JP3349737B2 - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP3349737B2 JP34735992A JP34735992A JP3349737B2 JP 3349737 B2 JP3349737 B2 JP 3349737B2 JP 34735992 A JP34735992 A JP 34735992A JP 34735992 A JP34735992 A JP 34735992A JP 3349737 B2 JP3349737 B2 JP 3349737B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療分野や工業分野等
において使用される内視鏡に係り、特に、内視鏡内部で
画像のサンプリングが行われる方式の内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】画像の伝送方法により内視鏡を分類する
と、大きく以下の3つの方式に分類される。つまり、フ
ァイバー・スコープ(イメージガイドファイバによる光
像の伝送を行うもの)、ビデオ・スコープ(固体撮像素
子を用いて画像を電気信号による情報に変換してこの画
像情報の伝送を行うもの)、硬性鏡(リレーレンズを用
いた光学系による光像を伝送するもの)である。
【0003】以上の各方式の内視鏡のうち、硬性鏡は対
物部から接眼部まで全てレンズ、プリズム、フィルタに
より構成されるため、内部で画像のサンプリングは行わ
れない。これに対して、他の2つ方式の内視鏡は、イメ
ージガイドファイバや固体撮像素子を用いるため、その
伝送過程で画像のサンプリングが行われるという違いが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の如く、内視鏡に
は、その内部で画像のサンプリングが行われる方式のも
のと、内視鏡内部で画像のサンプリングが行われない方
式のものとがあるが、スコープ内部での画像のサンプリ
ングの有無は、フォーカシングに大きな影響を与える。
【0005】リレーレンズ光学系を用いた硬性鏡は、観
察光学系全体が1つのレンズ系として扱えるため、肉眼
視においては、目のオートフォーカス機能を用いて、あ
る程度、物体へのフォーカシングが可能である。また、
TVカメラを組み合わせた場合でも、TVカメラもしく
は中継する光学アダプタ内で、レンズもしくは撮像素子
を動かすことにより、フォーカシングが可能である。こ
のため、スコープ単独として見れば、フォーカシングや
被写界深度に関して、それほど複雑な工夫を必要としな
い。
【0006】これに対して、スコープ内部で画像のサン
プリングが行われる方式のファイバー・スコープやビデ
オ・スコープでは、スコープ先端部におけるイメージガ
イド入射端面、もしくは固体撮像素子の撮像面で、画像
のサンプリングが行われることから、物体へのフォーカ
シングはスコープ先端部で行われていなければならな
い。
【0007】しかしながら、スコープの先端部における
対物レンズ光学系の部分にフォーカス機構を組み込む
と、そのスコープの先端部が太くなってしまい、内視鏡
としてはきわめて望ましくない。このことから、ファイ
バー・スコープやビデオ・スコープの対物レンズは、ほ
とんどがフォーカス機構をもたない固定焦点レンズであ
る。その結果、ここで、重要となるのがスコープの光学
仕様の1つである被写界深度であり、この設定を誤る
と、実用上頻繁に使う物体距離なのにピントがボケて見
づらい等の不具合を生じる。
【0008】このようにスコープ内部で画像のサンプリ
ングが行われるファイバー・スコープやビデオ・スコー
プにあっては、被写界深度がきわめて重要である。そこ
で、この種のスコープは、被写界深度を光学仕様の重要
なものとして取り扱う。しかし、このことによって、そ
れに影響を与える対物レンズのFナンバーの設定の自由
度が狭まり、Fナンバーを充分に小さくできない。つま
り、所望の明るさが得られないことが多い。これがファ
イバー・スコープやビデオ・スコープにあっての重大な
問題点とされている。
【0009】本発明は前記課題に鑑み、なされるもので
あるが、以下、従来において、解明されなかった技術的
な背景を述べる。
【0010】ファイバー・スコープを例にとって検討す
る。一般に、ファイバー・スコープの光学系は図1のよ
うな構成となっている。すなわち、ファイバー・スコー
プ1はその内部にイメージガイドファイバ2を配設して
なり、このイメージガイドファイバ2の先端側にはその
入射先端面に観察物体3を結像する対物レンズ4を設
け、イメージガイドファイバ2の手元端側には出射端面
の像を観察する接眼レンズ5を設置してある。また、ス
コープ1の内部にはライトガイドファイバ6が配置さ
れ、このライトガイドファイバ6の先端側には照明レン
ズ7を設置し、ライトガイドファイバ6の手元端面には
光源8の光が集光レンズ9を通じて入射させるようにな
っている。
【0011】このファイバー・スコープの光学系に関わ
る仕様としては以下のような項目が挙げられる。 F1:画角 F2:イメージガイドの有効画素数(視野内に入るファ
イバ本数) F3:被写界深度、もしくは分解能(解像可能な物体面
上の最小ピッチ) F4:見かけの視野の大きさ(イメージガイドの有効径
×接眼倍率) F5:明るさ(接眼部出射後の像面照度) これらの項目は、すべて、スコープのユーザーの評価に
直接影響するものである。これに対して、例えば、以下
のような項目は、その値の大小がユーザーに対して直接
的な影響を与えるものではない。
【0012】・対物レンズのFナンバー ・対物レンズの焦点距離 ・イメージ・ガイドの画素間隔 ・接眼部の倍率 ・イメージガイドの有効面積 ・ライトガイドの有効面積 これらの項目は、ユーザーの立場における仕様とは異な
る、単なる設計上のパラメータとされてきたものであ
り、このパラメータは、前記F1〜F5の仕様の達成や
向上を図る際に設計者サイドが決めるべき項目である。
これらのパラメータは、前記F1〜F5の仕様や他の項
目との相関関係があるため、設定の自由度は少なくなる
ものの、その組合せによっては、前記F1〜F5で挙げ
た仕様の向上が図れるかも知れない。例えば、F1〜F
5の中で、F1〜F4を特定の数値に固定した場合、パ
ラメータの組み合わせによっては、F5の明るさの項目
を向上させる可能性がある。
【0013】しかしながら、従来、明るさ向上のための
光学設計パラメータの設定に関する検討は、この種のフ
ァイバー・スコープに関して行われてこなかった。この
ため、パラメータの設定が不適当であるため、明るさが
十分に確保されないという問題があった。したがって、
スコープの光学仕様と他の光学系のパラメータとの間の
関係の検討が重要となった。
【0014】一方、ビデオ・スコープの光学系は、一般
に、図2のような構成となっている。すなわち、ビデオ
・スコープ11の先端部内に固体撮像素子12を配設
し、この固体撮像素子12の受光面には対物レンズ4を
介して観察物体3の像を結像する。また、前述したファ
イバー・スコープ1と同様にライトガイドファイバ6、
照明レンズ7、光源8および集光レンズ9が設けられて
いる。
【0015】そして、このビデオ・スコープ11の光学
系に関わる仕様としては以下のような項目が挙げられて
いる。 V1:画角 V2:固体撮像素子の有効画素数 V3:被写界深度及び分解能 V4:明るさ(固体撮像素子の映像信号出力) そして、前述したような事情、つまり、ユーザーの立場
における仕様とは異なる、単なる設計上のパラメータと
される項目の検討は、このビデオ・スコープの明るさを
向上させるために必要であることは、このビデオ・スコ
ープについても同様である。このビデオ・スコープの明
るさは、そのビデオ・スコープとしての光学系の設計パ
ラメータの選び方で良くも悪くもなる。
【0016】本発明は前記課題に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、画像のサンプリングが行われ
る内視鏡の光学系の設計パラメータのうち、イメージガ
イドもしくは固体撮像素子の有効部の面積とライトガイ
ドの有効部の面積の比率の範囲を規定することにより、
内視鏡の明るさを向上させた内視鏡を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決する手段および作用】課題を解決するため
に第1の発明は、観察画像の伝送にイメージガイドを用
い、照明光の伝送にライトガイドを用いる内視鏡におい
て、以下の条件式を満足するものである。 0.1≦Si/(Si十Sl)≦0.4 hi/fl≧W ここで、Siはイメージガイドの有効面積、Slはライトガ
イドの有効面積であり、図7に示すように、Si、Slはそ
れぞれ画像光、照明光の伝送に用いる部分の面積であ
る。また、hiはイメージガイドの有効半径、flは対物レ
ンズの焦点距離、Wは対物レンズの半画角である。
【0018】第2の発明は、観察系に固体撮像素子を用
い、照明光の伝送にライトガイドを用いる内視鏡におい
て、以下の条件式を満足することを特徴とする内視鏡で
ある。 O.1≦Sc/(Sc十Sl)≦0.4 ここで、Scは図8に示すように、実際の撮像に撮像に使
われる固体撮像素子の撮像面の有効面積、Slはライトガ
イドの有効面積である。第3の発明は、第2の発明にお
いて、以下の条件式を満足することを特徴とする内視鏡
である。 hc/fl≧W ここで、hcは固体撮像素子の撮像面の有効半径、flは対
物レンズの焦点距離、Wは対物レンズの半画角である。
【0019】以下、本発明の構成について具体的に説明
する。まず、ファイバー・スコープを例に挙げて説明す
る。ファイバー・スコープ1の先端を除く挿入部内の光
学的な内蔵物は、通常、イメージガイド2とライトガイ
ド6しかなく、前述した(1)式の分数部分の分母(S
i+Sl)はスコープ挿入部におけるその両ガイドの光
学的な有効断面積の和を意味する。よって(1)式の分
数Si/(Si+Sl)はスコープ挿入部の光学的な有
効断面積に対するイメージガイド2の有効面積の占める
比率を意味する。
【0020】スコープ挿入部の光学的な有効断面積はユ
ーザーに直接の光学的な影響を及ぼす数値ではないた
め、通常、スコープの光学仕様ではないが、挿入部の機
械設計に対する影響は極めて大きく、この値が大きくな
ると明るさは向上するが当然の如くスコープの挿入部が
太くなってしまう。逆に、スコープ挿入部径やチャンネ
ル径などの挿入部仕様が定まっている場合には、明るさ
に考慮して可能な限り光ガイドファイバ2,6を多く詰
め込むことを考えると、光学的な有効断面積はあるレベ
ルに決まってしまい、選択の自由度は小さく他の光学パ
ラメータとは一線を画する。
【0021】これに対して、イメージガイド2とライト
ガイド6の面積比率を示す(1)式の分数Si/(Si
+Sl)の値には挿入部の機械設計への影響はあるもの
の、かなりの選択の自由度が残されている。このため、
スコープ1の機械設計的に挿入部の光学的な有効断面積
が固定された場合、(1)式におけるその分数Si/
(Si+Sl)の値が光学仕様にどのような影響を与え
るかが重要となる。
【0022】この分数Si/(Si+Sl)の値が光学
仕様に与える影響を知るために、前述したF1〜F5の
スコープ光学仕様、およびその他の光学パラメータの関
係式をたてると、以下のようになる。なお、説明を容易
にするため、イメージガイド2の有効面形状は円、画素
は正方配列とする。
【0023】 F1:画角に関して hi=fl・sin W …(3) F2:イメージガイド2の有効画素数Nに関して N=π・(hi/di)2 …(4) F3:被写界深度の能力値Dに関して D=(4・di・fn)/fl2 …(5) 分解能Pに関して P=fl/2fn …(6) F4:見かけの視野サイズF(目からの距離x)に関して F=2hi・β …(7) F5:接眼出射後の虚像位置20における像面照度Iに関して I=Kf・{Sl/(β2 2 ) …(8) 上記に加えて以下の定義式もつけ加えておく。 S=π・hi2 +Sl …(9) A=Si/(Si+Sl)=(π・hi2 )/S …(10) 但し、hiはイメージガイド2の有効半径、flは対物
レンズの焦点距離、Wは対物レンズの半画角、diはイ
メージガイド2の画素間隔、Fnは対物Fナンバ、Kf
は比例定数、βは接眼倍率、Slはライトガイド6の有
効断面積、Sはスコープ挿入部の光学的有効断面積の
和、Aは(1)式の分数部分の代数である
【0024】ついで、(3)〜(8)式の由来について
説明する。(3)式はテレセントリックな内視鏡の対物
レンズに従来から用いられているもので、図5にその概
念図を示す。瞳の非対象配置により生じるディストーシ
ョンの影響がsinWの形となって表れるため、(3)
式の形となる。
【0025】(4)式は、有効画素数がイメージガイド
2の有効半径hiの2乗に比例し、画素間隔diの2乗
に反比例することを表したもので、その設定を図3に示
す。正方配列としたため、(4)式の形になる。
【0026】(5)式は被写界深度の能力をFナンバ等
のパラメータを用いて表したものである。図6の設定に
おいて、ボケを感じない許容錯乱円径を画素間隔diを
用いてC×di(Cを許容錯乱円定数とする)とする。
また、対物レンズ4の前側焦点位置15から近点位置1
6までの距離を近点距離Xn、前側焦点位置15から遠
点位置17までの距離を遠点距離Xfとして、ニュート
ンの式を用いることで下式が導ける。なお、図6におい
て前側焦点位置15からベスト位置18までのベスト距
離をXbで示す。 (1/Xf)−(1/Xn)=(2C・di・fn)/2 ≒D …(11) 上式はベスト距離に依存する部分を左辺に、依存しない
部分を右辺に分類したもので、左辺は直接被写界深度の
能力を示すものとなり、これをDとすると、この値が大
きいほど同じベスト距離にピントを設定したとしても被
写界深度を広く確保できる。等式でつなげられた右辺も
当然、被写界深度の能力を示すものと考えることができ
るので、本発明では許容錯乱円定数C=2として(5)
式を設定した。
【0027】(6)式も(11)式から導いたものであ
る。物体面上の細かいパターンを解像するためには、ピ
ントが合ってかつ倍率が大きくなる距離で物体を観察す
る必要があり、この条件を満たすのは被写界深度の近点
付近となる。分解能を解像できる最小の黒白ピッチと定
義してこれをPとすると以下の関係式が成り立つ。 −(P・fl)/Xn =2di …(12) (11)式において通常|Xf|>>|Xn|であるこ
とを用いて1/Xf→Oと近似し、これを(11)式と
組合わせてPについて解くと下式が求まる。 P=fl/(C・fn) …(13) Pは小さいほど物体の細部まで解像できることになり好
ましい。前記(6)式は(13)式に許容錯乱円定数C
=2を代入したものである。
【0028】なお、被写界深度と分解能は、上記導出の
過程からもわかるように類似の仕様であるため、本発明
で明るさを比較する際、その仕様としてはどちらか一方
のみを用いる。通常、物体をどこまで細かく観察しえる
かが問題になるときに分解能を、それ以外では被写界深
度を用いる。
【0029】前記(7)式は単に、イメージガイド2の
有効直径2hiに接眼倍率をかけたものを見かけの視野
サイズFとして定義したもので、その設定を図4に示
す。イメージガイド2に視野マスクがついている場合
は、視野マスクの内径をイメージガイド2の有効直径と
考えることとする。
【0030】前記(8)式は同一物体を同一距離で観察
することを想定して、光学使用の一部と選択の自由度の
高い光学パラメータのみを選んで像面照度との相関を示
したものである。イメージガイドとライトガイドのコア
占有率やファイバーの透過率は選択の自由度があるとは
言い難いのでこの中には含めない。また、画角の違いに
よる配光角の変化に伴う物体面照度の変化も像面照度I
に影響を与えるが、これに関しても画角がスコープ光学
仕様そのもので要求値に固定されてしまうことから、前
記(8)式には含めない。像面照度Iが対物Fナンバー
fnの2乗に反比例すること、接眼倍率βの2乗に反比
例すること(像の拡大・縮少により光の密度が変化)。
照明光伝送路の断面積に相当するSlに比例することは
ごく自然な考え方である。尚、像面照度を明るさの評価
値としたため、前記(8)式中には、イメージガイドの
有効半径hiは含まれない。
【0031】また、前記(9),(10)式は説明を省
略化するためのもので、(9)式は挿入部の光学断面積
Sの定義式であり、(10)式は、本発明の主要な特徴
を示す(1)式の分数部分の代数定義である。
【0032】前述の式を用いて構成の説明に入るが、ま
ず、従来の考え方として被写界深度Dもしくは分解能P
による対物Fナンバーfnへの制約がないと仮定して、
像面照度IとAの関係を調べる。(5),(6)以外の
式から、fn以外の小文字で示された光学パラメータを
消去して(8)式にまとめて整理すると下式が導かれ
る。 I=(4Kf/π)・{S2 ・A(1−A)/(F2 ・fn2 )} …(14) この(14)式において、4Kf/πは定数であり、見
掛けの視野サイズFを光学仕様として固定、挿入部の光
学断面積Sを機械設計上の制約から上限に固定、対物F
ナンバfnをイメージガイドの開口数(NA)に合わせ
て固定した場合、IはAのみの関数となる。この場合、
Iの値を最大とするAの値は、0.5となり、イメージ
ガイド2の有効面積とライトガイド6の有効面積を等し
くするのが望ましいことになる。このことは上記の式を
用いずとも、単純に接眼側で得られる総光量は照明光の
伝送断面積、観察光の伝送断面積に比例すると考えても
同じ結果が得られる。従来はこのような考えに基づき、
イメージガイド2の有効面積とライトガイド6の有効面
積をほぼ等配分とする設計が行われてきた。
【0033】続いて、本発明のポイントである被写界深
度Dによる対物Fナンバfnの制約が加わった場合の像
面照度IとAとの関係について述べる。(5)式とその
他の式からfnを含めた全ての光学パラメータを消去し
て(8)式にまとめて整理すると下式が導かれる。 I=64π・Kf・{S(1−A)・sin4 W}/(F2 ・D2 ・N) …(15) 前記(15)式においても、(14)式の場合と同様に
光学断面積Sとその他の光学仕様である半画角W、見か
けの視野サイズF、被写界深度の能力D、イメージガイ
ド2の画素数Nが固定として、像面照度IをAの関数と
考えると、式の上ではAが小さければ小さいほどIが大
きくなり、明るさが向上することになる。但し、(1
5)式においてA=0、つまりイメージガイド2の有効
面積が零のときにIが最大になることは物理的に奇妙で
あるが、その理由は対物Fナンバfnの下限値に制約を
つけなかったことにより生じるもので、A=0((1
0)式よりhi=0)のときにfn=0となることから
考えれば、数学的な矛盾はない。物理的には対物レンズ
の入射側の媒質と出射側の媒質が共に空気であれば、対
物Fナンバーfnの下限値は0.5となる。
【0034】さらに、実用上は、イメージガイドの開口
数(NA)を越える光を対物レンズ側から入射させても
無駄になるので、通常イメージガイドの開口数(NA)
が、0.3〜0.6程度であることを考えるとfnの下
限値を1.5程度と考えるのが望ましい。故に、fn>
1.5の範囲を保ちつつ、イメージガイド側の比率を小
さくして設定すれば、明るさをより多く確保できる。
【0035】次に、被写界深度の能力Dの代りに分解能
Pによる対物Fナンバfnの制約が加わった場合につい
て述べる。前記(6)式を用いて被写界深度Dを用いた
ときと同様の数式処理を行うと下式が導かれる。 I=16Kf・{P2 ・S(1−A)・sin2 W}/F2 …(16) この式の右辺においても、Aを含む部分の形は、(1
5)式と同じであるから、(15)式と同様の解釈が行
える。すなわち、対物Fナンバfn>1.5の範囲を保
ちつつ、イメージガイド側の比率を小さくしてAを小さ
くする方が明るさを向上できる。
【0036】ここまでの説明は、被写界深度の能力Dや
分解能Pを固定したときの像面照度IとAの関係を述べ
てきたが、逆に、像面照度Iを固定したときの被写界深
度の能力Dや分解能PとAの関係を見てもAの好ましい
条件は変わらない。Aが小さいほど明るさを大きくとれ
るということは、同じ明るさを確保する際に、対物Fナ
ンバfnを大きくできることを意味する。このことは、
(5)式と(6)式から被写界深度Dや分解能Pの向上
につなげることができる。つまり、Aを小さく保つこと
でスコープの光学仕様全体のレベルアップを図ることが
可能となるのである。
【0037】ところで、Aの望ましい範囲についてであ
るが、(15)式や(16)式において、従来のA=
0.5と比較して、明るさを少なくとも、20%以上改
善するには、Aを0.4以下とすればよい。また、Aを
小さくし過ぎると、対物レンズのFナンンバが対応でき
なくなることから、Aは0.1以上が望ましい。故に、
(1)式を満足させればよい。
【0038】ビデオ・スコープの場合もほとんどファイ
バー・スコープの場合と同様である。ビデオ・スコープ
ではファイバー・スコープで用いたイメージガイドの有
効面積Siの代りに、固体撮像素子の有効面積Scを用
いる。ファイバー・スコープの場合と同様にV1〜V4
の光学仕様、及び、その他の光学パラメータの関係式を
たてる。尚、説明を容易にするため、有効撮像面の形状
は円、撮像形式はいわゆるモノクロの固体撮像素子を用
いる面順次方式であると仮定する。
【0039】V1:画角に関して hc=fl・sin W …(17) V2:固体撮像素子の有効画素数に関して N=π・(hc/dc)2 …(18) V3:被写界深度に関して D=4・{(dc・fn)/fl2 } …(19) 分解能に関して P=(fl/2fn) …(20) V4:固体撮像素子の映像信号出力に関して V=Kv・{(Sl・dc2 )/fn2 } …(21) S=π・hc2 +Sl …(22) A=Sc/(Sc+Sl)=π・hc2 /S …(23) 但し、hcは固体撮像素子の撮像面の有効半径、Kvは
比例定数、dcは固体撮像素子の画素間隔、Vは固体撮
像素子の映像信号出力である。
【0040】前述した(17)〜(20)式は(3)〜
(6)式と考え方が全く同じであるため、説明は省略す
る。明るさに関する(21)式について由来を説明す
る。ファイバー・スコープではスコープ内部では光学的
な処理のみが行われるため、像面照度という概念で明る
さの評価が行えるが、ビデオ・スコープでは固体撮像素
子内で光学的情報から電気的な情報への変換が行われる
ため、単純に対物レンズの像面照度を明るさの尺度に用
いることができない。固体撮像素子の転送形式やその他
の形式、素子の構造の違いが明るさに与える影響は大き
いが、本発明の目的から外れるため、ここではそれらの
違いは考慮しないこととする。同種の素子構造で、か
つ、開口効率が一定の固体撮像素子を考えた場合、1画
素当たりの電荷は、画素の光電変換面に入射する光エネ
ルギーに比例すると考えられるため、対物レンズの像面
照度に比例し、開口効率が一定という関係から画素間隔
の2乗に比例することになる。故に、(21)式では明
るさの尺度として、固体撮像素子の映像信号出力Vを用
い、それが対物Fナンバーの2乗に反比例し、ライトガ
イドの有効面積に比例し、画素間隔の2乗に比例すると
した。(22),(23)式は、ファイバー・スコープ
における前述した(9),(10)式と同様の定義であ
る。
【0041】ファイバー・スコープにおける(14),
(16)に相当する式を上記の式を用いて導き、対応す
る順に並べると以下のようになる。 V=Kv・{S2 ・A(1−A)}/(N・fn2 ) …(24) V=16π2 ・Kv・{S(1−A)・sin 4 W}/(N2 ・D2 ) …(25) V=4π・Kv・{P2 ・S(1−A)・sin 2 W}/N …(26) この(24)式は被写界深度Dや分解能Pによる対物F
ナンバー(fn)の制約がないと仮定したもので、映像
信号出力Vを最大にするには、A=0.5ととることに
なる。しかし、被写界深度Dや分解能Pはビデオ・スコ
ープの重要な仕様であり、これらの値を野放しにするわ
けにはいかないため、被写界深度Dによる対物Fナンバ
ーfnの制約を含む(25)式か、分解能Pによるfn
の制約を含む(26)式を用いて判断を行うのが望まし
い。(25),(26)式のAに関する部分を見れば明
らかなように、Aを小さくするほど映像信号出力を大き
くとれ、明るくできることになる。
【0042】但し、この場合にもファイバー・スコープ
と同様Fナンバー(fn)の下限値を考慮する必要があ
り、物理的な理論上の下限値としては0.5、また、対
物レンズの収差補正の限界を考えると実質的には1.5
程度が限界になると考えられる。故に、そのfnが1.
5より少さくならない程度に、固体撮像素子の有効面積
の光学断面積Sに占める比率Aが小さくなるようにとれ
ば、明るさを増すことができる。
【0043】Aの望ましい範囲は、(25),(26)
式のAを含む部分が式(15)と式(16)と同型であ
ることから、ファイバー・スコープの場合と同様に20
%以上の明るさ改善をするには、(2)式を満足させれ
ばよい。
【0044】尚、上記説明では式の設定に面順次方式の
モノクロ固体撮像素子を仮定したが、単板カラー撮像方
式の場合も、設計パラメータ算出の比例定数が変わるだ
けで、(2)式を満足させればよいことに変わりはな
い。
【0045】上述の通り、(15),(16),(2
5),(26)式を基に、光学断面積に対するイメージ
ガイドや固体撮像素子の有効面積の比率を小さくするこ
と、つまり、(1),(2)式を満足させることで、ス
コープの明るさを向上させることが可能なことを示して
きたが、更に、対物レンズのタル型のディストーション
を補正すると、明るさを改善できることについて述べ
る。(15),(16),(25),(26)式を求め
る時に用いた(3),(17)式はテレセントリックな
対物レンズで通常残存してしまう大きなタル型のディス
トーションを考慮した式であるが、例えば非球面レンズ
の使用により、テレセントリック性を保ったまま、対物
レンズのタル型のディストーションを減少させられるこ
とが知られている。(3)式よりも対物レンズのディス
トーションを補正して、次式を用いた場合を考える。
【0046】 hi=fl・W …(27) (27)式を(3)式の代りに用いると(15)式は下
式に変化する。 I=64π・Kf・{S(1−A)・W4 }/(F2 ・D2 ・N) …(28) W>sin Wなので、ディストーション以外、同仕様の条
件では(15)式のIよりも(28)式のIの方が大き
くなるから、ディストーションを補正した方が明るさが
増すことになる。故に、先に述べた有効面積の条件に加
えて、対物レンズのディストーションを補正すれば、よ
り一層望ましい。ファイバー・スコープの場合は明るさ
改善効果を考慮して下式を満足させるのが望ましい。 hi/fl ≧ W …(29) 同様にビデオスコープでは下式を満足させるのが望まし
い。 hc/fl ≧ W (30) ここまでの説明においては説明の簡略化のため、イメー
ジガイドや固体撮像素子の有効面形状を円としていた
が、四角形や八角形等の円以外の形状でも、(1),
(2)式を満足させるのが望ましいことに変わりはな
い。このとき、機械的もしくは電気的視野マスクが用い
られている場合は、有効面積Si,Scにはマスクの内
側に相当する部分の面積を用いる。また、画素の配列に
関しても正方配列以外の場合でも、望ましい条件は変わ
らず、(1),(2)式を満足させればよい。
【0047】
【実施例】
第1の実施例(ファイバースコープ) スコープ仕様 半画角 W=60゜ 画素数 N=30000 被写界深度 D=0.09mm-1 (近点Xn=−10mm,遠点Xf=−100mm) 見かけの視野サイズ F=40mm 光学断面積 S=8mm2 設計パラメータ (1) A=0.5 hi=fl・sin W型 イメージガイドの有効半径 hi=1.128mm (従来タイプ) (Si=4mm2 ) 対物焦点距離 fl=1.303mm 画素間隔 di=11.5μ 対物Fナンバー fn=3.32 接眼倍率 β=17.7 ライトガイド有効面積 Sl=4mm2 (2) A=0.3 hi=fl・sin W型 hi=0.874mm(Si=
2.4mm2 ) fl=1.009mm di=8.9μ fn=2.57 β =22.9 Sl=5.6mm2 (3) A=0.3 hi=fl・W型 hi=0.874mm(Si=
2.4mm2 ) fl=0.834mm di=8.9μ fn=1.76 β =22.9 Sl=5.6mm2 明るさ比(像面照度比) I[(2)]/I[(1)]= 1.4 I[(3)]/I[(1)]= 2.99 なお、ここで、各I[ ]は設計パラメータ(1)〜
(3)から求まるそれぞれの像面照度を表す。
【0048】 第2の実施例(ファイバースコープ) スコープ仕様 W=40゜ N=20000 分解能 P=0.2mm F=30mm S=6mm2 設計パラメータ (1) A=0.5 hi=fl・sin W型 hi=0.977mm (Si=3mm2 ) (従来タイプ) fl=1.520mm di=12.2μ fn=3.8 β=15.4 Sl=3mm2 (2) A=0.3 hi=fl・sin W型 hi=0.757mm (Si=1.8mm2 ) fl=1.178mm di=9.5μ fn=2.95 β =19.8 Sl=4.2mm2 (3) A=0.3 hi=fl・W型 hi=0.757mm (Si=1.8mm2 ) fl=1.084mm di=9.5μ fn=2.71 β =19.8 Sl=4.2mm2 明るさ比 I[(2)]/I[(1)]= 1.4 I[(3)]/I[(1)]= 1.65 第3の実施例(ファイバースコープ) スコープ仕様 W=50゜ N=3000 D=0.95mm-1 (Xn=−1mm,Xf=−20mm) F=10mm S=0.3mm2 設計パラメータ (1) A=0.5 hi=fl・sin W型 hi=0.219mm (Si=0.15mm2 ) (従来タイプ) fl=0.286mm di=7.1μ fn=2.74 β =22.8 Sl=0.15mm2 (2) A=0.2 hi=fl・sin W型 hi=0.138mm (Si=0.06mm2 ) fl=0.180mm di=4.5μ fn=1.71 β =36.2 Sl=0.24mm2 明るさ比 I[(2)]/I[(1)] = 1.6 第4の実施例(ビデオスコープ面順次方式) スコープ仕様 半画角 W=60゜ 画素数 N=100000 被写界深度 D=0.09mm-1 (近点Xn=−10mm, 遠点Xf=−100mm) 光学断面積 S=12mm2 設計パラメータ (1) A=0.5 hi=fl・sin W型 固体撮像素子の有効半径 hc=1.382mm (従来タイプ) (Sc=6mm2 ) 対物焦点距離 fl=1.596mm 画素間隔 dc=7.7μ 対物Fナンバー fn=7.44 ライトガイド有効面積 Sl=6mm2 (2) A=0.3 hi=fl・sin W型 hc=1.070mm(Sc=3.6mm2 ) fl=1.236mm dc=6.0μ fn=5.73 Sl=8.4mm2 (3) A=0.3 hi=fl・W型 hc=1.070mm(Sc=3.6mm2 ) fl=1.022mm dc=6.0μ fn=3.92 Sl=8.4mm2 明るさ比(映像信号出力) [(2)]/[(1)]= 1.4 [(3)]/[(1)]= 2.99 ここで、 V[ ]は設計パラメータ(1)〜(3)から求まる像面照 度を表す。
【0049】第5の実施例(ビデオスコープ面順次方
式) スコープ仕様 W=70゜ N=100000 分解能P=0.05mm S=12mm2 設計パラメータ (1) A=0.5 hc=fl・sin W型 hc=1.382mm(Sc=6mm2 ) (従来タイプ) fl=1.471mm dc=7.7μ fn=14.71 Sl=6mm2 (2) A=0.3 hi=fl・sin W型 hc=1.070mm(Sc=
3.6mm2 ) fl=1.139mm dc=6.0μ fn=11.39 Sl=8.4mm2 (3) A=0.3 hi=fl・W型 hc=1.070mm(Sc=
3.6mm2 ) fl=0.876mm dc=6.0μ fn=8.76 Sl=8.4mm2 明るさ比 V[(2)]/V[(1)]= 1.4 V[(3)]/V[(1)]= 4.0 第6の実施例(ビデオスコープ面順次方式) スコープ仕様 W=60゜ N=30000 P=0.1mm S=6mm2 設計パラメータ (1) A=0.5 hi=fl・sin W型 hc=0.977mm (Sc
=3mm2 ) fl=1.128mm dc=10.0μ fn=5.64 Sl=3mm2 (2) A=0.4 hc=fl・sin W型 hc=0.874mm (Sc
=2.4mm2 ) fl=1.009mm dc=8.9μ fn=5.05 Sl=3.6mm2 (3) A=0.4 hc=fl・W型 hc=0.874mm (Sc=
2.4mm2 ) fl=0.835mm dc=8.9μ fn=4.18 Sl=3.6mm2 明るさ比 V[(2)]/V[(1)] = 1.2 V[(3)]/V[(1)] = 1.75 第1の実施例は挿入部径が太めで、割合高画質のファイ
バー・スコープの典型的なスコープ仕様において、Aの
値及び対物レンズのディストーションの違いによる明る
さの改善を示したものである。設計パラメータ(1)〜
(3)に登場する値は(3)〜(7),(9),(1
0)式に仕様の値を代入して求めたものである。これら
の設計パラメータを用いて(8)式もしくは(15)式
を基に明るさ比を求めると、A=0.5→A=0.3と
したことによる明るさの改善は、I[(2)]/I
[(1)]=1.4倍となり、40%の明るさ改善が図
れることがわかる。更に、対物レンズのディストーショ
ンをfl・sin W型をfl・W型とすることにより、I
[(3)]/I[(1)]=2.99倍となり、大幅な
明るさ改善が図れる。尚、(2)や(3)の設計パラメ
ータにおいて、Fナンバー(fn)は1.5より大き
く、また、画素間隔は9μ程度であり、実現可能な設計
であることがわかる。
【0050】第2〜第6の実施例においても、Aの値を
0.4以下と小さくすることにより、従来のA=0.5
と比してI[(2)]/I[(1)]若しくはV
[(2)]/V[(1)]に示されるように20%〜6
0%の明るさ改善を実現している。更に、対物レンズの
ディストーション補正により、一層の明るさ改善が望め
ることが、I[(3)]/I[(1)]若しくはV
[(3)]/V[(1)]の数値上明らかである。
【0051】第2の実施例は、ファイバー・スコープに
おいて微細物体の観察を考慮して分解能Pを仕様として
固定した場合のものである。分解能を仕様としているた
め、その明るさ比は(8)式もしくは(16)式で算出
している。
【0052】第3の実施例は、非常に外径の細いファイ
バー・スコープの仕様による例である。A=0.2とし
た(2)において、イメージガイドの画素間隔diが
4.5μとなっているが、近年広く使われている石英系
のイメージガイドを用いれば余裕を持って実現できる設
計パラメータである。
【0053】第4〜第6の実施例は面順次方式のビデオ
・スコープを想定したもので、設計パラメータは(1
7)〜(20),(22),(23)式に仕様の値を代
入して求めた。また、明るさ比は(21)式、もしくは
(25)式[被写界深度を仕様としている場合]、(2
6)式[分解能を仕様としている場合]で算出してい
る。
【0054】第4の実施例では、画素数が多い高画質仕
様のもの、第5実施例は広角、高画質で分解能に優れた
仕様のもの、第6の実施例は中程度の画質だが分解能が
高めの仕様のものでの明るさ比較を示している。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の条件を満足
させることにより、ファイバー・スコープやビデオ・ス
コープなどの画像のサンプリングが行われる内視鏡の光
学仕様である、明るさや被写界深度の向上が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なファイバー・スコープの光学系の構成
の説明図。
【図2】一般的なビデオ・スコープの光学系の構成の説
明図。
【図3】画素の配列した状態の説明図。
【図4】接眼部の設定状態を概念的に示す説明図。
【図5】テレセントリックな内視鏡の対物レンズの状態
を概念的に示す説明図。
【図6】対物部の設定状態を概念的に示す説明図。
【図7】イメージガイドの有効面積とライトガイドの有
効面積の配置状態を示す図。
【図8】固体撮像素子の撮像面の有効面積とライトガイ
ドの有効面積の配置状態を示す図。
【符号の説明】
1…ファイバー・スコープ、2…イメージガイドファイ
バ、3…観察物体、6…ライトガイドファイバ、11…
ビデオ・スコープ、12…固体撮像素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 23/26 A61B 1/00 300 A61B 1/04 372 G02B 23/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】観察画像の伝送にイメージガイドを用い、
    照明光の伝送にライトガイドを用いる内視鏡において、
    以下の条件式を満足することを特徴とする内視鏡。 0.1≦Si/(Si十Sl)≦0.4 hi/fl≧W ここで、Siはイメージガイドの有効面積、Slはライトガ
    イドの有効面積、hiはイメージガイドの有効半径、flは
    対物レンズの焦点距離、Wは対物レンズの半画角であ
    る。
  2. 【請求項2】観察系に固体撮像素子を用い、照明光の伝
    送にライトガイドを用いる内視鏡において、以下の条件
    式を満足することを特徴とする内視鏡。 O.1≦Sc/(Sc十Sl)≦0.4 ここで、Scは固体撮像素子の撮像面の有効面積、Slはラ
    イトガイドの有効面積である。
  3. 【請求項3】以下の条件式を満足することを特徴とする
    請求項2に記載の内視鏡。 hc/fl≧W ここで、hcは固体撮像素子の撮像面の有効半径、flは対
    物レンズの焦点距離、Wは対物レンズの半画角である。
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