JP2002014172A - 地震波発生装置、探査装置、および、地震波記録方法 - Google Patents

地震波発生装置、探査装置、および、地震波記録方法

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JP2002014172A
JP2002014172A JP2000195193A JP2000195193A JP2002014172A JP 2002014172 A JP2002014172 A JP 2002014172A JP 2000195193 A JP2000195193 A JP 2000195193A JP 2000195193 A JP2000195193 A JP 2000195193A JP 2002014172 A JP2002014172 A JP 2002014172A
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seismic wave
seismic
wave generator
recording
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Takashi Ashida
崇 芦田
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KINKI CHISHITSU CT KK
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KINKI CHISHITSU CENTER KK
KINKI CHISHITSU CT KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射法地震波探査において、作業員への負担
が小さい反射法地震波探査用の震源を提供する。 【解決手段】 反射法地震波探査の震源として用いられ
る地震波発生装置は、地表に設置するための接地面を有
する打撃材1と、前記打撃材に固定され圧縮空気を利用
して内部に設けられたピストンの衝撃により前記打撃材
に打撃力を与える打撃装置2とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震波探査用の震
源として利用される地震波発生装置、および、この地震
波発生装置を用いた探査装置、地震波記録方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、地震波(弾性波)を用いた地
下や構造物内の探査が行われている。地震波を用いた地
下構造の探査方法としては、地表に震源を設ける反射法
地震波探査や、坑井内に震源を設けるVSP(Vertical
Seismioc Profiling)、トモグラフィ等がある。
【0003】反射法地震波探査により特に地下浅部の構
造を探査する場合、震源のエネルギーは比較的小さくて
よい。そのため、反射法地震波探査における震源として
は、地表面に板を置きその板を作業員がかけ矢で打撃す
る板叩きが一般的である。また、近年における地下浅部
の構造の探査は路面や堤防等の人工構造物が震源を設置
する地表となることも多いことから、これら人工構造物
を破壊しないと言う点でも板叩きが広く用いられてい
る。また、坑井内に震源を設ける弾性波探査では、電気
雷管を用いた爆薬の爆破やエアガン等を震源としてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の反射法
地震波探査における板叩きでは作業員が地表に設置した
板を叩くことから、板を叩く作業員の負担が大きい、と
いう問題がある。さらに、板を作業員が叩くことから、
その板の打撃力にばらつきが生じる。そのため、震源の
地震波のエネルギーにばらつきが生じ、結果として受振
器で受振した地震波の振幅等のばらつきの原因となり、
結果として解析処理における精度が低下する、という問
題がある。
【0005】また、上述の坑井内に震源を設ける弾性波
探査では、電気雷管を用いた爆薬やエアガンは一種の爆
撃波であることから、坑井内を破損する恐れが極めて大
きい、という問題がある。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、板叩きを震源に利用した反射法地震波探査にお
いて、作業員への負担が小さい反射法地震波探査用の震
源を提供することを目的とする。さらに、本発明は、反
射法地震波探査において均一な地震波を発生する反射法
地震波探査用の震源を提供することを目的とする。ま
た、本発明は、坑井内に震源を設ける弾性波探査におい
て、坑井内の破損を低減できる坑内用の震源を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、反射法地震波探査の震源として用いられ
る地震波発生装置において、地表に設置するための接地
面を有する打撃材と、前記打撃材に固定され、圧縮空気
を利用して内部に設けられたピストンの衝撃により前記
打撃材に打撃力を与える打撃装置とからなることを特徴
とする地震波発生装置を提供する。打撃装置は機械的に
打撃材に打撃力を与える。よって、作業員がかけ矢を用
いて打撃材を叩く必要がなくなり、作業員の負担を減ら
すことができる。
【0008】また、前述の地震波発生装置において、前
記打撃装置は、所定の圧力の圧縮空気を前記打撃装置の
内部に送るコンプレッサーと、前記打撃装置の内部の圧
縮空気により前期ピストンに加速力を与えるための弁の
開閉を行う開閉弁とをさらに備える。打撃装置には所定
の圧力の圧縮空気が送り込まれ、開閉弁の操作タイミン
グに応じてピストンが圧縮空気により加速力を与え衝撃
力を発生する。圧縮空気の圧力は予め設定された所定の
圧力であるため、ピストンによる衝撃力はほぼ一定とな
り、反射法地震波探査において均一な地震波を発生する
ことができるようになる。また、地震波発生タイミング
は開閉弁の操作タイミングにより自由に調整できるよう
になる。
【0009】また、前述の地震波発生装置において、前
記打撃装置は、前記打撃材の接地面に対し前記ピストン
による打撃方向がほぼ鉛直となるように前記打撃材に固
定される。打撃装置は打撃材を設置面に対しほぼ鉛直方
向より打撃する。これにより、P波用の地震波発生装置
とすることができる。
【0010】また、前述の地震波発生装置において、前
記打撃装置は、前記打撃材の接地面に対し前記ピストン
による打撃方向がほぼ水平となるように前記打撃材に固
定される。打撃装置は打撃材を設置面に対しほぼ水平方
向より打撃する。これにより、S波用の地震波発生装置
とすることができる。
【0011】また、前述の地震波発生装置は、前記打撃
材の接地面に対し前記ピストンによる打撃方向がほぼ鉛
直となるように前記打撃材に固定され、圧縮空気を利用
して内部に設けられたピストンの衝撃により前記打撃材
に打撃力を与える第1の打撃装置と、前記打撃材の接地
面に対し前記ピストンによる打撃方向がほぼ水平となる
ように前記打撃材に固定され、圧縮空気を利用して内部
に設けられたピストンの衝撃により前記打撃材に打撃力
を与える第2の打撃装置とを備える。なお、”ほぼ鉛
直”、”ほぼ垂直”とは、角度として誤差があっても良
いことを意味し、その角度の誤差は、最大で45度であ
る。これにより、P波およびS波のどちらも発生できる
地震波発生装置とすることができる。
【0012】また、前述の地震波発生装置において、前
記打撃材は、空洞等の地下の探査対象物の大きさや、記
録した弾性波を用いた地下構造の解析において必要とす
る分解能に応じた波長を接地面に伝える素材が用いられ
る。打撃材として、木材、鉄板、H型鋼のいずれかを用
いる場合、震源の波長は、木材、鉄板、H型鋼の順番で
短くなる。また、波長が短いほど地下探査における分解
能を高めることができ、目的とする分解能に応じた弾性
波探査を行うことができる。
【0013】また、本発明は、前述の地震波発生装置
と、受振した地震波に応じた信号を出力する複数の受振
器と、前記受振器からの信号を記録する記録装置とから
なる探査装置を提供する。また、本発明は、前述の探査
装置を用いて地震波を記録する方法であって、地震波発
生装置および受振器を地表に設置し、前記地震波発生装
置により地震波を発生し、トリガーとなる信号入力から
所定期間、記録装置により前記受振器からの信号を記録
する地震波記録方法を提供する。これにより、作業者の
作業負担を少なくできる探査装置を提供することがで
き、また、作業者の作業負担を少なく地下探査に必要と
なる地震波を記録する方法とすることができる。
【0014】また、本発明は、坑井内に備えられる地震
波探査用の震源として利用される地震波発生装置におい
て、圧縮空気を利用して内部に設けられたピストンの衝
撃により衝撃波を出力する打撃装置と、前記打撃装置を
坑井内の所定位置で保持するための保持手段とからなる
地震波発生装置を提供する。ここで、保持手段の一例と
しては、打撃装置に接続されるワイヤあるいはロッド
と、坑井内の所定位置に設置した後、その設置位置が変
わらないように坑井外部にて打撃装置に接続されたワイ
ヤやロッドを固定する手段とからなる。打撃装置は圧縮
空気により動作するピストンの打撃により坑井内に衝撃
波を出力する。この衝撃波は一種の音波であり、火薬や
エアガンを用いた場合の爆撃波に比べ、坑井内を破損す
ることが少ない。よって、坑井内の破損を減らすことの
できる坑井内用の地震波発生装置とすることができる。
【0015】また、前述の坑井内用の地震波発生装置
は、前記打撃装置が、所定の圧力の圧縮空気を前記打撃
装置の内部に送るコンプレッサーと、前記打撃装置の内
部の圧縮空気により前期ピストンに加速力を与える弁の
開閉を行う開閉弁と、をさらに備える。打撃装置には所
定の圧力の圧縮空気が送り込まれ、開閉弁の操作タイミ
ングに応じてピストンが圧縮空気により加速力を与え打
撃により衝撃波を発生する。圧縮空気の圧力は予め設定
された所定の圧力であるため、ピストンによる打撃力は
ほぼ一定となることから、ほぼ一定の衝撃波が発生さ
れ、坑井を利用した地震波探査において均一な地震波を
発生することができるようになる。また、地震波発生タ
イミングは開閉弁の操作タイミングにより自由に調整で
きるようになる。
【0016】また、前述の坑井内用の地震波発生装置
は、前記保持手段に前記打撃装置の位置を基準とした坑
井の深さを示すメモリが設けられている。ここで、保持
手段の構成の一部として打撃装置に接続され打撃装置を
坑井内に吊り下げるためのワイヤやロッドが用いられる
場合、ワイヤやロッドに直接、打撃装置の位置を基準と
した坑井の深さを示すメモリをつけて人間が目視により
確認できるようにする。あるいは、設置手段の一部とし
てワイヤやロッドを坑井外で保持する手段(例えば矢
倉)にワイヤやロッドの長さを検出する検出装置を設け
これをメモリとして用いてもよい。坑井を利用した地震
波探査では、坑井内のあらかじめ定められた震源位置に
打撃装置を設置する必要がある。打撃装置を坑井内に設
置する際、このメモリを利用することで、坑井内の震源
位置に打撃装置を容易に設置することができる。
【0017】また、前述の坑井内用の地震波発生装置
は、坑井の内壁に対し前記打撃装置を固定する手段をさ
らに備える。打撃装置を坑井内に固定した状態で、打撃
装置を動作させると、坑井内の固定する手段との坑井内
壁との圧着面においてせん断力が生じ、その結果、S波
が発生する。よって、上記構成により、坑井内用のS波
発生用の地震波発生装置とすることができる。
【0018】また、本発明は、前述の坑井内用の地震波
発生装置と、受振した地震波に応じた信号を出力する複
数の受振器と、前記受振器からの信号を記録する記録装
置とからなる坑井を利用した探査装置を提供する。ま
た、本発明は、前述の坑井を利用した探査装置を用いて
地震波を記録する方法であって、受振器を設置し、地震
波発生装置の打撃装置を坑井内の所定位置に設置し、前
記地震波発生装置により地震波を発生し、トリガーとな
る信号入力から所定期間、記録装置により前記受振器か
らの信号を記録する地震波記録方法を提供する。これに
より、坑井内の破損を減らすことのできる坑井を利用し
た探査装置を提供できるとともに、坑井内の破損を押さ
えつつVSPやトモグラフィ等のために必要となる地震
波を記録することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明する。ただし、以下の実施の形態は特許請
求の範囲に記載された発明を限定するものではなく、ま
た実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの
すべてが発明の解決手段に必要であるとは限らない。
【0020】(第1の実施の形態)以下、本発明の一実
施形態による反射法地震波探査の震源として用いられる
地震波発生装置、および、その地震波発生装置を含む探
査装置、地震波記録方法を図面を参照して説明する。図
1は、反射法地震波探査用の地震波発生装置および探査
装置の構成の一例を示した図である。
【0021】図において、符号1は探査対象物の地表に
設置される打撃材を、符号2は打撃材1に固定され圧縮
空気を利用して内部に設けられたピストンの衝撃により
打撃材1に衝撃(打撃力)を与える打撃装置を示してい
る。なお、打撃材1が設置される「地表」とは、地下の
探査領域の表面部であって、路面、堤防、建築物等の人
工構造物の表面も含む。符号3は所定の圧力の圧縮空気
を打撃装置2の内部に送るコンプレッサーを、符号4は
打撃装置2の内部の圧縮空気によりピストンに加速力を
与える弁の開閉を行う開閉弁を示している。符号5は探
査領域から定まる地表に設置され受振した地震波に応じ
た信号を出力する受振器を、符号6は受振器5からの信
号を受振器毎に記録する記録装置を示している。符号7
は打撃材1に設置され記録装置6における地震波記録の
開始タイミングとなるトリガー信号を出力するトリガー
用受振器を、符号8は各受振器の信号と記録装置6とを
接続するケーブルを示している。
【0022】ここで、反射法地震波探査の震源として用
いられる地震波発生装置は、打撃材1と打撃装置2とに
より、さらにはコンプレッサー3と開閉弁4を加えたも
のにより構成される。また、反射法地震波探査用の探査
装置は、前述の地震波発生装置と受振器5と記録装置6
により、さらにはトリガー受振器7、ケーブル8を加え
たものにより構成される。
【0023】次に、打撃装置2の構成およびその動作に
ついて説明する。図2は、地震波発生装置を構成する打
撃装置の構成および動作を説明するための図である。
【0024】図2(a)〜(b)は、打撃装置2の内部
に含まれるピストン11の運動方向の断面図である。図
2(a)を用いて打撃装置2の構造を説明する。図2
(a)より、打撃装置2は、その内部にシリンダ12を
備えシリンダ12内にピストン11が設けられている。
シリンダ12の底部には、移動してきたピストン11の
打撃を受けるアンビル14が設けられている。シリンダ
12内部には、ピストン11の静止時においてピストン
11をシリンダ12の上部に位置するようにするための
リターンスプリング13が設けられている。また、シリ
ンダ12の下部には、ピストン11がシリンダ12上部
からアンビル14側に移動する際に、シリンダ12内部
の空気を排出するための孔22が設けられている。
【0025】シリンダ12の上部には、複数の空気室1
5〜18が設けられ、ピストン11の静止時において、
空気室15〜17と空気室18とが、空気室18側に開
閉可能に取りつけられたダイアグラム19により仕切ら
れている。ダイアグラム19の空気室16,18相当部
分には図示しない小孔が設けられ、ピストン11がシリ
ンダ12上部に静止している状態において、空気室1
5,16,18の空気圧がダイアグラム19の小孔を通
して同じになるようになっている。また、ダイアグラム
19により仕切られた状態において、空気室17とシリ
ンダ12は直結し、空気室15,16はシリンダ12と
分離される。打撃装置2には、空気室18に蓄えられた
圧縮空気を抜くための弁21および空気室15に圧縮空
気を送り込むための孔23が設けられている。なお、こ
の弁21は、図1に示す開閉弁4により開閉されるもの
であっても、開閉弁4そのものであってもよい。
【0026】次に、図2(a)〜(d)を用いて打撃装
置2の動作を説明する。打撃装置2は、図2(a)の初
期状態、(b)のダイアグラムオープン状態、(c)の
ピストンによる打撃状態、(d)のピストン復帰の状態
を1サイクルとした動作をする。
【0027】図2(a)に示す初期状態では、空気室1
5〜17と空気室18がダイアグラム19により仕切ら
れている。この状態でコンプレッサー3から圧縮空気が
孔23より空気室15に送り込まれる。ダイアグラム1
9には、前述のように小孔が設けられていることから、
空気室15の空気は空気室18および空気室16に流れ
込む。その結果、空気室15,16,18の空気圧は最
終的にコンプレッサーからの圧縮空気の空気圧とほぼ等
しくなる。一方、空気室17はダイアグラム19に仕切
られているため、圧縮空気は送り込まれない。よって、
空気室17の空気圧は、他の空気室15,16,18の
空気圧より低い状態に保たれる。その結果、ダイアグラ
ム19の上面と下面、すなわち、空気室18に接する面
と空気室15〜17に接する面との、上下受圧力面積差
により、ダイアグラムは圧縮空気の圧力に応じて符号2
0に示す部分に押しつけらる。なお、コンプレッサー3
の動作時において、圧縮空気は孔23からは常時送り込
まれる。
【0028】図2(b)はダイアグラムオープン状態を
示す。弁21を開くと、空気室18の圧縮空気が打撃装
置2の外部に排出され、空気室18の空気圧は急激に低
下する。そのため、ダイアグラム19の上下面の受ける
圧力差により、ダイアグラム19は、空気室18側に押
し上げられる。その結果、図2(a)の符号20に示す
部分から圧縮空気が空気室17に流れ込む。この流れ込
んだ圧縮空気により、ピストン11は急激にアンビル1
4方向に加速されシリンダ12の底部に移動する。な
お、ピストン11の移動時において、シリンダ12内の
空気は、孔22より打撃装置2外部に排出される。
【0029】図2(c)はピストン11による打撃状態
を示す。ピストン11は、圧縮空気により加速されなが
らシリンダ12底部のアンビル14に激突する。このた
め、打撃装置2の取り付け部に大きな衝撃を与える。
【0030】図2(d)はピストン復帰の状態を示す。
アンビル14に衝突したピストン11は、リターンスプ
リング13の復元力によりシリンダ13の上部に移動す
る。また、ピストン11のシリンダ12上部への移動時
あるいは、シリンダ12上部への移動後に弁21が閉じ
られ、図2(a)の状態に戻る。以上のように、図2
(a)〜(d)に示す状態が繰り返され、打撃装置2に
よる打撃力が発生する。
【0031】次に、打撃材1の接地面と打撃装置2の取
り付け位置との関係について説明する。地震波探査にお
いて、探査で必要な分解能、あるいは、探査の目的によ
って、P波あるいはS波を用いた弾性波探査が行われ
る。図1は、P波を用いた弾性波探査用の地震波発生装
置を示している。すなわち、P波を用いた弾性波探査用
の地震波発生装置では、打撃材1の地表への接地面に対
し打撃装置2内のピストンによる打撃方向がほぼ鉛直と
なるように固定される。そのため、打撃材1の全体的な
形状がほぼ長方形となる場合、打撃材1の地表への接地
面と反対の面と、打撃装置2の底部(アンビル4のある
側)とが接するように、打撃装置2は打撃材1に固定さ
れる。
【0032】図3は、S波(SH波)を用いた弾性波探
査用の地震波発生装置を示している。すなわち、S波を
用いた弾性波探査用の地震波発生装置では、打撃材1の
地表への接地面に対し打撃装置2内のピストンによる打
撃方向がほぼ水平となるように固定される。そのため、
打撃材1の全体的な形状がほぼ長方形となる場合、打撃
材1の地表への接地面とほぼ鉛直に接する面と、打撃装
置2の底部とが接するように、打撃装置2は打撃材1に
固定される。
【0033】図4は、S波(SH波)を用いた他の弾性
波探査用の地震波発生装置を示している。図4の場合も
図3と同様に、打撃材1の地表への接地面に対し打撃装
置2内のピストンによる打撃方向がほぼ水平となるよう
に固定される。ただし、打撃装置2は、打撃材1の接地
面の面積が地震波を効率良く伝えるために必要となる面
積としたまま、その面積内にほぼ収まるように固定され
る。図4は、打撃装置2が打撃材1の接地面の面積内に
ほぼ収まるような2つの固定例を示している。図4
(a)は、符号31に示すように打撃材1の接地面にほ
ぼ鉛直に接する面の一部より打撃材1の接地面の反対の
面側に突出する部材を設け、その突出した部材に打撃装
置2を固定する例を示している。なお、打撃装置2は、
図に示すように突出した部材の打撃材1側に固定する。
図4(b)は、打撃材1の接地面にほぼ鉛直に接する面
を打撃装置2がほぼ収まるようにくりぬき、そのくりぬ
いた部分に打撃装置2を固定する例を示している。な
お、図4(b)は、打撃材1の接地面を下にして、くり
ぬき部分が現れるようにした断面図である。図4(b)
の場合、打撃装置2は、打撃材1の重心近傍を打撃でき
るようにり、より効率的に地震波を発生できる。図4
(a),(b)に示すような打撃材1への打撃装置2の
固定を行うことにより、S波を用いた弾性波探査用の地
震波発生装置の全体の幅をより小さくすることができ
る。路面上に打撃材1を設置する場合、道路の幅に制限
がある。そのため、図4(a),(b)に示すような地
震波発生装置は、幅に制限のある路面等に設置する場合
に特に有効である。
【0034】次に、打撃材1として用いる素材と波長に
ついて説明する。地震波探査において、震源は、探査対
象の大きさ、探査で必要なる分解能に応じた波長の波を
出力する必要がある。空洞等の探査対象の大きさがDの
場合、一般的には、 λ=D/4 の波長が用いられる。また、板叩きの場合、打撃材の素
材を変えることにより震源からの出力波長を変えること
ができる。例えば、打撃材1として、木材、鉄板、ある
いは、H型鋼を用いる場合、地震波の周波数は、木材が
最も低く、次に鉄板、H型鋼の順となる。よって、出力
される地震波の波長は、木材が最も長く、次に鉄板、H
型鋼の順に短くなる。そこで、打撃材1は、記録した弾
性波を用いた地下構造の解析において必要とする分解能
に応じた波長を地表面に伝える素材が用いられる。な
お、打撃材1の素材は、一般的には木材、鉄板、H型鋼
のいずれかとなるが、これらに限定されるものではな
い。以下に、打撃材1として木材を用いた場合とH型鋼
を用いた場合における地震波発生装置の構成例を説明す
る。
【0035】図5は、木材を打撃材1とした場合のS波
発生用の地震波発生装置の構成例を示した図である。図
5に示すように、打撃材1の打撃装置2の固定面には、
鉄板32が貼りつけられる。これは、打撃装置2による
打撃材1の打撃面の変形、破損を防止するためである。
鉄板32は、打撃装置2を打撃材1に固定するためのボ
ルト34により打撃材1に固定されてもよく、ボルト3
4と別のボルトにより打撃材1に直接固定してもよい。
また、鉄板32の大きさは、少なくとも打撃装置2の固
定面より大きければよく、打撃材1の打撃面全体を覆う
ものであっても、打撃面の一部を覆うものであってもよ
い。
【0036】また、図5に示すように、打撃材1の接地
面と反対側の面は鉄板33により覆う。この理由を説明
する。打撃によるエネルギーを地下等の探査領域に効率
的に伝えるため、打撃材1の接地面は地表に圧着させる
必要がある。そのため、図1に示すように、打撃材1の
接地面と反対の面に荷重を加える。荷重は、例えば、重
りや、ユンボのアーム部による押しつけとする。打撃材
1の接地面と反対の面の荷重による破損を防止するため
に、打撃材1の接地面と反対側の面を鉄板33により覆
う。鉄板33は、ボルト等により打撃材1に固定され
る。鉄板33の大きさは、鉄板33を介することで荷重
による打撃材1の破損を押さえられる程度の面積であれ
ばよく、打撃材1の荷重面全体を覆うものであっても、
荷重面の一部を覆うものであってもよい。
【0037】図5は、木材を打撃材1とした場合のS波
発生用の地震波発生装置の構成例を示した図であるが、
P波発生用の地震波発生装置の場合には、打撃材1の打
撃面と荷重面とが同じくなる。よって、P波発生用の地
震波発生装置用の打撃材1は、接地面と反対の面が鉄板
で覆われ、鉄板を介して打撃装置1が固定される。
【0038】図6は、H型鋼を打撃材1とした場合のS
波発生用の地震波発生装置の構成例を示した図である。
H型鋼を打撃材1として用いる場合、地表との接地面積
を大きくするために、図6に示すように、H型鋼の側面
部を地表との接地面とする。そのため、H型鋼の側面以
外の面に打撃装置2が取り付けられる。図6は、S波の
発生効率を考慮してH型鋼のH型の面に打撃装置2を固
定する例を示している。図に示すように、打撃材(H型
鋼)1には、打撃装置2の固定面を設けるために、H型
鋼のH型の面に鉄板35が溶接される。打撃装置2は鉄
板35にボルトにより固定される。
【0039】図6は、H型鋼を打撃材1とした場合のS
波発生用の地震波発生装置の構成例を示した図である
が、P波発生用の地震波発生装置の場合、打撃材1に
は、H型鋼の側面であって、接地面と反対のH型鋼の側
面に打撃装置1が固定される。
【0040】なお、地震波の伝播速度v、波長λ、周波
数fの関係は、 v=f・λ となる。また、P波よりS波の方が伝播速度vが遅いこ
とから、同じ周波数の場合、S波の波長の方がP波の波
長より短くなる。よって、S波を用いた弾性波探査の方
がより分解能の高い探査を行うことができる。
【0041】また、S波を用いた弾性波探査において、
受振器5を設置する測線方向は、図3や図4に示すよう
に打撃装置2による打撃材1への打撃方向とほぼ垂直な
方向となる。
【0042】図7は、P波およびS波発生用の地震波発
生装置の一構成例を示した図である。図より、P波およ
びS波発生用の地震波発生装置は、打撃材1の接地面に
対しピストンによる打撃方向がほぼ鉛直となるように固
定された打撃装置2aと、打撃材の接地面に対しピスト
ンによる打撃方向がほぼ水平となるように固定された打
撃装置2bとを備える。コンプレッサーは、打撃装置2
a、2bそれぞれに用意してもよいが、打撃装置2a、
2bが同時に使用されることはないので、打撃装置2
a、2bに切り替えにより1台のコンプレッサーから圧
縮空気を送るようにしてもよい。同様に、打撃装置2
a、2bそれぞれに異なる開閉弁を接続してもよいが、
切り替えにより1つの開閉弁により打撃装置2a,2b
の弁の開閉を行ってもよい。P波およびS波発生用の地
震波発生装置を用いることにより、P波およびS波を用
いた弾性波探査ができ、探査対象のポアソン比や孔隙率
を推定することが可能となる。
【0043】次に、本実施の形態の探査装置を用いた地
震波の記録方法を説明する。図8は、本実施の形態の探
査装置を用いた地震波記録のフローの一例を示した図で
ある。まず、探査領域の地表面に、地震波発生装置およ
び受振器5の設置を行う(ステップS11)。この際、
打撃材1の接地面が地表に圧着するように、打撃材1に
重り等の荷重を加える。次に、打撃装置2に圧縮空気を
送るためにコンプレッサー3を動作させる(ステップS
12)。次に、開閉弁4の操作により、圧縮空気を利用
した打撃装置2の内部のピストンの衝撃により打撃材1
に打撃力を与え、地震波を発生させる(ステップS1
3)。なお、図2に示す打撃装置2の弁21は、所定の
タイミングで閉じるものとする。
【0044】トリガー用受振器7が所定値レベル以上の
地震波を受振すると信号を出力する。記録装置6は、ト
リガー用受振器7からの信号を受振すると設置された各
受振器5からの信号の記録を開始する。記録装置6は、
トリガー用受振器7からの信号の受振から予め設定され
た期間、設定さたサンプリング間隔で各受振器5からの
信号を記録することにより、各受振器5で受振された地
震波の記録を行う(ステップS14)。なお、地震波の
記録の後、記録装置6において、測定位置等の測定条件
を入力し、測定・記録した地震波に関連付けて記録する
ようにしても良い。さらに、記録装置6が記録した地震
波の波形表示を行う機能を備える場合、適切な地震波が
記録されたか確認を行った後、次の処理を行うようにし
てもよい。
【0045】測定した地震波のS/N比を向上させるた
めに地震波発生装置および受振器5の同一の設置位置に
おいて、予め定められた回数の地震波を記録し、重ね合
わせる場合がある。このような場合であって、同一の設
置位置において、予め定められた回数の地震波を記録し
ていない場合(ステップS15:No)には、次の地震
波記録のために、ステップS13に戻る。同一の設置位
置において、予め定められた回数の地震波を記録した場
合(ステップS15:Yes)で、次に他の波形での観
測を行う場合には(ステップS16:Yes)、ステッ
プS12に戻る。ここで、「他の波形での観測」とは、
例えばP波での地震波記録を行った後、S波での地震波
記録等を行うことをいう。なお、地震波発生装置および
受振器5の同一の設置位置において、P波での地震波記
録、S波での地震波記録を順番に行う場合、図7に示す
P波およびS波発生用の地震波発生装置を用いることで
省力化を図ることができる。ステップS12では、動作
させる地震波発生装置の設定を行う。
【0046】他の波形の観測も終了した場合、あるい
は、P波あるいはS波でのみ地震波の観測を行っている
場合(ステップS16:No)で、次の探査領域での地
震波の記録を行うならば(ステップS17:Yes)、
ステップS11に戻る。そして、ステップS11で、次
の探査領域に地震波発生装置および受振器5の設置を行
い、ステップS12以降の処理を行う。予め予定された
探査領域での地震波の記録が終了した場合(ステップS
17:No)、探査装置による地震波の記録は終了す
る。
【0047】以上のようにして、本実施の形態の探査装
置を用いた地震波の記録が行われる。なお、本実施の形
態の探査装置を用いた地震波の記録の手順は、図8に示
すフローに限定されるものではない。すなわち、 1)本実施の形態の地震波発生装置および受振器を地表
に設置 2)地震波発生装置により地震波の発生 3)トリガーとなる信号入力から所定期間前、記録装置
により受振器からの信号を記録 という地震波記録手順を基本に多くのバリエーションが
考えられる。
【0048】なお、本実施の形態において、打撃装置2
が発生すべき打撃力は、打撃装置2内に送りこまれる圧
縮空気の空気圧や、ピストン11の大きさ(重さ)によ
り変えることができる。よって、打撃材1には、必要と
する打撃力を発生する打撃装置2を取り付ける。また、
本実施の形態の地震波発生装置において、打撃装置2の
打撃材1への固定位置は、打撃材1の重心近傍を打撃す
るような位置とすることが好ましい。なぜならば、打撃
材1の重心近傍を打撃することで、地震波発生効率を高
めることができるからである。
【0049】また、本実施の形態において、図2に示す
ような圧縮空気を利用して内部に設けられたピストンの
衝撃により打撃材1に衝撃を与える打撃装置2を示した
が、これに限定されるものではない。すなわち、打撃材
1に固定可能で、自動的に一定の衝撃を打撃材1に与え
られる装置であればよい。
【0050】また、本実施の形態において、トリガー用
受振器7の設置位置は図1に示すように打撃材1として
いるが、これに限定されるものではない。例えば、打撃
材1近傍の地表面に設置してもよい。さらに、開閉弁4
を”開”にする際に信号を出力するようにし、この信号
をトリガー信号として記録装置6に入力するようにして
もよい。
【0051】また、本実施の形態において、開閉弁4を
所定周期的で動作させる装置を設けてもよい。これによ
り、地震波発生装置および受振器5の同一の設置位置に
おいて、予め定められた回数の地震波を記録する場合、
地震波を所定回数記録する際の省力化を図れる。この場
合も、開閉弁4を”開”にする際に信号を出力するよう
にし、この信号をトリガー信号として記録装置6に入力
するようにしてもよい。
【0052】また、本実施の形態において、ユンボ(登
録商標)等の移動車両を利用することで、探査装置を用
いた地震波の記録を効率的に行うことができる。ユンボ
等の移動車両を用いた地震波記録の一例を以下に示す。
ここでは、打撃材1には、打撃材1の接地面を下側にし
たまま持ち上げられるフックが設けてあるものとする。
また、符号9に示す開閉弁4、コンプレッサ−3、記録
装置6を移動車両(ユンボ)に搭載するものとする。こ
のような状態で、打撃材1と打撃装置2からなる地震波
発生装置を移動する場合、 1)打撃材1に取り付けられたフックをユンボのアーム
に引っ掛け打撃材1を持ち上げ次の設置位置まで移動
し、設置位置に地震波発生装置を降ろす。 2)ユンボのアームを打撃材1に押しつけることで、打
撃材2に荷重を加える。この移動の際、符号9に示す開
閉弁4、コンプレッサ−3、記録装置6は移動車両(ユ
ンボ)に搭載してあるので、これらも地震波発生装置の
移動と共に移動することができる。 以上のようにすることで、地震波の記録を効率的に行え
る。
【0053】(第2の実施の形態)以下、本発明の一実
施形態による坑井内の震源として用いられる地震波発生
装置、および、その地震波発生装置を含む探査装置、地
震波記録方法を図面を参照して説明する。
【0054】図9は、坑井内用の地震波発生装置および
探査装置の構成の一例を示した図である。図において、
符号2,3,4,6は、それぞれ打撃装置、コンプレッ
サー、開閉弁、記録装置を示す。これらは、第1の実施
の形態と同様であるので、それらの説明は省略する。な
お、紙面の都合から、受振器は図示を省略している。
【0055】符号32は打撃装置2に接続され、打撃装
置2を坑井40内に吊り下げるためのワイヤである。坑
井40内における打撃装置2の設置位置を容易に確認で
きるように、ワイヤ32には、打撃装置2の位置を基準
位置とした打撃装置からのワイヤの長さを示すメモリが
設けられている。なお、ワイヤ32は、図2に示す打撃
装置2のアンビル14が坑井内で下になるに打撃装置2
の上部に接続される。
【0056】また、図示していないが、打撃装置2を坑
井40内の所定位置で固定するために、坑井40外部に
てワイヤ32を固定する機材が坑井40の上部に設けら
れる。ワイヤ32を固定する機材は、例えば、坑井40
上部に組まれた矢倉と、その矢倉にワイヤ32を巻き取
る車輪とから構成され、この車輪にはワイヤを巻き取る
方向へは自由回転する一方向歯車をさらに設けたもとす
る。なお、打撃装置2を坑井40内に降ろす場合、一方
向歯車の歯車に引っかけられたフックをはずすことにワ
イヤ32を巻き取る車輪は、ワイヤの巻き取り方向と反
対の方向に回転可能となり、打撃装置2を坑井40内に
降ろすことができる。ワイヤ32には打撃装置2の重さ
により引っ張り力が生じるため、ワイヤ32を巻き取る
車輪にワイヤを巻き取る方向へ自由回転する一方向歯車
を設けることにより、打撃装置2を坑井40内の所定位
置に設置可能となる。
【0057】ここで、坑井内用の震源として用いられる
地震波発生装置は、ワイヤ32と打撃装置2とワイヤ3
2を固定する機材により、さらにはコンプレッサー3と
開閉弁4を加えたものにより構成される。また、坑井を
利用したVSPあるいはトモグラフィ用の地震波探査用
の探査装置は、前述の地震波発生装置と受振器と記録装
置6により、さらにはトリガー受振器7、受振器と記録
装置6を接続するケーブル8を加えたものにより構成さ
れる。
【0058】図9において、打撃装置2は、圧縮空気を
利用して打撃装置2内部に設けられたピストン11のア
ンビル14への打撃により衝撃波を出力する。この衝撃
波はP波として坑井を介して地中を伝わる。すなわち、
図9は、P波発生用の坑井内用地震波発生装置を示して
いる。
【0059】次に、S波発生用の坑井内用地震波発生装
置の説明を行う。図10,11は、S波発生用の地震波
発生装置の一構成例を示した図であり、図10は坑井4
0内に打撃装置2が固定された状態を、図11は坑井4
0内に打撃装置2が固定されていない状態を示してい
る。図に示すように、打撃装置2は、打撃装置2を坑井
40に固定するための固定機構を備える。図10を用い
て固定機構の一例を説明する。なお、図10,11にお
いて、(a)は坑井40の側面から見た固定機構を含む
打撃装置2を示し、(b)は坑井40の上部から見た固
定機構を含む打撃装置2を示している。
【0060】固定機構は、打撃装置2と一体に形成さ
れ、シリンダ33への油圧で伸縮するピストン34を備
える。また、ピストン34の先端には打撃装置2を坑井
40に固定するための固定板35が設けられている。固
定板35は、例えば坑井内壁に圧着しやすいように坑井
40の内壁の曲率に近い弧状の形状を有する鉄板を用い
る。また、圧着板35の坑井の内壁への圧着面は、S波
の発生効率を考慮して所定の面積を持つようにする。ま
た、固定機構は、シリンダ33にオイルを注入するする
ためのパイプ(図示せず)が設けられいる。また、この
パイプは坑井40外まで伸びており、坑井40外に設け
られた油圧制御装置によりパイプを介してシリンダ34
の伸縮制御が行われる。なお、このパイプのほか、開閉
弁4に接続されたパイプ、圧縮空気用のパイプが坑井4
0外部まで伸びている。そこで、これら3つのパイプを
保護するとともに坑井40内での打撃装置2の移動を容
易にするために、これら3つパイプが入るような内径を
有するパイプにこれら3つのパイプを納めることが好ま
しい。
【0061】打撃装置2を坑井40に固定するまでの固
定機構の動作を説明する。打撃装置2を坑井40内で移
動する際、打撃装置2は、図11に示すようにピストン
34を収縮させ、坑井40の内壁と固定板34との間に
十分に隙間のある状態で坑井40内の震源設置位置まで
移動される。打撃装置2の坑井40内への固定は、震源
設置位置に達した状態で、シリンダ33に送り込まれる
オイルの油圧を所定の圧力とし、固定板35を坑井40
の内壁に圧着させることにより行う。
【0062】なお、打撃装置2を固定板34を介して坑
井40内に固定した状態で、打撃装置2を動作させる
と、坑井40の壁面は、図10(a)の符号41に示す
方向に振動させられ、S波が発生する。また、S波発生
用の坑井内用の地震波発生装置は、坑井40内に固定し
ない状態で打撃装置2を動作させることにより、P波を
発生させることもできる。
【0063】次に、本実施の形態の探査装置を用いた地
震波の記録方法の一例を説明する。図12は、本実施の
形態の探査装置を用いた地震波記録のフローの一例を示
した図である。まず、坑井を含む探査領域において、受
振器の設置を行う(ステップS21)。坑井を利用した
トモグラフィを行う場合の受振器の設置位置の一例を図
13に示す。また、坑井を利用したVSPを行う場合の
受振器の設置位置の一例を図14に示す。図13におい
て、丸”○”印は坑井41内に設置される受振器を、バ
ツ”×”印は坑井40における各震源の位置を示す。ま
た、図14において、三角”▽”印は地表に設置される
受振器を、バツ”×”印は坑井40における各震源位置
を示す。なお、各受振器は図示しないケーブルにより記
録装置6と接続される。なお、図13,14では、震源
位置、受振器の位置が複数示されているが必ずしも複数
となるわけではない。すなわち、地震波探査の目的に応
じて、震源位置、受振器の位置が1ヶ所以上定められ
る。
【0064】次に、打撃装置2に圧縮空気を送るために
コンプレッサー3を動作させる(ステップS22)。次
に、打撃装置2を坑井40内の最初の震源位置に設置す
る(ステップS23)。なお、坑井40内における打撃
装置2の位置の確認は、ワイヤ32に示されるメモリを
確認することにより行う。さらに、S波発生用の坑井内
用の地震波発生装置を用いてS波を発生させる場合、打
撃装置2の固定機構により打撃装置2を坑井40内に固
定する。
【0065】開閉弁4の操作により、圧縮空気を利用し
打撃装置2の内部に設けられたピストンの衝撃により打
撃材1に衝撃を与え、地震波を発生させる(ステップS
24)。なお、図2に示す打撃装置2の弁21は、所定
のタイミングで閉じるものとする。記録装置6は、トリ
ガー信号を受振すると設置された各受振器5からの信号
の記録を開始する。なお、記録装置6は、トリガー信号
の受振から予め設定された期間、設定されたサンプリン
グ間隔で各受振器からの信号を記録することにより、各
受振器で受振された地震波の記録を行う(ステップS2
5)。トリガー信号としては、ステップS24の開閉弁
4の操作タイミングを信号とすることが好ましい。な
お、地震波の記録の後、記録装置6において、震源の位
置等の測定条件を入力し、記録した地震波に関連付けて
入力された情報を記録するようにしても良い。さらに、
記録装置6が記録した地震波の波形表示を行う機能を備
える場合、適切な地震波が記録されたか確認した後、次
の作業を行っても良い。
【0066】測定した地震波のS/N比を向上させるた
めに打撃装置2および受振器5の同一の設置位置におい
て、予め定められた回数の地震波を記録し、重ね合わせ
る場合がある。そこで、同一の設置位置において、予め
定められた回数の地震波を記録していない場合(ステッ
プS26:No)には、次の地震波記録のために、ステ
ップS24に戻る。同一の設置位置において、予め定め
られた回数の地震波を記録した場合(ステップS26:
Yes)で、次の震源位置での地震波の記録を行うなら
ば(ステップS27:Yes)、ステップS23に戻
る。そして、ステップS23で、打撃装置2が次の震源
位置になるように移動・設置し、続いてステップS24
以降の処理を行う。全ての震源位置での地震波の記録が
終了した場合(ステップS27:No)、探査装置によ
る地震波の記録は終了する。
【0067】以上のようにして、本実施の形態の探査装
置を用いた地震波の記録が行われる。なお、本実施の形
態の探査装置を用いた地震波の記録の手順は、図12に
示すフローに限定されるものではない。すなわち、 1)各受振器の設置 2)地震波発生装置の打撃装置を坑井内の所定位置に設
置 3)地震波発生装置により地震波を発生 4)トリガーとなる信号入力から所定期間、記録装置に
より受振器からの信号を記録 という地震波記録手順を基本に多くのバリエーションが
考えられる。例えば、図10、図11に示すS波発生用
の地震波発生装置を用いることで、坑井内の同一震源位
置において、P波およびS波での地震波記録を順次行う
ことができる。
【0068】なお、本実施の形態において、打撃装置2
が発生すべき打撃力は、打撃装置2内に送りこまれる圧
縮空気の空気圧や、ピストン11の大きさ(重さ)によ
り変えることができる。よって、必要とする打撃力を発
生する打撃装置2が選択される。また、坑井内は一般的
に泥水で充たされている。そのため打撃装置2のシリン
ダ12内に異物が入り込まないようにする必要がある。
そのために、泥水中の小さな岩や泥の塊が図2に示す打
撃装置2の孔22よりシリンダ12内に入り込まないよ
うに、打撃装置の孔22を網状のフィルタで覆っておく
ことが好ましい。また、シリンダ12内に泥水が入ると
ピストン11による衝撃を低減させる原因となる。そこ
で、シリンダ12内に入り込んだ泥水を排出するため
に、打撃装置2の空気室に送りこまれる圧縮空気の一部
を減圧してシリンダ12内に送り込む機構を打撃装置2
にさらに設けることが好ましい。また、打撃装置2のシ
リンダ12内に異物が入り込まないようにするため、図
15に示すように孔22を覆う空気室61を設けても良
い。なお、空気室61内の空気は、空気室に61に設け
られた穴51、孔51と接続され地上まで延びたパイプ
54を介して大気とつながるようになっている。ここ
で、空気室61の容積は、ピストン11の移動によりシ
リンダ12内の空気が孔22を通して空気室61に排出
された際、空気室61の空気圧がコンプレッサー3から
の圧縮空気の圧力より十分小さくなるような容積とする
ことが好ましい。なお、図15では、空気室61は打撃
装置2の一部を覆うように形成されているが、打撃装置
2全体を覆うように形成されてもよい。さらに、空気室
61は、打撃装置2と一体に形成される方が地震波発生
効率という点から好ましいが、一体形成されていなくて
もよい。また、打撃装置2には、ピストン11上部の空
気室より圧縮空気を排出するためのパイプ52、圧縮空
気を送り込むためのパイプ53、空気室61とつながる
パイプ54等、複数のパイプが接続される。前述のよう
に、パイプ52,53,54の保護等のために、坑井内
においてこれらのパイプが入るような内径を有するパイ
プ55にパイプ52,53,54を納めることが好まし
い。なお、図15は、P波発生用の坑井内用地震波発生
装置における例を示しているが、S波発生用の坑井内用
地震波発生装置においても同様である。
【0069】また、本実施の形態において、打撃装置2
にはワイヤ32が接続されるものとして説明した。ここ
でワイヤが用いられるのは、坑井がかならずしも一直線
となっていなく、引っ張りに対し弾性変形が大きいもの
であると打撃装置2を動作させた際に発生される衝撃波
のエネルギーが低減するからである。すなわち、ワイヤ
は坑井の非直線性に対応でき、かつ、引っ張り力に対す
る弾性変形の小さいからである。さらに、ワイヤの場
合、巻き取りが可能で収納性がよいという利点もある。
しかし、坑井に打撃装置2を設置するために打撃装置2
に接続されるものは、ワイヤに限定されるものではな
い。例えば、坑井の直線性が比較的高い場合、ワイヤの
かわりにロッドを用いることも可能である。また、ロッ
ドを用いる場合、打撃装置2を坑井の底部に押しつける
ことができる。この状態で打撃装置2を動作させた場
合、坑井内の泥水を介さずに直接坑井底面に打撃装置2
の打撃力を伝えることができるため、P波発生効率を高
めることができる。
【0070】また、本実施の形態において、開閉弁4を
所定周期的で動作させる装置を設け、打撃装置2の弁2
1を周期的に開くようにしてもよい。これにより、打撃
装置2および受振器5の同一の設置位置において、予め
定められた回数の地震波を記録する場合、地震波を所定
回数記録する際の省力化を図れる。また、開閉弁4の動
作タイミングを記録装置6のトリガー信号として出力で
きるようにすることが好ましい。
【0071】また、本実施の形態において、S波発生用
の地震波発生装置は、図10、11に示すような油圧を
利用して圧着板35を坑井内壁に押しつけ打撃装置2を
坑井内に固定する固定機構を持つものとして説明した。
しかし、固定機構はこれに限定されず、圧着板の圧着面
が所定の面積を持ち、打撃装置2を坑井内に固定するも
のであればよい。
【0072】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計等も含まれる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
下記の効果を得ることができる。
【0074】本発明の反射法地震波探査用の地震波発生
装置は、接地面を有する打撃材と、打撃材に固定され圧
縮空気を利用して内部に設けられたピストンの衝撃によ
り打撃材に衝撃を与える打撃装置とからなる。打撃装置
は機械的に打撃材に衝撃を与えることから、作業員がか
け矢を用いて打撃材に衝撃を与える必要がなくなり、作
業員の負担を減らすことができる。
【0075】また、本発明の坑井内用の地震波発生装置
は、圧縮空気を利用して内部に設けられたピストンの衝
撃により衝撃波を出力する打撃装置と、打撃装置に接続
されるワイヤあるいはロッドと、坑井外部にてワイヤあ
るいはロッドを固定する手段とからなる。打撃装置が発
生する衝撃波は一種の音波であり、火薬を用いた場合の
爆撃波に比べ、坑井内を破損することが少ない。よっ
て、坑井内の破損を減らすことのできる坑井内用の地震
波発生装置とすることができる。
【0076】また、反射法地震波探査用の地震波発生装
置および坑井内用の地震波発生装置において、打撃装置
は、所定の圧力の圧縮空気を打撃装置の内部に送るコン
プレッサーと、打撃装置の内部の圧縮空気によりピスト
ンに加速力を与えるための弁の開閉を行う開閉弁とをさ
らに備える。打撃装置には所定の圧力の圧縮空気が送り
込まれ、開閉弁の操作タイミングに応じてピストンが圧
縮空気により加速力を与え衝撃力を発生する。圧縮空気
の圧力は予め設定された所定の圧力であるため、ピスト
ンによる衝撃力はほぼ一定となり、反射法地震波探査に
おいて均一な地震波を発生することができるようにな
る。また、地震波発生タイミングは開閉弁の操作タイミ
ングにより自由に調整できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 反射法地震波探査用の地震波発生装置および
探査装置の構成の一例を示した図である。
【図2】 打撃装置の構成および動作を説明するための
図である。
【図3】 S波発生用の地震波発生装置の一構成例を示
した図である。
【図4】 S波発生用の地震波発生装置の他の構成例を
示した図である。
【図5】 木材を打撃材とする場合のS波発生用の地震
波発生装置の構成例を示した図である。
【図6】 H型鋼を打撃材とする場合のS波発生用の地
震波発生装置の構成例を示した図である。
【図7】 P波およびS波発生用の地震波発生装置の一
構成例を示した図である。
【図8】 反射法地震波探査用の探査装置を用いた地震
波記録のフローの一例を示した図である。
【図9】坑井内用の地震波発生装置および探査装置の構
成の一例を示した図である。
【図10】 S波発生用の地震波発生装置の一構成例お
よび坑井内に固定時の状態を示した図である。
【図11】 坑井内に非固定時のS波発生用の地震波発
生装置の状態を示した図である。
【図12】 坑井内用の地震波発生装置を含む探査装置
を用いた地震波記録のフローを示した図である。
【図13】 弾性波探査の一種であるトモグラフィにお
ける震源と受振器の関係を説明した図である。
【図14】 弾性波探査の一種であるVSPにおける震
源と受振器の関係を説明した図である。
【図15】 打撃装置内に異物が入らないようにするた
めの構成例を示した図である。
【符号の説明】
1 打撃材 2 打
撃装置 3 コンプレッサー 4 開
閉弁 5 受振器 6 記
録装置 7 トリガー用受振器 8 ケ
ーブル 32 ワイヤ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射法地震波探査の震源として用いられ
    る地震波発生装置において、 地表に設置するための接地面を有する打撃材と、 前記打撃材に固定され、圧縮空気を利用して内部に設け
    られたピストンの衝撃により前記打撃材に打撃力を与え
    る打撃装置とからなることを特徴とする地震波発生装
    置。
  2. 【請求項2】 前記打撃装置は、 所定の圧力の圧縮空気を前記打撃装置の内部に送るコン
    プレッサーと、 前記打撃装置の内部の圧縮空気により前期ピストンに加
    速力を与えるための弁の開閉を行う開閉弁とをさらに備
    えたことを特徴とする請求項1に記載の地震波発生装
    置。
  3. 【請求項3】 前記打撃装置は、 前記打撃材の接地面に対し前記ピストンによる打撃方向
    がほぼ鉛直となるように前記打撃材に固定されることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の地震波発生
    装置。
  4. 【請求項4】 前記打撃装置は、 前記打撃材の接地面に対し前記ピストンによる打撃方向
    がほぼ水平となるように前記打撃材に固定されることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の地震波発生
    装置。
  5. 【請求項5】 反射法地震波探査の震源として用いられ
    る地震波発生装置において、 地表に設置するための接地面を有する打撃材と、 前記打撃材の接地面に対し前記ピストンによる打撃方向
    がほぼ鉛直となるように前記打撃材に固定され、圧縮空
    気を利用して内部に設けられたピストンの衝撃により前
    記打撃材に打撃力を与える第1の打撃装置と、 前記打撃材の接地面に対し前記ピストンによる打撃方向
    がほぼ水平となるように前記打撃材に固定され、圧縮空
    気を利用して内部に設けられたピストンの衝撃により前
    記打撃材に打撃力を与える第2の打撃装置とからなるこ
    とを特徴とする地震波発生装置。
  6. 【請求項6】 前記打撃材は、 地下の探査対象の大きさ、あるいは、記録した弾性波を
    用いた地下構造の解析において必要とする分解能に応じ
    た波長を接地面に伝える素材が用いられることを特徴と
    する請求項1から請求項5のいずれかに記載の地震波発
    生装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    の地震波発生装置と、 受振した地震波に応じた信号を出力する複数の受振器
    と、 前記受振器からの信号を記録する記録装置とからなる探
    査装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の探査装置を用いて地震
    波を記録する方法であって、 地震波発生装置および受振器を地表に設置し、 前記地震波発生装置により地震波を発生し、 記録装置により前記受振器からの信号を所定期間記録す
    ることを特徴とする地震波記録方法。
  9. 【請求項9】 坑井内に備えられる地震波探査用の震源
    として利用される地震波発生装置において、 圧縮空気を利用して内部に設けられたピストンの衝撃に
    より衝撃波を出力する打撃装置と、 前記打撃装置を坑井内の所定位置で保持するための保持
    手段とからなることを特徴とする地震波発生装置。
  10. 【請求項10】 前記打撃装置は、 所定の圧力の圧縮空気を前記打撃装置の内部に送るコン
    プレッサーと、 前記打撃装置の内部の圧縮空気により前期ピストンに加
    速力を与える弁の開閉を行う開閉弁と、 をさらに備えたことを特徴とする請求項9に記載の地震
    波発生装置。
  11. 【請求項11】 前記保持手段に前記打撃装置の位置を
    基準とした坑井の深さを示すメモリが設けられているこ
    とを特徴とする請求項9または請求項10に記載の地震
    波発生装置。
  12. 【請求項12】 坑井の内壁に対し前記打撃装置を固定
    する手段をさらに備えることを特徴とする請求項9から
    請求項11のいずれかに記載の地震波発生装置。
  13. 【請求項13】 請求項9から請求項12のいずれかに
    記載の地震波発生装と、 受振した地震波に応じた信号を出力する複数の受振器
    と、 前記受振器からの信号を記録する記録装置とからなる探
    査装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の探査装置を用いて
    地震波を記録する方法であって、 受振器を設置し、 地震波発生装置の打撃装置を坑井内の所定位置に設置
    し、 前記地震波発生装置により地震波を発生し、 記録装置により前記受振器からの信号を所定期間記録す
    ることを特徴とする地震波記録方法。
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