JP3349680B2 - 給餌装置 - Google Patents

給餌装置

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JP3349680B2
JP3349680B2 JP13844899A JP13844899A JP3349680B2 JP 3349680 B2 JP3349680 B2 JP 3349680B2 JP 13844899 A JP13844899 A JP 13844899A JP 13844899 A JP13844899 A JP 13844899A JP 3349680 B2 JP3349680 B2 JP 3349680B2
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敏展 吉田
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ヨシダエルシス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大容量の貯留部を
備えた養鶏用の給餌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の養鶏用の給餌装置101は、図9
に示すように、養鶏ケージ102に沿って配設されたレ
ール103上を走行する走行フレーム104に、給餌装
置の本体部分であり飼料を貯留する貯留部105を備え
た給餌機106を吊設して、前記走行フレーム104の
走行とともに給餌機106が移動するように構成されて
いた。従って、貯留部105は給餌装置101の上部に
位置するために、貯留部105を大型化することができ
ず、その上、装置全体としての重心が上方にあり、安定
性に欠けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、全鶏群に飼
料を配給するためには貯留部105を大型化する必要が
あるが、前記のような従来の給餌装置101では、貯留
部105が給餌装置101の上方に位置する構造となっ
ており、貯留部105を大型化すると装置全体の安定性
が悪くなり、装置が転倒する危険性が生じてくる。一
方、装置の安定性を良くするために貯留部105を小型
化すると、全部の養鶏ケージ102の鶏に飼料を配給す
るためには、一回の貯留部105の貯留量では到底足り
ず、養鶏舎の外部に備えられた大型飼料貯留タンクから
送られてくる飼料を補給するための所定位置まで何度も
戻って、貯留部105に飼料を補給しなければならな
い。
【0004】そのため、全鶏群に飼料を配給し終えるま
でに非常に時間と手間がかかってしまう。また、給餌機
106の走行距離も長くなってしまうために、給餌装置
101の故障が起こりやすく、さらに寿命が短くなって
しまう、といった課題があった。さらに、従来の給餌装
置101の貯留部105はすり鉢型であったために、貯
留部105の底部近傍で飼料が詰まってしまい、空洞が
できた状態になってしまい、それより下方には飼料が落
ちない、という、所謂ブリッジ現象が起こりがちであっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
有効に達成するために、次のような構成にしてある。す
なわち、請求項1では、多段養鶏ケージに設けられたレ
ールと、このレールに沿って移動し前記養鶏ケージの餌
樋に飼料を配給する給餌機とからなる給餌装置におい
て、レールは、各列の養鶏ケージの両側面下部に養鶏ケ
ージの長手方向の全長にわたってそれぞれ配設され、
各列の養鶏ケージの両側面下部に配設された各レールに
それぞれ沿って移動する2台の給餌機を備え、これら2
台の給餌機は、上端に架け渡される状態で配設される架
橋フレームによって門の字型に形成されるとともに、各
給餌機は、直立したスクリューコンベアを備えた供給部
と、この供給部に並立させる位置に配設され飼料を貯留
する空間を備えた略筒状の貯留部と、この貯留部の底部
付近に前記供給部への貫通孔を設けて形成された飼料供
給口と、前記供給部の途中壁面に貫通孔を設けて形成さ
れ各段の養鶏ケージの餌樋に飼料を供給する給餌口と、
前記供給部の上端近傍部において前記貯留部へ貫通させ
て設けられた飼料返送口と、を備えていることを特徴と
している。そして、請求項2では、多段養鶏ケージに設
けられたレールと、このレールに沿って移動し前記養鶏
ケージの餌樋に飼料を配給する給餌機とからなる給餌装
置において、レールは、各養鶏ケージの前面側上端に養
鶏ケージの長手方向の全長にわたってそれぞれ配設さ
れ、各養鶏ケージの前面側上端に配設された各レールに
架け渡される状態に走行フレームを設け、この走行フレ
ームには2台の給餌機がそれぞれ各養鶏ケージの前面に
沿う位置に吊設されて、これら2台の給餌機と走行フレ
ームによって門の字型に形成されるとともに、各給餌機
は、直立したスクリューコンベアを備えた供給部と、こ
の供給部に並立させる位置に配設され飼料を貯留する空
間を備えた略筒状の貯留部と、この貯留部の底部付近に
前記供給部への貫通孔を設けて形成された飼料供給口
と、前記供給部の途中壁面に貫通孔を設けて形成され各
段の養鶏ケージの餌樋に飼料を供給する給餌口と、前記
供給部の上端近傍部において前記貯留部へ貫通させて設
けられた飼料返送口と、を備えていることを特徴として
いる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る給餌装置の実
施の形態を図面に基づいて説明する。図1に本発明の一
実施形態に係る給餌装置の正面断面図を示し、図2に本
発明の一実施形態に係る給餌装置の側面断面図を示し、
図3に本発明の一実施形態に係る給餌装置の平面断面図
を示している。また、図4、図5には、本発明の一実施
形態に係る給餌装置の主要部である給餌機の要部斜視図
を示している。
【0007】図中、1は本発明の一実施形態に係る給餌
装置を示している。この給餌装置1は、養鶏ケージ2の
前面下部に配設される走行レール3と、この走行レール
3上を前記養鶏ケージ2の前面に沿って走行する給餌機
5とから構成されている。
【0008】養鶏ケージ2は直立状に多段に形成され、
各段の前面にはそれぞれ餌樋6が養鶏ケージ2の長手方
向の全長にわたって配設されている。また、走行レール
3は、養鶏ケージ2の前面下部に、養鶏ケージ2の前面
から突設させた位置に、養鶏ケージ2の長手方向の全長
にわたって配設されている。なお、走行レール3の下面
には支持部材(図示せず)が設けられて、走行レール3
上を走行する給餌機5の荷重に耐え得るように構成され
ている。
【0009】前記の給餌機5には、その最底部に、前記
走行レール3上を適宜の駆動手段により駆動されて走行
する走行車輪7が設けられている。この走行車輪7が、
前記走行レール3に沿って走行することにより、給餌機
5は養鶏ケージ2の前面に沿って、養鶏ケージ2の長手
方向の全長にわたり一定速度にて往復運動する。
【0010】前記の給餌機5は、直立したスクリューコ
ンベア8を備えた供給部9と、この供給部9に並立させ
る位置に配設され飼料を貯留する空間を備えた略筒状の
貯留部10と、この貯留部10の底部付近に前記供給部
9への貫通孔を設けて形成された飼料供給口11と、前
記供給部9の途中壁面に貫通孔を設けて形成され各段の
養鶏ケージ2の餌樋6に飼料を供給する給餌口12と、
前記供給部9の上端近傍部において前記貯留部10へ貫
通させて設けられた飼料返送口13と、から構成されて
いる。
【0011】図4に示すように、給餌口12の外面側に
は、排出誘導カバー14が設けられ、給餌口12から吹
き出した飼料が目的位置以外の場所に飛び散らないよう
に形成されている。また、この排出誘導カバー14の下
方には、前記排出誘導カバー14に誘導されて排出され
てきた飼料をすべて受け入れられるように、排出誘導カ
バー14の開口よりも大型に形成された開口を備えた排
出誘導ボックス15が設けられている。
【0012】さらに前記の排出誘導ボックス15の底部
には、排出誘導パイプ16が設けられており、その先端
は餌樋6内に開口している。従って、給餌口12から排
出された飼料は、排出誘導カバー14によって誘導され
るとともに飛び散りを抑えられて排出誘導ボックス15
に送られ、さらに排出誘導パイプ16を通って餌樋6に
排出される。また、餌樋6に排出された飼料は、排出誘
導パイプ16に連動して備えられているならし機23
(図3参照)によって、均一にならされる。なお、前記
の排出誘導パイプ16は、供給部9からの飼料の排出方
向からは適宜養鶏ケージ2側に曲げられて設置されてい
る。
【0013】また、給餌口12の外面側には、排出調節
シャッター17がスライド式に設けられている。さら
に、この排出調節シャッター17には、縦長のスリット
孔18が設けられている。加えて、このスリット孔18
には、供給部9の外周面に立設された調節ボルト19が
挿通されており、前記の排出調節シャッター17の動き
を規制している。また、排出調節シャッター17の上端
部には、調節レバー20が設けられており、この調節レ
バー20を持って前記排出調節シャッター17を上下方
向に移動させることにより、前記排出調節シャッター1
7を容易にスライドさせることが可能である。この排出
調節シャッター17をスライドさせる位置によって、前
記給餌口12の開口の大きさを調節することができる。
【0014】また、適当な位置に前記排出調節シャッタ
ー17を配置した状態で、前記の調節ボルト19を締め
つけることにより、前記排出調節シャッター17を所望
の位置で固定することができる。従って、前記排出調節
シャッター17を固定させる位置により、給餌口12の
開口面積を調節することができるため、給餌口12から
単位時間あたりに排出される飼料の量を調節することが
できる。
【0015】なお、前記の給餌口12、及び給餌口12
とセットにして組成される前記の排出誘導カバー14、
排出誘導ボックス15、排出誘導パイプ16は、養鶏ケ
ージ2の段数と同数ずつ設けられ、養鶏ケージ2の各段
の位置に合わせて配設される。
【0016】従って、給餌機5が、養鶏ケージ2の前面
に沿って、養鶏ケージ2の長手方向の全長にわたり一定
速度にて往復運動することにより、貯留部10に貯留さ
れている飼料は、養鶏ケージ2の餌樋6の全長にわたっ
て略均等に配給されることとなる。なお、多段ある養鶏
ケージ2の各餌樋6に飼料を配給する場合には、下の段
から上の段にいく程、給餌口12の開口面積を大きくす
る等、排出調節シャッター17によって給餌口12の開
口面積を調節することにより、各段の餌樋6に均一、若
しくは所望の量の飼料を配給することができる。
【0017】図1〜図3に示すように、貯留部10は、
縦長の略直方体で内部には飼料を貯留することができる
ように空洞に形成されて、前記の供給部9に並立させる
位置に配設されている。また、この貯留部10は、給餌
装置1の略上端から略下端までの略全域にわたって設け
られており、大容量の飼料を貯留することができる構成
とされている。
【0018】さらに、貯留部10は、貯留部10内の飼
料が搬送される方向に垂直方向の断面が、貯留部10の
上端部から底部にかけて略均一に形成されている。従っ
て、従来のすり鉢型の貯留部において起こりがちであっ
た所謂ブリッジ現象は起こらない。すなわち、貯留部の
底部において飼料が詰まってしまい、空洞ができた状態
になってそれ以上飼料が下方に落ちずに搬送されない、
という現象が発生しない、という効果を奏するものであ
る。
【0019】また、貯留部10の上端近傍部には飼料返
送口13が設けられている。この飼料返送口13の詳細
については後記する。さらに、貯留部10の底部付近に
は、前記の供給部9へ通じるように、飼料供給口11が
形成されている。貯留部10内のすべての飼料がこの飼
料供給口11へ搬送されるように、貯留部10の底面
は、供給部9の方向に傾斜させて形成されている。この
構成のために、貯留部10内に貯留されている飼料は、
貯留部10底部に余されることなくすべて飼料供給口1
1に順次送り込まれるので、後述するようにすべての飼
料が給餌機5内を循環することとなる。
【0020】飼料供給口11は、貯留部10の底部付近
の側面に、供給部9へ貫通して形成されている。この構
成により、貯留部10内に貯留されている飼料は、すべ
て供給部9へと順次送り込まれることとなる。
【0021】供給部9は、略直立円筒状に形成され、直
立したスクリューコンベア8が備えられている。このス
クリューコンベア8は、適宜の駆動源により駆動されて
回転する軸部材21に、羽根部材22が螺旋状に設けら
れて構成されている。また、供給部9を挟んで、貯留部
10と反対側には、養鶏ケージ2の段数と同数の給餌口
12,……が、養鶏ケージ2の各段の配置に合わせて設
けられている。
【0022】前記の軸部材21を回転させる駆動源(図
示せず)は、軸部材21の上方に配置され、プーリ(図
示せず)とベルト(図示せず)によって速度調節されて
いる。なお、この駆動源は、もちろん軸部材21の下方
に配置されるものであっても何等問題ではない。
【0023】従って、前記のように、貯留部10内から
飼料供給口11を通って供給部9に送り込まれた飼料
は、前記スクリューコンベア8が回転することにより、
その羽根部材22から押圧力を受けて順次上方に搬送さ
れる。そして、この供給部9内を搬送される飼料の一部
は、その過程において各位置に設けられている前記給餌
口12,……から排出される。最上段の給餌口12より
も上方まで搬送された余分な飼料は、そのまま供給部9
の上端近傍部に設けられた飼料返送口13まで搬送され
る。
【0024】図5に示すように、前記飼料返送口13
は、前記の貯留部10へ向けて供給部9の壁面に切り欠
きを設けることにより供給部9への貫通孔を形成して構
成されている。従って、この飼料返送口13の位置まで
搬送されてきた飼料は、この飼料返送口13を通って貯
留部10に搬送されることになる。そして、再び貯留部
10に戻された飼料は、再度貯留部10の底部に向かっ
て送られ、飼料供給口11を通過して供給部9に搬送さ
れてくる。
【0025】このようにして、給餌口12,……から排
出されなかった飼料は、給餌機5内を循環することとな
る。従って、前記のようにして給餌機5内を循環するこ
とにより、その過程において飼料は十分に混合、攪拌さ
れることとなる。
【0026】なお、給餌機5は、餌樋6に飼料を排出し
ていくに従って貯留部10の飼料が不足するようになる
と、養鶏舎の外部に備えられた大型飼料貯留タンク(図
示せず)から送られてくる飼料を受け取るための所定位
置まで戻り、貯留部10に飼料を補給する。
【0027】ここで、本発明に係る給餌装置1(以下、
本装置ともいう。)の給餌機5に備えられた貯留部10
と、従来の給餌装置101(以下、従来装置ともい
う。)の貯留部105との、容積例を比較計算すること
により、その貯留能力の違いを明示する。まず、両装置
を同じ条件で比較するためには、両装置の貯留部の投影
面積を同じにすればよく、そのためには、貯留部上端の
面積が同じとなるような条件設定をすればよい。すなわ
ち、両装置の貯留部上端面の面積をSとする。
【0028】また、従来装置の貯留部105の形状は円
錐または四角錐であり、その深さをHとすると、本装置
の貯留部10は略直方体であり本装置の上端から下端ま
で略全域にかけて貯留部10が設けられているためその
深さは4H程度はあると仮定できる。また、従来装置の
貯留部の容積をV、本装置の貯留部の容積をU1とする
と、各容積は以下のようになる。
【0029】V =1/3×S×H=SH/3 U1=S×4H=4SH また、本装置においては供給部9にも飼料が充填されて
いるので、その分の容積U2も計算する。そこで、供給
部の断面の面積をS/4、供給部内におけるスクリュー
コンベアの占有率を20%と仮定すると、 U2=S/4×H×(1−0.2)=SH/5
【0030】そこで、従来装置の全貯留容積Vと、本装
置の全貯留容積U(U=U1+U2)を比較すると、 U/V=(4SH+SH/5)/(SH/3) =63/5 =12.6 従って、本装置は、従来装置の約12.6倍の貯留能力
を有することが分かる。このように、本装置は従来装置
に比較して、非常に大容量の貯留能力を有するものであ
る。
【0031】前記のように、本装置は従来装置に比較し
て、同じ投影面積で比較すると、非常に大容量の貯留能
力を有することができるものであるため、投影面積を小
さく抑えて、スマート且つ大容量の給餌装置を提供する
ことができるものである。例えば、前記の計算例におい
て、本装置の投影面積を1/2に構成した場合でも、従
来装置と比較すると、それでもなお6.3倍の貯留能力
を有するものである。
【0032】なお、前記のようにして構成された本発明
に係る給餌装置は、以下に示すような構成にしてもよ
い。即ち、飼料返送口13の切り欠きは、飼料返送口1
3の位置まで搬送されてきた飼料を貯留部10に返送で
きさえすれば、その形状、大きさ、配置位置等は特に限
定されるものではない。従って、飼料返送口13は供給
部9の上端部に設けられるものであってもよい。
【0033】また、養鶏ケージ2の上部に養鶏ケージ2
の長手方向の全長にわたってガイドレール(図示せず)
を設けるとともに、給餌機5の上部にガイド部材(図示
せず)を設け、このガイド部材が前記ガイドレールに沿
って摺動若しくは転動できるように構成した。この構成
により、前記給餌機5は安定性を増し、転倒等を防ぐこ
とができる。
【0034】また、通路を挟んで隣合う2台の給餌機
5,5の上端に架け渡される状態に支持フレーム34を
設け。この支持フレーム34を設けることにより、給
餌機5,5と支持フレームとで門の字型に形成され、給
餌装置の安定性が増し、転倒等を防ぐことができる。な
お、この場合にも、前記のように、給餌機5,5又は支
持フレームの両端にガイド部材(図示せず)を設けるこ
とにより、なお一層安定性を実現することができる。
【0035】図6に、他の実施例に係る給餌装置を設置
した場合の養鶏舎を全体的に表した説明図を示してい
る。なお、図中、1台の給餌装置に関してのみ符号を付
している。この図6に示すように、給餌装置31は、あ
る1列の養鶏ケージ32の両側に位置する2台の給餌機
35,35と、これら2台の給餌機35,35の上端に
架け渡される状態に配設される架橋フレーム34と、前
記1列の養鶏ケージ32の両側面下部に養鶏ケージ32
の長手方向の全長にわたってそれぞれ配設される走行レ
ール33,33と、から構成されている。すなわち、給
餌装置31は、1列の養鶏ケージ32の全体を跨ぐ状態
に門の字型に構成され
【0036】なお、架橋フレーム34の両端、又は給餌
機35,35の上端にガイド部材36,36を設け、さ
らに養鶏舎の天井にガイドレール(図示せず)を設け
て、ガイド部材36,36がガイドレールを摺動す
この給餌装置31によれば、給餌機35,35は一層安
定性を増し、転倒等を防ぐことができる。
【0037】また、図7に、他の実施例に係る給餌装置
を設置した場合の養鶏舎を全体的に表した説明図を示し
ている。なお、図中、1台の給餌装置に関してのみ符号
を付している。この図7に示すように、給餌装置41
は、隣合う養鶏ケージ42,42の前面側上端に走行レ
ール43,43を設け、この走行レール43,43に架
け渡される状態に走行フレーム44を設けるとよい。そ
して、この走行フレーム44は、前記走行レール43,
43上を適宜の駆動手段により駆動されて走行する走行
車輪47に支持されており、前記走行レール43,43
に沿って養鶏ケージ42,42の長手方向の全長にわた
り、一定速度にて往復運動する。そして、この走行フレ
ーム44には、養鶏ケージ42,42の前面に沿う位置
に給餌機45,45が吊設されている。
【0038】従って、走行フレーム44が養鶏ケージ4
2,42の全長にわたって往復運動することにより、給
餌機45,45内に貯留されている飼料を、養鶏ケージ
42,42の長手方向の全長にわたって設けられている
餌樋46,46に配給することができる。また、給餌機
45,45の下端にガイド部材48,48を設けるとと
もに、養鶏ケージ42,42の前面側底部にガイドレー
ル49,49を設けて、ガイド部材48,48がガイド
レール49,49を摺動若しくは転動するように構成す
るとよい。この給餌装置31によれば、給餌機35,3
5は一層安定性を増し、転倒等を防ぐことができる。
【0039】なお、前記の排出誘導カバー14、排出誘
導ボックス15、排出誘導パイプ16、排出調節シャッ
ター17、並びにスリット孔18、調節ボルト19、調
節レバー20等の構成は、前記のような構成に限定され
るものではなく、適宜公知の構成を用いて設計するとよ
い。
【0040】また、貯留部10、供給部9、並びに排出
誘導パイプ16、排出誘導ボックス15、排出誘導カバ
ー14等の相互の配置関係は、前記のような構成に限定
されるものではなく、本装置の設置環境に応じて適宜構
成するとよい。例えば図8の各図に示すような配置で構
成されるものであってもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る給餌装置によれば、給餌機
を門の字型に形成したので、充填された飼料によって給
餌機の重量が増した状態でも、空で軽量な場合でも、安
定性が高く転倒等を防ぐことができるという効果が得ら
れる。さらに、以下のような種々のメリットも得られ
る。貯留部が、給餌装置の上端から下端までの略全域に
わたって設けられているため、大容量の飼料を貯留する
ことができる。従って、貯留部に飼料を補給するため
に、養鶏舎の外部に備えられた大型飼料貯留タンクから
送られてくる飼料を補給するための所定位置まで、戻る
回数が少なくて済む。そのため、全鶏群に飼料を配給し
終えるための時間が大幅に短縮できる、という効果もあ
る。また、給餌機の走行距離も短縮されるために、給餌
装置の故障も従来に比較して起こりにくく、寿命も長く
保たれる。
【0042】また、貯留部の、飼料が搬送される方向に
垂直方向の断面が、貯留部の上端部から底部にかけて略
均一に形成されているため、従来のすり鉢型の貯留部に
おいて起こりがちであった所謂ブリッジ現象が起こらな
い。すなわち、貯留部の底部において飼料が詰まってし
まい、空洞ができた状態になってそれ以上飼料が下方に
落ちずに搬送されない、という現象が発生しない、とい
う効果を奏する。
【0043】さらに、従来の給餌装置は貯留部が装置の
上方に配置されていたために装置全体の重心が上方にあ
り安定性に欠けていたのに対して、本発明に係る給餌装
置は、本装置の上部から下部にかけての大部分が貯留部
であるため、装置全体としての重心も低く安定性に優れ
ている。
【0044】また、貯留部を縦長に、且つスリムな構造
に構成したため、装置全体としてもスリムな形状とな
り、その分養鶏舎内の通路を広くとることを可能ならし
めた。従って、通路が広くなったことにより諸々の作業
が行いやすくなり、作業効率の向上にも貢献するもので
ある。さらに、養鶏舎の設計の際に本給餌装置を用いる
ことにすれば、従来の給餌装置を用いる場合に比較し
て、少ない面積で多くの鶏群を養鶏することができる。
従って、コストパフォーマンスに優れた養鶏業を営むこ
とができる、という利点もある。
【0045】また、多段養鶏ケージの餌樋に飼料を配給
していき、余った飼料は供給部の上端近傍に設けられた
飼料返送口から貯留部に戻される。すなわち、飼料は再
び供給部に送られることとなるため、飼料が無駄になる
ことがない。
【0046】また、貯留部に貯留されている飼料は飼料
供給口を通って供給部に送られ、スクリューコンベアに
よって最上段の給餌口よりも上方に搬送された飼料は飼
料返送口を通って再び貯留部に戻されるため、給餌口を
通って鶏群に配給されなかった飼料は給餌機内を循環す
ることとなる。この過程において、飼料はスクリューコ
ンベアによって十分攪拌されることとなる。従って、飼
料に添加物を混合させたい場合にも、本発明に係る給餌
装置によって攪拌することができる。
【0047】また、給餌口を閉じれば、貯留部に貯留さ
れている飼料は飼料供給口を通って供給部に送られ、給
餌口が閉じられているために供給部内のすべての飼料は
スクリューコンベアによって供給部上端近傍部まで搬送
され、飼料返送口を通って再び貯留部に戻されるため、
飼料は給餌機内を循環することとなる。この過程におい
て、飼料はスクリューコンベアによって十分攪拌される
こととなる。
【0048】従って、本発明に係る給餌装置は、給餌口
を閉じることにより、飼料の攪拌機として使用すること
もできるものである。なお、前記のように飼料に添加物
を混合させたい場合には、給餌口を閉じることによりな
お一層十分に攪拌することができるものである。また、
給餌口の開口度合いを調整できるため、自由に飼料の配
給量を調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る給餌装置の正面断面
図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る給餌装置の側面断面
図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る給餌装置の平面断面
図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る給餌装置の要部を示
す一部切り欠き斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る給餌装置の飼料返送
口の斜視図である。
【図6】他の実施形態に係る給餌装置を設置した養鶏舎
を全体的に表した説明図である。
【図7】他の実施形態に係る給餌装置を設置した養鶏舎
を全体的に表した説明図である。
【図8】他の実施形態に係る給餌装置を表した簡略説明
図である。
【図9】従来の給餌装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1:給餌装置 2:養鶏ケージ 3:走行レール(レール) 5:給餌機 6:餌樋 8:スクリューコンベア 9:供給部 10:貯留部 11:飼料供給部 12:給餌口 13:飼料返送口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 39/00 - 39/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多段養鶏ケージに設けられたレールと、こ
    のレールに沿って移動し前記養鶏ケージの餌樋に飼料を
    配給する給餌機とからなる給餌装置において、 レールは、各列の養鶏ケージの両側面下部に養鶏ケージ
    の長手方向の全長にわたってそれぞれ配設され、 各列の養鶏ケージの両側面下部に配設された各レールに
    それぞれ沿って移動する2台の給餌機を備え、 これら2台の給餌機は、上端に架け渡される状態で配設
    される架橋フレームによって門の字型に形成されるとと
    もに、 各給餌機は、 直立したスクリューコンベアを備えた供給部と、 この供給部に並立させる位置に配設され飼料を貯留する
    空間を備えた略筒状の貯留部と、 この貯留部の底部付近に前記供給部への貫通孔を設けて
    形成された飼料供給口と、 前記供給部の途中壁面に貫通孔を設けて形成され各段の
    養鶏ケージの餌樋に飼料を供給する給餌口と、 前記供給部の上端近傍部において前記貯留部へ貫通させ
    て設けられた飼料返送口と、 を備えていることを特徴とする給餌装置。
  2. 【請求項2】 多段養鶏ケージに設けられたレールと、こ
    のレールに沿って移動し前記養鶏ケージの餌樋に飼料を
    配給する給餌機とからなる給餌装置において、 レールは、各養鶏ケージの前面側上端に養鶏ケージの長
    手方向の全長にわたってそれぞれ配設され、 各養鶏ケージの前面側上端に配設された各レールに架け
    渡される状態に走行フレームを設け、 この走行フレームには2台の給餌機がそれぞれ各養鶏ケ
    ージの前面に沿う位置に吊設されて、これら2台の給餌
    機と走行フレームによって門の字型に形成されるととも
    に、 各給餌機は、 直立したスクリューコンベアを備えた供給部と、 この供給部に並立させる位置に配設され飼料を貯留する
    空間を備えた略筒状の貯留部と、 この貯留部の底部付近に前記供給部への貫通孔を設けて
    形成された飼料供給口と、 前記供給部の途中壁面に貫通孔を設けて形成され各段の
    養鶏ケージの餌樋に飼料を供給する給餌口と、 前記供給部の上端近傍部において前記貯留部へ貫通させ
    て設けられた飼料返送口と、 を備えていることを特徴とする給餌装置。
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