JP3344200B2 - データ処理システム上で実行される複雑なソフトウェア機能の単一制御のための可変コンピュータ・アイコン - Google Patents

データ処理システム上で実行される複雑なソフトウェア機能の単一制御のための可変コンピュータ・アイコン

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、複雑なソフトウェ
ア機能を実行するデータ処理システムに関する。より詳
細には、本発明は、可変コンピュータ・アイコンを使っ
てデータ処理システムで実行される複雑なソフトウェア
機能の単一の調節可能な制御を行うためのシステムおよ
び方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】情報検索システムにおける文書の識別、
保険補償範囲の計算、投資の選択、プロセス変更の評価
など、多数のパラメータに基づいて複雑なソフトウェア
機能を実行する多くのデータ処理システムは、その複雑
なソフトウェア機能のパラメータ設定のため一組の制御
を利用している。システムのユーザは、複雑な機能から
所望の結果を得るために、それぞれ個々の制御の動作を
理解しなければならない。複数のパラメータを含むその
ような複雑な機能のための最終ユーザ・インターフェー
スは、通常各パラメータごとに１つの制御からなり、そ
れにより、ユーザは、それぞれのパラメータが何を表
し、許容可能な設定が何で、それらの組み合わさせた効
果が何であるかを理解しなければならない。これらの制
御は、種類、すなわち尺度、値域、定義域、細分性、お
よび効果が異なることがある。たとえば、探索要求をワ
ードとフレーズで行なうことができる情報検索システム
では、ユーザに通常、大／小文字の区別、語形変化、ワ
ードの近接度（フレーズ内のワード間の許容できる距
離）などのパラメータのリストが示される。一般にこの
ような検索システムは使用が容易ではなく、暫く使わな
いとしばしば再学習が必要になる。さらに、そのような
システムでは、検索結果の厳密さを容易に制御すること
ができない。
【０００３】従来の技術において、米国特許第４８７９
６４８号、およびその継続出願である第５２０６９４９
号明細書は、データ・ベース全体を探索する目的で所望
の項目およびカテゴリを制御するために、限られた数の
制御キー入力、１つのスクロール・キー、および１つの
選択キーをユーザが活動化させるだけでよい、探索項目
またはデータ・セットの表示方法を開示している。
【０００４】米国特許第５１９５０３４号は、ストラテ
ジを探索するために「ファジー」の概念を応用すること
を開示している。この特許は、複数のソート可能キーを
使用する、探索を実行するためのデータ処理システムを
開示している。それぞれのソート可能キーに、英字キー
値、補助記号（diacritic）キー値、大／小文字キー
値、特殊文字キー値が割り当てられる。探索の基準を指
定する際に４つのキー値をすべて指定することができ、
それにより、所望の英字文字列用の所望の英字値、補助
記号値、大／小文字値、および特殊文字値に正確に探索
の焦点を絞ることができる。「ファジー」または「類
似」探索では、所望の英字値とは一致するが１つまたは
複数の他のキー値を無視した文字またはキーが選択され
る。すなわち、たとえば、ユーザの任意選択で、補助記
号を無視することもできるし、大／小文字の区別を無視
することもできる。
【０００５】米国特許第５２６３１７４号明細書では、
ユーザが入力した連続キーストロークによってキースト
ロークに対応する選択範囲を動的に反映するメニューが
表示される、コンピュータ・システム用のメニュー選択
プロセスが開示されている。キーストロークが入力され
ると、入力されたキーストロークに対応する選択肢が即
座に減少し、そのためユーザの選択プロセスが簡素化さ
れると思われる。
【０００６】米国特許第５０２００１９号明細書では、
出力文書が実際に照会の厳密さとに合致しているかどう
か評価する際に、ゼロと１の間の数値から多数の選択肢
をユーザに提供する文書検索システムが開示されてい
る。
【０００７】米国特許第５１８４１２０号明細書では、
メニュー項目の範囲を選択するための選択キーとして感
圧抵抗を使用し、ユーザによる可変圧力をそれに関連付
けて、メニュー項目の選択範囲を制御する、無線電話シ
ステムが開示されている。
【０００８】米国特許第４９１４５６８号明細書、およ
びその継続出願である米国特許第５３０１３３６号明細
書では、図形システムにおいてコンピュータ処理をモデ
ル化するための可変コンピュータ・アイコンを開示して
いる。可変コンピュータ・アイコンは、可変コンピュー
タ・アイコンの設定に従って可変入力データをプロセス
に提供する。これらの特許は、可変コンピュータ・アイ
コンを使って多数のパラメータを結合する方法は開示し
ていない。
【０００９】どの従来技術も、たとえば情報検索、プロ
セス評価、保険や投資のための選択システムに関係する
複雑なソフトウェア機能を実行するデータ処理システム
において個別に設定される複数のパラメータの単一制御
は開示していない。また、従来技術では、様々なパラメ
ータで記述された要求が、その要求に対するデータ処理
システムの出力とどの程度一致するかを判定するために
検討される突合せ機能の厳密さを設定するのに使用でき
る、データ処理システム用の単一情報検索制御を開示し
ていない。
【００１０】単一の制御を使用してソフトウェア機能の
複数のパラメータを設定することにより、そのシステム
の使用、訓練、および理解が改善される。また、単一の
制御なので、アプリケーション機能の制御のためにグラ
フィカル・ユーザ・インターフェース内で消費されるス
ペースが減少する。さらに、ユーザ・インターフェース
に対して見かけ上変更を加えずに、下にある機能を変更
する能力が向上する。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】本発明の１つの目的
は、複数のパラメータを使って複雑なソフトウェア機能
を実行し、それにより単一の制御を使ってパラメータが
変化するときに結果の範囲を提供することができる、改
良型データ処理システムである。
【００１２】もう１つの目的は、データ処理システムへ
のユーザ入力に関して、ある任意の最小出力から最大出
力まで変化する複雑なソフトウェア機能を制御するため
に設定できる、データ処理システム用の単一制御を提供
することである。
【００１３】もう１つの目的は、複雑なソフトウェア機
能を実行した結果の滑らかで様々の変動をもたらす、デ
ータ処理システム用の単一制御を提供することである。
【００１４】もう１つの目的は、複数のパラメータを使
って複雑なソフトウェア機能を実行し、それによりユー
ザが複雑なソフトウェア機能を実行する際に各パラメー
タを制御する操作を理解する必要がないようにする、デ
ータ処理システム用の単一制御である。
【００１５】もう１つの目的は、複数のパラメータを使
用する複雑なソフトウェア機能を実行し、単一制御に影
響を及ぼさずに機能の変更が可能な、データ処理システ
ム用の単一制御を提供することである。
【００１６】もう１つの目的は、システムに対するユー
ザ入力に応じて複雑なソフトウェア機能を制御するため
の調整可能なコンピュータ・アイコンまたはイメージを
提供することである。
【００１７】もう１つの目的は、機能に対する効果が最
小から最大にわたるパラメータ設定を利用して複雑なソ
フトウェア機能の実行を制御する、データ処理システム
内の調整可能なスクロール・バーを提供することであ
る。
【００１８】もう１つの目的は、多数のパラメータを使
って複雑なソフトウェア機能を実行する際に、データ処
理システムの応答を制御する調整可能なスクロール・バ
ーの設定を、そのような設定に関して一貫した形で計算
する方法を提供することである。
【００１９】もう１つの目的は、多数のパラメータを使
って複雑なソフトウェア機能を実行するデータ処理シス
テム内の単一制御要素として、調整可能なスクロール・
バーにおける制御設定を自動的に生成する方法を提供す
ることである。
【００２０】
【課題を解決するための手段】一例では、上記その他の
目的および特徴は、プロセッサと、表示装置と、入出力
装置と、データベースと、可変コンピュータ・アイコン
または関連イメージ、すなわちユーザの制御下にあるス
クロール・バーまたはダイアルを操作するためにプロセ
ッサに命令を提供する記憶プログラムを含む記憶手段と
を備える情報検索システムにおいて達成される。複数の
探索パラメータを使用する検索システムにおいて、アイ
コンは、ユーザが選択した探索の厳密さを表す標徴を有
する。ユーザが可変コンピュータ・アイコンの位置を調
整するとき、検索システムの探索アルゴリズムが、ユー
ザによる可変コンピュータ・アイコンの位置に従って、
探索要求とデータベース項目との突合せを最小から最大
までの範囲の探索の厳密さで制御する。
【００２１】可変コンピュータ・アイコン上の位置は、
情報検索システムの突合せ機能など独立パラメータから
なるソフトウェア機能では自動的に生成することができ
る。この方法は、それぞれのパラメータを最小値から最
大値まで単調に変化させることによって得られるパラメ
ータ設定のテーブルを作成することからなる。情報検索
アイコン上の最大設定Ｓmaxは、探索要求と探索結果の
「ヒット」が最も少ない探索パラメータの組合せにな
る。アイコン上の最小設定Ｓminは、探索要求と探索結
果の「ヒット」が最も多い探索パラメータの組合せにな
る。ＳminとＳmaxはそれぞれ最初と最後のテーブル項目
である。これらの設定で得られる探索の厳密さは、Ｆ
maxとＦminと呼ばれ、多数の探索要求サンプルについて
のこれらの設定による「ヒット」の平均数として推定す
ることができる。したがって、隣接位置間の平均の変化
またはデルタは、ＦmaxとＦmin差をアイコン設定の数で
割ったものになる。この平均デルタは、システムの結果
の滑らかな変動を得るための、隣接位置間の所望の探索
の厳密さの差である。すなわち、平均デルタは、Ｆ max
−Ｆ min であり、ここで、Ｆ max は”ｆ”の最大の応答で
あり、Ｆ min は”ｆ”の最小の応答である。
【００２２】他のパラメータ設定を自動的に生成するた
めに、それぞれの探索パラメータをその最小の厳密さの
設定から最大の厳密さの設定まで単調に変化させる。Ｓ
minから始めて、各パラメータが、その範囲の次の許容
可能な設定まで個別に増分されるとき、平均「ヒット」
数が算出される。平均デルタに最も近い探索の厳密さの
差を生じるパラメータの設定が選択され、テーブルに追
加される。すべてのパラメータがその最大設定Ｓmaxに
達するまで、このプロセスが繰り返される。
【００２３】検索機能の直交態様を支配するある種のパ
ラメータは、組合せパラメータ制御に組み込まれること
はない。その１つの例は、探索を題名や要約などに制限
するために使用される探索範囲パラメータである。この
パラメータは、検索される項目の数に影響を及ぼすが、
探索突合せ機能の厳密さに直接影響を及ぼすことはな
い。このパラメータは、厳密さパラメータと組み合わせ
ることはできず、別々にしておかなければならない。
【００２４】要約すると、コンピュータ・ユーザに、多
数のパラメータ機能を連続かつ可変に調節することがで
きる単一制御を提供するシステムおよび方法を開示す
る。
【００２５】本発明の構成を以下に開示する。 （１） データベースと、システムによって実行される
複雑なソフトウェア機能"ｆ"を制御するための単一制御
としての可変コンピュータ・アイコンとを含むコンピュ
ータ・システムであって、前記システムは、プロセッサ
と、前記プロセッサに結合され、調整可能なコンピュー
タ・アイコンを表示する表示装置と、 前記プロセッサに
結合され、前記データベースに適用可能な複数のパラメ
ータを利用してあるアプリケーション用の複雑なソフト
ウェア機能"ｆ"を定義する制御プログラム命令を記憶す
る記憶手段と、ここで前記複雑なソフトウェア機能"ｆ"
は、前記複数のパラメータに依存する、各パラメータご
とに１つまたは複数の値を提供する手段と、前記プロセ
ッサに結合され、設定を一貫状態となるように並べる手
段と、ここで前記設定は、前記１つまたは複数の値を提
供された各パラメータを複数組み合わせたものである、
及び、 前記プロセッサに結合され、前記可変コンピュー
タ・アイコンを操作して、前記複雑なコンピュータ機
能"ｆ"を実行する手段と、ここで前記可変コンピュータ
・アイコンの位置は、前記一貫状態にそれぞれ対応す
る、 を含み、 それによって、前記複雑なソフトウェア機
能"ｆ"に供給されたパラメータ値と一致するシステム応
答をデータベースから獲得するところの前記コンピュー
タ・システム。 （２） 前記可変コンピュータ・アイコンが、前記パラ
メータ値に対する最大応答または最小応答を表すシステ
ム応答を前記データベースから獲得するように操作され
る、（１）に記載のコンピュータ・システム。 （３） スライダを含む前記可変コンピュータ・アイコ
ンが、前記スライダが前記アイコンを横切って移動する
ときに前記パラメータを前記データベースの最小応答か
ら最大応答まで単調に変化させる、複数の設定を有す
る、（２）に記載のコンピュータ・システム。 （４） 前記スライダがアイコンを横切って移動すると
き、前記複雑なソフトウェア機能"ｆ"に対する前記デー
タベースの応答の厳密さまたは寛容さが制御される、
（３）に記載のコンピュータ・システム。 （５） 前記アイコンが固定した位置細分性"ｎ"を有
し、それぞれの位置が、前記複雑なソフトウェア機能"
ｆ"への入力として提供されるすべてのパラメータの予
め定義された設定に対応する、（４）に記載のコンピュ
ータ・システム。 （６） プロセッサと、可変コンピュータ・アイコンを
有する表示装置と、メモリと、メモリ内に記憶されたデ
ータベースと、入力装置とを有するデータ処理システム
において、システムによって実行される複雑なソフトウ
ェア機能"ｆ"を制御するために単一制御としての可変コ
ンピュータ・アイコン内で設定を生成する方法であっ
て、前記複雑なソフトウェア機能"ｆ"は、前記複数のパ
ラメータに依存し、 前記方法は、 ａ）複数のパラメータの１つまたは複数の値を選択する
段階と、 ｂ）前記機能"ｆ"に対する効果が最小ないし最大になる
各パラメータの位置細分性"ｎ"を選択する段階と、 ｃ）前記選択されたパラメータを使って、前記データベ
ースから"ｆ"に対する最小応答と最大応答を計算する段
階と、 ｄ）前記選択されたパラメータを変更したときのデータ
ベースの応答の変化の平均デルタを、最小応答および最
大応答およびアイコン上の設定の数"ｎ"より計算する段
階と、ここで位置細分性・ｎ・は、アイコン上の設定の
数"ｎ"と同一であり、ここで前記応答は、前記値を選択
された各パラメータを複数組み合わせたものある、 ｅ）各パラメータが前記アイコン上の最小位置
（Ｓmin）から増加したときの"ｆ"の変化を計算して、
前記平均デルタに最も近いデータベース応答を選択する
段階と、 ｆ）前記パラメータの変化が前記平均デルタに最も近い
前記可変コンピュータ・アイコン上の位置を表示する段
階と、及び ｇ）前記可変コンピュータ・アイコン上で最大位置（Ｓ
max）に達するまで上記の段階を繰り返す段階と、を含
む、前記方法。 （７） ｈ）前記複数のパラメータに関して順番にデー
タベースに対する複数の照会を選択する段階と、 ｉ）それぞれの照会を前記データベースと比較して、前
記照会に対するデータベース応答と一致する照会を識別
する段階と、 ｊ）前記データベースと一致するすべての照会について
前記平均データベース応答を計算する段階と、及び ｋ）段階ｃ）への入力として平均データ応答を提供する
段階と、をさらに含む、（６）に記載の方法。 （８） 前記アイコン上のそれぞれの位置が、すべて
の"ｆ"パラメータの予め定義された位置に対応し、かつ
それらの位置がＳmaxとＳminの間で固定した細分性を有
する、（６）に記載の方法。 （９） 前記パラメータに関する前記最小データベース
応答を利用して、前記アイコン上の次の位置として前記
平均デルタに最も近い次のデータ応答を算出する、
（６）に記載の方法。 （１０） 前記データベースが、請求書または文書の形
のテキスト情報である、（７）に記載の方法。本発明の
上記その他の特徴および利点は、添付の図面に示す例示
的実施形態に関する以下のより詳細な説明からさらに明
らかになるであろう。
【００２６】
【発明の実施の形態】図１を参照し、ＩＢＭ ＰＣなど
の従来のデータ処理システム１０は、単一制御要素の使
用に関して複雑なソフトウェア機能を実行するように適
合されている。システムは、ＣＰＵ１２、メモリ１１、
表示装置１４、および標準ＩＢＭキーボード（図示せ
ず）などの入出力装置１６を含む。
【００２７】メモリ１１は、（１）データ処理システム
を制御し、（２）複雑なソフトウェア機能を実行し、
（３）機能を制御する設定を有する可変コンピュータ・
アイコンを生成するための一連の記憶プログラム命令を
含む。メモリには、標準のディスク・オペレーティング
・システム（ＤＯＳ）などのオペレーティング・システ
ム２０、複雑なソフトウェア機能を実行するためのプロ
グラム２４、場合によっては複雑なソフトウェア機能に
よって使用される機能データ２２、および制御設定生成
プログラム２６が含まれている。たとえば、情報検索シ
ステム用のメモリは、ＩＢＭ Ｓｅａｒｃｈ Ｍａｎａ
ｇｅｒなど、テキスト・データベース２２を探索するた
めのデータベース探索プログラムを含む。このデータベ
ースはすべて発行済みの米国特許の形のものでよい。プ
ログラム２６は、図２に示した表示装置１４の画面３０
に表示される可変コンピュータ・アイコン２８と共に使
用される。プログラム２６は、キーボードやマウスなど
の入出力装置１６の制御下で、スライド式メンバ３６を
含むスクロール・バー３４に沿ってアイコン２８上に設
定３２を生成するために使用される。可変コンピュータ
・アイコン２８はスライド式のスクロール・バーとして
示してあるが、アイコンは、ダイアルや他の位置インジ
ケータなど他の形でもよく、それは数字式でもそうでな
くてもよい。
【００２８】通常、複雑なソフトウェア機能は、機能の
効果を制御する複数のパラメータに依存する。たとえ
ば、ワードとフレーズからなる探索要求を可能にする情
報検索システムでは、ユーザは通常、大／小文字の区
別、語形変化、ワード近接度、語順など定義されたパラ
メータのリストが与えられる。本発明によれば、単一制
御２８（図２を参照）を使用して、探索要求がシステム
の応答とどの程度一致するかを決定するために使用され
る突合せ機能の厳密さを設定することができる。制御２
８の最も寛容な設定では、突合せ機能は、探索要求にお
けるワードの大／小文字と語形のバリエーションを認
め、一方厳密な設定では、突合せ一致機能は、ワードが
探索要求に示された通り正確に現れることを要求する。
【００２９】制御２８は、固定した細分性、すなわちそ
れを配置できる設定または位置の数を有する。それぞれ
の位置は、すべての機能パラメータの予め定義された設
定に対応する。各探索パラメータと値域全体にわたって
関連付けられた値は、制御がその最小位置から最大位置
まで移動するとき、システムが「一貫した挙動」で機能
するように、範囲の一端に最小設定、他端に最大設定が
くる線形の順序でなければならない。
【００３０】ユーザが探索要求の結果に満足できないと
きは、スライダを下記のように動かすことができる。
【００３１】一致が多すぎる場合は、スライダを最大厳
密さ位置の方に移動する。
【００３２】一致が少なすぎる場合は、スライダを最小
厳密さ位置の方に移動する。
【００３３】スライダを最大厳密さ位置の方に移動する
と、以前に検索した条項のサブセットを検索することが
保証される。スライダを最小厳密さ位置の方に移動する
と、以前に検索した条項のスーパーセットを検索するこ
とが保証される。これが、「一貫した挙動」の意味であ
る。
【００３４】実施形態の例として、次のように定義され
た大／小文字の区別、語形変化、ワード近接度、および
語順の制御パラメータを使用して、ワードおよびフレー
ズのリストを含む探索要求が可能な、情報検索システム
を検討する。
【００３５】大／小文字の区別 探索要求ワードと記憶されているデータベースのテキス
ト・ワードの間の大文字小文字の違いが重要かどうかを
指示するために使用される。たとえば、男女平等憲法修
正案（Equal Rights Amendment）についての論文に興味
があるユーザは、大／小文字の区別をオンにして探索要
求＊ＥＲＡ＊を入力し、"ＥＲＡ"と"ｅｒａ"など大文字
と小文字が違うものは一致と見なさないと指示すること
ができる。 可能な設定：オフ＝０、オン＝１
【００３６】語形変化 動詞の時制の違い、および名詞の単数複数の違いを無視
するかどうかを示すために使用される。たとえば、夜行
性で飛行する哺乳類のコウモリ（bat）に興味があるユ
ーザは、語形変化をオフにして探索要求「コウモリ（ba
t）」を入力し、「打撃（batting）」や「打った（batt
ed）」などのワードを含む野球関係の条項の突き合わせ
を避けることができる。 可能な設定：オフ＝０、オン＝１
【００３７】ワード近接度（フレーズ中での） ソース・テキスト中で一致と見なすことのできる、探索
要求フレーズ中でワード間に介在するワードの最大数を
設定するために使用される。たえとば、「ソーラ・シス
テム（solar system）に関する条項に興味があるユーザ
は、ワード近接度をゼロに選択し、「ソーラ・セルを利
用してシステムに電力を供給した（Solar cells were u
sed to power the system）」のような文を含む条項の
突き合わせを避ける。 可能な設定：０、１、２、３、４、無限大
【００３８】語順（フレーズ中での） 探索要求フレーズ中のワードが指定の順序で現れる必要
があるかどうかを示すために使用される。たとえば、
「計算理論（Computing theory）」に興味のあるユーザ
が、「計算の理論（Theory of Computing）」のような
フレーズを一致させるために、語順を「オフ」にするこ
とができる。 可能な設定：オフ＝０、オン＝１
【００３９】これらのパラメータで４８通りの設定が可
能である。制御マーカ２８は、以下の理由により、それ
らの設定をすべてを含むことはできない。
【００４０】まず、すべての設定が意味があるわけでは
ない。たとえば、ワード近接度を「無限大」（すなわ
ち、フレーズを構成するワードがどれだけ離れていても
よい）に設定したユーザは、探索要求中で与えられた語
順が維持されるかどうかは余り気にしない。
【００４１】すべての設定の順序付けが、前述の一貫挙
動を保証できるわけではない。たとえば、次の設定を考
えてみる。 設定１：Ｓ１＝（大／小文字の区別＝０、語形変化＝
０、．．．） 設定２：Ｓ２＝（大／小文字の区別＝１、語形変化＝
１、．．．）
【００４２】この２つの設定にどんな順序が選択されて
も、一貫挙動を達成することはできない。たとえば、次
の２つの文書を含むデータベースを考えてみる。 文書Ａ：「アップル・コンピュータ社が行った発表は株
価の上昇を招いた（The announcement made by Apple c
omputer Company led to a rise in stock）」。 文書Ｂ：「リンゴの値段は高くなると予想される（The
price of apples isexpected to rise）」。
【００４３】探索要求−"apple"を考えてみる。設定Ｓ
１の場合は、文書Ａが検索され、一方設定Ｓ２の場合
は、文書Ｂが検索される。したがって、この２つの設定
がどんな順序で並べられても、まったく異なる１組の文
書が検索される。これは、パラメータ設定の制御位置へ
の割当てが簡単でないことの証拠である。理想的には、
エンド・ユーザにとっての各設定の有用性と機能全体に
対する各設定の効果を考慮してこれらの割当てを行うの
が熟練した専門家であろう。
【００４４】図３に、ある探索機能について可能なパラ
メータ設定の割当てを示す。
【００４５】図４と図５を参照すると、これから説明す
るプロセスを使用して、一貫状態を満たすことを保証す
る図３の探索パラメータ設定を自動的に作成することが
できる。図４と図５について説明する前に、以下のよう
に、いくつかの用語を定義しなければならない。 ｆ＝ 機能 ｎ＝ 機能制御の細分性（アイコン上の設定
の数） Ｓ１．．．Ｓｎ＝パラメータ設定 ｍ＝ パラメータの数 ｐ（ｉ，ｊ）＝ ｊ番目の位置にあるパラメータｉの値
【００４６】それぞれの位置のパラメータの設定は以下
のとおりである。 Ｓ１＝［ｐ（１，１），ｐ（２，１）．．．ｐ（ｍ，
１）］ Ｓ２＝［ｐ（１，２），ｐ（２，２）．．．ｐ（ｍ，
２）］ ．．． Ｓｎ＝［ｐ（１，ｎ），ｐ（２，ｎ）．．．ｐ（ｍ，
ｎ）］
【００４７】次の関係を満たす必要がある。 ｆ（Ｓ１）＜ｆ（Ｓ２）＜．．．＜ｆ（Ｓｎ） （上記の例で述べた一貫状態） ｐ（ｉ，１）＜＝ｐ（ｉ，２）＜＝．．．＜＝ｐ（ｉ，
ｎ）または ｐ（ｉ，１）＞＝ｐ（ｉ，２）＞＝．．．ｐ（ｉ，ｎ） （パラメータｉが機能ｆと逆の関係にあるかどうかによ
って決まる）
【００４８】図４を参照して、所与の１組のパラメータ
設定における探索の厳密さを測定するプロセスを説明す
る。操作４００で、大きな１組の探索要求Ｑ1，
Ｑ2，．．．，Ｑnがプロセスへの入力として提供され
る。操作４０２で、第１探索要求へのポインタ・インデ
ックスがセットされる。上記１組の探索パラメータ４０
４、すなわち、大／小文字の区別、語形変化、ワード近
接度、および語順が、比較操作４０６への入力として提
供される。また、テキスト・データベース４０８も操作
４０６への入力として提供される。操作４０６で、指定
のパラメータを与えられた各探索要求Ｑ1．．．Ｑnを、
データベース４０８に記憶された項目と突き合わせて比
較する。操作４１０で、パラメータの点で探索要求と一
致するデータベース項目の数が記憶される。比較操作４
１２で、すべての探索要求が処理されたかを判定す
る。"ＮＯ"状態のときは、操作４１４を開始して、操作
４０８を次の探索要求に増分する。すべての探索要求が
処理し終わると、操作４１２が"ＹＥＳ"状態となり、操
作４１６を開始して、その探索要求の平均データベース
応答Ｍを計算する。
【００４９】図５を参照すると、操作５００で、最小か
ら最大まで順序付けられたすべてのパラメータのサンプ
ル代表値Ｖ（ｉ，１），Ｖ（ｉ，２），．．．Ｖ（ｉ，
ｎ）のリストを確定する。操作５０１で、すべてのパラ
メータについてＳminとＳmaxの設定が定義される。操作
５０２で、図４のプロセスを使ってＳminとＳmaxの最小
および最大機能値が計算される。計算されたＦminおよ
びＦmaxは、操作５０４への入力として提供され、操作
５０４で、"Ｆmax"から"Ｆmin"を引き、可変コンピュー
タ・アイコン２８上の設定３２の数"ｎ"で割ることによ
り、隣接位置間の差、平均「デルタ」を計算する。この
デルタは、可変アイコン２８（図２を参照）上の位置３
２のパラメータ設定を決定するために使用される。
【００５０】操作５０６で、第１組のパラメータ設定
（第１のテーブル項目）が、図３に例で示したように、
個々のパラメータの最小設定すなわち最も厳密でない探
査設定で設定される。 Ｓmin：大／小文字の区別＝０、語形変化＝１、ワード
近接度＝無限大、語順＝０
【００５１】比較操作５０８が、最後のテーブル項目と
Ｓmaxの間で行なわれる。"ＮＯ"状態は、パラメータが
その最大設定に達していないことを示し、操作５１０を
開始して、図４のプロセスを使って、各パラメータを次
のレベルに増分したときの"ｆ"の変化を計算する。図４
のプロセスから戻された値は、どのパラメータの増分に
よって平均デルタに最も近い"ｆ"の変化が生じるかを決
定するために操作５１２に提供される。そして、選択さ
れたパラメータの増分以外にはパラメータ値が変化しな
い次のテーブル項目が作成される。図３を見るとわかる
ように、平均デルタに最も近い"ｆ"の変化に対応する次
の１組のパラメータ設定が発生するのは、「ワード近接
度」が次のレベル"４"に増分され、その他の探索パラメ
ータはＳmin設定のままのときである。
【００５２】最後の１組のパラメータ設定がＳmaxに等
しくなるまで、操作５１０および５１２のプロセスが繰
り返される。図３に戻ると、図３の各行において、大／
小文字の区別、語形変化、ワード近接度、および語順で
表示した探索の厳密さが最上行から最下行へと増大する
ことが観察されよう。図３の各行は、図２に示した可変
アイコン２８上の位置を表し、スライド式メンバ３６が
ガイド３４上を左から右に移動するにつれて、探索要求
の厳密さが増大する。反対に、スライド式メンバ要素３
６が図２のガイド３４に沿って右から左に移動するにつ
れて、探索要求の寛容さが増大する。
【００５３】複雑なソフトウェア機能の単一制御のもう
１つの例は、保険選択システム、すなわち、事故、死
亡、財産の損害などの事象に係わる損失または出費と、
被保険者が保険金額を越えて支払う必要が出てくるかも
しれない金額との間の差額として算出される補償範囲の
品質を制御するため、いくつかのパラメータに関して保
険金額を選択するシステムである。
【００５４】自動車保険選択システムでは、衝突、総合
保証、人身障害保護、レンタカーの使用など補償範囲の
いくつかのパラメータを、以前の事故請求のレコードを
記憶した事故履歴データベースと比較することができ
る。事故の際の被保険者による合計年間現金出費の予
測、および事故経費と保険会社から支払われる金額との
予想補償差額を提供する複雑なソフトウェア機能に、保
険の補償範囲パラメータと事故履歴データベースとを使
用して単一制御を適用することができる。
【００５５】例として、下記のような値域をもつ４つの
パラメータによって補償範囲が「制御」される自動車保
険の補償範囲を考えてみる。
【表１】
【００５６】図６に移ると、この図に示したプロセスを
利用して、指定した１組のパラメータ値について関数"
ｆ"によって計算される補償範囲の品質を以下のように
計算することができる。
【００５７】操作６００で、個々の保険パラメータの設
定をｐ1，．．．ｐnとして入力する。操作６０２で、事
故データベース６０６の第１のレコードにポインタを設
定する。操作６０４で、入力パラメータによって補償範
囲が指定されているとして、このデータ・ベース・レコ
ードについての保険差額Ｇiを計算する。保険差額は、
補償範囲が指定されているとして、保険会社が支払う必
要のある金額を総事故経費から引くことによって算出さ
れる。操作６０８で、事故データベースのすべてのレコ
ードが処理されたかどうかを判定する。操作６０８が"
ＮＯ"状態のときは操作６１０を開始し、操作６１０
で、操作６０４によって使用される次のデータベース・
レコードにポインタが増分され、すべてのデータベース
・レコードが処理されるまで操作６０４が継続される。
操作６０８が"ＹＥＳ"状態のときは、操作６１２を開始
し、操作６０４で算出されたすべての保険差額の平均を
計算する。このプロセスは、図５の操作５０２および５
１０で、"ｆ"の値を計算するために使用される。
【００５８】図７は、事故請求データベースに基づいて
保険差額を最小から最大まで順番に並べた保険品質設定
のテーブルである。補償範囲の品質または保険料に不満
がある被保険者は、アイコン上でスライダを以下のよう
に移動すればよい。
【００５９】予想差額が大きすぎる場合は、スライダを
最大品質位置の方に移動する。
【００６０】保険料が高すぎる場合は、スライダを最小
品質位置の方に移動すればよい。
【００６１】したがって、図７に示し、図５および図６
の方法によって得られるパラメータ設定を使用する保険
選択システムは、被保険者の必要に応じて、保険パラメ
ータ、あるいは保険差額が変化するときの被保険者の保
険に対する保険パラメータの影響を理解せずに保険補償
範囲を選択するための単一制御を提供する。
【００６２】本発明は一般に、使い易さを改善するため
に単一制御の下で複雑なソフトウェア機能のパラメータ
を組み合わせるシステムおよび方法を記述したものであ
る。１つの例では、単一制御が、情報検索システムの探
索の厳密さを設定する。もう１つの例では、単一制御に
よって、自動車保険会社が、所望の補償範囲の品質を提
供する保険パッケージを容易に選択することが可能にな
る。この単一制御は、グラフィカル・ユーザ・インター
フェースによって消費される空間を削減すると共に複雑
なソフトウェア機能の実行を制御する際の使い易さと簡
便性、およびインターフェースを見掛け上変更せずに下
にある機能を変える能力を提供する。
【００６３】本発明を特定の実施形態に関して説明した
が、本発明の精神および範囲から逸脱せずにプロセスお
よびパラメータを変更できることは明らかである。
【００６４】まとめとして、本発明の構成に関して以下
の事項を開示する。
【００６５】（１０１） データベースと、システムに
よって実行される複雑なソフトウェア機能を制御するた
めの単一制御としての可変コンピュータ・アイコンとを
含むコンピュータ・システムであって、プロセッサと、
プロセッサに結合され、調整可能なコンピュータ・アイ
コンを表示する表示装置と、プロセッサに結合され、デ
ータベースに適用可能な複数のパラメータを利用してあ
るアプリケーション用の複雑なソフトウェア機能を定義
する制御プログラム命令を記憶する記憶手段と、各パラ
メータごとに１つまたは複数の値を提供する手段と、プ
ロセッサに結合され、可変コンピュータ・アイコンを操
作して、複雑なコンピュータ機能を実行し、複雑なソフ
トウェア機能に供給されたパラメータ値と一致するシス
テム応答をデータベースから獲得する手段とを含むコン
ピュータ・システム。 （１０２） 可変コンピュータ・アイコンが、パラメー
タ値に対する最大応答または最小応答を表すシステム応
答をデータベースから獲得するように操作されることを
特徴とする、上記（１０１）に記載のコンピュータ・シ
ステム。 （１０３） スライダを含む可変コンピュータ・アイコ
ンが、スライダがアイコンを横切って移動するときにパ
ラメータをデータベースの最小応答から最大応答まで単
調に変化させる、複数の設定を有することを特徴とす
る、上記（１０２）に記載のコンピュータ・システム。 （１０４） スライダがアイコンを横切って移動すると
き、複雑なソフトウェア機能に対するデータベースの応
答の厳密さまたは寛容さが制御されることを特徴とす
る、上記（１０３）に記載のコンピュータ・システム。 （１０５） アイコンが固定した位置細分性を有し、そ
れぞれの位置が、複雑なソフトウェア機能への入力とし
て提供されるすべてのパラメータの予め定義された設定
に対応することを特徴とする、上記（１０４）に記載の
コンピュータ・システム。 （１０６） プロセッサと、可変コンピュータ・アイコ
ンを有する表示装置と、メモリと、メモリ内に記憶され
たデータベースと、入力装置とを有するデータ処理シス
テムにおいて、システムによって実行される複雑なソフ
トウェア機能"ｆ"を制御するための設定を可変コンピュ
ータ・アイコン内で生成する方法であって、 ａ）諸パラメータの値を選択する段階と、 ｂ）機能"ｆ"に対する効果が最小ないし最大になる各パ
ラメータの細分性を選択する段階と、 ｃ）選択したパラメータを使って、データベースから"
ｆ"に対する最小応答と最大応答を計算する段階と、 ｄ）選択したパラメータを変更したときのデータベース
の応答の変化の平均デルタを最小応答および最大応答お
よびアイコン上の位置の数より計算する段階と、 ｅ）各パラメータがアイコン上の最小位置（Ｓmin）か
ら増加したときの"ｆ"の変化を算出し、平均デルタに最
も近いデータベース応答を選択する段階と、 ｆ）パラメータの変化が平均デルタに最も近い可変コン
ピュータ・アイコン上の位置を表示する段階と、 ｇ）可変コンピュータ・アイコン上で最大位置
（Ｓmax）に達するまで上記の段階を繰り返す段階とを
含む方法。 （１０７） ｈ）複数のパラメータに関して順番にデー
タベースに対する複数の照会を選択する段階と、 ｉ）それぞれの照会をデータベースと比較して、前記照
会に対するデータベース応答と一致する照会を識別する
段階と、 ｊ）データベースと一致するすべての照会について平均
データベース応答を計算する段階と、 ｋ）段階ｃへの入力として平均データ応答を提供する段
階とをさらに含む、上記（１０６）に記載の方法。 （１０８） アイコン上のそれぞれの位置が、すべて
の"ｆ"パラメータの予め定義された位置に対応し、それ
らの位置がＳmaxとＳminの間で固定した細分性を有する
ことを特徴とする、上記（１０６）に記載の方法。 （１０９） パラメータに関する最小データベース応答
を利用して、アイコン上の次の位置として平均デルタに
最も近い次のデータ応答を算出することを特徴とする、
上記（１０６）に記載の方法。 （１１０） データベースが、請求書または文書の形の
テキスト情報であることを特徴とする、上記（１０７）
に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【図１】表示装置を備え、メモリが、データベースと、
システムを動作させ、複雑なソフトウェア機能を実行
し、とりわけ、可変コンピュータ・アイコン上の設定を
計算するための様々な記憶プログラム命令とを含む、デ
ータ処理システムに含まれる諸要素のブロック図であ
る。
【図２】スクロール・バー上のスライダの様々な位置を
示す設定を有するスライド式スクロール・バーの形の可
変コンピュータ・アイコンを示す、図１に含まれる表示
装置の絵画図である。
【図３】探索の厳密さが最大（Ｓmax）と最小（Ｓmin）
の間で変化し、テーブルの項目が、パラメータがＳmin
とＳmaxの間で単調に変化するときの単一制御上での各
探索パラメータの設定を示す、探索設定のテーブルであ
る。
【図４】一組のパラメータ設定に対して指定された情報
探索の厳密さを実験的に推定するための流れ図である。
【図５】複数の独立した単調なパラメータを有する複雑
なソフトウェア機能を実行するデータ処理システム用の
単一制御上でパラメータ設定を生成する流れ図である。
【図６】以前に申請した請求に基づいて保険補償範囲の
品質を推定するための流れ図である。
【図７】事故に関連した出費と被保険者が支払うべき金
額との間の保険差額を示す関数"ｆ"のＳminとＳmaxの間
でパラメータが単調に変化するときに、図６の単一制御
上での可能な設定のテーブルである。
【符号の説明】
１０ データ処理システム １１ メモリ １２ ＣＰＵ １４ 表示装置 １６ 入出力装置 ２０ オペレーティング・システム ２２ テキスト・データベース ２４ プログラム ２６ 制御設定生成プログラム ２８ 可変コンピュータ・アイコン ３０ 画面 ３２ 設定 ３４ スクロール・バー ３６ スライド式メンバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリスチーヌ・ディー・キー アメリカ合衆国27511 ノースカロライ ナ州ケアリー デルマー・ロード 702 (72)発明者 エリック・ディー・シンガー アメリカ合衆国20878 メリーランド州 ノース・ポトマック クィンス・バレ ー・ドライブ 12341 (72)発明者 マリア・エレナ・スミス アメリカ合衆国33324 フロリダ州プラ ンテーション ノース・ウエスト・セブ ンス・サークル 9632 ナンバー17−27 (56)参考文献 実開 昭62−121644（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G06F 3/00 G06F 3/14 - 3/153 G06F 12/00 G06F 17/30

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】データベースと、システムによって実行さ
    れる複雑なソフトウェア機能"ｆ"を制御するための単一
    制御としての可変コンピュータ・アイコンとを含むコン
    ピュータ・システムであって、 前記システムは、 プロセッサと、前記 プロセッサに結合され、調整可能なコンピュータ・
    アイコンを表示する表示装置と、 前記 プロセッサに結合され、前記データベースに適用可
    能な複数のパラメータを利用してあるアプリケーション
    用の複雑なソフトウェア機能"ｆ"を定義する制御プログ
    ラム命令を記憶する記憶手段と、ここで前記複雑なソフ
    トウェア機能"ｆ"は、前記複数のパラメータに依存す
    る、 各パラメータごとに１つまたは複数の値を提供する手段
    と、前記プロセッサに結合され、設定を一貫状態となるよう
    に並べる手段と、ここで前記設定は、前記１つまたは複
    数の値を提供された各パラメータを複数組み合わせたも
    のである、及び、 前記 プロセッサに結合され、前記可変コンピュータ・ア
    イコンを操作して、前記複雑なコンピュータ機能"ｆ"を
    実行する手段と、ここで前記可変コンピュータ・アイコ
    ンの位置は、前記一貫状態にそれぞれ対応する、 を含み、 それによって、前記 複雑なソフトウェア機能"ｆ"に供給
    されたパラメータ値と一致するシステム応答をデータベ
    ースから獲得するところの前記コンピュータ・システ
    ム。
  2. 【請求項２】前記可変コンピュータ・アイコンが、前記
    パラメータ値に対する最大応答または最小応答を表すシ
    ステム応答を前記データベースから獲得するように操作
    される、請求項１に記載のコンピュータ・システム。
  3. 【請求項３】スライダを含む前記可変コンピュータ・ア
    イコンが、前記スライダが前記アイコンを横切って移動
    するときに前記パラメータを前記データベースの最小応
    答から最大応答まで単調に変化させる、複数の設定を有
    する、請求項２に記載のコンピュータ・システム。
  4. 【請求項４】前記スライダがアイコンを横切って移動す
    るとき、前記複雑なソフトウェア機能"ｆ"に対する前記
    データベースの応答の厳密さまたは寛容さが制御され
    る、請求項３に記載のコンピュータ・システム。
  5. 【請求項５】前記アイコンが固定した位置細分性"ｎ"を
    有し、それぞれの位置が、前記複雑なソフトウェア機
    能"ｆ"への入力として提供されるすべてのパラメータの
    予め定義された設定に対応する、請求項４に記載のコン
    ピュータ・システム。
  6. 【請求項６】プロセッサと、可変コンピュータ・アイコ
    ンを有する表示装置と、メモリと、メモリ内に記憶され
    たデータベースと、入力装置とを有するデータ処理シス
    テムにおいて、システムによって実行される複雑なソフ
    トウェア機能"ｆ"を制御するために単一制御としての可
    変コンピュータ・アイコン内で設定を生成する方法であ
    って、前記複雑なソフトウェア機能"ｆ"は、前記複数の
    パラメータに依存し、 前記方法は、 ａ）複数のパラメータの１つまたは複数の値を選択する
    段階と、 ｂ）前記機能"ｆ"に対する効果が最小ないし最大になる
    各パラメータの位置細分性"ｎ"を選択する段階と、 ｃ）前記選択されたパラメータを使って、前記データベ
    ースから"ｆ"に対する最小応答と最大応答を計算する段
    階と、 ｄ）前記選択されたパラメータを変更したときのデータ
    ベースの応答の変化の平均デルタを、最小応答および最
    大応答およびアイコン上の設定の数"ｎ"より計算する段
    階と、ここで位置細分性・ｎ・は、アイコン上の設定の
    数"ｎ"と同一であり、ここで前記応答は、前記値を選択
    された各パラメータを複数組み合わせたものある、 ｅ）各パラメータが前記アイコン上の最小位置
    （Ｓmin）から増加したときの"ｆ"の変化を計算して、
    前記平均デルタに最も近いデータベース応答を選択する
    段階と、 ｆ）前記パラメータの変化が前記平均デルタに最も近い
    前記可変コンピュータ・アイコン上の位置を表示する段
    階と、及び ｇ）前記可変コンピュータ・アイコン上で最大位置（Ｓ
    max）に達するまで上記の段階を繰り返す段階と、 を含む、前記方法。
  7. 【請求項７】ｈ）前記複数のパラメータに関して順番に
    データベースに対する複数の照会を選択する段階と、 ｉ）それぞれの照会を前記データベースと比較して、前
    記照会に対するデータベース応答と一致する照会を識別
    する段階と、 ｊ）前記データベースと一致するすべての照会について
    前記平均データベース応答を計算する段階と、及び ｋ）段階ｃ）への入力として平均データ応答を提供する
    段階と、 をさらに含む、請求項６に記載の方法。
  8. 【請求項８】前記アイコン上のそれぞれの位置が、すべ
    ての"ｆ"パラメータの予め定義された位置に対応し、か
    つそれらの位置がＳmaxとＳminの間で固定した細分性を
    有する、請求項６に記載の方法。
  9. 【請求項９】前記パラメータに関する前記最小データベ
    ース応答を利用して、前記アイコン上の次の位置として
    前記平均デルタに最も近い次のデータ応答を算出する、
    請求項６に記載の方法。
  10. 【請求項１０】前記データベースが、請求書または文書
    の形のテキスト情報である、請求項７に記載の方法。
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