JP3344897B2 - Cdma移動通信における容量制御方法 - Google Patents
Cdma移動通信における容量制御方法Info
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Description
送信電力制御を適用した符号分割多元接続(以下、CD
MAと略称する)方式の移動通信システムにおいて上り
下りのトータルの容量を増大することができるCDMA
移動通信における容量制御方法に関する。
限に抑える送信電力制御技術がある。送信電力制御を行
うことにより、消費電力の節約や他の無線回線への干渉
の低減といった効果が得られる。特に、CDMA方式で
は干渉量をできるだけ低く抑えることが、直接加入者容
量の増大につながるため、送信電力制御は必須の技術で
ある。
送信電力制御を行うため、クローズドループ送信電力制
御が従来より提案されている。このクローズドループ送
信電力制御では、図8に示すように移動局で測定した受
信品質に基づいて基地局の送信電力を制御し、基地局で
測定した受信品質に基づいて移動局の送信電力を制御す
る。送信電力制御コマンドの例を図9に示す。図9の
(a)においては、受信側の受信品質が所定値以下の場
合は、送信側に対して送信電力を増加するように指示
し、受信側の受信品質が所定値以上の場合は、送信側に
対して送信電力を減少するように指示する。図9の
(b)においては、受信側は受信品質(ここではFE
R)自体を送信側に報告し、送信側は報告された受信品
質に従って送信電力を制御する。
所要品質を満足するための所要受信電力の関係の一例を
図10に示す。図10において、横軸が送信電力制御コ
マンドの伝送誤り率、縦軸がBER=0.001を満足
するための所要受信電力を示している。送信電力制御コ
マンドの伝送誤り率が大きくなるに従い、所要受信電力
が大きくなることがわかる。
所要受信電力に影響する。伝送周期が長くなると、レベ
ル変動に対する送信電力制御の追従性が劣化し、所要品
質を満足するための所要受信電力が大きくなる。以上の
ように、所要受信電力が大きくなった場合、干渉量で容
量が制限されるCDMA移動通信においては、容量が減
少することとなる。
いて、送信電力制御コマンドの伝送誤り率および伝送周
期は予め一定値として設計されていた。
渉により加入者容量が制限される特徴を持っているが、
上りと下りの干渉量は必ずしも一致せず、上りと下りの
容量がアンバランスとなる場合がある。また、サービス
によって上りと下りとで通信速度が異なることがあり、
この場合も上りと下りの容量バランスが崩れてしまう。
これらの場合、上りまたは下りのいずれか一方で容量が
決まってしまい、上り下りのトータルの容量が劣化する
という問題がある。
その目的とするところは、上りと下りの容量のバランス
を取り、上り下りのトータルの容量を増大することがで
きるCDMA移動通信における容量制御方法を提供する
ことにある。
め、請求項1記載の本発明は、通信網に接続された複数
の基地局とこの基地局に無線回線を介して接続された複
数の移動局とを備え、移動局は下り通信チャネルの受信
品質を測定し、この測定結果に基づいた送信電力制御コ
マンドを送信電力制御用の上りチャネルで基地局に送信
し、基地局はこの送信電力制御コマンドにより送信電力
を制御し、基地局は上り通信チャネルの受信品質を測定
し、この測定結果に基づいた送信電力制御コマンドを送
信電力制御用の下りチャネルで移動局に送信し、移動局
はこの送信電力制御コマンドに基づいて送信電力を制御
するCDMA移動通信方式において、基地局は上り容量
および下り容量を測定し、上りまたは下りの一方の回線
のみ容量限界となった場合に、他方の回線で伝送する送
信電力制御コマンドの信頼度を高め、上り下りのトータ
ルの容量を増大させることを要旨とする。
たは下りの一方の回線のみ容量限界となった場合に、容
量に余裕のある他方の回線で送信する送信電力制御コマ
ンドの信頼度を高めることにより、容量の厳しい回線の
容量を増大することができ、トータルの容量を増大する
ことができる。
記載の発明において、上りまたは下りの一方の回線のみ
容量限界となった場合に、他方の回線で送信電力制御コ
マンドを伝送する送信電力制御用チャネルの送信電力を
増大し、該チャネルの信頼度を高めることを要旨とす
る。
たは下りの一方の回線のみ容量限界となった場合に、他
方の回線で送信する送信電力制御コマンドの送信電力を
増大するため、送信電力制御コマンドのフォーマットを
変更することなく送信電力制御コマンドの信頼度を高め
ることができる。
記載の発明において、上りまたは下りの一方の回線のみ
容量限界となった場合に、他方の回線の送信電力制御用
チャネルにおいて同一送信電力制御コマンドを繰り返し
伝送し、該チャネルの信頼度を高めることを要旨とす
る。
たは下りの一方の回線のみ容量限界となった場合に、他
方の回線の同一送信電力制御コマンドを繰り返し伝送す
るため、送信電力を変化させることなく送信電力制御コ
マンドの信頼度を高めることができる。
れた複数の基地局とこの基地局に無線回線を介して接続
された複数の移動局とを備え、移動局は下り通信チャネ
ルの受信品質を測定し、この測定結果に基づいた送信電
力制御コマンドを送信電力制御用の上りチャネルで基地
局に送信し、基地局はこの送信電力制御コマンドにより
送信電力を制御し、基地局は上り通信チャネルの受信品
質を測定し、この測定結果に基づいた送信電力制御コマ
ンドを送信電力制御用の下りチャネルで移動局に送信
し、移動局はこの送信電力制御コマンドに基づいて送信
電力を制御するCDMA移動通信方式において、基地局
は上り容量および下り容量を測定し、上りまたは下りの
一方の回線のみ容量限界となった場合に、他方の回線の
送信電力制御用チャネルにおいて伝送する送信電力制御
コマンドの伝送周期を短くし、上り下りのトータルの容
量を増大させることを要旨とする。
たは下りの一方の回線のみ容量限界となった場合に、容
量に余裕のある他方の回線で送信する送信電力制御コマ
ンドの送信周期を短くすることにより、送信電力および
送信電力制御コマンドのフォーマットを変更することな
く容量の厳しい回線の容量を増大することができ、トー
タルの容量を増大することができる。
の形態について説明する。
A移動通信における容量制御方法を実施するCDMA移
動通信システムの構成を示す図である。同図において、
移動局1は無線回線を介して基地局3に接続され、それ
から通信網5に接続された他のユーザと通信を行う。
る。同図において、アンテナ共用器13は送受信アンテ
ナ1を1つのアンテナで共用するために使用する。受信
機17a〜17nと送信機19a〜19nは移動局1と
基地局3の間での通信を行うために使用する。受信機1
7a〜17nで受信した信号は通信網5に送られ、通信
網5から送られてきた信号は送信機19a〜19nで送
信する。受信機17a〜17nでは、移動局1が送信し
た送信電力制御コマンドを受信し、このコマンドに基づ
いて送信機19a〜19nの送信電力が制御される。ま
た、受信機17a〜17nは受信品質の測定を行い、こ
の測定結果に基づいて送信電力制御コマンドを生成し、
送信機19a〜19nから送信を行う。受信機15は上
り干渉レベルの測定を行う。制御部21では受信機15
で測定した干渉量により上りの容量を判定する。制御部
21では、送信機19a〜19nの送信電力の監視も行
い、送信電力の総和により下りの容量を判定する。制御
部21は、移動局1との間で通信を行うために各送受信
機の制御を行う。
おいて、アンテナ共用器43は送受信アンテナ41を1
つのアンテナで共用するために使用する。受信機45で
受信したディジタル信号はベースバンド処理部50で音
声信号に変換されハンドセット51に送られる。ハンド
セット51から送られた音声信号はベースバンド処理部
50でディジタル信号に変換され送信機47に送られ
る。受信機45では、移動局1が送信した送信電力制御
コマンドを受信し、このコマンドに基づいて送信機47
の送信電力が制御される。また、受信機45は受信品質
の測定を行い、この測定結果に基づいて送信電力制御コ
マンドを生成し、送信機47から送信を行う。制御部4
9は、基地局3との間で通信を行うために各送受信機4
5,47、ベースバンド処理部50、ハンドセット51
の制御を行う。図3では、音声通信用の移動局について
示したが、本発明は、他の端末についても同様に適用可
能である。
の、送信電力制御コマンド伝送フォーマットを示す。こ
の例では、通信チャネルに対して送信電力制御コマンド
を周期的に挿入している。この送信電力制御コマンド
は、通信チャネルとは別のチャネルで送信することも可
能である。
量が限界に近づいており、下りの容量に余裕があると判
定した場合、制御部21は基地局の送信機19a〜19
nに対して、送信電力制御コマンドの送信電力を増加す
るように指示する。この結果、下り回線の通信チャネル
および送信電力制御コマンドは図5のように伝送され
る。従って、下り回線で伝送される送信電力制御コマン
ドの誤り率が小さくなり、上りの所要受信電力が低下す
る。よって上りの容量に余裕が生ずることとなる。一
方、下り回線で伝送する送信電力制御コマンドの送信電
力は増加するが、下りの容量は余裕があり問題はない。
このように、本発明により、上り下りの容量のバランス
を取ることができ、上り下りトータルの容量を増大させ
ることができる。
量が限界に近づいていると判定した場合、基地局3の制
御部21は、移動局1に対して制御信号によって送信電
力制御コマンドの送信電力を増加するように指示する。
この制御信号を受けた移動局は送信電力制御コマンドの
送信電力を増加し、この結果、前例と同様に上り下りの
容量のバランスを取ることができ、上り下りトータルの
容量を増大させることができる。
送する場合の例について説明する。この場合は、送信電
力制御コマンドの伝送フォーマットが変わる。すなわ
ち、図6のように受信側では、送信電力制御コマンドの
伝送フォーマットが変わる。従って、図6のように受信
側に対して繰り返し数を通知する。図6において、後に
続く送信電力制御コマンドの繰り返し数を通知してい
る。この例では、途中で繰り返し数を2から1に変更し
ている。繰り返し数の変更の指定は、前述の例と同様
に、基地局の制御部21から、上りの容量が限界となっ
た場合は送信機19a〜19nに対し、下りの容量が限
界になった場合は制御信号により移動局に対して行われ
る。
を変化させる場合の例を説明する。図7に送信電力制御
コマンドの伝送方法の例を示す。図7において、後に続
く送信電力制御コマンドの伝送周期を通知している。こ
の例では、途中で伝送周期を1/2に変更している。繰
り返し数の変更の指定は、前述の例と同様に、基地局の
制御部から、上りの容量が限界となった場合は送信機1
9a〜19nに対し、下りの容量が限界になった場合は
制御信号により移動局に対して行われる。
上りまたは下りの一方の回線のみ容量限界となった場合
に、容量に余裕のある他方の回線で送信する送信電力制
御コマンドの信頼度を高めるため、容量の厳しい回線の
容量を増大し、上り下りの容量のバランスを取り、トー
タルの容量を増大することができる。特に、サービス形
態が多様化し、上りと下りの情報速度が異なる場合に非
常に有効である。
一方の回線のみ容量限界となった場合に、他方の回線で
送信する送信電力制御コマンドの送信電力を増大するた
め、送信電力制御コマンドのフォーマットを変更するこ
となく送信電力制御コマンドの信頼度を高めることがで
き、容量の厳しい回線の容量を増大し、上り下りの容量
のバランスを取り、トータルの容量を増大することがで
きる。
回線のみ容量限界となった場合に、他方の回線の同一送
信電力制御コマンドを繰り返し伝送するため、送信電力
を変化させることなく送信電力制御コマンドの信頼度を
高めることができ、容量の厳しい回線の容量を増大し、
上り下りの容量のバランスを取り、トータルの容量を増
大することができる。
回線のみ容量限界となった場合に、容量に余裕のある他
方の回線で送信する送信電力制御コマンドの送信周期を
短くするため、送信電力および送信電力制御コマンドの
フォーマットを変更することなく容量の厳しい回線の容
量を増大し、上り下りの容量のバランスを取り、トータ
ルの容量を増大することができる。特に、サービス形態
が多様化し、上りと下りの情報速度が異なる場合に非常
に有効である。
おける容量制御方法を実施するCDMA移動通信システ
ムの構成を示す図である。
いる基地局の構成を示す図である。
いる移動局の構成を示す図である。
電力制御コマンドの伝送フォーマットを示す図である。
ンドの送信電力の増加を示す図である。
ンドの繰り返し伝送を示す図である。
ンドの伝送周期の短縮を示す図である。
ループ送信電力制御を示す説明図である。
ンドの例を示す図である。
満足する所要受信電力との関係を示すグラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】 通信網に接続された複数の基地局とこの
基地局に無線回線を介して接続された複数の移動局とを
備え、移動局は下り通信チャネルの受信品質を測定し、
この測定結果に基づいた送信電力制御コマンドを送信電
力制御用の上りチャネルで基地局に送信し、基地局はこ
の送信電力制御コマンドにより送信電力を制御し、基地
局は上り通信チャネルの受信品質を測定し、この測定結
果に基づいた送信電力制御コマンドを送信電力制御用の
下りチャネルで移動局に送信し、移動局はこの送信電力
制御コマンドに基づいて送信電力を制御するCDMA移
動通信方式において、 基地局は上り容量および下り容量を測定し、上りまたは
下りの一方の回線のみ容量限界となった場合に、他方の
回線で伝送する送信電力制御コマンドの信頼度を高め、
上り下りのトータルの容量を増大させることを特徴とす
るCDMA移動通信における容量制御方法。 - 【請求項2】 上りまたは下りの一方の回線のみ容量限
界となった場合に、他方の回線で送信電力制御コマンド
を伝送する送信電力制御用チャネルの送信電力を増大
し、該チャネルの信頼度を高めることを特徴とする請求
項1記載のCDMA移動通信における容量制御方法。 - 【請求項3】 上りまたは下りの一方の回線のみ容量限
界となった場合に、他方の回線の送信電力制御用チャネ
ルにおいて同一送信電力制御コマンドを繰り返し伝送
し、該チャネルの信頼度を高めることを特徴とする請求
項1記載のCDMA移動通信における容量制御方法。 - 【請求項4】 通信網に接続された複数の基地局とこの
基地局に無線回線を介して接続された複数の移動局とを
備え、移動局は下り通信チャネルの受信品質を測定し、
この測定結果に基づいた送信電力制御コマンドを送信電
力制御用の上りチャネルで基地局に送信し、基地局はこ
の送信電力制御コマンドにより送信電力を制御し、基地
局は上り通信チャネルの受信品質を測定し、この測定結
果に基づいた送信電力制御コマンドを送信電力制御用の
下りチャネルで移動局に送信し、移動局はこの送信電力
制御コマンドに基づいて送信電力を制御するCDMA移
動通信方式において、 基地局は上り容量および下り容量を測定し、上りまたは
下りの一方の回線のみ容量限界となった場合に、他方の
回線の送信電力制御用チャネルにおいて伝送する送信電
力制御コマンドの伝送周期を短くし、上り下りのトータ
ルの容量を増大させることを特徴とするCDMA移動通
信における容量制御方法。
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---|---|---|---|
JP16985096A JP3344897B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | Cdma移動通信における容量制御方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP16985096A JP3344897B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | Cdma移動通信における容量制御方法 |
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JPH1023529A JPH1023529A (ja) | 1998-01-23 |
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US7916681B2 (en) * | 2005-05-20 | 2011-03-29 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Method and apparatus for communication channel error rate estimation |
US8948805B2 (en) * | 2005-08-26 | 2015-02-03 | Qualcomm Incorporated | Method and apparatus for reliable transmit power and timing control in wireless communication |
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1996
- 1996-06-28 JP JP16985096A patent/JP3344897B2/ja not_active Expired - Fee Related
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