JP3334701B2 - 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機

Info

Publication number
JP3334701B2
JP3334701B2 JP2000100312A JP2000100312A JP3334701B2 JP 3334701 B2 JP3334701 B2 JP 3334701B2 JP 2000100312 A JP2000100312 A JP 2000100312A JP 2000100312 A JP2000100312 A JP 2000100312A JP 3334701 B2 JP3334701 B2 JP 3334701B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
electric motor
vacuum cleaner
brush holder
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000100312A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000296082A (ja
Inventor
孝一 藤田
真一 星出
哲雄 今井
克孝 村田
精造 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2000100312A priority Critical patent/JP3334701B2/ja
Publication of JP2000296082A publication Critical patent/JP2000296082A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3334701B2 publication Critical patent/JP3334701B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Suction Cleaners (AREA)
  • Nozzles For Electric Vacuum Cleaners (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機によって回
転される回転ブラシを具備した電気掃除機用吸込具並び
にこの電気掃除機用吸込具に接続する電気掃除機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気掃除機用吸込具は、
図5に示すように構成していた。以下、その構成につい
て説明する。
【0003】図に示すように、吸込具本体1は、絨毯な
どの被掃除面に付着した塵埃を遊離させる回転ブラシ2
を内蔵し、底面に吸込口を設け、後部に掃除機本体(図
示せず)と連通される接続パイプ3を回転自在に具備し
ている。回転ブラシ2の外周面にブラシ毛4を植毛し、
内部に回転ブラシ2の駆動源である電動機5と、この電
動機5の軸に装着し、回転を減速して回転ブラシ2に伝
達する遊星歯車6と、この電動機5と遊星歯車6の間に
配設した支持部材7とを内蔵している。
【0004】この支持部材7は複数のねじ8により電動
機5に固定され、電動機5と当接する端面には、電動機
5に設けた冷却孔からの換気をよくして放熱性を向上す
る溝9を形成し、他方の端面は遊星歯車6の内輪10に
嵌合するとともに、遊星歯車6の表面をカバーしてい
る。また、回転ブラシ2の内周面には、キー溝(図示せ
ず)を設け、このキー溝に遊星歯車6の外輪に突設した
凸部(図示せず)を嵌合するとともに、凹部を軸方向に
設けて冷却気流の流路を形成している。回転ブラシ2の
両端の開口部には軸受11を具備した蓋12を装着して
いる。
【0005】固定軸13は中空に形成し、一端を回転ブ
ラシ2の側方に突出させ、軸受11を介して回転ブラシ
2を回転自在に支持するとともに、電動機5に接続する
リード線を中空部に通し、他端は円筒状に形成して回転
ブラシ2の内部に配設し、電動機5の外周を支持してい
る。固定カバー14は回転ブラシ2の両端に装着し、回
転ブラシ2や軸受11の内部に塵埃が侵入しないように
している。
【0006】回転ブラシ2はこの固定カバー14と固定
軸13を介して、吸込具本体1に支持され、接続パイプ
3の吸気口15と対向する回転ブラシ2の略中央部に
は、回転ブラシ2の内部と外部を連通する複数の通気孔
16を形成している。洩らし穴17は固定軸13の中空
部を介して、回転ブラシ2の内部に電動機を冷却する外
気を連通させるもので、吸込具本体1の側面に形成して
いる。
【0007】上記構成において動作を説明すると、吸込
具本体1と掃除機本体に通電すると電動機5が回転し、
遊星歯車6によって減速されながら回転トルクが増大さ
れて回転ブラシ2に伝達され、ブラシ毛4により絨毯な
どに付着した塵埃を掻き出すとともに、掻き出された塵
埃は掃除機本体に吸引される。このとき、電動機5によ
って回転されるのは、遊星歯車6と回転ブラシ2と蓋1
2と軸受11の外輪のみで、電動機5と固定軸13と固
定カバー14とリード線は、吸込具本体1に固定保持さ
れている。
【0008】また、掃除機本体を運転すると、吸込具本
体1と床面で囲まれた空間に負圧がかかり、吸込具本体
1の外周より外気が流入して接続パイプ3の吸気口15
に流れ込み、この気流により床面上の塵埃も一緒に吸気
口15へ吸い込まれていく。
【0009】このとき、吸気口15と対向して設けた通
気孔16を通じて回転ブラシ2内部の通気孔16近傍に
も負圧が働くため、中空の固定軸13と洩らし穴17を
介して吸込具本体1の外部と連通された回転ブラシ2内
の側方部との間に圧力差が生じ、外気が洩らし穴17よ
り固定軸13の中空部を通って回転ブラシ2の内部に流
入し、回転ブラシ2の電動機5の周囲に設けた凹部2a
を通過して通気孔16に向かって流れ、回転ブラシ2の
内部よりさらに気圧が低い吸気口15に向かって通気孔
16より流出する気流が生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、吸込具本体1の底面の吸込口を床面に押圧して掃
除機本体を運転すると、吸込具本体1と床面で囲まれた
空間に負圧がかかり、回転ブラシ2内部の通気孔16近
傍にも負圧が働くため、中空の固定軸13と洩らし穴1
7を介して吸込具本体1の外部と連通された回転ブラシ
2内の側方部との間に圧力差が生じ、外気が洩らし穴1
7より固定軸13の中空部を通って回転ブラシ2の内部
に流入し、電動機5の周囲を通過して通気孔16に向か
って流れ、電動機5を冷却することができて、温度上昇
を低減することができる。
【0011】一方、吸込具本体1に通電して電動機5を
回転させ、回転ブラシ2を回転させると、ブラシ毛4に
より絨毯などに付着した塵埃を掻き出すが、このとき、
ブラシ毛4が絨毯などに摺動することにより静電気を発
生する。電動機5は商用電源に接続しているため、発生
した静電気は通気孔16を通して回転ブラシ2の内部に
侵入し、電動機5に放電する。
【0012】電動機5は、商用電源電圧を整流する整流
器、雑音防止器などを実装した電動機用基板(図示せ
ず)が電気的に接続されており、静電気の放電によって
電動機用基板が電気的に破壊され、電動機5が動作でき
なくなるという問題を有していた。
【0013】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、電動機を冷却して温度上昇を低減するとともに、電
動機を回転させて回転ブラシを回転させたとき発生する
静電気の放電による不具合をなくし、安全性を向上する
ことを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、下面に吸込口を開口させた吸込具本体と、
前記吸込口に臨むように前記吸込具本体内に回転自在に
設けた回転ブラシとを備え、前記回転ブラシは、外周面
に塵埃掻き上げ部を設けた略筒状のブラシホルダーと、
前記回転ブラシを回転駆動する電動機と、前記電動機の
回転を前記ブラシホルダーに伝達する動力伝達装置と、
前記電動機を保持し回転ブラシを軸支する中空軸とを有
し、前記電動機および動力伝達装置および中空軸を前記
ブラシホルダーの内部に設け、前記ブラシホルダーの外
周面に前記中空軸から吸引された冷却風を排出する通気
孔を形成し、前記通気孔と電動機との間に位置する動力
伝達装置を合成樹脂により形成するとともに、前記中空
軸の少なくとも前記ブラシホルダーからの外部露出部分
を絶縁材で形成したもので、電動機を冷却して温度上昇
を低減することができるとともに、電動機を回転させて
回転ブラシを回転させたとき発生する静電気の放電によ
る不具合をなくし、安全性を向上することができる。
【0015】また、内部に塵埃を集塵する集塵室と電動
送風機を備えた電気掃除機本体に、上記電気掃除機用吸
込具と連通するように接続される接続口を備えたもの
で、電動機を冷却して温度上昇を低減することができる
とともに、電動機を回転させて回転ブラシを回転させた
とき発生する静電気による不具合をなくし、安全性を向
上するすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、下面に吸込口を開口させた吸込具本体と、前記吸込
口に臨むように前記吸込具本体内に回転自在に設けた回
転ブラシとを備え、前記回転ブラシは、外周面に塵埃掻
き上げ部を設けた略筒状のブラシホルダーと、前記回転
ブラシを回転駆動する電動機と、前記電動機の回転を前
記ブラシホルダーに伝達する動力伝達装置と、前記電動
機を保持し回転ブラシを軸支する中空軸とを有し、前記
電動機および動力伝達装置および中空軸を前記ブラシホ
ルダーの内部に設け、前記ブラシホルダーの外周面に
記中空軸から吸引された冷却風を排出する通気孔を形成
し、前記通気孔と電動機との間に位置する動力伝達装置
を合成樹脂により形成するとともに、前記中空軸の少な
くとも前記ブラシホルダーからの外部露出部分を絶縁材
で形成したもので、ブラシホルダーの内部に設けた電動
機を回転させると、動力伝達装置を介してブラシホルダ
ーを駆動する。このとき、ブラシホルダーの端面より吸
気し、外周面に形成した通気孔より排気する経路で電動
機を冷却することができるので、電動機の温度上昇を低
減することができるとともに、通気孔と電動機との間に
位置する動力伝達装置を合成樹脂により形成しているた
め、回転ブラシが絨毯などに摺動することにより発生し
た静電気が電動機に放電することがなく、静電気の放電
による不具合をなくすることができ、安全性を向上する
ことができる。
【0017】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、動力伝達装置は、通気孔側の端面
を合成樹脂で覆うように構成したもので、動力伝達装置
に連結した入力側の軸が金属であっても、通気孔側の端
面を合成樹脂で覆うことによって、回転ブラシが絨毯な
どに摺動することにより発生した静電気が電動機に放電
することがなく、静電気の放電による不具合をなくする
ことができ、安全性を向上することができる。
【0018】また、下面に吸込口を開口させた吸込具本
体と、前記吸込口に臨むように前記吸込具本体内に回転
自在に設けた回転ブラシとを備え、前記回転ブラシは、
外周面に塵埃掻き上げ部を設けた略筒状のブラシホルダ
ーと、前記回転ブラシを回転駆動する電動機と、前記電
動機を保持しリード線を導出して回転ブラシを軸支する
中空軸とを有し、前記電動機および中空軸を前記ブラシ
ホルダーの内部に設け、前記中空軸の少なくとも前記ブ
ラシホルダーからの外部露出部分を絶縁材で形成または
覆うように構成すれば、回転ブラシが絨毯などに摺動す
ることにより発生した静電気が中空軸を通して電動機に
放電することがなく、静電気の放電による不具合をなく
することができ、安全性を向上することができる。
【0019】また、上記請求項1記載の発明(上記中空
軸の少なくとも前記ブラシホルダーからの外部露出部分
を絶縁材で形成または覆うようにしたものでもよい)に
おいて、電動機に電気的に接続された電動機用基板を設
け、前記電動機用基板側から冷却風を通過させるよう構
成することで、電動機用基板は電動機の温度上昇の影響
を受けることがなく、温度が上昇しないため、誤動作、
故障を起こすことがなく、信頼性を向上することができ
る。
【0020】また、上記請求項1記載の発明(上記中空
軸の少なくとも前記ブラシホルダーからの外部露出部分
を絶縁材で形成または覆うようにしたものでもよい)に
おいて、電動機を、整流子電動機で構成し、整流子側か
ら冷却風を通過させるよう構成することで、整流子は電
動機の温度上昇の影響を受けることがなく、温度が上昇
しないため、確実に整流作用を行うことができ、信頼性
を向上することができる。
【0021】また、上記請求項1記載の発明(上記中空
軸の少なくとも前記ブラシホルダーからの外部露出部分
を絶縁材で形成または覆うようにしたものでもよい)に
おいて、電動機の温度過昇を防止する温度過昇防止装置
を備えることで、電動機の温度が異常に上昇した場合
は、温度過昇防止装置を動作させて、安全性を確保する
ことができる。
【0022】また、上記請求項1記載の発明(上記中空
軸の少なくとも前記ブラシホルダーからの外部露出部分
を絶縁材で形成または覆うようにしたものでもよい)に
おいて、電動機の過電流を防止する過電流防止装置を備
えることで、電動機に過電流が流れた場合は、過電流防
止装置を動作させて、安全性を確保することができる。
【0023】また、上記請求項1記載の発明(上記中空
軸の少なくとも前記ブラシホルダーからの外部露出部分
を絶縁材で形成または覆うようにしたものでもよい)に
おいて、吸い込み圧力を検知する圧力検知手段を配設
し、前記圧力検知手段の出力に応じて電動機への通電を
制御するよう構成することで、圧力検知手段により検知
した吸い込み圧力が低下した場合は、電動機の回転数を
低下または停止することにより吸い込み異常時の電動機
の安全性を確保することができる。
【0024】請求項3に記載の発明は、内部に塵挨を集
塵する集塵室と電動送風機を備えた電気掃除機本体に、
請求項1または2記載の電気掃除機用吸込具と連通する
ように接続される接続口を備えたもので、電動機を回転
させて、回転ブラシを回転させたとき、ブラシホルダー
の端面より吸気し、外周面に形成した通気孔より排気す
る経路で電動機を冷却することができるので、電動機の
温度上昇を低減することができ、また、通気孔と電動機
との間に位置する動力伝達装置を合成樹脂により形成し
ているため、回転ブラシが絨毯などに摺動することによ
り発生した静電気が電動機に放電することがなく、静電
気の放電による不具合をなくすることができ、安全性を
向上することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0026】図4に示すように、吸込具本体18は絨毯
などの被掃除面に付着した塵埃を遊離させる回転ブラシ
19(図1参照)を内蔵し、後部に延長管20と接続さ
れる連結体21を回転自在に設けている。掃除機本体2
2は、内部に塵埃を集塵する集塵室23と電動送風機2
4を備えており、この掃除機本体22に設けた接続口2
5に、延長管20に接続したホース26を接続し、吸込
具本体18の連結体21を接続口25に連通するように
構成している。
【0027】回転ブラシ19は、図1に示すように、吸
込具本体18の下面に開口した吸込口27に臨むよう
に、吸込具本体18内に回転自在に設けている。この回
転ブラシ19は、ABS、ポリスチロール、ポリプロピ
レンなどの熱可塑性樹脂で形成した略筒状のブラシホル
ダー28の外周面に塵埃掻き上げ部を構成する複数のブ
ラシ29を設けている。
【0028】なお、塵埃掻き上げ部は、ブラシ29の
他、薄板状のブレード、拭き効果のある帯状体(例え
ば、布製の帯状体)、これらを適宜組合せたものであっ
てもよい。
【0029】このブラシホルダー28の内部に、図2に
示すように、回転ブラシ19を回転駆動する電動機3
0、電動機30の回転数を減速する減速装置31、減速
装置31の出力をブラシホルダー28に伝達するギヤ3
2などを内蔵している。ここで、回転ブラシ19は、電
動機30、減速装置31などを内蔵するとともに、電動
機30のトルクと、外周面のブラシ29の先端での塵埃
の掻き上げ性能から、その直径を26mm〜43mmとして
いる。
【0030】電動機30は整流子電動機で構成し、商用
電源電圧を整流する整流器、雑音防止器などを実装した
電動機用基板33を設け、この電動機用基板33に連結
体21を通して掃除機本体22に接続したリード線34
を接続し、商用電源電圧を整流した電圧により駆動する
ように構成している。ここで、電動機30の回転数は、
減速装置31を介してブラシホルダー28に回転が伝え
られるため、3000rpm〜15000rpmに設定してい
る。絨毯を掃除するときは、3000rpm〜12000r
pmが好ましい。過電流防止装置35は正特性サーミスタ
などで構成し、電動機30に過電流が流れるのを防止し
ている。
【0031】減速装置31は遊星歯車により構成して電
動機30の出力軸36を連結し、電動機30の回転数を
減速する。ここで、減速装置31の減速比は、1/3〜1/9
(好ましくは、1/5〜1/7)としている。遮音筒37は、
減速装置31の外周を覆って遮音するもので、アルミニ
ウムダイカスト、またはプラスチック成型により形成し
ている。この遮音筒37を介して電動機30に保持固定
し、電動機30と減速装置31とを一体に構成し、出力
軸38にギヤ32を嵌合している。軸受部39は電動機
30と一体に構成した減速装置31をブラシホルダー2
8に支持するもので、内輪を減速装置31の径小部40
に固定し、外輪をブラシホルダー28の内面部に形成し
た軸受支持部41により支持している。
【0032】電動機30の整流子30a側には、内径を
中空とし減速装置31と一体に構成した電動機30を軸
支する中空軸42を固定している。この中空軸42は、
アルミニウム合金、炭素鋼(S45C)、工業用プラス
チックなどの変形しにくい材料で形成し、内径を13mm
として冷却風をスムーズに導入できるように構成してい
る。この中空軸42に軸受部43の内輪を固定し、外輪
をブラシホルダー28の端部に固定したキャップ44に
より支持している。
【0033】ここで、中空軸42をアルミニウム合金、
炭素鋼(S45C)などの金属で構成した場合は、後述
する緩衝部材54を絶縁材で形成し、中空軸42の少な
くともブラシホルダー28からの外部露出部分を緩衝部
材54で覆うように構成している。
【0034】ギヤ32は、ポリアセタール、ポリアミド
などの工業用プラスチックで構成し、図3に示すよう
に、ブラシホルダー28の内面部に形成したギヤ部45
と噛み合い、ギヤ32とギヤ部45とで、動力伝達装置
を構成している。ギヤ32の減速装置31の出力軸38
と嵌合する孔部46は、炭素鋼(S45C)、ステンレ
ス鋼、焼結合金などで構成し、減速装置31の出力軸3
8と孔部46は樹脂で覆うように構成している。ギヤ部
45と噛み合う部分に、ゴム、エラストマーなどで形成
した緩衝材47を介在させ、ゴム、エラストマーなどの
弾力性により、歯形相互間で噛み合い音を緩衝させてい
る。
【0035】ここで、ギヤ部45は、ブラシホルダー2
8の軸方向における略中央部の内面部に形成し、ギヤ3
2をブラシホルダー28の軸方向における略中央部でブ
ラシホルダー28と連結させている。ギヤ部45の外側
に冷却風の通路孔48を設けており、この通路孔48
は、中空軸42から電動機30、減速装置31および軸
受支持部41の外側を通るよう形成した冷却風通路49
に連通するとともに、ブラシホルダー28に設けた通気
孔50に連通している。
【0036】電動機30には、整流子30a側に冷却風
を導入する開口部30b、30cと、冷却風を排出する
開口部30dとを設け、冷却風通路49からバイパスし
て開口部30b、30cより、すなわち、電動機用基板
33側で、整流子30a側より冷却風を通過させるよう
に構成している。
【0037】通気孔50はブラシホルダー28の外周面
であって、連結体21に対向する位置に設け、ブラシホ
ルダー28の内面に防塵フィルター51を設け、通気孔
50からブラシホルダー28の内部に塵埃が入るのを防
止している。ギヤ部45と通気孔50との間に隔壁52
をブラシホルダー28に一体に設け、通気孔50側から
減速装置31側に塵埃が入るのを防止するとともに、減
速装置31より発生する騒音、またはギヤ32とギヤ部
45との噛み合わせによる騒音が通気孔50から洩れる
のを防止している。
【0038】吸込具本体18の両側端の内側には、回転
ブラシ19を保持する保持部53を形成し、この保持部
53に緩衝部材54を介在させて回転ブラシ19の端部
を保持している。この緩衝部材54は、ゴム、エラスト
マーなどの弾力性が優れた材料で形成し、回転ブラシ1
9の回転による振動、びびりを吸収し、吸込具本体18
へ伝えにくくしている。
【0039】また、吸込具本体18の中空軸42に対向
する側面に吸気孔55を設け、この吸気孔55と中空軸
42の端面との間にフィルター56を介在させている。
圧力センサ(圧力検知手段)57は、掃除機本体22の
吸い込み圧力を検知するもので、連結体21の近傍に設
け、この圧力センサ57の出力に応じて電動機30への
通電を制御するように構成している。
【0040】上記構成において動作を説明すると、吸込
具本体18と掃除機本体22に通電すると、回転ブラシ
19に内蔵した電動機30が回転し、減速装置31によ
って減速され、回転トルクが増大されて回転ブラシ19
に回転駆動する。回転ブラシ19の回転により、ブラシ
ホルダー28の外周面に設けたブラシ29により絨毯な
どに付着した塵埃を掻き上げとともに、掻き上げた塵埃
は延長管20、ホース26を介して掃除機本体22に吸
引される。
【0041】ここで、回転ブラシ19は電動機を内蔵す
ることによって、従来に比べて、その直径が大きくなる
が、直径が大きくなると、回転数を従来と同じとしたと
き、塵埃掻き上げ部の周速が速まり、被掃除面からの塵
埃の掻き上げ性能を向上することができる。
【0042】このとき、吸込具本体18と床面で囲まれ
た空間に負圧がかかり、吸込具本体18の外周より外気
が流入し、この気流により床面上の塵埃も連結体21を
通して一緒に吸い込まれていく。そして、連結体21に
対向して設けた通気孔50を通して、回転ブラシ19内
部の通気孔50の近傍にも負圧が働くため、外気が吸気
孔55より中空軸42の中空部を通って回転ブラシ19
の内部に流入する。
【0043】この流入した外気により、電動機30およ
び減速装置31の外側を通る冷却風通路49、ギヤ部4
5の外側に設けた通路孔48を通り、防塵フィルター5
1を介して通気孔50から流出する冷却風が生じ、電動
機30、電動機用基板33などを冷却する。
【0044】一方、吸込具本体19に通電して電動機3
0を回転させ、回転ブラシ19を回転させると、ブラシ
ホルダー28の外周面に設けたブラシ29により絨毯な
どに付着した塵埃を掻き出すが、このとき、ブラシ29
が絨毯などに摺動することにより静電気を発生する。
【0045】本実施例では、ギヤ32およびギヤ部45
と通気孔50との間にブラシホルダー28に隔壁52を
一体に設けており、例え隔壁52を設けていなくても、
ギヤ32およびギヤ部45を合成樹脂により形成してい
るため、回転ブラシ19が絨毯などに摺動することによ
り発生した静電気が電動機30に放電することがなく、
静電気の放電による不具合をなくすることができ、安全
性を向上することができる。
【0046】ギヤ32は、通気孔50側の端面を合成樹
脂で覆うように構成しているので、ギヤ32に連結した
入力側の軸が金属であっても、通気孔50側の端面を合
成樹脂で覆うことによって、回転ブラシ19が絨毯など
に摺動することにより発生した静電気が電動機に放電す
ることがなく、静電気の放電による不具合をなくするこ
とができ、安全性を向上することができる。
【0047】また、中空軸42を工業用プラスチックで
構成するか、またはアルミニウム合金、炭素鋼(S45
C)などの金属で構成した場合は、緩衝部材54を絶縁
材で形成し、中空軸42の少なくともブラシホルダー2
8からの外部露出部分を緩衝部材54で覆うように構成
しているので、回転ブラシ19が絨毯などに摺動するこ
とにより発生した静電気が中空軸42を通して電動機3
0に放電することがなく、静電気の放電による不具合を
なくすることができ、安全性を向上することができる。
【0048】また、電動機30は、電動機用基板33側
から冷却風を通過させるよう構成したので、電動機用基
板33は電動機の温度上昇の影響を受けることがなく、
温度が上昇しないため、誤動作、故障を起こすことがな
く、信頼性を向上することができ、また、整流子30a
側から冷却風を通過させるよう構成したので、整流子3
0aは電動機30の温度上昇の影響を受けることがな
く、温度が上昇しないため、確実に整流作用を行うこと
ができ、信頼性を向上することができる。
【0049】また、電動機30の過電流を防止する過電
流防止装置35を備えているので、電動機30に過電流
が流れた場合は、過電流防止装置35を動作させて、安
全性を確保することができ、さらに、圧力センサ57の
出力に応じて電動機30への通電を制御するよう構成し
ているので、圧力センサ57により検知した吸い込み圧
力が低下した場合は、電動機30の回転数を低下または
停止することにより吸い込み異常時の電動機30の安全
性を確保することができる。
【0050】なお、上記実施例では、電動機30の過電
流を防止する過電流防止装置35を備えているが、電動
機30の温度過昇を防止する温度過昇防止装置を備える
ことにより、電動機30の温度が異常に上昇した場合
は、温度過昇防止装置を動作させて、安全性を確保する
ことができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、下面に吸込口を開口させた吸込具本体
と、前記吸込口に臨むように前記吸込具本体内に回転自
在に設けた回転ブラシとを備え、前記回転ブラシは、外
周面に塵埃掻き上げ部を設けた略筒状のブラシホルダー
と、前記回転ブラシを回転駆動する電動機と、前記電動
機の回転を前記ブラシホルダーに伝達する動力伝達装置
、前記電動機を保持し回転ブラシを軸支する中空軸と
を有し、前記電動機および動力伝達装置および中空軸
前記ブラシホルダーの内部に設け、前記ブラシホルダー
の外周面に前記中空軸から吸引された冷却風を排出する
通気孔を形成し、前記通気孔と電動機との間に位置する
動力伝達装置を合成樹脂により形成するとともに、前記
中空軸の少なくとも前記ブラシホルダーからの外部露出
部分を絶縁材で形成したから、ブラシホルダーの内部に
設けた電動機を回転させることにより、ブラシホルダー
の端面より吸気し、外周面に形成した通気孔より排気す
る経路で電動機を冷却することができるので、電動機の
温度上昇を低減することができるとともに、通気孔と電
動機との間に位置する動力伝達装置を合成樹脂により形
成しているため、回転ブラシが絨毯などに摺動すること
により発生した静電気が電動機に放電することがなく、
静電気の放電による不具合をなくすることができ、安全
性を向上することができる。
【0052】また、請求項2に記載の発明によれば、動
力伝達装置は、通気孔側の端面を合成樹脂で覆うように
構成したから、動力伝達装置に連結した入力側の軸が金
属であっても、通気孔側の端面を合成樹脂で覆うことに
よって、回転ブラシが絨毯などに摺動することにより発
生した静電気が電動機に放電することがなく、静電気の
放電による不具合をなくすることができ、安全性を向上
することができる。
【0053】また、請求項3に記載の発明によれば、内
部に塵挨を集塵する集塵室と電動送風機を備えた電気掃
除機本体に、請求項1または2記載の電気掃除機用吸込
具と連通するように接続される接続口を備えたから、電
動機を回転させて、回転ブラシを回転させたとき、ブラ
シホルダーの端面より吸気し、外周面に形成した通気孔
より排気する経路で電動機を冷却することができるの
で、電動機の温度上昇を低減することができ、また、通
気孔と電動機との間に位置する動力伝達装置を合成樹脂
により形成しているため、回転ブラシが絨毯などに摺動
することにより発生した静電気が電動機に放電すること
がなく、静電気の放電による不具合をなくすることがで
き、安全性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電気掃除機用吸込具の断面
【図2】同電気掃除機用吸込具の要部分解斜視図
【図3】図1のA−A線拡大断面図
【図4】同電気掃除機用吸込具を備えた電気掃除機の斜
視図
【図5】従来の電気掃除機用吸込具の断面図
【符号の説明】
18 吸込具本体 19 回転ブラシ 27 吸込口 28 ブラシホルダー 29 ブラシ(塵埃掻き上げ部) 30 電動機 32 ギヤ(動力伝達装置) 45 ギヤ部(動力伝達装置) 50 通気孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 精造 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 審査官 増沢 誠一 (56)参考文献 特開 平10−246060(JP,A) 特開 平10−243606(JP,A) 特開 昭63−125227(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/04 F16L 1/00 - 1/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面に吸込口を開口させた吸込具本体
    と、前記吸込口に臨むように前記吸込具本体内に回転自
    在に設けた回転ブラシとを備え、前記回転ブラシは、外
    周面に塵埃掻き上げ部を設けた略筒状のブラシホルダー
    と、前記回転ブラシを回転駆動する電動機と、前記電動
    機の回転を前記ブラシホルダーに伝達する動力伝達装置
    、前記電動機を保持し回転ブラシを軸支する中空軸と
    を有し、前記電動機および動力伝達装置および中空軸
    前記ブラシホルダーの内部に設け、前記ブラシホルダー
    の外周面に前記中空軸から吸引された冷却風を排出する
    通気孔を形成し、前記通気孔と電動機との間に位置する
    動力伝達装置を合成樹脂により形成するとともに、前記
    中空軸の少なくとも前記ブラシホルダーからの外部露出
    部分を絶縁材で形成した電気掃除機用吸込具。
  2. 【請求項2】 動力伝達装置は、通気孔側の端面を合成
    樹脂で覆うように構成した請求項1記載の電気掃除機用
    吸込具。
  3. 【請求項3】 内部に塵挨を集塵する集塵室と電動送風
    機を備えた電気掃除機本体に、請求項1または2記載の
    電気掃除機用吸込具と連通するように接続される接続口
    を備えた電気掃除機。
JP2000100312A 1999-03-02 2000-04-03 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機 Expired - Fee Related JP3334701B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000100312A JP3334701B2 (ja) 1999-03-02 2000-04-03 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000100312A JP3334701B2 (ja) 1999-03-02 2000-04-03 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11054094A Division JP2000245663A (ja) 1999-03-02 1999-03-02 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000296082A JP2000296082A (ja) 2000-10-24
JP3334701B2 true JP3334701B2 (ja) 2002-10-15

Family

ID=18614535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000100312A Expired - Fee Related JP3334701B2 (ja) 1999-03-02 2000-04-03 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3334701B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2398232B (en) * 2000-10-03 2005-03-23 Matsushita Electric Corp Agitator drive motor and fan motor arrangements in vacuum cleaners
JP3766380B2 (ja) 2002-12-25 2006-04-12 株式会社東芝 磁気ランダムアクセスメモリ及びその磁気ランダムアクセスメモリのデータ読み出し方法
GB2536152B (en) 2014-03-19 2017-04-12 Dyson Technology Ltd Cleaning appliance
GB2524285B (en) 2014-03-19 2016-12-07 Dyson Technology Ltd Cleaner head
KR101903238B1 (ko) * 2016-08-25 2018-10-01 엘지전자 주식회사 청소기의 노즐

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000296082A (ja) 2000-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100384980B1 (ko) 회전 브러시 장치 및 이를 이용한 전기 기구
JP2000245662A (ja) 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機
JP3334701B2 (ja) 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機
JP2000245662A5 (ja)
JP2001000371A (ja) 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機
JP4985804B2 (ja) 電気掃除機用吸込具及びそれを用いた電気掃除機
JP3334703B2 (ja) 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機
JP2000354569A (ja) 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機
JP3334702B2 (ja) 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機
JP2000245663A (ja) 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機
JP4710152B2 (ja) 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機
JP2000245661A (ja) 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機
JP2000245663A5 (ja)
JP2001245831A (ja) 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機
JP2000245661A5 (ja)
JP2002238815A (ja) 電気掃除機用吸込具及びそれを用いた電気掃除機
JP2000254050A (ja) 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機
JP2001346729A (ja) 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機
JP2001231727A (ja) 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機
JP2001346730A (ja) 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機
JP2000262441A (ja) 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機
JP2000316762A (ja) 電気掃除機用吸込具並びに電気掃除機
JP2000316762A5 (ja)
JP2001161610A (ja) 電気掃除機用吸込口体
KR101360914B1 (ko) 진공청소기의 브러쉬장치

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070802

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100802

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110802

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110802

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120802

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130802

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees