JP3336007B2 - 特に乗用車の風防ガラス用ワイパーシステムのためのワイパーアーム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 この発明は、１つの関節部材および１つのワイパーロ
ッドを有する、乗用車の風防ガラス用ワイパーシステム
のためのワイパーアームに係わる。

発明の技術的背景 従来のワイパーアームにおいては、関節部材とワイパ
ーロッドは連続した隣り合う部材であって、それらは下
方の車体と風防ガラスの間の接続域からそれぞれ異なる
距離にある。したがって、乗用車のこの部分の輪郭線が
悪影響を受ける。もし、風防ガラスとフードの間に間隙
を有し、この間隙内にワイパーアームを格納するタイプ
の乗用車に限ってだけ言えば、この間隙は、ワイパーア
ームの内側の高さ、すなわち厚みよりも広くなければな
らない。

発明の概要 このような先行技術の考慮の上に立って、この発明
は、先行技術のこのような不都合を除去し、ワイパーア
ームの輪郭線を改善し、および／または前記間隙の高さ
を減少するような一般的なワイパーを開発することを目
的とする。

この目的は、この発明に従い、関節部材（12）とワイ
パーロッド（14）とを含み、前記ワイパーロッド（14）
は、前記関節部材（12）に固定され、少なくとも特定の
複数のエリアにおいて僅かに弓状の設計を備え、前記弓
状の設計は風防ガラス（９）の曲率に適合する自動車用
風防ガラスのワイパーシステム用のワイパーアームであ
って、 前記関節部材（12）もまた弓状の設計を備える点、お
よび、 前記関節部材（12）の弓状の形状が、風防ガラス
（９）の曲率および／または風防ガラス（９）近傍のフ
ード（21）のエッジ部の曲率および／または風防ガラス
と自動車の車体（２）の間の接続域（22）の曲率と一致
するように適合される点に特徴を有するワイパーアーム
によって達成される。

このように、ワイパーアームは、関節部材およびワイ
パーロッドの弓状形状によって特徴付けられる。かく
て、特に小さい一様な高さのワイパーアームを得ること
ができ、それは、従来のワイパーアームと比較して、エ
ンジンフードの間隙の大きさを減少することが可能であ
る。

この発明の一層有利、有用な実施例は従属クレームか
ら明らかとなる。

この発明の特に有用な実施例によれば、風防ガラスま
たは接続域と対向する関節部材およびワイパーロッドの
側面が、風防ガラスまたは接続域の形に適合することと
なる。もし、ワイパーアームの長手方向の中線が、接続
域にほぼ平行に走るならば有利である。このような手段
が好ましい主な理由は、前記両部材が、乗用車の前記両
部材のほぼ幾何学的図形配列が達成されるように、互い
に接続し、および／または協働するのにマッチするから
である。

フードと風防ガラスの接続域に沿って拡がる間隙を有
する乗用車に限って言えば、フードに対向するワイパー
アームの側面が、フードとほぼ平行に走るのが有利であ
る。このような手段によって、フードの間隙の高さを最
小にすることが可能である。

結局、スポイラー付きのワイパーにおいては、接続域
に対向するスポイラーの側面を、関節部材の下方の弓状
側面の連続体として形成することが勧められる。

図面の簡単な説明 この発明およびその有利な実施例は、図示の実施例か
ら明らかであろう。

図において、 第１図は、その下方域にワイパーアームが格納される
風防ガラスの上面図、 第２図は、ワイパーアームを格納するフードの間隙で
ある。

詳細な説明 第１図に示すワイパーアームは、その始動および休止
位置にあり、車体と風防ガラス９との間の接続域22の直
下にあるワイパー軸13に固着されている。ワイパーアー
ムは、ワイパー軸13の回りを両矢印の方向に枢動でき
る。接続域22は、弓状の形状をなしワイパーアームの方
向に拡がる。ワイパーアーム１は、関節部材12を有し、
その一端が、ワイパーブレード18を備えるワイパーロッ
ド14を保持するのに対し、他端は、留め部材10と連結す
る。ワイパーブレードに対向するワイパーロッド14の端
部16は、クリンプしており、したがってワイパーブレー
ド18は、ワイパーロッド14の長手方向の中線に関し上方
へ外すことができる。スポイラー20は、接続域22に対向
するワイパーブレード18の側面に配置され、接続域に対
向するスポイラー20の側面は接続域22とほぼ平行に走
る。第１図では、さらに、少なくとも関節部材12は弓状
をなし、風防ガラス９と下方の接続域22の外側の輪郭に
適合している。このように、ワイパーアーム１の特徴
は、関節部材12の弓状形状である。軸の回りに枢動でき
る留め部材10は、上面図でみると大体Ｚ形をしており、
ワイパーアームのワイパーロッド14を含む関節部材12も
また、風防ガラスの面に直角な平面内で枢動できるよう
に、スイベル釘11によって関節部材12と自由に連結す
る。留め部材10は図示しないネジによって、取り外し可
能にワイパー軸13と連結する。

第２図は、フード21および風防ガラス９と車体の間の
接続域22とによって規定されるエンジンフード24の間隙
を示す。関節部材12はワイパーロッド14の一部とともに
実線で示されるのに対し、関節部材12′およびワイパー
ロッド14′を有する従来のワイパーアームは点線で示さ
れる。部分的に示す留め部材10は、スイベル釘11によっ
て関節部材12と接続されるので、もし、ワイパーアーム
１がフードの間隙24の外側にあれば、両矢印方向に枢動
可能である。関節部材12およびワイパーロッド14の両方
が弓状の形状をなし、その長手方向中線23が、接続域22
と、およびフード21とも、ほぼ平行に走るという事実に
より、フード24の間隙を最小にすることが可能である。

要約すれば、提案に係わるワイパーアームは、特に、
関節部材とワイパーロッドの弓状の形状によって特徴づ
けられると言うことができる。このようにして、この特
別に小さい一様な高さが達成される。既知の関節部材
は、フードの大きな間隙を要する。関節部材の上方のエ
ッジが有する外形を可能な限り、乗用車の風防ガラスと
車体の間の下方接続域に適合させることは１つの利点と
なる。このことは、ロッドおよび留め部材にも当て嵌ま
る。上面図に見るように、ワイパーアームも乗用車の風
防ガラスと車体の間の下方接続域に適合させるべきであ
る。前記の形状は、ワイパーアームが車体の一部になり
きって、異物のようでなくなる効果がある。

フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−16256（ＪＰ，Ｕ) 米国特許2890472（ＵＳ，Ａ) 欧州特許出願公開368090（ＥＰ，Ａ １) 欧州特許出願公開396087（ＥＰ，Ａ １) 欧州特許出願公開302499（ＥＰ，Ａ １) 英国特許出願公開848577（ＧＢ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B60S 1/32 - 1/36

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】関節部材（12）とワイパーロッド（14）と
   を含み、前記ワイパーロッド（14）は、前記関節部材
   （12）に固定され、少なくとも特定の複数のエリアにお
   いて僅かに弓状の設計を備え、前記弓状の設計は風防ガ
   ラス（９）の曲率に適合する自動車用風防ガラスのワイ
   パーシステム用のワイパーアームであって、 前記関節部材（12）もまた弓状の設計を備える点、およ
   び、 前記関節部材（12）の弓状の形状が、風防ガラス（９）
   の曲率および／または風防ガラス（９）近傍のフード
   （21）のエッジ部の曲率および／または風防ガラスと自
   動車の車体（２）の間の接続域（22）の曲率と一致する
   ように適合される点に特徴を有するワイパーアーム。
2. 【請求項２】風防ガラス（９）または接続域（22）と対
   向する関節部材（12）およびワイパーロッド（14）の側
   面が、風防ガラス（９）または接続域（22）の外側輪郭
   に適合する点に特徴を有する請求項１記載のワイパーア
   ーム。
3. 【請求項３】ワイパーアーム（１）の長手方向の中線
   （23）が、接続域（22）とほぼ平行に走る点に特徴を有
   する請求項１または２記載のワイパーアーム。
4. 【請求項４】フード（21）に対向するワイパーロッド
   （14）および／または関節部材（12）の側面が、フード
   （21）とほぼ平行に走る点に特徴を有し、フード（21）
   と、接続域（22）に沿う風防ガラス（９）の間に拡がる
   間隙（24）を備える請求項１−３のいずれか１記載の乗
   用車用ワイパーアーム。
5. 【請求項５】接続域（22）に対向するスポイラー（20）
   の側面が、関節部材（12）の下方弓状側面の連続部分と
   して形成される点に特徴を有し、スポイラーを備える請
   求項１−４のいずれか１記載のワイパーアーム。