JP3338299B2 - 電力量計試験台 - Google Patents

電力量計試験台

Info

Publication number
JP3338299B2
JP3338299B2 JP21322496A JP21322496A JP3338299B2 JP 3338299 B2 JP3338299 B2 JP 3338299B2 JP 21322496 A JP21322496 A JP 21322496A JP 21322496 A JP21322496 A JP 21322496A JP 3338299 B2 JP3338299 B2 JP 3338299B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
instrument
test
self
watt
rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21322496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1038989A (ja
Inventor
政弘 金子
邦夫 大中
弘勲 龍海
健一 作間
長男 ▲高▼橋
輝康 土屋
理一 小杉
佐藤  進
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Denki Co Ltd
Original Assignee
Osaka Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Denki Co Ltd filed Critical Osaka Denki Co Ltd
Priority to JP21322496A priority Critical patent/JP3338299B2/ja
Publication of JPH1038989A publication Critical patent/JPH1038989A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3338299B2 publication Critical patent/JP3338299B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力量計を自己加
熱し、自己加熱した電力量計について器差試験調整を行
い、器差試験調整の終了した電力量計について始動検査
を行う電力量計試験台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電力量計試験台では試験
電源部・試験制御部・計器掛け部が一式となって構成さ
れている。計器掛け部には複数の電力量計が一度に掛け
られ、被試験計器が一旦計器掛け部に掛けられると、自
己加熱,器差試験調整および始動検査が同一の試験台で
この順に順次行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記従来の電
力量計試験台では、電力量計を自己加熱している間、お
よび器差試験調整の終了した電力量計を始動・検査して
いる間は、試験台から各被試験計器に通電されているだ
けであり、試験作業員はただ待っているだけで作業は中
断していた。このため、従来の電力量計試験台は作業効
率が悪く、一日に試験することの出来る計器数は限られ
ていた。
【0004】一方、このような課題を解消するため、2
台の電力量計試験台を各盤面を対向させて配置し、試験
作業員がこれら各試験台の間に立ち、一方の電力量計試
験台における試験項目と、他方の電力量計試験台におけ
る試験項目を異ならせて作業することが考えられる。し
かしながら、電力量計をこのように対向させて配置して
作業を行っても、一方の電力量計試験台における試験項
目が自己加熱であり、他方の電力量計試験台における試
験項目が始動検査である場合には、やはり、作業員の手
が空いてしまい、作業効率は改善されなかった。
【0005】また、器差試験調整作業は立ち作業である
ため、不適当な姿勢で長時間続けると疲労が高まり、作
業能率が低下する。例えば、身長の高い作業員が調整作
業を行うと中腰状態となるため、長時間作業をすると疲
労が増大する。従って、被試験計器を掛ける位置が器差
試験調整部の一定の高さに固定されている従来の電力量
計試験台では、身長の差によって調整作業の難易が決ま
り、身長が作業の疲労度および能率に影響を与えてい
た。
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、自己加熱の時間と始動検査の時間にお
ける試験作業員の作業中断時間を低減し、試験作業効率
を向上させることが出来、また、作業者の身長に関係な
く容易に器差試験調整作業が行える電力量計試験台を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このために本発明は、閉
ループ状に構成されたレールと、掛けられた電力量計を
このレールを軌道として搬送する計器掛け搬送具と、こ
の計器掛け搬送具によって搬送された電力量計を自己加
熱させる自己加熱部と、この自己加熱が終わって計器掛
け搬送具によって搬送された電力量計に対して器差試験
調整を行う,自己加熱部に隣接して設けられて垂直方向
に上下動する器差試験調整部と、この器差試験調整が終
わって計器掛け搬送具によって搬送された電力量計に対
して始動検査を行う,器差試験調整部に隣接して設けら
れた検査部とを備え、前記レールは器差試験調整部以外
が多段に構成され、器差試験調整部に構成された前記レ
ールは器差試験調整部の上下動に伴って垂直方向に移動
するように、電力量計試験台を構成した。
【0008】
【0009】また、上記計器掛け搬送具を所定数毎に相
互にヒンジ金具によって連結してブロックを構成し、さ
らにこれら各ブロックの端部にある計器掛け搬送具どう
しを遊挿されたジョイントピンによって連結してブロッ
ク列を構成した。
【0010】また、上記レールを垂直方向に平行な上下
一対の線条に構成し、上記計器掛け搬送具を、その背面
中央上部に設けられた支持ローラを上側の上記線条に掛
けてレールに懸架し、その背面中央下部に設けられたガ
イドローラを下側の上記線条に係止してレールに拘束す
る構成とした。
【0011】また、上記計器掛け搬送具に、下側の上記
線条に対向するその背面下部で、かつ、ガイドローラを
中心とする左右に一対の圧力ローラを構成した。
【0012】また、上記自己加熱部,器差試験調整部お
よび検査部以外における上下一対の線条間に倍速チェー
ンを設け、計器掛け搬送具の裏面に設けられた搬送板を
この倍速チェーンで案内して計器掛け搬送具を自動搬送
する構成とした。
【0013】また、上記レールに沿って軸心を中心に回
動自在に固設された,ブロック列の全長よりも1ブロッ
ク長に満たない分だけ短い第1のシャフトと、この第1
のシャフトの設置位置よりも計器掛け搬送具の搬送方向
側のレールに沿って軸心を中心に回動自在に固設され
た,上記の1ブロック長に満たない分の長さの第2のシ
ャフトと、軸心が一致した第1および第2の各シャフト
にブロック長毎に固設され、第1のシャフトの回動によ
って各ブロックの連結部間に根元が挿入され,この根元
によって各ブロックの両端部を挟み込んで各ブロックの
位置を所定位置に矯正する複数のレバーと、第1のシャ
フトに設けられた各レバーが盤面側に立っている状態で
第2のシャフトの搬送方向先端に設けられたレバーを盤
面手前側に倒しても噛み合わず,第1および第2の各シ
ャフトに設けられた各レバーが盤面側に立っている状態
で第1のシャフトのいずれかのレバーを盤面手前側へ倒
すことによって噛み合う,第1および第2の各シャフト
の連結部に設けられた噛合機構とを自己加熱部,器差試
験調整部および検査部のそれぞれに構成した。
【0014】このように閉ループ状に構成されたレール
を軌道として計器掛け搬送具を搬送し、この搬送経路に
沿って自己加熱部,垂直方向に上下動する器差試験調整
部および始動検査部を設けることにより、自己加熱部で
電力量計の自己加熱が行われている間,器差試験調整部
では試験作業員の身長に適した高さで被試験計器の器差
試験調整が行われ、かつ、始動検査部では始動検査が行
われる。そして、各試験の終了後、計器掛け搬送具をレ
ールに沿って移動させることにより、自己加熱が終了し
た被試験計器は器差試験調整部へ搬送され、器差試験調
整の終了した被試験計器は始動検査部に搬送される。ま
た、始動検査の終了した被試験計器は掛け搬送具から取
り外され、被試験計器が取り外された掛け搬送具は閉ル
ープ状のレールに沿って搬送され、自己加熱部まで移動
される。この自己加熱部では新たな被試験計器が搬送さ
れて戻って来た計器掛け搬送具に掛けられる
【0015】た、レールを器差試験調整部以外におい
て多段に構成し、器差試験調整部に構成されたレールを
器差試験調整部の上下動に伴って垂直方向に移動させる
構成にすることにより、自己加熱の終了した段のレール
に器差試験調整部のレールを合わすことが出来る。従っ
て、自己加熱部の各段に掛けられた各被試験計器を同時
に自己加熱させ、自己加熱の終わった任意の段の被試験
計器を器差試験調整部に移動させ、自己加熱の終わった
被試験計器から順次に器差試験調整を行うことが可能と
なる。さらに、器差試験調整の終了した被試験計器はそ
の段のまま隣接する検査部のレールに移動され、始動検
査が行われる。
【0016】また、計器掛け搬送具を所定数毎に連結し
てブロックを構成し、さらにこれら各ブロックを連結し
てブロック列を構成することにより、各部における各試
験は一度に多数の計器について行える。
【0017】また、レールを上下一対の線条に構成し、
計器掛け搬送具を、支持ローラを上側の線条に掛けてレ
ールに懸架することにより、計器掛け搬送具はレールに
1点で支持される。このため、各計器掛け搬送具は閉ル
ープ状レールのコーナーを小さな回転半径で回ることが
出来る。しかも、各計器掛け搬送具は1個づつヒンジ金
具によって連結されているため、コーナーを回る際各ヒ
ンジ金具が回動し、直線状の計器掛け搬送具列はこのコ
ーナー部でコーナーの円弧に沿った列を構成し、計器掛
け搬送具列は滑らかにコーナーを移動する。
【0018】また、計器掛け搬送具に設けられたガイド
ローラが下側の線条に係止して計器掛け搬送具がレール
に拘束されている。このため、計器掛け搬送具がコーナ
ーを回る際や、計器掛け搬送具に電力量計が掛けられる
際等に、1個の支持ローラによってレールに懸架されて
いる計器掛け搬送具がレールから脱落することが防止さ
れる。
【0019】また、計器掛け搬送具に一対の圧力ローラ
が設けられることにより、計器掛け搬送具に電力量計が
掛けられる際や、掛けられた電力量計の各端子に試験電
源供給端子を接触させる際、計器掛け搬送具がガイドロ
ーラを中心とする左右に揺らぐことが防止される。
【0020】また、自己加熱部,器差試験調整部および
検査部以外における上下一対の線条間に倍速チェーンを
設け、この倍速チェーンで計器掛け搬送具を自動搬送す
ることにより、検査部で被試験計器が取り外された計器
掛け搬送具は人手を介することなく自己加熱部に戻され
る。
【0021】また、第1のシャフトの回動によって各ブ
ロックの連結部間に各レバーの根元が挿入され,この根
元によって各ブロックの両端部が挟み込まれることによ
り、遊挿されたピンジョイントで連結されて遊動する各
ブロックの位置は、所定位置、つまり被試験計器の端子
板が試験電源供給端子に対向する位置に矯正される。
【0022】また、第2のシャフトの搬送方向先端に設
けられたレバーを盤面手前側に倒しても噛合機構が噛み
合わず,第1のシャフトに設けられたレバーは盤面側に
立ったままの状態にあるため、第2のシャフトの先端に
あるレバーの根元にブロック列の先頭を当接させること
により、自己加熱部,器差試験調整部および検査部のそ
れぞれにおけるブロック列の先頭位置が決められる。
【0023】また、第1のシャフトのいずれかのレバー
を盤面手前側に倒すことによって噛合機構が噛み合う。
このため、第1のシャフトのいずれかのレバーを盤面手
前側に倒し、その後に第1のシャフトのいずれかのレバ
ーを盤面側に立たすことによっても、第1のシャフトに
設けられたレバーを盤面側に立たせた状態で、第2のシ
ャフトの先端のレバーを盤面手前側に倒すことが出来、
第2のシャフトの先端のレバーによってブロック列の先
頭位置が決められる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態による
電力量計試験台について説明する。
【0025】図1(a)は本実施形態による電力量計試
験台の平面図,同図(b)はこの試験台の正面図,同図
(c)はこの試験台の側面図,同図(d)はこの試験台
の一部拡大平面図である。
【0026】本実施形態による電力量計試験台1には自
己加熱部2,器差試験調整部3および始動検査部4がそ
れぞれこの順に隣接して配置されている。自己加熱部2
は計器掛け搬送具5によって搬送された被試験計器であ
る電力量計を自己加熱させるところである。この自己加
熱部2に隣接して設けられた器差試験調整部3は、自己
加熱が終わって計器掛け搬送具5によって搬送された電
力量計に対して器差試験調整を行うところである。この
器差試験調整部3に隣接して設けられた検査部4は、器
差試験調整が終わって計器掛け搬送具5によって搬送さ
れた電力量計に対して始動検査を行うところである。計
器掛け搬送具5は耐久性の材料から形成されている。
【0027】自己加熱部2および始動検査部4の前部に
はベルトコンベヤ6が設けられており、自己加熱部2に
掛ける電力量計や、検査部4における始動検査が終了し
た電力量計がこのベルトコンベヤ6によって自動搬送さ
れる。また、器差試験調整部3の前部には操作パネル7
が設けられており、この操作パネル7により、器差試験
調整時に各被試験計器に供給される試験電源の電圧値お
よび電流値が調整される。また、器差試験調整結果は表
示器8に表示される。
【0028】計器掛け搬送具5は閉ループ状に構成され
たレール9を軌道として移動し、この計器掛け搬送具5
に掛けられた電力量計を搬送する。このレール9は器差
試験調整部3以外において2段に構成されており、器差
試験調整部3において1段に構成されている。なお、レ
ール9を2段に構成しても、電力量計試験台1の高さは
従来の試験台と同じ1.8mの高さに構成されている。
各段のレール9は垂直方向に平行な上下一対の丸パイプ
9a,9bによって構成されている。器差試験調整部3
は点線で示すように垂直方向に上下動する構成になって
おり、器差試験調整部3に構成されたレール9は器差試
験調整部3の上下動に伴って垂直方向に移動する。
【0029】計器掛け搬送具5は5個づつ連結されてブ
ロックを構成しており、さらにこのブロックが5個連結
されてブロック列が構成されている。従って、1ブロッ
ク列には合計25個の計器搬送具が連なっており、計器
搬送具列を構成している。各ブロックは、図2(a)の
正面図に示すように、各計器掛け搬送具5が相互にヒン
ジ金具10によって連結されて構成されている。また、
各ブロックの両端部にある計器掛け搬送具5の上端部に
は連結具11が取り付けられており、この連結具11の
垂直方向に開口したピン穴にジョイントピン12が遊挿
されることにより、各ブロックが連結されてブロック列
が構成される。なお、同図中央部に一部破断して描かれ
た部分は計器掛け搬送具5の背面を示している。
【0030】同図(b)の側面図に示すように、計器掛
け搬送具5の背面中央上部には引っ掛け式のベアリング
付きローラである支持ローラ13が設けられており、計
器掛け搬送具5の背面中央下部にはベアリング付きロー
ラであるガイドローラ14が設けられている。計器掛け
搬送具5は、この支持ローラ13が上側の丸パイプ9a
に掛けられることによってレール9に懸架され、また、
ガイドローラ14が下側の丸パイプ9bに係止されてレ
ール9に拘束されている。また、計器掛け搬送具5に
は、下側の丸パイプ9bに対向するその背面下部で、か
つ、ガイドローラ14を中心とする左右に一対の圧力ロ
ーラ15a,bが突出して設けられている。
【0031】また、計器掛け搬送具5の正面上部には計
器吊り具16が突出している。この計器吊り具16は電
力量計の背部に構成された取り付け穴に挿入され、電力
量計はこの吊り具16によって計器搬送具5に吊られ
る。吊り具16は計器掛け搬送具5背面の止め板17に
固定されている。この止め板17は一対のガイド棒18
に案内されてガイド溝19に沿って上下動し、吊り具1
6は止め板17のこの上下動に伴って上下動する。ガイ
ド棒18には円筒スプリング20が挿入されており、止
め板17および吊り具16はこのスプリング20に付勢
されてガイド溝19の上端部に留められている。
【0032】計器掛け搬送具5の正面下部には一対の位
置決めローラ21a,bが設けられている。この位置決
めローラ21a,bの間には、吊り具16に掛けられた
電力量計の端子部が上方から滑り込む。従って、位置決
めローラ21a,bは、電力量計の端子部を両側から挟
み込み、電力量計の掛け位置を決めると共に、電力量計
の端子部が左右に揺動しないようにこの掛け位置を定め
た位置に保持する。
【0033】また、この位置決めローラ21a,bの下
方には一対のコネクタガイド穴22a,bが開口してい
る。このコネクタガイド穴22a,bには、被試験計器
に試験電源を供給する際、コネクタ25(図3参照)の
対向面に突出するピンが挿入される。このようにコネク
タガイド穴22a,bにコネクタ25のピンが挿入され
ることにより、被試験計器の端子とコネクタ25の電源
供給端子との相対的な位置決めが行われる。従って、こ
れら各端子は適正な位置で接触し、試験電源から被試験
計器に所定の電圧・電流が供給される。なお、この際、
コネクタ25には被試験計器の端子側に向かう力が与え
られており、コネクタ端子は被試験計器の端子に所定の
接触圧力で接触する。
【0034】また、計器掛け搬送具5の裏面のほぼ中央
には搬送板23が取り付けられている。また、自己加熱
部2,器差試験調整部3および検査部4が前面に構成さ
れた電力量計試験台1の裏面には、図1(c)に示すよ
うに、上下一対の丸パイプ9a,b間に倍速チェーン2
4がレール9に平行に閉ループ状に設けられている。計
器掛け搬送具5がレール9に案内されて試験台裏面のこ
の倍速チェーン24に到達すると、搬送板23がこの倍
速チェーン24上に乗り上げる。従って、搬送板23は
倍速チェーン24と所定圧力で接し、搬送板23と倍速
チェーン24との間には所定の摩擦力が生じる。このた
め、倍速チェーン24が回動すると、計器掛け搬送具5
はこの摩擦力による倍速チェーン24の案内によって自
動搬送される。
【0035】図3は器差試験調整部3を拡大して示して
おり、同図(a)は器差試験調整部3の正面図,同図
(b)はその側断面図である。なお、同図において図1
と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0036】同図においては、計器掛け搬送具5に被試
験計器である電力量計31が掛けられ、さらにこの電力
量計31の下部に構成された端子31aに上記のコネク
タ25がセットされている。また、各電力量計31の下
方のセンサ取付板34には投光器32が設けられてお
り、上方のセンサ取付板35には受光器33が設けられ
ている。これら投光器32および受光器33は、誘導型
電力量計31の回転円板に設けられたクリープホールを
検出するセンサを構成している。
【0037】器差試験調整部3は、電力量計31が掛け
られる上半部の掛け台部3aと、試験用電源および操作
パネル7が設けられている下半部の電源制御部3bとか
ら構成されている。この試験用電源は床面に固定されて
いる。投光器32および受光器33が設けられた取付板
34および35は、掛け台部3aの内部から突出する枠
組み36の先端に支持・固定されており、掛け台部3a
と共に上下動する。また、各取付板34,35の取付間
隔は、電力量計31とその上に設けられた器差表示器8
とが見やすくなる間隔に設定されている。
【0038】図4は器差試験調整部3の掛け台部3aを
上下動させるリフトアップ機構を示しており、同図
(a)は平面図,同図(b)は正面図である。
【0039】ブロック列を構成する計25個の電力量計
31が掛けられている掛け台部3aの底部は、4本のジ
ャッキ41の各先端部に設けられた台座42に支持され
ている。モータ43の回転出力は、操作パネル7に設け
られたスイッチによって制御され、ドライブシャフト4
4を介して各ジャッキ41に伝えられる。ここで、後ろ
側のドライブシャフト44には、ギヤボックス45およ
びカップリング46を介してモータ43の回転出力が伝
えられる。各ジャッキ41はこのモータ43の回転出力
を駆動源として上下動し、掛け台部3aはこのジャッキ
41の上下動に伴って上下動する。
【0040】このように器差試験調整部3は掛け台部3
aと電源制御部3bとが分離しているため、掛け台部3
aのみを上下に移動させることが出来、試験用電源は掛
け台部3aが上下に移動している最中にも電源供給する
ことが可能である。従って、掛け台部3aが移動中も試
験装置の機能は停止することがなく、試験を効率的に行
える。また、ジャッキ41の上下動位置は、操作パネル
7を操作してモータ43の回転を停止させることによ
り、任意の位置で停止させてその位置に保持させること
が出来る。
【0041】また、計器掛け搬送具5の各ブロック間に
は複数の区分レバー51および1つの先端レバー52
(図3参照)が現れている。先端レバー52は計器掛け
搬送具5の搬送方向の先端つまり図の右端部に設けられ
ている。これら区分レバー51および先端レバー52は
計器掛け搬送具5の位置決め機構を構成している。この
位置決め機構は、器差試験調整部3以外の自己加熱部2
および始動検査部4にも設けられており、図5に示され
る。同図(a)はこの位置決め機構の平面図,同図
(b)はその正面図であり、また、同図(c)は各レバ
ー51,52が掛け台部3の盤面側つまり盤面に平行
に立っている時の側面図であり、同図(d)は各レバー
51,52が掛け台部3の盤面手前側つまり盤面に垂
直になって倒れている時の側面図である。
【0042】各区分レバー51は第1のシャフト53に
ネジによって固定されており、先端レバー52は第2の
シャフト54にネジによって固定されている。これら各
レバー51,52の取付位置は各ブロックの連節部に相
当している。従って、各レバー51,52間の取付間隔
は計器掛け搬送具5のブロック長に相当しており、およ
そ1mの範囲内にある。このため、試験作業員がどの位
置にいても、いずれかのレバー51,52に手が届く位
置に配置されている。
【0043】また、第1のシャフト53はブロック列の
全長よりも1ブロック長に満たない分だけ短い長さであ
る。また、第2のシャフト54は、この1ブロック長に
満たない分の長さであり、第1のシャフト53と合わせ
ると全長がブロック列の長さに相当する。この第2のシ
ャフト54は、第1のシャフト53の設置位置よりも計
器掛け搬送具5の搬送方向側のレール9に沿って、軸心
が第1のシャフト53の軸心に一致して設けられてい
る。つまり、第1および第2の各シャフト53および5
4は、下側の丸パイプ9bの直ぐ上部において、この丸
パイプ9bに沿って平行に設けられている。
【0044】また、各シャフト53,54の掛け台部3
への取り付けは、各シャフト53,54を回動自在に
支持する複数の軸受け55が掛け台部3aに取り付けら
れたL型金具56に固設されて行われている。各シャフ
ト53,54と各軸受け55との当接部にはベアリング
が存在しており、各シャフト53,54は軸心を中心に
自在に回動する構成になっている。区分レバー51およ
び先端レバー52を同図()に示す状態から同図
)に示す状態に倒し、各シャフト53,54を回動
させることによって各ブロックの連結部間に各レバー5
1,52の各根元51a,52aが挿入される。各レバ
ー51,52のこの根元51a,52aの挿入により、
各ブロックの両端部は根元51a,52aによって挟み
込まれ、各ブロックの位置は所定位置、つまり、被試験
計器の端子部とコネクタ25の端子部とが対向する位置
に矯正される。
【0045】また、各シャフト53,54は噛合機構を
構成するカップリング57によって連結されている。こ
のカップリング57は、図6(a)の斜視図に示すよう
に、一対の連結板58a,bと、この連結板58a,b
の対向する各端面に設けられた突出部59a,bとから
構成されている。連結板58a,bは、第1および第2
の各シャフト53,54の隣接する各端部に所定間隔の
空間を介して対向して設けられている。突出部59a
は、第1のシャフト53側の連結板58aの端面に軸心
から一定距離を離して一対設けられ、上記空間に突出し
ている。また、同じくこの空間に突出している突出部5
9bは、第2のシャフト54側の連結板58bの端面に
軸心から上記一定距離を離し、かつ、この距離を半径と
する円周方向に所定円弧分移動した位置に設けられてい
る。この円弧分の移動により、同一円周上に位置する各
突出部59a,b間には所定の遊びが設けられている。
【0046】このようなカップリング57においては、
区分レバー51が盤面側に立っている状態で、先端レバ
ー52を盤面手前側に90度倒しても、突出部59bは
突出部59aに噛み合わない。また、区分レバー51お
よび先端レバー52が盤面側に立っている状態で、いず
れかの区分レバー51を盤面手前側へ90度倒すことに
より、突出部59aは突出部59bに噛み合う。
【0047】また、各シャフト53,54には図6
(b)の側面図に示す回動支援機構61が所定間隔をあ
けて設けられている。この回動支援機構61は、シャフ
ト53,54に固定された第1の支持板62と、この支
持板62に先端が回動自在に枢支された軸63と、この
軸63が挿入された円筒コイルスプリング64とを備え
ている。軸63の他端はL型金具56に固定された第2
の支持板65に枢支されている。
【0048】このような回動支援機構61においては、
各レバー51,52が操作されて各シャフト53,54
が回動すると、第1の支持盤62と第2の支持板65と
の間の距離が変化し、スプリング64が軸63に沿って
伸び縮みして弾性力を発揮する。つまり、各レバー5
1,52が盤面手前側に倒されて各シャフト53,54
が盤面手前側に所定角度以上回動すると、スプリング6
4の弾性力によって各シャフト53,54の回動は盤面
手前側へ付勢される。従って、各レバー51,52は僅
かな力が盤面手前側に作用されることによって速やかに
盤面手前側に90度倒れ、セット位置に保持される。一
方、各レバー51,52が盤面側に立っている時には、
各シャフト53,54の回動はスプリング64の弾性力
によって盤面側に付勢され、各レバー51,52は盤面
側に立ったリセット位置に保持される。
【0049】このような構成において、電力量計の試験
時には、まず自己加熱部2に搬送された計器掛け搬送具
5に電力量計が掛けられ、被試験計器の自己加熱が行わ
れる。自己加熱終了後、被試験計器を掛け替えることな
く計器掛け搬送具5がブロック列を単位として器差試験
調整部3に移動される。この移動はブロック列を人手で
軽く押すことによって簡単に行える。器差試験調整部3
では試験作業員によって器差試験調整作業が行われ、こ
の作業が終了後、ブロック列は同様にして始動検査部4
に搬送される。検査部4における被試験計器の始動検査
終了後、被試験計器は各計器掛け搬送具5から外され
る。
【0050】すなわち、本実施形態による電力量計試験
台1においては、閉ループ状に構成されたレール9を軌
道として計器掛け搬送具5が搬送され、この搬送経路に
沿って自己加熱部2,器差試験調整部3および始動検査
部4が設けられているため、自己加熱部2であるブロッ
ク列の電力量計31について自己加熱が行われている
間、器差試験調整部3では他のブロック列の電力量計3
1について器差試験調整を行うことが出来、しかも、始
動検査部4で他のブロック列の電力量計31について始
動検査を行うことが出来る。
【0051】そして、各試験の終了後、各ブロック列を
レール9に沿って移動させることにより、自己加熱が終
了したブロック列は器差試験調整部3へ搬送され、器差
試験調整の終了したブロック列は始動検査部4に搬送さ
れる。また、始動検査の終了した被試験計器は掛け搬送
具5から取り外される。被試験計器が取り外された掛け
搬送具5は閉ループ状のレール9に沿って搬送され、試
験台1の裏側を回って自己加熱部2まで移動され、回周
して元の位置に戻る。この自己加熱部2では、戻って来
た計器掛け搬送具5に新たな被試験計器が掛けられる。
【0052】このため、本実施形態によれば、被試験計
器の自己加熱・器差試験調整・始動検査の各試験装置が
分離され、それぞれの試験を別々に実施することが出来
る。従って、誘導形電力量計の器差試験は温度特性を一
定化させるため、20分間の加熱をする必要があり、こ
の時間帯は従来他の調整が出来なかったが、分離して設
けられた各試験装置が連動して機能するため、各試験に
要する時間の空きが少なくなる。つまり、自己加熱時間
および始動検査時間における作業員の従来の中断時間が
少なくなり、電力量計の試験が途中で電力量計を外すこ
となく連続して行え、効率的に試験が行えて生産効率が
高まる。
【0053】また、レール9を垂直方向に2段に構成す
ることにより、計器掛け搬送具5の閉ループ搬送路が複
数構成され、被試験計器の試験処理数を増やすことが可
能となる。しかも、計器掛け搬送具5を5個毎に連結し
てブロックを構成し、さらにこれら各ブロックを連結し
てブロック列を構成しているため、各部における各試験
は一度に多数の計器について行える。このため、電力量
計試験の効率は一層向上する。また、レール9の段数を
増やしても電力量計試験台1の高さは以前と変わらない
ため、容易に各段のレール9に被試験計器を掛けること
が可能である。
【0054】また、レール9を器差試験調整部3以外に
おいて2段に構成し、器差試験調整部3に構成された1
段のレール9を器差試験調整部3の上下動に伴って垂直
方向に移動させる構成にすることにより、自己加熱の終
了した段のレール9に器差試験調整部3のレール9を合
わすことが出来る。従って、自己加熱部2の各段に掛け
られた各被試験計器を自己加熱時間のおよそ1/2オー
バーラップした時間帯で自己加熱させ、自己加熱部2に
おける20分加熱時間帯を各段でスライドさせることに
より、自己加熱の終わった任意の段の被試験計器を器差
試験調整部3に移動させることが出来る。さらに、器差
試験調整の終了した被試験計器はその段のまま隣接する
検査部4のレール9に移動することが出来、引き続いて
始動検査を行うことが出来る。
【0055】つまり、自己加熱の終わった被試験計器か
ら順次に器差試験調整を行うことが可能となり、器差試
験を連続して行え、自己加熱時間を器差調整時間に対し
て見掛け上半減させることが出来、実質的な作業中断時
間をさらに短縮することが可能となる。
【0056】また、支持ローラ13を上側の丸パイプ9
aに掛け、計器掛け搬送具5をレール9に懸架する構成
にすることにより、計器掛け搬送具5はレール9に1点
で支持される。このため、各計器掛け搬送具5は、電力
量計試験台1の前側から後側に搬送されるとき、僅かな
人力によって容易に閉ループ状レール9のコーナーを最
小回転半径で回ることが出来る。しかも、各計器掛け搬
送具5は1個づつヒンジ金具10によって相互に連結さ
れているため、コーナーを回る際に各ヒンジ金具10が
回動し、直線状の計器掛け搬送具5の列は、図1(d)
に示すように、このコーナー部でコーナーの円弧に沿っ
た列を構成し、計器掛け搬送具5の列は滑らかにコーナ
ーを移動する。よって、計器掛け搬送具5は振動するこ
となく、しかも、騒音を発することなくスムーズに搬送
される。従って、試験中の被試験計器に悪影響を与える
ことなく、つまり、試験精度に影響を与えることなく、
被試験計器を搬送することが出来る。
【0057】また、コーナーを回る際、計器掛け搬送具
5に設けられたガイドローラ14が下側の丸パイプ9b
に係止し、計器掛け搬送具5がレール9に拘束されてい
る。このため、計器掛け搬送具5がコーナーを回る際
や、計器掛け搬送具5に電力量計31が掛けられる際等
に、1個の支持ローラ13によってレール9に懸架され
ている計器掛け搬送具5がレール9から脱落することが
防止される。
【0058】また、計器掛け搬送具5に一対の圧力ロー
ラ15が設けられることにより、計器掛け搬送具5に電
力量計31が掛けられる際や、掛けられた電力量計31
の各端子に試験電源供給端子を接触させる際、圧力ロー
ラ15が下側の丸パイプ9bに当接し、計器掛け搬送具
5がガイドローラ14を中心とする左右に揺らぐことが
防止される。このため、被試験計器の計器搬送具5への
実装時に被試験計器の重心が移動しなくなり、計器が掛
け易くなる。また、電力量計31の端子に試験電源供給
端子が所定圧力を持って接触する際、各端子は平行姿勢
が確保されて均等な圧力で接触し、安定した接続を図る
ことが出来る。
【0059】また、自己加熱部2,器差試験調整部3お
よび検査部4の裏側の試験台1における、上下一対の丸
パイプ9a,b間に倍速チェーン24を設け、この倍速
チェーン24で計器掛け搬送具5をフリーフロー搬送す
ることにより、検査部4で被試験計器が取り外された計
器掛け搬送具5は人手を介することなく自己加熱部2に
戻される。
【0060】また、自己加熱部2,器差試験調整部3お
よび検査部4に搬送された各ブロック列は、前述した位
置決め機構により、各被試験計器の端子が試験電源を供
給するためのコネクタ25に合う位置に位置決めされ
る。つまり、カップリング57は先端レバー52を盤面
手前側に90度倒しても各突出部59a,bが噛み合わ
ず,各区分レバー51は盤面側に立ったままの状態にあ
るため、区分レバー51が障害になることなく、各ブロ
ック列を各試験部内に搬送することが出来る。この際、
搬送方向先端にある先端レバー52は盤面手前側に90
度倒れているため、搬送されて来たブロック列の先頭は
先端レバー52の根元に当接する。従って、この先端レ
バー52だけを90度手前に倒すことにより、自己加熱
部2,器差試験調整部3および検査部4のそれぞれにお
いてブロック列の先頭位置を決めることが出来る。
【0061】また、いずれかの区分レバー51を盤面手
前側に倒すことによってカップリング57の各突出部5
9a,bが噛み合うため、いずれかの区分レバー51を
盤面手前側に90度倒し、その後にいずれかの区分レバ
ー51を盤面側に立たすことによっても、区分レバー5
1を盤面側に立たせた状態で、先端レバー52を盤面手
前側に倒した状態にすることが出来る。従って、区分レ
バー51を手前に倒して元に戻すこの操作によっても、
ブロック列の先頭位置を決めることが可能である。従っ
て、試験作業員は各試験部の左端に居ながら、最右端の
先端レバー52をセットすることが出来る。このため、
位置決め操作のため、試験作業員がその都度特定のレバ
ーまで歩行する必要はない。
【0062】ブロック列の先頭位置が決められた後、盤
面側に立っている区分レバー51を盤面手前側に90度
倒すことにより、第1のシャフト53が盤面手前側に回
動し、各ブロックの連結部間に各区分レバー51の根元
が挿入される。各区分レバー51のこの根元の挿入によ
り、各ブロック両端部の計器掛け搬送具5に設けられた
位置決め部材71(図2参照)が両端部から挟み込まれ
る。この際、ブロック列先頭のオーバーランのストッパ
ーとして機能していた先端レバー52は、ブロック列の
最右端を位置決めする位置決め機構として機能する。ブ
ロック列を構成する各ブロックの位置は、遊挿されたジ
ョイントピン12で連節部が連結されているために遊動
するが、各区分レバー51の根元の挿入により、被試験
計器の端子板がコネクタ25の試験電源供給端子に対向
する位置に矯正される。
【0063】このため、試験作業員のいずれかの区分レ
バー51を倒す一挙動により、全ての計器掛け搬送具5
の位置決めを行うことが出来、この機構によっても、試
験作業員の歩行動作を少なくすることが出来る。これと
同時に各ブロックの横方向寸法誤差が吸収されるように
なる。
【0064】また、試験終了後、先端レバー52を盤面
側に90度倒して盤面に平行に立たせることにより、カ
ップリング57の各突出部59a,bが噛み合い、第1
のシャフト53が第2のシャフト54と共に回動し、区
分レバー51も盤面に平行に立つ。この結果、位置決め
機構による計器掛け搬送具5の拘束が開放され、計器掛
け搬送具5のブロック列は再び移動可能な状態になり、
次工程に排出される。このため、位置決めロックの解除
操作も、試験作業員の先端レバー52を立たす一挙動に
より、全ての計器掛け搬送具5に対して行うことが出来
る。
【0065】このような位置決め機構によれば、1日に
数十回繰り返される位置決め操作および位置決めロック
解除操作が僅かな歩行動作によって簡易に行え、試験作
業員の疲労を防ぐことが出来ると共に、試験作業が効率
化される。
【0066】また、器差試験調整部3をジャッキ41に
よって垂直方向に上下動させる構成にすることにより、
被試験計器の器差試験調整は試験作業員の身長に適した
高さで行える。
【0067】器差試験調整作業は立ち作業であるため、
不適当な姿勢で長時間続けると疲労が高まり、作業能率
が低下する。例えば、身長の高い作業員が調整作業を行
うと中腰状態となるため、長時間作業をすると疲労が増
大する。従って、被試験計器を掛ける位置が器差試験調
整部の一定の高さに固定されている従来の電力量計試験
台では、身長の差によって調整作業の難易が決まり、身
長が作業の疲労度および能率に影響を与えていた。
【0068】しかし、本実施形態では上記のように器差
試験調整部3を上下動可能な構成としたため、作業者の
身長に合った適正な高さ位置に、被試験計器が掛かって
いる調整部を上下動させることが出来る。従って、誰が
器差調整を行っても身長に合った適正位置を確保するこ
とが可能となり、作業者の疲労が軽減され、しかも、作
業能率が向上する。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、自
己加熱の時間と始動検査の時間における試験作業員の作
業中断時間を低減し、試験作業効率を向上させることが
出来、また、作業者の身長に関係なく容易に器差試験調
整作業が行える電力量計試験台が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による電力量計試験台の全
体構成を示す図である。
【図2】本実施形態による電力量計試験台に用いられる
計器掛け搬送具を示す図である。
【図3】本実施形態による電力量計試験台の器差試験調
整部を示す図である。
【図4】本実施形態による電力量計試験台の器差試験調
整部を上下動させるリフトアップ機構を示す図である。
【図5】本実施形態による電力量計試験台の計器掛け搬
送具位置決め機構を示す図である。
【図6】図5に示した計器掛け搬送具位置決め機構の部
分図である。
【符号の説明】
1…電力量計試験台 2…自己加熱部 3…器差試験調整部 4…始動検査部 5…計器掛け搬送具 6…ベルトコンベヤ 7…操作パネル 8…器差調整結果表示器 9…レール 9a…上側丸パイプ 9b…下側丸パイプ 10…ヒンジ金具 11…連結具 12…ジョイントピン 13…支持ローラ 14…ガイドローラ 15…圧力ローラ 24…倍速チェーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 作間 健一 千葉県茂原市高師494−1 カーサ・マ サ203 (72)発明者 ▲高▼橋 長男 千葉県茂原市小林3705−18 (72)発明者 土屋 輝康 千葉県市川市曽谷1−21−16 (72)発明者 小杉 理一 東京都目黒区中根1−16−13 (72)発明者 佐藤 進 東京都品川区南品川3−6−31 ハイツ 柳301 (56)参考文献 特開 平7−284600(JP,A) 特開 平8−114536(JP,A) 中奥篤、他,三相電力量計用自動試験 装置(PA−II形),電気検定所技 報,日本,株式会社 オーム社,1972年 7月10日,Vol.7、No.3,p. 129−137 森田洋之進、他,RM試験装置へのマ イクロコンピュータの応用,電気検定所 技報,日本,第21巻、第4号,p.125 −130 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 35/04 G01R 11/00 - 11/66 G01R 21/00 - 22/00 130

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉ループ状に構成されたレールと、掛け
    られた電力量計をこのレールを軌道として搬送する計器
    掛け搬送具と、この計器掛け搬送具によって搬送された
    電力量計を自己加熱させる自己加熱部と、この自己加熱
    が終わって前記計器掛け搬送具によって搬送された電力
    量計に対して器差試験調整を行う,前記自己加熱部に隣
    接して設けられて垂直方向に上下動する器差試験調整部
    と、この器差試験調整が終わって前記計器掛け搬送具に
    よって搬送された電力量計に対して始動検査を行う,前
    記器差試験調整部に隣接して設けられた検査部とを備え
    て構成され、前記レールは前記器差試験調整部以外が多
    段に構成され、前記器差試験調整部に構成された前記レ
    ールは前記器差試験調整部の上下動に伴って垂直方向に
    移動する電力量計試験台。
  2. 【請求項2】 閉ループ状に構成されたレールと、掛け
    られた電力量計をこのレールを軌道として搬送し,所定
    数毎に相互にヒンジ金具によって連結されてブロックを
    構成しさらにこれら各ブロックの端部どうしが遊挿され
    たジョイントピンによって連結されてブロック列を構成
    している計器掛け搬送具と、この計器掛け搬送具によっ
    て搬送された電力量計を自己加熱させる自己加熱部と、
    この自己加熱が終わって前記計器掛け搬送具によって搬
    送された電力量計に対して器差試験調整を行う,前記自
    己加熱部に隣接して設けられた器差試験調整部と、この
    器差試験調整が終わって前記計器掛け搬送具によって搬
    送された電力量計に対して始動検査を行う,前記器差試
    験調整部に隣接して設けられた検査部とを備えて構成さ
    れた電力量計試験台。
  3. 【請求項3】 前記レールは垂直方向に平行な上下一対
    の線条に構成され、前記計器掛け搬送具は、その背面中
    央上部に設けられた支持ローラが上側の前記線条に掛け
    られて前記レールに懸架され、その背面中央下部に設け
    られたガイドローラが下側の前記線条に係止されて前記
    レールに拘束されていることを特徴とする請求項記載
    の電力量計試験台。
  4. 【請求項4】 前記計器掛け搬送具は、下側の前記線条
    に対向するその背面下部で、かつ、前記ガイドローラを
    中心とする左右に一対の圧力ローラが設けられているこ
    とを特徴とする請求項記載の電力量計試験台。
  5. 【請求項5】 前記自己加熱部,器差試験調整部および
    検査部以外における上下一対の前記線条間に倍速チェー
    ンが設けられ、前記計器掛け搬送具の裏面に設けられた
    搬送板がこの倍速チェーンに案内されて前記計器掛け搬
    送具が自動搬送されることを特徴とする請求項記載の
    電力量計試験台。
  6. 【請求項6】 前記レールに沿って軸心を中心に回動自
    在に固設された,前記ブロック列の全長よりも1ブロッ
    ク長に満たない分だけ短い第1のシャフトと、 この第1のシャフトの設置位置よりも前記計器掛け搬送
    具の搬送方向側の前記レールに沿って軸心を中心に回動
    自在に固設された,前記の1ブロック長に満たない分の
    長さの第2のシャフトと、 軸心が一致した前記第1および第2の各シャフトに前記
    ブロック長毎に固設され、前記第1のシャフトの回動に
    よって前記各ブロックの連結部間に根元が挿入され,こ
    の根元によって前記各ブロックの両端部を挟み込んで前
    記各ブロックの位置を所定位置に矯正する複数のレバー
    と、 前記第1のシャフトに設けられた前記各レバーが盤面側
    に立っている状態で前記第2のシャフトの搬送方向先端
    に設けられた前記レバーを盤面手前側に倒しても噛み合
    わず,前記第1および第2の各シャフトに設けられた前
    記各レバーが盤面側に立っている状態で第1のシャフト
    のいずれかの前記レバーを盤面手前側へ倒すことによっ
    て噛み合う,前記第1および第2の各シャフトの連結部
    に設けられた噛合機構とを前記自己加熱部,器差試験調
    整部および検査部のそれぞれに備えたことを特徴とする
    請求項記載の電力量計試験台。
  7. 【請求項7】 前記噛合機構は、前記第1および第2の
    各シャフトの隣接する各端部に所定間隔の空間を介して
    対向して設けられた一対の連結板と、前記第1のシャフ
    ト側の連結板の端面に軸心から一定距離を離して設けら
    れた前記空間に突出する第1の突出部と、前記第2のシ
    ャフト側の連結板の端面に軸心から前記一定距離を離し
    かつこの距離を半径とする円周方向に所定円弧分移動し
    た位置に設けられた前記空間に突出する第2の突出部と
    から構成され、 前記第1のシャフトに設けられた前記各レバーが盤面側
    に立っている状態で第2のシャフトの搬送方向先端に設
    けられた前記レバーを盤面手前側に倒しても前記第2の
    突出部は前記第1の突出部に噛み合わず、前記第1およ
    び第2の各シャフトに設けられた前記各レバーが盤面側
    に立っている状態で第1のシャフトのいずれかのレバー
    を盤面手前側へ倒すことによって前記第1の突出部が前
    記第2の突出部に噛み合うことを特徴とする請求項
    載の電力量計試験台。
  8. 【請求項8】 前記各シャフトが所定角度以上回動する
    と前記各シャフトの回動を盤面手前側へ付勢するスプリ
    ングを前記第1および第2の各シャフトに備えたことを
    特徴とする請求項記載の電力量計試験台。
JP21322496A 1996-07-24 1996-07-24 電力量計試験台 Expired - Fee Related JP3338299B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21322496A JP3338299B2 (ja) 1996-07-24 1996-07-24 電力量計試験台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21322496A JP3338299B2 (ja) 1996-07-24 1996-07-24 電力量計試験台

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1038989A JPH1038989A (ja) 1998-02-13
JP3338299B2 true JP3338299B2 (ja) 2002-10-28

Family

ID=16635599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21322496A Expired - Fee Related JP3338299B2 (ja) 1996-07-24 1996-07-24 電力量計試験台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3338299B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004157288A (ja) 2002-11-06 2004-06-03 Sharp Corp 表示装置
JP5442495B2 (ja) * 2010-03-05 2014-03-12 中国電力株式会社 電力計支持装置
US9207302B2 (en) 2011-01-30 2015-12-08 Xueming Jiang Fully-automatic verification system for intelligent electric energy meters
CN102736053B (zh) * 2012-06-07 2016-05-25 陈劲游 用于电能表校验装置的升降装置

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
中奥篤、他,三相電力量計用自動試験装置(PA−II形),電気検定所技報,日本,株式会社 オーム社,1972年7月10日,Vol.7、No.3,p.129−137
森田洋之進、他,RM試験装置へのマイクロコンピュータの応用,電気検定所技報,日本,第21巻、第4号,p.125−130

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1038989A (ja) 1998-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0263307B1 (en) Board fixturing system
KR101145511B1 (ko) 기판 운송 시스템에 대한 고속 로더의 캘리브레이션
TWI465746B (zh) Electronic component testing device
EP0961128A2 (en) Modular mechanical fixturing and automated handling of printed circuit assemblies on automated test equipment
JP3338299B2 (ja) 電力量計試験台
TW201221451A (en) Sheet-shaped member transfer equipment
CN207050663U (zh) 一种光学检测装置
US5055779A (en) Integrated board testing system
CN207214953U (zh) 一种发动机悬置支架检测装置
CN214122606U (zh) 一种aoi检测设备
KR20180092288A (ko) 유량 측정 시스템
US5915568A (en) Multiple station CD-ROM testing system
US4976326A (en) Weighing system
CN208603159U (zh) 一种产品判别机
CN207361350U (zh) 一种四工位转盘
JPH01246030A (ja) 直角状リンケージの部品組立設備
JP2002019612A (ja) エージング用台車
CN214150913U (zh) 一种效率高的电子元器件自动测试装置
CN208760947U (zh) 高精度全自动镜片分选包装装置
KR20070039667A (ko) 표시패널의 검사장치 및 이의 검사방법
KR100456959B1 (ko) 밀도구의 질량 측정을 위한 자동화장치
CN206362949U (zh) 用于智能装配平台的智能检测系统
KR200416603Y1 (ko) 포토마스크 운반장치의 전후면 지지장치
JP2012130601A (ja) 遊技機器検査設備
CN220794194U (zh) 一种可自动取放pcb板的三次元装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080809

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees