JP3344741B2 - 四輪駆動車の駆動力分配制御装置 - Google Patents

四輪駆動車の駆動力分配制御装置

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JP3344741B2 JP27957592A JP27957592A JP3344741B2 JP 3344741 B2 JP3344741 B2 JP 3344741B2 JP 27957592 A JP27957592 A JP 27957592A JP 27957592 A JP27957592 A JP 27957592A JP 3344741 B2 JP3344741 B2 JP 3344741B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、四輪駆動車において
前輪と後輪とに駆動力を分配する駆動力分配制御装置の
押圧力発生機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の四輪駆動車の駆動力分配制御装置
としては、例えば、特開昭61−157437号公報所
載のものが知られている。この装置は、変速機からの駆
動力を前輪あるいは後輪のどちらか一方へ直接伝達し、
可変トルククラッチを介して他方の前輪あるいは後輪に
も駆動力を分配して伝達するものである。上記可変トル
ククラッチは、いわゆる半クラッチ状態の接続の強弱を
無段階に制御することで、前輪と後輪とへの駆動力分配
の変更の動作をおこなっているが、この半クラッチ状態
の接続の強弱は、油圧で動作する押圧力発生機構のプッ
シュロッドによりおこなわれている。つまり、プッシュ
ロッドで可変トルククラッチへの押圧力を加減し、この
押圧力の加減に応じて可変トルククラッチの半クラッチ
状態の接続の強弱が決まり、前輪と後輪とに駆動力が分
配される。
【0003】上記押圧力発生機構はコントローラによっ
て制御されている。このコントローラは、前輪と後輪と
の駆動軸に設けた回転力センサーからの情報を入力し、
前輪と後輪との回転数の差を比較演算する。そしてこの
回転数の差を補正するために電磁比例ソレノイドに信号
を送る。電磁比例ソレノイドはコントローラからの制御
信号に応じて圧力制御弁を作動させ、押圧力発生機構の
プッシュロッドに作用させる圧力を決める。この圧力に
よって、プッシュロッドに押圧力を発揮させて、可変ト
ルククラッチの半クラッチ状態の接続の強弱を制御する
ことにより、前輪と後輪とに適切な駆動力が分配され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の駆動
力分配制御装置では、駆動力分配制御装置のプッシュロ
ッドの押圧力を検出する手段を備えていない。このため
プッシュロッドの実際の押圧力の出力状態をフィードバ
ックできないので、可変トルククラッチを精度よく制御
することができないという問題があった。また、可変ト
ルククラッチを動作させる押圧力発生機構を油圧で動作
させていたので、油圧回路を構成する配管や、プッシュ
ロッドの動作を制御するための圧力制御弁等が必要とな
り、部品点数が多くなっていた。このため、生産コスト
が高くなってしまうという問題もあった。さらに、部品
数の多さのために、この装置を車体に組み込むときに
は、配置制限をせざる得くなり、配置の自由度が低くな
るという問題があった。この発明の目的は、精度よく可
変トルククラッチを制御するとともに、生産コストが低
く、車体への組込みの自由度が高い四輪駆動車の駆動力
分配制御装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めにこの発明では、前輪と後輪とへの動力伝達系の途中
に前輪と後輪とへの駆動力分配の変更が可能な可変トル
ククラッチを設けるとともに、プッシュロッドを備えた
押圧力発生機構と、プッシュロッドの動作を制御するコ
ントローラとを備え、上記可変トルククラッチの駆動力
分配の変更動作を、コントローラで制御された押圧力発
生機構のプッシュロッドで動作させる四輪駆動車の駆動
力分配制御装置において、上記押圧力発生機構にコント
ローラで出力を制御される電動モータと、この電動モー
タの出力側に設けた伝達ギヤと、この伝達ギヤの回転を
プッシュロッドの直線運動に変換する変換手段と、上記
伝達ギヤと変換手段とを連係するトーションバー等の弾
性体と、上記伝達ギヤの回転量を検出する第1の回転量
検出装置と、変換手段の回転量を検出する第2の回転量
検出装置とを備え、これら2つの回転量検出装置をコン
トローラに接続した構成としている。
【0006】
【作用】コントローラで出力を制御されている電動モー
タが回転すると、その回転は伝達ギヤ、変換手段及びこ
れらを連係しているトーションバー等の弾性体によりプ
ッシュロッドの直線運動に変換される。この回転の伝達
過程において、伝達ギヤと変換手段とはトーションバー
等の弾性体を介して連係されているので、弾性体がねじ
れ、そのねじれ量だけ、伝達ギヤと変換手段との間に回
転量の差が生じる。このときの伝達ギヤの回転量と、変
換手段の回転量は、それぞれ第1、第2の回転量検出装
置で検出されコントローラに送られる。コントローラは
その回転量の差からプッシュロッドの実際の押圧力を算
出し、必要な押圧力となるように電動モータの回転を制
御する。
【0007】
【実施例】図1〜4はこの発明の実施例を示したもので
ある。ここでは、押圧力発生機構1のケーシング2に、
図示しないコントローラで制御されている電動モータm
を取付け、その出力軸3にハイポイドピニオン4を取り
つけている。このハイポイドピニオン4は軸受5、6に
より、ケーシング2に回転自在に支持されている。そし
て、ケーシング2内には、ハイポイドギヤホイール7が
設けてあり、そこに形成されたハイポイドギヤ7aと、
上記ハイポイドピニオン4とを噛み合わせ、これらハイ
ポイドピニオン4とハイポイドギヤホイール7とで伝達
ギヤとしている。
【0008】上記ハイポイドギヤホイール7は、軸受8
によりケーシング2に回転自在に支持されているととも
に、その図中上部の中心に支持軸9をはめ込んである。
この支持軸9は、軸受10によってカバー11に回転自
在に支持されている。そしてこのカバー11には、第1
の回転量検出器としての回転型ポテンショメータ12a
が取りつけてある。このポテンショメータ12aの検出
軸13は、支持軸9上部に取りつけてあり、支持軸9と
連結してあるハイポイドギヤホイール7の回転量を検出
することができる。また、ハイポイドギヤホイール7の
図中下部中心には、凹部14が形成してあり、この凹部
14にピニオンシャフト15の一端を軸受で回転自在に
支持している。そして、このピニオンシャフト15の一
端とハイポイドギヤホイール7の凹部14とは、弾性体
としてのトーションバー17で連係している。
【0009】また、ピニオンシャフト15には、ピニオ
ン18が形成してあり、図2に示すようにプッシュロッ
ド19に形成したラック20と噛み合わせている。した
がって、ハイポイドギヤホイール7が回転すれば、ピニ
オンシャフト15はトーションバー17を介して回転す
る。そして、ピニオンシャフト15に形成したピニオン
18と噛み合うラック20を形成したプッシュロッド1
9は、ピニオンシャフト15の回転方向に応じて、その
軸方向に移動する。このようにピニオンシャフト15と
プッシュロッド19とで変換手段を構成し、伝達ギヤの
回転をプッシュロッド19の直線運動に変換している。
【0010】さらに、ピニオンシャフト15の他端側の
ケーシング2には、第2の回転量検出装置としての回転
型ポテンションメータ12bが取りつけてあり、その検
出軸21はピニオンシャフト15の他端の中心に取りつ
けある。このポテンショメータ12bは、ピニオンシャ
フト15の回転量を検出するものである。そして、これ
ら2つのポテンショメータ12a、12bは図示しない
コントローラに接続し、それぞれの回転量を信号として
コントローラに送っている。
【0011】このように構成した押圧力発生機構1にお
いて、コントローラで制御された電動モータmが回転す
ると、電動モータmの出力軸3に設けたハイポイドピニ
オン4が回転し、これと噛み合うハイポイドギヤホイー
ル7も回転する。ハイポイドギヤホイール7が回転する
と、トーションバー17を介してピニオンシャフト15
も回転しようとするが、ピニオンシャフト15とかみ合
っているプッシュロッド19は、図示しない可変トルク
クラッチの負荷によりすぐには回転しない。この時、プ
ッシュロッド19側の負荷と電動モータmの回転量とに
応じてトーションバー17がねじれ、それからピニオン
シャフト15が回転する。こうして、ピニオンシャフト
15が回転すれば、その回転量に応じてプッシュロッド
19が、その軸線方向に移動し、可変トルククラッチに
対して押圧力を発生する。
【0012】このとき、ハイポイドギヤホイール7の支
持軸9に取りつけたポテンショメータ12aが、ハイポ
イドギヤホイール7の回転量を検出するとともに、ピニ
オンシャフト15に取りつけたポテンショメータ12b
がピニオンシャフト15の回転量を検出し、それぞれの
情報をコントローラに送る。上記したように、ハイポイ
ドギヤホイール7とピニオンシャフト15との間には、
可変トルククラッチの負荷と電動モータmの回転量とに
応じてトーションバー17がねじれ、回転量の差が生じ
る。
【0013】この回転量の差はコントローラで演算処理
され、その結果をプッシュロッド19の実際の押圧力と
判断する。つまり、ポテンショメータ12a、12bの
回転量の差からトーションバー17のねじれ量を算出
し、このねじれ量が、プッシュロッド19の押圧力の損
失に相当する。言い換えれば、電動モータmの回転量
は、このねじれ量分だけ損失されてプッシュロッド19
の押圧力となっている。したがって、ねじれ量分だけ損
失している押圧力が実際のプッシュロッド19の押圧力
であり、この押圧力を必要とする押圧力となるように電
動モータmの回転を制御すれば、常に精度の高い押圧力
をプッシュロッド19に発生させることができ、それだ
け、可変トルククラッチの動作も精度よく行うことがで
きる。
【0014】図3は上記の動作を示すブロック図であ
り、図4はコントローラの動作を示すフローチャートで
ある。先ず、コントローラは、スイッチ等からの指令を
受け、その指令の値に応じた量だけ電動モーターmを回
転させる。そして、電動モーターmが回転することによ
って、ハイポイドピニオン4及びハイポイドギヤホイー
ル7が回転する。ハイポイドギヤホイール7の回転量
は、ポテンションメータ12aによって検出され、ピニ
オンシャフト15の回転量はポテンションメータ12b
によって検出される。
【0015】そして2つのポテンショメータ12a、1
2bと接続しているコントローラは、ポテンションメー
タ12aが検出した回転量とポテンションメータ12b
が検出した回転量との差から、プッシュロッド15の実
際の押圧力を算出する。この算出したプッシュロッド1
5の実際の押圧力を、必要とする押圧力になるようにコ
ントローラは電動モータmの回転を制御する。このよう
に、プッシュロッド15の実際の押圧力をコントローラ
にフィードバックしているので、精度よく可変トルクク
ラッチを制御できるようになる。また、従来の油圧回路
のように多くの部品を必要としないので、生産コストを
低くすることができるとともに、部品数が少なくなった
ので、車体への部品配置の制限が減り、車体への組込み
の自由度が高くなった。
【0016】
【発明の効果】第1、第2の回転量検出装置で、電動モ
ータ側の回転量と、プッシュロッド側の回転量を検出
し、この回転量の差からコントローラはプッシュロッド
の実際の押圧力を算出する。そして、必要とする押圧力
となるように電動モータを制御するので、例えば、押圧
力を検出する手段のない従来例に比べ、精度よく押圧力
を制御できるようになった。また、従来の油圧回路式に
比べ、多くの部品を必要としないので、生産コストを低
くすることができるとともに、部品数の少なさから小型
化することができ、車体への部品配置の制限が少なく車
体への組込みの自由度が高くなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である押圧力発生機構の断面
図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】実施例に示した駆動力分制御配装置の動作を示
すブロック図である。
【図4】実施例においてのコントローラの動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 押圧力発生機構 17 トーションバー 19 プッシュロッド m 電動モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−66927(JP,A) 特開 平1−164627(JP,A) 特開 昭61−157437(JP,A) 特開 平4−201680(JP,A) 実開 平2−114527(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/348 F16D 28/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪と後輪とへの動力伝達系の途中に前
    輪と後輪とへの駆動力分配の変更が可能な可変トルクク
    ラッチを設けるとともに、プッシュロッドを備えた押圧
    力発生機構と、プッシュロッドの動作を制御するコント
    ローラとを備え、上記可変トルククラッチの駆動力分配
    の変更動作を、コントローラで制御された押圧力発生機
    構のプッシュロッドで動作させる四輪駆動車の駆動力分
    配制御装置において、上記押圧力発生機構にコントロー
    ラで出力を制御される電動モータと、この電動モータの
    出力側に設けた伝達ギヤと、この伝達ギヤの回転をプッ
    シュロッドの直線運動に変換する変換手段と、上記伝達
    ギヤと変換手段とを連係するトーションバー等の弾性体
    と、上記伝達ギヤの回転量を検出する第1の回転量検出
    装置と、変換手段の回転量を検出する第2の回転量検出
    装置とを備え、これら2つの回転量検出装置をコントロ
    ーラに接続した構成とした四輪駆動車の駆動力分配制御
    装置。
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