JP3344716B2 - 土質改良用固化材管理システム - Google Patents

土質改良用固化材管理システム

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JP3344716B2
JP3344716B2 JP2000191399A JP2000191399A JP3344716B2 JP 3344716 B2 JP3344716 B2 JP 3344716B2 JP 2000191399 A JP2000191399 A JP 2000191399A JP 2000191399 A JP2000191399 A JP 2000191399A JP 3344716 B2 JP3344716 B2 JP 3344716B2
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤改良工事、路
盤改良工事、配管、共同溝等の埋設工事等において、掘
削等によって発生した土砂に石灰等の固化材を混合させ
て、その土質を改良するために用いられる土質改良機械
に固化材の供給乃至在庫の管理を行う土質改良用固化材
管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、地盤改良工事、路盤改良工事、
配管等の埋設工事その他の工事を施工する際に、掘削に
より発生した土砂が軟弱である等の理由で、そのままの
土砂を埋め戻して、敷き均し及び締め固めを行って整地
するのに適しない場合がある。この場合に、掘削によっ
て発生した土砂を廃棄して、新たに良質な土を搬入する
ようにしていた。しかしながら、近年では、良質な土の
取得が困難になり、また発生土の廃棄場所が得られない
等の理由から、掘削により発生した土砂に固化材を混合
することによって土質改良を行い、このようにして得た
改良土を地盤材、路盤材、埋め戻し材等として再利用す
る要請が極めて高くなっている。
【0003】以上のような土質改良を行うための機械
は、少なくとも土砂の供給手段と、固化材の供給手段
と、土砂と固化材とを混合する混合手段とを備えるもの
である。この種の機械はプラント施設等に定置的に設置
される大型のものが広く用いられていた。このプラント
施設で土質改良を行う場合には、高品質の改良土を大量
生産することができるものの、機械効率やスペース効率
等の点から、大量の土を集中的に処理する必要があり、
このためには土砂を広いエリアから集めなければならな
い。土砂の搬入及び生産された改良土の供給はダンプト
ラック等の輸送手段により行われるが、輸送距離が長く
なると、この輸送コストが著しく高くなり、またダンプ
トラック等の頻繁な往来は交通障害を惹起させる等とい
った問題点がある。
【0004】一方、近年、走行車両に前述した各手段を
装着した小型で自走式となし、トレーラ等により輸送で
きる土質改良機械も実用化されている。このように小型
で可搬性のある土質改良機械は掘削土が発生する工事現
場等に搬入して、その現場で土質改良処理を行うことも
できる。従って、プラント施設の場合に生じる問題点を
解消することができ、土質改良処理の効率化が図られる
と共に、土砂を輸送する必要がなくなる等の点で、改良
土のコスト低減が図られる。
【0005】特に、高速道路の建設や、共同溝の敷設等
のように、大量の土砂を処理しなければならない場合に
は、この自走式土質改良機械をある期間常駐させてお
き、必要に応じて掘削した土砂を土質改良することも可
能となる。さらには、生産した改良土を即時に路盤材や
埋め戻し材等として使用することができことから、石灰
系等の固化材を用いる場合には、改良土が条件的に最も
良い状態で所定の目的に利用できる等という利点もあ
る。
【0006】また、可搬性のある土質改良機械は、小規
模なヤードを設け、このヤードに土砂を集積させて、あ
る程度の量の土砂が集積されると、この土質改良機械を
ヤードに搬入して、土質改良を行うという態様でも使用
することができる。ここで、定置式の機械を用いた土質
改良プラントとは異なり、土質改良機械を自走させるこ
とができるので、ヤードにおいて集積された土砂を処理
して空いたスペースに改良土を堆積することができる。
このために、ヤードのスペース効率が高くなるという利
点がある。そして、土質改良機械を複数のヤードに使い
回しできるので、機械効率の観点からも有利である。さ
らに、小規模ヤードを広い地域にわたって点在させてお
くことによって、各ヤードと処理すべき土砂の発生地及
び改良土の消費地までの距離を短縮できるので、土砂及
び改良土の輸送コストの大幅な削減が図られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、土質改良機
械は、他の土木機械や建設機械等とは異なり、機械単独
では必要な作業を行うことはできない。土質改良機械に
よる土質改良作業を行うには、固化材を供給しなければ
ならない。固化材は、一般に、1トン,3トン等の量の
固化材を容袋に詰めた、所謂フレキシブルコンテナが用
いられる。土質改良機械を効率的に稼動させるには、必
要な量の固化材をストックする必要がある。ただし、固
化材は、通常、石灰やセメントが主成分となるものであ
り、袋詰めになって実質的に密閉されてはいるものの、
この種の素材は時間の経過と共に水分を吸収して、変質
乃至劣化することになる。特に、石灰は吸水性の高いも
のであり、その管理状態によっては、数日で変質乃至劣
化してしまう。また、セメントの場合にも、管理状態等
によっては、やはり数週間経過すると劣化して、固化材
として使用できなくなってしまう。
【0008】以上のことから、土質改良機械を効率的に
稼動させ、かつこの土質改良機械で高品質の改良土を生
産するためには、固化材の供給及び在庫の管理が極めて
重要な事項となる。しかも、土砂に対する固化材の混合
比は、土砂の性質や状態に応じて大きく変化することに
なり、また同じ処理能力を持った土質改良機械であって
も、土砂の性質や状態等により単位時間当りの処理量が
変動する。従って、固化材の土質改良機械に対する供給
量及び在庫量を管理するに当っては、これらの変動要因
も勘案しなければならない。とりわけ、複数の土質改良
機械を集中的に管理して、これら各々の土質改良機械を
様々な工事現場で土質改良処理する場合等には、これら
各土質改良機械に過不足なく固化材を調達することは極
めて困難である。その結果、固化材の供給及び在庫不足
に起因する土質改良機械の作動停止を余儀なくされた
り、また固化材が過剰供給及び過剰在庫となり、劣化に
よる品質の低下を招く等の問題点がある。
【0009】特に、固化材は吸水性があり、土質改良処
理は通常は野外で行うことから、雨天時には土質改良処
理を行うことができない等というように、天候によって
も土質改良機械の稼動条件が異なり、また土砂が雨水を
吸収して含水率が高くなった土砂を土質改良する場合に
は、予め設定した土砂と固化材との混合比を変化させな
ければならないこともある等、様々な変動要因があり、
これらの変動要因を加味すると、固化材の適正な管理を
行うのは著しく困難である。
【0010】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、土質改良処理に必要
な固化材の供給量乃至在庫を過不足なく厳格に管理でき
るようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、土砂に固化材を混合することによ
り改良土を製造する土質改良機械に供給すべき固化材の
供給量を管理する土質改良用固化材管理システムにおい
て、前記土質改良機械からの固化材の実消費量と改良土
生産量のデータを受信し改良土の生産量と固化材の実消
費量の実績データを作成する情報処理装置を備える。
【0012】(2)上記目的を達成するために、また本
発明は、土砂に固化材を混合することにより改良土を製
造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量を管理
する土質改良用固化材管理システムにおいて、予め登録
した土質改良機械の土質改良処理能力と土質改良機械の
稼動スケジュールとに基づいて固化材の推定消費量を演
算し、この固化材の推定消費量と前記土質改良機械から
受信した固化材の実消費量と改良土生産量のデータとか
ら固化材の予測総消費量を演算する。
【0013】(3)上記目的を達成するために、また本
発明は、土砂に固化材を混合することにより改良土を製
造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量を管理
する土質改良用固化材管理システムにおいて、予め登録
した土質改良機械の土質改良処理能力と土質改良機械の
稼動スケジュールとに基づいて固化材の推定消費量を演
算し、前記土質改良機械から受信した固化材の実消費量
と改良土生産量のデータと前記固化材の推定消費量とに
基づいて固化材の予測総消費量を演算し、この固化材の
予測総消費量から固化材の適正在庫量を演算する情報処
理装置を備える。
【0014】(4)上記目的を達成するために、また本
発明は、土砂に固化材を混合することにより改良土を製
造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量を管理
する土質改良用固化材管理システムにおいて、予め登録
した土質改良機械の土質改良処理能力と土質改良機械の
稼動スケジュールとに基づいて固化材の推定消費量を演
算し、前記土質改良機械から受信した固化材の実消費貴
と改良土生産量のデータと前記固化材の推定消費量とに
基づいて固化材の予測総消費量を演算し、この固化材の
予測総消費量から固化材の適正在庫量を演算し、この演
算された固化材の適正在庫量に対して予め記憶した在庫
量が不足した場合にその不足分を発注指令する情報処理
装置を備える。
【0015】(5)上記目的を達成するために、また本
発明は、土砂に固化材を混合することにより改良土を製
造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量を管理
する土質改良用固化材管理システムにおいて、予め登録
した土質改良機械の土質改良処理能力と土質改良機械の
稼動スケジュールとに基づいて固化材の推定消費量を演
算し、前記土質改良機械から受信した固化材の実消費量
と改良土生産量のデータと前記固化材の推定消費量とに
基づいて固化材の予測消費量を演算し、この固化材の予
測消費量に対して前記土質改良機械に実際に供給されて
いる固化材の量が不足している場合に、前記土質改良機
械への固化材の補給指令を出力する情報処理装置を備え
る。
【0016】(6)上記目的を達成するために、また本
発明は、土砂に固化材を混合することにより改良土を製
造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量を管理
する土質改良用固化材管理システムにおいて、予め登録
した土質改良機械の土質改良処理能力と土質改良機械の
稼動スケジュールとに基づいて固化材の推定消費量を演
算し、前記土質改良機械から受信した固化材の実消費量
と改良土生産量のデータと前記固化材の推定消費量と入
力された土質改良機械の作動条件等の変動要因とに基づ
いて固化材の予測総消費量を演算し、この固化材の予測
総消費量から固化材の適正在庫量を演算し、この演算さ
れた固化材の適正在庫量に対して予め記憶した在庫量が
不足した場合にその不足分を発注指令する情報処理装置
を備える。
【0017】(7)上記目的を達成するために、また本
発明は、土砂に固化材を混合することにより改良土を製
造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量を管理
する土質改良用固化材管理システムにおいて、予め登録
した土質改良機械の土質改良処理能力と土質改良機械の
稼動スケジュールとに基づいて固化材の推定消費量を演
算し、前記土質改良機械から受信した固化材の実消費量
と改良土生産量のデータと前記固化材の推定消費量と入
力された土質改良機械の作動条件等の変動要因とに基づ
いて固化材の予測消費量を演算し、この固化材の予測消
費量に対して前記土質改良機械に実際に供給されている
固化材の量が不足している場合に、前記土質改良機械へ
の固化材の補給指令を出力する情報処理装置を備える。
【0018】(8)上記(1)〜(7)のいずれかにお
いて、好ましくは、前記情報処理装置は、土質改良現場
を集中管理する管理センターに設置されている。
【0019】(9)上記目的を達成するために、また本
発明は、土砂に固化材を混合することにより改良土を製
造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量を管理
する土質改良用固化材管理システムにおいて、土質改良
現場に設置され、固化材の実消費量測定手段と改良土生
産量測定手段とを傭えた土質改良機械と、前記土質改良
機械と通信手段を介して接続され、前記土質改良機械か
らの固化材の実消費量と改良土生産量とのデータを受信
して改良土の生産量と固化材の実消費量との実績データ
を作成する情報処理装置とを備える。 (10)上記目的を達成するために、また本発明は、土
砂に固化材を混合することにより改良土を製造する土質
改良機械に供給すべき固化材の供給量を管理する土質改
良用固化材管理システムにおいて、土質改良現場に設置
され、固化材の実消費量測定手段と改良土生産量測定手
段とを備えた土質改良機械と、前記土質改良機械と通信
手段を介して接続され、予め登録した土質改良機械の土
質改良処理能力と土質改良機械の稼動スケジュールとに
基づいて固化材の推定消費量を演算し、この固化材の推
定消費量と前記土質改良機械から受信した固化材の実消
費量と改良土生産量のデータとから固化材の予測総消費
量を演算する情報処理装置とを備える。 (11)上記目的を達成するために、また本発明は、土
砂に固化材を混合することにより改良土を製造する土質
改良機械に供給すべき固化材の供給量を管理する土質改
良用固化材管理システムにおいて、土質改良現場に設置
され、固化材の実消費量測定手段と改良土生産量測定手
段とを備えた土質改良機械と、前記土質改良機械と通信
手段を介して接続され、予め登録した土質改良機械の土
質改良処理能力と土質改良機械の稼動スケジュールとに
基づいて固化材の推定消費量を演算し、前記土質改良機
械から受信した固化材の実消費量と改良土生産量のデー
タと前記固化材の推定消費量とに基づいて固化材の予測
総消費量を演算し、この固化材の予測総消費量から固化
材の適正在庫量を演算する情報処理装置とを備える。 (12)上記目的を達成するために、また本発明は、土
砂に固化材を混合することにより改良土を製造する土質
改良機械に供給すべき固化材の供給量を管理す る土質改
良用固化材管理システムにおいて、土質改良現場に設置
され、固化材の実消費量測定手段と改良土生産量測定手
段とを備えた土質改良機械と、前記土質改良機械と通信
手段を介して接続され、予め登録した土質改良機械の土
質改良処理能力と土質改良機械の稼動スケジュールとに
基づいて固化材の推定消費量を演算し、前記土質改良機
械から受信した固化材の実消費量と改良土生産量のデー
タと前記固化材の推定消費量とに基づいて固化材の予測
総消費量を演算し、この固化材の予測総消費量から固化
材の適正在庫量を演算し、この演算された固化材の適正
在庫量に対して予め記憶した在庫量が不足した場合にそ
の不足分を発注指令する情報処理装置とを備える。 (13)上記目的を達成するために、また本発明は、土
砂に固化材を混合することにより改良土を製造する土質
改良機械に供給すべき固化材の供給量を管理する土質改
良用固化材管理システムにおいて、土質改良現場に設置
され、固化材の実消費量測定手段と改良土生産量測定手
段とを備えた土質改良機械と、前記土質改良機械と通信
手段を介して接続され、予め登録した土質改良機械の土
質改良処理能力と土質改良機械の稼動スケジュールとに
基づいて固化材の推定消費量を演算し、前記土質改良機
械から受信した固化材の実消費量と改良土生産量のデー
タと前記固化材の推定消費量とに基づいて固化材の予測
消費量を演算し、この固化材の予測消費量に対して前記
土質改良機械に実際に供給されている固化材の量が不足
している場合に、前記土質改良機械への固化材の補給指
令を出力する情報処理装置とを備える。 (14)上記目的を達成するために、また本発明は、土
砂に固化材を混合することにより改良土を製造する土質
改良機械に供給すべき固化材の供給量を管理する土質改
良用固化材管理システムにおいて、土質改良現場に設置
され、固化材の実消費量測定手段と改良土生産量測定手
段とを備えた土質改良機械と、前記土質改良機械と通信
手段を介して接続され、予め登録した土質改良機械の土
質改良処理能力と土質改良機械の稼動スケジュールとに
塞づいて固化材の推定消費量を演算し、前記土質改良機
械から受信した固化材の実消費量と改良土生産量のデー
タと前記固化材の推定消費量と入力された土質改良機械
の作動条件等の変動要因とに基づいて固化材の予測総消
費量を演算し、この固化材の予測総消費量から固化 材の
適正在庫量を演算し、この演算された固化材の適正在庫
量に対して予め記憶した在庫量が不足した場合にその不
足分を発注指令する情報処理装置とを備える。 (15)上記目的を達成するために、また本発明は、土
砂に固化材を混合することにより改良土を製造する土質
改良機械に供給すべき固化材の供給量を管理する土質改
良用固化材管理システムにおいて、土質改良現場に設置
され、固化材の実消費量測定手段と改良土生産量測定手
段とを備えた土質改良機械と、前記土質改良機械と通信
手段を介して接続され、予め登録した土質改良機械の土
質改良処理能力と土質改良機械の稼動スケジュールとに
基づいて固化材の推定消費量を演算し、前記土質改良機
械から受信した固化材の実消費量と改良土生産量のデー
タと前記固化材の推定消費量と入力された土質改良機械
の作動条件等の変動要因とに基づいて固化材の予測消費
量を演算し、この固化材の予測消萱量に対して前記土質
改良機械に実際に供給されている固化材の量が不足して
いる場合に、前記土質改良機械への固化材の補給指令を
出力する情報処理装置とを備える。 (16)上記(9)〜(15)のいずれかにおいて、好
ましくは、前記情報処理装置は、土質改良現場を集中管
理する管理センターに設置されている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。本発明で使用される土質
改良機械は、土砂と固化材とを混合するための機械であ
るが、この土質改良機械における混合方式の代表的なも
のとしては、例えば特開2000−45263号公報に
示されているミキシング方式と、特開平9−19526
5号公報等に示されている解砕方式とがある。本発明に
おいては、これらまたはこれら以外にも種々の土質改良
機械を用いることができ、各種の土質改良機械を混在し
て用いることもできる。
【0021】まず、図1及び図2にミキシング方式の土
質改良機械の具体的な構成を示す。ミキシング式土質改
良機械1は、クローラ式の下部走行体2に車体3を設
け、この車体3には混合材料供給部4と混合手段5と、
改良土排出部6とが設置されている。
【0022】混合材料供給部4は、土砂ホッパ7と固化
材ホッパ8とを有し、これら両ホッパ7,8はそれぞれ
土砂及び固化材を供給するためのものであって、これら
の下端部に設けたベルトコンベアからなる混合材料フィ
ーダ9に土砂及び固化材が供給されるようになってい
る。混合材料フィーダ9は混合手段5を構成する混合容
器10に向けて混合材料を供給するためのものである。
図2から明らかなように、混合容器10には混合材料フ
ィーダ9から供給された土砂と固化材とからなる混合材
料を受け入れる導入口10aが一端側の上部に形成され
ており、また内部には混合材料を攪拌・混合するための
パドルミキサ11が装着されている。従って、このパド
ルミキサ11を回転させると、混合容器10内に導入さ
れた土砂と固化材とが攪拌・混合されると共に、同図に
矢印で示した方向の流れ形成されることになる。混合容
器10の他端側の下部位置には改良土の排出口10bが
設けられており、この排出口10bから排出された改良
土は改良土排出部を構成するベルトコンベアに搬送され
て、所定の位置に堆積させることになる。
【0023】また、図3に示したのは、解砕方式の土質
改良機械である。同図に示したように、解砕式土質改良
機械20は、クローラ式の下部走行体21に車体22を
設けたものからなり、車体22には混合材料供給部23
と、混合手段24と、改良土排出部25とが設置されて
いる。混合材料供給部23は、土砂ホッパ26と固化材
ホッパ27と、混合材料フィーダ28とから構成され、
これらの構成についてはミキシング式土質改良機械1と
実質的には異なるものではない。混合材料フィーダ28
は混合手段24の上部位置にまで延在されており、混合
手段24のケーシング上端位置には回転カッタ29が設
けられ、またこのケーシングの回転カッタ29より下方
位置には回転打撃子30が複数段にわたって設けられて
おり、これら回転カッタ29と回転打撃子30とにより
解砕機31が構成される。従って、この解砕機31を作
動させながら混合材料フィーダ28から土砂と固化材と
からなる混合材料を供給すると、この混合材料が回転カ
ッタ29により切り崩されると共に、回転打撃子30の
外周面に設けた打撃爪で上方から落下する混合材料に順
次打撃を加えることによって、土砂を解砕すると共に、
固化材を混合させるように構成したものである。
【0024】以上のように構成されるミキシング式土質
改良機械1及び解砕式土質改良機械20は共に可搬性が
あり、かつ自走可能なものである。従って、土質改良処
理を行う現場に搬入して、適宜の位置まで自走して土質
改良処理が行われることになる。図4にミキシング式土
質改良機械1を輸送している状態を示す。同図から明ら
かなように、土質改良機械1はトレーラTTの荷台TR
上に載置して、一般道路をも走行できるようになってお
り、従って全体として小型でコンパクトなものとなる。
なお、図4に示した土質改良機械はミキシング式土質改
良機械1であって、この土質改良機械1の固化材ホッパ
8は蛇腹式となっており、輸送時には固化材ホッパ8の
蛇腹の部分を縮小させて、高さ方向の寸法をよりコンパ
クトなものとしている。
【0025】ミキシング式土質改良機械1及び解砕式土
質改良機械20は前述したトレーラTTにより輸送され
て、土質改良処理を行う現場に搬入されて土質改良処理
が行われる。そこで、図5に高速道路工事現場で土質改
良処理を行っている状態を、また図6にはヤードで土質
改良を行っている状態をそれぞれ示す。なお、これらの
図においては、ミキシング式土質改良機械1,解砕式土
質改良機械20や、その他の構造を有する土質改良機械
を総称して符号MMの符号を用いる。
【0026】而して、高速道路を構築するには、路床形
成の過程で発生する掘削土に固化材を混合させて路盤材
とする。例えば、図5に示したように、路床形成部RB
において山積みにした掘削土ESの土質改良を行うに
は、土質改良機械MMと共に2台の油圧ショベルPS
1 ,PS2 を用いる。1台の油圧ショベルPS1 は掘削
土Sを土質改良機械MMの土砂ホッパに投入する作業を
行い、また他の1台の油圧ショベルPS2 は土質改良機
械MMにより土砂と固化材とを均一に混合させた改良土
を、その堆積所SSからすくい取ってダンプトラック等
に積載するためのものである。
【0027】油圧ショベルPS1 を作動させて、掘削土
ESを土質改良機械MMの土砂ホッパへの投入が開始さ
れると、この土質改良機械MMによる土質改良が始ま
る。即ち、土質改良機械1を用いる場合には、土砂ホッ
パ7に投入された土砂が混合材料フィーダ9により搬送
されると、固化材ホッパ8から固化材がこの搬送土砂に
添加されて、混合容器10内に導かれる。そして、混合
容器10内でパドルミキサ11を作動させることによっ
て、改良土が生産される。この改良土は改良土排出部6
から改良土の堆積所SSに堆積される。そして、油圧シ
ョベルPS2 を作動させて、改良土をダンプトラック等
に移載して、このダンプトラックにより盛り土すべき位
置にまで改良土を搬送し、盛り土を行った後に、モータ
グレーダやロードローラ等の機械を用いて敷き均し及び
締め固め等の作業を行う。
【0028】また、図6には、土質改良機械MMを用い
てヤードYDで土質改良を行っている状態を示す。ここ
で、ヤードYDは土質改良処理を行うべき土砂の集積所
であり、このヤードにYDは、ダンプトラック等により
土砂が搬入される。そして、土砂がある程度集積される
と、トレーラ等の輸送手段で土質改良機械MMがこのヤ
ードYDに搬入されて、土質改良処理を行う。そして、
この処理により生産された改良土は埋め戻し材,地盤材
等として消費地に出荷される。ここで、ヤードYDは、
最低限土砂を集積するスペースが存在すれば良く、また
好ましくはこのスペースに加えて簡易な資材置場を設置
すれば良いことから、プラント設備等が設置される土質
改良処理場とは異なり、簡易に設定できる。
【0029】ヤードにおいて土質改良を行うには、土質
改良機械MMと共に油圧ショベルPSを用い、土質改良
処理そのものは図5に示したと同様にして行われる。土
質改良機械MM及び油圧ショベルPSは自走可能なもの
であるから、土質改良処理により空いたスペースを改良
土の堆積所として利用できるので、ヤードYDのスペー
ス効率は高くなる。
【0030】以上のように、土質改良機械は様々な現場
において土質改良処理を行うが、それらには固化材を過
不足なく供給しなければならない。固化材は主に石灰系
及びセメント系のものが用いられるが、これらは吸水に
より変質乃至劣化してしまうことから、厳格な管理が必
要であり、また設定された期間内に消費しなければなら
ない。特に、多数の土質改良機械を有する土質改良業者
の管理センターに設置したパーソナルコンピュータ等で
集中的に管理しようとする場合には、全体としての固化
材の在庫管理及び各々の土質改良機械に対する固化材の
供給管理を行う必要がある。ここで、固化材は、例えば
1トン,3トンというように、所定量を袋詰めしたフレ
キシブルコンテナの形態で供給され、土質改良機械の固
化材ホッパにはほぼ1袋分の固化材を十分収容できる容
積を持たせるようにしている。このように、固化材の管
理はフレキシブルコンテナを単位として行われるが、本
発明においては、この固化材の管理を厳格に行えるよう
にしている。そこで、以下にこの固化材の管理方法につ
いて説明する。
【0031】固化材として石灰系を用いる場合と、セメ
ント系を用いる場合とでは、劣化に至るまでの時間が異
なってくる。石灰系の固化材の場合には、遅くとも1週
間以内に完全に消費するように、またセメント系の固化
材を用いる場合には、3〜4週間程度で完全に消費する
ように管理する。つまり、石灰系とセメント系とでは管
理のタイムスパンが異なるが、管理方法自体については
格別の差異はない。そこで、以下に石灰系の固化材の管
理方法について説明する。
【0032】この固化材の管理を行うに当っては、まず
固化材の需要量に関する情報を取得しなければならな
い。固化材の需要量は、各々の土質改良処理現場におけ
る処理予定土量と、土砂と固化材との混合比とから求め
ることができる。ここで、処理予定土量は、地盤改良現
場,路盤改良現場,ヤード等において土質改良を行うべ
き土砂の量であって、概算値となる。また、土砂の土砂
と固化材との混合比は、個々の現場で処理すべき土砂の
性質や状態、特に含水率等と、使用目的や用途等に基づ
いて個別的に設定される。これら処理予定土量及び土砂
と固化材との混合比は土質改良処理を受注した時に得ら
れるデータである。従って、処理予定土量と混合比とか
ら固化材の需要量を演算により求めることができる。
【0033】また、単位時間間隔毎の固化材の予定消費
量の情報も必要となる。この予定消費量の単位時間間隔
は、1日単位であっても良く、また1時間を単位とする
ものであっても良い。いずれにしろ、各土質改良機械の
処理能力とその稼動スケジュールとに基づいて求めるこ
とができる。与えられた工事期間から、当該の処理現場
で稼動させる土質改良機械の稼動スケジュール、つまり
日程と1日当りの稼動時間を設定し、このスケジュール
通りに当該の土質改良機械を稼動させたと仮定して、固
化材の予定消費量を算出することができる。
【0034】ただし、この固化材の予定消費量はあくま
でも土質改良機械がスケジュール通り作動した場合の予
定量である。ただし、各々の土質改良機械で実際に土質
改良処理を実行した時に、必ずしも予定通りの処理を行
えないことがある。そこで、実際に作動している土質改
良機械から土質改良処理の実績データを予定消費量に対
する変動要因として設定し、この実績値により固化材の
消費量に関するデータを補正する。また、必ずしも計画
通り土質改良機械を作動させることができない場合があ
る。例えば、雨天時には作業を中止しなければならない
等の処理実績以外のファクタからなる変動要因により予
め設定した処理計画を変更する必要が生じることもあ
る。このように、種々の変動要因があることから、少な
くとも固化材の予定消費量の修正を行う必要がある。
【0035】従って、土質改良機械には、土質改良処理
に関する実績データを作成するための装置を備えてい
る。そこで、図7及び図8に、この実績データを作成す
るための装置の概略構成を示す。
【0036】まず、図7において、40はコントロー
ラ、41はモニタであり、このコントローラ40は、土
質改良機械の各作動部に設けた各種のセンサや回転検出
器等からの機械の作動状況に関するデータが取り込ま
れ、このようにして取り込まれた種々のデータを処理し
て駆動各部に対して駆動信号を出力するために設けられ
ている。
【0037】また、42は固化材実消費量測定手段、4
3は改良土生産量測定手段である。固化材実消費量測定
手段42は、固化材ホッパに付設した固化材フィーダ4
4に設けたロータ45をモータ46により回転させるこ
とによって固化材が供給されるようになっており、この
ロータ45が1回転すると、所定量の固化材が混合材料
フィーダに供給される。そこで、ロータ45の1回転分
の固化材供給量と、モータ46の回転数とから、単位時
間当りの固化材供給量、つまり消費量を測定することが
できる。ロータ45の1回転分の固化材供給量を予めコ
ントローラ40に設定しておき、ロータ45の回転数に
関する情報をコントローラ40に取り込むことによっ
て、単位時間当りの固化材実消費量が測定される。この
ために、モータ46には回転数検出器47が付設されて
おり、この回転数検出器47からの信号がコントローラ
40に固化材消費量測定信号として取り込まれるように
なっている。
【0038】一方、改良土生産量測定手段43は、排出
コンベアに設けたコンベアスケール48を有するもので
ある。コンベアスケール48は、排出コンベアの所定位
置での重量を測定するためのものであり、改良土が搬送
されると、この排出コンベアにおけるベルト49が下方
に撓むことになる。従って、このベルト49の撓みをシ
ーソー状の作動部材50が変位することになり、この作
動部材50の変位量が変位センサ51により測定され
る。また、ベルト49の送りはモータ52で行われるこ
とから、このモータ52に回転数検出器53を接続して
おき、これによってベルト49の送り速度を検出するこ
とができる。従って、これら変位センサ51の検出信号
を改良土の重量信号として、また回転数検出器53の検
出信号が改良土の搬送速度信号として、コントローラ4
0に取り込まれて、このコントローラ40により所定の
演算を行うことによって、改良土の単位時間当りの生産
量が測定される。
【0039】さらに、コントローラ40には通信機54
が接続されている。この通信機54から、コントローラ
40において処理した様々な信号を送信できるようにな
っている。また、図8に示したように、管理センターC
Cには固化材の管理を行うための情報処理装置としてコ
ンピュータ55が設置されており、このコンピュータ5
5には通信機56が接続されている。従って、これら通
信機54,56間でデータの送受信を行えるように構成
されている。ここで、土質改良処理が行われる作業現場
では必ずしも通信回線が得られない場合もあることか
ら、このデータの送信は、無線通信により行うのが望ま
しい。このためには、例えば、通信衛星を利用すること
もでき、また通信機54,56は携帯電話等であっても
良い。要するに、通信機54,56間でデータの送受信
を行えるようになっておれば、その具体的な通信手段は
様々な態様を取ることができる。なお、通信機54,5
6は、少なくとも通信機54側から通信機56側にデー
タの送信がなされる必要があるが、双方向通信が可能な
ものが望ましい。
【0040】而して、図8に示したように、複数の土質
改良処理現場において、土質改良機械MMが作動してお
り、これら各土質改良機械MMから所定のデータが管理
センターCCのコンピュータ55に伝送される。送信さ
れるデータとしては、最低限、土質改良機械MMから固
化材の単位時間当りの実消費量に関するデータと、単位
時間当りの改良土の生産量のデータである。また、これ
ら以外にも、混合手段乃至解砕機の作動条件やその他、
土質改良機械MMの作動状態に関するデータも送信さ
れ、これらのデータから土質改良機械MMの作動状態の
確認及び故障診断等を行うことができるようになる。な
お、土質改良機械MMからリアルタイムにデータを送信
するようにしても良いが、コンピュータ55側から送信
命令を各土質改良機械MMに送信して、この送信命令に
基づいて、各土質改良機械MMから所要のデータを送信
するように設定する方が、信号処理等の点で有利であ
る。
【0041】このように、各土質改良機械MMからのデ
ータを取り込むのは固化材の在庫管理及び各土質改良機
械MMへの供給管理を行うためである。各土質改良機械
MMは、資材置き場HSにおいてストックされているフ
レキシブルコンテナFCをダンプトラックDTにより配
送されるものであり、また資材置き場HSには所定量の
フレキシブルコンテナFCが保管されている。そして、
この資材置き場HSに受け入れられたフレキシブルコン
テナFCは、その内部に収容されている固化材が劣化乃
至変質する前に消費しなければならない。ここで、固化
材として、石灰系のものを用いる場合には、遅くとも1
週間以内、好ましくは5日以内に消費されるようにす
る。
【0042】そこで、例えば、資材置き場HSでは、概
略3日で消費する量の固化材を保管し、また各土質改良
機械MMでは2日間に消費される固化材を保有するよう
に設定するものとして、図9乃至図11に基づいて固化
材の管理を行う方法について説明する。ただし、他の種
類の固化材、例えばセメント系の固化材を用いる場合に
は、劣化乃至変質に至るまでの期間が石灰系より長いだ
けで、管理方法そのものは格別異なるものではない。な
お、固化材の管理は原則としてフレキシブルコンテナF
Cの数を単位として行う。
【0043】まず、図9おいて、ステップ1は土質改良
処理の新規な受注があったか否かであり、新規受注があ
ると、コンピュータ55にこの受注に関する詳細が入力
される(ステップ2)。ここで、受注に関する入力項目
としては、少なくとも土質改良処理現場の場所と、処理
予定土量、土砂と固化材との混合比、工期等を含むもの
である。従って、処理予定土量と固化材の混合比とによ
り当該の工事現場における固化材の需要量、つまり固化
材推定消費量が決定される。ここで、処理予定土量は概
算値とし、一応の目安として設定する。
【0044】次に、ステップ3において処理計画を入力
する。ここで、処理計画は、少なくとも、どの土質改良
機械を使用するか及びこの土質改良機械の稼動スケジュ
ールとを含むものである。ここで、土質改良処理現場の
位置や状態,工期等を勘案して、複数ある土質改良機械
のうち、どの土質改良機械を用いるかを決定する。ま
た、稼動スケジュールは、土質改良機械の稼動に関する
日程であり、より細かくは稼動時間も設定することもで
きる。この稼動スケジュールは、用いる土質改良機械の
土質改良処理能力と工事期間とに基づいて決定される。
そこで、各々の土質改良機械について、定常状態での土
質改良処理能力を測定して、この処理能力値を予めコン
ピュータ55に登録しておく。これによって、稼動スケ
ジュールの設定等が容易になる。
【0045】この設定された稼動スケジュールは必ずし
も予定通りとはならないことから、計画の変更があれ
ば、適宜変更されるべき事項をコンピュータ55に入力
する(ステップ4)。なお、新規受注がない限り、また
計画の変更がない限り、コンピュータ55に対する入力
は必要としない。また、計画変更が生じる要因として
は、例えば処理予定土量の補正、全体における工事の進
捗状況の変動、作業員の確保上の問題、等様々な要因が
ある。ここで、処理予定土量は新規受注時に見込みによ
る概算値として設定されるが、実際に処理すべき土砂の
量がこの概算値より多い場合があり、また少ない場合も
ある。従って、この処理予定土量は後に調整できるよう
にする。また、これに伴って固化材の需要量も変化す
る。さらに、雨天時等には土質改良処理を行えない等の
点から、天候条件も計画変更要件となる。ただし、土質
改良機械の稼動スケジュールに予備日等を設定してお
き、雨天時等においては、日程をこの予備日にスライド
するように設定しておく等によって、稼動スケジュール
が変更しても、コンピュータ55に格別の入力を行わな
くても良い場合もある。
【0046】前述したように、新規発注事項と、それに
基づく処理計画の入力があると、処理予定表が作成され
る(ステップ5)。この処理予定表の作成は、前述した
入力事項に基づいて、コンピュータ55により演算処理
される。そのデータとしては、少なくとも次のようなも
のが含まれる。
【0047】まず、土質改良機械の稼動スケジュール表
(複数の土質改良機械を保有している場合には、全ての
土質改良機械の個々についての稼動スケジュール表)、
つまりどの土質改良処理現場で、どのような日程で稼動
するかというデータが作成される。また、当該の土質改
良機械における処理能力と稼動時間とから、1日当りま
たは単位時間当りの固化材の予定消費量(各土質改良機
械の消費量及び総消費量)と、改良土生産量及び処理予
定土量の残量に関するデータが作成される。このデータ
は、個別の土質改良機械についてのものと、全ての土質
改良機械についてのものとを作成する。さらに、現在の
固化材の総在庫量と、実際に土質改良機械が稼動してい
る場合には、この土質改良材に既に割り当てられている
固化材の供給量とに関するデータが含まれる。さらにま
た、固化材の適正在庫量と、各々の土質機械に与えられ
るべき固化材の適正供給量についてのデータも作成され
る。ここで、固化材の適正在庫量は、今後3日間で稼動
する全ての土質改良機械が消費する予定量である。
【0048】そこで、処理予定表として作成した様々な
データのうち、1日当りの固化材の総消費量に関するデ
ータと、固化材の総在庫量とから、現在の在庫量が適正
在庫量、つまり前述した設定例からすると、3日間に消
費される固化材の総量より少ないか否かが判断される
(ステップ6)。3日以下のストック量しかない場合に
は、固化材の在庫管理サブルーチンに関する処理を開始
する(ステップ7)。また、各々の土質改良処理現場に
おいて、それぞれ稼動している土質改良機械に対して、
2日分で消費されるのに相当する量の固化材が供給され
ているか否かが判断され(ステップ8)、2日以下の量
の固化材しか保有していないと判断されると、固化材の
供給管理サブルーチンに関する処理を開始する(ステッ
プ9)。なお、これら固化材の在庫管理サブルーチン及
び固化材の供給管理サブルーチンについては後述する。
【0049】以上のようにして、固化材の在庫及び供給
量が適正な状態で、各々の土質改良機械が稼動するが、
各土質改良機械はそれぞれ所定の処理能力を有するもの
の、処理対象とする土砂の性質や状態等によっては、処
理能力以下の働きしかしない場合がある。また、土質改
良処理を行うに当って、土砂と固化材との混合比とは予
め設定されているものの、実際の土砂の状態等によって
は、設定された混合比とは異なる混合比をもって土質改
良することもある。例えば、土砂の含水率が高い場合に
は、設定された混合比より固化材の量を多くして、水分
を固化材に吸収させなければならない。従って、個々の
土質改良機械で実行される処理の実際によっては、固化
材の消費実績が予定消費量とは異なってくる。また、例
えば粘土質の土砂等にあっては、土質改良機械はその定
常状態での土質改良処理能力以下でしか作動しない場合
もある。特に、ミキシング式土質改良機械1において
は、混合容器10ないのパドルミキサ11の回転負荷が
大きくなると、その分だけ処理能力が低下する。従っ
て、実際に処理する土砂の性質や状態等によっては、単
位時間当りの処理量が変化する。
【0050】以上のことから、コンピュータ55から各
土質改良機械に対してデータの送信要求を行う。この送
信要求は通信機56を通じて行い、各土質改良機械に設
けた通信機54がこの送信要求に関する信号を受信する
と、それぞれの土質改良機械のコントローラ40から、
少なくとも固化材の消費量に関するデータと改良土の生
産量に関するデータとが送信されて、管理センターCC
におけるコンピュータ55に取り込まれる(ステップ1
0)。
【0051】このようにして各土質改良機械のコントロ
ーラ40から所定のデータが取得されると、このデータ
に基づいて、各土質改良機械の実績データを作成する
(ステップ11)。この実績データは、少なくとも各土
質改良機械により実際に生産された改良土の量と、実際
に消費した固化材の量とを含むものであり、またこれら
のデータにより処理が終了した土砂の量も演算で求める
ことができる。なお、コントローラ40から他の信号を
受信するようになし、もって各土質改良機械に故障等、
作動条件に問題があるか否かの判定もできる。このよう
に、各土質改良機械の作動条件に関するデータを取得す
ることによって、例えば必要な代替機械を手配する等の
措置を取ることができる。
【0052】前述した実績データ、つまり改良土の生産
量と、固化材の実消費量と、処理済の土砂量との3つの
データが作成されると、処理予定表に書き込まれている
1日当りの固化材の予定消費量(各土質改良機械の消費
量及び総消費量)と、改良土生産量及び処理が予定され
ている土砂の残量に関するデータと比較される(ステッ
プ12)。この比較の結果、処理予定表との間に相違が
あれば、処理予定表に対する変更命令が出されて、処理
予定表の変更が実行される(ステップ13)。なお、日
程等について計画そのものを見直さなければならない場
合もあり、この場合には計画の見直し要求を行い、この
要求に基づいて、再度計画を建て直して、それを入力す
るように処理する。また、この処理予定表の変更には、
処理が予定されている土砂の残量に関するデータがあ
り、このデータはやがて0になる。そして、このデータ
が0になったということは、当該の土質改良処理現場で
の作業が終了したことを意味する。
【0053】以上の手順によって、固化材の在庫量と各
土質改良機械への供給量とが管理センターCCのコンピ
ュータ55により常時検出されており、しかもこれらの
データに基づいて信号処理により固化材の在庫管理と各
土質改良機械への供給管理とを正確に行える。そこで、
以下に図10及び図11に基づいて在庫管理及び供給管
理のサブルーチンについて説明する。
【0054】前述したように、ステップで固化材の在
庫管理に関する要求がなされると、在庫管理サブルーチ
ンが開始され、図10に示したように、固化材の在庫不
足量が演算により求められる(ステップ20)。即ち、
適正在庫量は3日分の固化材総量である。現在の固化材
の総量は、固化材の購入を入力する毎に加算し、また土
質改良機械で実際に消費した量を減算することにより求
められる。これらのデータは処理予定表に記載されてお
り、この固化材総量のデータと、現在の固化材総量との
差が設定値を下回ると、在庫量が不足していることが認
識され、また不足量が演算される。そこで、在庫不足量
に相当する固化材の発注伝票が作成される(ステップ2
1)。この発注伝票が作成されると、それを印刷して固
化材の製造業者に対する発注作業を行うこともできる
が、電子メールで製造業者に送信することにより発注処
理が実行される(ステップ22)。この発注処理が実行
されると、実際に要求量の固化材が入庫したか否かの確
認が行われ(ステップ23)、その確認が取れると、処
理予定表に書き込まれている固化材総量の変更が行われ
て(ステップ24)、在庫管理のサブルーチンが終了す
る。
【0055】また、前述したステップで固化材の供給
管理に関する要求がなされると、図11に示したよう
に、供給管理サブルーチンが開始する。この供給管理サ
ブルーチンは、各土質改良機械の固化材保有量に基づい
て、各土質改良機械において2日分の固化材が保有され
ていないと判断された時には、どの土質改良機械にどれ
だけの供給不足分があるか、つまり各別の土質改良機械
の固化材不足量が演算により求められる(ステップ3
0)。そして、固化材の供給手順が定められ、固化材供
給手順表が作成される(ステップ31)。この供給手順
に基づいて固化材を輸送する手配が行われる。各々の土
質改良機械への固化材の配送が終了したことが確認され
ると(ステップ32)、処理予定表に書き込まれている
各土質改良機械に対する固化材の保有量の変更が行われ
(ステップ33)、これによって供給管理のサブルーチ
ンが終了する。
【0056】以上のように、固化材の予定消費量と、実
際の消費量とに基づいて、資材置き場HCにおける固化
材の在庫量と、各土質改良機械が保有する固化材の量を
極めて簡単な手法によって、確実に管理することができ
る。その結果、固化材の在庫及び供給の不足による土質
改良機械の稼動不能状態の発生をなくすことができ、も
って土質改良機械を効率的に稼動させることができる。
また、固化材の在庫量及び各土質改良機械の保有量が過
多になって、吸水等による品質の低下及び劣化が生じる
のを確実に防止でき、固化材の無駄を最小限に抑制でき
る。
【0057】以上の処理は実際にはコンピュータにより
行われるが、図12において、このコンピュータへの必
要なデータの入力事項と、このコンピュータによる処理
機構をブロック化したものの一例を示す。図中におい
て、60は固化材必要量算定部であり、この固化材必要
量算定部60では、受注した工事に基づいて、必要な固
化材の量を演算により求めるものである。このために、
固化材必要量算定部60には、受注した工事現場で処理
を必要とする土砂の量、つまり処理土量に関するデー
タ,その土砂に対する固化材の混合比に関するデータ,
工事期間,その他のデータが入力されると、必要な固化
材の量が演算される。
【0058】固化材必要量算定部60では工事を行うに
当って必要な固化材の量を演算するものであり、固化材
の供給及び在庫管理を行うには、単位時間当りの固化材
の消費量を求めなければならない。このデータは固化材
推定消費量演算部61により求められる。このために、
固化材推定消費量演算部61においては、固化材必要量
算定部60からのデータと、入力される土質改良機械の
可動スケジュールに関するデータとから、1時間当り、
1日当り等の時間単位での固化材の推定消費量が演算さ
れる。
【0059】ただし、固化材推定消費量演算部61から
得られるデータはあくまでも推定量であり、正確なもの
ではない。そこで、できるだけ実状に見合った予測量と
するために、固化材消費予測量演算部62に、この固化
材推定消費量演算部61の演算結果と、通信手段で固化
材実消費量測定部42及び改良土生産量測定手段43か
ら各土質改良機械で実際に消費した固化材の量と、実際
に生産した改良土の量とのデータを取得して、これら固
化材の推定消費量と実消費量とのデータに基づいてより
正確な時間(1時間,1日等)単位での予測消費量を求
める。また、土質改良機械の作動条件や、天候等の条件
が変動した場合には、それらの変動要因に関する補正デ
ータも取り込むことにより、固化材の予測消費量を実際
に将来消費される量にできるだけ近づける。
【0060】このようにして、実状に添った固化材の予
測消費量が求められると、固化材供給不足量演算部63
において、各々の土質改良機械に実際に供給されている
固化材の量と、固化材が劣化乃至変質しない期間内に消
費されるであろう量とを比較して、その不足量が求めら
れる。そして、固化材供給不足量演算部63による演算
の結果、当該の土質改良機械に固化材を補給しなければ
ならない状態になると、固化材配送手配指令処理部64
において、必要な補給手順の実行を行うようにする。
【0061】一方、固化材消費予測量演算部62の演算
結果に基づいて、固化材の適正な在庫量が管理される。
このために、固化材消費量演算部62において各々の土
質改良機械による固化材の予測消費量が決定されるが、
このデータに基づいて固化材総消費量演算部65により
適正な在庫量が求められる。つまり、稼動する全ての土
質改良機械により単位時間当り乃至1日当りの固化材の
予測消費量から、固化材の購入時点から固化材が劣化乃
至変質しない期間内に消費される固化材の総量が求めら
れる。
【0062】そして、固化材総消費量演算部65による
演算結果と実際の在庫量とを固化材在庫不足量演算部6
6で演算して、在庫量が不足している場合には、固化材
発注処理部67で固化材の発注に関する処理が行われ
る。
【0063】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、土
質改良処理に必要な固化材の供給量乃至在庫を過不足な
く厳格に管理できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において用いることができる土質改良機
械の一例としてのミキシング式土質改良機械の全体構成
図である。
【図2】図1の要部を分解した図である。
【図3】本発明において用いることができる土質改良機
械の他の一例としての解砕式土質改良機械の全体構成図
である。
【図4】図1のミキシング式土質改良機械をトレーラで
輸送している状態を示す説明図である。
【図5】本発明において用いられる土質改良機械を高速
道路の構築を行う作業現場で稼動している状態を示す構
成説明図である。
【図6】本発明において用いられる土質改良機械をヤー
ドで稼動している状態を示す構成説明図である。
【図7】本発明において、土質改良機械の固化材管理を
行うための情報の授受を行う機構を示す説明図である。
【図8】本発明による固化材管理を実行している状態を
示す絶命図である。
【図9】本発明の固化材管理を実行するためのフローチ
ャート図である。
【図10】本発明の固化材の在庫管理を行うためのフロ
ーチャート図である。
【図11】本発明の固化材の供給管理を行うためのフロ
ーチャート図である。
【図12】本発明の固化材管理をコンピュータのプログ
ラムにより実行するに当って、このコンピュータへの入
力事項を含めて、そのコンピュータによる処理部をブロ
ック化した図である。
【符号の説明】
1,20,MM 土質改良機械 4,23 混
合材料供給部 5,24 混合手段 6,25 改良土排出
部 8,27 固化材ホッパ 40 コントローラ 42 固化材実消費量測定手段 43 改良土
生産量測定手段 54,56 通信機 55 コンピュータ 60 固化材必要量演算部 61 固化材推定消
費量演算部 62 固化材消費予測量演算部 63 固化材不
足量演算部 65 固化材総消費量演算部 66 固化材在庫
不足量演算部 CC 管理センター HS 資材置き場 FC フレキシブルコンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村井 俊和 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 平9−117799(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 7/00 E02D 3/12 101 - 103

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】土砂に固化材を混合することにより改良土
    を製造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量を
    管理する土質改良用固化材管理システムにおいて、 前記土質改良機械からの固化材の実消費量と改良土生産
    量のデータを受信し改良土の生産量と固化材の実消費量
    の実績データを作成する情報処理装置を備えたことを特
    徴とする土質改良用固化材管理システム。
  2. 【請求項2】土砂に固化材を混合することにより改良土
    を製造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量を
    管理する土質改良用固化材管理システムにおいて、 予め登録した土質改良機械の土質改良処理能力と土質改
    良機械の稼動スケジュールとに基づいて固化材の推定消
    費量を演算し、この固化材の推定消費量と前記土質改良
    機械から受信した固化材の実消費量と改良土生産量のデ
    ータとから固化材の予測総消費量を演算することを特徴
    とする土質改良用固化材管理システム。
  3. 【請求項3】土砂に固化材を混合することにより改良土
    を製造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量を
    管理する土質改良用固化材管理システムにおいて、 予め登録した土質改良機械の土質改良処理能力と土質改
    良機械の稼動スケジュールとに基づいて固化材の推定消
    費量を演算し、前記土質改良機械から受信した固化材の
    実消費量と改良土生産量のデータと前記固化材の推定消
    費量とに基づいて固化材の予測総消費量を演算し、この
    固化材の予測総消費量から固化材の適正在庫量を演算す
    る情報処理装置を備えたことを特徴とする土質改良用固
    化材管理システム。
  4. 【請求項4】土砂に固化材を混合することにより改良土
    を製造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量を
    管理する土質改良用固化材管理システムにおいて、 予め登録した土質改良機械の土質改良処理能力と土質改
    良機械の稼動スケジュールとに基づいて固化材の推定消
    費量を演算し、前記土質改良機械から受信した固化材の
    実消費貴と改良土生産量のデータと前記固化材の推定消
    費量とに基づい て固化材の予測総消費量を演算し、この
    固化材の予測総消費量から固化材の適正在庫量を演算
    し、この演算された固化材の適正在庫量に対して予め記
    憶した在庫量が不足した場合にその不足分を発注指令す
    る情報処理装置を備えたことを特徴とする土質改良用固
    化材管理システム。
  5. 【請求項5】土砂に固化材を混合することにより改良土
    を製造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量を
    管理する土質改良用固化材管理システムにおいて、 予め登録した土質改良機械の土質改良処理能力と土質改
    良機械の稼動スケジュールとに基づいて固化材の推定消
    費量を演算し、前記土質改良機械から受信した固化材の
    実消費量と改良土生産量のデータと前記固化材の推定消
    費量とに基づいて固化材の予測消費量を演算し、この固
    化材の予測消費量に対して前記土質改良機械に実際に供
    給されている固化材の量が不足している場合に、前記土
    質改良機械への固化材の補給指令を出力する情報処理装
    置を備えたことを特徴とする土質改良用固化材管理シス
    テム。
  6. 【請求項6】土砂に固化材を混合することにより改良土
    を製造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量を
    管理する土質改良用固化材管理システムにおいて、 予め登録した土質改良機械の土質改良処理能力と土質改
    良機械の稼動スケジュールとに基づいて固化材の推定消
    費量を演算し、前記土質改良機械から受信した固化材の
    実消費量と改良土生産量のデータと前記固化材の推定消
    費量と入力された土質改良機械の作動条件等の変動要因
    とに基づいて固化材の予測総消費量を演算し、この固化
    材の予測総消費量から固化材の適正在庫量を演算し、こ
    の演算された固化材の適正在庫量に対して予め記憶した
    在庫量が不足した場合にその不足分を発注指令する情報
    処理装置を備えたことを特徴とする土質改良用固化材管
    理システム。
  7. 【請求項7】土砂に固化材を混合することにより改良土
    を製造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量を
    管理する土質改良用固化材管理システムにおいて、 予め登録した土質改良機械の土質改良処理能力と土質改
    良機械の稼動スケジュ ールとに基づいて固化材の推定消
    費量を演算し、前記土質改良機械から受信した固化材の
    実消費量と改良土生産量のデータと前記固化材の推定消
    費量と入力された土質改良機械の作動条件等の変動要因
    とに基づいて固化材の予測消費量を演算し、この固化材
    の予測消費量に対して前記土質改良機械に実際に供給さ
    れている固化材の量が不足している場合に、前記土質改
    良機械への固化材の補給指令を出力する情報処理装置を
    備えたことを特徴とする土質改良用固化材管理システ
    ム。
  8. 【請求項8】前記情報処理装置は、土質改良現場を集中
    管理する管理センターに設置されていることを特徴とす
    る請求項1乃至7のいずれかに記載の土質改良用固化材
    管理システム。
  9. 【請求項9】土砂に固化材を混合することにより改良土
    を製造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量を
    管理する土質改良用固化材管理システムにおいて、 土質改良現場に設置され、固化材の実消費量測定手段と
    改良土生産量測定手段とを傭えた土質改良機械と、前記
    土質改良機械と通信手段を介して接続され、前記土質改
    良機械からの固化材の実消費量と改良土生産量とのデー
    タを受信して改良土の生産量と固化材の実消費量との実
    績データを作成する情報処理装置とを備えたことを特徴
    とする土質改良用固化材管理システム。
  10. 【請求項10】土砂に固化材を混合することにより改良
    土を製造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量
    を管理する土質改良用固化材管理システムにおいて、 土質改良現場に設置され、固化材の実消費量測定手段と
    改良土生産量測定手段とを備えた土質改良機械と、 前記土質改良機械と通信手段を介して接続され、予め登
    録した土質改良機械の土質改良処理能力と土質改良機械
    の稼動スケジュールとに基づいて固化材の推定消費量を
    演算し、この固化材の推定消費量と前記土質改良機械か
    ら受信した固化材の実消費量と改良土生産量のデータと
    から固化材の予測総消費量を演算する情報処理装置とを
    備えたことを特徴とする土質改良用固化材管理システ
    ム。
  11. 【請求項11】土砂に固化材を混合することにより改良
    土を製造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量
    を管理する土質改良用固化材管理システムにおいて、 土質改良現場に設置され、固化材の実消費量測定手段と
    改良土生産量測定手段とを備えた土質改良機械と、 前記土質改良機械と通信手段を介して接続され、予め登
    録した土質改良機械の土質改良処理能力と土質改良機械
    の稼動スケジュールとに基づいて固化材の推定消費量を
    演算し、前記土質改良機械から受信した固化材の実消費
    量と改良土生産量のデータと前記固化材の推定消費量と
    に基づいて固化材の予測総消費量を演算し、この固化材
    の予測総消費量から固化材の適正在庫量を演算する情報
    処理装置とを備えたことを特徴とする土質改良用固化材
    管理システム。
  12. 【請求項12】土砂に固化材を混合することにより改良
    土を製造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量
    を管理する土質改良用固化材管理システムにおいて、 土質改良現場に設置され、固化材の実消費量測定手段と
    改良土生産量測定手段とを備えた土質改良機械と、 前記土質改良機械と通信手段を介して接続され、予め登
    録した土質改良機械の土質改良処理能力と土質改良機械
    の稼動スケジュールとに基づいて固化材の推定消費量を
    演算し、前記土質改良機械から受信した固化材の実消費
    量と改良土生産量のデータと前記固化材の推定消費量と
    に基づいて固化材の予測総消費量を演算し、この固化材
    の予測総消費量から固化材の適正在庫量を演算し、この
    演算された固化材の適正在庫量に対して予め記憶した在
    庫量が不足した場合にその不足分を発注指令する情報処
    理装置とを備えたことを特徴とする土質改良用固化材管
    理システム。
  13. 【請求項13】土砂に固化材を混合することにより改良
    土を製造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量
    を管理する土質改良用固化材管理システムにおいて、 土質改良現場に設置され、固化材の実消費量測定手段と
    改良土生産量測定手段とを備えた土質改良機械と、 前記土質改良機械と通信手段を介して接続され、予め登
    録した土質改良機械の土質改良処理能力と土質改良機械
    の稼動スケジュールとに基づいて固化材の推定消費量を
    演算し、前記土質改良機械から受信した固化材の実消費
    量と改良土生産量のデータと前記固化材の推定消費量と
    に基づいて固化材の予測消費量を演算し、この固化材の
    予測消費量に対して前記土質改良機械に実際に供給され
    ている固化材の量が不足している場合に、前記土質改良
    機械への固化材の補給指令を出力する情報処理装置とを
    備えたことを特徴とする土質改良用固化材管理システ
    ム。
  14. 【請求項14】土砂に固化材を混合することにより改良
    土を製造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量
    を管理する土質改良用固化材管理システムにおいて、 土質改良現場に設置され、固化材の実消費量測定手段と
    改良土生産量測定手段とを備えた土質改良機械と、 前記土質改良機械と通信手段を介して接続され、予め登
    録した土質改良機械の土質改良処理能力と土質改良機械
    の稼動スケジュールとに塞づいて固化材の推定消費量を
    演算し、前記土質改良機械から受信した固化材の実消費
    量と改良土生産量のデータと前記固化材の推定消費量と
    入力された土質改良機械の作動条件等の変動要因とに基
    づいて固化材の予測総消費量を演算し、この固化材の予
    測総消費量から固化材の適正在庫量を演算し、この演算
    された固化材の適正在庫量に対して予め記憶した在庫量
    が不足した場合にその不足分を発注指令する情報処理装
    置とを備えたことを特徴とする土質改良用固化材管理シ
    ステム。
  15. 【請求項15】土砂に固化材を混合することにより改良
    土を製造する土質改良機械に供給すべき固化材の供給量
    を管理する土質改良用固化材管理システムにおいて、 土質改良現場に設置され、固化材の実消費量測定手段と
    改良土生産量測定手段とを備えた土質改良機械と、 前記土質改良機械と通信手段を介して接続され、予め登
    録した土質改良機械の土質改良処理能力と土質改良機械
    の稼動スケジュールとに基づいて固化材の推定消費量を
    演算し、前記土質改良機械から受信した固化材の実消費
    量と改良土生産量のデータと前記固化材の推定消費量と
    入力された土質改良機械の作動条件等の 変動要因とに基
    づいて固化材の予測消費量を演算し、この固化材の予測
    消萱量に対して前記土質改良機械に実際に供給されてい
    る固化材の量が不足している場合に、前記土質改良機械
    への固化材の補給指令を出力する情報処理装置とを備え
    たことを特徴とする土質改良用固化材管埋システム。
  16. 【請求項16】 前記情報処理装置は、土質改良現場を
    集中管理する管理センターに設置されていることを特徴
    とする譜求項9乃至15のいずれかに記載の土質改良用
    固化材管理システム。
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