JP3341528B2 - 量子化装置および量子化方法 - Google Patents

量子化装置および量子化方法

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JP3341528B2
JP3341528B2 JP09449695A JP9449695A JP3341528B2 JP 3341528 B2 JP3341528 B2 JP 3341528B2 JP 09449695 A JP09449695 A JP 09449695A JP 9449695 A JP9449695 A JP 9449695A JP 3341528 B2 JP3341528 B2 JP 3341528B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタルオーディ
オ信号、ディジタル画像信号等の入力信号とこれから生
成された予測値との残差を量子化するための量子化装置
および量子化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルオーディオ信号、ディジタル
画像信号等の伝送情報量を圧縮するために、予測符号化
が知られている。例えば1次元DPCMは、時間方向に
おいて、入力サンプル値と予測値との差分(残差)を形
成し、2次元DPCMは、空間方向において入力サンプ
ル値と予測値との残差を形成する。ディジタル情報信号
は、時間方向、空間方向の相関を有しているので、残差
が0付近に集中する。従って、残差信号を元の量子化ビ
ット数より少ないビット数により量子化することが可能
で、それによって、情報量を圧縮できる。また、残差信
号の分布の集中を利用して可変長符号化を行なうことに
よって、さらに、情報量を圧縮できる。
【0003】残差信号を対象とする量子化装置として
は、0付近の量子化ステップ幅を細かくし、レベルが大
きいほど、量子化ステップ幅を粗くする非線形量子化装
置が周知である。この非線形量子化を含めて従来の量子
化装置は、発生しうる残差信号の全てのレベルを量子化
対象としている。例えばディジタル画像信号の1サンプ
ル(1画素)が8ビットに量子化されている場合、残差
信号としては、(−255〜+255)の値が存在しう
る。従来の量子化装置は、この全範囲を量子化の対象と
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の量子化装置は、
発生しうる残差信号の全範囲を量子化の対象とするの
で、量子化ビット数を少なくした場合には、量子化精度
が低下し、量子化ビット数を多くすると発生データ量が
多くなる問題があった。その結果、復号した時に、充分
な品質のオーディオ信号、画像信号が得られない問題が
あった。
【0005】従って、この発明の目的は、復元精度が向
上し、逆量子化の結果発生する復元信号の品質を向上で
きる量子化装置および量子化方法を提供することにあ
る。
【0006】この発明の他の目的は、0の値を量子化し
た時に、量子化復元値も0に保ちつつ、最適な量子化ス
テップ幅を決定することが可能な量子化装置および量子
化方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、入力ディジタル信号のサンプル値と予測値との残差
信号を量子化する量子化装置において、残差信号のレベ
分布の集中度を高めるために残差信号を水平方向の所
定の画素数と垂直方向の所定の画素数とからなるブロッ
クに分けるブロック化手段と、分けられた残差信号に応
じた量子化ステップ幅を選択する選択手段と、 残差信号
が所望値であるときに、量子化復号値が所望値となるよ
うに量子化対象区間をシフトし、シフトされた量子化対
象区間の残差信号を量子化ステップ幅に基づいて量子化
する量子化手段とを有することを特徴とする量子化装置
である。
【0008】さらに、請求項12に記載の発明は、入力
ディジタル信号のサンプル値と予測値との残差信号を量
子化する量子化装置において、残差信号のレベル分布
集中度を高めるために残差信号を水平方向の所定の画素
数と垂直方向の所定の画素数とからなるブロックに分け
るブロック化手段と、分けられた残差信号に応じた量子
化ステップ幅を選択する選択手段と、 残差信号が所望値
であるときに、量子化復号値が所望値となるように量子
化対象区間をシフトし、シフトされた量子化対象区間の
残差信号を量子化ステップ幅に基づいて量子化する量子
化手段とを有し、量子化手段の出力を伝送するととも
に、分類された量子化対象信号のそれぞれの基準値に該
当するコードと、量子化条件を規定するデータとを、サ
イド情報として伝送し、基準値の量子化復元値を不変と
することを特徴とする量子化装置である。
【0009】また、請求項19に記載の発明は、入力デ
ィジタル信号のサンプル値と予測値との残差信号を量子
化する量子化方法において、残差信号のレベル分布の集
中度を高めるために残差信号を水平方向の所定の画素数
と垂直方向の所定の画素数とからなるブロックに分ける
ステップと、 分けられた残差信号に応じた量子化ステッ
プ幅を選択するステップと、 残差信号が所望値であると
きに、量子化復号値が所望値となるように量子化対象区
間をシフトし、シフトされた量子化対象区間の残差信号
を量子化ステップ幅に基づいて量子化するステップと
有することを特徴とする量子化方法である。
【0010】そして、請求項30に記載の発明は、入力
ディジタル信号のサンプル値と予測値との残差信号を量
子化する量子化方法において、残差信号のレベル分布
集中度を高めるために残差信号を水平方向の所定の画素
数と垂直方向の所定の画素数とからなるブロックに分け
るステップと、 分けられた残差信号に応じた量子化ステ
ップ幅を選択するステップと、 残差信号が所望値である
ときに、量子化復号値が所望値となるように量子化対象
区間をシフトし、シフトされた量子化対象区間の残差信
号を量子化ステップ幅に基づいて量子化するステップと
を有し、量子化された信号の出力を伝送するとともに、
分けられた残差信号のそれぞれの基準値に該当するコー
ドと、量子化条件を規定するデータとを、サイド情報と
して伝送し、基準値の量子化復元値を不変とすることを
特徴とする量子化方法。である。
【0011】
【0012】
【作用】残差信号のレベル分布の集中度を高めることに
よって、残差信号の全てのレベル範囲を量子化する必要
を除去できる。これによって、量子化ステップ幅を固定
したときには、量子化出力のビット数を少なくでき、ま
た、量子化装置のダイナミックレンジを拡大することが
できる。一方、量子化ビット数を固定としたときには、
量子化ステップ幅をきめ細かくでき、量子化ノイズを低
減でき、高品質の復元値を得ることができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1において、1で示す入力端子に残
差信号が供給される。この残差信号がブロック化回路2
に供給される。残差信号を発生する予測符号化のエンコ
ーダの一例を図2に示す。図2Aにおいて、11で示す
入力端子に例えばディジタル画像信号が供給される。デ
ィジタル画像信号が予測部12および減算器13に供給
される。減算器13では、各画素値から予測部12で生
成された予測値が減算され、その出力に残差信号が発生
する。
【0014】この残差信号が量子化部14に供給され、
元の量子化ビット数より少ない量子化ビット数で量子化
される。この量子化部14に対してこの発明が適用さ
れ、その一実施例が図1に示される。量子化部14から
は、量子化出力(量子化値)とサイド情報とが発生す
る。量子化値が可変長符号のエンコーダ15に供給さ
れ、サイド情報が出力端子17に取り出される。実際的
には、図2Bに示すように、減算器13の出力を局部復
号器12´に供給し、局部復号器12´からの復号出力
が減算器13に供給される。
【0015】図2に示すエンコーダと対応するデコーダ
を図3に示す。量子化値およびサイド情報が入力端子2
1および22にそれぞれ供給され、量子化値が可変長符
号のデコーダ23により復号される。そして、デコーダ
23の出力およびサイド情報が逆量子化部24に供給さ
れ、量子化値がそれぞれ量子化復号値(代表値)へ変換
される。
【0016】逆量子化部24からの量子化復号値が加算
器25に供給される。加算器25の出力が出力端子27
に導かれるとともに、予測部26に供給される。予測部
26から予測値が得られ、この予測値が加算器25に供
給される。エンコーダ側が誤差の累積を防止するため
に、周期的にリフレッシュ用のサンプル値それ自体を挿
入する時には、リフレッシュデータが入力される時に、
加算器25が加算動作を行なわずに、量子化復号値をそ
のまま出力端子27に導く。
【0017】図4は、予測の一例を説明するためのもの
で、1画面の一部を示す。a〜のそれぞれは、局部復
号された画素値を示し、A〜Pは、符号化される前の画
素値を示す。画素値Aに対しての予測値A´は、近傍の
局部復号画素値を使用して形成される。例えばA´=4
c−3(b−f)、A´=f+c−b等により画素値A
の予測値A´が形成される。画素値B、C、・・・に対
する予測値も、同様の演算によって、局部復号値を使用
してなされる。
【0018】そして、真の画素値例えばAから予測値例
えばA´が減算され(すなわち、Δa=A−A´)、残
差Δaが形成される。図1のブロック化回路2は、残差
を図4に示すように、(4×4)画素のブロックに分割
する。なお、ディジタルオーディオ信号を扱う場合に
は、時間方向の予測値が形成され、1次元の残差信号の
ブロックが形成される。
【0019】この残差信号をブロックに分割すること
は、残差信号の集中度を高める一つの方法である。1画
面の全体の残差信号の発生度数の分布は、0を中心とし
て(−255〜+255)の範囲のものであり、残差が
0の度数が最大となる。しかしながら、ブロックに分割
した場合には、残差のレベル分布がもとの分布に比して
より集中したものとなる。また、ブロックの残差の分布
は、最大の度数が必ずしも、0と一致しない。
【0020】これは、1画面と比較して小空間のブロッ
ク内の残差は、大きな値となるものが確率的に少なく、
また、ブロック内では残差の相関が強いことに因る。ま
た、残差が0の度数が最大とならないことは、ブロック
内で輝度のレベルが例えば対角線方向に除々に変化する
場合等に生じる。なお、残差のレベル分布の集中度を高
める方法は、ブロック化が一例であって、これ以外の方
法も可能である。
【0021】図1に戻って、この発明の一実施例につい
て説明すると、上述したように、ブロック化回路2にお
いてブロック化された残差信号が基準値検出回路3に供
給される。基準値検出回路3は、ブロックの残差信号の
レベル分布の最大値MAXおよび最小値MINを検出
し、ダイナミックレンジDR(=MAX−MIN)を演
算する。検出された基準値DR、MINが量子化ステッ
プ幅(Δ)決定回路4に供給される。基準値としては、
最大値MAXを検出しても良い。
【0022】量子化ステップ幅決定回路4では、入力端
子7からの量子化ビット数Nと検出回路3からのDR、
MINとを使用して量子化ステップ幅Δを決定する。そ
の量子化ステップ幅Δと量子化ビット数Nが処理部5に
供給される。
【0023】処理部5では、量子化ステップ幅Δに基づ
き残差信号を量子化した時に、0のレベルに最も近い量
子化値が検出され、その量子化値を示すコードがフラグ
FLGとして出力端子9cに出力される。また、量子化
の復元のためには、量子化条件を規定する情報が必要で
ある。この例では、量子化ステップ幅Δを出力端子9b
に導き、伝送する。量子化条件を規定する情報としてダ
イナミックレンジDRを伝送しても良い。この実施例
は、量子化ビット数Nがエンコーダ側とデコーダ側で既
知の場合であるが、必要であれば、量子化ビット数Nも
伝送する。
【0024】残差信号が0である時に、量子化復号値も
0であることが性能上、好ましい。そこで、後述する図
10に示すように、量子化を実行した時に、量子化復号
値がレベル0に一致するように、残差信号をシフトする
ためのシフト量を示すシフトデータΔSを形成する。出
力端子9bおよび9cにそれぞれ取り出されたΔおよび
FLGがサイド情報である。
【0025】量子化回路6では、遅延回路8を介された
残差信号が供給される。また、量子化回路6に対して、
量子化ビット数Nと、処理部5で発生した量子化ステッ
プ幅ΔおよびシフトデータΔSとが供給され、量子化が
実行される。量子化回路6の出力端子9aに量子化値Q
が取り出される。この量子化値Qは、図2の構成に示す
ように、可変長符号化される。
【0026】次に、上述のこの発明の一実施例の各構成
要素についてそれぞれ説明する。図5は、基準値検出回
路3の一例である。入力端子31に対してブロック化回
路2からブロック化された残差信号が供給され、この残
差信号が最大値検出回路32および最小値検出回路33
に供給される。残差信号の最大値MAXと最小値MIN
が減算回路34に供給され、減算回路34から残差信号
の分布幅である、ダイナミックレンジDRが得られる。
出力端子35にダイナミックレンジDRが取り出され、
出力端子36に最小値MINが取り出される。
【0027】後の処理を考慮して、最大値検出回路32
において、最大値が負となる場合は、0が最大値MAX
として出力される。また、最小値検出回路33におい
て、最小値が正となる場合は、0が最小値MINとして
検出される。
【0028】図6は、量子化ステップ幅決定回路4の一
例である。41および42で示される入力端子に量子化
ビット数NおよびダイナミックレンジDRがそれぞれ供
給される。これらの入力は、ROM43にアドレスとし
て供給される。ROM43には、量子化ステップ幅Δを
発生するテーブルが書込まれている。すなわち、 Δ=DR/2N ・・・(1) で量子化ステップ幅Δが決定される。ROM43から読
出された量子化ステップ幅Δが出力端子44に取り出さ
れる。
【0029】図7は、処理部5の一例である。51、5
2および53で示す入力端子にそれぞれ量子化ビット数
N、量子化ステップ幅Δおよび最小値MINが供給され
る。これらの入力データは、ROM54および55に対
してアドレス信号として供給される。ROM54から残
差信号のレベル0と最も近い量子化値を指示するフラグ
FLGが読出され、ROM55からシフトデータΔSが
読出される。これらのデータが出力端子56および57
にそれぞれ取り出される。
【0030】フラグFLGを生成する式を次に示す。 FLG=〔−MIN/Δ〕INT ・・・(2) 〔・〕INT は、・の値の整数化を意味する。ROM54
には、MINの値に対して、この生成式で得られるFL
Gの値のテーブルが格納されている。
【0031】また、処理部5のROM55が図6にも示
すように、シフトデータΔSを発生する。下記のよう
に、量子化値qを用いて、シフトデータΔSが生成され
る。 q=〔−MIN/Δ〕INT ・・・(3) ΔS=(1/2) Δ+q×Δ+MIN+MIN ・・・(4) ROM55には、この生成式で表されるテーブルが格納
されている。
【0032】図8は、量子化回路6の一例の構成であ
る。入力端子61に対して、遅延回路8を介された残差
信号が供給される。入力端子62、63、64には、シ
フトデータΔS、量子化ステップ幅Δ、量子化ビット数
Nがそれぞれ供給される。減算器65において、残差信
号からシフトデータΔSが減算される。減算回路65の
出力dataと、量子化ステップ幅ΔがROM66に供給さ
れる。ROM66には、次の式5の除算に相当するテー
ブルが格納されている。
【0033】q=〔data/Δ〕INT ・・・(5)
【0034】ROM66の出力qがROM67にアドレ
スとして供給される。ROM67には、量子化ビット数
Nもアドレスとして供給される。ROM67は、下記に
示すクリップ処理を実行する。ROM67から出力端子
68に量子化値Qが取り出される。上述のように、処理
部5においては、レベル0を維持するために、量子化対
象区間のシフトが設定されるために、式5の量子化値q
がオーバーフロー、あるいはアンダーフローすることが
あるために、クリップ処理が必要である。
【0035】q>2N −1の場合には、q=2N −1 q<0の場合には、q=0 ・・・(6) 以上のようにして、Nビットの量子化値Qを得ることが
できる。
【0036】ここで、図9に示されている度数分布は、
量子化対象信号の残差信号の一例である。この例より、
明らかなように、残差信号の存在しない領域に対しても
領域範囲を設定しており、そのため量子化ステップ幅Δ
が大きくなり、その結果、量子化誤差の増大を招く。従
来の量子化器に対し、この発明では、量子化復号基準値
に該当する量子化値の位置を示すコードをサイド情報と
して伝送することにより、同じ量子化ビット数であって
も、等価的に量子化対象区間(ダイナミックレンジ)の
拡大を図ることができる。
【0037】例えば、予測誤差差分量子化器において
は、量子化復号基準値として0の位置を示すコードをサ
イド情報として伝送する場合、2ビット量子化を行う
と、量子化対象信号分布に応じて0の位置を4種類(2
ビット)のコードで表現し伝送する。すると、量子化対
象信号分布に応じて量子化対象区間がシフトすることと
なり、全体では量子化対象区間(ダイナミックレンジ)
を拡大することが可能となる。また、予測誤差差分量子
化器においては、量子化復元値として0を再現すること
は非常に意味が大きい。何故ならば、復元値として0が
再現されない場合、予測誤差が蓄積され、大きな画質劣
化の原因になる。
【0038】そこで、上述のように付加コードにより、
量子化対象区間(ダイナミックレンジ)を拡大した後、
復元値として0が再現されるように量子化対象区間のシ
フトを行い、その様子を2ビット線形量子化の場合につ
いて図10に示す。この図10Aが示している残差信号
の量子化を行う場合、信号分布の最大値MAX、最小値
MINを検出し、ダイナミックレンジが決定される。2
ビット線形量子化の場合は、ダイナミックレンジを4分
割することで量子化ステップ幅Δが得られる。各Δ内に
対応するデータは、0〜3に量子化され、その量子化復
元値はq0〜q3となる。
【0039】ところが、この例においては0に最も近い
量子化復元値q1は、ΔSだけマイナス方向にずれてい
る。そこで、量子化復元値q1を0に等しくするために
は、ΔSだけプラス方向に量子化対象区間のシフトを行
う。すなわち、図10Aに示すように、量子化対象区間
の最大値をMAX´とし、最小値をMIN´とする。こ
のシフトにより量子化復元値q1は0となり、量子化復
元時の誤差ゼロの場合の予測誤差の蓄積を防止すること
が可能となる。
【0040】ここで、上述した図1に示す量子化装置の
生成した量子化値Q、フラグFLG、量子化ステップ幅
Δから量子化復元値OUTを復号する一例のブロック図
を図11に示す。入力端子71から0に対応するフラグ
FLGがメモリ72へ供給され、このメモリ72では、
FLGに対して上述した式(2)による処理が符号化側
で施されている場合、その逆処理が行われる。減算器7
4では、入力端子73を介して供給された量子化値Qか
らメモリ72から供給される値が減算され、その減算結
果は、メモリ75へ供給される。このメモリ75では、
式(7)の演算が実行される。 OUT=(Q−FLG)×Δ ・・・(7) ただし、この式(7)は、フラグFLGに関して式
(2)の処理が施されていない場合、用いられる。そし
て、その演算結果OUTは、出力端子77から伝送され
る。
【0041】次に、量子化ステップ幅Δの最適化を行
う、この発明の他の実施例を以下に説明する。上述の一
実施例の差分量子化器には、入力差分値が0の場合の量
子化復元値を0にするために量子化対象範囲をシフトす
る。図10によると、シフトにより量子化対象範囲の両
端に区間A、Bが発生する。図10Aの区間Aは、〔M
AX´−MAX〕に等しいが、図に示される信号分布に
よると、区間Aの中には量子化対象信号が存在しなくな
る。一方、区間Bは、〔MIN´−MIN〕となるが、
この区間内のデータはシフトのために表現不可能とな
り、クリップされることになる。そこで、量子化ステッ
プ幅Δを最適化して、新たに量子化ステップ幅Δ''を決
定する。
【0042】図10Aに示すように0再現のためにΔS
だけシフトすることにより定義されるMAX´とMIN
´の最適化を行う。そのための拘束条件としては、次が
挙げられる。 (1)0再現 (2)量子化ステップ幅Δの評価範囲
【0043】(1)0再現の条件は、この量子化器に求
められる基本条件であり、そのために新たに定義される
最適化量子化ステップ幅Δ''に関しても、対応する量子
化区間の中央値が0となる。(2)量子化ステップ幅Δ
の評価範囲の条件は、上述の基本的な量子化ステップ幅
の決定を継承し、さらに量子化ステップ幅の最適化を図
ることを目的とする。
【0044】全ての量子化ステップ幅Δについて、量子
化ステップ幅Δの最適化評価を行う場合、評価関数によ
っては不都合が発生する危険性がある。例えば、量子化
復号誤差規範のみで評価すると、対象信号の分布によっ
ては、量子化対象区間から外れるデータが存在し、視覚
特性との不一致が発生する危険性がある。そこで、
(2)の条件の評価範囲に制限を加えることにり、基本
的な量子化ステップ幅Δの決定方法に準じた最適化を行
う。
【0045】例えば、図10Aの分布においては、評価
範囲として、MAX´、MIN´、Δを初期値として、
量子化範囲の最小値がMINに等しくなる場合を量子化
ステップ幅Δの評価値の最大値とし、量子化範囲の最大
値がMAXに等しくなる場合を量子化ステップ幅Δの評
価値の最小値とする。この範囲内で(1)の条件を保ち
ながら、最適となる量子化ステップ幅を決定する。最適
化のための評価関数としては、量子化復元誤差の絶対値
和などが用いられる。以上の最適化により図10Bの量
子化ステップ幅Δ''が得られる。
【0046】ここで、最適化量子化器の一例となるブロ
ック図を図12に示す。1で示す入力端子に残差信号が
供給される。この残差信号がブロック化回路2に供給さ
れる。上述したように、ブロック化回路2においてブロ
ック化された残差信号が基準値検出回路3に供給され
る。基準値検出回路3は、ブロックの残差信号のレベル
分布の最大値MAXおよび最小値MINを検出し、ダイ
ナミックレンジDR(=MAX−MIN)を演算する。
検出された基準値DR、MINが量子化ステップ幅
(Δ)決定回路4に供給される。基準値としては、最大
値MAXを検出しても良い。
【0047】量子化ステップ幅決定回路4では、入力端
子7からの量子化ビット数Nと検出回路3からのDR、
MINとを使用して量子化ステップ幅Δを決定する。ま
た、最適化部10では、入力端子7からの量子化ビット
数Nと検出回路3からのDR、MINとブロック化回路
2からの残差信号と量子化ステップ幅決定回路4からの
量子化ステップ幅Δを使用して最適化量子化ステップ幅
Δ''が生成される。生成された最適化量子化ステップ幅
Δ''は、量子化ビット数Nと共に処理部5へ供給され
る。
【0048】処理部5では、最適化量子化ステップ幅
Δ''に基づき残差信号を量子化した時に、0のレベルの
量子化値が検出され、その量子化値を示すコードがフラ
グFLGとして出力端子9cに出力される。また、量子
化の復元のためには、量子化条件を規定する情報が必要
である。この例では、最適化量子化ステップ幅Δ''を出
力端子9bに導き、伝送する。量子化条件を規定する情
報としてダイナミックレンジDRを伝送しても良い。こ
の実施例は、量子化ビット数Nがエンコーダ側とデコー
ダ側で既知の場合であるが、必要であれば、量子化ビッ
ト数Nも伝送する。
【0049】量子化回路6では、遅延回路8を介された
残差信号が供給される。また、量子化回路6に対して、
量子化ビット数Nと、処理部5で発生した最適化量子化
ステップ幅Δ''およびシフトデータΔSとが供給され、
量子化が実行される。量子化回路6の出力端子9aに量
子化値Qが取り出される。この量子化値Qは、上述した
図2の構成に示すように、可変長符号化される。
【0050】ここで、最適化部10の一例のブロック図
を図13に示す。入力端子81から量子化ビット数N、
入力端子82からDR、入力端子83からMIN、入力
端子84からΔが評価部86へ供給され、その評価部8
6において、評価を受ける対象となるブロック信号が入
力端子85からメモリ87へ供給される。評価部86で
は、(1)0再現の条件を満たしながら、量子化ステッ
の評価値Δ´が設定される。メモリ87に記憶され
たブロック信号は、評価部86の制御に応じてデータx
1がメモリ88へ供給される。メモリ88では、供給さ
れたΔ´とデータx1から量子化誤差の絶対値が生成さ
れる。
【0051】このメモリ88において、用いられる演算
を式(8)、式(9)に示す。 x2=|D−x1| ・・・(8) D=DEC(x1,Δ) ・・・(9) このとき、x1は入力データ、x2は量子化誤差絶対
値、Dは量子化復元値である。
【0052】ここで、DEC(・)は量子化復号値生成
関数を示す。量子化ステップ幅Δが入力されると、
(1)0再現の条件から自動的に各量子化値の量子化区
間が決定される。それに基づき量子化復元値も自動的に
決まる。よって、これらの処理は、メモリ88のメモリ
のマップとして実行される。そして、式(8)の演算
も、同じメモリ88の中に組み込むことが可能なことよ
り、メモリ88では式(8)、式(9)の処理を行う。
このメモリ88からのデータとレジスタ90から供給さ
れるデータとが加算器89において、ブロック毎の対象
信号の量子化誤差の絶対値和が生成され、レジスタ91
を介して評価部86にフィードバックされる。
【0053】各量子化ステップ幅Δの評価値毎の量子化
誤差絶対値和は評価部内部に記憶される。全量子化ステ
ップ幅Δの評価値に対する処理が終了すると、評価部8
6において最小値に基づく最適化量子化ステップ幅Δ''
が決定され、その決定された最適化量子化ステップ幅
Δ''は出力端子92から伝送される。この評価部86で
の処理は、論理回路でも実現可能であるが、CPUを用
いたプログラムによる決定も可能である。
【0054】このように生成された最適化量子化ステッ
プ幅Δ''を用いて処理部5においては、FLGとΔSが
生成される。上述した図7に示す処理部5の入力端子5
2から最適化量子化ステップ幅Δ''が供給され、FLG
とΔSが生成される。一方、量子化復号器は図11に示
す入力端子76から最適化量子化ステップ幅Δ''が供給
され、上述と同様な処理がなされ、復号される。
【0055】ここで、この量子化ステップ幅の最適化を
ソフトウェアで行う一例を図14に示す。最適化部10
へ供給される量子化ビット数N、最小値MINおよびダ
イナミックレンジDRからステップ101の評価範囲決
定では、量子化ステップ幅Δの評価範囲が決定される。
次に、ステップ102の評価値の初期化において、量子
化ステップ幅Δの評価値の初期値が設定された後、ステ
ップ103の誤差和検出において、最適化のための各量
子化ステップ幅Δの評価値での評価関数値の検出が行わ
れる。この例では、評価関数として対象信号の量子化復
元誤差の絶対値和を用いる。そして、ステップ104の
誤差和登録では、この検出された各量子化ステップ幅Δ
の評価値が登録され、さらにステップ105の評価値更
新では、量子化ステップ幅Δの評価値が更新される。
【0056】次に、ステップ106の評価範囲終了で
は、ステップ101(評価範囲決定)において、決定さ
れた評価範囲が終了したか否かの判断がなされ、終了し
たと判断された場合、ステップ107(最小量子化誤差
和検出)へ制御は移り、終了していないと判断された場
合、ステップ103(誤差和検出)へ制御は移る。ステ
ップ107(最小量子化誤差和検出)では、絶対値和が
最も小さい量子化ステップ幅Δを検出し、その検出され
た量子化ステップ幅Δは、ステップ108のΔ''決定、
出力において、最適化量子化ステップ幅Δ''と決定され
ると共に、出力され、このフローチャートを終了する。
【0057】ここで、図1において9aで示す出力端子
に接続される可変長符号のエンコーダの一例を図15に
示す。上述したように量子化回路6からの量子化値Qが
入力端子111を介してプレーン符号化回路112へ供
給される。この供給される量子化値Qは、図16Cに示
すように、例えば2ビットコードで表される。この2ビ
ット量子化値は、上述したように図16Aに示すように
残差信号のブロック化がなされた後、その1つのブロッ
ク(図16B)毎に量子化回路6において、生成され
る。
【0058】その2ビット量子化値がプレーン符号化回
路112において、図16Dに示すようにMSB(最上
位ビット)からなるMSBプレーンおよびLSB(最下
位ビット)からなるLSBプレーンへ分割される。MS
Bプレーンは、供給される2ビット量子化値のMSBの
集合を表したものあり、LSBプレーンは、LSBの集
合を表したものである。可変長符号化回路113では、
供給されたビットプレーン毎にランレングス符号化、例
えばMMR(Modefied MR)が行われ、プレーン量子
化値Q´が出力端子114から取り出される。
【0059】図17は、この発明のさらに他の実施例を
示すブロック図である。さらに、他の実施例では、用意
された量子化器を入力された残差信号のレベル分布の複
数のパターン(パラメータ)に応じて切り換えるように
したものである。入力端子121から供給される信号
は、上述と同様に残差信号が供給され、その信号は、ブ
ロック化回路122において、ブロック毎に分割され
る。ブロック毎に分割された残差信号は、切換器123
およびパラメータ抽出回路124へ供給され、パラメー
タ抽出回路124では、残差信号のパラメータから切換
器123を切り換えるための切換制御信号が生成され
る。
【0060】生成された切換制御信号は、切換器123
へ供給され、量子化器1251 〜125n の中から、そ
の切換制御信号に基づいて1つの量子化器が選択され
る。選択された量子化器の量子化特性に基づいて量子化
値が生成され、その量子化値は可変長符号化のエンコー
ダ126へ供給される。そして、エンコーダ126にお
いて、ランレングスなどの可変長符号が施された量子化
値は、出力端子127を介して取り出される。
【0061】次に、パラメータ抽出回路124の構成の
一例を図18Aに示す。入力端子131は、ブロック化
回路122からブロック化された残差信号が供給され、
その残差信号の1ブロック内の最大値MAXおよび最小
値MINがパラメータ検出回路132において検出され
る。検出された最大値MAXおよび最小値MINは、切
制御信号生成回路133へ供給される。この例におい
て、切換制御信号生成回路133では、図18B、図1
8Cおよび図18Dに示す3つの特性を持つ量子化器を
切り換える切換制御信号が出力端子134から取り出さ
れる。
【0062】この3つの量子化器の特性は、ブロック毎
の残差信号の最大値MAXが0より大きく、その最小値
MINが0より小さい場合、図18Bに示す特性を持つ
量子化器が切換制御信号により選択される。さらに、最
大値MAXが0より小さい場合、図18Cに示す特性を
持つ量子化器が選択され、最小値MINが0より大きい
場合、図18Dに示す特性を持つ量子化器が選択され
る。
【0063】さらに、パラメータ抽出回路124の他の
例を図19Aに示す。ブロック化された残差信号が入力
端子141を介してパラメータ検出回路142へ供給さ
れる。パラメータ検出回路142では、ブロックの残差
信号の最大値MAX、最小値MIN、平均値AVおよび
標準偏差σが検出され、切換制御信号生成回路143へ
供給される。この例において、切換制御信号生成回路1
43では、図19Bおよび図19Cに示すように、複数
の特性を持つ量子化器を切り換えるための切換制御信号
が形成され、この切換制御信号が出力端子144から取
り出される。
【0064】図19Bに示すように、1ブロックの残差
信号の平均値AVとしきい値T1および−T1と比較す
ることにより、すなわちAV≦−T1の場合、量子化器
M1が選択される。−T1≦AV≦T1の場合、量子化
器M2が選択される。T1≦AVの場合、量子化器M3
が選択される。
【0065】これら、3個の量子化器は、各場合に応じ
て良好な量子化を行うものとされている。例えば、平均
値AVについては、AV≧T1、AV≦−T1のような
場合は、残差信号のレベル分布が+側あるいは−側に偏
っていると考えられるので、+側と−側の量子化特性が
異なる非線形量子化がなされる。
【0066】また、図19Cでは、上述の平均値AVと
共に標準偏差σとがしきい値T1、−T1およびT2と
比較することにより、すなわちσ≧T2且つAV≦−T
1の場合、量子化器M4が選択される。σ≧T2且つ−
T1≦AV≦T1の場合、量子化器M5が選択される。
σ≧T2且つT1≦AVの場合、量子化器M6が選択さ
れる。
【0067】さらに、σ≦T2且つAV≦−T1の場
合、量子化器M7が選択される。σ≦T2且つ−T1≦
AV≦T1の場合、量子化器M8が選択される。σ≦T
2且つT1≦AVの場合、量子化器M9が選択される。
【0068】ここで、この発明は、図2に示す予測符号
化のエンコーダに限らず、以下に説明するような階層符
号化のエンコーダの量子化装置に対しても適用すること
ができる。ここで説明する階層符号化装置は、階層間で
予測を行ない、また、階層間データに対し単純な算術式
を用いることで、符号化対象画素数の増加を防止するこ
とができるものである。
【0069】図20を参照してこの階層符号化方法につ
いて説明する。図20は、一例として第1階層を最下位
階層(原画)とし、第4階層を最上位階層とする4階層
からなる階層間の模式図を示している。例えば、上位階
層データ生成法として、空間的に対応する4画素の下位
階層データの平均化を採用する場合、上位階層データを
M、下位階層画素値をx0 、x1 、x2 、x3 とする
と、伝送画素が増大せず、4画素のままで良い。
【0070】すなわち、M、x0 、x1 、x2 を用い
て、 x3 =4・M−(x0 +x1 +x2 ) ・・・(10) という単純な算術式により非伝送画素x3 を容易に復元
することが可能となる。各階層データは、下位階層の4
画素平均により生成されている。そこで、例えば図中の
斜線部のデータを伝送しなくとも、式(10)により全
データを復元することが可能となる。
【0071】次に、平均化による階層データの5階層の
構成例を図21に示す。第1階層が入力画像の解像度レ
ベルであるとする。この第1階層は、ブロックサイズ
(1×1)のデータ構成からなる。第2階層データは、
第1階層データの4画素平均により生成される。この例
では、第1階層データX1 (0)〜X1 (3)の平均値
により、第2階層データX2 (0)が生成される。X2
(0)に隣接する第2階層データX2 (1)〜X2
(3)も同様に第1階層データの4画素平均により生成
される。この第2階層は、ブロックサイズ(1/2×1
/2)のデータ構成からなる。さらに、第3階層データ
は、空間的に対応する第2階層データの4画素平均によ
り生成される。上述と同様にこの第3階層は、ブロック
サイズ(1/4×1/4)のデータ構成からなる。ま
た、第4階層のデータも同様に第3階層のデータから制
御され、そのデータ構成は、ブロックサイズ(1/8×
1/8)からなる。最後に、最上位階層である第5階層
データX5 (0)が、第4階層データX4 (0)〜X4
(3)の平均化により生成される。この第5階層のデー
タ構成は、ブロックサイズ(1/16×1/16)から
なる。
【0072】上述した符号化対象画素数の増加を防止し
た階層構造データに対し、上位階層データにクラス分類
適応予測を適用することで、下位階層データを予測し、
下位階層データとその予測値との差分(すなわち、残差
信号)を生成することで信号電力の削減を図る構成例を
図22に示すブロック図を用いて説明する。この図22
は、階層符号化のエンコーダ側の構成例を示す。入力端
子151を介して第1階層データd0が入力画像データ
d0として平均化回路152および減算器156へ供給
される。第1階層データが元の解像度の画像データであ
る。
【0073】供給された入力画素データd0は、平均化
回路152において、図21に示した2画素×2画素ブ
ロックによる1/4平均処理が実行され、階層データd
1が生成される。この階層データd1は、図21に示す
第2階層データに対応する。生成された階層データd1
は、平均化回路153および減算器157へ供給され
る。
【0074】階層データd1に対して、平均化回路15
3では、上述の平均化回路152と同様な処理が施さ
れ、階層データd2が生成される。この階層データd2
は、第3階層データに対応する。生成された階層データ
d2は、平均化回路154および減算器158へ供給さ
れる。また、平均化回路154でも同様に階層データd
2に対して上述の平均化回路152および153と同様
な処理が施され、階層データd3が生成される。この階
層データd3は、第4階層データに対応する。生成され
た階層データd3は、平均化回路155および減算器1
59へ供給される。さらに、平均化回路155でも同様
に階層データd3に対して上述の平均化回路152、1
53および154と同様な処理が施され、階層データd
4が生成される。この階層データd4は、第5階層デー
タに対応する。生成された階層データd4は、量子化器
164へ供給される。
【0075】そして、これら5つの階層データについて
階層間で予測が行われる。先ず、第5階層においてなさ
れる圧縮のための量子化処理は、量子化器164におい
て、実行される。この量子化器164の出力データd2
1が可変長符号のエンコーダ181に供給されると共
に、逆量子化器168へも供給される。エンコーダ18
1の出力が出力端子186に第5階層のデータとして取
り出される
【0076】逆量子化器168の出力データd16がク
ラス分類適応予測回路172へ供給される。クラス分類
適応予測回路172では、データd16を使用して予測
処理がなされ、第4階層データの予測値d12が生成さ
れ、この予測値d12が減算器159へ供給される。こ
の減算器159では、平均化回路154から供給される
階層データd3と予測値d12との差分値が求められ、
その差分値d8が量子化器163へ供給される。
【0077】差分値d8が供給された量子化器163で
は、量子化器164と同様に圧縮処理が行われる。この
量子化器163の出力データが演算器176および逆量
子化器167へ供給される。この演算器176では、4
画素から1画素を間引く処理が行われる。演算器176
から出力されるデータd20が可変長符号のエンコーダ
180で符号化され、出力端子185に第4階層の出力
データが取り出される。
【0078】逆量子化器167の出力データd15がク
ラス分類適応予測回路171へ供給される。クラス分類
適応予測回路171では、データd15を使用して予測
処理がなされ、第3階層データの予測値d11が生成さ
れ、減算器158へ供給される。この減算器158で
は、平均化回路153から供給されるデータd2と予測
値d11との差分値が求められ、その差分値d7が量子
化器162へ供給される。
【0079】差分値d7が供給された量子化器162の
出力データが演算器175および逆量子化器166へ供
給される。この演算器175では、4画素から1画素を
間引く処理が行われる。演算器175から出力される第
3階層データd19が可変長符号のエンコーダ179に
供給され、出力端子184に第3階層のデータとして取
り出される。
【0080】量子化器166の出力データd14がク
ラス分類適応予測回路170へ供給される。クラス分類
適応予測回路170では、データd14を使用して予測
処理がなされ、第2階層データの予測値d10が生成さ
れ、減算器157へ供給される。この減算器157で
は、平均化回路152から供給されるデータd1と予測
値d10との差分値が求められ、その差分値d6が量子
化器161へ供給される。
【0081】差分値d6が供給された量子化器161の
出力データは、演算器174および逆量子化器15へ
供給される。この演算器174では、4画素から1画素
を間引く処理が行われる。演算器174から出力される
第2階層データd18が可変長符号のエンコーダ178
に供給され、出力端子183に第2階層のデータとして
取り出される。
【0082】量子化器165の出力データd13がク
ラス分類適応予測回路169へ供給される。クラス分類
適応予測回路169では、データd13を使用して予測
処理がなされ、第1階層データの予測値d9が生成さ
れ、減算器156へ供給される。この減算器156で
は、入力端子151から供給される入力画素データd0
と予測値d9との差分値が求められ、その差分値d5が
量子化器160へ供給される。
【0083】差分値d5が供給された量子化器160の
出力データは、演算器173へ供給される。この演算器
173では、4画素から1画素を間引く処理が行われ
る。演算器173から出力される第1階層データd17
が可変長符号のエンコーダ177に供給され、出力端子
182に第1階層のデータとして取り出される。
【0084】クラス分類適応予測回路169、170、
171、172は、予測しようとする下位階層の画素を
その空間的に近傍の複数の画素(上位階層に含まれる)
のレベル分布に基づいてクラス分類する。そして、予め
学習によって得られている、クラス毎の予測係数あるい
は予測値のテーブルをメモリに格納しておき、クラスに
対応した複数の予測係数あるいは1個の予測値をメモリ
から読出す。予測値は、そのまま使用され、予測係数
は、複数の画素との線形1次結合により予測値を生成す
る。このようなクラス分類適応予測は、例えば本願出願
人の提案による特願平4−155719号に開示されて
いる。
【0085】次に、上述のエンコーダと対応する階層符
号化のデコーダ側の構成例を図23に示す。エンコーダ
側で生成された各階層データは、d30〜d34として
入力端子191、192、193、194、195にそ
れぞれ供給される。そして、可変長符号のデコーダ19
6、197、198、199、200にて可変長符号の
復号がなされる。これらのデコーダに対して、逆量子化
器201、202、203、204、205がそれぞれ
接続される。
【0086】先ず、第5階層入力データd34は、逆量
子化器205において、エンコーダで施された量子化に
対応する復号処理が行われ、画像データd39となり、
クラス分類適応予測回路217および演算器213へ供
給される。また画像データd39は、第5階層の画像出
力として、出力端子222から取り出される。
【0087】クラス分類適応予測回路217では、第4
階層の画像データに対してクラス分類適応予測が施さ
れ、第4階層データの予測値d47が生成される。逆量
子化器204からのデータd38(すなわち、差分値)
と予測値d47とが加算器209で加算される。加算器
209から画像データd43が演算器213へ供給さ
れ、演算器213では、式(10)の演算が実行され、
逆量子化器205から供給された画像データd39と画
像データd43から第4階層の全画素値が復元される。
この演算器213において、復元された全画素値は、画
像データd51として、クラス分類適応予測回路216
および演算器212へ供給される。また画像データd5
1は、第4階層の出力として、出力端子221から取り
出される。
【0088】クラス分類適応予測回路216では、上述
と同様に第3階層の画像データに対してクラス分類適応
予測が施され、第3階層データの予測値d46が生成さ
れる。逆量子化器203からのデータd37と予測値d
46とが加算器208で加算される。加算器208から
画像データd42が演算器212へ供給され、演算器2
12では、式(10)の演算が実行され、演算器213
から供給された画像データd51と画像データd42か
ら第3階層の全画素値が復元される。この演算器212
において、復元された全画素値は、画像データd50と
して、クラス分類適応予測回路215および演算器21
1へ供給される。また画像データd50は、第3階層の
出力として、出力端子220から取り出される。
【0089】また、クラス分類適応予測回路215で
は、上述と同様に第2階層の画像データに対してクラス
分類適応予測が施され、第2階層データの予測値d45
が生成される。逆量子化器202からのデータd36と
予測値d45とが加算器207で加算される。加算器2
07から画像データd41が演算器211へ供給され、
演算器211では、式(10)の演算が実行され、演算
器212から供給された画像データd50と画像データ
d41から第2階層の全画素値が復元される。この演算
器211において、復元された全画素値は、画像データ
d49として、クラス分類適応予測回路214および演
算器210へ供給される。また画像データd49は、第
2階層の出力として、出力端子219から取り出され
る。
【0090】さらに、クラス分類適応予測回路214で
は、上述と同様に第1階層の画像データに対してクラス
分類適応予測が施され、第1階層データの予測値d44
が生成される。逆量子化器201からのデータd35と
予測値d44とが加算器206で加算される。加算器2
06から画像データd40が演算器210へ供給され、
演算器210では、式(10)の演算が実行され、演算
器211から供給された画像データd49と画像データ
d40から第1階層の全画素値が復元される。この演算
器210において、復元された全画素値は、画像データ
d48として、第1階層の出力として、出力端子218
から取り出される。こうして、符号化対象画素数の増加
を防止した階層符号化において、クラス分類適応予測を
導入することで符号化効率の向上を図ることが可能とな
る。
【0091】上述の階層符号化システムの具体的な応用
例としては、ハイビジョンテレビ静止画像のデータベー
スを構成した場合、最下位階層データ、すなわち第1階
層(原画像)データがハイビジョン解像度の再生データ
であり、第2階層データが標準解像度の再生データとな
り、最上位階層データ、すなわち、第5階層データは、
高速検索用の低解像度の再生データとなる。
【0092】なお、情報量の削減を目的として圧縮符号
化を採用する場合には、復号化装置により得られた再生
画像データは、入力された原画像データと必ずしも一致
しないが、視覚的に劣化を検知できない程度にすること
が可能である。また、平均値を形成するのに単純平均値
に限らず、加重平均値を形成しても良い。
【0093】また、この発明は、上述した予測符号化以
外の予測符号化で発生した残差信号の量子化に対しても
適用できる。また、この発明は、量子化ステップ幅を制
御することによって、発生データ量を制御するバッファ
リングの構成を有するシステムに対しても適用すること
ができる。
【0094】
【発明の効果】この発明は、残差信号を例えばブロック
化することによって、残差信号のレベルの分布範囲を狭
くしてから量子化する。従って、量子化のダイナミック
レンジを実質的に拡大することができる。また、分布範
囲が狭くされた残差信号を量子化するので、量子化の精
度を高くすることができる。
【0095】また、この発明は、量子化ステップ幅の最
適化により、入力信号に合致した量子化する。従って、
画質劣化の少ない高能率符号化が実現され、量子化復元
精度を高くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る量子化装置の一実施例のブロッ
ク図である。
【図2】この発明を適用できる予測符号化のエンコーダ
のブロック図である。
【図3】この発明を適用できる予測符号化のデコーダの
ブロック図である。
【図4】予測符号化の一例を説明するための略線図であ
る。
【図5】この発明の一実施例の基準値検出回路の一例の
ブロック図である。
【図6】この発明の一実施例の量子化ステップ幅決定回
路の一例のブロック図である。
【図7】この発明の一実施例の処理部の一例のブロック
図である。
【図8】この発明の一実施例の量子化器の一例のブロッ
ク図である。
【図9】残差信号の説明に用いる略線図である。
【図10】この発明による量子化の説明に用いる略線図
である。
【図11】この発明の一実施例の量子化装置の復号器の
一例のブロック図である。
【図12】この発明に係る最適化量子化装置の一実施例
のブロック図である。
【図13】この発明の一実施例の最適化部の一例を示す
ブロック図である。
【図14】この発明の一実施例の最適化の一例を示すフ
ローチャートである。
【図15】この発明の可変長符号のエンコーダの一例を
示すブロック図である。
【図16】プレーン符号化の説明に用いる略線図であ
る。
【図17】この発明に係る量子化装置の他の実施例のブ
ロック図である。
【図18】この発明に係るパラメータ検出回路の一例を
示すブロック図である。
【図19】この発明に係るパラメータ検出回路の他の例
を示すブロック図である。
【図20】この発明を適用できる階層符号化の一例の説
明に用いる略線図である。
【図21】階層符号化の一例の説明に用いる略線図であ
る。
【図22】階層符号化のエンコード側の構成の一例を示
すブロック図である。
【図23】階層符号化のデコード側の構成の一例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
2 ブロック化回路 3 基準値検出回路 4 量子化ステップ幅決定回路 5 処理部 6 量子化回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 邦雄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−206400(JP,A) 特開 平6−78290(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 7/38 H04N 1/41

Claims (36)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ディジタル信号のサンプル値と予測
    値との残差信号を量子化する量子化装置において、 上記残差信号のレベル分布の集中度を高めるために上記
    残差信号を水平方向の所定の画素数と垂直方向の所定の
    画素数とからなるブロックに分けるブロック化手段と、上記分けられた残差信号に応じた量子化ステップ幅を選
    択する選択手段と、 上記残差信号が所望値であるときに、量子化復号値が上
    記所望値となるように量子化対象区間をシフトし、上記
    シフトされた量子化対象区間の残差信号を上記量子化ス
    テップ幅に基づいて量子化する 量子化手段とを有するこ
    とを特徴とする量子化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の量子化装置において、上記分けられた残差 信号のそれぞれの基準値に該当する
    コードをサイド情報として伝送することを特徴とする量
    子化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の量子化装置において、上記分けられた残差 信号のそれぞれの基準値に該当する
    コードと、量子化条件を規定するデータとを、サイド情
    報として伝送することを特徴とする量子化装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の量子化装置において、上記分けられた残差 信号のそれぞれの基準値に該当する
    コードと、量子化ステップ幅を規定するデータとを、サ
    イド情報として伝送することを特徴とする量子化装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の量子化装置において、上記分けられた残差 信号のそれぞれの基準値に該当する
    コードと、信号分布幅を規定するデータとを、サイド情
    報として伝送することを特徴とする量子化装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の量子化装置において、 量子化された信号をビットプレーン毎に分けるプレーン
    符号化手段と、 上記プレーンのそれぞれに対して可変長符号化を施す可
    変長符号化手段とを有することを特徴とする量子化装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の量子化装置において、上記分けられた残差信号の レベル分布に応じて複数の量
    子化器の中から量子化器を選択する選択手段を有するこ
    とを特徴とする量子化装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の量子化装置において、 上記分けられた残差信号のレベル分布に応じて選択され
    た量子化ステップ幅の最適化を行う ことを特徴とする量
    子化装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の量子化装置において、 上記残差信号の復元誤差が最小になるように、量子化ス
    テップ幅が選択されることにより、信号分布幅の最適化
    値が決定される ことを特徴とする量子化装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の量子化装置におい
    て、 上記残差信号の特徴量に基づき量子化ステップ幅の評価
    範囲を限定することにより、信号分布幅の最適化値が決
    定される ことを特徴とする量子化装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の量子化装置におい
    て、 量子化ステップ幅の評価範囲を制限した上で、上記残差
    信号の量子化復元絶対値誤差が最小となるように上記量
    子化ステップ幅を決定することにより、上記量子化ステ
    ップ幅の最適化値が決定される ことを特徴とする量子化
    装置。
  12. 【請求項12】 入力ディジタル信号のサンプル値と予
    測値との残差信号を量子化する量子化装置において、 上記残差信号のレベル分布の集中度を高めるために上記
    残差信号を水平方向の所定の画素数と垂直方向の所定の
    画素数とからなるブロックに分けるブロック化手段と、上記分けられた残差信号に応じた量子化ステップ幅を選
    択する選択手段と、 上記残差信号が所望値であるときに、量子化復号値が上
    記所望値となるように量子化対象区間をシフトし、上記
    シフトされた量子化対象区間の残差信号を上記量子化ス
    テップ幅に基づいて 量子化する量子化手段とを有し、 上記量子化手段の出力を伝送するとともに、分類された
    量子化対象信号のそれぞれの基準値に該当するコード
    と、量子化条件を規定するデータとを、サイド情報とし
    て伝送し、上記基準値の量子化復元値を不変とすること
    を特徴とする量子化装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の量子化装置におい
    て、 量子化された信号をビットプレーン毎に分けるプレーン
    符号化手段と、 上記プレーンのそれぞれに対して可変長符号化を施す可
    変長符号化手段とを有することを特徴とする量子化装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載の量子化装置におい
    て、上記分けられた残差信号の レベル分布に応じて複数の量
    子化器の中から量子化器を選択する選択手段を有するこ
    とを特徴とする量子化装置。
  15. 【請求項15】 請求項12に記載の量子化装置におい
    て、上記分けられた残差 信号のレベル分布に応じて選択され
    た量子化ステップ幅の最適化を行うことを特徴とする量
    子化装置。
  16. 【請求項16】 請求項12に記載の量子化装置におい
    て、上記残差 信号の復元誤差が最小になるように、量子化ス
    テップ幅が選択されることにより、信号分布幅の最適化
    値が決定されることを特徴とする量子化装置。
  17. 【請求項17】 請求項12に記載の量子化装置におい
    て、上記残差 信号の特徴量に基づき量子化ステップ幅の評価
    範囲を限定することにより、信号分布幅の最適化値が決
    定されることを特徴とする量子化装置。
  18. 【請求項18】 請求項12に記載の量子化装置におい
    て、 量子化ステップ幅の評価範囲を制限した上で、上記残差
    信号の量子化復元絶対値誤差が最小となるように上記量
    子化ステップ幅を決定することにより、上記量子化ステ
    ップ幅の最適化値が決定されることを特徴とする量子化
    装置。
  19. 【請求項19】 入力ディジタル信号のサンプル値と予
    測値との残差信号を量子化する量子化方法において、 上記残差信号のレベル分布の集中度を高めるために上記
    残差信号を水平方向の所定の画素数と垂直方向の所定の
    画素数とからなるブロックに分けるステップと、 上記分けられた残差信号に応じた量子化ステップ幅を選
    択するステップと、 上記残差信号が所望値であるときに、量子化復号値が上
    記所望値となるように 量子化対象区間をシフトし、上記
    シフトされた量子化対象区間の残差信号を上記量子化ス
    テップ幅に基づいて 量子化するステップとを有すること
    を特徴とする量子化方法。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の量子化方法におい
    て、上記分けられた残差 信号のそれぞれの基準値に該当する
    コードをサイド情報として伝送することを特徴とする量
    子化方法。
  21. 【請求項21】 請求項19に記載の量子化方法におい
    て、上記分けられた残差 信号のそれぞれの基準値に該当する
    コードと、量子化条件を規定するデータとを、サイド情
    報として伝送することを特徴とする量子化方法。
  22. 【請求項22】 請求項19に記載の量子化方法におい
    て、上記分けられた残差 信号のそれぞれの基準値に該当する
    コードと、量子化ステップ幅を規定するデータとを、サ
    イド情報として伝送することを特徴とする量子化方法。
  23. 【請求項23】 請求項19に記載の量子化方法におい
    て、上記分けられた残差 信号のそれぞれの基準値に該当する
    コードと、信号分布幅を規定するデータとを、サイド情
    報として伝送することを特徴とする量子化方法。
  24. 【請求項24】 請求項19に記載の量子化方法におい
    て、 量子化された信号をビットプレーン毎に分けるステップ
    、 上記プレーンのそれぞれに対して可変長符号化を施す
    テップとを有することを特徴とする量子化方法。
  25. 【請求項25】 請求項19に記載の量子化方法におい
    て、上記分けられた残差信号の レベル分布に応じて複数の量
    子化器の中から量子化器を選択するステップを有する
    とを特徴とする量子化方法。
  26. 【請求項26】 請求項19に記載の量子化方法におい
    て、 上記分けられた残差信号のレベル分布に応じて選択され
    た量子化ステップ幅の最適化を行う ことを特徴とする量
    子化方法。
  27. 【請求項27】 請求項19に記載の量子化方法におい
    て、 上記残差信号の復元誤差が最小になるように、量子化ス
    テップ幅が選択されることにより、信号分布幅の最適化
    値が決定される ことを特徴とする量子化方法。
  28. 【請求項28】 請求項19に記載の量子化方法におい
    て、 上記残差信号の特徴量に基づき量子化ステップ幅の評価
    範囲を限定することにより、信号分布幅の最適化値が決
    定される ことを特徴とする量子化方法。
  29. 【請求項29】 請求項19に記載の量子化方法におい
    て、 量子化ステップ幅の評価範囲を制限した上で、上記残差
    信号の量子化復元絶対値誤差が最小となるように上記量
    子化ステップ幅を決定することにより、上記量子化ステ
    ップ幅の最適化値が決定される ことを特徴とする量子化
    方法。
  30. 【請求項30】 入力ディジタル信号のサンプル値と予
    測値との残差信号を量子化する量子化方法において、 上記残差信号のレベル分布の集中度を高めるために上記
    残差信号を水平方向の所定の画素数と垂直方向の所定の
    画素数とからなるブロックに分けるステップと、 上記分けられた残差信号に応じた量子化ステップ幅を選
    択するステップと、 上記残差信号が所望値であるときに、量子化復号値が上
    記所望値となるように量子化対象区間をシフトし、上記
    シフトされた量子化対象区間の残差信号を上記量子化ス
    テップ幅に基づいて 量子化するステップとを有し、 上記量子化された信号の出力を伝送するとともに、上記
    分けられた残差信号のそれぞれの基準値に該当するコー
    ドと、量子化条件を規定するデータとを、サイド情報と
    して伝送し、上記基準値の量子化復元値を不変とするこ
    とを特徴とする量子化方法。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載の量子化方法におい
    て、 量子化された信号をビットプレーン毎に分けるステップ
    、 上記プレーンのそれぞれに対して可変長符号化を施す
    テップとを有することを特徴とする量子化方法。
  32. 【請求項32】 請求項30に記載の量子化方法におい
    て、上記分けられた残差信号の レベル分布に応じて複数の量
    子化器の中から量子化器を選択するステップを有するこ
    とを特徴とする量子化方法。
  33. 【請求項33】 請求項30に記載の量子化方法におい
    て、上記分けられた残差 信号のレベル分布に応じて選択され
    た量子化ステップ幅の最適化を行うことを特徴とする量
    子化方法。
  34. 【請求項34】 請求項30に記載の量子化方法におい
    て、上記残差 信号の復元誤差が最小になるように、量子化ス
    テップ幅が選択されることにより、信号分布幅の最適化
    値が決定されることを特徴とする量子化方法。
  35. 【請求項35】 請求項30に記載の量子化方法におい
    て、上記残差 信号の特徴量に基づき量子化ステップ幅の評価
    範囲を限定することにより、信号分布幅の最適化値が決
    定されることを特徴とする量子化方法。
  36. 【請求項36】 請求項30に記載の量子化方法におい
    て、 量子化ステップ幅の評価範囲を制限した上で、上記残差
    信号の量子化復元絶対値誤差が最小となるように上記量
    子化ステップ幅を決定することにより、上記量子化ステ
    ップ幅の最適化値が決定されることを特徴とする量子化
    方法。
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