JP3339787B2 - 産業用ロボットアームの移動量検出装置 - Google Patents

産業用ロボットアームの移動量検出装置

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JP3339787B2 JP33149896A JP33149896A JP3339787B2 JP 3339787 B2 JP3339787 B2 JP 3339787B2 JP 33149896 A JP33149896 A JP 33149896A JP 33149896 A JP33149896 A JP 33149896A JP 3339787 B2 JP3339787 B2 JP 3339787B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業用ロボットア
ームの移動量検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、基部アーム、中間アーム、及
び先端アームの3つのアームが順次先端側と基端側とで
回動可能に連結され、装置本体内に設けられたモータ等
からの回転駆動力が各アームに順次伝達されることによ
り、先端アームが直線的に移動するように構成された多
関節の産業用ロボットアームが知られている。この産業
用ロボットアームの移動量の検出、即ち、先端アームの
移動量の検出は、基部アームの回転量を検出し、この回
転量に比例して出力されるパルスをカウントすることに
よって行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の産業用ロボットアームの移動量検出によれ
ば、以下のような問題がある。基部アームの回転量と先
端アームの回転量を比較すると、図5の基部アームの回
転量と先端アームの移動量との関係を示すデータテーブ
ルに示されるように、基部アームの回転角度が0度及び
180度付近であるときは、基部アームの回転量に対す
る先端アームの移動量が小さく、基部アームの回転角度
が90度付近であるときは、基部アームの回転量に対す
る先端アームの移動量が大きくなっている。このため、
基部アームの回転量に比例したパルス出力に基づいて、
先端アームの移動量を正確に検出することは困難であっ
た。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、先端アームの移動量を正確に検
出することができる産業用ロボットアームの移動量検出
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明に係る産業用ロボットアームの
移動量検出装置は、回転駆動手段が設けられたベース部
から、第1アーム及び第2アームの少なくとも2つのア
ームが順次連結され、回転駆動手段からの回転駆動力が
各アームに順次伝達されることにより、第2アーム先端
がベース部に対して直線的に移動するように構成された
産業用ロボットアームの移動量検出装置において、第1
アームの回転量を検出し、該回転量に比例したパルスを
出力する回転検出手段と、第1アームの回転量を第2ア
ーム先端の直線移動量に変換するデータテーブルが記憶
された記憶手段と、回転検出手段から出力されるパルス
と、記憶手段に記憶されたデータテーブルとに基づい
て、第2アーム先端が所定の距離を直線移動する毎に
ルスを出力するパルス出力手段とからなるものである。
【0006】上記構成においては、回転検出手段から出
力される第1アームの回転量に比例したパルスと、記憶
手段に記憶されているデータテーブルとに基づいて、パ
ルス出力手段が第2アーム先端の所定距離の直線移動毎
パルスを出力するので、この第2アーム先端の所定距
離の直線移動毎に出力されるパルスを別途カウンタでカ
ウントすれば、そのカウント数で正確に第2アーム先端
の直線移動量を検出することができる。
【0007】また、請求項2に記載の発明に係る産業用
ロボットアームの移動量検出装置は、請求項1に記載の
産業用ロボットアームの移動量検出装置であって、第1
アーム及び第2アームの長さが同等でありデータテー
ブルが、第2アーム先端の移動量をR、各アームの長さ
をL、回転検出手段の1回転あたりの分解能をN、第1
アームの回転量をnとした場合、 R=2L(1−cos(360・n/N)) の関係式に基づいて、前記Rが必要な分解能で等間隔に
なるように前記nの値を算出して作成されているもので
ある。
【0008】上記構成においては、上記の関係式に基づ
いて、第2アーム先端の移動量(R)を必要な分解能で
等間隔になるように第1アームの回転量(n)の値を算
出してデータテーブルが作成されるので、請求項1と同
等の作用が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態に係
る産業用ロボットアームの移動量検出装置について図面
を参照して説明する。図1は半導体製造工場におけるウ
エハの搬送装置に用いられる産業用ロボットアームの構
造を示す一部切欠き斜視図、図2はその側断面図であ
る。図に示すように、産業用ロボット(以下、ロボット
という)のアーム構造は、ウエハを保持する先端部が直
線運動するように伸縮するウエハ搬送用のアーム1と、
このアーム1を支持するベース部2とからなる基本構成
を有する。アーム1は、ベース部2に回転可能に基端側
が接続された基部アーム(第1アーム)11と、この基
部アーム11の先端側に基端側が屈伸可能に接続され、
基部アーム11と等しい有効長(各アーム両端部の軸間
距離)を有する中間アーム(第2アーム)12と、この
中間アーム12の先端側に基端側が屈伸可能に接続され
た先端アーム13とから構成されている。
【0010】ベース部2内のベース室21には、後述の
ベースドラム31を回転させるためのドラム用モータ4
及び後述する基部アーム軸34を回転させるための軸用
モータ5(これらは回転駆動手段)が内装されている。
ベース部22の貫通穴23には、円筒状のべースドラム
31が、その上部をベース部2から外部に突出させた状
態で、軸心回りに回転自在となるように嵌装されてい
る。このベースドラム31の先端には、基部アーム11
が、ベアリング24を介してベースドラム31と共回り
可能に固定されている。基部アーム11は横長の箱体で
あり、内部に基部アーム室14が形成されている。
【0011】基部アーム室14の先端側の貫通穴11a
には、軸心回りに回転自在なアームドラム32がその上
部を外部に突出させて設けられている。アームドラム3
2の上端には、中間アーム12が固定されている。中間
アーム12は内部に中間アーム室15を有する箱体であ
り、その基端側下面部がアームドラム32の上面部に固
定され、ベアリング11bを介してアームドラム32の
軸心回りに回転可能になっている。中間アーム12の先
端側の貫通穴12aには、軸心回りに回転自在な先端ア
ーム軸33がベアリング12bを介して設けられ、その
上部が外部に突出されている。
【0012】先端アーム軸33の上部には、径方向に向
けて横長平板状の先端アーム13がその基端側で固定さ
れている。この先端アーム13の先端部は、ウエハWを
載置又は把持可能な構造であり(詳細は図示せず)、ウ
エハWの搬送を行い得るようになっている。以上のよう
に、各ドラムや軸の回転支持部分にベアリング24、1
1b、12bが適用されているので、軸心回りに基部ア
ーム11、中間アーム12及び先端アーム13を円滑に
回転させることが可能になる。
【0013】また、ベースドラム31には、同心の基部
アーム軸34が軸心回りに回転自在に貫装され、その上
端には基部アーム室14内で第1プーリ36が固設され
ている。アームドラム32には、同心の中間アーム軸3
5が貫装され、その上端部には中間アーム室15内で第
3プーリ38が固設され、その下端部には第2プーリ3
7が固設されている。先端アーム軸33の下端部には第
4プーリ39が固設されている。第1プーリ36と第2
プーリ37との間には第1ベルト367が張設され、第
3プーリ38と第4プーリ39との間には第2ベルト3
89が張設されている。
【0014】上記構成において、ベースドラム31が一
方向に回転すると、これと一体の基部アーム11が一方
向に回転し、第1ベルト367は第1プーリ36に巻き
付く、即ち、第1プーリ36は基部アーム11に対して
他方向に相対回転することになる。第1プーリ36がこ
のように回転すると、この回転は第1ベルト367を介
して第2プーリ37に伝達され、この第2プーリ37と
一体の中間アーム軸35を回転させる。そしてこの中間
アーム軸35の回転によって、中間アーム軸35と一体
の第3プーリ38は他方向に回転し、第2ベルト389
を循環移動させる。
【0015】一方、第2プーリ37の他方向への回転に
よって、第2プーリ37と一体のアームドラム32は他
方向に回転するため、アームドラム32と一体の中間ア
ーム12も他方向に回転する。この中間アーム12の回
転によって第2ベルト389は第3プーリ38に巻き付
くため、結局、中間アーム12に対して第3プーリ38
は第2プーリ37の2倍の回転を行うことになる。そし
て、第2ベルト389の循環移動によって先端アーム軸
33はそれと一体の第4プーリ39を介して回動し、先
端アーム軸33と一体の先端アーム13を中間アーム1
2に対して軸心回りに他方向に回転させる。本発明にお
いては、上記第1プーリ36の径寸法と第2プーリ37
の径寸法との比が1:1に設定され、上記第3プーリ3
8の径寸法と第4プーリ39の径寸法とが1:2に設定
されている。
【0016】さらに、ベース室21内のドラム用モータ
4には、第1駆動軸41及び第1駆動プーリ42が設け
られ、第1駆動プーリ42と対応する位置にある第5プ
ーリ43との間に第1動力ベルト6が張設されている。
軸用モータ5には第2駆動軸51及び第2駆動プーリ5
2が設けられており、この第2駆動プーリ52と対応す
る位置にある第6プーリ53との間に第2動力ベルト7
が張設されている。そして、第1駆動プーリ42の径寸
法と第5プーリ43の径寸法との比は、第2駆動プーリ
52の径寸法と第6プーリ53の径寸法との比と等しく
設定されているため、ドラム用モータ4及び軸用モータ
5を同一速度で回転駆動させることによって、ベースド
ラム31及び基部アーム軸34に同じ回転角が与えられ
る。
【0017】次に、上記構成でなるロボットのアーム1
の動作について説明する。ドラム用モータ4を一方向
に、軸用モータ5を他方向に回転させれば、まずドラム
用モータ4の回転駆動は、第1駆動軸41、第1駆動プ
ーリ42、第1動力ベルト6及び第5プーリ43を介し
てベースドラム31に伝達される。また、軸用モータ5
の回転駆動は、第2駆動軸51、第2駆動プーリ52、
第2動力ベルト7及び第6プーリ53を介して基部アー
ム軸34に伝達される。この場合、第1駆動プーリ42
の径寸法と第5プーリ43の径寸法との比は、第2駆動
プーリ52の径寸法と第6プーリ53の径寸法との比と
等しくなるように設定されているため、ドラム用モータ
4及び軸用モータ5に同一速度の正逆回転力を与え、ベ
ースドラム31及び基部アーム軸34の角速度の絶対値
は常に同じになる。
【0018】そして、ドラム用モータ4の一方向への回
転駆動による基部アーム11の回転によって、第1ベル
ト367は第1プーリ36に巻き付くため、この巻付き
によって第1ベルト367は他方向に第1プーリ36と
第2プーリ37間を循環移動し、この循環移動によって
第2プーリ37は他方向に回転することになる。同時
に、軸用モータ5は他方向へ同一の速度で回転駆動する
ため、その回転は基部アーム軸34を介して第1プーリ
36に伝達され、結局第2プーリ37の回転角度はドラ
ム用モータ4による基部アーム11の回転角度と軸用モ
ータ5による第1プーリ36の回転角度との合計角度に
なる。
【0019】そして、ベースドラム31を回転させるド
ラム用モータ4と、基部アーム軸34を回転させる軸用
モータ5とは、ベースドラム31及び基部アーム軸34
の回転角度の絶対値が同じになるように設定されている
ため、上記合計角度は基部アーム11の一方向への回転
角度に対し他方向へ2倍となる。しかも、基部アーム1
1の有効長(基部アーム軸34の軸心と第2プーリ37
の軸心との間の距離)と中間アーム12の有効長(第2
プーリ37の軸心と先端アーム軸33の軸心との間の距
離)とは同じに設定されているため、先端アーム軸33
は、基部アーム軸34の軸心の径方向に対する1本の放
射線上を移動することになる。
【0020】また、上記アームドラム32の他方向への
回転は、第3プーリ38、第2ベルト389とによって
第4プーリ39を回転させるため、先端アーム13を中
間アーム12に対して他方向に回転させることになる。
そしてこの場合、第3プーリ38の径寸法と第4プーリ
39の径寸法とは1:2に設定されているため、第4プ
ーリ39は中間アーム12の回転角の1/2となり、従
って、第4プーリ39は基部アーム軸34の軸心に対し
て回転数が0となる。すなわち、先端アーム13は、前
述した1本の放射線上でその姿勢方向を維持したまま移
動する。
【0021】一方、ドラム用モータ4及び軸用モータ5
の双方を同じ方向に回転駆動させれば、ベースドラム3
1の回転方向と同じ方向に基部アーム軸34も軸心回り
に回転するため、ベースドラム31と共回りしている基
部アーム11に対して基部アーム軸34は相対回転せ
ず、従って第1ベルト367の第1プーリ36及び中間
アーム軸35間の循環移動は起こらず、アームドラム3
2は基部アーム11に対して回転せず、その結果基部ア
ーム11および中間アーム12間の屈伸並びに中間アー
ム12及び先端アーム13間の屈伸は起こらず、アーム
1はその屈伸姿勢が保持された状態でドラム用モータ4
及び軸用モータ5の回転方向に応じて基部アーム軸34
の軸心回りに正逆旋回する。
【0022】上記アーム1の動作中における、基部アー
ム(以下ではこれを第1アームという)11の回転量
(回転角:θ)と中間アーム(以下ではこれを第2アー
ムという)12の先端部の位置(移動量:R)との関係
について図3を参照して具体的に説明する。図3は第1
アーム11及び第2アーム12(先端アーム13の図示
は省略)の平面視の説明図であり、Xは回転中心、Yは
アーム先端を示し、(a)は第1アーム11及び第2ア
ーム12が原点位置にある状態を示す図、(b)は第1
アーム11が原点位置から反時計回りにθ1 回転した場
合の第1アーム11及び第2アーム12の状態を示す
図、(c)は第1アーム11が同様にθ2 =90度回転
した状態を示す図、(d)は第1アーム11が同様にθ
3 回転した状態を示す図、(e)は第1アーム11が同
様にθ4 =180度回転した状態を示す図である。
【0023】図3(a)に示す状態では、第1アーム1
1は、紙面において第1アーム軸34の真下方向に位置
し、第2アーム12も第1アーム11のその延長線上に
位置している。この状態において、ドラム用モータ4を
反時計方向に回転駆動させるとともに、軸用モータ5を
時計方向に回転駆動させて、ベースドラム31を第1ア
ーム軸34回りに反時計方向にθ1 回転させ、かつ、第
1プーリ36を第1アーム軸34の軸心回りに時計方向
にθ1 回転させる。そうすると、ベースドラム31の反
時計方向の回動によって第2プーリ37は第1アーム1
1に対してθ1度の時計方向の回動を行うとともに、軸
用モータ5による積極的な第1プーリ36の時計方向へ
のθ1 度の回動によって、それらが加算されて第2プー
リ37は第1アーム11に対して2θ1 だけ時計方向に
相対回動する。これにより、第1アーム11と第2アー
ム12とは、図3(b)に示すような状態になり、先端
アーム13はその姿勢を保持したまま紙面上で上方向に
リニア的に移動する(アーム先端Yの移動量はR1)。
同様にして、第1アーム11を原点位置から90度(θ
2 )回動させた場合の第1アーム11及び第2アーム1
2の状態は図3(c)に示すようになり(アーム先端Y
の移動量はR2)、原点位置からθ3 だけ回動させた場
合は図3(d)に示すようになり(アーム先端Yの移動
量はR3)、原点位置から180度(θ4 )回動させた
場合は図3(e)に示すようになり(アーム先端Yの移
動量はR4)、先端アーム13はその姿勢を保持したま
ま紙面上で上方向に、順次リニア的に移動していく。
【0024】次に、上記第2アーム12の先端Yの移動
量を検出する移動量検出装置について図4を参照して説
明する。図4は該移動量検出装置のシステム構成の概略
を示すブロック図である。アーム移動量検出装置100
には、ドラム用モータ4(又は同モータにより駆動され
るアーム回転軸)の回転量を検出することにより第1ア
ーム11の回転角度に比例した信号を出力するインクリ
メンタル形のロータリエンコーダからなる回転検出器
(回転検出手段)101が備えられている。この回転検
出器101はドラム用モータ4の正逆両方向の回転量を
検出するものであり、その検出結果は信号を弁別するパ
ルス弁別回路102に出力される。パルス弁別回路10
2では、回転検出器101から正又は逆方向のいずれの
相(A相,B相)の信号であるかにより回転方向を弁別
して時計回り方向(前進)の回転のときはCW(clo
ckwise)パルスを出力し、反時計回り方向(後
退)の回転のときはCCW(counterclock
wise)パルスを出力する。各パルスはそれぞれDタ
イプのフリップフロップのD−FF103,105を通
してCPU(パルス出力手段)104の入力ポートPI
1,PI2に入力される。尚、ドラム用モータ4は駆動
回路110によって駆動される。
【0025】また、D−FF103,105の出力端に
はORゲート106が接続され、ORゲート106から
の信号は、割り込み要求信号ポートINTからCPU1
04に入力される。CPU104の入力ポートPI3に
は、アーム1が動き出したことを検出する原点センサ1
07が接続されている。CPU104には、先端アーム
13の移動量に比例した前進方向パルスを出力するため
の出力ポートPO1、同後退方向パルスを出力するため
の出力ポートPO2、D−FF103,105をリセッ
トする信号を出力するための出力PO3,PO4が設け
られている。さらに、図示していないが、CPU104
には、回転検出器101からの出力パルスをカウント
し、それを記憶する絶対値レジスタRA、回転検出器1
01による検出値と比較される次の前進方向パルスを出
力すべき位置の値を記憶する前進パルス出力値レジスタ
RB、同様の後退方向パルスを出力すべき値の値を記憶
する後退パルス出力値レジスタRC、第1アーム11の
回転量と第2アーム12先端Yの移動量との関係を示す
データテーブル(後述)を記憶する記憶部(記憶手
段)、及びこのデータテーブルのアドレス値を記憶する
レジスタNが内蔵されている。
【0026】ここで、第1アーム11の原点位置からの
回転量、即ち回転角度と、第2アーム12の先端Y(こ
れは先端アーム13の先端にも相当)の原点位置からの
移動量(R)の関係について図5を参照して説明する。
図5は第1アーム11の原点位置からの回転角度(θ)
と、第2アーム12の先端Yの原点位置からの移動量
(R)の関係を示すデータテーブルの一例を示す図であ
る。第1アーム11の原点位置からの回転量と、第2ア
ーム12先端部分の原点位置からの移動量の関係は、次
式で表される。 R=2L(1−cos(360・n/N)) …(1) 但し、R:第2アーム12の先端Yの原点位置からの移
動量 L:アーム1本の長さ N:回転検出器101の1回転あたりの分解能 n:第1アーム11の回転量 従って、図3(b)乃至(e)に示す場合の第2アーム
12の先端Yの移動量R1〜R4は、それぞれ、R1=
2L(1−cosθ1 )、R2=2L、R3=2L(1
−cosθ3 )、R4=4Lとなる。上記式(1)に具
体的な数値を設定し、第1アーム11の原点位置からの
回転量と、第2アーム12の先端Yの原点位置からの移
動量の関係を示すデータテーブル(図5はその一例)を
作成する。
【0027】以上の構成でなるアーム移動量検出装置1
00による第2アーム12の基端部分の移動量(先端ア
ーム13先端部分の移動量)の検出について図6及び図
7を参照して説明する。図6は該移動量検出の処理(メ
インプログラム)の流れを示すフローチャート、図7は
回転検出器101からの出力パルスをカウントするため
の処理(割り込みプログラム)の流れを示すフローチャ
ートである。本処理においては、回転検出器101によ
ってドラム用モータ4の回転量、即ち、第1アーム11
の回転量に比例したパルスを出力させ、その信号をCP
U104に入力する。CPU104は上述の予め用意し
た該アーム11の回転量を第2アーム12の先端の移動
量に変換するデータテーブルを参照し、そのデータと第
1アーム11の回転量とを比較演算し、第2アーム12
の先端Yの移動量に比例したパルスを出力する。具体的
には、第2アーム12の先端が一定量(例えば、10m
m毎)だけ移動する毎に出力ポートPO1からパルスが
出力されるように、上記変換データテーブルに基づいて
回転角度(θ)の値をレジスタRB,RCにセットして
おき、このセットされた値とレジスタRAの値とを比較
することによって、第2アーム12の先端Yの移動量に
比例したパルスを出力するか否かが判断される。
【0028】上記の処理をさらに詳細に説明する。CP
U104の入力ポートPI3に、原点センサ107から
アーム11,12の原点位置を示す原点センサ信号が入
力されると、レジスタRA,RB,RC,Nの初期設定
が行われる(S1,S2でYES)。アーム11,12
は原点位置にあるためにレジスタRAには0、レジスタ
Nには0が設定され、次回の前進方向パルスを出力すべ
き第1アーム11の回転位置を示す値としてレジスタR
Bにはデータテーブルの(N+1)のアドレスが示すデ
ータ値、次の後退方向パルスを出力すべき第1アーム1
1の回転位置を示す値としてレジスタRCにはデータテ
ーブルの(N)のアドレスが示すデータ値が設定され
る。次に、アーム11,12が動作を開始すると、回転
検出器101から第1アーム11の回転量に比例したパ
ルスが出力され、これが弁別回路102、D−FF10
3又はD−FF105を介してCPU104の二ユニッ
トインターフェイスポートPI1,PI2に入力され、
また、さらにはORゲート106を介して割り込み要求
信号ポートINTに入力される。割り込み要求信号ポー
トINTに該パルスが入力されると割り込みプログラム
(図7)の処理が開始される。
【0029】割り込み処理に入ると、第1アーム11の
回転方向が前進方向か後退方向かを調べるため、入力ポ
ートPI1,PI2の状態が1であるか否かが判断され
る(S21,S22)。第1アーム11の回転方向が前
進方向であるときは、入力ポートPI2=1であるので
(S21でYES)、回転検出器101からの出力パル
スが示す値、即ち、第1アーム11の角度位置をRA+
1としてレジスタRAにセットしておき(S25)、続
いて出力ポートPO3からパルスを出力し、D−FF1
03をリセットする(S26)。第1アーム11の回転
方向が後退方向であるときは、入力ポートPI2=1で
あるので(S22でYES)、回転検出器101からの
出力パルスが示す値をRA−1としてレジスタRAにセ
ットし(S23)、続いて出力ポートPO4からパルス
を出力し、D−FF105をリセットする(S24)。
この後、割り込み処理を終了する。
【0030】次にメインプログラムに戻り、CPU10
4はレジスタRAにセットされている値と、前述した前
進パルス出力値レジスタRBの値とを比較し(S3)、
レジスタRAの値がレジスタRBの値よりも大きいとき
は(S3でYES)、出力ポートPO1より前進方向パ
ルスを出力する(S9)。具体的には、レジスタRBの
値に対応する第2アーム12の先端Yの移動量に比例し
たパルスを出力ポートPO1から出力する。その後、デ
ータテーブルアドレス値レジスタNにN+1をセットす
る(S10)。
【0031】また、上記S3の判定がNOであれば、次
に、レジスタRAの値と後退パルス出力値レジスタRC
の値とを比較し(S4)、レジスタRAの値がレジスタ
RCの値よりも小さいときは(S4でYES)、出力ポ
ートPO2より後退方向パルスを出力する(S5)。具
体的には、レジスタRCの値に対応する第2アーム12
の移動量に比例したパルスを出力ポートPO2から出力
する。その後、データテーブルアドレス値レジスタNに
N−1をセットする(S6)。
【0032】上記S10,S6の処理を行った後、次回
に出力ポートPI1,PI2からパルスを出力すべき位
置の値をレジスタRB,RCに設定する(S7,S
8)。具体的には、次の前進方向パルス出力位置とし
て、S6又はS10でセットしたNの値よりも更に1段
階進んだ値(N+1)のアドレスが示すデータ値をレジ
スタRBにセットし(S7)、次の後退方向パルス出力
位置として、S6又はS10でセットしたNの値よりも
更に1段階後退した値(N)のアドレスが示すデータ値
をレジスタRCにセットする(S8)。その後、処理は
S2に戻る。また、上記S3,S4の判定がいずれもN
OであるときもS2に戻る。以上の処理を繰り返すこと
により、第2アーム12の先端Yの移動量に比例したパ
ルスが、出力ポートPO1,PO2から随時出力される
ことになる。
【0033】このように、本実施形態のアーム移動量検
出装置100によれば、第1アーム11の回転量(回転
角度)に比例したパルス出力ではなく、第2アーム12
先端Yの移動量、即ち先端アーム13の先端部分の移動
量に比例したパルス出力がされるので、この出力パルス
を別途カウンタでカウントすることにより、そのカウン
ト数で先端アーム13先端部分の移動量を正確に検出す
ることができる。
【0034】なお、本発明は上記実施の形態の構成に限
られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態
では、アーム移動量検出装置100は、産業用ロボット
アームの先端アーム13が直線的に移動するように制御
されている場合に、その移動量を検出するものとされて
いるが、これに限定されず、例えば、先端アーム13
(第2アーム12)が一定の軌跡を描いて移動するよう
に制御されるものであれば、その移動量を正確に検出す
ることができるものである。この場合、上記データテー
ブルを作成する際の、第1アーム11の回転量と第2ア
ーム12の先端Yの移動量との関係式は上記の式とは異
なったものとなる。また、上記実施形態では、回転検出
器101がドラム用モータ4の回転量を検出する場合を
示したが、これに代えて軸用モータ5の回転量を検出す
る構成としても同様に適用することが可能である。
【0035】
【発明の効果】以上のように請求項1又は請求項2に記
載の発明に係る産業用ロボットアームの移動量検出装置
によれば、回転検出手段から出力される第1アームの回
転量に比例したパルスと、記憶手段に記憶されているデ
ータテーブルとに基づいて、パルス出力手段が第2アー
先端の所定距離の直線移動毎にパルスを出力するの
で、この第2アーム先端の所定距離の直線移動毎に出力
されるパルスを別途カウンタでカウントすれば、そのカ
ウント数で正確に第2アーム先端の直線移動量を検出す
ることができる。従って、第2アームの動作制御をより
正確に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るアーム移動量検出装
置が適用される産業用ロボットアームの構造を示す一部
切欠き斜視図である。
【図2】前記産業用ロボットアームの側断面図である。
【図3】(a)は第1アーム及び第2アームが原点位置
にある状態を示す平面図、(b)は第1アームが原点位
置から反時計回りにθ1回転したときの第1アーム及び
第2アームの状態を示す平面図、(c)は第1アームが
同様にθ2=90度回転した状態を示す平面図、(d)
は第1アームが同様にθ3回転した状態を示す平面図、
(e)は第1アームが同様にθ4=180度回転した状
態を示す平面図である。
【図4】アーム移動量検出装置のシステム構成の概略を
示すブロック図である。
【図5】第1アームの原点位置からの回転角度(回転
量)と、第2アームの先端部分の原点位置からの移動量
との関係を示すデータテーブルの一例を示す図である。
【図6】アーム移動量検出の処理(メインプログラム)
の流れを示すフローチャートである。
【図7】回転検出器からの出力パルスをカウントするた
めの処理(割り込みプログラム)の流れを示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 アーム 4 ドラム用モータ(回転駆動手段) 11 第1アーム 12 第2アーム 13 先端アーム 101 回転検出器(回転検出手段) 104 CPU(パルス出力手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動手段が設けられたベース部か
    ら、第1アーム及び第2アームの少なくとも2つのアー
    ムが順次連結され、前記回転駆動手段からの回転駆動力
    が各アームに順次伝達されることにより、前記第2アー
    ム先端が上記ベース部に対して直線的に移動するように
    構成された産業用ロボットアームの移動量検出装置にお
    いて、 前記第1アームの回転量を検出し、該回転量に比例した
    パルスを出力する回転検出手段と、 前記第1アームの回転量を前記第2アーム先端の直線
    動量に変換するデータテーブルが記憶された記憶手段
    と、 前記回転検出手段から出力される前記パルスと、前記記
    憶手段に記憶された前記データテーブルとに基づいて、
    前記第2アーム先端が所定の距離を直線移動する毎に
    ルスを出力するパルス出力手段とからなることを特徴と
    する産業用ロボットアームの移動量検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1アーム及び第2アームの長さが
    同等であり 前記データテーブルが、前記第2アーム先端の移動量を
    R、各アームの長さをL、前記回転検出手段の1回転あ
    たりの分解能をN、前記第1アームの回転量をnとした
    場合、 R=2L(1−cos(360・n/N)) の関係式に基づいて、前記Rが必要な分解能で等間隔に
    なるように前記nの値を算出して作成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の産業用ロボットアームの移
    動量検出装置。
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