JP3353060B2 - 地雷除去機 - Google Patents

地雷除去機

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JP3353060B2
JP3353060B2 JP55149399A JP55149399A JP3353060B2 JP 3353060 B2 JP3353060 B2 JP 3353060B2 JP 55149399 A JP55149399 A JP 55149399A JP 55149399 A JP55149399 A JP 55149399A JP 3353060 B2 JP3353060 B2 JP 3353060B2
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tapping
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pads
rod
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芳一 三上
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有限会社ロックメイツ
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F41WEAPONS
    • F41HARMOUR; ARMOURED TURRETS; ARMOURED OR ARMED VEHICLES; MEANS OF ATTACK OR DEFENCE, e.g. CAMOUFLAGE, IN GENERAL
    • F41H11/00Defence installations; Defence devices
    • F41H11/12Means for clearing land minefields; Systems specially adapted for detection of landmines
    • F41H11/16Self-propelled mine-clearing vehicles; Mine-clearing devices attachable to vehicles
    • F41H11/18Self-propelled mine-clearing vehicles; Mine-clearing devices attachable to vehicles with ground-impacting means for activating mines by the use of mechanical impulses, e.g. flails or stamping elements

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Current-Collector Devices For Electrically Propelled Vehicles (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Shovels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、地雷埋設地帯を人が歩くよりも強い力でま
んべんなく踏みつけ、起爆する地雷は全部その場で爆発
させてしまい、その結果、人が地雷地帯に安全に立ち入
ることができるようにする地雷除去機に関するものであ
る。
背景技術 地雷は世界中で1億1千万個以上も埋められており、
年間2万4千人が死傷しているといわれている。しか
も、地雷の除去数はわずか10万個/年といわれ、世界的
に大きな問題となっている。
地雷には、鉄、プラスチック、木、竹、紙製のものが
あり、起爆信管の起爆力は対人地雷では1〜10kgであ
り、対戦車地雷は10〜200〜800kgである。起爆法は圧
力、圧力解放、ワイヤーの張力変化、探知機の電磁波の
接近等があり、高級地雷では磁気、音波、電磁波、熱等
で起爆するものがある。爆薬の量は、対人地雷では50〜
200g程度であり、対戦車地雷では4〜10kg程度といわれ
ている。又、例えばカンボジヤでは99.9%が小形対人地
雷で、直径78mm、全重量140g、爆薬量は51gぐらいのも
ので、圧力起爆式であり、金属弾が飛び出す物もある。
この種の地雷の除去は、世界的に緊急な課題となって
いるが、その除去作業には困難な条件が多く、いまだ機
械化されていない。このため、現在は、プロッダーと呼
ばれる金属棒や金属探知機等で地雷を探し、注意しなが
ら掘り起こして、その後爆破等で処理している。しかし
ながら、上記金属探知機は、釘等にも反応するので効率
が悪いという問題がある。また、発見される地雷には、
掘り起こすと爆発するものもあるので危険である。軍事
用としては、地雷原を急速に突破するための除去機械が
種々作られているが、急速に除去するのが目的で、多少
取り残しがあっても、また高価でもかまわないという主
旨で設計されているために、平和時の地雷除去には使え
ないのが実情である。なお、カンボジアの政府機関で
は、99.6%の除去率を要望している。
本発明は、上記事情に鑑み、地雷の除去を安全かつ確
実に行うことのできる装置を提供することによって、人
が安心して地雷地帯に踏み込んで行けるようにすること
を目的とするものである。
発明の開示 本発明の地雷除去機は、地面を押圧して地雷を起爆さ
せる押圧部材と、該押圧部材を地面に沿って移動させる
走行台車とを具備することを特徴としている。具体的に
は下記の通りである。
まず、第1の発明にかかる地雷除去機は、地面を押圧
する複数のパッドと、該パッドの上部に取り付けられ該
パッドを支持するステムと、該ステムに連結され該ステ
ムに上下方向の運動を伝えるロッドからなるロッドコン
ポーネントと、複数のロッドコンポーネントをまとめて
支持するリフトアームと、該リフトアームを上下移動さ
せる駆動装置と、該駆動装置を支持する走行台車とを備
え、前記リフトアームを駆動装置で上動させることによ
り、該リフトアームに支持された複数のロッドコンポー
ネントを同時に吊り上げて自重で落下させ、その落下の
エネルギで前記パッドによって地面を押圧するように構
成したことを特徴としている。
上記第1の発明の地雷除去機は、地雷地帯を台車で走
行させつつ、ロッドコンポーネントの重量を利用してパ
ッドで地面を順次押圧して行く。地雷があれば、上記パ
ッドの押圧によって爆発するので、以後は人が安心して
踏み込んで行けるようになる。地雷の爆発でパッド、ス
テム等の部品は壊れるが、これらは消耗品であって、壊
れたら新しいものと取り替えればよい。
第2の発明にかかる地雷除去機は、地面を押圧する複
数のパッドと、該パッドを支持するタッピングステム
と、前記複数のパッドに押圧力を付与する複数の液圧シ
リンダと、該複数の液圧シリンダへ液圧を分配供給する
元シリンダと、該元シリンダのピストンを打撃して液圧
を発生させる打撃式加圧装置とを走行台車に装着したこ
とを特徴としている。加圧装置としては、岩石等の破砕
に使用される公知のブレーカ等の打撃装置や、振動装
置、路面突き固め装置等を用いることができる。
この地雷除去機は、重力だけではなく加圧装置の衝撃
力を分配してパッドで地面を押圧するものであるから、
十分な圧力を確実に負荷することができる。
なお、上記パッドは、地面の凹凸にかかわらず一様に
力をかけることができるように、パッドを変形自在な水
袋とするか、又はステムとパッドの接手を球状関節(紐
でつなぎ止めておく)、自在接手、ゴム軸等で傾動自在
に支持しておくのが好ましい。
また、パッド、ステム、ロッド等で構成されるロッド
コンポーネントを複数組並設しておき、これらを互いに
位相をずらして上下駆動するようにすれば、多数のロッ
ドコンポーネントを同時に上下動させる場合に比べて台
車が安定し、駆動装置も小型化できるので好ましい。
図面の簡単な説明 図1は本発明の実施形態を例示する側面図、図2はそ
の前部の平面図、図3はその要部の平面図である。
図4はタッピングコンポーネントの一部を断面で表し
た側面図(a)及び要部の断面図(b)、図5はタッピ
グパッドの平面図(a)、側面図(b)及び背面図
(c)である。
図6は水袋式タッピングパッドの一部を断面で表した
側面図、図7はタッピングパッドによる地面押圧状態を
表す説明図である。
図8は上記と異なる発明の実施形態を表す側面図、図
9はその要部の拡大断面図である。
発明を実施するための最良の形態 以下、図面に表された本発明の実施形態について具体
的に説明する。まず、第1の発明から説明すると、図1
〜図4は本発明中、第1の発明の実施形態を表すもの
で、この地雷除去機1は、台車2の前部にタッピング装
置(踏み付け装置)3が設けられている。台車2は前輪
2aと後輪2bを有する4輪式のもので、エンジンを動力源
Eとしている。このエンジンの動力によって走行装置と
油圧装置が駆動される。台車2は、車体の前部2Fと後部
2Rを縦軸Aで回転可能に連結し、該縦軸の左右に設けた
油圧シリンダS,Sを伸縮させることにより前記縦軸回り
に車体の前部又は後部を回動させて操向するものであ
る。台車としては、これに限らず、公知の種々の走行車
体を利用することができる。
台車2の後部には制御装置Cが搭載されている。制御
装置Cは、走行用伝動装置、操向装置、油圧装置、タッ
ピング装置等の制御を行うもので、無線または有線によ
るリモートコントロール制御が行われる。
台車2の前部には、コラム5が設けられており、これ
にベースフレーム7が軸8で取り付けられている。ま
た、ベースフレーム7下部とコラム5とはベースフレー
ムリフトシリンダ(油圧シリンダ)9によって連結され
ている。このシリンダ9を伸縮させれば、ベースフレー
ム7が軸8を中心として上下に回動する。
ベースフレーム7にはブラケット10が設けられてお
り、該ブラケットの上部にリフトアーム13が軸14によっ
て回動自在に取り付けられている。また、ブラケット10
の下部には、カム15がカム軸17によって回動自在に取り
付けられている。カム軸17は、油圧モータ19によって図
1の矢印X方向に回転駆動される。
前記リフトアーム13は、縦向きの基部13aと該基部の
上部から前方へ延びる横向きのアーム部13bとを備えた
側面視L形の屈曲形状に形成され、その基部下端部には
前記カム15に係合するカムフォロワ20が取り付けられる
と共に、その前側にはリフトアームストッパー21が固着
されている。これら油圧モータ19、カム15、カムフォロ
ワ20等は、前記リフトアーム13を介して、後述のタッピ
ングパッド、タッピングステム、タッピングロッド等を
上下動させる駆動装置Dを構成する。図中の23は、前記
リフトアームストッパー21が当接するストッパーブロッ
クである。
前記リフトアーム13のアーム部13a先端部には上パタ
ーンプレート25aと下パターンプレート25bを有するロッ
ドホルダー25が回動自在に取り付けられている。上下の
パターンプレート25a,25bは、多数の通孔(ロッド穴)2
4,…が穿孔された角板25aからなり、上パターンプレー
ド25aに固着して設けた概略三角形状の支持板25cの頂部
がリフトアーム13に取り付けた軸26によって回動自在に
支持されている。上パターンプレート25aの後側端部は
ロッド垂直復帰用のコイルバネ29によってリフトアーム
13に連結されている。また、リフトアーム13の先端部に
は、側面視L形に屈曲してその下端部が前記ロッドホル
ダー25の前縁部に当接する傾き規制用の上ストッパ14が
設けられている。
上パターンプレート25の通孔24,…にはタッピングロ
ッド30,…がそれぞれ挿通されている。タッピングロッ
ド30の上端部には上パターンプレート25aの通孔24の内
径よりも大径の抜け止め用の拡径部(ナットを螺着して
おくのが便利である)30aが設けられている。このた
め、ロッドホルダー25を上昇させると各ロッドが吊り上
げられる。
タッピングロッド30の下端部にはタッピングステム35
が取り付けられている。すなわち、タッピングロッド30
の下端部に設けられた凸部30aがタッピングステム35の
凹部35bに嵌合した状態で、両者に設けたフック36a,36
a、36b,36bに輪ゴム38,38が掛けられ、タッピングステ
ム35がタッピングロッド30に吊持された状態で連結され
ている。タッピングステム35の上端部付近には、地雷の
爆発で折損するように切欠35kが形成され、下端部は球
面部35eとして成形されている。この球面部35eはタッピ
ングパッド40に形成した球面凹部40aに嵌合していて、
両球面により、地面の凹凸に対応して揺動可能な球状回
転自在継手J1を構成している。
タッピングパッド40は、ゴム等の柔軟な材料で作られ
ており、複数(図では4x4=16個)のタッピングパッド
がゴム等の柔軟なシート41の上に隙間なく取り付けられ
ている。各パッド40は、タッピングステム35の下部に突
設したフック39と、該パッドを留める留め金39aのフッ
クとの間に紐または輪ゴム42を掛けて吊り留められてい
る。なお、上記シート41はタッピングパッド40,…の集
合体よりも若干面積が広く、図3の矢印に示すように、
周囲の縁部41aを折り曲げた状態で各コーナー部を針金4
1bで留めている。
上記タッピングロッド30、タッピングステム35、タッ
ピングパッド40等は、タッピングコンポーネント(ロッ
ドコンポーネント)Hを構成する。各コンポーネントH
は、前記リフトアーム13によってまとめて支持され、上
パターンプレート25aと下パターンプレート25bによって
位置決めされた状態で、互いに平行に支持される。図3
では、4行4列のタッピングコンポーネントH,…からな
るコンポーネント集合体Gが1組図示されているが、図
2に示すように、この重合体Gを複数組(図では4組)
並列に並べて単独又は並列に設けた複数(図では4本)
のリフトアーム13,…で吊持するように構成してもよ
い。複数組のコンポーネント集合体G,…を横方向に並設
しておけば、その分だけ作業範囲を広くすることができ
る。
台車2の前部には地面上を摺動するガイドフレーム45
が前向きに延設されている。ガイドフレーム45の基部は
ピン46によって台車に取り付けられており、その前部に
は、前記コンポーネント集合体Gを複数組並設した場合
に、隣接する集合体同士が干渉しないように左右の集合
体の間に位置する仕切り板50,…が平行に設けられてい
る。集合体Gを1組だけ設ける場合は、このようなガイ
ドフレームは必ずしも必要ではないが、当該集合体の下
部の位置決め用としても、これを設けておくのが好まし
い。なお、ガイドフレーム45の前端部には、転石除け
(図示を省略)と張ワイヤ起爆式の地雷を起爆させるワ
イヤ引掛けフォーク(図示を省略)を取り付けておくの
が好ましい。これらの形状等は特に限定されるものでは
ない。また、ロッドコンポーネント集合体Gに含まれる
ロッドコンポーネントの数や、当該重合体の数は、使用
条件その他に応じて適当に増減できることは言うまでも
ない。
台車の前端部には前記タッピングパッド40や地面等を
監視するモニター用のテレビカメラ55が設けられてい
る。このカメラ55で撮像された映像信号はリモートコン
トロールのために利用される。図中の57は、防護板であ
り、下部は爆発に際して飛弾片を斜めに受けて被害を少
なくするように傾斜面として形成されている。
この地雷除去機1の使用に際しては、カム15、油圧モ
ータ19、カムフォロワ20等からなるタッピング駆動装置
Dを作動させて地面のタッピングを行いながら台車を前
進させる。この操作はすべてリモートコントロールで行
われる。台車の走行経路に地雷が設置されている場合
は、このタッピングによって起爆処理される。地雷が爆
発すると、タッピングシート41、タッピングパッド40、
タッピングステム35等は破損するが、これらは消耗品で
あるから、新しいものと取り替えればよい。これらの他
の部材に被害が及ぶことは少ない。また、爆風による吹
上力はタッピングロッド30に伝わり、当該ロッドが上昇
するが、ロッドの上部には緩衝板47が設けられているの
で、この衝撃が緩衝される。
なお、複数のリフトアーム13,…を設けて、これらに
コンポーネント集合体Gを取り付けた状態で、同期して
上下動させると、台車の前部に大きな重力が作用するこ
とになるので、台車のバランスを保つためには、各リフ
トアームの上下動のタイミングを互いにずらせるのが好
ましい。これにより、駆動装置の油圧モータ19の出力を
小さくすることも可能である。複数のリフトアームを順
次遅らせて上下させるのが好ましいが、必ずしも各リフ
トアームの上下タイミングをすべてずらせる必要はな
く、例えば複数のリフトアームを2乃至3グループに分
けて動作のタイミングをずらせるようにしてもよい。
上記図示例の装置では、ロッドコンポーネントHを支
持するリフトアーム13の上下駆動装置Dとしてカム式駆
動装置が用いられているが、この駆動装置はロッドコン
ポーネントの落下のエネルギーを利用するものであるか
ら、例えば油圧シリンダを伸縮させて上下動させる機構
等、他の適当な機構を採用することができる。場合によ
っては、リフトアームを固定しておき、該アームの先端
部に偏心回転部等を設けて、偏心運動で上下動させる機
構を採用することもできる。
次に、図5(a),(b),(c)は上記と異なるタ
ッピングパッドの支持法の例を表すもので、このパッド
40は、2軸式自在継手J2を介してタッピングステム35の
下端部に取り付けられている。すなわち、ステム35の下
端部と継手J2の中間ピース61とが第1の軸62によって枢
着され、該中間ピース61とバー65とが第2の軸66によっ
て枢着されている。二つの軸62,66は互いに直交してい
るので、パッド40は地面の凹凸に応じて前後左右に自在
に傾くことができる。なお、パッド40に下にはゴム等の
柔軟なシート41が設けられている点は上記の実施形態と
同様である。
バー65の両端部には下向きの突出部65a,65aがそれぞ
れ設けられており、該突出部の下端部は球面となってパ
ッド40の球面状凹部40aに嵌合している。パッド40の適
所にはシート留め金具39a,…が設けられており、これら
金具39aとバー65に設けたフック67に輪ゴム68が掛けら
れて、パッド40の落下を防止している。
図6は、タッピングパッドの異なる実施形態を表すも
ので、この形態では、タッピングパッド70が水袋71を有
するものとなっている。この水袋71は柔軟なゴム、プラ
スチック等で作られ、その内部には水が満たしてあり、
下向きに開口するケーシング(例えばプラスチック製)
72内に納められている。ケーシング72の上面には球状凹
部72aが設けられ、図4と同様な2軸式自在継手J2を介
してシステム35に傾動自在に取り付けられている。留め
金具、輪ゴム、シート41等の部材については上記の形態
のものとほぼ同じ構造である。なお、水袋71の注入口71
aはケーシング72の穴から上方へ突出して、栓71bで閉塞
されている。
この水袋式タッピングパッド70は、水袋自体が変形自
在なため、1個で比較的大きな面積を押圧することがで
きるという利点がある。
図7は、上記タッピングパッド40,…によって地面を
押圧する状態を例示するもので、図に示すように地面に
凹凸があっても、各パッド40が自在に傾いて有効に地面
を押圧する。図中のBは地雷、tは爆発させるために必
要な押し込み量を表す。
図8及び図9は、上記と異なる第2の発明の実施形態
を表すもので、この地雷除去機101は、台車102の前部に
タッピング装置103が設けられている。台車102は前輪10
2aと後輪102bを有する4輪式のもので、エンジンを動力
源Eとしている。このエンジンの動力によって走行装置
と油圧装置が駆動される。この台車102は、車体の前部1
02Fと後部102Rを縦軸Aで回転可能に連結し、該縦軸の
左右に設けた油圧シリンダS,Sを伸縮させることにより
前記縦軸回りに車体の前部又は後部を回動させて操向す
るものである。台車としては、これに限らず、公知の種
々の走行車体を利用することができる。
台車102の後部には制御装置Cが搭載されている。制
御装置Cは、走行用伝動装置、操向装置、油圧装置、タ
ッピング装置等の制御を行うもので、無線または有線に
よるリモートコントロール制御が行われる。
台車102の前部には、コラム105が設けられており、こ
れに上部アーム110の基部が取り付けられている。この
上部アーム110の先端部にはブラケット112が軸113で回
動可能に取り付けられ、該アームの中間部にはリンク11
5が軸116で取り付けられている。また、上部アーム110
の下側には、基部がコラム105に取り付けられた下部ア
ーム120が設けられており、その先端部は前記リンク115
に軸121で連結されている。なお、下部アーム120の先端
部には、一方の端部が前記ブラケット112に軸124で連結
された液圧シリンダ123が前記軸121によって取り付けら
れている。上記コラム105、上部アーム110、下部アーム
120及びリンク115は昇降用の連結装置である平行リンク
機構を構成し、コラム側に設けた昇降用油圧シリンダ12
5の伸縮によって上下両アームが平行状態を保ったまま
上下に回動し、ブラケット112を昇降させる。
前記ブラケット112の上部には前記タッピング装置103
が載せられ、この部分に加圧装置として打撃機(例えば
市販の岩石破砕用ブレーカ)130が取り付けられてい
る。この打撃機130タッピング装置103の重りを兼ねた保
持ブロック103aの中空部に取り付けられており、打撃機
130の上端部と前記中空部を覆蓋する蓋部材103bとの間
に衝撃吸収用のスプリング104が配置されるとともに、
打撃機130の下側には液圧分配機135が設置されている。
液圧分配機135は、単一の元シリンダ136と該元シリンダ
136の下方に設けられた複数(図示例では16個)の小シ
リンダ(液圧シリンダ)137,…とを備え、前記元シリン
ダと各小シリンダとが液圧流路139によって結ばれてい
る。図中の136aは元シリンダ136のピストンであり、打
撃機130のロッド130aがこれを打撃することにより、シ
リンダ内の液Lが高圧となる。
なお、上記打撃機130は、元シリンダ136に打撃による
衝撃的な圧力を発生させる打撃式加圧装置であるが、こ
の加圧装置としては、図示例のような打撃装置の他に、
場合によっては、公知の振動装置、路面突き固め装置等
を設けておくこともできる。
上記元シリンダ136の下方にある小シリンダ137は、地
面を押圧するパッドの数だけ並べて設けられており、そ
のシリンダ内径は元シリンダの内径よりも小さく、ピス
トン137aの上部空間に液が蓄えられている。前記液圧分
配機135には、タッピングステム支持フレーム138がボル
トで取り付けられている。この支持フレーム138は塩化
ビニール等のプラスチック材料で作られており、後述の
タッピングステム140の坐屈を防ぐためのもので、その
下部に設けた保持板138aの通孔に各ステムが上下動自在
に挿通されている。
上記打撃機130によって元シリンダ136のピストンが打
撃されると、液圧流路139を通って液圧が各小シリンダ1
37に分配供給され、該小シリンダのピストン137aが下方
に押圧される。小シリンダのピストン137aにはピストン
ロッド137bが連結されており、該ピストンロッドの下端
部は、タッピングステム140の上端部に設けた穴140cに
嵌合した状態で上下のフック141,142に掛けた輪ゴム
(紐でもよい)143によって脱落しないように支持され
ている。
タッピングステム140の下端部140aは2軸式自在継手J
2を介してタッピングパッド145に取り付けられている。
この支持構造は前記第1の発明のパッド支持構造とほぼ
同じであるから詳細は省略する。この発明では、上記小
シリンダのピストンロッド137bがロッドに相当し、これ
とタッピングステム140、タッピングパッド145等がロッ
ドコンポーネント(タッピングコンポーネント)を構成
する。
なお、前記小シリンダ137のピストンロッド137bの下
端部とタッピングステム140の穴140cの底面との間に圧
力検出用のセンサを設けておき、タッピングパッド145
に打撃力が確実に伝達されたかどうかを電気的に検出す
るようにしておくのが好ましい。
この地雷除去機101の使用に際しては、台車102を無線
式のリモートコントロール(有線でもよい)で走行させ
つつ、打撃機130を作動させて元シリンダ136に打撃を与
える。この打撃の周期は台車の走行速度等によっても異
なるが、毎秒数回乃至数十回である。この打撃によって
元シリンダ136に高圧の液圧が発生し、この液圧が液圧
通路139を通って複数の小シリンダ137,…に分配供給さ
れる。
まず、タッピング装置を降ろして接地させると、各タ
ッピングパッド145が接地し、次に分配供給された液圧
によって、各タッピングパッドが地面を押圧する。台車
の走行経路に地雷が設置されている場合は、このタッピ
ングによって確実に起爆処理される。地雷が爆発する
と、タッピングコンポーネント(ロッドコンポーネン
ト)H'を構成するタッピングシート151、タッピングパ
ッド145、タッピングステム140等は破損するが、これら
は消耗品であるから、新しいものと取り替えればよい。
なお、以上の説明では、元シリンダを押圧する元圧発
生装置として油圧式打撃機(ブレーカ)を使用したが、
場合によっては、空圧式打撃機を採用してもよく、必要
な大きさの元圧を発生することのできる他の適当な加圧
装置を採用することもできる。また、一つのコンポーネ
ント集合体G'におけるタッピングパッドの数は例えば4x
4=16個としているが、この数も適当に増減することが
できることは言うまでもない。また、上部アーム110、
下部アーム120及びリンク115からなる平行リンク機構
(他の連結装置でもよい)を複数組(例えば4組)並列
に設け、それぞれにタッピングコンポーネント集合体G'
を取り付けることにより、広い範囲の作業を行うことが
できることは上記第1の発明の例と同様である(図2参
照)。
産業上の利用可能性 本発明にかかる地雷除去機は、通常の産業機械と同様
に、工業的に製造されるもので、タッピングパッド等の
押圧部材を利用して、人が踏みつけるよりも大きな力で
隙間なく窪地をも押圧し、爆発する地雷はすべてその場
で爆発処理してしまうので、人が安全に立ち入ることが
できるようになる。また、跡地を農地にする場合にも有
利な面がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−320199(JP,A) 特開 平6−26796(JP,A) 特開 平6−42899(JP,A) 実開 平6−55093(JP,U) 国際公開97/8508(WO,A1) 米国特許2425018(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F41H 11/12 - 11/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地面を押圧する複数のパッドと、該パッド
    の上部に取り付けられ該パッドを支持するステムと、該
    ステムに連結され該ステムに上下方向の運動を伝えるロ
    ッドからなるロッドコンポーネントと、複数のロッドコ
    ンポーネントをまとめて支持するリフトアームと、該リ
    フトアームを上下移動させる駆動装置と、該駆動装置を
    支持する走行台車とを備え、前記リフトアームを駆動装
    置で上動させることにより、該リフトアームに支持され
    た複数のロッドコンポーネントを同時に吊り上げて自重
    で落下させ、その落下のエネルギで前記パッドによって
    地面を押圧するように構成したことを特徴とする地雷除
    去機。
  2. 【請求項2】地面を押圧する複数のパッドと、該パッド
    を支持するステムと、前記複数のパッドに押圧力を付与
    する複数の液圧シリンダと、該複数の液圧シリンダへ液
    圧を分配供給する元シリンダと、該元シリンダのピスト
    ンに打撃を与えて液圧を発生させる打撃式加圧装置とを
    走行台車に装着したことを特徴とする地雷除去機。
  3. 【請求項3】打撃式加圧装置が岩石等を打撃して破砕す
    るブレーカである請求項2に記載の地雷除去機。
  4. 【請求項4】ステムに自在継手を介して複数のパッドが
    上下に揺動自在に取り付けられている請求項1乃至3の
    いずれかに記載の地雷除去機。
  5. 【請求項5】上記パッドがゴム又はプラスチックで作ら
    れ、該パッドがステムに回動自在に連結されている請求
    項1乃至4のいずれかに記載の地雷除去機。
  6. 【請求項6】上記パッドが、下向きに開口するケーシン
    グと該ケーシングの内部に保持される水を入れた水袋と
    で構成され、該ケーシングが上下揺動自在に保持されて
    いる請求項1乃至5のいずれかに記載の地雷除去機。
  7. 【請求項7】パッドに打撃が伝達されたことを検出する
    圧力センサが設けられている請求項2乃至6のいずれか
    に記載の地雷除去機。
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