JP3338108B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP3338108B2
JP3338108B2 JP6312793A JP6312793A JP3338108B2 JP 3338108 B2 JP3338108 B2 JP 3338108B2 JP 6312793 A JP6312793 A JP 6312793A JP 6312793 A JP6312793 A JP 6312793A JP 3338108 B2 JP3338108 B2 JP 3338108B2
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、冷気吐出口より冷
気を庫内に吐出して冷却する冷蔵庫に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種冷蔵庫は、例えば実公平2−
25111号公報(F25D21/04)に示されるよ
うに、冷凍室に蒸発器(冷却器)を設け、この蒸発器に
よって冷却された冷気を冷凍室に吐出して冷却すると共
に、冷蔵室へは仕切壁に設けたダクトを介して冷気を導
き、冷気出口から冷蔵室内に吐出して冷却する構成とさ
れていた。また、この冷気出口からの冷気吐出量の調整
は、手動のダンパーによってダクト内通路を開閉するこ
とにより行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は係るダンパーを移動させるために、手で摘むための操
作ボタンと、この操作ボタンとダンパーの双方に回動自
在に係合して両者を連結するレバーを設けなければなら
ず、部品点数の増大によるコストの高騰を招いていた。
また、構造が複雑となるために組み立て作業が煩雑とな
ると共に、故障による動作不良が発生する危険性も高く
なる問題があった。更に、ダンパーの停止位置の調整は
操作ボタンの部分で任意に行える反面、所定の位置で停
止させるための位置決め部がないため、位置決めがし難
いものであった。
【0004】本発明は係る従来の技術的課題を解決する
ために成されたものであり、冷気吐出口からの冷気吐出
量を調整するダンパーの構造を簡素化した冷蔵庫を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の冷蔵庫1は、冷
気吐出口41より庫内に冷気を吐出して冷却するもので
あって、冷気吐出口41が形成されたダンパーカバー3
7と、冷気吐出口41からの冷気吐出量を調整するダン
パー46と、ダンパーカバー37に形成され、ダンパー
46が移動自在に係合する保持部68とを具備してお
り、ダンパー46は、保持部68を挟持して摺動可能に
圧接し、ダンパー46が静止した状態を維持する弾性挟
持片部54、56と、冷気吐出口41若しくはこの冷気
吐出口41に至る冷気流路を開閉する開閉部49と、
の開閉部49が冷気吐出口41若しくはこの冷気吐出口
41に至る冷気流路を開閉する方向にダンパー46を移
動させるための操作部64を一体に形成しているもので
ある。
【0006】本発明の冷蔵庫1によれば、ダンパー46
の弾性挟持片部54、56が保持部68を挟持して摺動
可能に圧接することにより、ダンバー46は保持部68
に移動自在に係合する。そして、ダンパー46は操作部
64により移動され、それによって開閉部49が冷気吐
出口41若しくはそれに至る冷気流路を開閉すると共
に、弾性挟持片部54、56は静止状態を維持するの
で、冷気吐出口41からの冷気吐出量は操作部64の操
作に基づき調整される。
【0007】このときダンパー46は、弾性挟持片部5
4、56と、開閉部49と、操作部64とを一体に具備
しているので、従来ダンパー、操作ボタン、レバーの3
部品必要であったものを1部品に集約することができ、
部品点数の著しい削減が図れ、操作部の動きそのものが
開閉部の動きとなり、弾性挟持片部により開閉部の位置
決めが容易且つ確実に行える。
【0008】
【発明の実施の形態】 次に、図面に基づき本発明の実施
例を詳述する。図1は本発明の冷蔵庫1の氷温室29へ
の冷気吐出口41部分の拡大縦断側面図、図2は扉8〜
11を除く冷蔵庫1の正面図、図3は冷蔵庫1の縦断側
面図である。先ず、図2及び図3において、冷蔵庫1
は、発泡ポリウレタン等の断熱材2が充填され、前方に
開口した断熱箱体3の庫内を区画壁4によって上下に区
画することにより、区画壁4上方に冷凍室6、下方に冷
蔵室7を構成したものであり、冷凍室6及び冷蔵室7の
前方開口は回動式の断熱扉8、9及び引出式の断熱扉1
1によって開閉自在に閉塞されている。
【0009】区画壁4内には発泡スチロール等にて成形
された区画壁断熱材12が収納されている。また、区画
壁4の奥部上方には冷凍室6の背部に位置して冷却器1
3が縦設されており、その前方は冷凍室6の背面板14
によって冷凍室6と仕切られる。また、冷却器13の下
方には露受皿16が配置され、この露受皿16と冷却器
13の間には冷却器13を加熱して除霜するためのガラ
ス管ヒータ17が配置されている。冷却器13の上方に
は冷気循環用の送風機18が配設されており、この送風
機18の前方に位置する背面板14には冷凍室6の冷気
吐出口19が形成されている。
【0010】また、背面板14の内側には送風機18部
分より下方に延在する分配ダクト21が形成されてお
り、この分配ダクト21は区画壁4内を通過して冷蔵室
7の背方に延在する冷気吐出ダクト22に連通してい
る。また、背面板14の下端部には冷凍室6の冷気吸込
口23が穿設されており、冷却器13の下方の空間と連
通している。
【0011】一方、区画壁4の下面前部には冷蔵室7の
天部に開口した冷気吸込口24が穿設されており、この
冷気吸込口24から区画壁4の断熱材12内を後方に延
在して冷却器13の下方に連通する冷気吸込ダクト26
が形成されている。また、区画壁4の下側には冷蔵室7
内に位置して引出し自在の容器27が架設されており、
その前方の冷気吸込口24後方には例えば容器27の納
出によって開閉される扉28が吊り下げられている。係
る容器27内部に前記扉28によって開閉自在に閉塞さ
れた氷温室29が構成される。
【0012】前記冷気吐出ダクト22は容器27後方ま
で延在しており、冷気吐出ダクト22の下端にはサーモ
取付板31が取り付けられている。このサーモ取付板3
1には冷気吐出ダクト22下端に連通した吹出口32が
形成されており、その前面にはガス封入式のダンパーサ
ーモスタット33が取り付けられる。このダンパーサー
モスタット33は吹出口33前方に対応したバッフル板
34を有しており、冷蔵室7内の温度に基づいてバッフ
ル板34により吹出口32を開閉する。このダンパーサ
ーモスタット33は成形断熱材36によって被覆される
と共に、成形断熱材36の前面には、容器27の後方よ
り冷蔵室7の背面を下方に延在するダクトカバー37が
取り付けられている。
【0013】このダクトカバー37には、図4に示す如
くその前面上部左右に氷温室29への矩形状冷気吐出口
41、41と、下部に所定間隔で冷蔵室7への冷気吐出
口42・・がそれぞれ穿設されている。また、前記成形
断熱材36にはバッフル板34の前上方に位置して冷気
吐出口41の背方に対応した透孔43と、バッフル板3
4の左右上方に位置してダンパーサーモスタット33の
左右を通り下方の冷気吐出口42に連通した透孔44が
形成されている。係る構成により、バッフル板34を経
た冷気は透孔43を通って冷気吐出口41から氷温室2
9へ、また、透孔44を通って冷気吐出口42から冷蔵
室7へ吐出されるように構成されている。
【0014】また、ダンパーサーモスタット33の前方
に位置するダクトカバー37と成形断熱材36との間に
はポリプロピレン等の硬質合成樹脂により一体に成形さ
れた板状のダンパー46が取り付けられている。このダ
ンパー46は図5の背面図に示す如き形状を呈してお
り、その左右上端部には矩形状の開口47、47が穿設
され、この開口47、47の上端から前方に突出して更
に上方に延在する短冊状の閉塞板48、48が一体に形
成されている。この開口47及び閉塞板48によって開
閉部49が構成される。両開口47、47の内方には上
下に延在する溝状の係合孔51、51が二条形成され、
更に、両係合孔51、51の間には矩形状の保持孔52
が穿設されている。
【0015】更にまた、正面から向かって左側の開口4
7下方には、略U字形状の一辺から更にその外側を下方
に延在した形の切込53が形成されている。係る形状に
より切込53内には、上方から下方に延在して所定の弾
性を具備した弾性挟持片部54と、この弾性挟持片部5
4と所定間隔を存して対向するよう下方から上方に延在
して所定の弾性を具備したもう一つの弾性挟持片部56
が一体に形成される。正面から向かって右側の弾性挟持
片部54の弾性挟持片部56に対向する側の面には、相
互に所定間隔を存して凸部57、58、59が上下に形
成されており、それによって各凸部57、58、59の
上側には凹部61、62、63が上下所定間隔で形成さ
れている。また、切込53の下方には前方に突出した操
作部64が一体に形成されている。
【0016】一方、ダンパーカバー37の裏面には、図
6に示すように冷気吐出口41、41間の下方に位置し
て、左右一対の突起66、66が突出形成されており、
更に、突起66、66の内側には外側を向いた左右一対
の係合爪67、67が突出形成されている。また、向か
って左側の冷気吐出口41の下方には裏方に突出した円
柱状の保持部68が形成されており、この保持部68の
下方には上下に延在する窓69が穿設されている。
【0017】そして、ダンパー46の閉塞板48、48
をダンパーカバー37の冷気吐出口41、41に裏側か
ら挿入して前面側に出し、前記突起66、66を係合孔
51、51にそれぞれ摺動自在に挿入すると共に、係合
爪67、67を保持孔52の両側縁に摺動自在に係合さ
せる。更に、保持部68を両弾性挟持片部54、56間
に圧入し、操作部64を窓69からダンパーカバー37
の前面側に出すことにより、ダンパー46をダンパーカ
バー37の裏面に取り付ける。また、係る構成により、
ダンパー46は操作部64を手で摘んで上下方向に所定
範囲で移動することができるようになる。
【0018】このとき、両弾性挟持片部54、56は保
持部68の両側面に摺動可能に圧接すると共に、保持部
68はダンパー46の上下移動に伴い各凹部61、6
2、63内に選択的に入り込み、その状態でダンパー4
6は静止して両弾性挟持片部54、56は各静止状態を
維持する。特に、凸部57、58、59は下方のもの程
突出高さを大きくし、その挟持力を確保できるようにし
ている。
【0019】また、操作部64によりダンパー46を最
も下に移動させた状態で保持部68は最下部の凹部63
内に入り込み、閉塞板48は引き下げられて冷気吐出口
41の前側に位置し、それを閉塞する。更に、操作部6
4によりダンパー46を中間位置に移動させた状態で保
持部68は中間の凹部62内に入り込み、閉塞板48は
少し押し上げられて開口47により冷気吐出口41を半
開する。更にまた、操作部64によりダンパー46を最
も上に移動させた状態で保持部68は最上部の凹部61
内に入り込み、閉塞板48は上端まで押し上げられて開
口47により冷気吐出口41を全開するよう構成されて
いる。
【0020】断熱箱体3の後下端隅部には、機械室71
が形成されており、ここに前記冷却器13と共に、周知
の冷凍サイクルを構成する圧縮機72が設置されてい
る。この圧縮機72及び送風機18が運転されると、冷
却器13には圧縮機72より吐出され、図示しない凝縮
器にて凝縮された液冷媒が減圧されて供給され、内部で
蒸発することにより、周囲より潜熱を奪って冷却作用を
発揮する。係る冷却器13にて冷却された冷気は送風機
18によって上方に吸引され、前方の冷気吐出口19よ
り冷凍室6内に吹き出される。冷凍室6内に吹き出され
た冷気は、そこを循環して冷却した後、下部の冷気吸込
口23から冷却器13下部に帰還する。圧縮機72及び
送風機18は図示しない制御装置により冷凍室6の温度
に基づいて運転制御され、それによって冷凍室6は所定
の冷凍温度(−20℃程)に維持される。
【0021】また、送風機18によって吹き出された冷
気の一部は分配ダクト21内に流入し、そこを降下して
冷気吐出ダクト22を経由し、吹出口32、ダンパーサ
ーモスタット33を経て前述の如く各冷気吐出口42よ
り冷蔵室7内に吹き出される。冷蔵室7内を循環した冷
気はそこを冷却した後、冷気吸込口24から冷気吸込ダ
クト26に流入して冷却器13下部に帰還する。ダンパ
ーサーモスタット33は前述した如く冷蔵室7内の温度
に基づいてバッフル板34により吹出口32を開閉する
ので、冷蔵室7内の温度は係るダンパーサーモスタット
33により所定の冷蔵温度(+5℃程)に維持される。
【0022】一方、氷温室29内にはダンパーサーモス
タット33を経た冷気が両冷気吐出口41、41より直
接吐出供給されるので、氷温室29は冷蔵室7より低い
0℃程の氷温帯に冷却されるようになる。また、供給冷
気がダンパーサーモスタット33を経たものであること
よって、氷温室29の温度は冷蔵室7の温度に従属する
かたちとなるが、氷温室29の容積は冷蔵室7の容積に
比べて小さいことから、氷温室29の温度の微調整はダ
ンパー46を操作することによって簡単に行うことがで
きる。
【0023】即ち、氷温室29内の温度を冷蔵室7同様
の高い温度としたい場合には、ダンパー46の操作部6
4を摘んでそれを最も下に移動させる。この状態では前
述の如く保持部68が最下部の凹部63内に入り込み、
閉塞板48が引き下げられて冷気吐出口41の前側に位
置してそれを閉塞するので、冷気吐出口41から冷気は
殆ど出なくなる。従って、氷温室29の温度は比較的高
くなる。
【0024】また、氷温室29の温度を少し下げたい場
合には、操作部64を摘んでダンパー46を中間位置に
移動させる。この状態では前述の如く保持部68が中間
の凹部62内に入り込み、閉塞板48が少し押し上げら
れて開口47により冷気吐出口41を半開するので、冷
気吐出口41からは冷気が比較的少ない量で氷温室29
内に吐出されるようになる。従って、氷温室29の温度
は少し低くなる。
【0025】更に氷温室29の温度を下げたい場合に
は、操作部64を摘んでダンパー46を最も上に移動さ
せる。この状態では前述の如く保持部68が最上部の凹
部61内に入り込み、閉塞板48が最上部まで押し上げ
られて開口47により冷気吐出口41を全開するので、
冷気吐出口41からは多量の冷気が氷温室29内に吐出
されるようになる。従って、氷温室29の温度は比較的
低い温度となる。
【0026】尚、実施例ではダンパー46により冷気吐
出口41を開閉する方式としたが、そこに至る冷気流路
を開閉する方式としても差し支えない。また、ダンパー
46は手動によって移動されるように構成したが、それ
に限らず、ソレノイドやモーターによって操作部を駆動
するように構成しても本発明は有効である。
【0027】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、冷気
吐出口からの冷気吐出量を調整するダンパーが、弾性挟
持片部と、開閉部と、操作部とを一体に具備した構造と
なっているので、従来の多数の部品によって構成されて
いたものを1部品に集約することができ、それによって
部品点数の著しい削減が図られる。従って、コストが削
減され、且つ、組み立て作業性も向上すると共に、故障
による動作不良の発生率も著しく低減させることができ
るようになる。しかも、弾性挟持片部により保持部を段
階的に挟持して停止させることができるため、開閉部の
位置決めが容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷蔵庫の氷温室への冷気吐出口部分の
拡大縦断側面図である。
【図2】扉を除く本発明の冷蔵庫の正面図である。
【図3】本発明の冷蔵庫の概略縦断側面図である。
【図4】ダンパーカバーとダンパーの斜視図である。
【図5】ダンパーの背面図である。
【図6】ダンパーカバーの一部及びダンパーの後方斜視
図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫 6 冷凍室 7 冷蔵室 13 冷却器 18 送風機 29 氷温室 37 ダンパーカバー 41 冷気吐出口 46 ダンパー 49 開閉部 54 弾性挟持片部 56 弾性挟持片部 64 操作部 68 保持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−55063(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 17/08 314

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷気吐出口より庫内に冷気を吐出して冷
    却する冷蔵庫において、前記冷気吐出口が形成されたダ
    ンパーカバーと、前記冷気吐出口からの冷気吐出量を調
    整するダンパーと、前記ダンパーカバーに形成され、前
    ダンパーが移動自在に係合する保持部とを具備して成
    り、前記ダンパーは、前記保持部を挟持して摺動可能に
    圧接し、且つ、ダンパーが静止した状態を維持する弾性
    挟持片部と、前記冷気吐出口若しくはこの冷気吐出口に
    至る冷気流路を開閉する開閉部と、当該開閉部が前記冷
    気吐出口若しくはこの冷気吐出口に至る冷気流路を開閉
    する方向に前記ダンパーを移動させるための操作部とを
    一体に形成していることを特徴とする冷蔵庫。
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