JP3348519B2 - 成形物の製造方法 - Google Patents

成形物の製造方法

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JP3348519B2
JP3348519B2 JP13668694A JP13668694A JP3348519B2 JP 3348519 B2 JP3348519 B2 JP 3348519B2 JP 13668694 A JP13668694 A JP 13668694A JP 13668694 A JP13668694 A JP 13668694A JP 3348519 B2 JP3348519 B2 JP 3348519B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一液発泡ポリウレタン
樹脂用組成物を用いて、脆さなどを改善した成形物を製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】硬質ポリウレタン発泡体の製造方法とし
ては、有機ポリイソシアネートと活性水素基含有化合物
を触媒、発泡剤の存在下に反応させる方法が知られてい
る。その成形方法は、有機ポリイソシアネートを主成分
とするA液と、活性水素基含有化合物、触媒、発泡剤を
主成分とするB液を、比較的低温で攪拌又は衝突混合
し、型の中に速やかに吐出又は注入する方法が一般的で
ある。発泡剤としては低沸点の液体が一般的に用いられ
ているが、有機ポリイソシアネ−トと水との反応の結果
生じる二酸化炭素により発泡させることも多く行われて
いる。このような発泡に利用される二酸化炭素を発生す
る反応としては、有機ポリイソシアネートのカルボジイ
ミド化反応が知られている(特開平5−65325号公
報参照)。なお、湿気硬化型一液発泡ポリウレタン樹脂
用組成物も知られているが、湿気硬化型一液発泡ポリウ
レタン樹脂用組成物を用いた成形では、密閉型内では水
分が不足し十分硬化が行われず、特別の加湿方法を採ら
ないかぎり発泡成形物が得られなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発泡剤として低沸点の
液体の代わりにカルボジイミド化反応からの二酸化炭素
を用いる方法では、原料を定量計量し攪拌後数秒以内に
型に注入する必要があった。そのため、短時間に計量・
混合・吐出する装置が各種開発され使用されているが、
これらの装置を用いずに1日の作業の最初のみ計量・混
合操作を行う方法が求められていた。また、従来公知の
カルボジイミド化反応により得られる発泡体は脆く、耐
衝撃性が不足していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、上記課題を解決して本発明を完成するに至
った。即ち、本発明は、イソシアネート基末端プレポリ
マーと、触媒と、整泡剤、フィラー及び/又は安定剤
と、必要に応じて発泡剤とから成る一液発泡ポリウレタ
ン樹脂用組成物を型の中で加熱して発泡・硬化させるポ
リウレタン樹脂発泡成形物の製造方法であって、前記イ
ソシアネート基末端プレポリマーが、4,4′−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート及び/又はポリフェニレン
ポリメチレンポリイソシアネート及び/又はこれらの変
性物からなる平均官能基数2以上の有機ポリイソシアネ
ートと、分子量400〜10000、官能基数2〜5の
長鎖ポリオールと、分子量が62以上で400未満の短
鎖ポリオールとを、イソシアネート基/活性水素基=
2.4〜24.9の当量比で反応させて得られるイソシ
アネート基末端プレポリマーであり、前記触媒がカルボ
ジイミド化触媒とオクテン酸鉛からなること、を特徴と
する前記方法である。
【0005】本発明は、イソシアネート基末端プレポリ
マーと、触媒と、整泡剤、フィラー及び/又は安定剤
と、必要に応じて発泡剤とから成る一液発泡ポリウレタ
ン樹脂用組成物を表面材と裏面材との間に注入し、加熱
して発泡・硬化させる成形物の製造方法であって、前記
イソシアネート基末端プレポリマーが、4,4′−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート及び/又はポリフェニレ
ンポリメチレンポリイソシアネート及び/又はこれらの
変性物からなる平均官能基数2以上の有機ポリイソシア
ネートと、分子量400〜10000、官能基数2〜5
の長鎖ポリオールと、分子量が62以上で400未満の
短鎖ポリオールとを、イソシアネート基/活性水素基=
2.4〜24.9の当量比で反応させて得られるイソシ
アネート基末端プレポリマーであり、前記触媒がカルボ
ジイミド化触媒とオクテン酸鉛からなること、を特徴と
する前記方法である。
【0006】本発明は、イソシアネート基末端プレポリ
マーと、触媒と、整泡剤、フィラー及び/又は安定剤
と、必要に応じて発泡剤とから成る一液発泡ポリウレタ
ン樹脂用組成物を加熱し発泡・硬化させて製造した芯材
の表面と裏面にそれぞれ表面材と裏面材を積層し、熱プ
レスして一体成形する成形物の製造方法であって、前記
イソシアネート基末端プレポリマーが、4,4′−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート及び/又はポリフェニレ
ンポリメチレンポリイソシアネート及び/又はこれらの
変性物からなる平均官能基数2以上の有機ポリイソシア
ネートと、分子量400〜10000、官能基数2〜5
の長鎖ポリオールと、分子量が62以上で400未満の
短鎖ポリオールとを、イソシアネート基/活性水素基=
2.4〜24.9の当量比で反応させて得られるイソシ
アネート基末端プレポリマーであり、前記触媒がカルボ
ジイミド化触媒とオクテン酸鉛からなること、を特徴と
する前記方法である。
【0007】本発明は、前記安定剤がトリメチルフォス
フェートである、前記の各成形物の製造方法である。
【0008】また本発明は、前記整泡剤の使用量がイソ
シアネート基末端プレポリマーに対して0.05〜1.
0重量%であり、前記フィラーの使用量がイソシアネー
ト基末端プレポリマーに対して0.5〜5重量%であ
り、前記安定剤の使用量がイソシアネート基末端プレポ
リマーに対して8〜20重量%である、前記の各成形物
の製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】まず、本発明におけるイソシアネ
ート(NCO)基末端プレポリマーについて詳しく述べ
る。このNCO基末端プレポリマーの製造に用いられる
のは、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート
(以下、MDIと略す)及び/又はポリフェニレンポリ
メチレンポリイソシアネート(以下、ポリメリックMD
Iと略す)及び/又はこれらの変性物からなる平均官能
基数2以上の有機ポリイソシアネートである。MDI及
び/又はポリメリックMDIの変性物とは、MDI及び
/又はポリメリックMDIの一部分をウレタン、ビウレ
ット、アロファネート、オキサゾリドン、アミド、イミ
ド、イソシアヌレート、ウレトイミン等に変性したもの
である。
【0010】前記NCO基末端プレポリマーの製造に用
いられる長鎖ポリオールは官能基数が2〜5で分子量が
400〜10000のポリオールであり、例えば、ポリ
エーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカ
ーボネートポリオール、ポリエーテルエステルポリオー
ル、ラクトン系ポリエステルポリオールを挙げることが
できる。これらの長鎖ポリオールは単独あるいは2種以
上組合わせて使用することができる。長鎖ポリオールの
分子量が400未満であると製造される発泡体が極端に
硬くて脆くなり、十分に強度のある発泡体が得られな
い。このような性能の点から、ポリエーテルポリオー
ル、ポリエステルポリオールが特に好ましい。
【0011】ポリエーテルポリオールとしては、例え
ば、エチレングリコール、1,3−プロピレングリコー
ル、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、1,3−ブタンジオール、1,2−ブタンジオ
ール、1,5−ペンタンジオール、1,7−ヘプタンジ
オール、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメ
チロールエタン、ヘキサン−1,2,6−トリオール、
α−メチルグルコサイド、ペンタエリスリトール、ソル
ビトール、また、シュクローズ、グルコース、フラクト
ース等のシュガー系のアルコール、ビスフェノールA、
エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ジエチレント
リアミン、トルエンジアミン、メタフェニレンジアミ
ン、ジフェニルメタンジアミン、キシレンジアミン等の
如き、活性水素原子を2個以上有する化合物の1種又は
それ以上を開始剤として、エチレンオキシド、プロピレ
ンオキシド、ブチレンオキシド、アミレンキシド、グリ
シジルエーテル、メチルグリシジルエーテル、tert
−ブチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエー
テル等のモノマーの1種又はそれ以上を公知の方法によ
り付加重合することによって製造されるものを挙げるこ
とができる。これらのうち、得られる発泡体の脆さと強
度の点から、シュクローズ系ポリエーテルポリオール、
ペンタエリスリトール系ポリエーテルポリオールが特に
好ましい。
【0012】ポリエステルポリオールとしては、例え
ば、酸とアルコールから公知の方法で得られる縮合系ポ
リエステルポリオールを挙げることができる。縮合系ポ
リエステルポリオールは、例えば、アジピン酸、セバシ
ン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、マレイン酸、フマ
ル酸などの飽和又は不飽和の二塩基酸、無水マレイン
酸、無水フタル酸などの酸無水物、テレフタル酸ジメチ
ルなどのジアルキルエステル等と、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペン
チルグリコール、1,6−ヘキシレングリコール等のグ
リコール類との縮合反応によって得られるポリエステル
ポリオールである。具体例としては、ポリエチレンアジ
ペートポリオール、ポリブチレンアジペートポリオー
ル、ポリヘキシレンアジペートポリオール等の1種類の
酸と1種類のグリコールからなるアジペート系ポリオー
ル、ポリエチレンブチレンアジペートポリオール、ポリ
エチレンジエチレンアジペートポリオール、ポリヘキシ
レンネオペンチレンアジペートポリオール等の1種類の
酸と多種類のグリコールからなるアジぺート系ポリオー
ル、多種類の酸と1種類のグリコールからなるポリエチ
レンアジペートテレフタレートポリオール、ポリエチレ
ンアジペートイソフタレートポリオール等の芳香族ポリ
エステルポリオールなどが挙げられる。
【0013】ポリカーボネートポリオールとしては、例
えば、ヘキサングリコール、3−メチル−1,5−ペン
タンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等
と、ジエチルカーボネート、ジフェニルカーボネート等
との反応により得られる化合物が挙げられる。
【0014】ポリエーテルエステルポリオールとして
は、例えば、前記ポリエーテルポリオールをポリオール
成分として脂肪族又は芳香族ジカルボン酸と反応させて
得られる化合物が挙げられる。
【0015】ラクトン系ポリエステルポリオールとして
は、ε−カプロラクトン、γ−ブチロラクトンなどのラ
クトン類の開環重合によって得られるが、開始剤の種類
によって種々の組成のポリオールになる。開始剤として
は、エチレングリコールやブチレングリコール等のグリ
コール類、ポリオキシプロピレングリコール(PPG)
やポリオキシテトラメチレングリコール(PTMG)等
のポリエーテルポリオール類、アジペート系などの縮合
系のポリエステルポリオール類等が挙げられる。
【0016】さらに前記のポリエーテルポリオールある
いはポリエステルポリオールに、アクリロニトリル、ス
チレン、メチルメタアクリレートの如きエチレン性不飽
和化合物をグラフト重合させて得られるポリマーポリオ
ールも使用できる。
【0017】前記NCO基末端プレポリマーの製造に用
いられる短鎖ポリオールは、分子量が62以上で400
未満のポリオールであり、例えば、前記のポリエーテル
ポリオールを得るために用いられる低分子のポリオール
や活性水素基含有化合物、及びポリエステルポリオール
を得るために用いられる低分子グリコール類が挙げられ
る。
【0018】前記の有機ポリイソシアネートと長鎖ポリ
オールと短鎖ポリオールとは、NCO基と活性水素基の
当量比2.4〜24.9で反応させて、NCO基末端プ
レポリマーを製造する。この反応は、例えば、反応温度
50〜110℃、反応時間1〜5時間で行うことができ
る。
【0019】NCO基末端プレポリマーの製造には必要
に応じてウレタン化触媒を用いることができる。ウレタ
ン化触媒としては、例えば、トリエチルアミン、トリブ
チルアミン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホ
リン、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジア
ミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、トリエチレ
ンジアミン、N−メチル−N′−ジメチルアミノエチル
ピペラジン、N,N−ジメチルベンジルアミン、N,N
−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N,N′,N′
−テトラメチル−1,3−ブタンジアミン、1,2−ジ
メチルイミダゾール及びその他の第3級アミン類;ジメ
チルアミンなどの第2級アミン類;N−メチル−ジエタ
ノールアミン、N−エチル−ジエタノールアミン、N,
N−ジメチル−エタノールアミン、及びその他のアルカ
ノールアミン類;テトラメチルアンモニウムヒドロキシ
ド、ベンジルトリメチルアンモニウムヒドロキシド及び
その他のテトラアルキルアンモニウムヒドロキシド類;
ナトリウムフェノラートなどのアルカリ金属フェノラー
ト;水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物;ナ
トリウムメトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド;
酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、2−エチルヘキサン酸
カリウムなどのカルボン酸のアルカリ金属塩;トリエチ
ルホスフィンなどのホスフィン類;カリウム−サリチル
アルデヒドなどの金属キレート化合物;スタナスアセテ
ート、スタナスオクトエート(スタナス2−エチルヘキ
ソエート)及びその他の有機錫(II)化合物;ジブチル
チンオキシド、ジブチルチンジクロライド、ジブチルチ
ンジアセテート、ジブチルチンジラウレート、ジブチル
チンマレエート、ジオクチルチンジアセテート及びその
他の有機錫(IV)化合物;ジアルキルチタネートなどの
その他の有機金属化合物を挙げることができる。トリス
(ジメチルアミノメチル)−フェノール、N,N′,
N″−トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサハイド
ロ−s−トリアジンなどのイソシアヌレート化触媒も使
用できる。これらの触媒は、反応混合物の重量に基づい
て、例えば約0.001〜約5%の少量で用いることが
できる。
【0020】NCO基末端プレポリマーのNCO含有率
(重量)は7〜28%、更に8〜26%、特に10〜2
4%が好ましい。その粘度は2.0万〜20万(cps
/33℃)、更に2.5万〜15万(cps/33℃)
が好ましい。
【0021】本発明に用いられるカルボジイミド化触媒
はNCO基のカルボジイミド化反応を促進し、発生する
炭酸ガスは発泡剤として作用する。例えば、1−フェニ
ル−2−ホスホレン−1−オキシド、3−メチル−2−
ホスホレン−1−オキシド、1−フェニル−2−ホスホ
レン−1−スルフィド、1−エチル−2−ホスホレン−
1−オキシド、1−エチル−3−メチル−2−ホスホレ
ン−1−オキシドや、これらの3−ホスホレン異性体等
が好適である。カルボジイミド化触媒は、NCO基末端
プレポリマーに対して0.01〜0.5重量%、更に
0.02〜0.3重量%が好ましい。このカルボジイミ
ド化触媒には、ウレタン化触媒としてオクテン酸鉛を併
用する。オクテン酸鉛を用いることによりすぐれた成形
性が得られる。
【0022】本発明における添加剤としては、整泡剤、
フィラー及び/又は安定剤が挙げられる。整泡剤は例え
ば従来公知の有機けい素界面活性剤であり、具体的に
は、日本ユニカー社製のL−501、L−520、L−
532、L−540、L−544、L−3550、L−
5302、L−5305、L−5320、L−534
0、L−5350、L−5410、L−5420、L−
5710、L−5720、また、トーレ・シリコーン社
製のSH−190、SH−192、SH−193、SH
−194、SH−195、SH−200、SRX−25
3、また、信越シリコーン社製のF−114、F−12
1、F−122、F−220、F−230、F−25
8、F−260、F−305、F−306、F−31
7、F−341、F−601、F−606B、X−20
−200、X−20−201、また、東芝シリコーン社
製のTFA−4200、TFA−4202、更に、ゴー
ルドシュミット社製のB8414等を挙げることができ
る。フィラーとしては、塩化ビニリデン、アエロジル等
を挙げることができる。安定剤としては、例えばトリメ
チルフォスフェートを挙げることができる。整泡剤はN
CO基末端プレポリマーに対して0.05〜1.0重量
%、特に0.08〜0.8重量%使用するのが好まし
く、フィラーはNCO基末端プレポリマーに対して0.
5〜5重量%、特に1.0〜3.5重量%使用するのが
好ましく、安定剤はNCO基末端プレポリマーに対して
8〜20重量%、特に10〜17重量%使用するのが好
ましい。
【0023】本発明において必要に応じて用いられる発
泡剤としては、水、トリクロロモノフルオロメタン、ジ
クロロジフルオロメタン、メチレンクロライド、トリク
ロロトリフルオロエタン、ジブロモテトラフルオロエタ
ン、トリクロロエタン、ペンタン、ヘキサン等があり、
これらは1種又は2種以上を混合して使用することがで
きる。
【0024】本発明における一液発泡ポリウレタン樹脂
用組成物を用いて成形物を製造するための表面材、裏面
材としては、プラスチック、金属板、木質板、紙加工品
等が挙げられる。
【0025】本発明に係る成形物は、NCO基末端プレ
ポリマー、触媒、添加剤(整泡剤、フィラー及び/又は
安定剤)及び必要に応じて発泡剤からなる一液発泡ポリ
ウレタン樹脂用組成物を攪拌、混合し、型の中に注入し
て、例えば50〜150℃で5〜30分間加熱して発泡
・硬化させることにより製造される。また表面材と裏面
材との間に前記一液発泡ポリウレタン樹脂用組成物を注
入し、前記と同様に加熱して発泡・硬化させることによ
り一体的に成形して成形物を製造することができる。更
に、第一段階として前記一液発泡ポリウレタン樹脂用組
成物を加熱し発泡・硬化させて表面材と裏面材との間に
入れる形状の芯材あるいはこれに近いものを製造し、次
に第2段階としてこれを表面材と裏面材との間に積層
し、熱プレスして一体成形することにより成形物を製造
することができる。この場合、熱プレス条件は50〜1
50℃、特に100〜120℃、5〜30分、特に5〜
25分、プレス圧は60kg/cm2 以下が好ましい。
【0026】具体的に本発明における一液発泡ポリウレ
タン樹脂用組成物を使用して得られる成形物は、合成木
材用、その他あらゆる分野でこれらの芯材として使用す
ることができる。本発明における発泡ポリウレタン樹脂
用組成物は一液型であるため、原料区分管理が不要であ
り、製造工程が簡略化でき、品質が安定している。ま
た、成形物を得るための定量混合機が不要で、洗浄溶剤
も不要で、作業環境の改善に役立つだけでなく、更に、
既存の圧縮成形機が利用できる。
【0027】
【発明の効果】本発明により、高精度で大きな発泡機の
使用が不要で、しかも1回の混合作業で1日作業可能な
一液発泡ポリウレタン樹脂用組成物を用いて、脆さ、耐
衝撃性等の機械的な強度に優れた(発泡)成形物を提供
することが可能となった。
【0028】
【実施例】以下、本発明を更に製造例及び実施例により
詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定して
解釈されるものではない。なお、特にことわりのない限
り、製造例及び実施例中の「部」及び「%」はそれぞれ
「重量部」及び「重量%」を意味する。
【0029】製造例1〜15 有機ポリイソシアネートに長鎖ジオールと短鎖ジオール
を加えて80℃で4時間反応を行って、NCO基末端プ
レポリマーを得た。次に、これに整泡剤、安定剤を添加
して予備組成物を調製した。原料の組成と得られたNC
O基末端プレポリマーあるいはこれを含有する予備組成
物の性状を表1〜表3に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】但し、表1〜表3において、 MR−400:ポリメリックMDI、NCO含量31
%、日本ポリウレタン工業社製 MTL:カルボジイミド変性MDI、NCO含量29
%、日本ポリウレタン工業社製 長鎖ポリオールA:官能基数2、水酸基価45、分子量
2489、粘度450(cps/25℃) 長鎖ポリオールB:官能基数3、水酸基価33、分子量
5090、粘度920(cps/25℃) 長鎖ポリオールC:官能基数2、水酸基価28、分子量
4000、粘度780(cps/25℃) 長鎖ポリオールD:官能基数2、水酸基価37、分子量
3027、粘度520(cps/25℃) 長鎖ポリオールE:官能基数約4、水酸基価375、分
子量約600、粘度2000(cps/25℃) 長鎖ポリオールF:官能基数約5、水酸基価455、分
子量約615、粘度14000(cps/25℃) 長鎖ポリオールG:官能基数約5、水酸基価450、分
子量約620、粘度6000(cps/25℃) 長鎖ポリオールH:官能基数3、水酸基価400、分子
量420、粘度380(cps/25℃) 長鎖ポリオールI:官能基数4、水酸基価400、分子
量560、粘度1800(cps/25℃) SH193:有機けい素界面活性剤、トーレ・シリコー
ン社製 B8418:有機けい素界面活性剤、ゴールドシュミッ
ト社製
【0034】実施例1〜15 製造例1〜15で調製した予備組成物を用いて、これに
下記配合処方により安定剤、発泡剤、触媒、及びフィラ
ーを常温でTKホモディスパーにより高速混合攪拌し
て、一液発泡ポリウレタン樹脂用組成物を調製した。 配合処方A 製造例1、3、10、11の予備組成物 (NCO基末端プレポリマー及び整泡剤) 200部 (NCO基末端プレポリマーとして) トリメチルホスフェート 30部 HCFC−141b(ホスホレンオキサイド1%含有) 23部 オクテン酸鉛 0.13部 塩化ビニリデン 2.5部 配合処方B 製造例2、4、5、9、12の予備組成物 (NCO基末端プレポリマー、整泡剤及び安定剤) 200部 (NCO基末端プレポリマーとして) HCFC−141b(ホスホレンオキサイド1%含有) 23部 オクテン酸鉛 0.13部 塩化ビニリデン 2.5部 配合処方C 製造例7、14、15の予備組成物 (NCO基末端プレポリマー及び整泡剤) 200部 (NCO基末端プレポリマーとして) トリメチルホスフェート 30部 オクテン酸鉛 0.15部 アエロジル 2.0部 ホスホレンオキサイド 0.35部 配合処方D 製造例6、8、13の予備組成物 (NCO基末端プレポリマー、整泡剤及び安定剤) 200部 (NCO基末端プレポリマーとして) オクテン酸鉛 0.15部 アエロジル 2.0部 ホスホレンオキサイド 0.35部 調製した一液発泡ポリウレタン樹脂用組成物の一定量を
モールドサイズ300mm×150mm×9mmのアル
ミ製金型内に注ぎ込み、プレス成形温度100℃又は1
10℃、プレス圧12〜55kg/cm2 、脱型時間2
0分で、外観の良好なスキン層を有するポリウレタン樹
脂発泡成形物を製造した。後キュアを行った場合には、
その条件は95℃、12時間。これらの原料、発泡成形
条件及び発泡成形物の物性を表4〜表6に示す。 [物性試験] (1)硬度 (a)D硬度はJIS K7215に従ってD硬度計に
より測定。 (b)ロックウェルは径12.7mmの鋼球、荷重60
kg、スケールHRRの条件でJIS K7203に従
って測定。 (2)アイゾット衝撃性 70mm×12mm×9mmのサンプルを使用してAS
TM D256に準じて測定。 (3)曲げ物性 150mm×12mm×9mmのサンプルを使用して、
スパン100mm、荷重速度10mm/minの条件
で、JIS K7514に従って測定。
【0035】
【表4】
【0036】
【表5】
【0037】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08G 101:00) C08G 101:00 (72)発明者 佐々木 和起 神奈川県横浜市泉区新橋町1379−2 (56)参考文献 特開 昭51−86595(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/65 - 18/66 C08G 18/10 - 18/16 C08G 18/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソシアネート基末端プレポリマーと、
    触媒と、整泡剤、フィラー及び/又は安定剤と、必要に
    応じて発泡剤とから成る一液発泡ポリウレタン樹脂用組
    成物を型の中で加熱して発泡・硬化させるポリウレタン
    樹脂発泡成形物の製造方法であって、 前記イソシアネート基末端プレポリマーが、4,4′−
    ジフェニルメタンジイソシアネート及び/又はポリフェ
    ニレンポリメチレンポリイソシアネート及び/又はこれ
    らの変性物からなる平均官能基数2以上の有機ポリイソ
    シアネートと、分子量400〜10000、官能基数2
    〜5の長鎖ポリオールと、分子量が62以上で400未
    満の短鎖ポリオールとを、イソシアネート基/活性水素
    基=2.4〜24.9の当量比で反応させて得られるイ
    ソシアネート基末端プレポリマーであり、 前記触媒がカルボジイミド化触媒とオクテン酸鉛からな
    ること、 を特徴とする前記方法。
  2. 【請求項2】 イソシアネート基末端プレポリマーと、
    触媒と、整泡剤、フィラー及び/又は安定剤と、必要に
    応じて発泡剤とから成る一液発泡ポリウレタン樹脂用組
    成物を表面材と裏面材との間に注入し、加熱して発泡・
    硬化させる成形物の製造方法であって、 前記イソシアネート基末端プレポリマーが、4,4′−
    ジフェニルメタンジイソシアネート及び/又はポリフェ
    ニレンポリメチレンポリイソシアネート及び/又はこれ
    らの変性物からなる平均官能基数2以上の有機ポリイソ
    シアネートと、分子量400〜10000、官能基数2
    〜5の長鎖ポリオールと、分子量が62以上で400未
    満の短鎖ポリオールとを、イソシアネート基/活性水素
    基=2.4〜24.9の当量比で反応させて得られるイ
    ソシアネート基末端プレポリマーであり、 前記触媒がカルボジイミド化触媒とオクテン酸鉛からな
    ること、 を特徴とする前記方法。
  3. 【請求項3】 イソシアネート基末端プレポリマーと、
    触媒と、整泡剤、フィラー及び/又は安定剤と、必要に
    応じて発泡剤とから成る一液発泡ポリウレタン樹脂用組
    成物を加熱し発泡・硬化させて製造した芯材の表面と裏
    面にそれぞれ表面材と裏面材を積層し、熱プレスして一
    体成形する成形物の製造方法であって、 前記イソシアネート基末端プレポリマーが、4,4′−
    ジフェニルメタンジイソシアネート及び/又はポリフェ
    ニレンポリメチレンポリイソシアネート及び/又はこれ
    らの変性物からなる平均官能基数2以上の有機ポリイソ
    シアネートと、分子量400〜10000、官能基数2
    〜5の長鎖ポリオールと、分子量が62以上で400未
    満の短鎖ポリオールとを、イソシアネート基/活性水素
    基=2.4〜24.9の当量比で反応させて得られるイ
    ソシアネート基末端プレポリマーであり、 前記触媒がカルボジイミド化触媒とオクテン酸鉛からな
    ること、 を特徴とする前記方法。
  4. 【請求項4】 前記安定剤がトリメチルフォスフェート
    である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の成形物の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記整泡剤の使用量がイソシアネート基
    末端プレポリマーに対して0.05〜1.0重量%であ
    り、前記フィラーの使用量がイソシアネート基末端プレ
    ポリマーに対して0.5〜5重量%であり、前記安定剤
    の使用量がイソシアネート基末端プレポリマーに対して
    8〜20重量%である、請求項1〜4のいずれか一項に
    記載の成形物の製造方法。
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