JP3343929B2 - テキスタイルコードの横糸処理装置 - Google Patents
テキスタイルコードの横糸処理装置Info
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Description
ーティングされるテキスタイルコードの横糸を処理する
装置に関するものである。
る布層として、ポリエステル、レーヨン、ナイロンなど
のタイヤコードをすだれ織りされたものが使用されてい
る。この織物(テキスタイルコード)は、適宜な粘着液
が塗布された後、カレンダーによってゴムコーティング
されるようになっている。またこの種のテキスタイルコ
ードは、長手方向の縦糸が横糸により適宜間隔で拘束さ
れているものであり、コーティング工程時に重ならない
ようにしてハンドリングの便宜を図るものであるが、こ
の横糸は、タイヤ成型時や走行時に縦糸間が広げられる
のを阻んで、タイヤの耐久性を低下させることになるの
で、供用する以前に横糸による拘束を解除しておくこと
が望ましい。
横糸を処理する従来の機構としては、カレンダー(図示
せず)の下流側に、一対の溝付きローラ1,2をその凹
凸部3が互いに噛み合わされるように設け、ローラ1,
2間にゴムコーティングされた後のテキスタイルコード
4を挟むようにしていた。すなわち、ローラ1,2の段
差部分における剪断力によって、縦糸5に影響を与えず
に比較的細い横糸6のみを切るようにしていた。
の機構では、ゴムコーティング層7を介して横糸6を切
断しようとするものであるので、その切断は確実性に欠
けるという問題があった。また切断されたか否かを確認
するには、タイヤに成型した後に縦糸5間を広げた状態
にするしかなかった。
も、段差部分以外の箇所の横糸6は、縦糸5に通ったま
ま供用されるので、その拘束が完全には解除されないと
いう問題があった。
確実に切断でき、しかも切断後の横糸片を除去すること
の出来るテキスタイルコードの横糸処理装置を提供すべ
く創案されたものである。
が横糸により適宜間隔で拘束されたテキスタイルコード
を縦糸方向に所定の張力を掛けつつカレンダーに搬入す
るための搬送手段と、該搬送手段によって搬送されるテ
キスタイルコードの搬送路上に横糸方向に所定間隔を隔
てて複数固設され縦糸間に挿入されて横糸を切断するカ
ッターと、該カッターの下流側にテキスタイルコードの
上下面を挟んで配置されその周面に植設されたブラシを
縦糸に接触させることで切断された横糸片を縦糸の上面
または下面に浮き出させるブラッシュロールと、該ブラ
ッシュロールの下流側に上記複数のカッタの間隔に対し
て位相をずらすようにして所定間隔を隔てて複数配置さ
れ上記横糸片を捕捉する丸杭と、それら丸杭を覆うよう
に形成されたフードおよびそのフード内の空気を吸引す
るブロアを有し上記丸杭に捕捉された横糸片を吸引除去
する糸片除去手段とを備えたものである。
状態で搬送手段により搬送されているテキスタイルコー
ドの横糸をその長手方向に所定間隔で切断する。そし
て、その下流側のブラッシュロールは、切断された各横
糸片を縦糸の上面または下面に浮き出させる。そして、
その下流側の丸杭は、各横糸片を捕捉する。その後、糸
片除去手段は、丸杭に捕捉された横糸片を吸引除去す
る。これにより、縦糸のみがカレンダーに搬入される。
明する。
イルコードの横糸処理装置の一実施例を示したものであ
る。この装置は、テキスタイルコード11をカレンダー
(図示せず)に適宜搬入するための搬送手段たる二台の
ピンチロール機構12と、これらピンチロール機構12
の間に設けられたカッター13と、カッター13の下流
側に近接されて設けられた糸片除去手段たる櫛部材14
及びサクション機構15とにより主として構成されてい
る。
ウジング17により上下並行に支持された一対のロール
18,19と、上ロール18を下ロール19に適宜押し
付けるためのシリンダー20とで成り、ロール18,1
9の軸端は軸箱21により回転自在に保持されていると
共に、回転モーター22から回転力を伝達されて所定速
度で回転駆動されるようになっている。すなわちテキス
タイルコード11をロール18,19間に挟むことによ
り、カレンダーの直前において、長手方向(搬送方向
F)に所定の張力を掛けつつ、水平に保持して搬送する
ようになっている。
方向Fを横断する方向に延長されたドラム24の表面に
鉛直に設けられ、ドラム24の軸方向に、すなわちテキ
スタイルコード11の幅方向に縦糸数本分に相当する間
隔を隔てて多数形成されている。
の刃先は搬送方向F上流側に向けられ、その刃幅は縦糸
25の間隔と略等しく形成されて、事前に縦糸25に施
された粘着液を剥ぎ取ることがないように構成されてい
る。そしてカッター13の上端は、テキスタイルコード
面よりも上方に突き出されるように、ホルダー26によ
り所定高さに保持されている。すなわちカッター13が
縦糸25間に挿入されることで、縦糸25を断面視S字
状に巻くように通された横糸27を切断するようになっ
ている。また本実施例にあっては、ドラム24の周面に
予備のカッター28が周方向に適宜間隔で設けられてお
り、使用していたカッター13が切れなくなったとき
に、或いは適当な時期をおいて、ドラム24を所定角度
だけ自転させることにより、迅速かつ簡単にカッター交
換ができるようになっている。
れた横断杆29と、横断杆29上にカッター13の間隔
と略同じ間隔を以て起立された丸杭30とで成る。
端が尖った棒体で成り、カッター13に対して千鳥配列
で形成されいる。すなわちカッター13により切断さ
れ、縦糸25と共に搬送されてきた横糸片31を引っ掛
けて、この位置で捕捉するようになっている。またカッ
ター13と櫛部材14との間には、テキスタイルコード
11を上下で挟むように配置されたブラッシュロール3
2が設けられ、その周面に植設されたブラシを縦糸25
に接触させることで、横糸片31を縦糸25の上面或い
は下面に浮き出させて、丸杭30に捕捉し易くしてい
る。なおブラッシュロール32は、搬送方向Fと逆にゆ
っくりと回転させると、より効果的である。
覆うフード33と、フード33内に吸引エアを供給すべ
くフレーム台23の側方に設置されたブロア34とで形
成されている。フード33は断面縦長円形を呈して搬送
横断方向に伸び、その上下方向中央においてテキスタイ
ルコード11を通過させるように、スリット35が開口
されている。ブロア34の吸込口36には分岐したエア
管が取り付けられ、一方のエア管37はフード33の下
端に、他方のエア管38は上方へ迂回するように伸びて
フード33の上端にそれぞれ連結されている。また吸込
口36には、吸い出した横糸片31を回収するためのフ
ィルター(図示せず)が設けられている。なおフード3
3は、ブラッシュロール32をも囲むように搬送上流側
に拡張させて、ブラッシュロール32に付着した横糸片
31、或いは縦糸から浮き上がった状態の横糸片31を
直接吸い出せるようにしてもよい。
シュロール32、櫛部材14及びサクション機構15が
搬送方向Fで二段となるように設けられおり、図6に示
したように、下流側の櫛部材14の丸杭39は、上流側
の丸杭30に対して千鳥状に配列されている。
機構12のロール18の回転によって、二台のピンチロ
ール機構12間で弛まない程度に適度に張られた状態で
搬送される。そして縦糸25を編む横糸27は、縦糸2
5間に挿入されているカッター13により切断される。
切断された横糸片31は、縦糸25に絡んだまま下流側
に送られ、ブラッシュロール32により表面に浮き上が
らされた後、二段に配置された丸杭30,39に引っ掛
けられて捕捉され、縦糸25との絡みが解かれる。
4により上下から吸引エアが供給されているので、横糸
片31はこの吸引エアにより縦糸25から完全に離脱さ
れると共に、丸杭30,39から引き離されてフード3
3外のブロア34側に回収される。
ド11は、縦糸25のみが長手方向に揃った状態のま
ま、ピンチロール機構12によりカレンダーに供給され
て、所定のゴムコーティングが施される。
た二台のピンチロール機構12間に、カッター13とブ
ラッシュロール32、櫛部材14及びサクション機構1
5とを設け、テキスタイルコード11の移動力を利用し
て横糸27を切断すると共に、切断された横糸片31を
櫛部材14の丸杭30,39により捕捉した上で、吸引
エアにより除去するようにしたので、横糸27を確実に
切断・除去できると共に、少なくとも二台のピンチロー
ル機構12間においては縦糸25の配列に乱れが生じる
ことなく、カレンダーに供給される。従ってこの横糸処
理装置の直後にカレンダーを配置するか、或いは適度に
テキスタイルコード11(縦糸25群)を挟むガイドロ
ーラ(図1中二点鎖線40にて示す)で中継してカレン
ダーに搬入することにより、横糸27が掛かっていた従
来の状態と変わりなくゴムコーティングされ、ゴムタイ
ヤのカーカス等として成形されるものである。
するので、横糸27が完全に切断或いは除去できたか否
かを容易に点検できる。
などは、対象となるテキスタイルコード11の縦糸25
の間隔や太さに合わせて適宜変更されるものである。ま
た上記実施例ではカッター13を固定して、テキスタイ
ルコード11との相対移動力で横糸27を切断するもの
としたが、搬送速度が切断に不足すると予想された場合
には、回転カッターとしてその回転力を以て切断するよ
うにしてもよい。なお本発明者らが既に行った試験処理
では、搬送スピードを利用した固定カッターにて容易に
横糸を切断できた。
ラッシュロール32,櫛部材14,ブロア34などのう
ち、例えば切断された横糸片31が丸杭30のみで簡単
に縦糸25から完全に離脱できるようであれば、その上
流側のブラッシュロール、或いはサクション機構を省略
することも考えられる。逆に搬送速度やテキスタイルコ
ード11の規模等から、横糸片31の完全な除去が難し
ければ、糸片除去手段を三段以上の多段に設けるように
してもよい。
な優れた効果を発揮する。
理装置によれば、テキスタイルコードの横糸をカッター
で切ってから各横糸片をブラッシュロールで縦糸の上面
または下面に浮き出させそれら横糸片を丸杭で捕捉して
糸片除去手段で吸引除去するので、横糸を確実に切断除
去でき、タイヤ用カーカス等のゴムコーティング成形品
の耐久性向上に貢献できる。
装置の一実施例を示した側面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 複数本の縦糸が横糸により適宜間隔で拘
束されたテキスタイルコードを縦糸方向に所定の張力を
掛けつつカレンダーに搬入するための搬送手段と、該搬
送手段によって搬送されるテキスタイルコードの搬送路
上に横糸方向に所定間隔を隔てて複数固設され縦糸間に
挿入されて横糸を切断するカッターと、該カッターの下
流側にテキスタイルコードの上下面を挟んで配置されそ
の周面に植設されたブラシを縦糸に接触させることで切
断された横糸片を縦糸の上面または下面に浮き出させる
ブラッシュロールと、該ブラッシュロールの下流側に上
記複数のカッタの間隔に対して位相をずらすようにして
所定間隔を隔てて複数配置され上記横糸片を捕捉する丸
杭と、それら丸杭を覆うように形成されたフードおよび
そのフード内の空気を吸引するブロアを有し上記丸杭に
捕捉された横糸片を吸引除去する糸片除去手段とを備え
たことを特徴とするテキスタイルコードの横糸処理装
置。
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- 1992-03-24 JP JP06619792A patent/JP3343929B2/ja not_active Expired - Fee Related
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