JP3335499B2 - X線マスクの製造方法 - Google Patents

X線マスクの製造方法

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JP3335499B2
JP3335499B2 JP15023295A JP15023295A JP3335499B2 JP 3335499 B2 JP3335499 B2 JP 3335499B2 JP 15023295 A JP15023295 A JP 15023295A JP 15023295 A JP15023295 A JP 15023295A JP 3335499 B2 JP3335499 B2 JP 3335499B2
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線マスクの製造方法
に関するものであって、とくにX線を用いた転写を行う
際にその転写原版となるX線マスクの製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子の微細化に伴い、その
パターンの寸法精度と位置精度とには厳しい要求が課せ
られている。通常の光転写技術は縮小転写方式に基づい
ているが、その縮小率は1/4から1/5である。簡易
的に見積もられる光転写用マスクのパターン精度は、該
縮小率の逆数倍だけ易しくなる。ところが、近接露光方
式に基づいているX線転写技術では、X線マスク上のパ
ターンは等倍であり、非常に高精度にマスクを製作する
必要がある。
【0003】図9(a)〜(g)に、本願出願人の出願
にかかる特願平5−138104号の明細書に開示され
ている、X線マスクの従来の製造方法及び基本構造を示
す。なお、図9(g)は完成したX線マスクの基本構造
図である。X線マスクは、さまざまな基板や膜が積層さ
れた構造となっている。最下層はガラスあるいはセラミ
ックからなる支持枠6であり、この上にシリコン基板1
が接着剤107を用いて接合されている。そして、シリ
コン基板1上に、厚さ数百nmから数μm程度の、炭化
珪素や窒化珪素などからなるX線透過膜2(以下では、
これをメンブレン2という)と、SOGやITOなどか
らなる反射防止やエッチング阻止のための機能膜3と、
タングステンやタンタルなどの重金属からなるX線吸収
体4の回路パターンとが形成されている。
【0004】X線マスクは、使用する膜や材料やプロセ
ス順序などが異なる種々の方法を用いて製造される。以
下、図9(a)〜(g)を用いて代表的な製造方法を説
明する。該製造方法においては、まずシリコン基板1上
にメンブレン2を成膜する(図9(a))。この後、ウ
エットエッチングプロセスによりシリコン基板1の一部
を裏面から取り除き、メンブレン2だけの領域(メンブ
レン領域)を形成する(図9(b))。次に、メンブレ
ン2上に機能膜3を塗布・焼結プロセスやスパッタリン
グプロセスなどを用いて成膜する(図9(c))。さら
に、機能膜3上にX線吸収体4をスパッタリングプロセ
スなどを用いて成膜する(図9(d))。続いて、X線
吸収体4上に感光剤であるレジスト5を回転塗布して、
通常百数十℃で乾燥させる(図9(e))。そして、こ
れを支持枠6に接着する(図9(f))。次に、電子線
描画を行った上で現像することによりレジスト5のパタ
ーンを形成し、この後レジスト5のパターンをマスクに
してX線吸収体4をエッチングし(図9(g))、X線
マスクを完成させる。
【0005】このような製造工程順序のほかに、メンブ
レン2を成膜した後に接着工程を行う製造方法や、メン
ブレン化する工程を電子線描画工程の後に行う製造方法
なども採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すでに述べたようにX
線転写技術においては、通常の光転写技術とは転写方式
が大きく異なるため、光マスクをはるかに越える精度が
要求されている。マスクに課せられる要求項目は、
(1)微細加工性、(2)パターン寸法精度、(3)パ
ターン位置精度、(4)無欠陥性などである。これらの
課題は、X線マスクの構造や様々な製造工程上の課題と
複雑に絡み合っている。以下、本発明が解決しようとす
る課題を列挙する。
【0007】スピンコーティング工程、スピン現像工程
またはスピンドライ工程に関する課題を説明する。X線
マスクの高機能化あるいは高精度化を図るため、メンブ
レンやX線吸収体のほかに、反射防止膜やオーバーエッ
チング時のメンブレン保護膜などの機能膜を成膜する必
要がある。これらの成膜は、(イ)有機や無機の金属や
金属酸化物などの媒質を溶液に溶解させ、(ロ)回転塗
布法やディップ法などにより媒質を基板に付着させ、
(ハ)高温焼結する、などといった方法で行われること
が多い。これらの溶液は、基板との表面張力の差が大き
い関係上はじかれ易い性質を有していたり、低蒸気圧の
溶媒を含んでいる関係上回転式乾燥方法では乾燥しにく
いといった性質を有していたりするので、これらの原因
により膜厚むらが生じることが多い。
【0008】このほか、次のような課題も残されてい
る。すなわち従来のX線マスクの製造方法においては、
X線マスク基板上に機能膜の溶液やレジストを塗布する
ため、通常、該X線マスク基板をチャックに真空吸着法
で固定するようにしている。ここで、メンブレンは、数
百μmの厚みのシリコン基板上面に成膜されているた
め、中央部分に溝のある通常のチャックには吸着しな
い。さらに、吸着時にメンブレンを破壊しないように、
チャック上面に隙間を設けたり、該隙間とチャック外部
とを連通する連通孔を開けるなどの工夫が必要となる。
ところが、マスク上の液を回転させて乾燥させようとす
ると、この連通孔がチャックの周囲の気流を乱し、乾燥
特性をメンブレン内で均一にすることができない。
【0009】バックエッチ済みのX線マスクのホットプ
レートによる基板上の液乾燥において、シリコン基板を
含まないメンブレン領域は、シリコン基板を含む非メン
ブレン領域よりも熱容量が小さいことから、温度上昇が
急峻である。このため、両者の熱膨張量の差からメンブ
レン領域の弛みが生じて、その中央部分がホットプレー
トに近づく。そして、ホットプレートに近づくほど、温
度が上昇するため、乾燥温度が面内で不均一になる。こ
のような状態で、塗布されたレジスト膜を乾燥すると、
レジスト中の溶媒量が変化し、これに伴って膜厚も変わ
ることになる。また、このようなマスクを描画して現像
すると、たとえ現像条件が面内で一定であっても、レジ
ストの溶け易さが変化するために均一性が得られない。
さらに、現像後の乾燥工程でこのような現象が生じる
と、レジスト乾燥時の不均一性をさらに助長することに
なる。
【0010】メンブレン領域は、薄膜であるため、シリ
コン基板に比べて水平方向に熱が逃げにくい。このた
め、メンブレン温度は、シリコン基板に照射した場合に
比べて著しく上昇する。局所的な温度上昇により、引っ
張り応力を持つメンブレンの応力が低下する。このた
め、照射部以外の元の応力を持つメンブレンに引っ張ら
れ、パターンの位置ずれが引き起こされる。さらに、レ
ジストが、乾燥工程の温度よりも高い温度で乾燥させる
のと同様の効果を与え、しかもこれが面内で不均一にお
こるため、現像すると所望のレジストパターン寸法精度
が得られない。本発明は、上記従来の問題を解決するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
なされた本発明の第1の態様は、被塗布体を回転させつ
つ該被塗布体に溶液を塗布するようにした回転塗布方法
を用いて、蒸気圧の低い液体を含む溶液を被塗布体に回
転塗布する際、塗布中または塗布直後に、被塗布体の加
熱および被塗布体への気体の吹き付けのうちの少なくと
も一方により蒸気圧の低い上記液体を蒸発させ、この後
被塗布体を所定の温度でベークするようにしたことを特
徴とするものである。
【0012】本発明の第2の態様は、本発明の第1の態
様において、被塗布体が炭化珪素またはダイヤモンドか
らなることを特徴とするものである。
【0013】本発明の第3の態様は、シリコン基板を含
まないメンブレン領域(薄膜領域)が中央部に形成され
る一方、シリコン基板を含む非メンブレン領域(シリコ
ン基板領域)が上記メンブレン領域の周囲に形成されて
いるX線マスクの製造方法において、製造途上にあるX
線マスクに対してスピンコーティング処理を施す工程、
スピン現像処理を施す工程およびスピンドライ処理を施
す工程のうちの少なくとも1つの工程においては、メン
ブレン領域とチャック上面との間に画成された空間部
を、非メンブレン領域と対応する位置においてチャック
に設けられた連通部を介してチャック外部と連通させる
ようにしたことを特徴とするものである。
【0014】本発明の第4の態様は、シリコン基板を含
まないメンブレン領域が中央部に形成される一方、シリ
コン基板を含む非メンブレン領域が上記メンブレン領域
の周囲に形成されているX線マスクの製造方法におい
て、製造途上にあるX線マスクに対してスピンコーティ
ングを施す工程、現像処理を施す工程および洗浄処理を
施す工程のうちの少なくとも1つの工程の乾燥段階にお
いては、メンブレン領域に対応する部分と非メンブレン
領域に対応する部分とに分割されその少なくとも一方の
部分がX線マスク面に垂直な方向に移動できるようにな
っているホットプレートを用いて、メンブレン領域と非
メンブレン領域とでホットプレートの上記移動方向の位
置を互いに異ならせて上記X線マスクを乾燥させるよう
にしたことを特徴とするものである。
【0015】本発明の第5の態様は、シリコン基板を含
まないメンブレン領域が中央部に形成される一方、シリ
コン基板を含む非メンブレン領域が上記メンブレン領域
の周囲に形成されているX線マスクの製造方法におい
て、製造途上にあるX線マスクに対してスピンコーティ
ングを施す工程、現像処理を施す工程および洗浄処理を
施す工程のうちの少なくとも1つの工程の乾燥段階にお
いては、メンブレン領域に対応する部分と非メンブレン
領域に対応する部分とで個別にホットプレート温度を制
御することができるようになっているホットプレートを
用いて、メンブレン領域と非メンブレン領域とでホット
プレート温度を互いに異ならせて上記X線マスクを乾燥
させるようにしたことを特徴とするものである。
【0016】本発明の第6の態様は、本発明の第5の態
様にかかるX線マスクの製造方法において、上記乾燥段
階で、メンブレン領域に対応する部分と非メンブレン領
域に対応する部分の境界に断熱材を挿入したホットプレ
ートを用いてX線マスクを乾燥させるようにしたことを
特徴とするものである。
【0017】本発明の第7の態様は、シリコン基板を含
まないメンブレン領域が中央部に形成される一方、シリ
コン基板を含む非メンブレン領域が上記メンブレン領域
の周囲に形成されているX線マスクの製造方法におい
て、製造途上にあるX線マスクに対してスピンコーティ
ングを施す工程、現像処理を施す工程および洗浄処理を
施す工程のうちの少なくとも1つの工程の乾燥段階にお
いては、上記X線マスクをホットプレートに対して進退
させる際に、進退速度をメンブレン領域の温度に応じて
変えるようにしたことを特徴とするものである。
【0018】本発明の第8の態様は、シリコン基板を含
まないメンブレン領域が中央部に形成される一方、シリ
コン基板を含む非メンブレン領域が上記メンブレン領域
の周囲に形成されているX線マスクの製造方法におい
て、製造途上にあるX線マスクに対してスピンコーティ
ングを施す工程、現像処理を施す工程および洗浄処理を
施す工程のうちの少なくとも1つの工程のホットプレー
トを用いた乾燥段階後のマスク冷却段階においては、ガ
スを非メンブレン領域に吹き付けて該非メンブレン領域
を冷却するようにしたことを特徴とするものである。
【0019】
【作用】本発明の第1の態様にかかるX線マスクの製造
方法においては、被塗布体、例えばシリコンまたは炭素
を含むマスク基板の上に、蒸気圧の低い液体を含む溶液
(塗布液)あるいは有機金属を含む溶液を回転塗布する
際、その塗布中または塗布直後に加熱もしくは気体の吹
き付けまたは両者併用により、蒸気圧の低い液体を蒸発
させて溶液ないしは塗布液を乾燥させる。このため、塗
布終了後に、重力、あるいは被塗布体(例えば、マスク
基板)と溶液との間の表面張力などによる溶液の移動が
生じない。
【0020】本発明の第2の態様にかかるX線マスクの
製造方法においては、炭化珪素またはダイヤモンドから
なる被塗布体に対して、上記第1の態様にかかるX線マ
スクの製造方法の場合と同様の作用が生じる。
【0021】本発明の第3の態様にかかるX線マスクの
製造方法においては、メンブレン領域とチャック上面と
の間に画成された空間部を、非メンブレン領域と対応す
る位置においてチャックに設けられた連通部を介してチ
ャック外部と連通させるようにしているので、開口部で
生じる気流の乱れがメンブレン領域外で発生する。この
ため、塗布液や現像液の乾燥温度をメンブレン領域内で
均一化することができる。
【0022】本発明の第4の態様にかかるX線マスクの
製造方法においては、ホットプレートは、X線マスクの
メンブレン領域に対応する部分と非メンブレン領域に対
応する部分とに分割されており、両部分は別々にX線マ
スク面に垂直な方向(通常は上下方向)に移動すること
ができる。これらのうちの、いずれか一方あるいはそれ
ぞれを移動させて、X線マスクのメンブレン領域および
非メンブレン領域のホットプレートまでの距離を適切に
設定した状態で、シリコン基板上の液を乾燥させること
ができるため、シリコン基板のメンブレン領域と非メン
ブレン領域との間での温度差を小さくすることができ
る。その結果、熱膨張量の差によるメンブレン領域の弛
みを解消して、ホットプレートとメンブレンとの間の距
離を一定に保つことができる。
【0023】本発明の第5の態様にかかるX線マスクの
製造方法においては、ホットプレートは、X線マスクの
メンブレン領域に対応する部分と非メンブレン領域に対
応する部分とで別々に温度を制御することができる。か
くして、ホットプレートのメンブレン領域に対応する部
分の温度と非メンブレン領域に対応する部分の温度とを
それぞれ適切に設定しながら、シリコン基板上の液を乾
燥させることができるので、シリコン基板のメンブレン
領域と非メンブレン領域との間での温度差を小さくする
ことができる。その結果、熱膨張量の差によるメンブレ
ン領域の弛みを解消して、ホットプレートとメンブレン
との間の距離を一定に保つことができる。
【0024】本発明の第6の態様にかかるX線マスクの
製造方法においては、ホットプレートは、本発明の第5
の態様にかかるX線マスクの製造方法で用いられるホッ
トプレートが改良されたものとされ、メンブレン領域と
非メンブレン領域との境界に断熱材が挿入されている。
このため、シリコン基板上の液の乾燥工程では、メンブ
レン領域と非メンブレン領域との境界の温度差をステッ
プ状に変化させることができる。その結果、本発明の第
5の態様ではできなかったメンブレン領域端部での不均
一な加熱を防止される。
【0025】本発明の第7の態様にかかるX線マスクの
製造方法においては、ホットプレートとX線マスクとの
距離を連続的にかつ速度を変えてホットプレート上に置
いたり、離したりすることができるので、X線マスクの
メンブレン領域と非メンブレン領域との間での温度差を
ある程度以下に抑えることができる。その結果、熱膨張
量の差によるメンブレン領域の弛みを解消して、ホット
プレートとメンブレンとの間の距離を一定に保つことが
できる。
【0026】本発明の第8の態様にかかるX線マスクの
製造方法においては、ガスを非メンブレン領域に吹き付
けることによって乾燥後のX線マスクを冷却するので、
熱容量の大きい非メンブレン領域の基板温度を急速に下
げることができ、X線マスクのメンブレン領域と非メン
ブレン領域との間での温度差を小さくすることができ
る。
【0027】
【実施例】<第1実施例> 以下、本発明の第1または第2の態様にかかる第1実施
例を、図1を用いて説明する。図1において、1は基板
(被塗布体)であり、108はノズルであり、109は
回転軸を備えたチャックであり、110は加熱ランプで
あり、111は乾燥用ブロアであり、112は搬送ベル
トであり、113はホットプレートである。この第1実
施例では、蒸気圧の低い液体(溶液)を含む塗布液をノ
ズル108から滴下して基板1上に回転塗布する。そし
て、回転塗布過程の後半(回転塗布中)で、加熱ランプ
110による加熱やブロア111による通風で上記液体
を蒸発させて塗布液を乾燥させる。この後、基板1を搬
送ベルト112でホットプレート113に移して所定の
温度で塗布膜をベークする。この製造方法によれば、塗
布終了後に、重力、あるいは基板1と溶液との間の表面
張力などにより塗布膜が動きだすことがなく、基板面内
でむらが発生しない。つまり、塗布終了後に塗布液が動
かないので、塗布膜の膜厚が均一化される。
【0028】<第2実施例> 以下、本発明の第1または第2の態様にかかる第2実施
例を、図2を用いて説明する。なお、図2において、図
1と共通する各部材には図1の場合と同一の番号を付し
ている。この第2実施例では、回転塗布の直後に基板1
に対して、ランプ110による加熱と、ブロア111に
よる乾燥と、ホットプレート113による乾燥のうちの
少なくとも一つを行うようにしている。この後、基板1
を搬送ベルト112’でホットプレート113’に移し
て塗布膜をベークする、この製造方法を用いれば、塗布
終了後に、重力、あるいは基板1と溶液との間の表面張
力などにより塗布膜が動きだすことがなく、基板面内で
むらが発生しない。つまり、塗布終了後に塗布液が動か
ないので、塗布膜の膜厚が均一化される。
【0029】なお、上記の第1実施例または第2実施例
にかかる製造方法によれば、さらに、シリコン・窒化珪
素・炭化珪素・ダイヤモンド等のシリコンもしくは炭素
を含む基板に、ITO(インジウム錫酸化物)やSOG
(スピンオングラス、酸化珪素)を塗布する場合にも、
同様に塗布液を均一に塗布することができる。すなわ
ち、通常の回転塗布では、ITO塗布溶液に含まれてい
る液体の蒸気圧が低いので、該塗布溶液が乾燥しない。
また、SOG溶液は、基板との組み合わせによっては表
面張力の差が大きく、はじかれることが多い。しかしな
がら、第1実施例または第2実施例によれば、塗布の最
中または塗布後すぐに塗布液を乾燥させるので、かかる
現象を防止して、塗布液を均一に塗布することができ
る。
【0030】<第3実施例> 以下、本発明の第3の態様にかかる第3実施例を、図3
を用いて説明する。図3は、スピンコーティング工程、
スピン現象およびスピンドライ工程で使用されるチャッ
クおよび該チャックに載せられたX線マスクの縦断面を
示している。図3において、1はシリコン基板であり、
2はメンブレンであり、3は機能膜であり、4はX線吸
収体であり、5はレジスト膜であり、10はマスク基板
(X線マスク10)であり、8はX線マスク10の非メ
ンブレン領域であり、9はX線マスク10のメンブレン
領域であり、201はチャックであり、202はX線マ
スクをチャック201に固定するための真空吸着溝であ
り、203は連通孔である。
【0031】まず、このチャック201を用いた塗布方
法について説明する。まず、X線マスク10をチャック
201に搬送機構(図示せず)を用いて載せる。この
後、X線マスク10を真空吸着溝202で真空吸着によ
りチャック201に固定する。ここで、メンブレン領域
9は、数百μmの厚いシリコン基板1上に形成されてい
るので、真空吸着する際にメンブレン領域9裏面とチャ
ック201との間に空間がなくかつ該空間と外部とを連
通する連通孔203がない場合は(従来例)、メンブレ
ン9がチャック201に吸着するまで引き延ばされて、
破壊されてしまう。しかしながら、連通孔203を備え
ている第3実施例ではかかる不具合は生じない。この
後、塗布液をX線マスク10上に滴下して、X線マスク
10をチャック201とともに回転させる。
【0032】回転中は、塗布液が回転力により振り切ら
れ、液膜厚は薄くなっていく。これと同時に回転で生じ
た気流により溶媒の蒸発が促進される。蒸発に必要な熱
は、周囲の気流や基板裏面から流入する。連通孔203
が、メンブレン領域9下部に位置しているとそこで気流
が乱れ、このためメンブレン領域9裏面での伝熱状態が
変化し、溶媒蒸発量が局所的に不均一となり、膜厚均一
性を劣化させる。連通孔203の位置を非メンブレン領
域8下部に位置させる(二点鎖線L、Lより外側に
位置させる)ことで、メンブレン領域9における気流の
乱れを防止して溶媒蒸発量を均一にすることができ、均
一なレジスト膜を得ることができる。
【0033】次に、このチャック201を用いた現像方
法について説明する。電子線描画を終えたX線マスク1
0を真空吸着により固定するところまでは、前記の回転
塗布の場合と同様である。この後、現像液をX線マスク
10上に滴下する。さらに、十数秒から数分間放置した
後、X線マスク10をチャック201とともに回転させ
る。回転中は、現像液が回転力により振り切られ、液膜
厚は薄くなっていく。これと同時に回転で生じた気流に
より現像液の蒸発が促進される。この時も塗布時と同様
に、連通孔203がメンブレン領域9下部に位置してい
ると、そこで気流が乱れて現像液の蒸発量が局所的に不
均一となり、現像時間が面内で不均一になる。連通孔2
03の位置を非メンブレン領域8に設定することで、メ
ンブレン領域9での気流の乱れを防止し、現像液の乾燥
時間をメンブレン領域9で均一にすることができ、均一
なレジストパターンを得ることができる。
【0034】<第4実施例> 以下、本発明の第4の態様にかかる第4実施例を図4
(a)および図4(b)を用いて説明する。図4(a)
および図4(b)は、ホットプレートおよび該ホットプ
レートに載せられたX線マスクの縦断面を示している。
図4(a)はメンブレン領域とホットプレートとの間隔
が狭い場合を示し、図4(b)は該間隔が広い場合を示
している。なお、図4(a)および図4(b)におい
て、図3と共通する各部材には図3の場合と同一の番号
を付している。図4(a)および図4(b)において、
204は非メンブレン領域8のホットプレートであり、
205はメンブレン領域9のホットプレートであり、2
06はホットプレート全体である。メンブレン領域9の
ホットプレート205と非メンブレン領域8のホットプ
レート204とは、どちらか一方あるいは両方を個別に
X線マスク表面(広がり面)とは垂直な方向(上下方
向)に移動させることができる。
【0035】このホットプレート206(204、20
5)を用いた乾燥方法について説明する。まず、図4
(b)に示すように、メンブレン領域9のホットプレー
ト205を、非メンブレン領域8のホットプレート20
4よりも低い位置に配置する。次に、塗布済みあるいは
現象後のX線マスク10をホットプレート206に搬送
機構(図示せず)を用いて載せる。
【0036】この時には、メンブレン領域9のホットプ
レート205とメンブレン領域9とが離れているため、
メンブレン領域9の温度はあまり上昇しない。他方、非
メンブレン領域8のシリコン基板1は、直接に非メンブ
レン領域8のホットプレート204に接触しているた
め、急速にその温度が上昇し、非メンブレン領域8のホ
ットプレート204の温度に近づいていく。この温度上
昇とほぼ同じになるように、メンブレン領域9のホット
プレート205を徐々に上昇させて、メンブレン領域9
に近づけてゆき、ある設定された位置で止める。この状
態で、ある一定の時間放置する。この後、再度、搬送装
置を用いてX線マスク10をホットプレート206から
離し、次の工程に進む。このような可動式のホットプレ
ート206を用いることにより、メンブレン領域9と非
メンブレン領域8の熱容量の違いを吸収して基板全域の
温度を均一化することができる。このため、熱膨張によ
るメンブレン領域9の弛みをなくし、ホットプレートと
メンブレンとの間の距離を一定に保つことができるた
め、レジスト膜厚を均一にすることができる。
【0037】<第5実施例> 以下、本発明の第5の態様にかかる第5実施例を、図5
(a)および図5(b)を用いて説明する。図5(a)
は、ホットプレートおよび該ホットプレートに載せられ
たX線マスクの縦断面を示している。なお、図5(a)
において、図4(a)と共通する各部材には図4(a)
の場合と同一の番号を付している。図5(a)におい
て、207は非メンブレン領域8のホットプレートであ
り、208はメンブレン領域9のホットプレートであ
る。非メンブレン領域8およびメンブレン領域9のホッ
トプレート207、208の温度は個別に制御すること
ができる。
【0038】このホットプレート206(207、20
8)を用いた乾燥方法について説明する。塗布済みある
いは現像後のバックエッチ済みのX線マスク10をこの
ホットプレート206に搬送機構(図示せず)を用いて
載せる。従来は、ホットプレート206全面を同一の温
度にした状態で基板を乾燥していた。しかしながら、こ
の従来の方法では、非メンブレン領域8の温度が該領域
のシリコン基板1の熱容量のため、メンブレン領域9よ
りもずっと遅れて上昇する。この温度差によって生じる
熱膨張差に起因してメンブレン領域9が弛み、メンブレ
ン領域9の中央部とメンブレン領域9の端部とではホッ
トプレートとの距離が局所的に変化する。それゆえ、レ
ジストベーク温度が面内で不均一となり、均一なレジス
ト膜厚を得ることができない。
【0039】これに対して、第5実施例の場合は、図5
(b)に示すように、非メンブレン領域8のホットプレ
ート207の温度をメンブレン領域9のホットプレート
208の温度よりも高温に制御しているため、非メンブ
レン領域8もメンブレン領域9と同じ速度で温度が上昇
する。この後、非メンブレン領域8のホットプレート2
07の温度を下げて、メンブレン領域9のホットプレー
ト208の温度と同じにする。このため、メンブレン領
域9の温度と非メンブレン領域8の温度とは、乾燥工程
の間ほぼ同一の温度に保たれる。したがって、メンブレ
ン領域9を弛ませることなく、液を乾燥することができ
る。この状態で一定時間が経過した後に、再度、搬送機
構によりホットプレート206からX線マスク10を離
す。
【0040】このように、メンブレン領域9と非メンブ
レン領域8とを分割し、個別の温度制御できるホットプ
レート206(207、208)を用いることにより、
メンブレン領域9と非メンブレン領域8の熱容量の違い
を吸収し、X線マスク10の全域の温度を均一化するこ
とができる。このために、熱膨張によるメンブレン領域
9の弛みを防止して、ホットプレートとメンブレンとの
間の距離を一定に保つことができ、レジスト膜厚を均一
にすることができる。
【0041】<第6実施例> 以下、本発明の第6の態様にかかる第6実施例を、図6
(a)および図6(b)を用いて説明する。図6(a)
は、ホットプレートおよび該ホットプレートの載せられ
たX線マスクの縦断面を示している。なお、図6(a)
において、図5(a)と共通する各部材には図5(a)
の場合と同一の番号を付している。図6(a)におい
て、209は断熱層である。ここで、非メンブレン領域
8およびメンブレン領域9のホットプレート207、2
08の温度は個別に制御することができる。
【0042】このホットプレート206を用いた乾燥方
法は、前記の第5実施例の場合とほぼ同一である。しか
しながら、第5実施例にかかるホットプレート206で
は、メンブレン領域9のホットプレート208と非メン
ブレン領域8のホットプレート207との間に、断熱層
209は設けられていない。このため、図5(b)から
もわかるように、両者に跨った領域の温度変化をステッ
プ状にすることができず、メンブレン領域9の周辺部は
中央部とは異なる温度になり、膜厚が不均一になる。こ
れに対して、第6実施例では両者間に断熱層209を設
けているので、図6(b)に示すように、ホットプレー
ト206の温度の変化をステップ状にすることができ
る。このため、第5実施例では使えなかったメンブレン
領域9の周辺部においても均一な塗布膜厚が得られ、メ
ンブレン領域全面を有効に使用することができる。
【0043】<第7実施例> 以下、本発明の第7の態様にかかる第7実施例を、図7
(a)および図7(b)を用いて説明する。図7(a)
および図7(b)は、ホットプレートおよび該ホットプ
レートに載せられたX線マスクの縦断面と、ホットプレ
ートとX線マスクとの位置関係とを示している。なお、
図7(a)および図7(b)において、図4(a)と共
通する各部材には図4(a)の場合と同一の番号を付し
ている。
【0044】まず、加熱方法について説明する。塗布済
みの、あるいは現像後や洗浄後のX線マスク10を、ホ
ットプレート206に搬送機構(図示せず)を用いて通
常の搬送機構の速度で載せると(従来例)、メンブレン
領域9の熱容量が非メンブレン領域8の熱容量に比べて
極めて小さいので、メンブレン領域9の温度が非メンブ
レン領域8の温度に比べて急激に上昇する。これによる
熱膨張量の差が、メンブレン領域9の弛みを引き起こ
し、メンブレン中央では端部に比べてホットプレートに
接近した状態になる。このため、かかる従来のもので
は、メンブレン領域9内で温度差が生じ、液の乾燥状態
に分布が生じ、塗布膜厚が不均一になったり、現像時間
に差が生じるなどといった問題が生じる。
【0045】これを防ぐためには、メンブレン領域9と
非メンブレン領域8との間の温度差がある一定値以上に
はならないようにする必要がある。そこで、この第7実
施例では、室温のX線マスク10を高温のホットプレー
ト206に近付ける初期には非常に低速でホットプレー
ト206に近づけていくようにしている。そして、X線
マスク温度がホットプレート温度に近づくにつれて、徐
々に接近速度をあげて、ホットプレート206上にX線
マスク10を置くようにしている。こうすることで、ホ
ットプレート206の温度とメンブレン領域9との間の
温度差を一定に保つことができる。それゆえ、ホットプ
レート206とメンブレン領域9内でそれらの距離が局
所的に変わることもなく、塗布膜厚や現像後の乾燥時間
を均一にすることができる。
【0046】次に、冷却方法について説明する。塗布済
みの、あるいは現像後や洗浄後のX線マスク10を、ホ
ットプレート206から搬送機構(図示せず)を用いて
通常の搬送機構の速度で取り出すと(従来例)、メンブ
レン領域9の熱容量が非メンブレン領域8の熱容量に比
べて極めて小さいので、メンブレン領域9の温度が非メ
ンブレン領域8の温度に比べて急激に低下する。これに
よる熱膨張量の差が、メンブレン領域9の収縮を引き起
こし、メンブレンに強い引っ張り応力を発生させ、破壊
に至らせる。
【0047】これを防ぐためには、加熱時と同様に、メ
ンブレン領域9と非メンブレン領域8との間の温度差が
ある一定値以上にならないようにする必要がある。そこ
で、この第7実施例では、X線マスク10を高温のホッ
トプレート206から離す初期には非常に低速でホット
プレート206から離していくようにしている。X線マ
スク10の温度が下がり室温に近づくにつれて、徐々に
離脱速度を上げて、ホットプレート206からマスク1
0を取り出す。こうすることで、ホットプレート206
とメンブレン領域9との間の温度差を一定に保つことが
できる。また、X線マスク10の温度と室温との差が小
さいため、速度を上げて温度を下げても、熱収縮量が少
なく、メンブレン破壊に至ることはない。
【0048】<第8実施例> 以下、本発明の第8の態様にかかる第8実施例を、図8
を用いて説明する。図8は、ホットプレートおよび該ホ
ットプレートに載せられたX線マスクの縦断面を示して
いる。なお、図8において、図7と共通する各部材には
図7の場合と同一の番号を付している。図8において、
210はガス配管であり、211は冷却ガスである。
【0049】このホットプレート206を用いた乾燥方
法について説明する。塗布済み、あるいは現像後や洗浄
後のX線マスク10をこのホットプレート206に搬送
機構(図示せず)を用いて載せる。乾燥そのものは、第
3〜第7実施例の場合と同様の方法を用いれば良い。乾
燥後の冷却時に第6実施例あるいは第7実施例で説明し
たような問題が生じる。これを防ぐための方法について
以下で述べる。
【0050】まず、冷却用ガス211をガス導入配管2
10を経て、非メンブレン領域8に噴射し、その噴射量
とX線マスク10の温度低下量との関係についてあらか
じめ測定し、最適な噴射量を決定しておく。実際の乾燥
工程では、乾燥時間が過ぎて、X線マスク10をホット
プレート206から取り出す段階で、上記の条件でガス
211を非メンブレン領域8に噴射する。これにより、
非メンブレン領域8の熱容量による緩慢な温度低下を解
消し、メンブレン領域9と同等の温度低下速度を得るこ
とができる。さらに、熱膨張量の差が極めて小さくな
り、メンブレン領域9に強い引っ張り応力が発生するこ
とがなく、破壊も防止することができる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明で明らかになったように、本
発明を用いてX線マスクを製作すれば、塗布工程におけ
る課題を解決することができる。したがって、高精度な
マスクを高歩留りで、しかも高速に得ることができる。
言い替えれば、ひとつのX線マスクを完成させるため
に、複数枚のマスク基板や支持枠を浪費することがなく
なり、マスク価格を大幅に低減できる。さらにこのこと
は、転写価格そのものも低減することができることを意
味する。したがって、X線転写技術を十分に実用的な半
導体量産技術にすることができる。
【0052】より具体的には、本発明の第1の態様にか
かるX線マスク製造方法によれば、塗布終了後に、重
力、あるいは被塗布体(例えば、マスク基板)と溶液と
の間の表面張力などによる溶液の移動が生じないので、
塗布膜の膜厚が均一化される。
【0053】本発明の第2の態様にかかるX線マスク製
造方法によれば、炭化珪素またはダイヤモンドからなる
被塗布体に対して、上記第1の態様にかかるX線マスク
製造方法の場合と同様の効果が得られる。
【0054】本発明の第3の態様にかかるX線マスクの
製造方法によれば、開口部で生じる気流の乱れがメンブ
レン領域外で発生するので、塗布液や現像液の乾燥温度
をメンブレン領域内で均一化することができる。
【0055】本発明の第4の態様にかかるX線マスクの
製造方法によれば、熱膨張量の差によるメンブレン領域
の弛みを解消してホットプレートとメンブレンとの間の
距離を一定に保つことができるので、加熱状態を面内で
均一化することができる。
【0056】本発明の第5の態様にかかるX線マスクの
製造方法によれば、熱膨張量の差によるメンブレン領域
の弛みを解消して、ホットプレートとメンブレンとの間
の距離を一定に保つことができるので、加熱状態を均一
化することができる。
【0057】本発明の第6の態様にかかるX線マスクの
製造方法によれば、本発明の第5の態様ではできなかっ
たメンブレン領域端部での不均一な加熱を防止して、メ
ンブレン領域全域にわたって加熱状態を均一化すること
ができる。
【0058】本発明の第7の態様にかかるX線マスクの
製造方法によれば、熱膨張量の差によるメンブレン領域
の弛みを解消して、ホットプレートとメンブレンとの間
の距離を一定に保つことができるので、メンブレン領域
内の加熱状態を均一化することができる。
【0059】本発明の第8の態様にかかるX線マスクの
製造方法によれば、熱容量の大きい非メンブレン領域の
基板温度を急速に下げることができ、X線マスクのメン
ブレン領域と非メンブレン領域との間での温度差を小さ
くすることができるので、熱収縮によるメンブレンの破
壊を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例にかかる回転塗布方法を
示す図である。
【図2】 本発明の第2実施例にかかる回転塗布方法を
示す図である。
【図3】 本発明の第3実施例にかかるX線マスクの製
造方法(回転式液乾燥工程)を示す、X線マスクおよび
チャックの縦断面図である。
【図4】 (a)、(b)は、本発明の第4実施例にか
かるX線マスクの製造方法(回転式液乾燥工程)を示
す、X線マスクおよびチャックの縦断面図である。
【図5】 (a)は本発明の第5実施例にかかるX線マ
スクの製造方法(ホットプレート式液乾燥工程)を示
す、X線マスクおよびホットプレート縦断面図であり、
(b)はホットプレート内での温度分布を示す図であ
る。
【図6】 (a)は本発明の第6実施例にかかるX線マ
スクの製造方法(ホットプレート式液乾燥工程)を示
す、X線マスクおよびホットプレート縦断面図であり、
(b)はホットプレート内での温度分布を示す図であ
る。
【図7】 (a)、(b)は、本発明の第7実施例にか
かるX線マスクの製造方法(ホットプレート式液乾燥工
程)を示す、X線マスクおよびホットプレート縦断面図
である。
【図8】 本発明の第8実施例にかかるX線マスクの製
造方法(ホットプレート式液乾燥工程)を示す、X線マ
スクおよびホットプレート縦断面図である。
【図9】 (a)〜(g)は、X線マスクの従来の製造
方法を工程順に示す、X線マスクの縦断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板、2 メンブレン(X線透過体)、3
機能膜(反射防止およびエッチングストッパー)、4
X線吸収体、5 レジスト、8 非メンブレン領域、
9 メンブレン領域、10 X線マスク、108 ノズ
ル、109 回転軸を備えたチャック、110 加熱ラ
ンプ、111 乾燥用ブロア、112搬送用ベルト、1
13 ホットプレート、201 チャック、202 吸
着溝、203 連通孔、204 メンブレン領域のホッ
トプレート、205 非メンブレン領域のホットプレー
ト、206 ホットプレート全体、207 非メンブレ
ン領域の温度制御可能なホットプレート、208 メン
ブレン領域の温度制御可能なホットプレート、209
断熱層、210 ガス導入配管、211 冷却用ガス、
212 回路パターン、213 レジスト評価用パター
ン。
フロントページの続き 審査官 正山 旭 (56)参考文献 特開 平2−151015(JP,A) 特開 平7−29814(JP,A) 実開 昭64−52231(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 1/16 G03F 7/16 502

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板を含まないメンブレン領域
    が中央部に形成される一方、シリコン基板を含む非メン
    ブレン領域が上記メンブレン領域の周囲に形成されてい
    るX線マスクの製造方法であって、 製造途上にあるX線マスクに対してスピンコーティング
    処理を施す工程、スピン現像処理を施す工程およびスピ
    ンドライ処理を施す工程のうちの少なくとも1つの工程
    においては、メンブレン領域とチャック上面との間に画
    成された空間部を、非メンブレン領域と対応する位置に
    おいてチャックに設けられた連通部を介してチャック外
    部と連通させるようにしたことを特徴とするX線マスク
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 被塗布体を回転させつつ該被塗布体に溶
    液を塗布するようにした回転塗布方法を用い、 蒸気圧の低い液体を含む溶液を被塗布体に回転塗布する
    際、塗布中または塗布直後に、被塗布体の加熱および被
    塗布体への気体の吹き付けのうちの少なくとも一方によ
    り蒸気圧の低い上記液体を蒸発させ、この後被塗布体を
    所定の温度でベークするようにしたことを特徴とする、
    請求項1に記載されたX線マスクの製造方法。
  3. 【請求項3】 被塗布体が炭化珪素またはダイヤモンド
    からなることを特徴とする、請求項2に記載されたX線
    マスクの製造方法。
  4. 【請求項4】 製造途上にあるX線マスクに対してスピ
    ンコーティングを施す工程、現像処理を施す工程および
    洗浄処理を施す工程のうちの少なくとも1つの工程の乾
    燥段階においては、メンブレン領域に対応する部分と非
    メンブレン領域に対応する部分とに分割されその少なく
    とも一方の部分がX線マスク面に垂直な方向に移動でき
    るようになっているホットプレートを用いて、メンブレ
    ン領域と非メンブレン領域とでホットプレートの上記移
    動方向の位置を互いに異ならせて上記X線マスクを乾燥
    させるようにしたことを特徴とする、請求項1に記載さ
    れたX線マスクの製造方法。
  5. 【請求項5】 製造途上にあるX線マスクに対してスピ
    ンコーティングを施す工程、現像処理を施す工程および
    洗浄処理を施す工程のうちの少なくとも1つの工程の乾
    燥段階においては、メンブレン領域に対応する部分と非
    メンブレン領域に対応する部分とで個別にホットプレー
    ト温度を制御することができるようになっているホット
    プレートを用いて、メンブレン領域と非メンブレン領域
    とでホットプレート温度を互いに異ならせて上記X線マ
    スクを乾燥させるようにしたことを特徴とする、請求項
    1に記載されたX線マスクの製造方法。
  6. 【請求項6】 上記乾燥段階で、メンブレン領域に対応
    する部分と非メンブレン領域に対応する部分の境界に断
    熱材を挿入したホットプレートを用いてX線マスクを乾
    燥させるようにしたことを特徴とする、請求項5に記載
    されたX線マスクの製造方法。
  7. 【請求項7】 製造途上にあるX線マスクに対してスピ
    ンコーティングを施す工程、現像処理を施す工程および
    洗浄処理を施す工程のうちの少なくとも1つの工程の乾
    燥段階においては、上記X線マスクをホットプレートに
    対して進退させる際に、進退速度をメンブレン領域の温
    度に応じて変えるようにしたことを特徴とする、請求項
    1に記載されたX線マスクの製造方法。
  8. 【請求項8】 製造途上にあるX線マスクに対してスピ
    ンコーティングを施す工程、現像処理を施す工程および
    洗浄処理を施す工程のうちの少なくとも1つの工程のホ
    ットプレートを用いた乾燥段階後のマスク冷却段階にお
    いては、ガスを非メンブレン領域に吹き付けて該非メン
    ブレン領域を冷却するようにしたことを特徴とする、請
    求項1に記載されたX線マスクの製造方法。
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