JP3355185B1 - 不動産鑑定評価方法 - Google Patents

不動産鑑定評価方法

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JP3355185B1 JP2002147105A JP2002147105A JP3355185B1 JP 3355185 B1 JP3355185 B1 JP 3355185B1 JP 2002147105 A JP2002147105 A JP 2002147105A JP 2002147105 A JP2002147105 A JP 2002147105A JP 3355185 B1 JP3355185 B1 JP 3355185B1
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Abstract

【要約】 【課題】 土地や建物等の不動産に対して正当な評価を
下し、PFI事業や各種の不動産開発事業の推進を可能
にした収益還元法による新たな不動産評価算定方法を提
供し、建付地の底地の価値を高めることを可能にするこ
と。 【解決手段】 不動産鑑定評価方法として、メモリ装置
に設定入力または演算によって諸要素値を求めてテーブ
ル化して記憶し、このテーブルから各量的な建物個数N
における、土地に帰属する純収益S、建物に帰属する
純収益b、建物の価額並びにその他の償却資産価額H
、定期区分地上権価額TSと、還元率rと、専有率
qとを読み出して、P=(S+b)12N/r−
(H−TS)N/qを演算し、表示装置に、各Nに
おける土地の価額Pを連続的に表示し、各Pの中か
ら最大値PNMAXを算出して明示させることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不動産鑑定評価方
法に係わり、特に、建付地の底地の価値を高めることを
可能にした不動産鑑定評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、不動産を鑑定評価する方式として
は、不動産の再調達に要する費用に着目して求める原価
法、不動産の取引事例に着目して求める取引事例比較
法、および対象不動産が将来生み出すであろうと期待さ
れる純収益の現価の総和を求める収益還元法が知られて
いる。
【0003】不動産の経済的価値をその収益性に着目し
て求めようとする場合、将来において得られると期待さ
れる年々の純収益を合計することにより、純収益の全体
を把握する必要があるが、これらの純収益は、その収益
が得られる時点がそれぞれ異なるため、価額時点におけ
る価値を現在価値に割り引いて合計しなければならな
い。即ち、毎年純収益を生み出す不動産の現在価額は、
これらの時点の異なる各年の純収益を現在価値に適正な
割引率で割り引いた総和によって求められる。従って、
賃貸用不動産等の価額を求める場合も、収益還元法が有
効な方式といわれる。
【0004】なお、収益還元法の基本式P(収益価格)
=a(収益)/r(還元利回り)は、不動産以外の他の
資産、例えば株式の収益(配当金)価額や預貯金の収益
(利息)価額の算定にも用いられるものであり、各資産
間の収益価格との対比上も都合のよいものであり、その
意味でも、不動産の収益価格を求めるための算定方式と
して適正な収益還元法による算定式の開発が望まれる。
【0005】収益還元法には、対象不動産が将来生み出
すであろうと期待される土地価額(収益価格)をP、
「土地及び建物の純収益」をa、「建物に帰属する純収
益」をb、還元利回り(調達資金の利率)をrとすると
き、下記の算定式が知られている。 P=(a−b)/r・・・A式 これは土地価額(収益価格)Pを、「土地及び建物の純
収益」aから「建物に帰属する純収益」bを引くことに
より算出する、いわゆる土地残余法といわれるものであ
り、この算定方式では、敷地上の建物に対する土地利用
しか考慮されておらず、敷地外の建物に対する敷地利用
の価値を考慮した算定法とはなっていない。
【0006】さらに、他の収益還元法としては、対象不
動産が将来生み出すであろうと期待される土地価額(収
益価格)をP、「土地及び建物の純収益」をa、還元利
回り(調達資金の利率)をr、建物の価額をhとすると
き、下記の算定式も知られている。 P=a/r−h・・・B式 ところで、近年、民間による事業開発手法の一種である
PFI(private financial ini
tiative)事業が注目されるようになってきてい
る。これは1992年に英国政府によって本格的に採用
され世界的に知られるようになったものであり、この事
業法は、民間に公共施設の整備や運用を任せ、使用料等
の形で費用を回収し、国や自治体は事業者の選定や監督
等の役割に徹するというものである。
【0007】昨今の我国においては、政府の膨大な財政
赤字により、公共投資に多額の税金等を投入する余裕が
なくなりつつあり、今後は民間の土地、資金、経営能
力、技術能力を活用した上記のPFI事業のような開発
手法の投入が期待されており、これによって公共施設等
の社会資本を効率的かつ効果的に整備して国民経済の健
全な発展に寄与させることが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなP
FI事業等の民間による開発事業を積極的に推進するた
めには、土地や建物等の不動産に対する正当な評価が行
われて初めて実現可能なものである。先に述べたよう
に、従来の収益還元法であるA式やB式による算定法で
は、「土地に帰属する純収益」が過小に評価され、これ
らの式によって算定された土地価額(収益価格)Pは、
結果としてその土地は収益上昇が見込まれないものと評
価され、不良土地としてデフレ化し、開発を推進する役
割を到底果し得ないものである。
【0009】ましてや、従来の収益還元法による算定式
においては、借家権や建物譲渡特約付借地権をどのよう
に評価するかについては何等考慮されていない。
【0010】ここで、従来のB式のP=a/r−hを例
にして、現存する借家権の上記算定式への影響について
述べると、借家権は借地借家法に基づく建物の賃借権で
あり、借家人の居住、営業等の安定に主眼が置かれてい
る。そのため、正当な理由がなければ解約ができない
等、借家人の権利が強固に保証されている権利である。
【0011】しかも、この権利は、借家人がそこに長期
間居住し、または営業することにより、長期間かつ安定
的に生活上、営業上の種々の利益を受けることができる
ものであり、半永久的に継続される可能性がある権利で
ある。地主が借地人ないし借家人に立ち退きを求める場
合は、借地権立退料p1が借地権の所定割合からなる減
価要因として発生する可能性があり、同様に、借家人に
立ち退きを求める場合も、借家権立退料p2が借家権の
所定割合からなる減価要因として発生する可能性があ
る。一方、地主が借地人や借家人から得る返還を要しな
い権利金、敷金、礼金、返還を要する保証金、建設協力
金等の賃料の前払い分ないし延滞補充分およびその運用
益等の収益a1は増価要因として発生する可能性のある
ものである。
【0012】その結果、上記B式は、区分建物において
建物賃貸と借地賃貸の混合形態のときは、P=a/r−
h+a1−(p1+p2)で表され、通常、借地権立退
料p1および借家権立退料p2は収益a1より過大とな
るため、全体として土地所有権価額Pを低める原因とな
っている。
【0013】即ち、「土地及び建物の収益」aを構成す
る地代や家賃は、借地権や借家権の対価として得られる
ものであるが、実際は、借地権や借家権は長期間存続可
能であり、また営業する期間も更新のある半永久的な権
利となっているため、実質的に、は土地所有権や建物所
有権に近いものになっているにも係わらず、「土地及び
建物の収益」aはそれを正当に反映して評価されたもの
とはなっておらず、借地立退料や借家立退料と共に2重
の土地減価要因となっている。さらに、空間的価値につ
いていえば、例えば、2階建ての木造賃借建物に過ぎな
くても上空無制限、地下無制限の空中権や地下権の全て
を与えた過大な権利に相似する権利になっているにも係
わらず、それが「土地及び建物の収益」aに正当に評価
され反映されているとはいえなかった。
【0014】一方、建物譲渡特約付借地権については、
借地借家法第23条によれば、定期借地権を設定する場
合において、借地権を消滅させるためにその設定後30
年以上を経過した日に借地権の目的である土地の上の建
物を借地権設定者に相当の対価で譲渡することができる
ものであることが規定されているが、これも土地所有権
価額Pに正当に反映させることは考えられていなかっ
た。
【0015】本発明の目的は、上述の従来の不動産鑑定
評価に係わる種々の問題点に鑑み、土地や建物等の不動
産に対して正当な評価を下し、よってPFI事業や各種
の不動産開発事業の推進を可能にした収益還元法による
新たな不動産評価算定方法を提供するとともに、土地や
建物等の不動産に対して後述する登記済定期借家権、登
記済定期転借権、さらには30年後の建物譲渡特約付定
期区分地上権等を含めた権利を正当に評価することによ
り、土地価額(収益価格)を適正な値に高めることを可
能にした不動産鑑定評価方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、次のような手段を採用した。
【0017】第1の手段は、不動産評価算定方法におい
て、予め各量的な建物個数Nにおける最適な、土地に帰
属する純収益S、建物に帰属する純収益b、還元率
r、建物の価額並びに建物その他の償却資産価額H
定期区分地上権価額TS、専有率qからなる諸要素値
を設定入力または演算によって求め、テーブル化してメ
モリ装置に記憶するステップ1と、所定の量的な建物個
数Nを入力して第1のレジスタに記憶するステップ2
と、前記テーブルからNにおけるS、b、rをそれ
ぞれ読み出して、p1=(S+b)12/rを演
算して第2のレジスタに記憶するステップ3と、前記テ
ーブルからNにおけるH、TS、qをそれぞれ読み
出して、p2=(H−TS)N/qを演算して第
3のレジスタに記憶するステップ4と、前記第2乃至第
3のレジスタからp1、p2をそれぞれ読み出し
て、Nにおける土地の価額(収益価格)P=p1
p2を演算するステップ5と、前記演算された各Nに
おけるPを逐次前記メモリ装置に記憶すると共に、前
記各NにおけるPを連続的に表示装置に表示するステ
ップ6と、前記Nを前記所定の量的な建物個数Nの値
まで変化させて前記ステップ3から前記ステップ6まで
の処理を繰り返し行うステップ7と、前記メモリ装置に
記憶されたPの中から最大値PNMAXを算出し、前
記表示装置上に明示するステップ8とからなることを特
徴とする。
【0018】第2の手段は、不動産評価算定方法におい
て、予め各量的な建物個数Nにおける最適な、土地に帰
属する純収益S、建物に帰属する純収益b、還元率
r、建物の価額並びに建物その他の償却資産価額H
定期区分地上権価額TS、専有率q、地下区分地上権
が設定されている場合の土地に帰属する純収益Gおよび
建物に帰属する純収益b、地下区分地上権が設定されて
いる場合の建物の価額並びに建物その他の償却資産価額
H、地下区分地上権価額GSからなる諸要素値を設定入
力または演算によって求め、テーブル化してメモリ装置
に記憶するステップ1と、所定の量的な建物個数N
入力して第1のレジスタに記憶するステップ2と、前記
テーブルからNにおけるS、b、rをそれぞれ読み
出して、p1=(S+b)12/rを演算して第
2のレジスタに記憶するステップ3と、前記テーブルか
らNにおけるH、TS、qをそれぞれ読み出して、
p2=(H−TS)N/qを演算して第3のレジ
スタに記憶するステップ4と、前記テーブルからNにお
けるG、b、rをそれぞれ読み出して、p3=(G+
b)12/rを演算して第4のレジスタに記憶するステ
ップ5と、前記テーブルからNにおけるH、GSをそれ
ぞれ読み出して、p4=(H−GS)を演算して第5
のレジスタに記憶するステップ6と、前記第2乃至第5
のレジスタからp1、p2、p3、p4をそれ
ぞれ読み出して、Nにおける土地の価額(収益価格)P
=p1−p2+p3−p4を演算するステッ
プ7と、前記演算された各NにおけるPを逐次前記メ
モリ装置に記憶すると共に、前記各NにおけるPを連
続的に表示装置に表示するステップ8と、前記Nを前記
所定の量的な建物個数Nの値まで変化させて前記ステ
ップ3から前記ステップ8までの処理を繰り返し行うス
テップ9と、前記メモリ装置に記憶されたPの中から
最大値PNMAXを算出し、前記表示装置上に明示する
ステップ10とからなることを特徴とする。
【0019】第3の手段は、不動産評価算定方法におい
て、予め各量的な建物個数Nにおける最適な、土地に帰
属する純収益S、建物に帰属する純収益b、還元率
r、建物の価額並びに建物その他の償却資産価額H
定期区分地上権価額TS、登記済定期借家権価額HM
、専有率q、地下区分地上権が設定されている場合の
土地に帰属する純収益Gおよび建物に帰属する純収益
b、地下区分地上権が設定されている場合の建物の価額
並びに建物その他の償却資産価額H、地下区分地上権価
額GS、登記済定期借家権(地下区分)価額HMGから
なる諸要素値を設定入力または演算によって求め、テー
ブル化してメモリ装置に記憶するステップ1と、所定の
量的な建物個数Nを入力して第1のレジスタに記憶す
るステップ2と、前記テーブルからNにおけるS、b
、rをそれぞれ読み出して、p1=(S+b
12/rを演算して第2のレジスタに記憶するステップ
3と、前記テーブルからNにおけるH、TS、HM
、qをそれぞれ読み出して、p2=((H−TS
)−HM)N/qを演算して第3のレジスタに記憶
するステップ4と、前記テーブルからNにおけるG、
b、rをそれぞれ読み出して、p3=(G+b)12
/rを演算して第4のレジスタに記憶するステップ5
と、前記テーブルからNにおけるH、GS、HMGをそ
れぞれ読み出して、p4=((H−GS)−HMG)
を演算して第5のレジスタに記憶するステップ6と、前
記第2乃至第5のレジスタからp1、p2、p
、p4をそれぞれ読み出して、Nにおける土地の
価額(収益価格)P=p1−p2+p3−p4
を演算するステップ7と、前記演算された各Nにおけ
るPを逐次前記メモリ装置に記憶すると共に、前記各
NにおけるPを連続的に表示装置に表示するステップ
8と、前記Nを前記所定の量的な建物個数Nの値まで
変化させて前記ステップ3から前記ステップ8までの処
理を繰り返し行うステップ9と、前記メモリ装置に記憶
されたPの中から最大値PNMAXを算出し、前記表
示装置上に明示するステップ10とからなることを特徴
とする。
【0020】第4の手段は、不動産鑑定評価方法におい
て、予め各量的な建物個数Nにおける最適な、土地に帰
属する純収益S、建物に帰属する純収益b、還元率
r、建物の価額並びに建物その他の償却資産価額H
定期区分地上権価額TS、登記済定期借家権価額HM
、登記済定期転借権価額HS、専有率q、地下区分
地上権が設定されている場合の土地に帰属する純収益G
および建物に帰属する純収益b、地下区分地上権が設定
されている場合の建物の価額並びに建物その他の償却資
産価額H、地下区分地上権価額GS、登記済定期借家権
(地下区分)価額HMG、登記済定期転借権(地下区
分)価額HSGからなる諸要素値を設定入力または演算
によって求め、テーブル化してメモリ装置に記憶するス
テップ1と、所定の量的な建物個数Nを入力して第1
のレジスタに記憶するステップ2と、前記テーブルから
NにおけるS、b、rをそれぞれ読み出して、p1
=(S+b)12/rを演算して第2のレジスタ
に記憶するステップ3と、前記テーブルからNにおける
、TS、HM、HS、qをそれぞれ読み出し
て、p2=((H−TS)−(HM+H
))N/qを演算して第3のレジスタに記憶するス
テップ4と、前記テーブルからNにおけるG、b、rを
それぞれ読み出して、p3=(G+b)12/rを演
算して第4のレジスタに記憶するステップ5と、前記テ
ーブルからNにおけるH、GS、HMG、HSGをそれ
ぞれ読み出して、p4=((H−GS)−(HMG+
HSG))を演算して第5のレジスタに記憶するステッ
プ6と、前記第2乃至第5のレジスタからp1、p2
、p3、p4をそれぞれ読み出して、Nにおける
土地の価額(収益価格)P=p1−p2+p3
−p4を演算するステップ7と、前記演算された各N
におけるPを逐次前記メモリ装置に記憶すると共に、
前記各NにおけるPを連続的に表示装置に表示するス
テップ8と、前記Nを前記所定の量的な建物個数N
値まで変化させて前記ステップ3から前記ステップ8ま
での処理を繰り返し行うステップ9と、前記メモリ装置
に記憶されたPの中から最大値PNMAXを算出し、
前記表示装置上に明示するステップ10とからなること
を特徴とする。
【0021】第5の手段は、不動産鑑定評価方法におい
てえ、予め各量的な建物個数Nにおける最適な、土地に
帰属する純収益S、建物に帰属する純収益b、還元
率r、建物の価額並びに建物その他の償却資産価額
、定期区分地上権価額TS、登記済定期借家権価
額HM、登記済定期転借権価額HS、30年後の建
物譲渡特約付定期区分地上権価額HTS、専有率q、
地下区分地上権が設定されている場合の土地に帰属する
純収益Gおよび建物に帰属する純収益b、地下区分地上
権が設定されている場合の建物の価額並びに建物その他
の償却資産価額H、地下区分地上権価額GS、登記済定
期借家権(地下区分)価額HMG、登記済定期転借権
(地下区分)価額HSG、地下区分地上権が設定されて
いる場合の30年後の建物譲渡特約付定期区分地上権価
額HGSからなる諸要素値を設定入力または演算によっ
て求め、テーブル化してメモリ装置に記憶するステップ
1と、所定の量的な建物個数Nを入力して第1のレジ
スタに記憶するステップ2と、前記テーブルからNにお
けるS、b、rをそれぞれ読み出して、p1
(S+b)12/rを演算して第2のレジスタに記
憶するステップ3と、前記テーブルからNにおける
、TS、HM、HS、HTS、qをそれぞ
れ読み出して、p2=((H−TS)−(HM
+HS)−HTS)N/qを演算して第3のレジス
タに記憶するステップ4と、前記テーブルからNにおけ
るG、b、rをそれぞれ読み出して、p3=(G+
b)12/rを演算して第4のレジスタに記憶するステ
ップ5と、前記テーブルからNにおけるH、GS、HM
G、HSG、HGSをそれぞれ読み出して、p4
((H−GS)−(HMG+HSG)−HGS)を演算
して第5のレジスタに記憶するステップ6と、前記第2
乃至第5のレジスタからp1、p2、p3、p4
をそれぞれ読み出して、Nにおける土地の価額(収益
価格)P=p1−p2+p3−p4を演算す
るステップ7と、前記演算された各NにおけるPを逐
次前記メモリ装置に記憶すると共に、前記各Nにおける
を連続的に表示装置に表示するステップ8と、前記
Nを前記所定の量的な建物個数Nの値まで変化させて
前記ステップ3から前記ステップ8までの処理を繰り返
し行うステップ9と、前記メモリ装置に記憶されたP
の中から最大値PNMAXを算出し、前記表示装置上に
明示するステップ10とからなることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1ないし
図10に基づいて説明する。本件発明者は、不動産の鑑
定評価において極めて有効な下記に示す収益還元法によ
る不動産評価算定方法を考えた。 P4=(S+b)12N/r−(H−TS)N/q+ (G+b)12/r−(H−GS)・・・(4) P5=(S+b)12N/r−(H−TS)N/q・・(5) これらの算定式において、(S+b)Nおよび(G
+b)では、「地代」に相当するS(量的な建物個数
Nにおける土地に帰属する純収益)およびG(地下区分
地上権が設定されている場合の土地に帰属する純収
益)、「家賃」に相当するb(量的な建物個数Nにお
ける建物に帰属する純収益)およびb(地下区分地上権
が設定されている場合の建物に帰属する純収益)とによ
って、土地の収益と建物の収益とをそれぞれ独自に明確
に区別して算入している。さらに、上式では、従来の式
に比べて、新たに導入した定期区分地上権価額TS
(量的な建物個数Nにおける定期区分地上権価額)お
よびGS(地下区分地上権が設定されている場合の地下
区分地上権価額)を、(H−TS)Nないし(H−
GS)として算入している。
【0023】さらに、借家権や建物譲渡特約付借地権を
考慮した、本件発明の不動産の鑑定評価に係る極めて有
効な不動産評価算定方法を以下に示す。
【0024】 P1=(S+b)12N/r−((H−TS)−(HM+ HS)−HTS)N/q+(G+b)12/r− ((H−GS)−(HMG+HSG)−HGS)・・・(1) P2=(S+b)12N/r−((H−TS)−(HM+ HS))N/q+(G+b)12/r−((H−GS)− (HMG+HSG))・・・(2) P3=(S+b)12N/r−((H−TS)− HM)N/q+(G+b)12/r−((H−GS)− HMG)・・・(3) 上式において、(1)式ないし(3)式は、地下区分地
上権が設定され、土地に帰属する純収益Gおよび地下区
分地上権価額GSが算入されている場合であり、さら
に、(1)式は、新たに登記済定期借家権価額HM
(HMG)、登記済定期転借権価額HS(HS
G)、30年後の建物譲渡特約付定期区分地上権価額H
TS、および地下区分地上権が設定されている場合の
30年後の建物譲渡特約付定期区分地上権価額HGSが
算入されたものであり、(2)式は、新たに登記済定期
借家権価額HM(HMG)、および登記済定期転借権
価額HS(HSG)が算入されたものであり、(3)
式は、新たに登記済定期借家権価額HM(HMG)が
算入されたものである。
【0025】なお、(1)式ないし(3)式において、
地下区分地上権が設定されていない場合は、土地に帰属
する純収益G、建物に帰属する純収益b、建物価額H、
および地下区分地上権価額GS等の地下区分に係わる価
額全体を算入しないで構成することも可能であり、また
(1)式において、登記済定期転借権や登記済定期転借
権が設定されていない場合は、登記済定期借家権価額H
(HMG)および登記済定期転借権価額HS(H
SG)を算入しないで構成することも可能である。
【0026】ここで、上記の各式における各要素の意義
について説明する。P1、P2、P3、P4
P5、は、それぞれ(1)式ないし(5)式によって
求めようとしている、量的な建物個数Nにおける土地の
価額(収益価格)であり、P1は、後述する図1に示
される所有権価額/土地1坪(5)に相当する。
【0027】Sは、量的な建物個数Nにおける土地に
帰属する純収益であり、後述する図1に示す地代/専有
建坪(7)に相当する。
【0028】bは、量的な建物個数Nにおける建物に
帰属する純収益であり、後述する図1に示す家賃/専有
建坪(8)に相当する。
【0029】Nは、量的な建物個数であり、後述する図
1に示す専有建坪(1)に相当する。
【0030】rは、還元率であり、後述する図1に示す
る調達資金の利率(10)に相当する。
【0031】なお、還元率rは、土地が優良なPFI事
業や用途に使用される場合には、より小さな値に設定す
ることが可能となるものである。
【0032】qは、専有建坪/建坪(専有率)であり、
ここでは、後述する図1の(1)に例示するように、
0.8である。なお、専有率qも、土地が優良なPFI
事業や用途に使用される場合には、より小さな値に設定
することも可能となるものである。
【0033】Hは、量的な建物個数Nにおける建物の
価額ないし建物その他の償却資産価額であり、後述する
図1に示す建築費/専有建坪(9)に相当する。
【0034】TSは、量的な建物個数Nにおける定期
区分地上権価額であり、後述する図1に示す定期区分地
上権価額/専有建坪(3)に相当する。
【0035】HMは、量的な建物個数Nにおける登記
済定期借家権価額であり、これは営業権、暖簾、商号権
等の人的資産が裏付けされる比重が少なく、物的資産に
近い資産であり、後述する図1に示す登記済定期借家権
価額/専有建坪(11)に相当する。
【0036】HSは、量的な建物個数Nにおける登記
済定期転借権価額であり、物的資産の比重が低く、営業
権、暖簾、商号権等の人的資産が裏付けされる比重の高
い資産であり、後述する図1に示す登記済定期転借権価
額/専有建坪(12)に相当する。
【0037】HTSは、量的な建物個数Nにおける3
0年後の建物譲渡特約付定期区分地上権価額であり、後
述する図1に示す30年後の建物譲渡特約付定期区分地
上権価額/専有建坪(13)に相当する。
【0038】Gは、地下区分地上権が設定されている場
合の土地に帰属する純収益であり、ここでは、後述する
図1に示す浅深度地下15階建物における地代総額/
(土地1坪)S×専有建坪N(6)に設定し、G=S
×6としたが、これは大深度地下使用法の施行(平成
13年4月)に伴い、地下40m以上は公共用地として
しか使用できないことから、浅深度地下40mは略15
階分に相当するとして、N=6におけるS×6(一定
値)を採用している。勿論Gは他の方法で設定すること
も可能である。
【0039】bは、地下区分地上権が設定されている場
合の建物に帰属する純収益であり、ここでは、後述する
図1に示す浅深度地下15階建物における家賃/(専有
建坪)b×専有建坪Nに設定し、b=b×6とした
が、これも上記と同様に大深度地下使用法の施行に伴
い、N=6におけるb×6(一定値)を採用してい
る。bも他の方法で設定することが可能である。
【0040】Hは、地下区分地上権が設定されている場
合の建物の価額ないし建物その他の償却資産価額であ
り、後述する図1に示す浅深度地下15階建物における
建築費/(専有建坪)H×専有建坪Nに設定し、H=
×6としたが、これも上記と同様に大深度地下使用
法の施行に伴い、N=6におけるH×6(一定値)を
採用している。Hも他の方法で設定することが可能であ
る。
【0041】GSは、地下区分地上権が設定されている
場合の地下区分地上権価額であり、ここでは、後述する
図1に示す浅深度地下15階建物における定期区分地上
権価額/(専有建坪)TS×専有建坪N(4)に設定
し、GS=TS×6としたが、これも上記と同様に大
深度地下使用法の施行に伴い、N=6におけるTS×
6(一定値)を採用している。GSも他の方法で設定す
ることが可能である。
【0042】HMGは、地下区分地上権が設定されてい
る場合の登記済定期借家権(地下区分)価額であり、こ
れも営業権、暖簾、商号権等の人的資産が裏付けされる
比重が少なく、物的資産に近い資産であり、ここでは、
後述する図1に示す浅深度地下15階建物における登記
済定期借家権価額/(専有建坪)HM×専有建坪Nに
設定し、HMG=HM×6としたが、これも上記と同
様に大深度地下使用法の施行に伴い、N=6におけるH
×6(一定値)を採用している。HMGも他の方法
で設定することが可能である。
【0043】HGSは、地下区分地上権が設定されてい
る場合の30年後の建物譲渡特約付定期区分地上権価額
であり、ここでは、後述する図1に示す浅深度地下15
階建物における30年後の建物譲渡特約付定期区分地上
権価額/(専有建坪)HTS×専有建坪Nに設定し、
HGS=HTS×6としたが、これも上記と同様に大
深度地下使用法の施行に伴い、N=6におけるHTS
×6(一定値)を採用している。HGSも他の方法で設
定することが可能である。
【0044】12は、地代や家賃が月払いである場合の
12ヶ月を表し、土地に帰属する純収益S、Gおよび
建物に帰属する純収益b、bが、年間の収益を表す場
合は不要である。
【0045】ここで、これらの上記不動産鑑定評価方法
(1)式ないし(3)式において、定期区分地上権価額
TS、(地下区分地上権価額GS)、登記済定期借家
権HM、(登記済定期借家権(地下区分)価額HM
G、)、登記済定期転借権HS、(登記済定期転借権
(地下区分)価額HSG)を算定項目として想到するに
至った経緯について説明する。
【0046】元来、自己地上権とは、土地の所有者が地
上建物のために設定した地上権であり、不動産の附合・
混同により消滅することなく底地所有権の価値を高める
ことのできるものである。この自己地上権には、時間的
価値たる自己定期地上権と空間的価値たる自己区分地上
権とがある。自己定期地上権は、自己に対して、事前に
建替決議の合意を伴う、例えば、50年後等の定時期に
建替可能なように消滅する権利であるが、自己に対して
合意、契約することができるので、容易に設定可能なも
のであり、土地所有者自身によって土地所有権の収益価
値を高めることができるものである。一方、自己区分地
上権は、土地所有者自己が建物等を所有するために地下
または空間に地表を含めた上下の範囲を定めて設定され
た地上権であり、地表と離れて建物の特定の階層の区分
建物(例えば、6階部分)のみを所有する地上権とは異
なる。本発明に係わる定期区分地上権とは、このような
自己定期地上権と自己区分地上権とを合体したものであ
り、この定期区分地上権は、その一部を売却しても持分
移転するだけでよく、残留持分は既存の容積率や将来の
増加される容積率の空間的価値を確保できるものであ
り、自己地上権としての価値を大幅に高めることができ
るものである。本発明では、このような定期区分地上権
価額TS(GS)を上式(1)ないし(3)において
算入することにより、土地の価額(収益価格)P1
いしP3を適正な値に高めることを可能にしたもので
ある。
【0047】一方、定期借家権は、平成11年改正法に
より、導入されたものであり、期間の定めがある建物の
賃貸借をする場合において契約の更新がない定期建物賃
貸借であり、その一定期間中に譲渡、転貸の特約ができ
るものである。そのため、従来の借家権のような立退料
が不要であり、また不用意な契約の解除がないので、引
越移転費用・再開発利益の配分も不要な権利である。さ
らに譲渡、転貸可能なものの対価として返還義務のない
権利金設定料が土地収益価格の増加要因となるものであ
る。
【0048】さらに、建物の賃貸借を登記することによ
り、定期借家権という債権を登記済定期借家権として物
権化することができ、実物資産としての登記済定期借家
権価額HM(HMG)として元本性を高めることがで
きる。これは、建物所有者である家主が契約の更新がな
い特約を保証するために積極的に登記を行う結果であ
り、そのため家賃(転貸料)という利益を生み出す元本
の価値たる権利金設定料が、登記済定期借家権価額HM
(HMG)に付加されることが可能となり、不動産
資源たる土地所有権や建物所有権が正当に反映して評価
されたものとなり、土地の価額(収益価格)Pを高める
ことに寄与するものである。
【0049】また、建物の転借を登記することにより、
定期転借権という債権を登記済定期転借権HS(HS
G)として物権化することができ、実物資産としての登
記済定期転借権価額HS(HSG)として元本性を高
め、また、登記済定期転借権は営業的建物の場合に限ら
ず、居住用建物であっても、例えば、サブリース事業者
たる賃借人が他に転貸することを目的として、建物所有
者から建物を一括して居住用建物として賃借する居住用
建物の場合であっても、昨今のIT革命等においてはパ
ソコン1台で在宅勤務、在宅事業が可能な状況であるこ
とを考えると、居住用建物も登記済定期転借権の対象と
して拡大することが可能となり、転々借における権利金
設定料としての登記済定期転借権価額HS(HSG)
の算入対象が拡大される。
【0050】なお、上記の登記済定期借家権価額HM
(HMG)は、物的資産としての評価の比重の高いもの
であるが、登記済定期転借権価額HS(HSG)は、
企業の売上額、営業収益に基づく人的資産の評価の比重
の高いものである。
【0051】次に、図1および図2を用いて、上記
(1)式を一例として、土地の価額(収益価格)P1
の具体的な算定方法について説明する。なお、(2)式
ないし(5)式も下記の説明に準じて説明が可能であ
る。
【0052】図1は、既存建物が存在している建付地の
底地に対して、10階ないし50階建ての建物を建築す
る場合の、量的な建物個数である専有建坪(N)に対す
る土地所有権価額P1およびこれを算出するための諸
要素の変化を連続的に後述する表示装置4に表示した図
であり、同表において、(1)は、5階建既存建物の場
合および10階ないし50階建建物をそれぞれ建築する
と仮定した場合の建坪/土地1坪を表す。実際に計算に
用いられるのは、量的な建物個数である専有建坪(N)
である。なお、ここでは専有建坪(/建坪)q=0.8
である。
【0053】(2)は、量的な建物個数Nにおける家賃
総額(/土地1坪)を表し、家賃総額(/土地1坪)=
家賃(/専有建坪)b×専有建坪(N)で表される。
【0054】(3)は、土地1坪当たりの定期区分地上
権価額/(専有建坪)TSであり、10階建物(N=
4)の場合に50万円/専有建坪、および50階建物
(N=20)の場合に8万円/専有建坪に設定すること
により、10階建物〜50階建物間の定期区分地上権価
額/(専有建坪)TS=50万−(50万−8万)×
(N−4)/(20−4)で表される。
【0055】(4)は、定期区分地上権価額総額/土地
1坪であり、例えば、50年の一時金として支払われる
ものであり、定期区分地上権価額総額/土地1坪=定期
区分地上権価額/(専有建坪)TS×専有建坪Nで表
され、5階既存建物(N=2)の場合は、TS=50
万円とすることにより、定期区分地上権価額総額は50
万円×2=100万となる。
【0056】(5)は、量的な建物個数Nにおける所有
権価額(/土地1坪)P1であり、先に説明した式
(1)式のP1=(S+b)12N/r−((H
−TS)−(HM+HS)−HTS)N/q
+(G+b)12/r−((H−GS)−(HMG+H
SG)−HGS)で算出される。
【0057】(6)は、量的な建物個数Nにおける地代
総額/土地1坪であり、地代総額/土地1坪=地代/
(専有建坪)S×専有建坪Nで表される。
【0058】(7)は、量的な建物個数Nにおける地代
(/専有建坪)Sであり、5階既存建物の場合は25
00円/専有建坪であり、10階建物〜50階建物につ
いては、10階建物(N=4)の場合に2500円/専
有建坪、および50階建物(N=20)の場合に100
0円/専有建坪に設定することにより、10階建物〜5
0階建物間の量的な建物個数Nにおける地代(/専有建
坪)S=2500−(2500−1000)×(N−
4)/(20−4)で表される。
【0059】(8)は、量的な建物個数Nにおける家賃
(/専有建坪)bであり、5階既存建物の場合は1万
円であり、10階建物〜50階建物については、10階
建物(N=4)の場合に1万円、および50階建物(N
=20)の場合に5000円に設定することにより、1
0階建物〜50階建物間の各建物の量的な建物個数Nに
おける家賃(/専有建坪)b=1万−(1万−500
0)×(N−4)/(20−4)で表される。
【0060】(9)は、量的な建物個数Nにおける建築
費(/専有建坪)Hであり、5階既存建物の場合は1
00万円(/専有建坪)であり、10階建物〜50階建
物については、10階建物(N=4)〜25階建物(N
=10)の場合に100万円/専有建坪、および50階
建物(N=20)の場合に72万円/専有建坪に設定す
ることにより、25階建物〜50階建物間の量的な建物
個数Nにおける建築費(/専有建坪)H=100万−
(100万−72万)×(N−10)/(20−10)
で表される。
【0061】(10)は、還元率rであり、適正な調達
資金の利率に相当する。ここでは、5階既存建物〜50
階建物について年利3.5%に設定している。先にも述
べたように、還元率rは、優良なPFI事業等が行われ
る場合には、より小さな値に設定され、所有権価額P1
を高めることになる。
【0062】(11)は、登記済定期借家権価額(/専
有建坪)HMであり、HM=(定期区分地上権価額
(/専有建坪)TS+建築費(/専有建坪)H)×
0.8×0.3で表される。ここで、0.3は、借家権
割合を3割としたものであるが、これは適用地域等の事
情に応じて任意に設定可能な数値である。また、比率
0.8は、土地所有者と開発業者(ゼネコンディベロッ
パー)が共同事業者となって高層の区分建物を建築する
ような場合、土地価額と建物価額を所定の比率で完成建
物所有権を等価交換することによるものであり、その交
換比率を、例えば、0.8対0.2とし、土地所有者の
取得する比率を0.8としたことによるものである。
【0063】また、一時金としての登記済定期借家権価
額および登記済定期借家権(地下区分)価額はそれぞれ
独立して収益還元法の対象とすることができるものであ
り、それぞれHM=家賃(転々借家賃)(/専有建
坪)bHMN×12/r、HMG=家賃(転々借家賃)
(/専有建坪)bHMG×12/rに置き換えて表すこ
ともできる。
【0064】(12)は、登記済定期転借権価額HS
であり、HS=HM×0.2で表される。ここで
0.2は転借権割合を2割としたものであり、これは適
用地域等の事情に応じて任意に設定可能な数値である。
また、一時金としての登記済定期転借権価額および登記
済定期転借権(地下区分)価額はそれぞれ独立して収益
還元法の対象とすることができるので、それぞれHS
=家賃又は転々借家賃(/専有建坪)bHSN×12/
r、HSG=家賃又は転々借家賃(/専有建坪)b
HSGN×12/rに置き換えて表すこともできる。
【0065】(13)は、借地借家法第23条が適用さ
れる場合の量的な建物個数Nにおける30年後の建物譲
渡特約付定期区分地上権価額HTS(=HGS)であ
り、ここでは、HTS=(TS+H)×0.2×
0.252572(年3.5%の40年後の複利現価
率)で表される。なお、ここで比率0.2としたのは、
土地所有者と開発業者(ゼネコンディベロッパー)が共
同事業者となって高層の区分建物を建築するような場
合、土地価額と建物価額比で完成建物所有権を等価交換
することになるが、その交換比率を0.8対0.2とし
たので、土地所有者が権利者となり建物譲渡特約付定期
区分地上権が設定できるのは義務者たる開発業者の取得
する0.2を最大とすることになることによるものであ
る。また、先に述べたように、0.252572は年
3.5%の30年と50年の中間である40年後の複利
現価率を採用した数値である。
【0066】従来、我国においては、収益還元法の対象
物は賃貸用不動産のみならず、一般企業用不動産の収益
を売上額や営業権に基づいて算出している。そのため、
企業が高収益時はよいが、昨今ように企業が経営不振に
陥ったような場合、低収益不動産を抱えることとなり、
不動産評価の読み違いによる不動産デフレに陥る。その
ため、不動産評価に当たっては、企業の経営や事業評価
に依存しない不動産独自の評価、即ち、賃貸を想定した
ものに独立して行うべきものである。そして、その際の
賃料の設定に当たっては、例えば、上記(7)の50階
建物(N=20)の場合における地代(/専有建坪)S
=1000円や上記(8)の50階建物(N=20)
の場合における家賃(/専有建坪)b=5000円の
設定に当たっては、国際的な衣料品や食料品等の低価格
化と同様に、国際的な、例えば、米国やオーストラリア
等諸国の低価格賃料に相当する賃貸料を想定して設定さ
れるべきものである。ここで賃貸料を低価額に設定する
ことは賃貸需要を喚起する上で極めて重要である反面、
所有権価額Pを高めないように働くと考えられるが、こ
れは量的な建物個数Nによって十分所有権価額Pを高め
ることが可能となるものである。
【0067】なお、図1においては、不連続な量的な建
物個数である専有建坪(N)に対する土地所有権価額P
およびこれを算出するための諸要素の変化を示した
が、連続な量的な建物個数である専有建坪(N)に対す
る土地所有権価額P1およびこれを算出するための諸
要素の変化を表示できることは勿論のことである。
【0068】ここで、土地所有権価額P1を除く、図
1に示す量的な建物個数である専有建坪(N)に対する
最適な諸要素値は、上記(1)〜(4)、(6)〜(1
3)において説明したように、設定入力または所定の演
算によって求められ、それらがテーブル化されて後述す
るメモリ装置に記憶される。
【0069】図2は、図1において求めたと同様にし
て、量的な建物個数Nに対する土地所有権価額P1
および設定入力または所定の演算によって求められた諸
要素値の変化を後述する表示装置4にグラフ表示したも
のである。
【0070】次に、本発明の不動産鑑定評価方法に係る
土地の価額(収益価格)P1ないしP5による土地
所有権価額の算出法が優れている点について、従来の不
動産鑑定評価方法(B式)と対比しながら説明する。
【0071】図3は、従来の不動産鑑定評価方法である
下記に示すB式および本発明の不動産鑑定評価方法であ
る(1)式ないし(5)式のそれぞれに基づいて算出さ
れた専有建坪(量的な建物個数)Nに対する土地所有権
価額の連続的な変化を後述する表示装置4に表示した図
である。
【0072】なお、同図において、算出された所有権価
額の中で最高価額を示す所有権価額には△印が付され、
最高価額であることを明示している。
【0073】図4は、図3において求めたと同様にし
て、従来の不動産鑑定評価方法である下記に示すB式、
および本発明の不動産評価算定方法である(1)式ない
し(5)式のそれぞれに基づいて算出された専有建坪
(量的な建物個数)Nに対する土地所有権価額の変化を
後述する表示装置4にグラフ表示したものである。
【0074】なお、下記B式は先に示したB式に相当す
るものであるが、本発明の(1)式ないし(5)式と対
比し得るように変形したものである。 P=a(12N)/r−h(N/q)・・・B式 従来の不動産鑑定評価方法である上記B式では、その基
本要素であるaを「土地及び建物の純収益」としてお
り、土地と建物を合体した状態で算出し評価している。
即ち、これには、先にも述べたように、本来持っている
土地の収益と建物の収益とをそれぞれ独自に正当に評価
するとの発想がない。このような考えは歴史的に建物が
低層であったり土地に比べて相対的に建物の価値が低い
時代には適合し得ても、現在のように、大都市部におけ
る所与の土地に高層建築物や地下建築物が建築され、そ
の高層建築物等が多大な価値を有し、また所与の土地に
自己地上権等の設定(登記)が可能であり、さらにはそ
れらが移転(登記)が可能な場合には、上記従来の算定
手法では土地所有権価額を正当に評価し得ないといえ
る。
【0075】それに比べて、本発明の不動産鑑定評価方
法では、 P1=(S+b)12N/r−((H−TS)−(HM+ HS)−HTS)N/q+(G+b)12/r− ((H−GS)−(HMG+HSG)−HGS)・・・(1) P2=(S+b)12N/r−((H−TS)−(HM+ HS))N/q+(G+b)12/r−((H−GS)− (HMG+HSG))・・・(2) P3=(S+b)12N/r−((H−TS)− HM)N /q+(G+b)12/r−((H−GS)− HMG)・・・(3) P4=(S+b)12N/r−((H−TS)N/q+ G+b)12/r−((H−GS)・・・(4) P5=(S+b)12N/r−(H−TS)N/q・・(5) で示すように、(1)式ないし(5)式では、先にも述
べたように、(S+b)Nが算入され、さらに
(1)式ないし(4)式では(G+b)が算入され、S
、Gは「地代」、b、bは「家賃」と表されること
から、土地の収益と建物の収益とをそれぞれ独自に明確
に区別して評価しており、これがさらに(S+b
Nでは高層化されることにより量的な建物個数Nによっ
て倍加するように構成されている。これは所与の土地に
対して正当な評価が行われていると共に、土地所有権価
額P1ないしP5を適正な値に上昇させることを可
能にしている。
【0076】さらに、これも先に述べたように、従来の
B式に比べて、上記(1)式ないし(5)式では、定期
区分地上権価額TSが、また上記(1)式ないし
(4)式では地下区分地上権価額GSが、(H−TS
)Nないし(H−GS)として算入されている。(H
−TS)Nは、高層化することにより量的な建物個
数Nが増大すると共に建築価額H全体も増大するが、
所与の土地に対する設定ないし移転可能な地上権として
の定期区分地上権価額TSが算入され、それが高層化
することによる量的な建物個数Nの増大と共に定期区分
地上権価額TS全体を評価することとなり、土地所有
権価額P1ないしP5を適正な値に上昇させること
を可能にしている。また、(H−GS)では、建築価額
Hにより増大しているが、所与の土地に対する設定ない
し移転可能な地上権としての地下区分地上権価額GSが
算入されており、土地所有権価額の算定において地上権
としての地下区分地上権が正当に評価され、土地所有権
価額P1ないしP4を適正な値に上昇させることを
可能にしている。
【0077】さらに、地下区分地上権価額GSについて
いえば、平成13年4月からの大深度地下使用法の施行
に伴い、地下40m以上の深度は公共事業のため民間で
は利用できないこととなるが、公共事業を行うために
は、地表と地下40m間の浅深度地下には連絡通路ない
し地下構造物の構築が必然的に必要となり、地下区分地
上権価額GSがより一層評価され、さらには地下PFI
事業、地上PFI事業を喚起することとなる。また、地
下区分地上権価額GSは、有料ゴミ焼却プラント、地震
災害用有料備蓄倉庫、地震用地下防空壕セルター等の有
料地下区分建物等のPFI事業によって不動産証券化も
可能となる。
【0078】そして、本発明の上記(1)式ないし
(3)式では、従来のB式ないし(4)式、(5)式に
比べて、新たに登記済定期借家権価額HM、登記済定
期転借権価額HS、登記済定期借家権(地下区分)価
額HMGおよび登記済定期転借権(地下区分)価額HS
Gを用い、(HM+HS)N、およびHMG+HS
G(またはHMG)として算入されていることである。
(HM+HS)Nでは、高層化することにより量的
な建物個数Nが増大すると共に登記済定期借家権価額H
および登記済定期転借権価額HS全体が評価さ
れ、土地所有権価額P1ないしP3を適正な値に上
昇させることを可能にしている。さらに、HMG+HS
G(またはHMG)が算入されることにより、登記済定
期借家権価額(地下区分)HMGおよび/または登記済
定期転借権価額(地下区分)HSGが算入されており、
土地所有権価額の算定において地下区分を含めた登記済
定期借家権や登記済定期転借権が正当に評価され、土地
所有権価額P1ないしP3を適正な値に上昇させる
ことを可能にしている。
【0079】さらに、本発明の上記(1)式では、従来
のB式ないし(4)式、(5)式に比べて、量的な建物
個数Nにおける30年後の建物譲渡特約付定期区分地上
権価額HTSおよび30年後の建物譲渡特約付定期区
分地上権(地下区分)価額HGSが算入されており、3
0年後の土地の上の建物の対価を現在価額に評価して算
入することにより、より一層土地所有権価額P1を適
正な値に上昇させることを可能にしている。
【0080】ここで、30年後の建物譲渡特約付定期区
分地上権価額HTSを算入する理由は、建物価額H
は、本来、各式に示すように減価要因であるが、30年
後の建物譲渡特約付仮登記を付けた場合は、30年間後
に建物および定期区分地上権が取り戻されるものであ
り、30年後以降は建物は家賃収入の発生源となり得る
ものとなる。従って、これを現在価額に割り引いて算定
し、土地所有権価額Pに算入することが可能となったも
のである。
【0081】次に、図3について説明すると、5階建既
存建物において従来の算定方法によれば、10階までの
余力法定容積率があったとしても、建物を解体して更地
にしない限り、従来のB式によれば、建付地減価により
607.14万円にしか算定されなかった。また、本発
明の(5)式および(4)式によれば、建付地減価が不
要となり、10階建物では、それぞれ1464.28万
円および3386.96万円まで評価することが可能と
なり、最高値4811.53万円まで収益価格を高める
ことが可能となっている。
【0082】しかし、本件発明の(2)式では、10階
建物では、さらに登記済定期借家権価額HM、登記済
定期転借権価額HS、登記済定期借家権(地下区分)
価額HMG、および登記済定期転借権(地下区分)価額
HSGがそれぞれ算入されることにより、3809.3
6万円にまで高めることができ、さらに本件発明の
(1)式では、登記済定期借家権価額HM、登記済定
期転借権価額HS、登記済定期借家権(地下区分)価
額HMG、登記済定期転借権(地下区分)価額HSGに
加え、量的な建物個数Nにおける30年後の建物譲渡特
約付定期区分地上権価額HTS、および量的な建物個
数Nにおける地下区分地上権が設定されている場合の3
0年後の建物譲渡特約付定期区分地上権価額HGSが算
入されることにより、3883.16万円まで高めるこ
とができる。さらには、昨今の都心部における超高層ビ
ルの建築技術の発達、地下開発におけるシールド工法や
掘削技術の発達に伴う開発の容易性等を考慮し、地下区
分地上権による地下PFI事業が行われ社会資本の充実
が図られる場合には、最高値5653.73万円までの
収益価格を算出することが可能となる。
【0083】なお、ここで、一時金としての登記済定期
借家権価額HM、登記済定期転借権価額HS、登記
済定期借家権(地下区分)価額HMG、および登記済定
期転借権(地下区分)価額HSGは、それぞれ独立して
収益還元法の対象とすることができるものであり、それ
ぞれ家賃収入に置き換えて表現することもできるもので
ある。そのため、例えば、図1に示すように、50階建
物において、家賃(/専有建坪)b=5000円に対
して、家賃(/専有建坪)bHMN=560円となり、
定期借家人は、家賃5000円と一時金である登記済定
期借家権価額19.2万円を土地所有者に支払うことに
なるが、定期転借人に、家賃5000円+560円=5
560円と一時金である登記済定期転借権価額3.8万
円で転借することができる。その結果、定期転借権者の
家賃は5560円となるが、一時金が3.8万円と安く
なり、ベンチャー等の登記済定期転借権者にとって初期
投資を少なくすることができ、事業の立ち上げが容易と
なる。いわゆる、SPC(平成12年11月17に発令
された総理府令第128号の「資産の流動化に関する法
律施行令」に基づく特定目的会社)法人格の取得時に必
要な特定資産を少なくすることができ、ベンチャービジ
ネスを起こし易いインフラ環境の整備に寄与することが
できる。このためにもSPC法の使い勝手をよくする必
要もある。また、その結果として、定期借家権や定期転
借権の需要を喚起することができる。
【0084】このように、本発明の不動産鑑定評価方法
によれば、上記の各式に示すように、土地の価額(収益
価格)を正当に評価しかつ適正な価額にまで上昇させる
ことができるので、調達資金である銀行金利ないし不動
産証券配当利回りたる還元率rを従来の開発手法の場合
に比べて小さくすることが可能となり、その結果、建築
費Hを高価良質にしたり、または専有建坪(/建坪)q
に対し共用部分の比率を大きくすることが可能となる。
【0085】また、上記の各式に示すように、土地の価
額(収益価格)Pを適正な価額にまで上昇させることが
可能になると、民間PFI事業として資金調達が容易な
民有地を利用した低価良質な定借建物分譲や、廃棄物処
理施設のような公共事業に代わり、巨額の資金が必要な
IT特区やヒトゲノムDNA特区等の開発に税金等を投
入することなく推進することが可能となる。さらに、民
間PFI事業による道路建設において、地代等Sが入っ
てこなくても、空中権である容積率があることにより、
それを定期区分地上権TSを等価交換によって近隣の新
築ビル群に売却することにより、何戸分かの区分建物所
有権を取得し、家賃収入を得て地代S分として充当する
ことができ、底地所有権者は私有権の状態でも民間事業
PFIにより公共事業に代わる巨大私道や巨大民間道路
建設が可能となるものである。さらに、私有権の状態で
将来の容積率上昇が期待でき、かつ私道提供に何等犠牲
を払わないで済ませることが可能となる。即ち、地上土
地を利用しないで価値の創造が可能となり、家賃収入を
想定した収益還元価格を算出することが可能となる。
【0086】また建物価額Hは、土地所有権価額Pの算
定において、他の価額から独立して算入されるものであ
り、このことは建物(H)が存在しなくても土地所有権
価額Pの算定が可能であることを示すものであり、例え
ば、PFI事業において、道路、防災空地、植林人工林
等の公共・公益地において、建物、構造物が建てられな
くても、その土地に対する土地所有権価額Pを正当に評
価し高めることが可能となる。
【0087】さらには、学校、公園等の公共の目的に供
される不動産では収益の把握が困難なものとして収益還
元価額はないものとされ、また学校敷地、公園敷地、神
社仏閣等の歴史的建造物については乱開発が規制されて
いるが、それらの敷地に容積率を与え、隣接地の超高層
マンションに空中権として売却し、等価交換としてその
マンションの区分建物を数戸取得して家賃に基づく学校
敷地や公園敷地等の収益還元法の算出も可能となるもの
である。これにより修繕維持管理費も捻出できる。
【0088】さらに、本発明の不動産鑑定評価方法の特
徴的なことは、上記の各式で示される計算手法が他の資
産の計算手法と密接に関係あるビジネスモデル手法に係
わる点にある。このような不動産鑑定評価方法が可能で
あるのは、我国の独特の法律環境によるものである。即
ち、欧米等にはない建物に対する登記簿があり、さらに
は、土地と建物が附合していないことにより、自己定期
区分地上権や定期借家権や定期転借権といった権利が独
立して存在し、それぞれについて登記が可能であり、そ
れらがそれぞれ独立して法則性、計算性を備え、将来の
見積予測等が可能な算定方法に対応していることにあ
る。
【0089】さらには、土地所有者は、本発明のような
不動産鑑定評価方法が可能となることにより、この不動
産鑑定評価方法の各価額を発生させる権利、例えば、自
己定期区分地上権TSや定期借家権HMを対象として不
動産証券化し、資金調達を図ることが可能となるもので
ある。このように不動産証券の発行は、他の資産と同様
の市場において不動産資源の有効活用が可能となり、逆
にこれによって本発明に係る不動産鑑定評価方法の信頼
性を保証することにもなる。
【0090】次に、本発明の上記各式に示される不動産
鑑定評価方法を実現するためのハードウエア構成および
ソフトウエア構成について説明する。
【0091】図5は本発明の不動産鑑定評価方法を実現
するためのハードウエア構成の一例を示す図である。同
図において、1は後述する各種のプログラムに従って各
種の演算処理を実行する、主として算術・論理演算回路
やレジスタ等から構成される中央演算処理装置、2は演
算処理等に必要なデータを入力する入力装置、3は、後
述する図6ないし図10に示されるフローチャートに係
わるプログラムを実行する不動産鑑定評価プログラム
や、図1に示すような量的な建物個数Nに対する諸要素
値を算出するために必要な各種の諸要素値演算処理用プ
ログラムや、図1にすような量的な建物個数Nに対する
設定入力または演算処理によって算出された諸要素値か
ら成るテーブル等を記憶するメモリ装置、4は図1ない
し図4に示するような結果を出力表示する表示装置であ
る。
【0092】図6ないし図10は、それぞれ土地の価額
(収益価格)P1ないしP5を算出するための処理
手順を示すフローチャートである。
【0093】図6は土地の価額(収益価格)P1を算
出するための処理手順を示すフローチャートである。ス
テップ1にて、量的な建物個数Nにおける、土地に帰属
する純収益S、建物に帰属する純収益b、還元率
r、建物の価額並びに建物その他の償却資産価額H
定期区分地上権価額TS、登記済定期借家権価額HM
、登記済定期転借権価額HS、30年後の建物譲渡
特約付定期区分地上権価額HTS、専有率q、地下区
分地上権が設定されている場合の土地に帰属する純収益
Gおよび建物に帰属する純収益b、地下区分地上権が設
定されている場合の建物の価額並びに建物その他の償却
資産価額H、地下区分地上権価額GS、登記済定期借家
権(地下区分)価額HMG、登記済定期転借権(地下区
分)価額HSG、地下区分地上権が設定されている場合
の30年後の建物譲渡特約付定期区分地上権価額HGS
等からなる諸要素値を設定入力または演算によって求
め、テーブル化してメモリ装置に記憶する。ステップ2
にて、予め所定の量的な建物個数N(例えば、50F
建物の場合は、N=20)を入力して第1のレジスタ
に記憶する。
【0094】ステップ3にて、量的な建物個数N(専有
建坪)を1に設定する。ステップ4にて、前記テーブル
からNにおけるS、b、rをそれぞれ読み出して、
p1=(S+b)12/rを演算して第2のレジ
スタに記憶する。ステップ5にて、前記テーブルからN
におけるH、TS、HM、HS、HTS、q
をそれぞれ読み出して、p2=((H−TS)−
(HM+HS)−HTS)N/qを演算して第3
のレジスタに記憶する。ステップ6にて、前記テーブル
からNにおけるG、b、rをそれぞれ読み出して、p3
=(G+b)12/rを演算して第4のレジスタに記
憶する。ステップ7にて、前記テーブルからNにおける
H、GS、HMG、HSG、HGSをそれぞれ読み出し
て、p4=((H−GS)−(HMG+HSG)−H
GS)を演算して第5のレジスタに記憶する。ステップ
8にて前記第2ないし第5のレジスタからp1、p2
、p3、p4をそれぞれ読み出して、土地の価額
(収益価格)P=p1−p2+p3−p4
演算する。ステップ9にて、前記演算された各Nにおけ
る前記Pを逐次前記メモリ装置に記憶すると共に、前
記各Nにおける前記Pを図3または図4に示すように
連続的に表示装置に表示する。ステップ10にて、各N
が所定の量的な建物個数Nまで処理されたかを判定
し、所定の量的な建物個数Nに達していない場合は、
ステップ11にて量的な建物個数N=N+1にして、ス
テップ4からステップ10までの処理を繰り返す。ステ
ップ10にて、所定の量的な建物個数Nまで処理した
場合は、ステップ12にて、それまで求められて前記メ
モリ装置に記憶されている前記P1の中から最大値P
MAXを算出し、図3に示すように、P1の中で
の最大値P1NMAXに△印を付して最大値であること
を明示する。
【0095】この最大値P1NMAXをを知ることによ
り、定期区分地上権価額、地下区分地上権価額、登記済
定期借家権価額、登記済定期転借権価額、登記済定期借
家権(地下区分)価額、登記済定期転借権(地下区分)
価額、30年後の建物譲渡特約付定期区分地上権価額、
地下区分地上権が設定されている場合の30年後の建物
譲渡特約付定期区分地上権価額等が算入される場合の、
最大の土地の価額(収益価格)P1が幾らになるか、
また最大の土地の価額(収益価格)P1がいかなる量
的な建物個数Nにおいて得られるかを明確に把握するこ
とが可能となる。
【0096】なお、ここで上記最大値P1NMAXには
△印を付して最大値であることを明示しているが、明示
手段はこれに限定されず色を変える等の他の周知手段を
用いてもよいことはいうまでもない。
【0097】上記の算出の結果、仮に土地の価額(収益
価格)が最大値P1NMAX未満に算定されるような場
合は、そのときの量的な建物個数Nと最大値P1
NMAXのときの量的な建物個数Nとの差分を他の優良
なPFI事業、例えば、超高層の公営病院等に空中権と
して売却することにより、土地の価額(収益価格)とし
て最大値P1NMAXを採用することも可能である。
【0098】図7は土地の価額(収益価格)P2を算
出するための処理手順を示すフローチャートである。
ステップ21にて、量的な建物個数Nにおける、
土地に帰属する純収益S、建物に帰属する純収益
、還元率r、建物の価額並びに建物その他の償却資
産価額H、定期区分地上権価額TS、登記済定期借
家権価額HM、登記済定期転借権価額HS、専有率
q、地下区分地上権が設定されている場合の土地に帰属
する純収益Gおよび建物に帰属する純収益b、地下区分
地上権が設定されている場合の建物の価額並びに建物そ
の他の償却資産価額H、地下区分地上権価額GS、登記
済定期借家権(地下区分)価額HMG、登記済定期転借
権(地下区分)価額HSG、等からなる諸要素値を設定
入力または演算によって求め、テーブル化してメモリ装
置に記憶する。ステップ22にて、予め所定の量的な建
物個数N(例えば、50F建物の場合は、N=2
0)を入力して第1のレジスタに記憶する。ステップ2
3にて、量的な建物個数N(専有建坪)を1に設定す
る。
【0099】ステップ24にて、前記テーブルからNに
おけるS、b、rをそれぞれ読み出して、p1
(S+b)12/rを演算して第2のレジスタに記
憶する。ステップ25にて、前記テーブルからNにおけ
るH、TS、HM、HS、qをそれぞれ読み出
して、p2=((H−TS)−(HM+H
))N/qを演算して第3のレジスタに記憶する。
ステップ26にて、前記テーブルからNにおけるG、
b、rをそれぞれ読み出して、p3=(G+b)12
/rを演算して第4のレジスタに記憶する。ステップ2
7にて、前記テーブルからNにおけるH、GS、HM
G、HSGをそれぞれ読み出して、p4=((H−G
S)−(HMG+HSG))を演算して第5のレジスタ
に記憶する。ステップ28にて前記第2ないし第5のレ
ジスタからp1、p2、p3、p4をそれぞれ
読み出して、土地の価額(収益価格)P2=p1
p2+p3−p4を演算する。ステップ29に
て、前記演算された各Nにおける前記P2を逐次前記
メモリ装置に記憶すると共に、前記各Nにおける前記P
を図3または図4に示すように連続的に表示装置に
表示する。ステップ30にて、各Nが所定の量的な建物
個数Nまで処理されたかを判定し、所定の量的な建物
個数Nに達していない場合は、ステップ31にて量的
な建物個数N=N+1にして、ステップ24からステッ
プ30までの処理を繰り返す。ステップ30にて、所定
の量的な建物個数Nまで処理した場合は、ステップ3
2にて、前記メモリ装置に記憶された前記P2の中か
ら最大値P2NMAXを算出し、図3に示すように、P
の中での最大値P2NMAXに△印を付して最大値
であることを明示する。
【0100】この最大値P2NMAXを知ることによ
り、定期区分地上権価額、地下区分地上権価額、登記済
定期借家権価額、登記済定期転借権価額、登記済定期借
家権(地下区分)価額、登記済定期転借権(地下区分)
価額等が算入される場合の、最大の土地の価額(収益価
格)P2が幾らになるか、また最大の土地の価額(収
益価格)P2がいかなる量的な建物個数Nにおいて得
られるかを明確に把握することが可能となる。
【0101】図8は土地の価額(収益価格)P3を算
出するための処理手順を示すフローチャートである。ス
テップ41にて、量的な建物個数Nにおける、土地に帰
属する純収益S、建物に帰属する純収益b、還元率
r、建物の価額並びに建物その他の償却資産価額H
定期区分地上権価額TS、登記済定期借家権価額HM
、専有率q、地下区分地上権が設定されている場合の
土地に帰属する純収益Gおよび建物に帰属する純収益
b、地下区分地上権が設定されている場合の建物の価額
並びに建物その他の償却資産価額H、地下区分地上権価
額GS、登記済定期借家権(地下区分)価額HMG、等
からなる諸要素値を設定入力または演算によって求め、
テーブル化してメモリ装置に記憶する。ステップ42に
て、予め所定の量的な建物個数N(例えば、50F建
物の場合は、N=20)を入力して第1のレジスタに
記憶する。ステップ43にて、量的な建物個数N(専有
建坪)を1に設定する。ステップ44にて、前記テーブ
ルからNにおけるS、b、rをそれぞれ読み出し
て、p1=(S+b)12/rを演算して第2の
レジスタに記憶する。ステップ45にて、前記テーブル
からNにおけるH、TS、HM、HS、qをそ
れぞれ読み出して、p2=((H−TS)−HM
)N/qを演算して第3のレジスタに記憶する。ステ
ップ46にて、前記テーブルからNにおけるG、b、r
をそれぞれ読み出して、p3=(G+b)12/rを
演算して第4のレジスタに記憶する。ステップ47に
て、前記テーブルからNにおけるH、GS、HMGをそ
れぞれ読み出して、p4=((H−GS)−HMG)
を演算して第5のレジスタに記憶する。ステップ48に
て前記第2ないし第5のレジスタからp1、p2
p3、p4をそれぞれ読み出して、土地の価額(収
益価格)P3=p1−p2+p3−p4を演
算する。ステップ49にて、前記演算された各Nにおけ
る前記P3を逐次前記メモリ装置に記憶すると共に、
前記各Nにおける前記P3を図3または図4に示すよ
うに連続的に表示装置に表示する。ステップ50にて、
各Nが所定の量的な建物個数Nまで処理されたかを判
定し、所定の量的な建物個数Nに達していない場合
は、ステップ51にて量的な建物個数N=N+1にし
て、ステップ54からステップ50までの処理を繰り返
す。ステップ50にて、所定の量的な建物個数Nまで
処理した場合は、ステップ52にて、前記メモリ装置に
記憶された前記P3の中から最大値P3NMAXを算
出し、図3に示すように、P3の中での最大値P3
NMAXに△印を付して最大値であることを明示する。
【0102】この最大値P3NMAXにより、定期区分
地上権価額、登記済定期借家権価額、登記済定期借家権
(地下区分)価額等が算入される場合の、最大の土地の
価額(収益価格)P3が幾らになるか、また最大の土
地の価額(収益価格)P3がいかなる量的な建物個数
Nにおいて得られるかを知ることが可能となる。
【0103】図9は土地の価額(収益価格)P4を算
出するための処理手順を示すフローチャートである。ス
テップ61にて、量的な建物個数Nにおける、土地に帰
属する純収益S、建物に帰属する純収益b、還元率
r、建物の価額並びに建物その他の償却資産価額H
定期区分地上権価額TS、専有率q、地下区分地上権
が設定されている場合の土地に帰属する純収益Gおよび
建物に帰属する純収益b、地下区分地上権が設定されて
いる場合の建物の価額並びに建物その他の償却資産価額
H、地下区分地上権価額GS、等からなる諸要素値を設
定入力または演算によって求め、テーブル化してメモリ
装置に記憶する。ステップ62にて、予め所定の量的な
建物個数N(例えば、50F建物の場合は、N=2
0)を入力して第1のレジスタに記憶する。ステップ6
3にて、量的な建物個数N(専有建坪)を1に設定す
る。ステップ64にて、前記テーブルからNにおけるS
、b、rをそれぞれ読み出して、p1=(S
)12/rを演算して第2のレジスタに記憶する。
ステップ65にて、前記テーブルからNにおけるH
TS、qをそれぞれ読み出して、p2=((H
TS)N/qを演算して第3のレジスタに記憶する。
ステップ66にて、前記テーブルからNにおけるG、
b、rをそれぞれ読み出して、p3=(G+b)12
/rを演算して第4のレジスタに記憶する。ステップ6
7にて、前記テーブルからNにおけるH、GSをそれぞ
れ読み出して、p4=(H−GS)を演算して第5の
レジスタに記憶する。ステップ68にて前記第2ないし
第5のレジスタからp1、p2、p3、p4
それぞれ読み出して、土地の価額(収益価格)P4
p1−p2+p3−p4を演算する。ステップ
69にて、前記演算された各Nにおける前記P4を逐
次前記メモリ装置に記憶すると共に、前記各Nにおける
前記P4を図3または図4に示すように連続的に表示
装置に表示する。ステップ70にて、各Nが所定の量的
な建物個数Nまで処理されたかを判定し、所定の量的
な建物個数Nに達していない場合は、ステップ71に
て量的な建物個数N=N+1にして、ステップ64から
ステップ70までの処理を繰り返す。ステップ70に
て、所定の量的な建物個数Nまで処理した場合は、ス
テップ72にて、前記メモリ装置に記憶された前記P4
の中から最大値P4NMAXを算出し、図3に示すよ
うに、P4の中での最大値P4NMAXに△印を付し
て最大値であることを明示する。
【0104】この最大値P4NMAXにより、定期区分
地上権価額、地下区分地上権価額等が算入される場合
の、最大の土地の価額(収益価格)P4が幾らになる
か、また最大の土地の価額(収益価格)P4がいかな
る量的な建物個数Nにおいて得られるかを知ることが可
能となる。
【0105】図10は土地の価額(収益価格)P5
算出するための処理手順を示すフローチャートである。
ステップ81にて、量的な建物個数Nにおける、土地に
帰属する純収益S、建物に帰属する純収益b、還元
率r、建物の価額並びに建物その他の償却資産価額
、定期区分地上権価額TS、専有率q、等からな
る諸要素値を設定入力または演算によって求め、テーブ
ル化してメモリ装置に記憶する。ステップ82にて、予
め所定の量的な建物個数N(例えば、50F建物の場
合は、N=20)を入力して第1のレジスタに記憶す
る。ステップ83にて、量的な建物個数N(専有建坪)
を1に設定する。ステップ84にて、前記テーブルから
NにおけるS、b、rをそれぞれ読み出して、p1
=(S+b)12/rを演算して第2のレジスタ
に記憶する。ステップ85にて、前記テーブルからNに
おけるH、TS、qをそれぞれ読み出して、p2
=(H−TS)N/qを演算して第3のレジスタに
記憶する。ステップ86にて前記第2ないし第3のレジ
スタからp1、p2をそれぞれ読み出して、土地の
価額(収益価格)P5=p1−p2を演算する。
ステップ87にて、前記演算された各Nにおける前記P
を逐次前記メモリ装置に記憶すると共に、前記各N
における前記P5を図3または図4に示すように連続
的に表示装置に表示する。ステップ88にて、各Nが所
定の量的な建物個数Nまで処理されたかを判定し、所
定の量的な建物個数Nに達していない場合は、ステッ
プ89にて量的な建物個数N=N+1にして、ステップ
84からステップ88までの処理を繰り返す。ステップ
88にて、所定の量的な建物個数Nまで処理した場合
は、ステップ90にて、前記メモリ装置に記憶された前
記P5の中から最大値P5NMAXを算出し、図3に
示すように、P5の中での最大値P5NMAXに△印
を付して最大値であることを明示する。
【0106】この最大値P5NMAXにより、定期区分
地上権価額、地下区分地上権価額等が算入される場合
の、最大の土地の価額(収益価格)P5が幾らになる
か、また最大の土地の価額(収益価格)P5がいかな
る量的な建物個数Nにおいて得られるかを知ることが可
能となる。
【0107】なお、図6ないし図10のフローチャート
において、各量的な建物個数Nにおける定期区分地上権
価額TS(GS)、地代(/専有建坪)S(G)、
家賃(/専有建坪)b(b)、建築費(/専有建坪)
(H)、登記済定期借家権価額HM(HM
)、登記済定期転借権価額HS(HSG)、3
0年後の建物譲渡付定期区分地上権価額HTS(HG
S)から成る諸要素値は、21頁〜24頁の(1)〜
(13)に示すように設定入力または演算によって求め
られ、テーブル化されてメモリ装置3に記憶されてい
る。
【0108】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、(S
+b)Nにおいて地代S、家賃bが算入され、土
地の収益と建物の収益とをそれぞれ独自に明確に区別し
て評価しており、これが高層化することにより量的な建
物個数Nによって倍加され、これにより所与の土地に対
して正当な評価が行われと共に、土地所有権価額P
適正な値に上昇させることを可能にしている。さらに、
所与の土地に対する設定ないし移転可能な地上権として
の定期区分地上権価額TSが算入され、それが高層化
することによる量的な建物個数Nの増大と共に定期区分
地上権価額TS全体が評価され、土地所有権価額を適
正な値に上昇させることを可能にしている。さらに、最
大の土地の価額(収益価格)Pを明示することによ
り、地下区分地上権が算入されない場合の最大の土地の
価額(収益価格)Pが幾らになるか、また最大の土地
の価額(収益価格)Pがいかなる量的な建物個数Nに
おいて得られるかを明瞭に把握できることを可能にして
いる。また、諸要素値を設定入力または演算によって求
め、テーブル化してメモリ装置に記憶しておき、演算
時、テーブルから必要な諸要素値を読み出して演算を行
うので、処理を迅速に行うことが可能となる。
【0109】請求項2に記載の発明によれば、(S
)Nおよび(G+b)において、地代S、G、家
賃b、b算入され、土地の収益と建物の収益とをそれ
ぞれ独自に明確に区別して評価しており、これが高層化
することにより量的な建物個数Nによって倍加され、こ
れによって所与の土地に対して正当な評価が行われると
共に、土地所有権価額Pを適正な値に上昇させること
を可能にしている。さらに、所与の土地に対する設定な
いし移転可能な地上権としての定期区分地上権価額TS
が算入され、それが高層化することによる量的な建物
個数Nの増大と共に定期区分地上権価額TS全体が評
価され、さらに地下区分地上権が設定された場合の地下
区分地上権価額GSが算入され、土地所有権価額を適正
な値に上昇させることを可能にしている。さらに、最大
の土地の価額(収益価格)Pを明示することにより、
最大の土地の価額(収益価格)Pが幾らになり、また
最大の土地の価額(収益価格)Pがいかなる量的な建
物個数Nにおいて得られるかを明瞭に把握できることを
可能にしている。また、諸要素値を設定入力または演算
によって求め、テーブル化してメモリ装置に記憶してお
き、演算時、テーブルから必要な諸要素値を読み出して
演算を行うので、処理を迅速に行うことが可能となる。
【0110】請求項3に記載の発明によれば、(S
)Nおよび(G+b)において、地代S、Gおよ
び家賃b、bが算入され、土地の収益と建物の収益と
をそれぞれ独自に明確に区別して評価しており、これが
高層化することにより量的な建物個数Nによって倍加さ
れ、これにより所与の土地に対して正当な評価が行われ
ると共に、土地所有権価額Pを適正な値に上昇させる
ことを可能にしている。さらに、所与の土地に対する設
定ないし移転可能な地上権としての定期区分地上権価額
TSが算入され、それが高層化することによる量的な
建物個数Nの増大と共に定期区分地上権価額TS全体
が評価され、さらに地下区分地上権が設定された場合の
地下区分地上権価額GS、登記された定期借家権として
の登記済定期借家権価額HM、登記済定期借家権(地
下区分)価額HMGが算入され、また土地所有権価額を
適正な値に上昇させることを可能にしている。さらに、
最大の土地の価額(収益価格)Pを明示することによ
り、最大の土地の価額(収益価格)Pが幾らになり、
また最大の土地の価額(収益価格)Pがいかなる量的
な建物個数Nにおいて得られるかを明瞭に把握できるこ
とを可能にしている。また、諸要素値を設定入力または
演算によって求め、テーブル化してメモリ装置に記憶し
ておき、演算時、テーブルから必要な諸要素値を読み出
して演算を行うので、処理を迅速に行うことが可能とな
る。
【0111】請求項4に記載の発明によれば、(S
)Nおよび(G+b)において、地代S、Gおよ
び家賃b、bが算入され、土地の収益と建物の収益と
をそれぞれ独自に明確に区別して評価しており、これが
高層化することにより量的な建物個数Nによって倍加さ
れ、これにより所与の土地に対して正当な評価が行われ
ると共に、土地所有権価額Pを適正な値に上昇させる
ことを可能にしている。さらに、所与の土地に対する設
定ないし移転可能な地上権としての定期区分地上権価額
TSが算入され、それが高層化することによる量的な
建物個数Nの増大と共に定期区分地上権価額TS全体
が評価され、さらに地下区分地上権が設定された場合の
地下区分地上権価額GS、登記された定期借家権として
の登記済定期借家権価額HMN、登記済定期借家権(地
下区分)価額HMG、および登記された定期転借権とし
ての登記済定期転借権価額HS、登記済定期転借権
(地下区分)価額HSGが算入されることにより、さら
に土地所有権価額を適正な値に上昇させることを可能に
している。また、最大の土地の価額(収益価格)P
明示することにより、この不動産鑑定評価方法におい
て、最大の土地の価額(収益価格)Pが幾らになり、
また最大の土地の価額(収益価格)Pがいかなる量的
な建物個数Nにおいて得られるかを明瞭に把握できるこ
とを可能にしている。また、諸要素値を設定入力または
演算によって求め、テーブル化してメモリ装置に記憶し
ておき、演算時、テーブルから必要な諸要素値を読み出
して演算を行うので、処理を迅速に行うことが可能とな
る。
【0112】請求項5に記載の発明によれば、(S
)Nおよび(G+b)において、地代S、Gおよ
び家賃b、bが算入され、土地の収益と建物の収益と
をそれぞれ独自に明確に区別して評価しており、これが
高層化することにより量的な建物個数Nによって倍加さ
れ、これによって所与の土地に対して正当な評価が行わ
れると共に、土地所有権価額Pを適正な値に上昇させ
ることを可能にしている。さらに、所与の土地に対する
設定ないし移転可能な地上権としての定期区分地上権価
額TSが算入され、それが高層化することによる量的
な建物個数Nの増大と共に定期区分地上権価額TS
体が評価され、さらに地下区分地上権が設定された場合
の地下区分地上権価額GS、登記された定期借家権とし
ての登記済定期借家権価額HM、登記済定期借家権
(地下区分)価額HMG、登記された定期転借権として
の登記済定期転借権価額HS、登記済定期転借権(地
下区分)価額HSG、30年後の建物譲渡特約付定期区
分地上権価額HTS、および地下区分地上権が設定さ
れている場合の30年後の建物譲渡特約付定期区分地上
権価額HGSが算入されることにより、さらに土地所有
権価額を適正な値に上昇させることを可能にしている。
また、最大の土地の価額(収益価格)Pを明示するこ
とにより、この不動産鑑定評価方法において、最大の土
地の価額(収益価格)Pが幾らになり、また最大の土
地の価額(収益価格)Pがいかなる量的な建物個数N
において得られるかを明瞭に把握できることを可能にし
ている。
【0113】また、諸要素値を設定入力または演算によ
って求め、テーブル化してメモリ装置に記憶しておき、
演算時、テーブルから必要な諸要素値を読み出して演算
を行うので、処理を迅速に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建付地の底地に対して、10階ないし50階建
ての建物を建築する場合の、量的な建物個数Nに対する
土地所有権価額P1およびこれを算出するための諸要
素の変化を連続的に表示装置に表示した図である。
【図2】図1のものと同様にして、量的な建物個数Nに
対する土地所有権価額P1およびこれを求めるために
設定ないし算出された各種の要素の変化を表示装置4に
グラフ表示した図である。
【図3】従来の不動産鑑定評価方法であるB式、および
本発明の不動産鑑定評価方法である(1)式ないし
(5)式のそれぞれに基づいて算出された専有建坪(量
的な建物個数)Nに対する土地所有権価額の変化を連続
的に表示装置4に表示した図である。
【図4】図3のものと同様に、従来の不動産鑑定評価方
法であるB式、および本発明の不動産鑑定評価方法であ
る(1)式ないし(5)式のそれぞれに基づいて算出さ
れた専有建坪(量的な建物個数)Nに対する土地所有権
価額の変化を表示装置4にグラフ表示した図である。
【図5】本発明の不動産鑑定評価方法を実現するための
ハードウエア構成の一例を示す図である。
【図6】本発明の不動産鑑定評価方法に係る土地の価額
(収益価格)P1をコンピュータにおいて算出するた
めの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の不動産鑑定評価方法に係る土地の価額
(収益価格)P2をコンピュータにおいて算出するた
めの処理手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の不動産鑑定評価方法に係る土地の価額
(収益価格)P3をコンピュータにおいて算出するた
めの処理手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の不動産鑑定評価方法に係る土地の価額
(収益価格)P4をコンピュータにおいて算出するた
めの処理手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の不動産鑑定評価方法に係る土地の価
額(収益価格)P5をコンピュータにおいて算出する
ための処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
P1、P2、P3、P4、P5 (1)式〜
(5)式によって求める土地の価額 P 量的な建物個数Nにおける土地の価額(収益価
格) S 量的な建物個数Nにおける土地に帰属する純収益 b 量的な建物個数Nにおける建物に帰属する純収益 N 量的な建物個数 r 還元率 q 専有率 H 量的な建物個数Nにおける建物の価額および建物
その他の償却資産価額 TS 量的な建物個数Nにおける定期区分地上権価額 HM 量的な建物個数Nにおける登記済定期借家権価
額 HS 量的な建物個数Nにおける登記済定期転借権価
額 HTS 量的な建物個数Nにおける30年後の建物譲
渡特約付定期区分地上権価額 G 地下区分地上権が設定されている場合の土地に帰属
する純収益 b 地下区分地上権が設定されている場合の建物に帰属
する純収益 H 地下区分地上権が設定されている場合の建物の価額
および建物その他の償却資産価額 GS 地下区分地上権が設定されている場合の地下区分
地上権価額 HMG 登記済定期借家権(地下区分)価額 HSG 登記済定期転借権(地下区分)価額 HGS 地下区分地上権が設定されている場合の30年
後の建物譲渡特約付定期区分地上権価額 1 中央演算処理装置 2 入力装置 3 メモリ装置 4 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−68096(JP,A) 特開 平10−320459(JP,A) 岡本茂延著,不動産鑑定評価読本,株 式会社酒井書店,1998年12月10日,p. 141−149 鑑定評価倫理研究会編,要説不動産鑑 定評価基準,住宅新報社,2000年 6月 2日,p.115−127 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60 122 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め各量的な建物個数Nにおける最適
    な、土地に帰属する純収益S、建物に帰属する純収益
    、還元率r、建物の価額並びに建物その他の償却資
    産価額H、定期区分地上権価額TS、専有率qから
    なる諸要素値を設定入力または演算によって求め、テー
    ブル化してメモリ装置に記憶するステップ1と、所定の
    量的な建物個数Nを入力して第1のレジスタに記憶す
    るステップ2と、前記テーブルからNにおけるS、b
    、rをそれぞれ読み出して、p1=(S+b
    12/rを演算して第2のレジスタに記憶するステップ
    3と、前記テーブルからNにおけるH、TS、qを
    それぞれ読み出して、p2=(H−TS)N/q
    を演算して第3のレジスタに記憶するステップ4と、前
    記第2乃至第3のレジスタからp1、p2をそれぞ
    れ読み出して、Nにおける土地の価額(収益価格)P
    =p1−p2を演算するステップ5と、前記演算さ
    れた各NにおけるPを逐次前記メモリ装置に記憶する
    と共に、前記各NにおけるPを連続的に表示装置に表
    示するステップ6と、前記Nを前記所定の量的な建物個
    数Nの値まで変化させて前記ステップ3から前記ステ
    ップ6までの処理を繰り返し行うステップ7と、前記メ
    モリ装置に記憶されたPの中から最大値PNMAX
    算出し、前記表示装置上に明示するステップ8とからな
    ることを特徴とする不動産鑑定評価方法。
  2. 【請求項2】 予め各量的な建物個数Nにおける最適
    な、土地に帰属する純収益S、建物に帰属する純収益
    、還元率r、建物の価額並びに建物その他の償却資
    産価額H、定期区分地上権価額TS、専有率q、地
    下区分地上権が設定されている場合の土地に帰属する純
    収益Gおよび建物に帰属する純収益b、地下区分地上権
    が設定されている場合の建物の価額並びに建物その他の
    償却資産価額H、地下区分地上権価額GSからなる諸要
    素値を設定入力または演算によって求め、テーブル化し
    てメモリ装置に記憶するステップ1と、所定の量的な建
    物個数Nを入力して第1のレジスタに記憶するステッ
    プ2と、前記テーブルからNにおけるS、b、rを
    それぞれ読み出して、p1=(S+b)12/r
    を演算して第2のレジスタに記憶するステップ3と、前
    記テーブルからNにおけるH、TS、qをそれぞれ
    読み出して、p2=(H−TS)N/qを演算し
    て第3のレジスタに記憶するステップ4と、前記テーブ
    ルからNにおけるG、b、rをそれぞれ読み出して、p
    =(G+b)12/rを演算して第4のレジスタに
    記憶するステップ5と、前記テーブルからNにおける
    H、GSをそれぞれ読み出して、p4=(H−GS)
    を演算して第5のレジスタに記憶するステップ6と、前
    記第2乃至第5のレジスタからp1、p2、p
    、p4をそれぞれ読み出して、Nにおける土地の
    価額(収益価格)P=p1−p2+p3−p4
    を演算するステップ7と、前記演算された各Nにおけ
    るPを逐次前記メモリ装置に記憶すると共に、前記各
    NにおけるPを連続的に表示装置に表示するステップ
    8と、前記Nを前記所定の量的な建物個数Nの値まで
    変化させて前記ステップ3から前記ステップ8までの処
    理を繰り返し行うステップ9と、前記メモリ装置に記憶
    されたPの中から最大値PNMAXを算出し、前記表
    示装置上に明示するステップ10とからなることを特徴
    とする不動産鑑定評価方法。
  3. 【請求項3】 予め各量的な建物個数Nにおける最適
    な、土地に帰属する純収益S、建物に帰属する純収益
    、還元率r、建物の価額並びに建物その他の償却資
    産価額H、定期区分地上権価額TS、登記済定期借
    家権価額HM、専有率q、地下区分地上権が設定され
    ている場合の土地に帰属する純収益Gおよび建物に帰属
    する純収益b、地下区分地上権が設定されている場合の
    建物の価額並びに建物その他の償却資産価額H、地下区
    分地上権価額GS、登記済定期借家権(地下区分)価額
    HMGからなる諸要素値を設定入力または演算によって
    求め、テーブル化してメモリ装置に記憶するステップ1
    と、所定の量的な建物個数Nを入力して第1のレジス
    タに記憶するステップ2と、前記テーブルからNにおけ
    るS、b、rをそれぞれ読み出して、p1=(S
    +b)12/rを演算して第2のレジスタに記憶す
    るステップ3と、前記テーブルからNにおけるH、T
    、HM、qをそれぞれ読み出して、p2
    ((H−TS)−HM)N/qを演算して第3の
    レジスタに記憶するステップ4と、前記テーブルからN
    におけるG、b、rをそれぞれ読み出して、p3
    (G+b)12/rを演算して第4のレジスタに記憶す
    るステップ5と、前記テーブルからNにおけるH、G
    S、HMGをそれぞれ読み出して、p4=((H−G
    S)−HMG)を演算して第5のレジスタに記憶するス
    テップ6と、前記第2乃至第5のレジスタからp1
    p2、p3、p4をそれぞれ読み出して、Nにお
    ける土地の価額(収益価格)P=p1−p2+p
    −p4を演算するステップ7と、前記演算された
    各NにおけるPを逐次前記メモリ装置に記憶すると共
    に、前記各NにおけるPを連続的に表示装置に表示す
    るステップ8と、前記Nを前記所定の量的な建物個数N
    の値まで変化させて前記ステップ3から前記ステップ
    8までの処理を繰り返し行うステップ9と、前記メモリ
    装置に記憶されたPの中から最大値PNMAXを算出
    し、前記表示装置上に明示するステップ10とからなる
    ことを特徴とする不動産鑑定評価方法。
  4. 【請求項4】 予め各量的な建物個数Nにおける最適
    な、土地に帰属する純収益S、建物に帰属する純収益
    、還元率r、建物の価額並びに建物その他の償却資
    産価額H、定期区分地上権価額TS、登記済定期借
    家権価額HM、登記済定期転借権価額HS、専有率
    q、地下区分地上権が設定されている場合の土地に帰属
    する純収益Gおよび建物に帰属する純収益b、地下区分
    地上権が設定されている場合の建物の価額並びに建物そ
    の他の償却資産価額H、地下区分地上権価額GS、登記
    済定期借家権(地下区分)価額HMG、登記済定期転借
    権(地下区分)価額HSGからなる諸要素値を設定入力
    または演算によって求め、テーブル化してメモリ装置に
    記憶するステップ1と、所定の量的な建物個数Nを入
    力して第1のレジスタに記憶するステップ2と、前記テ
    ーブルからNにおけるS、b、rをそれぞれ読み出
    して、p1=(S+b)12/rを演算して第2
    のレジスタに記憶するステップ3と、前記テーブルから
    NにおけるH、TS、HM、HS、qをそれぞ
    れ読み出して、p2=((H−TS)−(HM
    +HS))N/qを演算して第3のレジスタに記憶す
    るステップ4と、前記テーブルからNにおけるG、b、
    rをそれぞれ読み出して、p3=(G+b)12/r
    を演算して第4のレジスタに記憶するステップ5と、前
    記テーブルからNにおけるH、GS、HMG、HSGを
    それぞれ読み出して、p4=((H−GS)−(HM
    G+HSG))を演算して第5のレジスタに記憶するス
    テップ6と、前記第2乃至第5のレジスタからp1
    p2、p3、p4をそれぞれ読み出して、Nにお
    ける土地の価額(収益価格)P=p1−p2+p
    −p4を演算するステップ7と、前記演算された
    各NにおけるPを逐次前記メモリ装置に記憶すると共
    に、前記各NにおけるPを連続的に表示装置に表示す
    るステップ8と、前記Nを前記所定の量的な建物個数N
    の値まで変化させて前記ステップ3から前記ステップ
    8までの処理を繰り返し行うステップ9と、前記メモリ
    装置に記憶されたPの中から最大値PNMAXを算出
    し、前記表示装置上に明示するステップ10とからなる
    ことを特徴とする不動産鑑定評価方法。
  5. 【請求項5】 予め各量的な建物個数Nにおける最適
    な、土地に帰属する純収益S、建物に帰属する純収益
    、還元率r、建物の価額並びに建物その他の償却資
    産価額H、定期区分地上権価額TS、登記済定期借
    家権価額HM、登記済定期転借権価額HS、30年
    後の建物譲渡特約付定期区分地上権価額HTS、専有
    率q、地下区分地上権が設定されている場合の土地に帰
    属する純収益Gおよび建物に帰属する純収益b、地下区
    分地上権が設定されている場合の建物の価額並びに建物
    その他の償却資産価額H、地下区分地上権価額GS、登
    記済定期借家権(地下区分)価額HMG、登記済定期転
    借権(地下区分)価額HSG、地下区分地上権が設定さ
    れている場合の30年後の建物譲渡特約付定期区分地上
    権価額HGSからなる諸要素値を設定入力または演算に
    よって求め、テーブル化してメモリ装置に記憶するステ
    ップ1と、所定の量的な建物個数Nを入力して第1の
    レジスタに記憶するステップ2と、前記テーブルからN
    におけるS、b、rをそれぞれ読み出して、p1
    =(S+b)12/rを演算して第2のレジスタに
    記憶するステップ3と、前記テーブルからNにおけるH
    、TS、HM、HS、HTS、qをそれぞれ
    読み出して、p2=((H−TS)−(HM
    HS)−HTS)N/qを演算して第3のレジスタ
    に記憶するステップ4と、前記テーブルからNにおける
    G、b、rをそれぞれ読み出して、p3=(G+b)
    12/rを演算して第4のレジスタに記憶するステップ
    5と、前記テーブルからNにおけるH、GS、HMG、
    HSG、HGSをそれぞれ読み出して、p4=((H
    −GS)−(HMG+HSG)−HGS)を演算して第
    5のレジスタに記憶するステップ6と、前記第2乃至第
    5のレジスタからp1、p2、p3、p4をそ
    れぞれ読み出して、Nにおける土地の価額(収益価格)
    =p1−p2+p3−p4を演算するステ
    ップ7と、前記演算された各NにおけるPを逐次前記
    メモリ装置に記憶すると共に、前記各NにおけるP
    連続的に表示装置に表示するステップ8と、前記Nを前
    記所定の量的な建物個数Nの値まで変化させて前記ス
    テップ3から前記ステップ8までの処理を繰り返し行う
    ステップ9と、前記メモリ装置に記憶されたPの中か
    ら最大値PNMAXを算出し、前記表示装置上に明示す
    るステップ10とからなることを特徴とする不動産鑑定
    評価方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
岡本茂延著,不動産鑑定評価読本,株式会社酒井書店,1998年12月10日,p.141−149
鑑定評価倫理研究会編,要説不動産鑑定評価基準,住宅新報社,2000年 6月 2日,p.115−127

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