めたうえで、シャーベット全体としての粘性を利用す
ることによって、基板表面へのスクラブ力そのものに頼
ることなく、パーティクルをせん断除去することができ
る。その結果、基板の表面への悪影響を回避することが
できる。
【0025】また、本発明のシャーベット製造装置によ
れば、基板に応じた洗浄方法に対処するために、薬液を
適当に選択して、純水との間で所望性状のシャーベット
を製造する装置を提供することができる。その際、基板
に応じた洗浄方法を変更する際、洗浄水を用いて攪拌羽
根により混合容器内で攪拌させ、さらにこの洗浄水を利
用して洗浄部も洗浄することにより、別途混合容器等を
洗浄することなく、極めて簡便かつ短時間でシャーベッ
ト製造装置自体を洗浄することができる。その結果、次
の基板の洗浄に機敏に対応することが可能である。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態によるシャー
ベット製造装置を、図1乃至図11を参照しながら、以
下に詳細に説明する。以下で、「パーティクル」という用
語は、基板、特にその表面に付着する一般的な異物であ
って、基板の洗浄によって除去されるべきものとして広
義の意味で用いる。
【0027】図1は、本発明の実施の形態によるシャー
ベット製造装置を含む洗浄装置の概観図である。図2
は、本発明の実施の形態によるシャーベット製造装置を
示す概略図である。図3は、図2の方向IIから見た、図
2と同様な図である。図4は、本発明によるシャーベッ
ト製造装置と共に使用される洗浄ユニットの一例を示す
概略図である。図5は、本発明の実施の形態によるシャ
ーベット製造装置の攪拌羽根の作用を示す平面図であ
り、渦Vの発生状態を示す。図6は、本発明の実施の形
態によるシャーベット製造装置の攪拌羽根の作用を示す
平面図であり、渦Vの成長状態を示す。図7は、本発明
の実施の形態によるシャーベット製造装置の攪拌羽根の
作用を示す平面図であり、渦Vの拡散状態を示す。図8
は、本発明の実施の形態によるシャーベット製造装置に
よって製造されたシャーベットによる洗浄作用を説明す
る概略図である。
【0028】まず、図1を参照して、本発明の実施の形
態によるシャーベット製造装置を含む基板の洗浄装置を
説明する。
【0029】図1に示すように、基板の洗浄装置1は、
シャーベット製造部を内蔵するシャーベット製造装置1
0と、基板の洗浄部を内蔵する洗浄ユニット11とから
なるワンユニットとして形成され、洗浄部の上方に位置
決めされたシャーベット製造装置10によって製造され
たシャーベットを重力自然落下を利用して供給ライン1
3を介して洗浄ユニット11に送出し、基板の洗浄に用
いるようにしている。
【0030】洗浄対象となる基板としては、半導体ウェ
ハ、液晶ディスプレー用ガラス基板(LCD)、及びプラ
ズマディスプレー用ガラス基板(PDP)等多種に及ぶ。
【0031】次に、図2及び図3を参照して、本発明の
実施の形態によるシャーベット製造装置を説明する。
【0032】図2及び図3に示すように、シャーベット
製造装置10は、薬液と、雪氷のための純水とを所定混
合比率で混合するための混合容器12と、この混合液A
を純水の凝固点より低く且つ薬液の凝固点より高い所定
温度に混合容器12の外側から過冷却するための過冷却
手段14と、混合容器12内の混合液Aを均一に攪拌す
るための攪拌羽根16とから概略構成されている。
【0033】薬液は、有機系、アルカリ系及び及び酸系
のいずれか、或いは任意の組み合わせからなる。
【0034】有機系薬液は、パーティクルの基板の表面
への付着原因である、水分等の液体による分子間力或い
は表面張力を減少させる化学洗浄機能を果たすために用
いられ、アルコール、特にイソプロピルアルコールが好
ましい。
【0035】アルカリ系薬液は、ゼータポテンシャルを
調整することによって、パーティクルの再付着を防止す
る化学洗浄機能を果たすために用いられ、アンモニア水
が好ましい。たとえばCMPプロセス後の基板に希NH
4OHを作用させると、酸化膜上にはSiO2のコロイダ
ルシリカが多く含まれているので、希NH4OHは、酸
化膜及びスラリーをいずれも電気的に同極とし、それに
より生じる電気的反発力によりスラリの再付着を防止す
る機能を有する。この意味で、アルカリ系薬液は、特に
異物のうち、酸化膜上のスラリに対して有効である。
【0036】酸系薬液は、いわゆるキレート効果によ
り、パーティクル、金属イオン等の付着を防止する化学
洗浄機能を果たすために用いられ、有機酸、特にシュウ
酸、クエン酸及び酢酸が好ましい。
【0037】純水は、それ自体のパーティクルの含有率
が一定以下のものである必要がある。たとえば、脱イオ
ン水、或いは25℃で15MΩ・cm以上の抵抗値を有
するのが好ましい。また、超純水でもよい。
【0038】図2に示すように、混合容器12は、蓋1
8と底板20とを備えた二重容器の構成であり、特に内
壁22から混合液Aに異物が混入しないような材質であ
る。蓋18には、後に説明する純水及び薬液供給ライン
26、28と、後に説明する攪拌羽根16に連結された
プロペラ回転軸30が設けられている。純水及び薬液供
給ライン26、28はそれぞれ、流量制御装置32、3
4、流量開閉弁36、38、熱交換器40及びフィルタ
42、44を経て混合容器12に接続されている。この
流量制御装置32、34により、純水と薬液の流量を制
御したうえで、フィルタ42、44によりそれぞれの液
体内に存在する異物を除去した後に、純水と薬液とを所
定の混合比率で混合容器12内で混合させるようにして
いる。熱交換器40は、洗浄廃液の熱を利用して、純水
及び薬液とを冷却するようにしている。より具体的に
は、シャーベット製造装置10によって製造したシャー
ベットを用いて基板を洗浄すると、シャーベット自体は
ほとんど液体となるが、依然として低温(少なくとも零
度以下)であるので、この熱を利用するために、この廃
液と純水或いは薬液との間で熱交換するようにしてい
る。
【0039】図3に示すように、プロペラ回転軸30
は、サーボモータ46に連結され、さらにこのサーボモ
ータ46は、トルク検出を行うサーボモータドライバ及
びコントローラ48に連結されており、サーボモータ4
6の回転により、混合容器12内で攪拌羽根16を回転
させ、さらにそのとき発生する攪拌トルクを検出するよ
うにしてある。即ち、サーボモータドライバ及びコント
ローラ48は、混合液Aの攪拌トルクを検出することに
より、過冷却熱量を調節して、シャーベットの所望の性
状、たとえば雪氷の粒径により主に決定される硬度、或
いは固相と液相との割合によって主に決定される粘度を
調整する攪拌トルク制御機能を有する。これらの制御に
当たり、所望性状のシャーベットを製造できるようにす
るために、従来からのコンピュータ制御技術を用いるの
が好ましい。
【0040】また、図2に示すように、混合容器12内
の混合液Aの液面高さを検出するために、光学センサ5
0が設置されている。一方、底板20には、混合容器1
2内の混合液A或いは完成したシャーベットを下方に位
置する洗浄ユニット11に送出するための流出バルブ5
2が設けられている。この流出バルブ52は、供給ライ
ン13に接続されている(図1参照)。
【0041】次に、図2及び図3を参照して、攪拌羽根
16を詳細に説明する。図2に明瞭に示すように、攪拌
羽根16は、略平板からなり、図3に示すように、攪拌
中に混合容器12の内壁22を擦らないように攪拌羽根
16の回転軸線Xとの間で攪拌半径を構成する外縁5
4、56を有する。攪拌羽根16の材質は、SUS系金
属であるが、攪拌中に混合液A内に異物が混入せず、且
つ必要攪拌トルクに耐える材質である限り、その他の材
質でもよい。容器内壁22との間隔は、内壁からの氷の
成長を攪拌動作によって防止する観点から、混合容器の
内壁を擦らない限度で極力内壁22に近接するのが好ま
しい。また、攪拌の回転数は、所望の性状のシャーベッ
トを製造する観点から適宜定められる。
【0042】より詳細には、図3に明瞭に示すように、
外縁54、56は、回転軸線Xを介して一方の側に、回
転軸線Xの方向に沿って延びる第1外縁54と、他方の
側に回転軸線Xの方向に沿って延び、凹凸状に形成され
た第2外縁56とを有する。第2外縁56と内壁22と
の間隔である第2間隔61は、第1外縁54と内壁22
との間隔である第1間隔59より大きくしてある。第1
間隔59は、特に0.5mmないし2.0mmが好まし
い。さらに、攪拌羽根16は、回転軸線Xと第1外縁5
4との間に、回転軸線Xの方向に延びる開口58を有す
るとともに、第1外縁54から開口58までの回転軸線
Xの方向に延びる部分57が形成される。この開口58
及び部分57は、攪拌の際、開口58が混合液Aを攪拌
しないようにしつつ、部分57が反対に攪拌すること
で、後に説明する渦の発生を促進する機能を果たすよう
にしている。
【0043】特に開口は、回転軸線Xの方向に整列した
3つの矩形開口58からなり、第2外縁56は、複数の
開口58の各開口58に相当するレベルに凸部60が、
回転軸線Xの方向に隣合う開口58の間に相当するレベ
ルに凹部62が形成されている。すなわち、図3から明
らかなように、開口数に合わせて凸部60が3つ、一方
凹部62は2つ設けられている。第2間隔61は、凹部
62の横幅の略二分の一に設定するのが好ましい。これ
により、第2間隔61が、攪拌の際、後に説明する混合
液A内の渦の拡散機能を良好に果たすことができる。
【0044】次に、図3を参照して、過冷却手段14を
詳細に説明する。図3に示すように、過冷却手段14
は、外容器と内容器との間に冷媒、たとえばフロンを冷
媒入り口63から流入し、冷媒出口64から流出させる
ことにより、混合容器12の外部から混合液Aを冷却す
るようにしている。この手段は、混合液A内の薬液及び
純水を、純水の凝固点以下であるが、薬液のそれ以上で
ある温度に冷却するに十分な冷却能力を具備する必要が
ある。さらに、製造するシャーベットを所望性状とする
ために、冷却熱量が調整可能なようにしてある。具体的
には、冷媒の流量を制御可能にしている。一方、混合液
Aの温度をモニターするために、温度センサー66を底
板20に設けている(図2参照)。
【0045】次に、図4を参照しながら、本発明による
シャーベット製造装置10と共に使用される洗浄ユニッ
ト11について説明する。洗浄ユニット11は、上述の
シャーベット製造装置10の真下に配置され、被洗浄物
である基板Cを把持するための把持手段80と、基板C
を化学洗浄するための薬液と基板を物理洗浄するための
雪氷とを基板に供給するための供給手段82と、供給さ
れた薬液及び雪氷を基板の表面に向かって押圧するため
の押圧手段84と、押圧される薬液及び雪氷を基板の表
面に対して相対移動させるための相対移動手段とから概
略構成され、薬液及び雪氷を基板の表面に押圧すること
により、基板を洗浄するようにしている。
【0046】把持手段は、基板を載せて、略水平に保持
するための保持板80からなり、この保持板80はその
外周縁部に、シャーベットをせき止める環状リム92を
有し、この環状リム92には、シャーベットの一部を外
部に流出させる孔93が穿設されている。
【0047】押圧手段84は、洗浄の際、基板の表面に
近接するように配置されたスクリュウ手段85を有し、
スクリュウ手段85は、基板の略表面全体を覆う渦巻き
形状を有する。スクリュウ手段85は、その回転数が制
御可能である。
【0048】供給手段82は、シャーベット製造装置1
0の流出バルブ52に供給ライン13を介して連通し
(図1参照)、シャーベットを調整バルブ86及び通路8
7を介して渦巻きの略中心から供給する。さらに、保持
板80をスクリュウ手段85に対して略鉛直方向に遠近
移動させるための保持板移動手段(図示せず)を有し、こ
の保持板移動手段により、洗浄前には基板を保持板80
にセットするために、保持板80とスクリュウ手段との
間の間隔を広げ(図4(a)参照)、洗浄中には、この間隔
を所定間隔までに狭め(図4(b)参照)、さらに洗浄後に
は基板を取り出すために再びこの間隔を広げるようにし
ている(図4(a)参照)。
【0049】基板の洗浄の際、雪氷の粒径は、洗浄すべ
き基板の種類、パーティクルの付着の仕方等によって異
なるが、通常約10乃至200ミクロンであるのが好ま
しい。
【0050】以下、上述の構成を有するシャーベット製
造装置及び洗浄ユニットの作用をそれぞれ、シャーベッ
トの製造工程及び基板の洗浄工程として説明する。
【0051】まず、シャーベットの製造工程を説明す
る。
【0052】最初に、被洗浄物である基板の種類及びパ
ーティクルの付着の程度に応じて、選択すべき洗浄方法
を選択し、そのうえでシャーベットに要求される具体的
性状、即ち目標硬度或いは目標粘度を設定する。たとえ
ば、CMP後の基板を洗浄する場合には、パーティクル
の付着の程度が高いので、薬液としてイソプロピルアル
コールを選択するとともに、所望粘度のシャーベットを
得るために、イソプロピルアルコールと純水との混合比
率、攪拌速度及び冷却熱量を調整する。粒径は、洗浄す
べき基板の種類、パーティクルの付着の仕方等によって
異なるが、通常約200ミクロン以下であるのが好まし
い。
【0053】次に、イソプロピルアルコール薬液と、雪
氷のための純水とをそれぞれの供給ライン26、28か
ら流量制御装置32、34によって制御しつつ、フィル
タ42、44により異物を除去した後に、混合容器12
内に充填し、所定混合比率で混合する。
【0054】次に、プロペラ回転軸30を駆動するサー
ボモータ46によって、攪拌羽根16を混合液A内で回
転軸線Xを中心として回転させ、それによって薬液と純
水との混合液Aを攪拌する。それと同時に、冷却手段1
4によって混合容器12の外側から混合液Aを冷却す
る。この際、純水の凝固点より低く且つ薬液の凝固点よ
り高い所定温度に均一に過冷却する。純水の凝固点は、
0℃であるのに対し、イソプロピルアルコール薬液の凝
固点は、−89.5℃であるから、たとえば−50℃に
設定する。
【0055】攪拌の際、混合液A内に渦を発生させ、こ
の渦を成長させ、さらに成長した渦を混合液A内で拡散
させることにより、混合液A内に乱流を生じさせる。
【0056】この点について、図5乃至図7を参照しな
がら、さらに詳細に説明する。図5及び図6に示すよう
に、攪拌羽根16の回転により、第1外縁54から開口
58までの回転軸線X方向(図3参照)に延びる部分57
が混合容器12内の混合液Aを攪拌するとともに、開口
58が混合液Aを通過することによって、混合液A内に
一定方向の旋回流が生じる結果、渦Vが形成され、成長
する。次いで、図7に示すように、攪拌羽根16の第2
外縁56側の凹凸部62、60が、発生した渦Vを拡散
させる。より具体的には、開口58レベルに位置する凸
部60によって、発生した渦Vは、凸部60に沿って案
内されつつ、第2間隔61および凹部62を通って渦V
が更に成長、拡散する。これにより、混合容器12の内
壁22から氷の結晶が成長するのを防止しつつ、混合液
A内全体に亘って均一に冷却されることが可能となり、
その結果、純水は、液相から固相へと相変化して雪氷化
する一方で、薬液は、液相を維持するので、効率的なシ
ャーベットの製造が可能となる。
【0057】次いで、攪拌の際の攪拌トルクを、サーボ
モータドライブ48によりモータ軸トルクとして検出す
る。攪拌トルクは、混合容器12内の混合液Aの量に応
じて、変化するため、シャーベットの製造のたびごと
に、光学センサー50(図2参照)によって、混合容器1
2内の混合液Aの量を把握して、それにより冷媒の供給
源である冷凍機の運転を調整して、過冷却熱量を制御す
ることにより、完成するシャーベットの性状を一定に保
持するようにしている。特に、所望硬度のシャーベット
を製造する場合には、過冷却総熱量とともに、時間当た
りの過冷却熱量も重要なファクターである。
【0058】また、シャーベットの製造中においても、
薬液は液相のままである一方で、混合容器12内の純水
は、時間経過とともに相変化して雪氷化するから、雪氷
と薬液の割合が刻々変化し、それによってシャーベット
の占める割合が増え、それに応じて攪拌トルクが時間変
化する。したがって、このようなトルクの時間変化を考
慮して、所望性状のシャーベットを調整することが重要
である。
【0059】このような混合液Aの攪拌により、渦Vに
近い開口58まわりから純水の相変化が生じる。より詳
細には、混合容器12の外周部では混合液Aが液相のま
ま過冷却状態なっている一方で、開口58、特にその回
転軸線Xに近い部分から、過冷却状態が解除されて、液
相から固相への相変化が生じる。その結果、容器の内壁
22からの氷の成長によって冷却熱が潜熱として奪われ
て、冷却効率、即ちシャーベットの製造効率が低下する
のを確実に防止することが可能となる。以上の工程によ
り、所望性状のシャーベットが効率的に製造される。
【0060】次に、上述の工程によって製造されたシャ
ーベットDを用いた洗浄工程を説明する。
【0061】まず、製造されたシャーベットDを、重力
により流出バルブ52、供給ライン13を経て自然落下
させて、洗浄ユニット11に送出する。なお、洗浄ユニ
ット11には、事前に洗浄すべき基板Cをセットしてお
く。
【0062】次いで、シャーベットによる基板の洗浄を
行う。洗浄方式には、例えば、スクラブ洗浄、有機系薬
液を併用した洗浄等がある。
【0063】スクラブ洗浄による洗浄を行う場合には、
供給されたシャーベットDは、スクリュウ手段によって
基板Cの表面に押圧されつつ、基板CとシャーベットD
間の相対移動を通じて、被洗浄物である基板Cを化学洗
浄するための薬液と、基板Cを物理洗浄するための雪氷
とを基板Cの表面に押圧することによって、基板Cが洗
浄される。
【0064】次に、有機系薬液を併用した洗浄を行う場
合を、図8を参照しながら説明する。ここでは、IPA
薬液を併用する洗浄を説明する。図8に示すように、概
略的には、シャーベットDを基板Cの表面に略沿って基
板Cに略平行に移動させることにより、シャーベットD
中のIPA薬液が基板Cの表面に作用して、基板C上の
純水WがIPA薬液によって置換される。更に詳細に説
明すれば、純水を使用したCMP後には、基板Cの表面
には多量の純水が残存している。ここに、一般的に、純
水の表面張力は、略0.008Kgf/mであり、一方IP
Aの表面張力は、略0.002Kgf/mと純水の1/3以
下であるから、このような置換により、純水の表面張力
が原因で基板C表面に付着するパーティクルPは、その
付着力がなくなり、基板Cの表面から解放されるか、或
いは付着力が低下して、基板Cの表面から脱離しやすい
状態が形成される。このような状態で、全体として所望
粘度を有するシャーベットDが、矢印で示すように、基
板Cに略平行に移動することにより、解放された、或い
は付着力が低下したパーティクルPは、基板Cの表面の
低い粘性側からシャーベットDの高い粘性側に引き込ま
れ、引き込まれたパーティクルPは、シャーベットDに
よってせん断除去される。このような洗浄方法によれ
ば、シャーベットDを基板Cの表面に向かって押圧させ
つつ、基板Cの表面上を擦らせる必要なしに、基板Cの
付着力自体を一旦化学的に弱めたうえで、パーティクル
Pを除去することが可能であるので、スクラブ洗浄に比
べて、基板Cの表面に対する影響をより一層少なくする
ことができる。なお、基板Cの洗浄中に、基板Cを回転
及び往復運動させてもよい。
【0065】以上の工程により、基板Cの洗浄が終了す
る。上記二種類の洗浄方法について、スクリュー手段に
よるシャーベットDの押圧力に応じて、どちらの洗浄方
法が支配的であるかが定まる。即ち、押圧力が大きい場
合には、スクラブ洗浄の割合が増え、一方押圧力が小さ
い場合には、有機系薬液を併用した洗浄方法が主とな
る。
【0066】なお、洗浄すべき基板Cが変更される等に
より、洗浄に用いるシャーベットDを変更する必要があ
る場合には、洗浄用の純水を用意して、薬液及び純水ラ
インを経て混合容器内に供給し、さらに混合容器内でこ
の純水を凝固させることなしに攪拌させて、流出開口か
ら排出させて、洗浄ユニット11に送ることにより、薬
液及び純水ライン26、28、混合容器12、攪拌羽根
16及び洗浄ユニットへの供給ライン13等を別途手作
業で洗浄することなく、簡便かつ効率的にシャーベット
製造装置10自体を洗浄して、新たな洗浄に備えること
が可能となる。
【0067】本発明の実施の形態を詳細に説明したが、
請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変更、
修正が可能である。例えば、本実施の形態では、一種類
の薬液を雪氷と混合させて、シャーベットを製造した
が、それに限定されることなく、基板の種類或いは汚れ
等に応じて、アルカリ系薬液と酸系薬液とを混合しない
限り、複数の薬液を適宜混合させて雪氷とシャーベット
を製造してもよい。それにより、スクラブ洗浄方法に加
えて、有機系薬液を併用した洗浄方法を複合させた洗浄
方法が実現可能である。
【0068】また、本実施の形態では、攪拌羽根18の
第1外縁54側に設けた開口58の数は、3つである
が、それに限定されることなく、適宜その数、開口面
積、開口形状、回転軸線方向の長さ等を選択すればよ
い。一方、攪拌羽根18の第2外縁56側に設けた凹凸
部60の形状は、本実施の形態では矩形であるが、攪拌
羽根18の加工しやすさ等から、混合液内に発生する渦
の拡散機能を果たす限りにおいて曲線形状のものでもよ
い。
【0069】さらに、本実施の形態では、シャーベット
製造工程と基板の洗浄工程とをバッチ処理するものとし
て説明した。すなわち、洗浄すべき基板の枚数に応じ
て、一旦洗浄に必要なシャーベットをまとめて製造した
後に、製造されたシャーベットを用いて基板の洗浄を行
った。しかしながら、オンライン処理も可能である。つ
まり、基板ごとに必要量のシャーベットを製造しなが
ら、連続的に基板を洗浄することも可能である。
【0070】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のシ
ャーベットの製造方法及び装置によれば、洗浄すべき基
板に応じてシャーベットの製造効率を高めつつ、所望性
状のシャーベットを製造して、それを用いて基板を洗浄
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるシャーベット
製造装置を含む洗浄装置の外観図であり、図1(a)は、
側面図、図1(b)は、正面図である。
【図2】本発明の実施の形態によるシャーベット製造装
置を示す概略図である。
【図3】図2の方向IIから見た、図2と同様な図であ
る。
【図4】本発明によるシャーベット製造装置と共に使用
される洗浄ユニットの一例を示す概略図であり、図1
(a)は、洗浄前後における側面図、図1(b)は、洗浄中
における側面図、図1(c)は、図1(a)の方向IV−IVか
らみた平面図である。
【図5】本発明の実施の形態によるシャーベット製造装
置の攪拌羽根の作用を示す平面図であり、渦Vの発生状
態を示す。
【図6】本発明の実施の形態によるシャーベット製造装
置の攪拌羽根の作用を示す平面図であり、渦Vの成長状
態を示す。
【図7】本発明の実施の形態によるシャーベット製造装
置の攪拌羽根の作用を示す平面図であり、渦Vの拡散状
態を示す。
【図8】本発明の実施の形態によるシャーベット製造装
置によって製造されたシャーベットによる洗浄作用を説
明する概略図である。
【符号の説明】
A 混合液 C 基板 D シャーベット P パーティクル X 回転軸線 V 渦 1 基板の洗浄装置 10 シャーベットの製造装置 11 基板の洗浄ユニット 12 混合容器 14 過冷却手段 16 攪拌羽根 18 蓋 20 底板 22 内壁 26 純水供給ライン 28 薬液供給ライン 30 プロペラ回転軸 32 純水用流量制御装置 34 薬液用流量制御装置 40 熱交換器 42 純水用フィルタ 44 薬液用フィルタ 46 サーボモータ 48 サーボモータドライバ及びコントローラ 50 光学センサ 54 第1外縁 56 第2外縁 57 部分 58 開口 59 第1間隔 60 凸部 61 第2間隔 62 凹部 63 冷媒入口 64 冷媒出口 66 温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/304 647 H01L 21/304 647A 648 648Z (56)参考文献 特開 平7−201795(JP,A) 特開 平11−151467(JP,A) 特開 平9−275086(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B08B 1/00 B08B 3/08 C11D 7/06 C11D 7/26 H01L 21/304 644 H01L 21/304 647 H01L 21/304 648

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液と、雪氷のための純水とを所定混合
    比率で混合する段階と、 薬液と純水との混合液を攪拌しながら、前記純水の凝固
    点より低く且つ前記薬液の凝固点より高い所定温度に均
    一に過冷却する段階と、 純水からなる雪氷と薬液とを含む所望性状のシャーベッ
    トを製造する段階とを有することを特徴とする、基板を
    洗浄するためのシャーベットの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記製造段階は、前記所定混合比率及び
    /又は前記過冷却熱量を調節することによって、所望粒
    径の前記雪氷を生成して、所望硬度及び所望粘度の前記
    シャーベットを製造する段階を含む請求項1に記載の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記所望粒径は、略200ミクロン以下
    である請求項2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記攪拌段階は、混合液内に渦を発生さ
    せ、この渦を成長させ、さらに成長した渦を混合液内で
    拡散させる段階を含む請求項1に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記薬液は、有機系、アルカリ系及び酸
    系のいずれか、或いは任意の組み合わせからなる請求項
    1に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 薬液と、雪氷のための純水とを所定混合
    比率で混合するための混合容器と、 この混合液を前記純水の凝固点より低く且つ前記薬液の
    凝固点より高い所定温度に過冷却するための過冷却手段
    と、 前記混合液内の混合液を均一に攪拌するための攪拌羽根
    とを有し、 この攪拌羽根は、攪拌中に前記混合容器の内壁を擦らな
    いように前記攪拌羽根の回転軸線との間で攪拌半径を構
    成する外縁を有する、 ことを特徴とする、基板の洗浄に用いられる、純水から
    なる雪氷と薬液とを含む所望性状のシャーベットを製造
    するためのシャーベット製造装置。
  7. 【請求項7】 前記外縁は、前記回転軸線を介して一方
    の側に、前記回転軸線の方向に沿って延びる第1外縁
    と、他方の側に前記回転軸線の方向に沿って延び、凹凸
    状に形成された第2外縁とを有し、 さらに、前記攪拌羽根は、前記回転軸線と前記第1外縁
    との間に、前記回転軸線の方向に延びる開口を有する請
    求項6に記載の製造装置。
  8. 【請求項8】 前記攪拌羽根は、略平板からなり、 前記開口は、前記回転軸線の方向に整列した複数の開口
    からなり、 前記第2外縁は、前記複数の開口の各開口に相当するレ
    ベルに凸部が、前記回転軸線の方向に隣合う開口の間に
    相当するレベルに凹部が形成される請求項7に記載の製
    造装置。
  9. 【請求項9】 前記第2外縁と前記内壁との間隔は、前
    記第1外縁と前記内壁との間隔より大きい請求項8に記
    載の製造装置。
  10. 【請求項10】 さらに、前記混合液の攪拌トルクを検
    出することにより、前記過冷却熱量を調節して、前記シ
    ャーベットの所望性状を調整するための攪拌トルク検出
    手段を有する請求項6に記載の製造装置。
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