JP3353418B2 - 難燃性硬質フォームの製造方法 - Google Patents

難燃性硬質フォームの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビルディング等の建築
構造材などに有用な、落雁性に優れた難燃性硬質フォー
ムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、難燃性を必要とする建築構造材な
どに用いるフォームとしては、難燃剤を添加した硬質ポ
リウレタンフォームや、過剰のイソシアネートとポリオ
ールとを三級アミン触媒やイソシアヌレート化触媒及び
フロン系発泡剤もしくは非フロン系発泡剤の存在下で反
応させて得られるイソシアヌレート結合含有ポリウレタ
ンフォームが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来公
知の難燃剤を添加した硬質ポリウレタンフォームやイソ
シアヌレート結合含有ポリウレタンフォームは、実際の
火災状況下では難燃性が不十分である。十分な難燃性を
確保するためには、多量の難燃剤の添加が必要であり、
その結果、フォームの物性が低下するという問題点があ
る。また従来、フォームの難燃性を向上させるために、
その製造の際に高イソシアネートインデックスの配合比
を用いることも知られているが、このような製造方法で
得られるフォームは非常に落雁性が高いという問題点が
ある。
【0004】本発明は、十分な難燃性を有しかつ落雁性
の低い硬質フォームの製造方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明を完成するに
至った。
【0006】即ち、本発明は、カルボジイミド変性イソ
シアネートプレポリマーを、カルボジイミド化触媒とイ
ソシアヌレート化触媒の存在下で、反応させてなるカル
ボジイミド結合及びイソシアヌレート結合含有難燃性硬
質フォームの製造方法であって、前記カルボジイミド化
触媒が環状リン化合物であること、を特徴とする前記方
法である。
【0007】また本発明は、カルボジイミド変性イソシ
アネートプレポリマーを、カルボジイミド化触媒と、イ
ソシアヌレート化触媒と、発泡剤及び/又は整泡剤との
存在下で、反応させてなるカルボジイミド結合及びイソ
シアヌレート結合含有難燃性硬質フォームの製造方法で
あって、前記カルボジイミド化触媒が環状リン化合物で
あること、を特徴とする前記方法である。
【0008】本発明においては、少量のカルボジイミド
化触媒で難燃性に優れかつ落雁性の非常に低いフォーム
を得るため、カルボジイミド変性イソシアネートプレポ
リマーを使用するが、このカルボジイミド変性イソシア
ネートプレポリマーのイソシアネート含量は20〜35
重量%の範囲が好ましい。このようなカルボジイミド変
性イソシアネートプレポリマーの製造原料としては、例
えば、2,4−及び/又は2,6−トリレンジイソシア
ネート(TDI)、粗製TDI、2,2′−及び/又は
2,4′−及び/又は4,4′−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート(MDI)、ポリメチレンポリフェニレン
ポリイソシアネート、粗製ジアミノジフェニルメタンの
ホスゲン化物、ポリアリルポリイソシアネートなどの芳
香族ポリイソシアネート、またヘキサメチレンジイソシ
アネートなどの脂肪族ポリイソシアネート、更にキシリ
レンジイソシアネートなどの芳香脂肪族ポリイソシアネ
ート、ならびにこれらの2種以上の混合物が挙げられ
る。これらのうち、商業的にかつ安価に入手できる点
で、2,4−TDI又は2,6−TDI、及びこれらの
混合物、4,4′−MDI、2,4′−MDI又は2,
2′−MDI、及びこれらの混合物、ポリメチレンポリ
フェニレンポリイソシアネート、並びにこれらの2種以
上の混合物が好ましい。
【0009】本発明におけるカルボジイミド化触媒は、
環(4員環、5員環、あるいはそれ以上の多員環など)
の中にリン原子を1個以上含有する環状リン化合物の1
種又は2種以上の混合物である。例えば、1−フェニル
−3−メチル−2−フォスフォレン−1−オキサイドの
ようなフォスフォレンオキサイド誘導体(米国特許第4
743626号明細書参照)、フォスフォランオキサイ
ド誘導体(米国特許第3522303号明細書参照)が
挙げられる。カルボジイミド化触媒の使用量は、カルボ
ジイミド変性イソシアネートプレポリマー100重量部
に対して、0.5〜20重量部が好ましい。
【0010】イソシアヌレート化触媒としては、イソシ
アネート基を環状三量体化(イソシアヌレート化)せし
める働きのあるものはいずれも使用することができ、例
えば、β−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム
フォーメートのような第四級アンモニウム塩、オクチル
酸カリウムのような脂肪酸アルカリ金属塩、1,3,5
−トリス(ジメチルアミノプロピル)−S−ヘキサヒド
ロトリアジンのようなトリアジン化合物、ジアザビシク
ロウンデセンのようなアミン系化合物などの少なくとも
1つが挙げられる。イソシアヌレート化触媒の使用量
は、カルボジイミド変性イソシアネートプレポリマー1
00重量部に対して、0.1〜5重量部が好ましい。ま
た、カルボジイミド化触媒とイソシアヌレート化触媒の
使用比(重量比)は、カルボジイミド化触媒/イソシア
ヌレート化触媒=1/5〜10/1が好ましい。
【0011】本発明において用いることのできる整泡剤
としては、シリコーン系界面活性剤が挙げられ、発泡剤
としては、CFC−11、HCFC−141b、HFC
−134aのようなフロン系溶剤や、メチレンクロライ
ド、ペンタン、2−クロロプロパンのような非フロン系
溶剤、あるいは水などが挙げられる。その他に、充填
剤、着色剤などの公知の添加剤を併用してもよい。
【0012】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の方法により
製造される硬質フォームは、十分な難燃性を有し落雁性
が低いだけでなく物性も優れており、しかもセルサイズ
が微細でその外観も良好であるので、ビルディング等の
建築構造材などに用いるフォームとして特に有用であ
る。
【0013】
【実施例】以下に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれらにより何ら限定して解釈される
ものではない。以下の実施例及び比較例において、部、
%はいずれも重量基準である。
【0014】実施例および比較例における使用原料は、
次の通りである。 ポリイソシアネートA:ポリメチレンポリフェニレンポ
リイソシアネート(日本ポリウレタン工業株式会社製ミ
リオネートMR−200、NCO含量31.0%) カルボジイミド化触媒:1−フェニル−3−メチル−2
−フォスフォレン−1−オキサイド イソシアヌレート化触媒A:β−ヒドロキシプロピルト
リメチルアンモニウムフォーメート イソシアヌレート化触媒B:オクチル酸カリウム ウレタン化触媒A:トリエチレンジアミン(東ソー株式
会社製TEDA L33) ウレタン化触媒B:ジブチルチンジラウレート(エアー
プロダクツケミカルズ社製Dabco T−12) ポリオールA:ポリエーテルポリオール(ダウケミカル
社製ボラノール360) ポリオールB:ポリエーテルポリオール(BASF社製
TP440) 整泡剤:ダウコーニング社製DC−193 発泡剤:アトケム社製HCFC−141b
【0015】実施例1〜5 4、4′−MDI(日本ポリウレタン工業株式会社製ミ
リオネートMT、NC0含量33.6%)の入ったガラ
ス容器にカルボジイミド化触媒約0.01ppmを窒素
ガス下で添加し、150℃〜200℃でポリイソシアネ
ートを凝集反応させて、カルボジイミド変性イソシアネ
ートプレポリマーA、B、Cを合成した。カルボジイミ
ド変性イソシアネートプレポリマーAのNCO含量は2
7.0%であり、カルボジイミド変性イソシアネートプ
レポリマーBのNCO含量は24.0%であり、カルボ
ジイミド変性イソシアネートプレポリマーCのNCO含
量は20.0%である。
【0016】ラボミキサー(特殊機化株式会社製)を用
いて、表1に示す成分を同時に混合し、10秒間攪拌を
行った。攪拌後、直ちに内寸250×250×250m
mのアルミモールドに注入し発泡させた。この様にして
得られた硬質フォームの物性を測定した結果を表1に示
す。
【0017】なお、落雁性はタンブリング試験(AST
M C421−77)、難燃性AはButler ch
imney test(ASTM D3014−7
6)、難燃性BはOxygen index(ASTM
D2863−77)で得られた値を示す。また、カル
ボジイミド結合及びイソシアヌレート結合の生成は赤外
分光分析により確認した。
【0018】
【表1】
【0019】比較例1〜5 実施例1〜5と同様の方法で表2に示す各成分を用い
て、ポリウレタンフォーム、イソシアヌレート結合含有
ポリウレタンフォーム、ポリカルボジイミドフォーム、
ポリイソシアヌレートフォームを製造した。製造したフ
ォームの物性を測定した結果を表2に示す。なお、比較
例4においては反応に長時間を要した。また、ウレタン
結合、カルボジイミド結合、イソシアヌレート結合の生
成は赤外分光分析により確認した。
【0020】
【表2】
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−95397(JP,A) 特開 昭50−124997(JP,A) 特開 昭51−80393(JP,A) 特開 平2−245013(JP,A) 特開 平6−145279(JP,A) 特開 平6−145280(JP,A) 特開 平6−293822(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボジイミド変性イソシアネートプレ
    ポリマーを、カルボジイミド化触媒とイソシアヌレート
    化触媒の存在下で、反応させてなるカルボジイミド結合
    及びイソシアヌレート結合含有難燃性硬質フォームの製
    造方法であって、 前記カルボジイミド化触媒が環状リン化合物であるこ
    と、を特徴とする前記方法。
  2. 【請求項2】 カルボジイミド変性イソシアネートプレ
    ポリマーを、カルボジイミド化触媒と、イソシアヌレー
    ト化触媒と、発泡剤及び/又は整泡剤との存在下で、反
    応させてなるカルボジイミド結合及びイソシアヌレート
    結合含有難燃性硬質フォームの製造方法であって、 前記カルボジイミド化触媒が環状リン化合物であるこ
    と、を特徴とする前記方法。
  3. 【請求項3】 前記カルボジイミド変性イソシアネート
    プレポリマーのイソシアネート含量が20〜35重量%
    である請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記カルボジイミド化触媒の使用量が前
    記カルボジイミド変性イソシアネートプレポリマー10
    0重量部に対して0.5〜20重量部であり、前記イソ
    シアヌレート化触媒の使用量が前記カルボジイミド変性
    イソシアネートプレポリマー100重量部に対して0.
    1〜5重量部であり、かつ、前記カルボジイミド化触媒
    と前記イソシアヌレート化触媒の使用重量比がカルボジ
    イミド化触媒/イソシアヌレート化触媒=1/5〜10
    /1である請求項1又は2に記載の方法。
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