JP3335597B2 - スプリング式伸縮脚付テーブル - Google Patents

スプリング式伸縮脚付テーブル

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JP3335597B2
JP3335597B2 JP21884399A JP21884399A JP3335597B2 JP 3335597 B2 JP3335597 B2 JP 3335597B2 JP 21884399 A JP21884399 A JP 21884399A JP 21884399 A JP21884399 A JP 21884399A JP 3335597 B2 JP3335597 B2 JP 3335597B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、福祉施設や病院等
において用いられる高さを調節できるテーブルにおい
て、伸縮脚にスプリングを内設し、リンク機構により伸
縮脚に穿設された複数個の小孔に固定用のピンを嵌脱し
てテーブル自体の高さを調節できるようにし、且つ分解
・組み立てを可能としたスプリング式伸縮脚付テーブル
に関する。
【0002】
【従来の技術】福祉施設や病院等においては、車椅子が
多用されるが、食事や作業、ゲーム等において、車椅子
のままテーブルに着く必要がある場合、通常の高さのテ
ーブルでは低すぎて、車椅子利用者の脚部分をテーブル
の下部空間に進入させることができない。従って、車椅
子用の特別のテーブルを用意するか、あるいは全体の高
さを調節して、下部空間を、車椅子利用者の脚部分が進
入できるように拡大しうる機能を有するテーブルが利用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、高さを調節し
て、下部空間を、車椅子利用者の脚部分が進入できるよ
うに拡大しうる機能を有するテーブルは、テーブルの脚
の伸縮を駆動する方式により、主に、電動式、ギア式、
油圧式の3種があった。
【0004】しかし、電動式と油圧式は電源が必要であ
り、機構が複雑で、モーターやポンプ等により全体の重
量も極めて重いものとなってしまう。さらに、機構が複
雑で故障が多く、保守、点検、維持に多大な労力を要す
る。ギア式は電動式、油圧式に比べて機構は簡単である
が、やはり重く、また、テーブルを希望の高さに調節す
るためにはハンドルを何度も回転させねばならないとい
う不便さがあった。そして、この3種の方式はいずれも
製品自体が高価なものとなり、価格面の問題が、その普
及を妨げる一大要因となっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであって、その要旨とするとこ
ろは圧縮されたスプリングを内設した偶数本の伸縮脚を
有し、該伸縮脚が2本づつ連結管により結合されて正面
側パーツと背面側パーツを形成し、連結管に添設された
リンク機構を用いて手動ハンドルを操作することによ
り、伸縮脚に穿設された複数個の小孔に固定用のピンを
嵌脱することができ、伸縮脚のスプリングが自由状態に
なることで伸縮脚の高さ調節自在となり、且連結管に
添設されたリンク機構同士を連動・回動可能な連結管に
連結することにより、手動ハンドルで一箇所のリンク機
構を操作するだけで全ての伸縮脚を同時に、同方向に、
同寸だけ伸縮可能とし、更に該伸縮脚および連結管によ
り構成された正面側パーツと伸縮脚および連結管により
構成された背面側パーツさらに前述正面側パーツ、背面
側パーツを連結する3つの連結管により組み立てられ、
分解・組立を可能としたスプリング式伸縮脚付テーブル
を提供することを目的とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を、図面を参照
しながら詳細に説明する。本実施例は、図2、図4に見
るとおり4本の伸縮脚1,2,3,4を有し、伸縮脚
1,2は連結管5,7により、又、伸縮脚3,4は連結
管6,8により夫々連結される。又、伸縮脚2,3は連
結管9により、伸縮脚1、4は連結管10により夫々連
結され、連結管9,10に天板12が螺着されている。
【0007】連結管5は伸縮脚1,2の脚主管14a、
14bに一体に設けられ、連結管6は伸縮脚3,4の脚
主管14c、14dに一体に設けられている。又、連結
管7は伸縮脚1,2の脚上部13a、13bに一体に設
けられ、連結管8は伸縮脚3,4の脚上部13c、13
dに一体に設けられている。又、連結管9は伸縮脚2,
3の脚上部13b、13cに、連結管10は伸縮脚1,
4の脚上部13a、13dに夫々嵌脱可能であり、さら
に、連結管5,6の中央部には、リンク機構を介し、嵌
脱可能の連結管11が回動可能に渡設されている。
【0008】次に、伸縮脚1,2,3,4の構成を詳述
するが、伸縮脚3は伸縮脚1と同一の構成であり、伸縮
脚2,4は伸縮脚1と対称であるので、伸縮脚1につい
て述べる。図1のとおり、伸縮脚1は、大きく脚上部1
3a、脚主管14a、摺動部15a、カバー16aの4
部分より構成される。
【0009】脚上部13aは、断面が正方形状の角パイ
プで、背面に角柱状のガイドバー24aと略3角形の補
強板25aが突設され(図2参照)、下部の正面と背面
に孔20が穿設されている(図1参照)。又、脚主管1
4aは、脚上部13aと同一断面の角パイプで、コイル
ばね19を内設し、底部には底板21が嵌着され、さら
にアジャスター22が螺着されている。又、上部左側面
には、ストッパー18が螺入されている。
【0010】摺動部15aは、断面がコの字型で、上端
は脚上部13aに固着され、下端は閉じて底面17とな
り、底面17はコイルばね19の上端に接している。
又、右側面には、円孔23a、23b、23c、23
d、23eが穿設されている。又、16aは、摺動部1
5aを覆うカバーであり、20(図1参照)に挿通さ
れた軸33(図2参照)により、脚上部13aに回動可
能に軸着されている。
【0011】次に、連結管5、6の構成について詳述す
るが、連結管5と連結管6は、同一の構成が対称に現れ
ただけなので、連結管5について述べる。連結管5は、
断面が長方形状で、左端が伸縮脚1の脚主管14aの右
側面に、右端が伸縮脚2の脚主管14bの左側面に固着
されている。中央部には孔32が穿設され(図2参
照)、孔32には、一端がハンドル26aとなった軸2
7が、回動自在に挿通されている。軸27は、連結管5
の背面で、リンク29aの正面に固着され、リンク29
aの背面には直方体状のガイドバー28aが突設され、
ガイドバー28aには連結管11が嵌合されている。
【0012】リンク29aの両端には、リンクピン30
aを介してリンク29bが、リンクピン30bを介して
リンク29cが、夫々回動自在に連設されている。リン
ク29bの左端には、リンク29bに固着されたリンク
ピン31aが、図6aに見るように、連結管5の背面に
穿設されたスリット39に挿通され、連結管5の内部に
突設されている。尚、リンク29cの右端及び連結管5
の右端は、図6aに見るように、リンク29bの左端及
び連結管5の左端と対称の構成をとる。
【0013】連結管5の左端内部には、図6a、図7a
に見るように、U字ピン34aが内装されている。U字
ピン34aの直線部分となるピン35a、35bは、連
結管5内を摺動可能に内設された摺動板36と、連結管
5に固着された固定板37に挿通されている。この際、
ピン35a及びピン35bは摺動板36には固着され、
固定板37には挿通されているだけなので、固定板37
に対しては、摺動可能な状態にある。又、ピン35a、
35bには、摺動板36と固定板37の間に、夫々コイ
ルばね38a、38bが巻装されている。
【0014】さらに、リンク29bの正面左端に突設さ
れたピン31aが、スリット39に挿通され、連結管5
の内部で、摺動板36の左側面に接している。そして、
図6a、図7aの状態では、ピン35aは伸縮脚1の摺
動部15aの右側面の円孔23bに挿通され、ピン35
bは円孔23cに挿通されている。又、ピン35aとピ
ン35bは同寸ではなく、ピン35bの方が若干長い。
尚、連結管5の右端内部にはU字ピン34bが内装され
ているが、その構成は、U字ピン34aと対称となる。
【0015】連結管6の正面側には、連結管5の背面側
と構成は同一で対称となるリンク機構が添設される(図
2参照)。又、連結管6の右端内部の構成は連結管5の
左端内部の構成と同一であり、連結管6の左端内部の構
成は、連結管5の右端内部の構成と同一である。
【0016】連結管7は断面が長方形の角パイプで、図
1及び図2に見るとおり伸縮脚1の脚上部13aに左端
を固着され、伸縮脚2の脚上部13bに右端を固着され
ている。又、連結管8も断面が長方形の角パイプで、図
2に見るとおり伸縮脚3の脚上部13cに右端を固着さ
れ、伸縮脚4の脚上部13dに左端を固着されている。
連結管7,8は単なる補強用の角パイプであり、連結管
5、6のような内部構造は有していない。
【0017】次に、連結管9、10の構成について詳述
する。連結管9は断面が長方形の角パイプで、図2に見
るとおり前端部が伸縮脚2の脚上部13bに突設された
ガイドバー24bに嵌合され、脚上部13bに突設され
た補強板25bに螺着されている。後端部は、伸縮脚3
の脚上部13cに突設されたガイドバー24cに嵌合さ
れ、脚上部13cに突設された補強板25cに螺着され
ている。
【0018】連結管10もやはり断面が長方形の角パイ
プで、図2に見るとおり前端部が伸縮脚1の脚上部13
aに突設されたガイドバー24aに嵌合され、脚上部1
3aに突設された補強板25aに螺着されている。後端
部は、伸縮脚4の脚上部13dに突設されたガイドバー
24dに嵌合され、脚上部13dに突設された補強板2
5dに螺着されている。
【0019】連結管11は、図1、図2に見るように、
断面が正方形の角パイプで、前端部がリンク29aの背
面に突設されたガイドバー28aに嵌合され、後端部は
リンク29dの正面に突設されたガイドバー28bに嵌
合され、ハンドル26a、26bの回動に連動して回動
可能となっている。尚、連結管11はガイドバー28
a、28bに固着されておらず、嵌脱可能な状態であ
る。
【0020】次に、本実施例の作用につき、図面を参照
しながら説明する。図5aは、本実施例の連結管5の左
端に内装されたU字ピン34aのピン35aが摺動部1
5aに穿設された円孔23aに挿通され、ピン35bが
円孔23aのすぐ下の円孔23bに挿通されている状態
である。
【0021】本実施例は、伸縮脚1,2,3,4の高さ
を4段階に調節可能である。今、その高さを、低い方か
ら順にレベルA、レベルB、レベルC、レベルDとする
と、図5aの状態は、最も低いレベルAに相当する。
又、図5bはピン35aが円孔23dに、ピン35bが
円孔23eに挿通されており、最も高いレベルDに相当
する。尚、図1、図3、図4、図6a、図6b、図7
a、図7bは、レベルの状態を示している。
【0022】本実施例のレベルを変化させる方法を、図
5a、図5b、図6a、図6b、図7a、図7bに示
す。図6a及び図7aでは、ピン35aが、円孔23b
に、ピン35bが円孔23cに挿通されており、前述の
とおりレベルの状態である。この際、ハンドル26a
は水平状態である。今、仮に、このレベルの状態を、
図5bのレベルDの状態に変化させるものとする。
【0023】まず、図6bのように、ハンドル26
下方へ押し、時計回りに90°回転させて直立させる。
すると、ハンドル26aの軸27に固着されたリンク2
9aも時計回りに90°回転して直立状態になる。この
とき、リンクピン30aはリンク29bを右へ、リンク
ピン30bはリンク29cを左へ引き寄せ、その結果、
リンク29bの左端のリンクピン31aは右へ、リンク
29cの右端のリンクピン31bは左へ、夫々引き寄せ
られる。
【0024】図7a、図7bには、連結管5の左端内部
の要部を示す。リンク29bの左端に固着されたリンク
ピン31aは、リンク29bの動きに伴ってスリット3
9内を左端(図7a)から右端(図7b)に摺動する。
リンクピン31aはスリット39に挿通されて連結管5
内部に突設され、摺動板36の左側面に接しているの
で、摺動板36を右へ摺動させる。
【0025】ピン35a、35bは、摺動板36には固
着状態で挿通されており、固定板37には非固着状態で
挿通されているので、ピン35a、35bも摺動板36
と共に右へ移動し、先端が挿通されていた摺動部15a
の円孔23b、23cより抜脱される。この際、ピン3
5a、35bに巻装されているコイルばね38a、38
bは摺動板36と固定板37に挟まれて圧縮状態とな
る。
【0026】ピン35a、35bが円孔23b、23c
より抜脱されると、図7aの位置(レベル)で固定さ
れていた摺動部15aは脚主管14a内部を自由に摺動
可能な状態となる。しかし、摺動部15aには、底板1
7を介してコイルばね19の押圧が上方向にかかってい
るので(図1参照)、自由状態では、摺動部15aは脚
主管14a内部を上向きに摺動し、摺動部15aに固着
された脚上部13aを上昇させ、さらに天板12を上昇
させる。
【0027】今は、図5bのレベルDで固定させたいの
で、ハンドル26aを垂直状態で保持しつつ天板12の
上昇を、手で上から押圧を加えて制御しながら、ピン3
5aが円孔23dに、ピン35bが円孔23eに挿通可
能な位置にレベルを調整する。レベル調整が終われば、
垂直状態に保持していたハンドル26aを逆時計廻りに
90°回転させ、水平状態に戻す。
【0028】ハンドル26aが水平状態に戻ると、リン
ク29aも水平状態に戻り、リンクピン30aを介して
リンク29bが左へ押され、リンクピン31aはスリッ
ト39内を左へ摺動する。このとき、摺動板36にはコ
イルばね38a、38bの押圧が働いているので、リン
クピン31aが左へ移動するに伴い、摺動板36も連結
管5内を左へ摺動し、図5bのようにピン35aは円孔
23dに、ピン35bは円孔23eに挿通される。
【0029】以上のプロセスにより、摺動部15aはレ
ベルDで固定され、摺動部15aに固着されている脚上
部13aもレベルDで固定され、伸縮脚1はレベルDで
固定される。尚、連結管5の右端においては、ハンドル
26aの操作により、リンク29c、リンクピン31b
を介して同様の動作が対称に行われ、伸縮脚2は伸縮脚
1と同じくレベルDにて固定される。
【0030】又、伸縮脚3、4にかんしては、ハンドル
26aの回転力が連結管11を通じてハンドル26bに
伝達され、連結管5内部の動作と全く同じ動作が連結管
6内部において同時に、対称的に行われるので、伸縮脚
3、4も伸縮脚1、2と同じくレベルDで固定される。
このようにして伸縮脚1,2,3,4の全てがレベルD
で固定され、結果として天板12はレベルDで固定され
る。
【0031】以上に見るように、ハンドル26a、26
bを直立状態に保持しつつ、天板12に手で押圧を加
え、天板12を押し上げようとするコイルばね19の反
発力と拮抗させつつ好みのレベルに調整し、ハンドル2
6a、26bを水平状態に戻すだけで、天板12の高さ
を、簡単に好みのレベルに調整し、固定することができ
る。
【0032】この際、作業者がハンドル26a、26b
を両手で同時に操作することにより、連結管5、6内部
の動作は極めて円滑に行われる。又、連結管9、10、
11の延長がある程度以上の長さとなる実施例について
は、2名の作業者がハンドル26a、26bの操作を夫
々一人づつで担当し、協同して行う。
【0033】尚、図5a、図5bにおいて、18は脚主
管14aの左側面に螺着され、脚主管14aの内部に突
設されたストッパーである。摺動部15aは、自由状態
になると、前記のようにコイルばね19の反発力により
上方向の押圧を受けて上昇する。この際、摺動部15a
が必要以上に上昇すると、脚主管14aの上端より抜け
てしまう可能性があるため、摺動部15aの底板17を
ストッパー18に係止させて摺動部15aが必要以上に
上昇するのを防止する。
【0034】又、図5a、図5b、図7a、図7bに明
らかなように、ピン35bはピン35aより若干長い
が、これは、ピン35bを先に円孔23eに挿通させ
(レベルDの場合)、これをガイドとしてピン35aを
円孔23dに挿通させた方が、挿通が円滑に行われると
いう理由による。したがって、逆に、ピン35aのほう
をピン35bより長くしておいても、結果は同じであ
る。
【0035】尚、本実施例は、分解組み立て方式となっ
ており、図8に見るように、伸縮脚1、2及び連結管
5、7により構成された正面側パーツ40と、伸縮脚
3、4及び連結管6、8により構成された背面側パーツ
41、さらに連結管9,10、11の合計5部分のパー
ツに分解できる。
【0036】本実施例を組み立てる際には、伸縮脚1の
背面に突設されたガイドバー24aと伸縮脚4の正面に
突設されたガイドバー24dに連結管10を、伸縮脚2
の背面に突設されたガイドバー24bと伸縮脚3の正面
に突設されたガイドバー24cに連結管9を、さらに、
リンク29aの背面にに突設されたガイドバー28aと
リンク29dの正面に突設されたガイドバー28bに連
結管11を、夫々同時に嵌合させる。
【0037】さらに、図2に見るように、補強板25a
に連結管10及びガイドバー24aを螺着させ、補強板
25bに連結管9及びガイドバー24bを螺着させ、補
強板25cに連結管9及びガイドバー24cを螺着さ
せ、補強板25dに連結管10及びガイドバー24dを
螺着させる。これにより、本実施例全体は、極めて安定
した構造となる。又、分解時は以上のプロセスの逆を行
う。
【0038】本発明の一実施例として、脚1,2,3,
4の脚主管14a、14b、14c、14dと摺動部1
5a、15b、15c、15dの間にベアリング球を介
在させた実施例を説明する。図9a、図9bに、本実施
例の脚1の要部の構成を断面図にて示す。摺動部15a
の正面側に孔42a、42bを、背面側に孔42c、4
2dを穿設し、孔42aにベアリング球43aを、孔4
2bにベアリング球43bを、孔42cにベアリング球
43cを、孔42dにベアリング球43dを夫々遊動可
能に納置する。
【0039】該ベアリング球43a〜43dは、脚主管
14aに接しているので、摺動部15aの上下動により
回転し、摺動部15aの脚主管14a内での上下動を円
滑ならしむると共に、その上下動を安定させ、且つ静止
時にも、脚主管14a内で摺動部15aを安定させる役
割を果たす。又、図10a〜10dに示すように、孔4
2a、42bは正面側に向けて断面積が広がるような円
錐台形状に、また孔42c、42dは背面側に向けて断
面積が広がるような円錐台形状に夫々穿設されているの
で、ベアリング球43a、43b、43c、43dが脱
落することはない。尚、以上に詳述した構成は、脚2、
3、4に関しても同様である。又、本実施例は、ベアリ
ング球を介在させた点以外は、先述の実施例と同様の構
成となる。
【0040】さらに、本発明の一実施例として、脚1,
2,3,4の摺動部15a、15b、15c、15dに
穿設された円孔が4個である実施例について詳述する。
図11a、図11bに、本実施例の脚1の要部を示す。
本実施例にては、摺動部15aの右側面に穿設された円
孔は23a、23b、23d、23eの4個で、前述の
実施例における円孔23cを欠いている。円孔23a、
23b、23d、23eの位置は、前述の実施例と同じ
位置である。脚2,3,4にても構成は同様である。
【0041】本実施例にては、図11aのように円孔2
3aにピン35aが、円孔23bにピン35bが、夫々
挿通された状態が前述の実施例におけるレベルA(最も
低いレベル)であり、図11bのように円孔23dにピ
ン35aが、円孔23eにピン35bが、夫々挿通され
た状態が前述の実施例におけるレベルD(最も高いレベ
ル)となる。本実施例にては、レベルはこの2段階しか
なく、レベル調整が簡単であるという特性を持つ。尚、
本実施例に先述の実施例におけるベアリング球を組み込
むことも無論可能である。
【0042】
【発明の効果】本発明の効果は、以下に述べるとおりで
ある。 電動式、油圧式のような動力源が不要であり、機構が
簡単である。 ギア式に比べても、機構が簡単である。 その結果として、故障が少なく、又、軽量に構成でき
る。 従って、取り扱いが簡便で、運搬も容易である。
【0043】又、上記の実施例のように分解・組立可
能とすれば、さらに運搬が容易となる。 機構が簡単なので、他の方式に比べて、製造コストを
低く抑えることができる。(他の方式の数分の1から1
0分の1程度)
【0044】本発明のスプリング式伸縮脚付テーブル
は、上記のように、従来の同種の製品(電動式、油圧
式、ギア式)に見られない優れた特徴を有しており、今
後、高齢化社会、福祉社会の進展とともに、病院や福祉
施設等において、車椅子で自由に使用でき、簡便に高さ
を調節できるテーブルとして、幅広く普及していくこと
が期待されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスプリング式伸縮脚付テーブルの一実
施例の正面図である。
【図2】本発明のスプリング式伸縮脚付テーブルの一実
施例の平面図である。
【図3】本発明のスプリング式伸縮脚付テーブルの一実
施例の左側面図である。
【図4】本発明のスプリング式伸縮脚付テーブルの一実
施例の外観斜視図である。
【図5】a 本発明のスプリング式伸縮脚付テーブルの
一実施例の一部を欠截した要部の正面図である。 b 本発明のスプリング式伸縮脚付テーブルの一実施例
の一部を欠截した要部の正面図である。
【図6】a 本発明のスプリング式伸縮脚付テーブルの
一実施例の一部を欠截した要部の正面図である。 b 本発明のスプリング式伸縮脚付テーブルの一実施例
の一部を欠截した要部の正面図である。
【図7】a 本発明のスプリング式伸縮脚付テーブルの
一実施例の一部を欠截した要部の正面図である。 b 本発明のスプリング式伸縮脚付テーブルの一実施例
の一部を欠截した要部の正面図である。
【図8】本発明のスプリング式伸縮脚付テーブルの一実
施例をパーツに分解した、参考外観斜視図である。
【図9】a 本発明のスプリング式伸縮脚付テーブルの
一実施例の要部の縦断面図である。 b 本発明のスプリング式伸縮脚付テーブルの一実施例
の要部の縦断面図である。
【図10】a 本発明のスプリング式伸縮脚付テーブル
の一実施例の要部の縦断面図である。 b 本発明のスプリング式伸縮脚付テーブルの一実施例
の要部の縦断面図である。 c 本発明のスプリング式伸縮脚付テーブルの一実施例
の要部の縦断面図である。 d 本発明のスプリング式伸縮脚付テーブルの一実施例
の要部の縦断面図である。
【図11】a 本発明のスプリング式伸縮脚付テーブル
の一実施例の一部を欠截した要部の正面図である。 b 本発明のスプリング式伸縮脚付テーブルの一実施例
の一部を欠截した要部の正面図である。
【符号の説明】
1 伸縮脚 2 伸縮脚 3 伸縮脚 4 伸縮脚 5 連結管 6 連結管 7 連結管 8 連結管 9 連結管 10 連結管 11連結管 12天板 13a 脚上部 13b 脚上部 13c 脚上部 13d 脚上部 14a 脚主管 14b 脚主管 14c 脚主管 14d 脚主管 15a 摺動部 15b 摺動部 15c 摺動部 15d 摺動部 16a カバー 16b カバー 16c カバー 16d カバー 17底板 18ストッパー 19コイルばね 20孔 21底板 22アジャスター 23a 円孔 23b 円孔 23c 円孔 23d 円孔 23e 円孔 24a ガイドバー 24b ガイドバー 24c ガイドバー 24d ガイドバー 25a 補強板 25b 補強板 25c 補強板 25d 補強板 26a ハンドル 26b ハンドル 27軸 28a ガイドバー 28b ガイドバー 29a リンク 29b リンク 29c リンク 29d リンク 30a リンクピン 30b リンクピン 31a リンクピン 31b リンクピン 32孔 33軸 34a U字ピン 34b U字ピン 35a ピン 35b ピン 36摺動板 37固定板 38a コイルばね 38b コイルばね 39 スリット 40正面側パーツ 41背面側パーツ 42a 孔 42b 孔 42c 孔 42d 孔 43a ベアリング球 43b ベアリング球 43c ベアリング球 43d ベアリング球
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 3/00 - 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮されたスプリングを内設した偶数本
    の伸縮脚を有し、該伸縮脚が2本づつ連結管により結合
    されて正面側パーツと背面側パーツを形成し、連結管に
    添設されたリンク機構を用いて手動ハンドルを操作する
    ことにより、伸縮脚に穿設された複数個の小孔に固定用
    のピンを嵌脱することができ伸縮脚のスプリングが自
    由状態になることで伸縮脚の高さ調節自在となり、且
    連結管に添設されたリンク機構同士を連動・回動可能な
    連結管に連結することにより手動ハンドルで一箇所の
    リンク機構を操作するだけで全ての伸縮脚を同時に、同
    方向に、同寸だけ伸縮可能とし、更に該伸縮脚および連
    結管により構成された正面側パーツと伸縮脚および連結
    管により構成された背面側パーツさらに前述正面側パー
    ツ、背面側パーツを連結する3つの連結管により組み立
    てられ、分解・組立を可能としたスプリング式伸縮脚付
    テーブル。
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