JP3344310B2 - 誤り訂正装置 - Google Patents

誤り訂正装置

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JP3344310B2
JP3344310B2 JP04498598A JP4498598A JP3344310B2 JP 3344310 B2 JP3344310 B2 JP 3344310B2 JP 04498598 A JP04498598 A JP 04498598A JP 4498598 A JP4498598 A JP 4498598A JP 3344310 B2 JP3344310 B2 JP 3344310B2
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Panasonic Holdings Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクなどの
記録媒体に記録されたデータを処理する情報処理装置に
おけるデータの誤り訂正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの発展にともない、
記憶装置の大容量化の傾向にあり、コンピュータの周辺
記憶装置や視聴覚装置として、より大容量のデータ処理
が可能な光ディスク装置が開発されてきている。
【0003】光ディスク装置のデータ処理の1つとして
誤り訂正方式が用いられている。その方法として例えば
「図解コンパクトディスク読本(改訂3版)P.108
−118オーム社平成8年5月20日発行)」のリード
ソロモン符号を用いた誤り訂正方法が用いられているの
が一般的である。
【0004】光ディスクの誤り訂正方法としては、n個
の入力データに対して、(数式1)であらわされるn次
の受信多項式を生成し、(数式1)を(数式2)であら
わされる原始多項式で割った余りS(x)(これをシン
ドローム多項式と呼ぶ)を求める。
【0005】
【数1】
【0006】
【数2】
【0007】このときS(x)は(数式3)によってあ
らわされる。
【0008】
【数3】
【0009】そして例えば(数式3)の1次の項を1次
のシンドローム、0次の項を0次のシンドロームと呼
ぶ。
【0010】次にシンドローム多項式S(x)からエラ
ー数値E(x)とエラー位置を求めるテーブルを用いて
エラー数値E(x)を求め、誤り訂正を行っている。
【0011】具体的な計算方法については本発明の主眼
ではないので省略する。
【0012】図14、図15はそれぞれCD−ROM、
DVDにおけるデータフォーマットで、図に示したフォ
ーマットで記憶領域に格納されている。
【0013】図14はCD−ROMの1セクタのデータ
を示しており、1セクタ2760バイト(0xac8:
16進表現)である。よってセクタの先頭アドレスは
(数式4)であらわされる。
【0014】
【数4】
【0015】図15はDVDの1ページのデータを示し
ており、1ページ38272バイトである。よってペー
ジの先頭アドレスは(数式5)であらわされる。
【0016】
【数5】
【0017】そして、これらのすべてのデータを入力と
してある一定の規則(CD−ROMでは後述するPシー
ケンス、Qシーケンスを指し、DVDでは内符号訂正、
外符号訂正を指す)にしたがってデータを取り出し、シ
ンドロームS(x)を計算し、エラー訂正を行う。
【0018】そして、CD−ROMの場合には後述する
Pシーケンス26回とQシーケンス43回それぞれの列
に対してシンドロームを計算し、エラー訂正を行うこと
が定められている。
【0019】DVDの場合には図15のデータに対し後
述する内符号訂正と外符号訂正を行うことが定められて
いる。
【0020】ここで、CDーROMにおいてのQシーケ
ンス、Pシーケンス、DVDにおいての内符号訂正、外
符号訂正について説明する。 Qシーケンス:図14に示すCD−ROMのデータに対
し、誤り訂正を行うために、(数式6)であらわされる
先頭アドレスと、(数式7)であらわされるオフセット
アドレスから、(数式8)が得られ、この(数式8)の
規則にしたがってアドレスを計算し、データを取得しエ
ラー訂正を行うことが定められている。
【0021】
【数6】
【0022】
【数7】
【0023】
【数8】
【0024】したがってQシーケンスにおける先頭アド
レスは0x0、0x56、...、0x866(i=0
〜25)とオフセットアドレス(j=0〜42)によ
り、具体的にアクセスするアドレスは0x0、0x5
8、0xae、...、0x8f0(i=0、j=0〜
42)、0x56、0xac、0x102、...(i
=1、j=0〜42)、0x866、...(i=2
5、j=0〜42)となる。0x0の0xは16進数表
記であることを示している。 Pシーケンス:図14に示すCD−ROMのデータに対
し、誤り訂正を行うために、(数式9)であらわされる
先頭アドレスと(数式10)であらわされるオフセット
アドレスから得られる(数式11)の規則にしたがって
アドレスを計算し、データを取得しエラー訂正を行うこ
とが定められている。
【0025】
【数9】
【0026】
【数10】
【0027】
【数11】
【0028】したがってPシーケンスにおける先頭アド
レスは0x0、0x02、...(i=0〜42)とオ
フセットアドレス(j=0〜25)により、具体的にア
クセスするアドレスは0x0、0x56、0xaa、0
xfe、...(i=0、j=0〜25)、0x02、
0x58、0xac、......(i=1、j=0〜
42)、0x54、...(i=42、j=0〜25)
となる。 内符号訂正:図15に示すDVDのデータに対し、(数
式12)であらわされる先頭アドレスと(数式13)で
あらわされるオフセットアドレスによって導き出される
(数式14)の規則にしたがってアドレスを計算し、デ
ータを取得し、シンドローム演算、ユークリッド計算、
チェーンサーチ、エラー訂正を行うことが定められてい
る。
【0029】
【数12】
【0030】
【数13】
【0031】
【数14】
【0032】外符号訂正:図15に示すDVDのデータ
に対し、(数式15)であらわされる先頭アドレスと
(数式16)であらわされるオフセットアドレスによっ
て(数式17)の規則にしたがってアドレスを計算し、
データを取得し、シンドローム演算、ユークリッド計
算、チェーンサーチ、エラー訂正を行うことが定められ
ている。
【0033】
【数15】
【0034】
【数16】
【0035】
【数17】
【0036】これらのシンドローム演算処理、エラー訂
正処理を行う具体的な構成として、専用のハードウエア
を構成している場合が多い。
【0037】しかしながら誤り訂正のすべての過程を専
用のハードウエアで構成すると、ハードウエア規模が増
大するため、シンドローム演算を専用ハードウエアで行
い、エラー訂正をソフトウエアで行うか、または両方を
ソフトウエアで行うことが考えられる。
【0038】シンドローム演算とエラー訂正をソフトウ
エアで行う場合は、CPUの処理がシンドロームとエラ
ー訂正処理に占有されてしまい、他の割り込み処理が入
るとシンドローム、エラー訂正の処理を高速に行うこと
ができない。
【0039】以上のことからシンドローム演算をハード
ウエア、エラー訂正をソフトウエアで行う場合が有利で
ある。
【0040】従来の光ディスクにおける誤り訂正装置の
構成を図16に示す。以下は、シンドローム演算を専用
ハードウエア、エラー訂正をソフトウエアで行う場合の
従来例である。
【0041】図16において、1は命令記憶装置で、実
行すべきプログラム(ソフトウエア)を格納しておくも
のである。命令記憶装置1には、それぞれ後述する第1
のアドレス計算手段2、第2のアドレス計算手段3、D
MA起動手段4、列判定手段5、割り込み処理6、列カ
ウンタ14、シンドロームバッファ15が格納されてお
り、これらはすべてソフトウエアで実現しているもので
ある。
【0042】2は第1のアドレス計算手段であり、転送
対象であるセクタのデータに対して、CDーROMの場
合はセクタの先頭のアドレスを、DVDの場合はページ
の先頭アドレスを求めるものである(それぞれ(数式
4)、(数式5)によって求められる)。3は第2のア
ドレス計算手段であり、シーケンスの列の先頭アドレス
を求め、そのアドレスを後述するDMAアドレスレジス
タ23に設定するものである(ここでいうシーケンスと
はCD−ROMではPシーケンスまたはQシーケンスを
示し、DVDでは内符号、外符号訂正を示す)。
【0043】第2のアドレス計算手段3は、第1のアド
レス計算手段2で計算されたアドレスに、CD−ROM
の場合は(数式6)または(数式9)、DVDの場合は
(数式12)、(数式15)で求められたオフセットア
ドレスを加えることによりシーケンスの列の先頭アドレ
スを求める。
【0044】4はDMA起動手段であり、後述するDM
A起動レジスタ22に値を設定するものである。5は列
判定手段で、後述する列カウンタ14を参照し、列カウ
ンタ14が1加算されるまでS4を繰り返す。列カウン
タ14が1加算され、列カウンタ14の値が最終列を示
す値であれば処理を終了し、そうでなければ第2のアド
レス計算手段3を起動するものである。
【0045】最終列は、CD−ROMにおいては、Pシ
ーケンスに関して転送しているとき42を示し、Qシー
ケンスに関して転送しているとき25を示す。DVDで
は内符号に関して転送しているとき45を示し、外符号
に関して転送しているとき207を示す。
【0046】6は割り込み処理であり、割り込み発生装
置20によって割り込みが発生したとき、プログラムの
処理は割り込み処理6に移る。割り込み処理6は後述す
る割り込み前処理手段7、シンドローム取得手段8、列
カウント手段9、シンドローム格納手段10、シンドロ
ーム判定手段11、エラー訂正手段12、割り込み後処
理手段13から構成される。
【0047】7は割り込み前処理手段で、汎用レジスタ
の待避を行うものである。8はシンドローム取得手段
で、シンドロームレジスタ19からシンドローム結果を
取得するものである。9は列カウント手段で、シーケン
ス転送における転送中の列をカウントするもので、列カ
ウンタ14に1を加算するものである。10はシンドロ
ーム格納手段で、シンドローム取得手段8で得られたシ
ンドローム結果をシンドロームバッファ15に格納する
ものである。11はシンドローム判定手段で、シンドロ
ームバッファ15からシンドローム結果を読み出し、シ
ンドローム結果が0かどうかを判定するものである。1
2はエラー訂正手段で、シンドロームレジスタ19に格
納されているシンドローム結果をもとにエラー訂正を行
うものである。13は割り込み後処理手段で、汎用レジ
スタの復帰を行うものである。14は列カウンタでシー
ケンスにおける転送中の列を格納する変数である。15
はシンドロームバッファで、シンドローム結果を格納し
ておく変数である。
【0048】16はCPU装置であり、命令記憶装置1
に格納されているプログラムを順次実行するものであ
り、一般の演算等で用いる汎用レジスタを備えている。
17はシンドローム演算装置で、後述するシンドローム
計算装置18、シンドロームレジスタ19、割り込み発
生装置20からなる。18はシンドローム計算装置であ
り、DMA転送装置21から転送されてきたデータをも
とにシンドローム計算を行うものである。19はシンド
ロームレジスタで、シンドローム計算装置18が計算し
たシンドロームの演算結果を保持するものである。20
は割り込み発生装置で、シンドローム計算装置18によ
ってシンドロームの演算が終了し、演算結果をシンドロ
ームレジスタ19に格納されたら割り込みを発生するも
のである。
【0049】21はDMA転送装置で、後述するDMA
起動レジスタ22、DMAアドレスレジスタ23、デー
タ転送装置24から構成される。DMA起動レジスタ2
2に値が設定されるとアドレスレジスタに設定されたア
ドレスからDMA転送を行うものである。22はDMA
起動レジスタで、DMA起動手段4によって設定される
レジスタである。23はDMAアドレスレジスタで、転
送すべきアドレスを設定するレジスタである。24はデ
ータ転送装置で、DMA起動レジスタ22に値が設定さ
れると、DMAアドレスレジスタ23に設定されたアド
レスからデータを転送するものである。25はデータ記
憶装置で、CD−ROMまたはDVDなど光ディスクの
データを格納しておくものである。
【0050】前述のように構成された従来の誤り訂正装
置の動作を、図17のフローチャートを用いて説明す
る。 ソフトウエアの動作: (S1)第1のアドレス計算手段2がセクタまたはペー
ジの先頭のアドレスを計算する。アドレス計算式は(数
式4)または(数式5)であらわされる。 (S2)第2のアドレス計算手段3がシーケンスの列の
先頭アドレスを計算し、計算されたアドレスをDMAア
ドレスレジスタ23に設定する。
【0051】アドレス計算式はCD−ROMにおいてP
シーケンスの場合は(数式9)、Qシーケンスの場合は
(数式6)、DVDにおいて内符号訂正の場合は(数式
12)、内符号訂正の場合は(数式13)であらわされ
る。
【0052】この結果S2が1回起動するごとにQシー
ケンスの場合は16進表現で0x0、0x56、0xa
c、0x102、0x866となる(i=0〜25)。
Pシーケンスの場合は0x0、0x2、0x4、0x
8、...、0x54となる(i=0〜42)。 (S3)DMA起動手段4がDMA起動レジスタ22に
1を設定する。
【0053】このことにより、DMA転送装置21はD
MA転送を開始し、ハードウエアとしての処理はS5に
進み、ソフトウエアの処理はS4に進む。これは図17
のD1の動作に当たる。 (S4)列判定手段5が列カウンタ14を参照し、列カ
ウンタ14が最終列のときつまり、Pシーケンスのとき
は25、Qシーケンスのときは42になったらシーケン
スの処理を終了する。 ハードウエアの動作: (S5)DMA転送装置21がDMAアドレスレジスタ
23に設定されたアドレスからシンドローム演算装置1
7にデータを転送する。 (S6)シンドローム演算装置17がDMA転送装置2
1によって転送されてきたデータに対してシンドローム
を計算する。 (S7)シンドローム演算装置17によって計算された
シンドローム結果をシンドロームレジスタ19に格納す
る。 (S8)割り込み発生装置20がCPU装置16に割り
込みを発生させ、ソフトウエアの処理である割り込み処
理6が動作する(S9に進む)。
【0054】これは図17のD2の動作に当たる。 割り込み処理6(ソフトウエア)の動作: (S9)割り込み前処理手段7が汎用レジスタの待避
等、割り込みの前処理を行う。 (S10)シンドローム取得手段8がシンドローム結果
をシンドロームレジスタ19から取得する。 (S11)列カウント手段9が列カウンタ14を参照
し、1加算して再び列カウンタ14に書き戻す。 (S12)シンドローム格納手段10がシンドローム取
得手段8によって取得したシンドローム結果を、シンド
ロームバッファ15に格納するものである。 (S13)シンドローム判定手段11がシンドローム結
果が0であるかどうかを判定し、0でなければS14に
進み、0であればS15に進む。 (S14)エラー訂正手段12がシンドロームバッファ
15に格納された値をもとにエラー訂正を行う。 (S15)割り込み後処理手段13が、汎用レジスタの
復帰等、割り込みの後処理を行う。
【0055】以上のうちS1〜S4、S9〜S15まで
がソフトウエアで実現される処理であり、S1〜S4は
ソフトウエアのメインの処理、S9〜S15までが割り
込み処理6に当たる。S5〜S8はハードウエアで実現
しているDMA転送装置21、シンドローム演算装置1
7の動作である。
【0056】ソフトウエアがS2〜S4の動作中にS8
によって割り込みが発生するとソフトウエアの処理はS
9以下の割り込み処理6に移行し、S15が終わると、
戻り先処理に移行する。戻り先処理とは例えばS2処理
時に割り込みが入れば、割り込み処理6が終了したとき
に、S2の次の処理、つまりS3処理に戻ることを指
す。
【0057】次にCD−ROMにおける従来の誤り訂正
装置における具体的動作を図18、19、20、21、
22を用いて説明する。
【0058】図18、19、20、21、22は縦軸に
それぞれソフト(CPU)処理、DMA転送装置21
(ハード)、シンドローム演算装置17(ハード)、シ
ンドロームレジスタ19の動作中の処理を示している。
シンドロームレジスタ19は上が0次のシンドローム、
下が1次のシンドローム結果を示している。横軸は時間
軸を示す。
【0059】前提条件としてQシーケンスに関して転送
を行い、1、2列めはエラーを含む場合、3、4列目は
エラーを含まない場合、最終列がエラーを含む場合につ
いて示している。
【0060】以上の図の説明と前提条件は以後述べる実
施形態1での図28〜31、実施形態2での図34〜3
7、実施形態3での図41〜45、実施形態4での図4
〜13においてもあてはまる。
【0061】データは0セクタ目のデータに対してエラ
ー訂正を行うものとする。すなわちデータの先頭アドレ
スは0x0から配置されているものとする。列カウンタ
14には−1が格納されている。この結果図23(a)
となる。 (T1001)S1により第1のアドレス計算手段2が
セクタの先頭のアドレスを計算する。
【0062】このとき、0セクタなので(数式4)より
求めるアドレスは0x0である。 (T1002)S2により第2のアドレス計算手段3が
Qシーケンスの列の先頭アドレスを計算する。いま、転
送対象の列は0なのでQシーケンスの先頭アドレスは
(数式6)を適用して、0x0が得られる。この値をD
MAアドレスレジスタ23に設定する(図24
(a))。 (T1003)S3によりDMA起動手段4がDMA起
動レジスタ22に1を設定する。
【0063】このことにより、DMA転送装置21はD
MA転送を開始し、ハードウエアとしての処理はS5に
進み、ソフトウエアの処理はS4に進む。 (TH1004)S5によりDMA転送装置21がDM
Aアドレスレジスタ23に設定されたアドレスつまりア
ドレス0x0番地からQシーケンスの規則にしたがって
シンドローム演算装置17にデータを転送する。 (TS1004)S4により列判定手段5が列カウンタ
14を参照し、−1のままなのでS4の間を繰り返す。 (TH1005)S6によりシンドローム演算装置17
がDMA転送装置21によって転送されてきたデータに
対してシンドロームを計算する。その結果1と2を得
る。 (TH1006)S7によりシンドローム演算装置17
によって計算されたシンドローム結果をシンドロームレ
ジスタ19に格納する。つまり1と2がシンドロームレ
ジスタ19に格納される。 (TH1007)S8により割り込み発生装置20がC
PU装置16に割り込みを発生させ、ソフトウエアの処
理である割り込み処理6が動作する(S4からS9に進
む)。 (TS1005)S9により割り込み前処理手段7が汎
用レジスタの待避等、割り込みの前処理を行う。 (TS1006)S10によりシンドローム取得手段8
がシンドローム結果をシンドロームレジスタ19から結
果1と2を取得する。 (TS1007)S11により列カウント手段9が列カ
ウンタ14を参照し、1加算して再び列カウンタ14に
書き戻す。このとき列カウンタ14は−1なのでこれに
1加算して0を列カウンタ14に格納する(図23
(b))。 (TS1008)S12によりシンドローム格納手段1
0がシンドローム取得手段8によって取得したシンドロ
ーム結果を、シンドロームバッファ15に格納する。そ
の結果シンドロームバッファ15には結果1と2が格納
される(図25(a))。 (TS1009)S13によりシンドローム判定手段1
1がシンドローム結果が1と2であり両方とも0でない
のでS14に進む。 (TS1010)S14によりエラー訂正手段12がシ
ンドロームバッファ15に格納された値1と2をもとに
エラー訂正を行う。 (TS1011)S15により割り込み後処理手段13
が、汎用レジスタの復帰等、割り込みの後処理を行う。
処理は戻り先処理に戻る。つまりS4に戻る。(TS1
012)S4により列カウンタ14が0から1に変化し
たためこの値が25でないためS2に戻る。 (TS1013)S2により第2のアドレス計算手段3
がQシーケンスの列の先頭アドレスを計算する。いま、
転送対象の列は1なのでQシーケンスの先頭アドレスは
(数式6)を適用して、0x56が得られる。この値を
DMAアドレスレジスタ23に設定する(図24
(b))。
【0064】1列目のデータはエラーを含むので以下同
様にT1003からTS1011の動作をたどる。シン
ドロームバッファ15は図25(b)、列カウンタ14
は図23(c)となる。
【0065】次に対象の列は2列めなのでエラーを含ま
ないデータに関して処理手順を述べる。
【0066】図の説明は図20のL1から始める。ここ
で、このとき列カウンタ14は1になっている(図23
(c))。 (TS1014)S2により第2のアドレス計算手段3
がQシーケンスの列の先頭アドレスを計算する。いま、
転送対象の列は2なのでQシーケンスの先頭アドレスは
(数式6)を適用して、0xacが得られる。この値を
DMAアドレスレジスタ23に設定する(図24
(c))。 (TS1015)S3によりDMA起動手段4がDMA
起動レジスタ22に1を設定する。
【0067】このことにより、DMA転送装置21はD
MA転送を開始し、ハードウエアとしての処理はS5に
進み、ソフトウエアの処理はS4に進む。 (TH1015)S5によりDMA転送装置21がDM
Aアドレスレジスタ23に設定されたアドレスつまりア
ドレス0xac番地からQシーケンスの規則にしたがっ
てシンドローム演算装置17にデータを転送する。 (TS1016)S4により列判定手段5が列カウンタ
14を参照し、1のままなのでS4の間を繰り返す。 (TH1016)S6によりシンドローム演算装置17
がDMA転送装置21によって転送されてきたデータに
対してシンドロームを計算する。その結果0と0を得
る。 (TH1017)S7によりシンドローム演算装置17
によって計算されたシンドローム結果をシンドロームレ
ジスタ19に格納する。つまり0と0がシンドロームレ
ジスタ19に格納される。 (TH1018)S8により割り込み発生装置20がC
PU装置16に割り込みを発生させ、ソフトウエアの処
理である割り込み処理が動作する(S4からS9に進
む)。 (TS1019)S9により割り込み前処理手段7が汎
用レジスタの待避等、割り込みの前処理を行う。 (TS1020)S10によりシンドローム取得手段8
がシンドローム結果をシンドロームレジスタ19から結
果0と0を取得する。 (TS1021)S11により列カウント手段9が列カ
ウンタ14を参照し、1加算して再び列カウンタ14に
書き戻す。このとき列カウンタ14は1なのでこれに1
加算して2を列カウンタ14に格納する(図23
(d))。 (TS1022)S12によりシンドローム格納手段1
0がシンドローム取得手段8によって取得したシンドロ
ーム結果を、シンドロームバッファ15に格納する。そ
の結果シンドロームバッファ15には結果0と0が格納
される(図25(c))。 (TS1023)S13によりシンドローム判定手段1
1がシンドローム結果が0と0であり両方とも0なので
S15に進む。 (TS1024)S15により割り込み後処理手段13
が、汎用レジスタの復帰等、割り込みの後処理を行う。
処理は戻り先処理に戻る。つまりS4に戻る。(TS1
025)S4により列カウンタ14が1から2に変化し
たためこの値が25でないためS2に戻る。
【0068】3列目のデータはエラーを含まないので以
下同様にTS1014からTS1024の動作をたど
る。シンドロームバッファ15は図25(d)、列カウ
ンタ14は図23(d)となる。
【0069】次に対象の列が25列目でエラーを含むデ
ータに関して処理手順を述べる。図の説明は図21から
始める。
【0070】ここで、このとき列カウンタ14は24に
なっている(図23(e))。 (TS1026)S2により第2のアドレス計算手段3
がQシーケンスの列の先頭アドレスを計算する。いま、
転送対象の列は25なのでQシーケンスの先頭アドレス
は(数式6)を適用して、0x866が得られる。この
値をDMAアドレスレジスタ23に設定する(図24
(d))。 (TS1027)S3によりDMA起動手段4がDMA
起動レジスタ22に1を設定する。
【0071】このことにより、DMA転送装置21はD
MA転送を開始し、ハードウエアとしての処理はS5に
進み、ソフトウエアの処理はS4に進む。 (TH1028)S5によりDMA転送装置21がDM
Aアドレスレジスタ23に設定されたアドレスつまりア
ドレス0x866番地からQシーケンスの規則にしたが
ってシンドローム演算装置17にデータを転送する。 (TS1028)S4により列判定手段5が列カウンタ
14を参照し、24のままなのでS4の間を繰り返す。 (TH1029)S6によりシンドローム演算装置17
がDMA転送装置21によって転送されてきたデータに
対してシンドロームを計算する。その結果5と6を得
る。 (TH1030)S7によりシンドローム演算装置17
によって計算されたシンドローム結果をシンドロームレ
ジスタ19に格納する。つまり5と6がシンドロームレ
ジスタ19に格納される。 (TH1031)S8により割り込み発生装置20がC
PU装置16に割り込みを発生させ、ソフトウエアの処
理である割り込み処理6が動作する(S4からS9に進
む)。 (TS1032)S9により割り込み前処理手段7が汎
用レジスタの待避等、割り込みの前処理を行う。 (TS1033)S10によりシンドローム取得手段8
がシンドローム結果をシンドロームレジスタ19から結
果0と1を取得する。 (TS1034)S11により列カウント手段9が列カ
ウンタ14を参照し、1加算して再び列カウンタ14に
書き戻す。このとき列カウンタ14は24なのでこれに
1加算して25を列カウンタ14に格納する(図23
(f))。 (TS1035)S12によりシンドローム格納手段1
0がシンドローム取得手段8によって取得したシンドロ
ーム結果を、シンドロームバッファ15に格納する。そ
の結果シンドロームバッファ15には結果5と6が格納
される(図25(e))。 (TS1036)S13によりシンドローム判定手段1
1がシンドローム結果が5と6であり両方とも0でない
のでS14に進む。 (TS1037)S14によりエラー訂正手段12がシ
ンドロームバッファ15に格納された値0と1をもとに
エラー訂正を行う。 (TS1038)S15により割り込み後処理手段13
が、汎用レジスタの復帰等、割り込みの後処理を行う。
処理は戻り先処理に戻る。つまりS4に戻る。 (TS1039)S4により列カウンタ14が24から
25に変化し、この値が25であるためQシーケンスに
関する処理を終了する。
【0072】図18〜22によると、まず、ソフト処理
がS1、S2、S3と動作し、DMA起動手段4が動作
後(S3動作後)にDMA転送装置21(S5)が起動
している。DMA転送が終わる(S5が終了すると)と
S6が起動し、割り込み発生手段が起動後(S8動作
後)、割り込み処理6(S9〜S15)が動作する。こ
こでDMA転送のアイドル時間はT1となっている。
【0073】
【発明が解決しようとする課題】従来、CD−ROMの
倍速が低いような場合、シンドローム演算を専用ハード
ウエアで実現し、エラー訂正処理をソフトウエアで行っ
た場合、従来例で示した動作で十分であった。ところ
が、年々CD−ROMの速度が高倍速なものを求めら
れ、また、DVDのように大量のデータを高速で処理し
なければならないようになると、次のような点が問題に
なる。
【0074】従来例において、図18〜22をみるとD
MA転送装置21のアイドル時間が例えば図20、21
においてT1でありこのアイドル時間が長いという問題
がある。
【0075】また、図18〜22のTS1019〜TS
1024が割り込み処理6であり、シンドローム演算装
置17によりシンドローム演算結果が0であるかないか
に関わらず、この割り込み処理6が入り、その都度TS
1014で示される第2のアドレス計算手段3を起動す
るという処理と、TS1015で示すようなDMA起動
レジスタ22に書き込みをするDMA起動手段4が動作
する処理と、TS1019〜TS1024に示すような
割り込み処理6と、TS1014の第2のアドレス計算
手段3、TS1015のDMA起動手段4、これらの処
理がPシーケンスの場合は26回、Qシーケンスの場合
は43回、計69回入ることになり、これらの69回の
割り込み処理6が処理時間を長くする要因となってい
る。
【0076】このような課題に鑑み、本発明は、誤り訂
正装置において、ハードウエアとソフトウエアのアイド
ル時間を少なくし、シンドローム演算とエラー訂正処理
を並列に行い、高速実行する誤り訂正装置を提供するこ
とを目的とする。
【0077】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の誤り訂正装置は、シンドロームを計算する
シンドローム演算装置と、前記シンドローム演算装置に
データをDMA転送するDMA転送装置と、前記シンド
ローム演算装置の演算結果を保持するシンドローム記憶
装置と、前記シンドローム記憶装置から演算結果を取り
出したことを条件として、前記DMA転送装置のDMA
転送を起動する再起動装置と前記再起動装置は、シーケ
ンスの列の先頭アドレスを計算するアドレス計算装置を
備え、前記DMA転送装置は、前記アドレス計算装置が
計算したアドレスからDMA転送を起動することを特徴
とする構成を有し、前記誤り訂正装置は、さらに、DM
A転送の転送元のアドレスを保持するDMAアドレス記
憶装置と、セクタまたはページの先頭アドレスを計算
し、計算結果を前記DMAアドレス記憶装置に格納する
アドレス計算手段と、前記DMAアドレス記憶装置に前
記セクタまたはページの先頭アドレスが格納された後に
DMA転送を起動するDMA起動手段4とシンドローム
を計算するシンドローム演算装置と、前記シンドローム
演算装置にデータをDMA転送するDMA転送装置と、
前記シンドローム演算装置における演算結果が0である
ことを条件として、前記DMA転送装置のDMA転送を
起動する再起動装置と前記誤り訂正装置は、さらに、前
記シンドローム演算装置の演算結果を保持するシンドロ
ーム記憶装置を備え、前記再起動装置は、前記シンドロ
ーム記憶装置から演算結果を取り出すかあるいは前記シ
ンドローム演算装置における演算結果が0であることを
条件として前記DMA転送装置のDMA転送を起動する
ことを特徴とする誤り訂正装置の構成を有する。
【0078】前記誤り訂正装置は、さらに、前記シンド
ローム演算装置における演算結果が0以外であることを
条件として割り込み処理手段を起動する割り込み発生装
置を備え、前記割り込み処理手段は、エラー訂正を行う
ことを特徴とする構成を有する。
【0079】前記誤り訂正装置は、さらに、シーケンス
の列を保持する列カウンタと、転送中の前記シーケンス
の列をカウントする列カウント装置とを備え、前記割り
込み発生装置は、前記列カウンタの値が最終列であるこ
とを条件として割り込み処理手段を起動し、前記再起動
装置は、前記列カウンタの値が最終列でないことを条件
として前記DMA転送装置のDMA転送を再起動するこ
とを特徴とする構成を有する。
【0080】前記割り込み発生装置は、前記シンドロー
ム演算装置における演算結果が0以外であるか、前記列
カウンタの値が最終列であるかの条件により異なるそれ
ぞれ第1と第2の割り込み処理手段を起動し、前記第2
の割り込み処理手段は、一連のエラー訂正処理を終了さ
せることを特徴とするシンドロームを計算するシンドロ
ーム演算装置と、前記シンドローム演算装置にデータを
DMA転送するDMA転送装置と、前記シンドローム演
算装置において得られた少なくとも2つ以上の演算結果
を保持するシンドロームスタックと、前記シンドローム
演算装置の演算結果を後入れ先出しあるいは先入れ先出
しの順序で前記シンドロームスタックに格納するシンド
ローム格納手段と、前記誤り訂正装置は、さらに、前記
シンドローム格納手段により、前記シンドローム演算装
置の演算結果が前記シンドロームスタックに格納された
ことを条件として、前記DMA転送装置のDMA転送を
起動する再起動装置と、
【0081】前記シンドローム記憶装置は、前記シンド
ローム演算装置において得られた少なくとも2つ以上の
演算結果を保持するシンドロームスタックと、前記シン
ドローム演算装置の演算結果を後入れ先出しあるいは先
入れ先出しの順序で前記シンドロームスタックに格納す
るシンドローム格納手段とから構成され、前記第1の割
り込み処理手段は、前記シンドローム格納手段を含むこ
とを特徴とする構成を有する。
【0082】前記誤り訂正装置は、さらに、前記シンド
ロームスタックに格納されているシンドロームの演算結
果の個数を保持するシンドロームカウンタと、前記シン
ドロームスタックに格納されているシンドロームの演算
結果に基づいてエラー訂正を行うエラー訂正手段と、前
記シンドローム格納手段が前記シンドローム演算装置の
演算結果を前記シンドロームスタックに格納する際に、
前記シンドロームカウンタをカウントアップし、前記エ
ラー訂正手段の動作の度に、前記シンドロームカウンタ
をカウントダウンするシンドロームカウント手段とを備
えた構成を有する。
【0083】前記誤り訂正装置は、さらに、前記シンド
ロームスタックに格納されているシンドロームの演算結
果に基づいてエラー訂正を行うエラー訂正手段と、エラ
ー訂正以外の処理を行う実行手段と、処理の優先順位に
基づいて、前記エラー訂正手段または前記実行手段の一
方を選択的に動作させる優先順位選択手段とを備え、前
記優先順位選択手段は、前記第1の割り込み処理手段の
処理が終了した際に、エラー訂正よりも優先順位の高い
処理がない場合に前記エラー訂正手段を動作させること
を特徴とする構成を有する。
【0084】前記割り込み発生装置は、前記シンドロー
ム演算装置における演算結果が0以外であるか、前記列
カウンタの値が最終列であるかの条件にかかわらず一の
割り込み処理手段を起動し、前記割り込み処理手段は、
前記シンドローム記憶装置から演算結果を取り出した後
に、前記割り込み処理手段の起動が、前記シンドローム
演算装置における演算結果が0以外であることによる
か、前記列カウンタの値が最終列であることによるかを
判断し、前者と判断した場合に、エラー訂正を行い、後
者と判断した場合に、一連のエラー訂正処理を終了する
ことを特徴とする構成を有する。
【0085】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態1におけ
る誤り訂正装置を説明する。
【0086】図26は本発明の実施形態1における誤り
訂正装置の構成図を示すものである。1は命令記憶装置
で、実行すべきプログラム(ソフトウエア)を格納して
おくものであり、命令記憶装置1には、第1のアドレス
計算手段2、DMA起動手段4、列判定手段5、割り込
み処理6、列カウンタ14、シンドロームバッファ15
から構成され、図26の命令記憶装置1から第2のアド
レス計算手段3を取り除いたものである。2は第1のア
ドレス計算手段(請求項3記載のアドレス計算手段に相
当)であり、転送対象であるセクタのデータに対して、
CDーROMの場合はセクタの先頭のアドレスを、DV
Dの場合はページの先頭アドレスを求めるものである
(それぞれ(数式4)、(数式5)によって求められ
る)。
【0087】4はDMA起動手段であり、後述するDM
A起動レジスタ22に値を設定するものである。5は列
判定手段で、後述する列カウンタ14を参照し、列カウ
ンタ14が1加算されるまでS4を繰り返す。列カウン
タ14が1加算され、列カウンタ14の値が最終列を示
す値であれば処理を終了し、そうでなければ第2のアド
レス計算手段3を起動するものである。最終列は、CD
−ROMにおいては、Pシーケンスに関して転送してい
るとき42を示し、Qシーケンスに関して転送している
とき25を示す。DVDでは内符号に関して転送してい
るとき45を示し、外符号に関して転送しているとき2
07を示す。
【0088】6は割り込み処理であり、割り込み発生装
置20によって割り込みが発生したとき、プログラムの
処理は割り込み処理6に移る。割り込み処理6は後述す
る割り込み前処理手段7、シンドローム取得手段8、列
カウント手段9、シンドローム格納手段10、シンドロ
ーム判定手段11、エラー訂正手段12、割り込み後処
理手段13から構成される。
【0089】7は割り込み前処理手段で、汎用レジスタ
の待避を行うものである。8はシンドローム取得手段
で、シンドロームレジスタ19からシンドローム結果を
取得するものである。9は列カウント手段で、シーケン
ス転送における転送中の列をカウントするもので、列カ
ウンタ14に1を加算するものである。10はシンドロ
ーム格納手段で、シンドローム取得手段8で得られたシ
ンドローム結果をシンドロームバッファ15に格納する
ものである。11はシンドローム判定手段で、シンドロ
ームバッファ15からシンドローム結果を読み出し、シ
ンドローム結果が0かどうかを判定するものである。1
2はエラー訂正手段で、シンドロームレジスタ19に格
納されているシンドローム結果をもとにエラー訂正を行
うものである。13は割り込み後処理手段で、汎用レジ
スタの復帰を行うものである。
【0090】14は列カウンタでシーケンスにおける転
送中の列を格納する変数である。15はシンドロームバ
ッファで、シンドローム結果を格納しておく変数であ
る。16はCPU装置であり、命令記憶装置1に格納さ
れているプログラムを順次実行するものであり、一般の
演算等で用いる汎用レジスタを備えている。17はシン
ドローム演算装置で、後述するシンドローム計算装置1
8、シンドロームレジスタ19、割り込み発生装置20
からなる。18はシンドローム計算装置であり、DMA
転送装置21から転送されてきたデータをもとにシンド
ローム計算を行うものである。19はシンドロームレジ
スタ(請求項1記載のシンドローム記憶装置に相当)
で、シンドローム計算装置18が計算したシンドローム
の演算結果を保持するものである。20は割り込み発生
装置で、シンドローム計算装置18によってシンドロー
ムの演算が終了し、演算結果をシンドロームレジスタ1
9に格納されたら割り込みを発生するものである。
【0091】21はDMA転送装置で、後述するDMA
起動レジスタ22、DMAアドレスレジスタ23、デー
タ転送装置24から構成される。DMA起動レジスタ2
2に値が設定されるとアドレスレジスタに設定されたア
ドレスからDMA転送を行うものである。22はDMA
起動レジスタで、DMA起動手段4によって設定される
レジスタである。23はDMAアドレスレジスタ(請求
項3記載のDMAアドレス記憶装置に相当)で、転送す
べきアドレスを設定するレジスタである。24はデータ
転送装置で、DMA起動レジスタ22に値が設定される
と、DMAアドレスレジスタ23に設定されたアドレス
からデータを転送するものである。25はデータ記憶装
置で、CD−ROMまたはDVDなど光ディスクのデー
タを格納しておくものである。26は再起動装置で、D
MA起動手段4がDMA起動レジスタ22に値を設定さ
れるかあるいはシンドローム取得手段8によってシンド
ロームレジスタ19からシンドローム結果を取得された
ことを条件として、後述する第2のアドレス計算装置2
7が計算したアドレスから、DMA転送装置21を起動
するものである。
【0092】27は第2のアドレス計算装置(請求項2
記載のアドレス計算装置に相当)で、第1のアドレス計
算手段2によってDMAアドレスレジスタ23に設定さ
れたアドレスからCD−ROMの場合は(数式6)また
は(数式9)、DVDの場合は(数式12)、(数式1
5)で求められたオフセットアドレスを加えることでシ
ーケンスの列の先頭アドレスを求めるものである。
【0093】図26において、従来の誤り訂正装置の構
成図と異なるのは、後述する命令記憶装置1に格納され
ていた第2のアドレス計算手段3が削除されている。さ
らにDMA転送装置21を構成する要素として後述する
再起動装置26、第2のアドレス計算装置27が新たに
追加され、データ転送装置24は第2のアドレス計算装
置27が求めた先頭アドレスからデータを転送するデー
タ転送装置24に置き換わっている。
【0094】前述のように構成された実施形態1の誤り
訂正装置の動作を、図2のフローチャートを用いて説明
する。 ソフトウエアの動作: (S1)第1のアドレス計算手段2がセクタあるいはペ
ージの先頭のアドレスを計算し、DMAアドレスレジス
タ23に設定する。アドレス計算式は(数式4)または
(数式5)であらわされる。 (S3)DMA起動手段4がDMA起動レジスタ22に
1を設定する。このことにより、DMA転送装置21は
DMA転送を開始し、ハードウエアとしての処理はS1
6に進み、ソフトウエアの処理はS4に進む。 (S4)列判定手段5が列カウンタ14を参照し、列カ
ウンタ14が最終列のときつまり、CD−ROMにおい
て、Pシーケンスのときは25、Qシーケンスのときは
42になったらシーケンスの処理を終了する。 ハードウエアの動作: (S16)再起動装置26がDMA起動レジスタ22に
値が設定されたか、あるいはシンドローム取得手段8に
よってシンドロームレジスタ19から結果を取得された
ことを条件としてS2を起動する。双方のいずれのこと
も起こらない間はS16を繰り返す。 (S2)第2のアドレス計算装置27がPシーケンスま
たはQシーケンスの列のオフセットアドレスを計算し、
DMAアドレスレジスタ23に設定されたアドレスと加
えて先頭アドレスを求める。
【0095】アドレス計算式はCD−ROMにおいてP
シーケンスの場合は(数式9)、Qシーケンスの場合は
(数式6)、DVDにおいて内符号訂正の場合は(数式
12)、内符号訂正の場合は(数式15)であらわされ
る。
【0096】この結果S2が1回起動するごとにCD−
ROMのQシーケンスの場合は16進表現で0x0、0
x56、0xac、0x102、...、0x866と
なる(i=0〜25)。Pシーケンスの場合は0x0、
0x2、0x4、0x8、...、0x54となる(i
=0〜42)。 (S5)DMA転送装置21がDMAアドレスレジスタ
23に設定されたアドレスからシンドローム演算装置1
7にデータを転送する。 (S6)シンドローム演算装置17がDMA転送装置2
1によって転送されてきたデータに対してシンドローム
を計算する。 (S7)シンドローム演算装置17によって計算された
シンドローム結果をシンドロームレジスタ19に格納す
る。 (S8)割り込み発生装置20がCPU装置16に割り
込みを発生させ、ソフトウエアの処理である割り込み処
理6が動作する(S9に進む)。 割り込み処理6の動作: (S9)割り込み前処理手段7が汎用レジスタの待避
等、割り込みの前処理を行う。 (S10)シンドローム取得手段8がシンドローム結果
をシンドロームレジスタ19から取得する。このことに
よりハードウエア動作のS16を起動する。 (S11)列カウント手段9が列カウンタ14を参照
し、1加算して再び列カウンタ14に書き戻す。 (S12)シンドローム格納手段10がシンドローム取
得手段8によって取得したシンドローム結果を、シンド
ロームバッファ15に格納するものである。 (S13)シンドローム判定手段11がシンドローム結
果が0であるかどうかを判定し、0でなければS14に
進み、0であればS15に進む。 (S14)エラー訂正手段12がシンドロームバッファ
15に格納された値をもとにエラー訂正を行う。 (S15)割り込み後処理手段13が、汎用レジスタの
復帰等、割り込みの後処理を行う。
【0097】以上のうちS1、S3、S4、S9、S1
0、S11、S12、S13、S14、S15までがソ
フトウエアで実現される処理であり、以上のうちS1〜
S4はソフトウエアのメインの処理、S9〜S15まで
が割り込み処理6に当たる。S16、S2、S5、S
6、S7、S8はハードウエアで実現しているDMA転
送装置21、シンドローム演算装置17の動作である。
【0098】ソフトウエアがS4のループ動作中にS8
によって割り込みが発生するとソフトウエアの処理はS
9以下の割り込み処理6に移行し、S15が終わると、
戻り先処理に移行する。つまりS4の処理に戻る。
【0099】次に本発明の実施形態1の誤り訂正装置に
おける具体的動作を図28〜31を用いて説明する。
【0100】前提条件として従来例と同じ条件つまり、
Qシーケンスに関して転送を行い、1、2列めはエラー
を含む場合、3、4列目はエラーを含まない場合、最終
列がエラーを含む場合について示している。
【0101】データは0セクタ目のデータに対してエラ
ー訂正を行うものとする。すなわちデータの先頭アドレ
スは0x0から配置されているものとする。列カウンタ
14には−1が格納されている(図23(a))。 (T2001)S1により第1のアドレス計算手段2が
セクタの先頭のアドレスを計算する。このとき、0セク
タなので求めるアドレスは0x0でありこの値をDMA
アドレスレジスタ23に設定する(図24(e))。 (T2002)S3によりDMA起動手段4がDMA起
動レジスタ22に1を設定する。
【0102】このことにより、DMA転送装置21はD
MA転送を開始し、ハードウエアとしての処理はS16
に進み、ソフトウエアの処理はS4に進む。 (TS2003)S4により列判定手段5が列カウンタ
14を参照し、−1のままなのでS4の間を繰り返す。 (TH2003)S16により再起動装置26がDMA
起動レジスタ22に値が設定されたので、S2を起動す
る。 (TH2004)S2により第2のアドレス計算手段3
がQシーケンスの列の先頭アドレスを計算する。いま、
転送対象の列は0なのでQシーケンスのオフセットアド
レスは(数式6)を適用して、0x0が得られる。さら
にDMAアドレスレジスタ23に設定されている値は0
x0なので先頭アドレスは0x0が求まる。 (TH2005)S5によりDMA転送装置21がDM
Aアドレスレジスタ23に設定されたアドレスつまりア
ドレス0x0番地からQシーケンスの規則にしたがって
シンドローム演算装置17にデータを転送する。 (TH2006)S6によりシンドローム演算装置17
がDMA転送装置21によって転送されてきたデータに
対してシンドロームを計算する。その結果1と2を得
る。 (TH2007)S7によりシンドローム演算装置17
によって計算されたシンドローム結果をシンドロームレ
ジスタ19に格納する。つまり1と2がシンドロームレ
ジスタ19に格納される。 (TH2008)S8により割り込み発生装置20がC
PU装置16に割り込みを発生させ、ソフトウエアの処
理である割り込み処理6が動作する(S4からS9に進
む)。 (TS2004)S9により割り込み前処理手段7が汎
用レジスタの待避等、割り込みの前処理を行う。 (TS2005)S10によりシンドローム取得手段8
がシンドローム結果をシンドロームレジスタ19から結
果1と2を取得する。
【0103】このことによりハードウエア動作のS16
を起動する。本説明においてTH2003以下のハード
ウエア動作とTS2006以下のソフトウエア動作が同
時進行する。 (TS2006)S11により列カウント手段9が列カ
ウンタ14を参照し、1加算して再び列カウンタ14に
書き戻す。このとき列カウンタ14は−1なのでこれに
1加算して0を列カウンタ14に格納する(図26
(b))。 (TS2007)S12によりシンドローム格納手段1
0がシンドローム取得手段8によって取得したシンドロ
ーム結果を、シンドロームバッファ15に格納する。そ
の結果シンドロームバッファ15には結果1と2が格納
される(図25(a))。 (TS2008)S13によりシンドローム判定手段1
1がシンドローム結果が1と2であり両方とも0でない
のでS14に進む。 (TS2009)S14によりエラー訂正手段12がシ
ンドロームバッファ15に格納された値1と2をもとに
エラー訂正を行う。 (TS2010)S15により割り込み後処理手段13
が、汎用レジスタの復帰等、割り込みの後処理を行う。
処理は戻り先処理に戻る。つまりS4に戻る。 (TS2011)S4により列カウンタ14が0から1
に変化したためこの値が25でないためS4を繰り返
す。 (TH2009)シンドローム取得手段8によってシン
ドロームレジスタ19から結果を取得されたので、S1
6により再起動装置26がS2を起動する。 (TH2010)S2により第2のアドレス計算手段3
がQシーケンスの列の先頭アドレスを計算する。いま、
転送対象の列は1なのでQシーケンスのオフセットアド
レスは(数式6)を適用して、0x56が得られる。さ
らにDMAアドレスレジスタ23に設定されている値は
0x0なので先頭アドレスは0x56が求まる。 (TH2011)S5によりDMA転送装置21がDM
Aアドレスレジスタ23に設定されたアドレスつまりア
ドレス0x56番地からQシーケンスの規則にしたがっ
てシンドローム演算装置17にデータを転送する。 (TH2012)S6によりシンドローム演算装置17
がDMA転送装置21によって転送されてきたデータに
対してシンドロームを計算する。その結果1と2を得
る。 (TH2013)S7によりシンドローム演算装置17
によって計算されたシンドローム結果をシンドロームレ
ジスタ19に格納する。つまり1と2がシンドロームレ
ジスタ19に格納される。 (TH2014)S8により割り込み発生装置20がC
PU装置16に割り込みを発生させる。
【0104】このときソフトウエアの動作はTS201
1により、S4のループに入っているので、S4から割
り込み処理6であるS9が動作する(S4からS9に進
む)。
【0105】以下、TS2004の動作に戻り同等の処
理を繰り返す。この図28〜31をみるとDMA転送装
置21のアイドル時間がT1からT2と短縮されてい
る。またシーケンスの1列ごとに割り込みが入るたび
に、その都度第2のアドレス計算手段3を起動し、DM
A起動レジスタ22に書き込みをするDMA起動手段4
を起動する処理が省かれている。シンドロームバッファ
15の遷移は図25(a)、(b)、(c)、(d)、
(e)をたどり、シンドローム結果が0のときも格納さ
れる。そして、シンドローム演算装置17によりシンド
ローム演算結果が0であるかないかに関わらず終了割り
込みが入り、シンドローム結果を格納し、割り込み処理
6の中でシンドローム判定手段11がシンドローム結果
を判定し、判定結果によってエラー訂正手段12を起動
することとなっている。
【0106】これら割り込み処理6が、第2のアドレス
計算手段3、DMA起動手段4の処理がPシーケンスの
場合は26回、Qシーケンスの場合は43回、計69回
入ることになり、これらの69回の割り込み処理6が処
理時間を長くするという問題が残っている。
【0107】図32は本発明の実施形態2における誤り
訂正装置の構成図を示すものである。
【0108】以下図32において本発明の実施形態1と
異なる点について説明する。30は終了フラグ設定手段
で、PシーケンスまたはQシーケンスの転送が終了した
ときに、終了フラグ35に値を設定するものである。シ
ンドローム演算装置17は列カウンタ14、シンドロー
ム計算装置18、シンドロームレジスタ19、シンドロ
ーム判定装置31、列カウント装置32、割り込み発生
装置20から構成される。
【0109】31はシンドローム判定装置(請求項4の
再起動装置に相当し、請求項6の割り込み発生装置に相
当)で、シンドローム計算装置18が計算したシンドロ
ーム結果が0かどうかを判別し、0でないとき後述の第
1の割り込み発生装置28を起動し、0のとき、再起動
装置26を起動するものである。
【0110】32は列カウント装置で、列カウンタ14
に1を加算することによりPシーケンスあるいはQシー
ケンス転送における転送中の列をカウントし、転送中の
列が最終列であれば第2の割り込み発生装置34を起動
し、そうでなければ再起動装置26を起動するものであ
る。割り込み発生装置20は第1の割り込み発生装置3
3、第2の割り込み発生装置34から構成される。
【0111】第1の割り込み発生装置33(請求項6の
割り込み発生装置に相当)は、シンドローム判定装置3
1によって、シンドローム結果が0以外であるとき、第
1の割り込みを発生させるものである。第2の割り込み
発生装置34(請求項7の割り込み発生装置に相当)
は、列カウント装置32によって転送中の列が最終列で
あれば、第2の割り込みを発生させるものである。
【0112】35は終了フラグで、シーケンス転送が終
了すれば、終了フラグ設定手段30によって終了を示す
値が書き込まれるフラグである。36は終了判定手段
で、終了フラグ35を参照することによって、シーケン
スの転送終了を判定し、終了フラグ35に値が書き込ま
れていれば処理を終了するものである。
【0113】本発明の実施形態2では命令記憶装置1に
は第1のアドレス計算手段2、DMA起動手段4、終了
判定手段36、割り込み処理6、シンドロームバッファ
15、終了フラグ35から構成されており、実施形態1
における列判定手段5は後述する終了判定手段36に置
き換わっている。
【0114】また実施形態1における列カウンタ14は
命令記憶装置1の構成要素から削除され、シンドローム
演算装置17の構成要素として加えられている。さらに
終了フラグ35が命令記憶装置1の構成要素として加え
られている。
【0115】実施形態1における割り込み処理6はそれ
ぞれ後述する第1の割り込み処理28と、第2の割り込
み処理29から構成される。さらに、シンドローム演算
装置17の構成要素としてそれぞれ後述するシンドロー
ム判定装置31、列カウント装置32が加わっている。
【0116】また実施形態1における割り込み発生装置
20は後述する第1の割り込み発生装置33と第2の割
り込み発生装置34から構成される。第1の割り込み処
理28(請求項8記載の第1の割り込み処理手段に相
当)は従来例における割り込み前処理手段7、シンドロ
ーム取得手段8、列カウント手段9、シンドローム格納
手段10、エラー訂正手段12、割り込み後処理手段1
3から構成される。第2の割り込み処理29(請求項7
記載の割り込み処理手段に相当し、請求項8の第2の割
り込み処理手段に相当する)は割り込み前処理手段7、
終了フラグ設定手段30、割り込み後処理手段13から
構成される。
【0117】前述のように構成された実施形態2の誤り
訂正装置の動作を、図33のフローチャートを用いて説
明する。 ソフトウエアの動作: (S1)第1のアドレス計算手段2がセクタあるいはペ
ージの先頭のアドレスを計算し、DMAアドレスレジス
タ23に設定する。アドレス計算式は(数式4)または
(数式5)であらわされる。 (S3)DMA起動手段4がDMA起動レジスタ22に
1を設定する。
【0118】このことにより、DMA転送装置21はD
MA転送を開始し、ハードウエアとしての処理はS16
に進み、ソフトウエアの処理はS23に進む。これは図
33のD1の動作に当たる。 (S23)終了判定手段36が終了フラグ35を参照
し、終了フラグ35に終了を示す値1が設定されていれ
ば、処理を終了する。そうでなければS23を繰り返
す。 ハードウエアの動作: (S16)再起動装置26がDMA起動レジスタ22に
値が設定されたか、あるいはシンドローム判定装置31
がシンドローム結果が0であることを判定したか、ある
いはシンドローム結果が0でないことを判定した場合で
あってもシンドローム取得手段8によってシンドローム
レジスタ19から結果を取得されたかのいずれか1つの
条件を満たした時、S2を起動する。上記の3つの条件
のいずれも起こらない間はS16を繰り返す。 (S2)第2のアドレス計算装置がPシーケンスまたは
Qシーケンスの列のオフセットアドレスを計算し、DM
Aアドレスレジスタ23に設定されたアドレスと加えて
先頭アドレスを求める。
【0119】CD−ROMにおいてPシーケンスの場合
は(数式9)、Qシーケンスの場合は(数式6)、DV
Dにおいて内符号訂正の場合は(数式12)、内符号訂
正の場合は(数式15)であらわされる。
【0120】この結果S2が1回起動するごとにQシー
ケンスの場合は16進表現で0x0、0x56、0xa
c、0x102、...、0x866となる(i=0〜
25)。Pシーケンスの場合は0x0、0x2、0x
4、0x8、...、0x54となる(i=0〜4
2)。 (S5)DMA転送装置21がDMAアドレスレジスタ
23に設定されたアドレスからシンドローム演算装置1
7にデータを転送する。 (S6)シンドローム演算装置17がDMA転送装置2
1によって転送されてきたデータに対してシンドローム
を計算する。 (S13)シンドローム判定装置31がシンドローム結
果が0であるかどうかを判定し、0でなければS7に進
み、0であればS18に進む。 (S7)シンドローム演算装置17によって計算された
シンドローム結果をシンドロームレジスタ19に格納す
る。 (S17)第1の割り込み発生装置33がCPU装置1
6に割り込みを発生させ、ソフトウエアの処理は第1の
割り込み処理28が動作する(S9に進む)。ハードウ
エアの処理はS18に進む。これは図33のD4の動作
に当たる。 (S18)列カウント装置32が、列カウンタ14を参
照し、1を加算し、再び列カウンタ14に書き戻す。 (S4)列カウント装置32が、列カウンタ14を参照
し、転送中の列が最終列であればS19に進み、そうで
なければS16に進む。 (S19)第2の割り込み発生装置34がCPU装置1
6に割り込みを発生させ、ソフトウエアの処理である第
2の割り込み処理29が動作する(S20に進む)。 第1の割り込み処理28の動作: (S9)割り込み前処理手段7が汎用レジスタの待避
等、割り込みの前処理を行う。 (S10)シンドローム取得手段8がシンドローム結果
をシンドロームレジスタ19から取得する。このことに
よりハードウエア動作のS16を起動する。これは図3
3のD3の動作に当たる。 (S12)シンドローム格納手段10がシンドローム取
得手段8によって取得したシンドローム結果を、シンド
ロームバッファ15に格納するものである。 (S14)エラー訂正手段12がシンドロームバッファ
15に格納された値をもとにエラー訂正を行う。 (S15)割り込み後処理手段13が、汎用レジスタの
復帰等、割り込みの後処理を行う。 第2の割り込み処理29の動作: (S20)割り込み前処理手段7が汎用レジスタの待避
等、割り込みの前処理を行う。 (S21)終了フラグ設定手段30が終了フラグ35に
終了を示す値1を設定する。 (S22)割り込み後処理手段13が、汎用レジスタの
復帰等、割り込みの後処理を行う。
【0121】以上のうちS1、S3、S23、S9、S
10、S12、S14、S15、S20、S21、S2
2までがソフトウエアで実現される処理であり、以上の
うちS1〜S23はソフトウエアのメインの処理、S9
〜S15までが第1の割り込み処理28、S20〜S2
2までが第2の割り込み処理29に当たる。
【0122】S16、S2、S5、S6、S13、S
7、S17、S18、S19はハードウエアで実現して
いるDMA転送装置21、シンドローム演算装置17の
動作である。
【0123】ソフトウエアがS23の動作中にS17に
よって第1の割り込みが発生するとソフトウエアの処理
はS9以下の第1の割り込み処理28に移行し、S15
が終わると、戻り先処理に移行する。つまりS23に戻
る。
【0124】またS23の動作中にS19によって第2
の割り込みが発生するとソフトウエアの処理はS20以
下の第2の割り込み処理29に移行し、S22が終る
と、戻り先処理に移行する。つまりS23に戻る。
【0125】次に本発明の実施形態2の誤り訂正装置に
おける具体的動作を図34〜37を用いて説明する。
【0126】前提条件としては従来例、本発明の実施形
態1と同じ条件である。終了フラグ35は図38(a)
の状態となっている。 (TS3001)S1により第1のアドレス計算手段2
がシーケンスの先頭のアドレスを計算する。
【0127】このとき、0セクタなので求めるアドレス
は0x0であり、この値をDMAアドレスレジスタ23
に設定する。この結果図24(e)となる。 (TS3002)S3によりDMA起動手段4がDMA
起動レジスタ22に1を設定する。
【0128】このことにより、DMA転送装置21はD
MA転送を開始し、ハードウエアとしての処理はS16
に進み、ソフトウエアの処理はS23に進む。 (TS3003)S23により終了判定手段36が終了
フラグ35を参照し、0のままなのでS23の間を繰り
返す。 (TH3003)S16により再起動装置26が、DM
A起動レジスタ22に値が設定されたので、S2を起動
する。 (TH3004)S2により第2のアドレス計算手段3
がQシーケンスの列の先頭アドレスを計算する。いま、
転送対象の列は0なのでQシーケンスのオフセットアド
レスは(数式6)を適用して、0x0が得られる。さら
にDMAアドレスレジスタ23に設定されている値は0
x0なので先頭アドレスは0x0が求まる。 (TH3005)S5によりDMA転送装置21がDM
Aアドレスレジスタ23に設定されたアドレスつまりア
ドレス0x0番地からQシーケンスの規則にしたがって
シンドローム演算装置17にデータを転送する。 (TH3006)S6によりシンドローム演算装置17
がDMA転送装置21によって転送されてきたデータに
対してシンドロームを計算する。その結果1と2を得
る。 (TH3007)S13によりシンドローム判定装置3
1がシンドローム結果が0であるかどうかを判定し、0
でないのでS7に進む。 (TH3008)S7によりシンドローム演算装置17
によって計算されたシンドローム結果をシンドロームレ
ジスタ19に格納する。つまり1と2がシンドロームレ
ジスタ19に格納される。 (TH3009)S17により第1の割り込み発生装置
33がCPU装置16に割り込みを発生させ、ソフトウ
エアの処理である第1の割り込み処理28が動作する
(S23からS9に進む)。ハードウエアの処理はS1
8に進む。 (TH3010)S18により、列カウント装置32
が、列カウンタ14を参照し、値が−1なので加算した
結果0を列カウンタ14に書き戻す。この結果図23
(b)となる。 (TH3011)S4により、列カウント装置32が、
列カウンタ14を参照し、値が0であるので、S16に
進む。 (TS3004)S9により割り込み前処理手段7が汎
用レジスタの待避等、割り込みの前処理を行う。 (TS3005)S10によりシンドローム取得手段8
がシンドローム結果をシンドロームレジスタ19から結
果1と2を取得する。
【0129】このことによりハードウエア動作のS16
を起動する。本説明においてTH3012以下のハード
ウエア動作とTS3006以下のソフトウエア動作が同
時進行する。 (TH3012)TS3005とTH3011によりハ
ードウエアの処理はS16においてS2を起動する条件
を満たし、ハードウエアの処理においてS2を起動す
る。 (TS3006)S12によりシンドローム格納手段1
0がシンドローム取得手段8によって取得したシンドロ
ーム結果を、シンドロームバッファ15に格納する。そ
の結果シンドロームバッファ15には結果1と2が格納
される。 (TS3007)S14によりエラー訂正手段12がシ
ンドロームバッファ15に格納された値1と2をもとに
エラー訂正を行う。 (TS3008)S15により割り込み後処理手段13
が、汎用レジスタの復帰等、割り込みの後処理を行う。
処理は戻り先処理に戻る。つまりS23に戻る。 (TS3009)S23により終了フラグ35が0であ
るため終了フラグ35が1になるまでS23を繰り返
す。 (TH3013)転送対象の列は1列目でエラーを含む
ので同様に、TH3005以降の処理を繰り返す。
【0130】次に転送対象の列が2列目でエラーを含ま
ない場合について述べる。説明は図35のL3から始め
る。
【0131】この時点で列カウンタ14は1で図23
(c)になっている。終了フラグ35は0であり、図3
8(a)のようになっている。 (TH3014)シンドローム判定装置31によってシ
ンドローム結果が0でないことを判定し、かつシンドロ
ーム取得手段8によってシンドロームレジスタ19から
結果を取得されたことによって、S16において再起動
装置26がS2を起動する。 (TH3015)S2により第2のアドレス計算手段3
がQシーケンスの列の先頭アドレスを計算する。いま、
転送対象の列は2なのでQシーケンスのオフセットアド
レスは(数式6)を適用して、0xacが得られる。さ
らにDMAアドレスレジスタ23に設定されている値は
0x0なので先頭アドレスは0xacが求まる。 (TH3016)S5によりDMA転送装置21がDM
Aアドレスレジスタ23に設定されたアドレスつまりア
ドレス0xac番地からQシーケンスの規則にしたがっ
てシンドローム演算装置17にデータを転送する。 (TH3017)S6によりシンドローム演算装置17
がDMA転送装置21によって転送されてきたデータに
対してシンドロームを計算する。その結果0と0を得
る。 (TH3018)S13によりシンドローム判定装置3
1がシンドローム結果が0であるかどうかを判定し、0
なのでS18に進む。 (TH3019)S18により、列カウント装置32
が、列カウンタ14を参照し、値が1なので加算した結
果2を列カウンタ14に書き戻す。この結果図23
(d)となる。 (TH3020)S4により、列カウント装置32が、
列カウンタ14を参照し、値が2であるので、S16に
進む。 (TH3021)次の列は3列目であり、エラーのない
データであるので同様にTH3014〜TH3020の
処理を繰り返す。
【0132】次に転送対象の列が最終列(25列目)で
エラーを含む場合について述べる。図の説明は図36の
L4から始める。この時点で列カウントは24であり、
図23(e)となっている。また、終了フラグ35は0
であり、図38(a)となっている。 (TH3022)シンドローム判定装置31によってシ
ンドローム結果が0であることを判定したのでS16に
おいて再起動装置26がS2を起動する。 (TH3023)S2により第2のアドレス計算手段3
がQシーケンスの列の先頭アドレスを計算する。いま、
転送対象の列は25なのでQシーケンスのオフセットア
ドレスは(数式6)を適用して、0x866が得られ
る。さらにDMAアドレスレジスタ23に設定されてい
る値は0x0なので先頭アドレスは0x866が求ま
る。 (TH3024)S5によりDMA転送装置21がDM
Aアドレスレジスタ23に設定されたアドレスつまりア
ドレス0x866番地からQシーケンスの規則にしたが
ってシンドローム演算装置17にデータを転送する。 (TH3025)S6によりシンドローム演算装置17
がDMA転送装置21によって転送されてきたデータに
対してシンドロームを計算する。その結果5と6を得
る。 (TH3026)S13によりシンドローム判定装置3
1がシンドローム結果が0であるかどうかを判定し、0
でないのでS7に進む。 (TH3027)S7によりシンドローム演算装置17
によって計算されたシンドローム結果をシンドロームレ
ジスタ19に格納する。つまり5と6がシンドロームレ
ジスタ19に格納される。 (TH3028)S17により第1の割り込み発生装置
34がCPU装置16に割り込みを発生させ、ソフトウ
エアの処理である第1の割り込み処理28が動作する
(S23からS9に進む)。ハードウエアの処理はS1
8に進む。 (TH3029)S18により、列カウント装置32
が、列カウンタ14を参照し、値が24なので加算した
結果25を列カウンタ14に書き戻す(図23
(f))。 (TH3030)S4により、列カウント装置32が、
列カウンタ14を参照し、値が25であるので(最終列
を示す値)、S19に進む。 (TH3031)第2の割り込み発生装置34がCPU
装置16に割り込みを発生させ、ソフトウエアの処理で
ある第2の割り込み処理29が動作する(S20に進
む)。 (TS3010)S9により割り込み前処理手段7が汎
用レジスタの待避等、割り込みの前処理を行う。 (TS3011)S10によりシンドローム取得手段8
がシンドローム結果をシンドロームレジスタ19から結
果5と6を取得する。
【0133】このことによりハードウエア動作のS16
を起動する。このとき、転送は最終列を転送終了してい
るのでハードウエアの動作はS16でループしている。
ソフトウエア動作はS12を起動する。 (TS3012)S12によりシンドローム格納手段1
0がシンドローム取得手段8によって取得したシンドロ
ーム結果を、シンドロームバッファ15に格納する。そ
の結果シンドロームバッファ15には結果5と6が格納
される(図25(e))。 (TS3013)S14によりエラー訂正手段12がシ
ンドロームバッファ15に格納された値5と6をもとに
エラー訂正を行う。 (TS3014)S15により割り込み後処理手段13
が、汎用レジスタの復帰等、割り込みの後処理を行う。
処理は戻り先処理に戻る。つまりS23に戻る。 (TS3015)TH3031よりS20が動作し、割
り込み前処理手段7が汎用レジスタの待避等、割り込み
の前処理を行う。 (TS3016)S21により終了フラグ設定手段30
が終了フラグ35に終了を示す値1を設定する(図38
(b))。 (TS3017)S22により割り込み後処理手段13
が、汎用レジスタの復帰等、割り込みの後処理を行い、
戻り先処理(S23)に戻る。 (TS3018)S23により終了フラグ35が1であ
るため処理を終了する。
【0134】図29、30のT3の期間に対して図3
5、36のT4の期間では、シンドローム結果が0(エ
ラーがない)の場合において、割り込み処理が動作する
ことなく、無駄な判定処理(図28〜31におけるS1
3)が省かれている。さらに、転送中の列をカウントす
る処理S11が省かれている。
【0135】このことにより、実施形態2において割り
込み処理において、シンドローム結果が0のときのシン
ドローム判定手段11の起動を省くことができ、割り込
み処理がPシーケンスの場合は26回、Qシーケンスの
場合は43回、計69回入ることがなくなり、エラーが
発生した回数だけ割り込みが発生する結果となり、割り
込み処理を短縮する結果となる。
【0136】しかし、図35、36において1列のDM
A転送、シンドローム計算中にエラーがない場合は、T
4で示すようにCPUはアイドル状態にある。そして、
もともとエラーの少ないデータに対して誤り訂正処理を
行う時はこのT4で示すCPUのアイドル状態は非常に
長くなる。
【0137】また、実施形態2において、シンドローム
結果が得られ、シンドロームレジスタ19に格納され、
シンドローム取得手段8によって取り出されると次のD
MA転送が起動されてしまい、シンドローム演算装置1
7によって、またすぐに次のシンドローム演算結果が得
られ、シンドロームレジスタ19に書き込まれてしま
う。そのためシンドロームレジスタ19に格納される
と、すぐにシンドローム取得手段8によってシンドロー
ム結果を取り出さなければならなかった。
【0138】もし、シンドローム演算結果がシンドロー
ムレジスタ19に得られ、シンドローム取得手段8によ
ってすぐに取り出されなければ次のDMA起動が行われ
ないこととなり、全体処理の遅延が発生してしまうこと
となる。
【0139】そして例えば、エラー訂正処理中に優先順
位の高い割り込みが入ると、このような理由から全体の
エラー訂正処理時間の遅延が発生してしまうという問題
がおこる。そのため、エラー訂正処理の優先順位は下げ
ることができなかった。
【0140】もし、エラー訂正処理の優先順位を下げて
しまうと、優先順位の高い処理の割り込みが入り、エラ
ー訂正処理全体の遅延が発生してしまい、その上エラー
がないときは逆にCPU装置16のアイドル状態が存在
することとなり、せっかくのCPU装置16のアイドル
状態が無駄になってしまう。
【0141】図39は本発明の実施形態3における誤り
訂正装置の構成図を示すものである。以下、図39にお
いて本発明の実施形態2と異なる点について述べる。
【0142】37はシンドロームカウント判定手段で、
シンドロームカウンタ40を参照し、値が1以上かどう
かを判定するものである。38はシンドロームカウント
手段で、シンドロームスタック39にシンドロームの結
果が蓄えられたら、シンドロームカウンタ40の値を1
加算し、エラー訂正手段12を起動し終ったら1減算す
るものである。39はシンドロームスタックで、シンド
ローム格納手段10によってシンドローム結果を蓄えて
おくバッファであり、シンドローム格納手段10が起動
するごとに、シンドローム結果を後入れ先出しまたは先
入れ先出しの順序でデータを積まれていくものである。
40はシンドロームカウンタでシンドロームスタック3
9にシンドローム結果が蓄えられている個数を格納する
変数である。42は優先順位選択手段で、現時点で、処
理しなければならないソフトウエア処理のうち、もっと
も優先順位の高い処理を選択し、その処理を実行するも
のである。
【0143】本発明の実施形態3の命令記憶装置1に格
納されている処理手段として、シンドロームカウント判
定手段37、シンドロームカウント手段38、シンドロ
ームカウンタ40、優先順位選択手段42、が加わって
おり、さらにシンドロームバッファ15はシンドローム
スタック39に入れ替わっている。
【0144】さらに、第1の割り込み処理28の構成要
素としてシンドロームカウント手段38が新たに加わっ
ている。すなわち、命令記憶装置1に格納されている処
理手段としては、第1のアドレス計算手段2、DMA起
動手段4、優先順位選択手段42、シンドロームカウン
ト判定手段37、エラー訂正手段12、シンドロームカ
ウント手段38、終了判定手段36、第1の割り込み処
理28、第2の割り込み処理29、終了フラグ35、シ
ンドロームスタック39、シンドロームカウンタ40か
ら構成される。
【0145】第1の割り込み処理28は、割り込み前処
理手段7、シンドローム取得手段8、シンドローム格納
手段10、シンドロームカウント手段38、割り込み後
処理手段13から構成される。
【0146】前述のように構成された実施形態3の誤り
訂正装置の動作を、図40のフローチャートを用いて説
明する。 ソフトウエアの動作: (S1)第1のアドレス計算手段2がシーケンスの先頭
のアドレスを計算し、DMAアドレスレジスタ23に設
定する。アドレス計算式は(数式4)または(数式5)
であらわされる。 (S3)DMA起動手段4がDMA起動レジスタ22に
1を設定する。
【0147】このことにより、DMA転送装置21はD
MA転送を開始し、ハードウエアとしての処理はS16
に進み、ソフトウエアの処理はS23に進む。
【0148】これは図40のD1の動作に当たる。 (S24)優先順位選択手段42が、現時点で、処理し
なければならないソフトウエア処理のうち、もっとも優
先順位の高い処理を選択する。
【0149】ここで、優先順位選択する具体的な方法
は、例えば、各処理とその配置アドレスが図24のよう
に、配置されていたとする。図46のIVAR0〜IV
AR3は割り込みベクトルレジスタであり、CPU装置
16に含まれている。それぞれレベル0〜レベル3の割
り込みが発生した時にジャンプする先のアドレスを格納
しておく。優先順位はレベル0がもっとも高く、レベル
3がもっとも低い。
【0150】図46(a)ではレベル0には処理1の先
頭アドレス、レベル1にはエラー訂正処理の先頭アドレ
ス、レベル2には第1の割り込み処理28の先頭アドレ
ス、レベル3には第2の割り込み処理29の先頭アドレ
スが格納されている。そして、処理中に、レベルの高い
割り込みが入れば、その割り込みレベルに対応する割り
込みベクトルレジスタに書かれているアドレスにジャン
プする。
【0151】以上のようにして、優先順位の高い処理が
選択され、その処理に対して実行する。 (S25)優先順位選択手段42が、選択された処理が
エラー訂正処理であるかあるいは現時点で実行すべき処
理がない場合はS27に進み、優先順位の高い実行すべ
き処理が存在し、それがエラー訂正処理でなければ、S
26に進む。 (S26)優先順位選択手段42が、優先順位の高い処
理を実行する。 (S27)シンドロームカウント判定手段37が、シン
ドロームカウンタ40を参照し、値が0より大きけれ
ば、S14(エラー訂正手段12)を起動する。そうで
なければS23に進む。 (S28)エラー訂正手段12を起動したあとなので、
シンドロームカウント手段38が、シンドロームカウン
タ40の値を1減算する。 (S23)終了判定手段36が終了フラグ35を参照
し、終了フラグ35に終了を示す値1が設定されていれ
ば、処理を終了する。そうでなければS24に戻る。 ハードウエアの動作: (S16)再起動装置26がDMA起動レジスタ22に
値が設定されたか、あるいはシンドローム判定装置31
がシンドローム結果が0であることを判定したか、ある
いはシンドローム結果が0でないことを判定した場合で
あってもシンドローム取得手段8によってシンドローム
レジスタ19から結果を取得されたかのいずれか1つの
条件を満たした時、S2を起動する。上記の3つの条件
のいずれも起こらない間はS16を繰り返す。 (S2)第2のアドレス計算装置がPシーケンスまたは
Qシーケンスの列のオフセットアドレスを計算し、DM
Aアドレスレジスタ23に設定されたアドレスと加えて
先頭アドレスを求める。
【0152】アドレス計算式はCD−ROMにおいてP
シーケンスの場合は(数式9)、Qシーケンスの場合は
(数式6)、DVDにおいて内符号訂正の場合は(数式
12)、内符号訂正の場合は(数式15)であらわされ
る。
【0153】この結果S2が1回起動するごとにQシー
ケンスの場合は16進表現で0x0、0x56、0xa
c、0x102、...、0x866となる(i=0〜
25)。Pシーケンスの場合は0x0、0x2、0x
4、0x8、...、0x54となる(i=0〜4
2)。 (S5)DMA転送装置21がDMAアドレスレジスタ
23に設定されたアドレスからシンドローム演算装置1
7にデータを転送する。 (S6)シンドローム演算装置17がDMA転送装置2
1によって転送されてきたデータに対してシンドローム
を計算する。 (S13)シンドローム判定装置31がシンドローム結
果が0であるかどうかを判定し、0でなければS7に進
み、0であればS18に進む。 (S7)シンドローム演算装置17によって計算された
シンドローム結果をシンドロームレジスタ19に格納す
る。 (S17)第1の割り込み発生装置33がCPU装置1
6に割り込みを発生させ、ソフトウエアの処理は第1の
割り込み処理28が動作する(S9に進む)。ハードウ
エアの処理はS18に進む。
【0154】これは図22のD3の動作に当たる。 (S18)列カウント装置32が、列カウンタ14を参
照し、1を加算し、再び列カウンタ14に書き戻す。 (S4)列カウント装置32が、列カウンタ14を参照
し、転送中の列が最終列であればS19に進み、そうで
なければS16に進む。 (S19)第2の割り込み発生装置34がCPU装置1
6に割り込みを発生させ、ソフトウエアの処理である第
2の割り込み処理29が動作する(S20に進む)。
【0155】これは図22のD5の動作に当たる。 第1の割り込み処理28の動作: (S9)割り込み前処理手段7が汎用レジスタの待避
等、割り込みの前処理を行う。 (S10)シンドローム取得手段8がシンドローム結果
をシンドロームレジスタ19から取得する。このことに
よりハードウエア動作のS16を起動する。
【0156】これは図40のD4の動作に当たる。 (S12)シンドローム格納手段10がシンドローム取
得手段8によって取得したシンドローム結果を、シンド
ロームスタック39に格納するものである。 (S29)シンドローム格納手段10が起動したあとな
ので、シンドロームカウント手段38が、シンドローム
カウンタ40の値を1加算する。 (S15)割り込み後処理手段13が、汎用レジスタの
復帰等、割り込みの後処理を行う。 第2の割り込み処理29の動作: (S20)割り込み前処理手段7が汎用レジスタの待避
等、割り込みの前処理を行う。 (S21)終了フラグ設定手段30が終了フラグ35に
終了を示す値1を設定する。 (S22)割り込み後処理手段13が、汎用レジスタの
復帰等、割り込みの後処理を行う。
【0157】以上のうちS1、S3、S24、S25、
S26、S27、S28、S23、S9、S10、S1
2、S29、S15、S20、S21、S22までがソ
フトウエアで実現される処理であり、以上のうちS1〜
S23はソフトウエアのメインの処理、S9〜S15ま
でが第1の割り込み処理28、S20〜S22までが第
2の割り込み処理29に当たる。S16、S2、S5、
S6、S13、S7、S17、S18、S19はハード
ウエアで実現しているDMA転送装置21、シンドロー
ム演算装置17の動作である。
【0158】以上のうち、ハードウエアの処理手順、第
2の割り込み処理29の処理手順は実施形態2での処理
手順と同じであるが、ソフトウエアのメイン処理と第1
の割り込み処理28が異なる。
【0159】次に本発明の実施形態3の誤り訂正装置に
おける具体的動作を図41〜45を用いて説明する。
【0160】前提条件としては従来例、本発明の第1、
第2の実施形態と同じ条件である。 (T4001)S1により第1のアドレス計算手段2が
シーケンスの先頭のアドレスを計算する。
【0161】このとき、0セクタなので求めるアドレス
は0x0であり、この値をDMAアドレスレジスタ23
に設定する(図24(e))。 (T4002)S3によりDMA起動手段4がDMA起
動レジスタ22に1を設定する。
【0162】このことにより、DMA転送装置21はD
MA転送を開始し、ハードウエアとしての処理はS16
に進み、ソフトウエアの処理はS24に進む。 (TS4003)S24により、優先順位選択手段42
が、現時点で、処理しなければならないソフトウエア処
理がないのでS25に進む。 (TS4004)S25により、同様に現時点で、処理
しなければならないソフトウエア処理がないのでS27
に進む。 (TS4005)S27により、シンドロームカウント
判定手段37が、シンドロームカウンタ40を参照し、
値が0であるので、S23に進む。 (TS4006)S23により終了判定手段36が終了
フラグ35を参照し、0のままなのでS24に戻る。 ハードウエアの動作: T4002からのつづき (TH4003)S16により再起動装置26が、DM
A起動レジスタ22に値が設定されたので、S2を起動
する。 (TH4004)S2により第2のアドレス計算手段3
がQシーケンスの列の先頭アドレスを計算する。いま、
転送対象の列は0なのでQシーケンスのオフセットアド
レスは(数式6)を適用して、0x0が得られる。さら
にDMAアドレスレジスタ23に設定されている値は0
x0なので先頭アドレスは0x0が求まる。 (TH4005)S5によりDMA転送装置21がDM
Aアドレスレジスタ23に設定されたアドレスつまりア
ドレス0x0番地からQシーケンスの規則にしたがって
シンドローム演算装置17にデータを転送する。 (TH4006)S6によりシンドローム演算装置17
がDMA転送装置21によって転送されてきたデータに
対してシンドロームを計算する。その結果1と2を得
る。 (TH4007)S13によりシンドローム判定装置3
1がシンドローム結果が0であるかどうかを判定し、0
でないのでS7に進む。 (TH4008)S7によりシンドローム演算装置17
によって計算されたシンドローム結果をシンドロームレ
ジスタ19に格納する。つまり1と2がシンドロームレ
ジスタ19に格納される。 (TH4009)S17により第1の割り込み発生装置
33がCPU装置16に割り込みを発生させ、ソフトウ
エアの処理である第1の割り込み処理28が動作する
(S23からS9に進む)。ハードウエアの処理はS1
8に進む。 (TH4010)S18により、列カウント装置32
が、列カウンタ14を参照し、値が−1なので加算した
結果0を列カウンタ14に書き戻す(図23(b))。 (TH4011)S4により、列カウント装置32が、
列カウンタ14を参照し、値が0であるので、S16に
進む。 第1の割り込み処理28: TH4009のつづき (TS4007)S9により割り込み前処理手段7が汎
用レジスタの待避等、割り込みの前処理を行う。 (TS4008)S10によりシンドローム取得手段8
がシンドローム結果をシンドロームレジスタ19から結
果1と2を取得する。
【0163】このことによりハードウエア動作のS16
を起動する。本説明においてTH4012以下のハード
ウエア動作とTS4009以下のソフトウエア動作が同
時進行する。 (TS4009)S12によりシンドローム格納手段1
0がシンドローム取得手段8によって取得したシンドロ
ーム結果を、シンドロームスタック39に格納する。そ
の結果シンドロームバッファ15には結果1と2が格納
される。
【0164】その結果(図48(b))となる。図48
(b)において、底から列番号、0次のシンドローム、
1次のシンドローム結果が積み重なっており、スタック
の先頭と底にはそれぞれ、TOP、BTMで示すポイン
タを示している。そしてシンドローム結果を格納する時
はTOPの指す位置からシンドローム結果を積み重ね、
エラー訂正のときは、BTMを指す位置からデータを取
り出して処理する。つまりこの例においてスタックは先
入れ先出しの方法で積み重ねられる。 (TS4010)S29により、シンドローム格納手段
10が起動したあとなので、シンドロームカウント手段
38が、シンドロームカウンタ40の値を1加算する。 (TS4011)S15により割り込み後処理手段13
が、汎用レジスタの復帰等、割り込みの後処理を行う。
処理は戻り先処理に戻る。
【0165】このとき、実際にはS24−>S25−>
S26−>S24か、S24−>S25−>S27−>
(S14−>S28−>)S23−>S24のループ内
のいずれかに戻り、再びS24に到達する。 (TH4012)TS3012とTH3011によりハ
ードウエアの処理はS16においてS2を起動する条件
を満たし、ハードウエアの処理においてS2を起動す
る。 (TH4013)転送対象の列は1列目でエラーを含む
ので同様に、TH4005、TH4006、TH400
7とたどり、TH4008ではシンドローム結果3と4
かシンドロームレジスタ19に格納される。そしてTH
4009によりハードウエアの処理とソフトウエアが同
時に進行する。
【0166】このときハードウエアはTH4010に進
み、TH4010で列カウンタ14の値を1にする。そ
してTH4011を経て再びS16に戻る(図23
(c))。ソフトウエアはTS4007〜TS4011
とたどる。途中TS4009ではシンドローム結果3と
4がシンドロームスタック39に積まれる。その結果図
48(c)となる。
【0167】次に転送対象の列が2列目でエラーを含ま
ない場合について述べる。図42のL5から説明を始め
る。この時点で列カウンタ14は1(図23(c))、
終了フラグ35は0である(図38(a))。
【0168】このときハードウエアは以下に述べるTH
4014〜TH4021の動作を行い、それと並行して
ソフトウエアが前列の割り込み処理(TS4009〜T
S4011)の動作を行っている。また、このときシン
ドロームカウンタ40は2になっている。 ハードウエアの動作: (TH4014)シンドローム判定装置31によってシ
ンドローム結果が0でないことを判定し、かつシンドロ
ーム取得手段8によってシンドロームレジスタ19から
結果を取得されたことによって、S16において再起動
装置26がS2を起動する。 (TH4015)S2により第2のアドレス計算手段3
がQシーケンスの列の先頭アドレスを計算する。いま、
転送対象の列は2なのでQシーケンスのオフセットアド
レスは(数式6)を適用して、0xacが得られる。さ
らにDMAアドレスレジスタ23に設定されている値は
0x0なので先頭アドレスは0xacが求まる。 (TH4016)S5によりDMA転送装置21がDM
Aアドレスレジスタ23に設定されたアドレスつまりア
ドレス0xac番地からQシーケンスの規則にしたがっ
てシンドローム演算装置17にデータを転送する。 (TH4017)S6によりシンドローム演算装置17
がDMA転送装置21によって転送されてきたデータに
対してシンドロームを計算する。その結果0と0を得
る。 (TH4018)S13によりシンドローム判定装置3
1がシンドローム結果が0であるかどうかを判定し、0
なのでS18に進む。 (TH4019)S18により、列カウント装置32
が、列カウンタ14を参照し、値が1なので加算した結
果2を列カウンタ14に書き戻す(図23(d))。 (TH4020)S4により、列カウント装置32が、
列カウンタ14を参照し、値が2であるので、S16に
進む。 (TH4021)次の列は3列目であり、エラーのない
データであるので同様にTH4014〜TH4020の
処理を繰り返す。 ソフトウエアの動作:前列の割り込み処理、TS400
9からTS4011の動作を行っている。 (TS4012)S24により、優先順位選択手段42
が、現時点で、処理しなければならないソフトウエア処
理が処理1なので処理1を選択し、S25に進む。 (TS4013)S25により、同様に現時点で、処理
しなければならないソフトウエア処理は処理1なのでS
26に進む。 (TS4014)S26により、処理1を実行し、S2
4に進む。
【0169】以下同様に、現時点で実行すべき優先順位
の高い処理が存在すれば、TS4012〜TS4014
を繰り返し、優先順位の高い処理がなければ、TS40
03〜TS4006の処理を繰り返す。 (TS4015)S24により、優先順位選択手段42
が、現時点で、エラー訂正処理をしなければならないの
でS25に進む。 (TS4016)S25により、同様に現時点で、処理
しなければならないソフトウエア処理がエラー訂正なの
でS27に進む。 (TS4017)S27により、シンドロームカウント
判定手段37が、シンドロームカウンタ40を参照し、
値が2であるので、S14に進む。 (TS4018)S14によりエラー訂正手段12がシ
ンドロームスタック39に格納された値1と2をもとに
エラー訂正を行う。 (TS4019)S28によりエラー訂正手段12を起
動したあとなので、シンドロームカウント手段38が、
シンドロームカウンタ40の値を1減算する。その結果
シンドロームカウンタ40は1となる(図48
(d))。 (TS4020)S23により終了フラグ35が0であ
るためS24に戻る。 (TS4021)同様にTS4015〜TS4020の
処理を繰り返す。
【0170】次に転送対象の列が最終列(25列目)で
エラーを含む場合について述べる。この時点で列カウン
トは24で図23(e)となっており、終了フラグ35
は0であり、図38(a)となっている。
【0171】説明は図43のL6から説明を始める。 (TH4022)シンドローム判定装置31によってシ
ンドローム結果が0以外であることを判定したのでS1
6において再起動装置26がS2を起動する。 (TH4023)S2により第2のアドレス計算手段3
がQシーケンスの列の先頭アドレスを計算する。いま、
転送対象の列は25なのでQシーケンスのオフセットア
ドレスは数式6を適用して、0x866が得られる。さ
らにDMAアドレスレジスタ23に設定されている値は
0x0なので先頭アドレスは0x866が求まる。 (TH4024)S5によりDMA転送装置21がDM
Aアドレスレジスタ23に設定されたアドレスつまりア
ドレス0x866番地からQシーケンスの規則にしたが
ってシンドローム演算装置17にデータを転送する。 (TH4025)S6によりシンドローム演算装置17
がDMA転送装置21によって転送されてきたデータに
対してシンドロームを計算する。その結果5と6を得
る。 (TH4026)S13によりシンドローム判定装置3
1がシンドローム結果が0であるかどうかを判定し、0
でないのでS7に進む。 (TH4027)S7によりシンドローム演算装置17
によって計算されたシンドローム結果をシンドロームス
タック39に格納する。つまり5と6がシンドロームレ
ジスタ19に格納される。 (TH4028)S17により第1の割り込み発生装置
33がCPU装置16に割り込みを発生させ、ソフトウ
エアの処理である第1の割り込み処理28が動作する
(S24からS9に進む)。ハードウエアの処理はS1
8に進む。 (TH4029)S18により、列カウント装置32
が、列カウンタ14を参照し、値が24なので加算した
結果25を列カウンタ14に書き戻す(図23
(f))。 (TH4030)S4により、列カウント装置32が、
列カウンタ14を参照し、値が25であるので(最終列
を示す値)、S19に進む。 (TH4031)第2の割り込み発生装置34がCPU
装置16に割り込みを発生させ、ソフトウエアの処理で
ある第2の割り込み処理29が動作する。TS4033
につづく。 (TS4022)S9により割り込み前処理手段7が汎
用レジスタの待避等、割り込みの前処理を行う。 (TS4023)S10によりシンドローム取得手段8
がシンドローム結果をシンドロームレジスタ19から結
果5と6を取得する。
【0172】このことによりハードウエア動作のS16
を起動する。このとき、転送は最終列を転送終了してい
るのでハードウエアの動作はS16でループしている。
ソフトウエア動作はS12を起動する。 (TS4024)S12によりシンドローム格納手段1
0がシンドローム取得手段8によって取得したシンドロ
ーム結果を、シンドロームスタック39に格納する。そ
の結果シンドロームスタック39には結果5と6が格納
される。その結果図48(e)となる。 (TS4025)S29により、シンドローム格納手段
10が起動したあとなので、シンドロームカウント手段
38が、シンドロームカウンタ40の値を1加算する。
この結果シンドロームカウンタ40は1となる。 (TS4026)S15により割り込み後処理手段13
が、汎用レジスタの復帰等、割り込みの後処理を行う。
処理は戻り先処理に戻る。
【0173】このとき、実際にはS24−>S25−>
S26−>S24か、S24−>S25−>S27−>
(S14−>S28−>)S23−>S24のループ内
のいずれかに戻り、再びS24に到達する。 (TS4027)S24により、優先順位選択手段42
が、現時点で、エラー訂正処理をしなければならないの
でS25に進む。 (TS4028)以下同様にTS4017〜TS402
0と同等の処理を行う。ここで第2の割り込みが入る (TS4029)TH4031よりS20が動作し、割
り込み前処理手段7が汎用レジスタの待避等、割り込み
の前処理を行う。 (TS4030)S21により終了フラグ設定手段30
が終了フラグ35に終了を示す値1を設定する。その結
果図38(b)となる。 (TS4031)S22により割り込み後処理手段13
が、汎用レジスタの復帰等、割り込みの後処理を行い、
戻り先処理(S24)に戻る。 (TS4032)以下S25、S27、S23と進む。 (TS4033)S23により終了フラグ35が1であ
るため処理を終了する。
【0174】図41〜45において、優先順位選択手段
42によって、優先順位の高い処理を優先して起動し、
優先順位の高い処理がない場合に、エラー訂正処理を行
うことにより、本来エラー訂正を行う時刻に優先順位の
高い割り込みが入った場合において、全体の誤り訂正処
理時間が延びてしまうことなく、CPUのアイドル状態
にエラー訂正を行うこととなり、CPUのアイドル状態
を有効に使うことができる。しかしながら、最後の列に
おいてエラーがある場合において、第1の割り込みと第
2の割り込みが入り、なおかつエラー訂正処理を行わな
ければならないので、第2の割り込み処理29あるい
は、エラー訂正が待たされるという問題点がある。ま
た、図46によると第1の割り込み処理28をレベル
2、第2の割り込み処理29をレベル3に設定してある
が、別の処理(これを処理2とする)を入れる必要があ
り、なおかつ、割り込みベクトルレジスタの個数は限ら
れているので、割り込みベクトルレジスタの個数以上に
ソフトウエアの処理がある場合は、いくつかの処理を1
つの処理としてまとめ、1つの割り込みベクトルレジス
タに先頭アドレスを設定し、一つにまとめた処理の先頭
で割り込み要因を判別し、各処理に分岐するということ
が必要になる。そこで、第1の割り込み処理28と第2
の割り込み処理29を1つにする方法が考えられる。
【0175】図1は本発明の実施形態4における誤り訂
正装置の構成図を示すものである。この図は第1の割り
込み処理28と第2の割り込み処理29を1つにする方
法により考えられた誤り訂正装置の図である。
【0176】以下、図1において本発明の実施形態3と
異なる点について述べる。図1においてまず、割り込み
要因判別手段41が加わっている。41は割り込み要因
判別手段で、発生した割り込みが第1の割り込みである
か第2の割り込みであるかあるいは両方であるかを判別
するものである。第1の割り込み処理28と第2の割り
込み処理29にわかれていたのが割り込み処理6に統一
されている。割り込み処理6(請求項14記載の割り込
み処理手段に相当)の構成要素は割り込み前処理手段
7、シンドローム取得手段8、シンドローム格納手段1
0、割り込み要因判別手段41、シンドロームカウント
手段38、終了フラグ設定手段30、割り込み後処理手
段13から構成される。
【0177】図2は本発明の実施形態4における誤り訂
正装置のフローチャート(その1)である。割り込み処
理6以外は実施形態3における誤り訂正装置のフローチ
ャートと同じものであり、詳細の説明は省略する。図2
は、実施形態3において2つの割り込み処理をまとめて
1つの割り込み処理6にしたときのフローチャートの図
であり、これについて説明する。 (S9)S17またはS29により割り込みが入り、割
り込み前処理手段7が汎用レジスタの待避等、割り込み
の前処理を行う。 (S30)割り込み要因判別手段41が割り込み要因を
判別し、第1の割り込みであると判別した時は、シンド
ローム取得手段8、シンドローム格納手段10、シンド
ロームカウント手段38を起動する。
【0178】第2の割り込みであると判別した時は、終
了フラグ設定手段30を起動する。両方の割り込みが入
ったと判断した時は、シンドローム取得手段8、シンド
ローム格納手段10、シンドロームカウント手段38、
終了フラグ設定手段30を起動する。 (S10)シンドローム取得手段8がシンドローム結果
をシンドロームレジスタ19から取得する。このことに
よりハードウエア動作のS16を起動する。これは図2
のD3に当たる。 (S12)シンドローム格納手段10がシンドローム取
得手段8によって取得したシンドローム結果を、シンド
ロームスタック39に格納するものである。 (S29)シンドローム格納手段10が起動したあとな
ので、シンドロームカウント手段38が、シンドローム
カウンタ40の値を1加算する。 (S21)終了フラグ設定手段30が終了フラグ35に
終了を示す値1を設定する。 (S15)割り込み後処理手段13が、汎用レジスタの
復帰等、割り込みの後処理を行う。
【0179】図4〜8は以上のフローチャートにしたが
って動作したタイミングチャートである。
【0180】図4〜8において、第1の割り込みが入る
と、割り込み処理6のなかで、割り込み要因判別手段4
1が、シンドローム結果がシンドロームレジスタ19に
格納されたことによって発生した割り込みであることを
判別した後、シンドローム取得手段8がシンドローム結
果をシンドロームレジスタ19から取得するので、T5
の分だけDMAの再起動が遅れ、全体としてエラーの回
数×T5の時間だけ遅れることとなる。そこでこれを改
善した割り込み処理6のフローチャートが図3となる。
【0181】次にこの図に関して説明する。図において
同様に割り込み処理6以外は実施形態3における誤り訂
正装置のフローチャートと同じものであり、詳細の説明
は省略する。 (S9)S17またはS29により割り込みが入り、割
り込み前処理手段7が汎用レジスタの待避等、割り込み
の前処理を行う。 (S10)シンドローム取得手段8がシンドローム結果
をシンドロームレジスタ19から取得する。このことに
よりハードウエア動作のS16を起動する。
【0182】これは図9、10のD3の動作に当たる。 (S12)シンドローム格納手段10がシンドローム取
得手段8によって取得したシンドローム結果を、シンド
ロームスタック39に格納するものである。 (S30)割り込み要因判別手段41が割り込み要因を
判別し、第1の割り込みであると判別した時は、シンド
ロームカウント手段38を起動する。
【0183】第2の割り込みであると判別した時は、終
了フラグ設定手段30を起動する。両方の割り込みが入
ったと判断した時は、シンドロームカウント手段38、
終了フラグ設定手段30を起動する。 (S29)シンドローム格納手段10が起動したあとな
ので、シンドロームカウント手段38が、シンドローム
カウンタ40の値を1加算する。 (S21)終了フラグ設定手段30が終了フラグ35に
終了を示す値1を設定する。 (S15)割り込み後処理手段13が、汎用レジスタの
復帰等、割り込みの後処理を行う。
【0184】次に本発明の実施形態4の誤り訂正装置に
おける図3のフローチャートに基づいた具体的動作を図
9〜13を用いて説明する。前提条件としては従来例、
本発明の実施形態1、実施形態2、実施形態3と同じ条
件である。
【0185】また、各処理の優先順位を図47に示す。
図47ではレベル0には処理1の先頭アドレス、レベル
1にはエラー訂正処理の先頭アドレス、レベル2には割
り込み処理6の先頭アドレス、レベル3には処理2の先
頭アドレスが格納されている。そして、処理中に、レベ
ルの高い割り込みが入れば、その割り込みレベルに対応
する割り込みベクトルレジスタに書かれているアドレス
にジャンプする。
【0186】以上のようにして、優先順位の高い処理が
選択され、その処理に対して実行する。 (T6001)S1により第1のアドレス計算手段2が
シーケンスの先頭のアドレスを計算する。
【0187】このとき、0セクタなので求めるアドレス
は0x0であり、この値をDMAアドレスレジスタ23
に設定する(図24(e))。 (T6002)S3によりDMA起動手段4がDMA起
動レジスタ22に1を設定する。
【0188】このことにより、DMA転送装置21はD
MA転送を開始し、ハードウエアとしての処理はS16
に進み、ソフトウエアの処理はS24に進む。 (TS6003)S24により、優先順位選択手段42
が、現時点で、処理しなければならないソフトウエア処
理がないのでS25に進む。 (TS6004)S25により、同様に現時点で、処理
しなければならないソフトウエア処理がないのでS27
に進む。 (TS6005)S27により、シンドロームカウント
判定手段37が、シンドロームカウンタ40を参照し、
値が0であるので、S23に進む。 (TS6006)S23により終了判定手段36が終了
フラグ35を参照し、0のままなのでS24に戻る。 (TS6013)S24により、優先順位選択手段42
が、現時点で、処理しなければならないソフトウエア処
理が処理1なので処理1を選択し、S25に進む。 (TS6014)S25により、同様に現時点で、処理
しなければならないソフトウエア処理は処理1なのでS
26に進む。 (TS6015)S26により、処理1を実行し、S2
4に進む。
【0189】以下同様に、現時点で実行すべき優先順位
の高い処理が存在すれば、TS6013〜TS6015
を繰り返し、優先順位の高い処理がなければ、TS60
03〜TS6006の処理を繰り返す。 ハードウエアの動作: T6002からのつづき (TH6003)S16により再起動装置26が、DM
A起動レジスタ22に値が設定されたので、S2を起動
する。 (TH6004)S2により第2のアドレス計算手段3
がQシーケンスの列の先頭アドレスを計算する。いま、
転送対象の列は0なのでQシーケンスのオフセットアド
レスは(数式6)を適用して、0x0が得られる。さら
にDMAアドレスレジスタ23に設定されている値は0
x0なので先頭アドレスは0x0が求まる。 (TH6005)S5によりDMA転送装置21がDM
Aアドレスレジスタ23に設定されたアドレスつまりア
ドレス0x0番地からQシーケンスの規則にしたがって
シンドローム演算装置17にデータを転送する。 (TH6006)S6によりシンドローム演算装置17
がDMA転送装置21によって転送されてきたデータに
対してシンドロームを計算する。その結果1と2を得
る。 (TH6007)S13によりシンドローム判定装置3
1がシンドローム結果が0であるかどうかを判定し、0
でないのでS7に進む。 (TH6008)S7によりシンドローム演算装置17
によって計算されたシンドローム結果をシンドロームレ
ジスタ19に格納する。つまり1と2がシンドロームレ
ジスタ19に格納される。 (TH6009)S17により第1の割り込み発生装置
34がCPU装置16に割り込みを発生させ、ソフトウ
エアの処理である第1の割り込み処理28が動作する
(S23からS9に進む)。
【0190】ハードウエアの処理はS18に進む。 (TH6010)S18により、列カウント装置32
が、列カウンタ14を参照し、値が−1なので加算した
結果0を列カウンタ14に書き戻す(図23(b))。 (TH6011)S4により、列カウント装置32が、
列カウンタ14を参照し、値が0であるので、S16に
進む。 第1の割り込み処理28: TH6009のつづき (TS6007)S9により割り込み前処理手段7が汎
用レジスタの待避等、割り込みの前処理を行う。 (TS6008)S10によりシンドローム取得手段8
がシンドローム結果をシンドロームレジスタ19から結
果1と2を取得する。
【0191】このことによりハードウエア動作のS16
を起動する。本説明においてTH4012以下のハード
ウエア動作とTS4011以下のソフトウエア動作が同
時進行する。 (TS6009)S12によりシンドローム格納手段1
0がシンドローム取得手段8によって取得したシンドロ
ーム結果を、シンドロームスタック39に格納する。そ
の結果シンドロームバッファ15には結果1と2が格納
される。その結果図48(b)となる。 (TS6010)S30により、割り込み要因判別手段
41が割り込み要因を判別し、第1の割り込みであるの
で、S29を起動する。 (TS6011)S29により、シンドローム格納手段
10が起動したあとなので、シンドロームカウント手段
38が、シンドロームカウンタ40の値を1加算する。 (TS6012)S15により割り込み後処理手段13
が、汎用レジスタの復帰等、割り込みの後処理を行う。
処理は戻り先処理に戻る。
【0192】このとき、実際にはS24−>S25−>
S26−>S24か、S24−>S25−>S27−>
(S14−>S28−>)S23−>S24のループ内
のいずれかに戻り、再びS24に到達する。 (TH6012)TS4012とTH4011によりハ
ードウエアの処理はS16においてS2を起動する条件
を満たし、ハードウエアの処理においてS2を起動す
る。 (TH6013)転送対象の列は1列目でエラーを含む
ので同様に、TH6005、TH6006、TH600
7とだどり、TH6008ではシンドローム結果3と4
かシンドロームレジスタ19に格納される。そしてTH
6009によりハードウエアの処理とソフトウエアが同
時に進行する。
【0193】このときハードウエアはTH6010に進
み、TH6010で列カウンタ14の値を1にする。そ
してTH6011を経て再びS16に戻る。ソフトウエ
アはTS6007〜TS6012とたどる。途中TS6
008ではシンドローム結果3と4がシンドロームスタ
ック39に積まれる。その結果図48(c)となる。
【0194】次に転送対象の列が2列目でエラーを含ま
ない場合について述べる。この時点で列カウンタ14は
1(図23(c))、終了フラグ35は0である(図3
8(a))。
【0195】このときハードウエアは以下に述べるTH
6014〜TH6021の動作を行い、それと並行して
ソフトウエアがTS6009以下の動作を行う。また、
このときシンドロームカウンタ40は2になっている。 ハードウエアの動作: (TH6014)シンドローム判定装置31によってシ
ンドローム結果が0でないことを判定し、かつシンドロ
ーム取得手段8によってシンドロームレジスタ19から
結果を取得されたことによって、S16において再起動
装置26がS2を起動する。 (TH6015)S2により第2のアドレス計算手段3
がQシーケンスの列の先頭アドレスを計算する。いま、
転送対象の列は2なのでQシーケンスのオフセットアド
レスは(数式6)を適用して、0xacが得られる。さ
らにDMAアドレスレジスタ23に設定されている値は
0x0なので先頭アドレスは0xacが求まる。 (TH6016)S5によりDMA転送装置21がDM
Aアドレスレジスタ23に設定されたアドレスつまりア
ドレス0xac番地からQシーケンスの規則にしたがっ
てシンドローム演算装置17にデータを転送する。 (TH6017)S6によりシンドローム演算装置17
がDMA転送装置21によって転送されてきたデータに
対してシンドロームを計算する。その結果0と0を得
る。 (TH6018)S13によりシンドローム判定装置3
1がシンドローム結果が0であるかどうかを判定し、0
なのでS18に進む。 (TH6019)S18により、列カウント装置32
が、列カウンタ14を参照し、値が1なので加算した結
果2を列カウンタ14に書き戻す(図23(d))。 (TH6020)S4により、列カウント装置32が、
列カウンタ14を参照し、値が2であるので、S16に
進む。 (TH6021)次の列は3列目であり、エラーのない
データであるので同様にTH6014〜TH6020の
処理を繰り返す。 ソフトウエアの動作: (TS6017)S24により、優先順位選択手段42
が、現時点で、エラー訂正処理をしなければならないの
でS25に進む。 (TS6018)S25により、同様に現時点で、処理
しなければならないソフトウエア処理がエラー訂正なの
でS27に進む。 (TS6019)S27により、シンドロームカウント
判定手段37が、シンドロームカウンタ40を参照し、
値が2であるので、S14に進む。 (TS6020)S14によりエラー訂正手段12がシ
ンドロームスタック39に格納された値1と2をもとに
エラー訂正を行う。 (TS6021)S28によりエラー訂正手段12を起
動したあとなので、シンドロームカウント手段38が、
シンドロームカウンタ40の値を1減算する。その結果
シンドロームカウンタ40は1となる。 (TS6022)S23により終了フラグ35が0であ
るためS24に戻る。同様にTS6016〜TS602
1の処理を繰り返す。
【0196】次に転送対象の列が最終列(25列目)で
エラーを含む場合について述べる。この時点で列カウン
トは24で、図23(e)となっており、終了フラグ3
5は0で図38(a)となっている。 (TH6022)シンドローム判定装置31によってシ
ンドローム結果が0であることを判定したのでS16に
おいて再起動装置26がS2を起動する。 (TH6023)S2により第2のアドレス計算手段3
がQシーケンスの列の先頭アドレスを計算する。いま、
転送対象の列は25なのでQシーケンスのオフセットア
ドレスは(数式6)を適用して、0x866が得られ
る。さらにDMAアドレスレジスタ23に設定されてい
る値は0x0なので先頭アドレスは0x866が求ま
る。 (TH6024)S5によりDMA転送装置21がDM
Aアドレスレジスタ23に設定されたアドレスつまりア
ドレス0x866番地からQシーケンスの規則にしたが
ってシンドローム演算装置17にデータを転送する。 (TH6025)S6によりシンドローム演算装置17
がDMA転送装置21によって転送されてきたデータに
対してシンドロームを計算する。その結果5と6を得
る。 (TH6026)S13によりシンドローム判定装置3
1がシンドローム結果が0であるかどうかを判定し、0
でないのでS7に進む。 (TH6027)S7によりシンドローム演算装置17
によって計算されたシンドローム結果をシンドロームレ
ジスタ19に格納する。つまり5と6がシンドロームレ
ジスタ19に格納される。 (TH6028)S17により第1の割り込み発生装置
34がCPU装置16に割り込みを発生させ、ソフトウ
エアの処理である第1の割り込み処理28が動作する
(S24からS9に進む)。
【0197】ハードウエアの処理はS18に進む。 (TH6029)S18により、列カウント装置32
が、列カウンタ14を参照し、値が24なので加算した
結果25を列カウンタ14に書き戻す(図23
(f))。 (TH6030)S4により、列カウント装置32が、
列カウンタ14を参照し、値が25であるので(最終列
を示す値)、S19に進む。 (TH6031)第2の割り込み発生装置34がCPU
装置16に割り込みを発生させ、ソフトウエアの処理で
ある第2の割り込み処理29が動作する。TS4034
につづく。 (TS6022)S9により割り込み前処理手段7が汎
用レジスタの待避等、割り込みの前処理を行う。 (TS6023)S10によりシンドローム取得手段8
がシンドローム結果をシンドロームレジスタ19から結
果5と6を取得する。
【0198】このことによりハードウエア動作のS16
を起動する。このとき、転送は最終列を転送終了してい
るのでハードウエアの動作はS16でループしている。
【0199】ソフトウエア動作はS12を起動する。 (TS6024)S12によりシンドローム格納手段1
0がシンドローム取得手段8によって取得したシンドロ
ーム結果を、シンドロームスタック39に格納する。そ
の結果シンドロームスタック39には結果5と6が格納
される(図25(e))。 (TS6025)S30により、割り込み要因判別手段
41が割り込み要因を判別し、第1の割り込みと第2の
割り込みが入っていると判別したので、S29を起動す
る。 (TS6026)S29により、シンドローム格納手段
10が起動したあとなので、シンドロームカウント手段
38が、シンドロームカウンタ40の値を1加算する。
【0200】この結果シンドロームカウンタ40は1と
なる。 (TS6027)S21により終了フラグ設定手段30
が終了フラグ35に終了を示す値1を設定する(図38
(b))。 (TS6028)S15により割り込み後処理手段13
が、汎用レジスタの復帰等、割り込みの後処理を行う。
処理は戻り先処理に戻る。
【0201】このとき、実際にはS24−>S25−>
S26−>S24か、S24−>S25−>S27−>
(S14−>S28−>)S23−>S24のループ内
のいずれかに戻り、再びS24に到達する。 (TS6029)S24により、優先順位選択手段42
が、現時点で、エラー訂正処理をしなければならないの
でS25に進む。
【0202】以下同様にTS6015〜TS6018と
同等の処理を行う。 (TS6030)S23により終了フラグ35が1であ
るため処理を終了する。
【0203】この図9〜13において、図4〜8にみら
れたT5の分のDMAの再起動の遅れがなくなり、第1
の割り込みと第2の割り込みが同時入った場合の割り込
み前処理、割り込み後処理手段13を削減することがで
きる。
【0204】
【発明の効果】以上のように本発明は、第2のアドレス
計算装置がシーケンスの列の先頭アドレスを計算し、デ
ータ転送装置24が、第2のアドレス計算装置が計算し
たアドレスからシンドローム演算装置17にデータを転
送し、再起動装置26が、DMA起動手段がDMA起動
レジスタ22に値を設定されるか、あるいはシンドロー
ム取得手段8によってシンドロームレジスタ19からシ
ンドローム結果を取得されたことを条件としてデータ転
送装置24を起動することにより、シーケンスの1列ご
とに割り込みが入るたびに、次のシーケンスの列のアド
レスを計算し、DMA設定手段がDMA起動の設定する
という処理を省くことができ、シンドローム判定装置3
1が、シンドローム計算装置18が計算したシンドロー
ム結果が0かどうかを判別し、0でないとき割り込み発
生装置を起動し、0のとき、前記再起動装置26を起動
し、列カウント装置32が、シーケンス転送における転
送中の列をカウントし、転送中の列が最終列であれば割
り込みを発生し、そうでなければ再起動装置26を起動
し、割り込み発生装置が、シンドローム判定装置31に
よって、シンドローム結果が0以外であるとき、割り込
みを発生させることにより、シンドローム結果が0の場
合においてのシンドローム判定手段11の起動がなくな
り、この場合において割り込み処理6が動作することが
なくなり、シンドロームスタック39にシンドローム結
果が蓄えられている個数を格納する変数であるシンドロ
ームカウンタ40と、シンドローム演算装置17で得ら
れた複数の演算結果を格納することが可能な領域を備え
たシンドロームスタック39を備え、シンドローム格納
手段10が、シンドロームの演算結果を後入れ先だしま
たは先入れ先だしの順序でシンドロームスタック39に
データを積み、シンドロームカウント手段38が、シン
ドロームスタック39にシンドロームの結果が格納され
るかあるいはエラー訂正手段12を起動し終ったらシン
ドロームカウンタ40の値を加減算し、シンドロームカ
ウント判定手段37が、シンドロームカウンタ40の値
が1以上であり、かつ優先順位選択手段42が優先順位
の高い処理がないことを判断した場合に、エラー訂正手
段12を起動することにより、本来エラー訂正を行う時
刻に優先順位の高い割り込みが入った場合において、全
体の誤り訂正処理時間が延びてしまうことなく、CPU
のアイドル状態にエラー訂正処理を行うことができ、シ
ンドローム取得手段8がシンドロームレジスタ19から
シンドローム結果を取得し、再起動装置26が、シンド
ローム取得手段8によってシンドロームレジスタ19か
らシンドローム結果を取得されたことを条件としてデー
タ転送装置24を起動し、割り込み要因判別手段41
が、発生した割り込みがシンドロームの結果が0以外の
時に発生する割り込みであるか、シーケンス転送の終了
割り込みであるかあるいはその両方であるかを判別し、
割り込み処理6が、前記割り込み要因判別手段41より
も先に前記シンドローム取得手段8を起動することによ
り、少なくとも2種類以上の割り込みによって同一の割
り込み処理を起動する場合において、DMAの再起動の
間隔を短縮することができ、2種類以上の割り込みが同
時入った場合に、割り込み前処理手段7、割り込み後処
理手段13を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態4における誤り訂正装置の構
成図
【図2】本発明の実施形態4における誤り訂正装置のフ
ローチャート(その1)
【図3】本発明の実施形態4における誤り訂正装置のフ
ローチャート(その2)
【図4】図2のフローチャートに基づくタイミングチャ
ート
【図5】図2のフローチャートに基づくタイミングチャ
ート
【図6】図2のフローチャートに基づくタイミングチャ
ート
【図7】図2のフローチャートに基づくタイミングチャ
ート
【図8】図2のフローチャートに基づくタイミングチャ
ート
【図9】図3のフローチャートに基づくタイミングチャ
ート
【図10】図3のフローチャートに基づくタイミングチ
ャート
【図11】図3のフローチャートに基づくタイミングチ
ャート
【図12】図3のフローチャートに基づくタイミングチ
ャート
【図13】図3のフローチャートに基づくタイミングチ
ャート
【図14】CD−ROMにおけるデータフォーマットの
【図15】DVDにおけるデータフォーマットの図
【図16】従来の誤り訂正装置の構成図
【図17】従来の誤り訂正装置のフローチャート
【図18】従来の誤り訂正装置のタイミングチャート
【図19】従来の誤り訂正装置のタイミングチャート
【図20】従来の誤り訂正装置のタイミングチャート
【図21】従来の誤り訂正装置のタイミングチャート
【図22】従来の誤り訂正装置のタイミングチャート
【図23】列カウンタの遷移図
【図24】DMAアドレスレジスタの図
【図25】シンドロームバッファの遷移図
【図26】本発明の実施形態1における誤り訂正装置の
構成図
【図27】本発明の実施形態1における誤り訂正装置の
フローチャート
【図28】実施形態1の誤り訂正装置におけるタイミン
グチャート
【図29】実施形態1の誤り訂正装置におけるタイミン
グチャート
【図30】実施形態1の誤り訂正装置におけるタイミン
グチャート
【図31】実施形態1の誤り訂正装置におけるタイミン
グチャート
【図32】本発明の実施形態2における誤り訂正装置の
構成図
【図33】本発明の実施形態2における誤り訂正装置の
フローチャート
【図34】実施形態2の誤り訂正装置におけるタイミン
グチャート
【図35】実施形態2の誤り訂正装置におけるタイミン
グチャート
【図36】実施形態2の誤り訂正装置におけるタイミン
グチャート
【図37】実施形態2の誤り訂正装置におけるタイミン
グチャート
【図38】終了フラグの遷移図
【図39】本発明の実施形態3における誤り訂正装置の
構成図
【図40】本発明の実施形態3における誤り訂正装置の
フローチャート
【図41】実施形態3の誤り訂正装置におけるタイミン
グチャート
【図42】実施形態3の誤り訂正装置におけるタイミン
グチャート
【図43】実施形態3の誤り訂正装置におけるタイミン
グチャート
【図44】実施形態3の誤り訂正装置におけるタイミン
グチャート
【図45】実施形態3の誤り訂正装置におけるタイミン
グチャート
【図46】各処理の配置アドレスと割り込みベクトルレ
ジスタの図
【図47】各処理の配置アドレスと割り込みベクトルレ
ジスタの図
【図48】シンドロームスタックとシンドロームカウン
タの遷移図
【符号の説明】
1 命令記憶装置 2 第1のアドレス計算手段 3 第2のアドレス計算手段 4 DMA起動手段 5 列判定手段 6 割り込み処理 7 割り込み前処理手段 8 シンドローム取得手段 9 列カウント手段 10 シンドローム格納手段 11 シンドローム判定手段 12 エラー訂正手段 13 割り込み後処理手段 14 列カウンタ 15 シンドロームバッファ 16 CPU装置 17 シンドローム演算装置 18 シンドローム計算装置 19 シンドロームレジスタ 20 割り込み発生装置 21 DMA転送装置 22 DMA起動レジスタ 23 DMAアドレスレジスタ 24 データ転送装置 25 データ記憶装置 26 再起動装置 27 第2のアドレス計算装置 28 第1の割り込み処理 29 第2の割り込み処理 30 終了フラグ設定手段 31 シンドローム判定装置 32 列カウント装置 33 第1の割り込み発生装置 34 第2の割り込み発生装置 35 終了フラグ 36 終了判定手段 37 シンドロームカウント判定手段 38 シンドロームカウント手段 39 シンドロームスタック 40 シンドロームカウンタ 41 割り込み要因判別手段 42 優先順位選択手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−154271(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 13/00 G06F 11/10 330 G11B 20/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データを記憶する記憶装置と列及び行のフォーマットで前記記憶装置に格納された前
    記データを取り出し シンドロームを計算するシンドロー
    ム演算装置と、 前記シンドローム演算装置にデータをDMA転送するD
    MA転送装置と、 前記シンドローム演算装置の演算結果を保持するシンド
    ローム記憶装置と、CPUと、 前記DMA転送装置にDMA転送を起動する再起動装置
    び前記列又は行の先頭アドレスを計算するアドレス計算
    装置と、 前記CPUが前記演算結果を取得することを条件として前
    記CPUで前記演算結果に基いて前記データの誤り訂正
    処理を行うと共に、 前記アドレス計算装置の計算したアドレスから前記再起
    動装置によりDMA転送することで転送されたデータを
    前記シンドローム演算装置でシンドローム演算処理を行
    う、 誤り訂正装置。
  2. 【請求項2】前記DMA転送装置は、 DMA転送の転送元のアドレスを保持するDMAアドレ
    ス記憶装置と、 前記CPUで前記データフォーマットであるセクタ又はペ
    ージの先頭アドレスを計算し前記先頭アドレスを前記D
    MAアドレス記憶装置に格納してDMA転送を起動する
    DMA起動手段をさらに備える、請求項1記載の誤り訂
    正装置。
  3. 【請求項3】前記シンドローム演算装置は更にシンドロ
    ーム計算装置の計算結果が0であるかどうかを判定する
    シンドローム判定装置と、 前記CPUに割り込み処理を実行させる割り込み発生装置
    をさらに備え、 前記シンドローム判定装置が0以外と判定した場合に
    は、前記割り込み発生装置によって前記CPUでエラー訂
    正処理を行い、 前記シンドローム判定装置が0と判定した場合には、前
    記CPUでエラー訂正処理を行わない、請求項1〜2いず
    れか一に記載の誤り訂正装置。
  4. 【請求項4】前記シンドローム演算装置は、 シーケンスの列を保持する列カウンタと、 転送中の前記シーケンスの列をカウントする列カウント
    装置とをさらに備え、 前記列カウンタの値が最終列である場合は前記CPUでの
    エラー訂正処理を終了させ、 前記列カウンタの値が最終列でない場合は、 前記CPUにエラー訂正処理を実行させ、 前記シンドローム演算装置で前記DMA転送装置の再起
    動で転送されたデータのシンドローム演算処理を行う、
    請求項1〜3いずれか一に記載の誤り訂正装置。
  5. 【請求項5】前記誤り訂正装置は、 前記シンドローム演算装置の演算結果において得られた
    少なくとも2つ以上の演算結果を保持するシンドローム
    スタックを備え前記シンドローム演算装置の演算結果を
    後入れ先出しあるいは先入れ先出しの順序で前記シンド
    ロームスタックに格納し、 前記演算結果を前記シンドロームスタックに格納したこ
    とを条件として前記DMA転送装置のDMA転送を前記
    再起動装置により起動する、請求項1〜4いずれか一に
    記載の誤り訂正装置。
  6. 【請求項6】前記誤り訂正装置は、 前記シンドロームスタックに格納されているシンドロー
    ムの演算結果の個数を保持するシンドロームカウンタ
    と、 前記シンドローム演算装置の演算結果を前記シンドロー
    ムスタックに格納する際に前記シンドロームカウンタを
    カウントアップし、前記エラー訂正の動作の度に前記シ
    ンドロームカウンタをカウントダウンするシンドローム
    カウント手段とをさらに備える、請求項5項に記載の誤
    り訂正装置。
  7. 【請求項7】前記誤り訂正装置は、 前記CPUでの処理の優先順位に基いて、前記エラー訂正
    又は前記エラー訂正以外の処理の一方を選択的にCPUに
    動作させる優先順位選択手段を備え、 前記優先順位選択手段は、 前記CPUでエラー訂正処理が終了した際に、 前記エラー訂正処理よりも優先順位の高い処理がない場
    合は前記CPUで前記エラー訂正処理を繰り返し動作さ
    せ、 前記エラー訂正処理よりも優先順位の高い処理がある場
    合は前記優先順位の高い 処理を前記CPUに実行させる、
    請求項1〜6いずれか一に記載の誤り訂正装置
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