JP3334103B2 - 刈払機装着用稲刈り枠 - Google Patents

刈払機装着用稲刈り枠

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JP3334103B2
JP3334103B2 JP22850597A JP22850597A JP3334103B2 JP 3334103 B2 JP3334103 B2 JP 3334103B2 JP 22850597 A JP22850597 A JP 22850597A JP 22850597 A JP22850597 A JP 22850597A JP 3334103 B2 JP3334103 B2 JP 3334103B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、作業員が肩に吊り下げ、左
右に振り動かしながら、先端に設けた回転刃によって雑
草等を簡便に刈り払ってしまうようにする草刈り機で、
所謂刈払機と称されている器具に装着、利用できるよう
にした稲刈り枠に関し、特に、所定量の稲を刈り取って
所望の位置にまとめ置くための枠体の刈払機への組み合
わせ構造に特徴を有する新規な刈払機装着用稲刈り枠を
提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】我が国における稲作農業の情勢は、米販
売の自由化に伴う米流通への市場原理の導入により、米
の販売価格の引き下げを余儀なくされ、高品質の米を作
って付加価値を高めると共に、作業効率も高めて強い競
争力を維持しなければならなくなったことや、他の産業
分野との比較で敬遠されがちな特別な環境の業種として
後継者問題に対応せざるを得ないという事情、更には経
営基盤を安定させるために兼業化が進み、農作業に当て
られる時間と手間とが圧迫され始めたこと等々、様々な
厳しい要因から、大幅な機械化に踏み切らざるを得ない
状況に陥ってきている。
【0003】特に、兼業農家にあっては、短時間の中に
効率的な農作業が必要とされることになり、例えば、収
穫期の稲刈り作業を見てみた場合、広い田圃をコンバイ
ン等の刈取機械を使って一人で刈り取らなければならな
い農家も多く、より作業効率を上げるため、整備された
田圃であれば、その外周を一方向に螺旋状に回り込みな
がら中心に向けて刈り込むようにして、コンバインの旋
回回数や旋回角度を減らす工夫がなされたり、また、不
整形な田圃等であれば、コンバインの取り回しを容易に
行うために、先ず、田の外周側を2〜3周回り刈りした
後に、田の中央付近を縦断する如く刈り取る中割り作業
をし、該中央付近から長辺方向に沿って刈り取り、順次
両サイドに移動しながら刈り取っていく等の作業方法が
推奨されている。
【0004】このように作業効率を高める機械化された
稲刈りにあっても、最初にコンバインを踏み入れる箇所
や、旋回過程で田圃の四隅に僅かに残された箇所の稲刈
りは、大型の機械刈りができず、殆どの場合、それらの
箇所だけを手刈りに頼らざるを得ず、一旦機械刈りに慣
れてしまった人々にとって、この僅かな部分の稲刈りで
はあっても大変面倒な作業となるばかりではなく、折角
機械刈りで短縮した刈取り時間を遅延してしまうことに
繋がる上、特に何等かの事情で一人で稲刈り作業を余儀
なくされてしまったとき等には、広い田圃の四隅間を移
動するために無駄な時間を費やしてしまうと共に、機械
を降りたり乗ったりしながら、従前までの鎌でその部分
の稲刈りを行うこととなって作業者の疲労感もかなり高
められてしまい、収穫作業そのものの負担感を強めてし
まう一因ともなっていた。
【0005】本願発明者は、長年に亘って農作業に従事
する者の一人として、このような最近の機械による稲刈
り作業に際し、僅かではあるものの、今なお残されてい
る手刈り作業を一掃できないものかと苦慮してきたとこ
ろ、農家であれば必ず備えている雑草用刈払機の利用を
思い立ち、小面積の稲であっても簡単且つ速やかに刈り
取ることのできる上、軽量で持ち運びも容易で効率的な
作業を可能とする刈払機装着用器具の開発、研究に着手
し、長期に渡る試行錯誤と共に幾多の実験を繰り返して
きた結果、今回、後述する如く、各種メーカーの複数種
の刈払機に対しても取着、固定可能となる新規な構造の
刈払機装着用稲刈り枠を完成、実用化することに成功し
た。以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と
共に、その構成を詳述することとする。
【0006】
【発明の構成】図面に示すこの発明を代表する実施例か
らも明確に理解されるように、この発明に包含される刈
払機装着用稲刈り枠は、基本的に、操作柄杆の基端側に
は駆動用エンジンが、同杆先端には先の駆動用エンジン
を駆動源とする回転刃が夫々装着されると共に、中途部
適所には操作ハンドルおよび肩掛けベルトが取着されて
なる刈払機に対し、その回転刃上部に組み合わせ、装着
される稲刈り枠であって、回転刃によって刈り取られる
所定量の稲をまとめて抱え持つよう枠組みされた抱持枠
本体と、該抱持枠本体を刈払機の操作柄杆先端側に取
着、固定する固着環とを備えており、該抱持枠本体は、
回転刃の刈取り側のみを開口し、残る回転刃の外周を囲
む円弧状に形成された保護枠部と、その上部に延伸状且
つ一体的に枠組みされ、刈り取られた所定量の稲を抱え
持つことができる樋状構造に形成された受け枠部とを備
え、しかも、前記保護枠部には、その開口部分に平行
し、下端縁が回転刃上面から小間隔を維持するようにし
た上、回転刃の回り込み側となる位置に刈り取り稲下端
掬い上げ面部の形成された巻込み防止壁部が横断状に配
設、一体化されてなるものとする一方、固着環は、巻き
込み防止壁部側に位置する受け片部と、該受け片部に対
し、操作柄杆を介して相対状となる合わせ片部とからな
るものとされ、受け片部および合わせ片部の双方あるい
は何れか一方には、操作柄杆外周に被冠状となる締付環
部が形成されると共に、受け片部の背面には、角度調整
螺子の基部を固定、突設状とされ、該角度調整螺子を抱
持枠本体巻き込み防止壁部に貫通し、ナットの緊締、弛
緩によって固着環に対する抱持枠本体の固定もしくは傾
き角度調整が可能となるようにし、また、受け片部およ
び合わせ片部の各下端は連結用係合部もしくはヒンジ部
に形成されると共に、同各上端は、互いに平行状の上端
片に形成された上、両者間を貫通する進退調整螺子と、
これに螺着されるナットとの緊締、弛緩により、操作柄
杆の先端側であって、回転刃の軸受け部となる箇所を除
いた位置への着脱自在な固定、および操作柄杆軸心方向
への移動調整が可能となるようにした構成を要旨とする
ものである。
【0007】また、前記刈払機装着用稲刈り枠の基本的
構成を、より具体的な構成によって示せば、基端側に駆
動用エンジンを装着し、先端に該駆動エンジンにより、
回転駆動される回転刃を装着した操作鉛管の中途部適所
に、操作ハンドルおよび肩掛けベルトを装着した刈払機
に対して、該回転刃上部に組合せ装着する稲刈り枠であ
り、同刈取り枠は、回転刃で刈り取る所定量の稲をまと
めて抱え持つ如く枠組した抱持枠本体を備え、さらに、
回転刃の刈取り側のみを開口し、残る回転刃の他の外周
を囲む円弧状に形成した保護枠部を備えると共に、上方
に延伸状となり一体に枠組みされ、刈り取られた所定量
の稲を抱え持つ如く樋状構造に形成された受け枠部を備
えた上、保護枠部の開口部に平行となり、下端縁を回転
刃上面から小間隔を維持するように、回転刃の回り込み
側の位置に刈り取り稲下端掬い上げ面部を形成した巻き
込み防止壁部を横断状に配設し、しかも、前記保持枠本
体と刈払機の操作柄杆に取着固定する固着環を設け、同
固着環の少なくとも一部を開閉自在に分離して、その分
離された部分の各端部の平行状に折曲形成した端片間
に、進退調整螺子を貫通しナット締めして、操作柄杆の
先端側に着脱固定可能とすると共に、操作柄杆軸心方向
への移動調整を可能とし、さらに、保持枠本体巻き込み
防止壁部と固着環との間に配した角度調整螺子およびこ
れに螺着したナットの緊締、弛緩によって、両者を固着
する外、固着環に対する抱持枠本体の傾き角度を調整可
能とするようにした構成からなる刈払機装着用稲刈り枠
とすることができる。
【0008】更に、換言すれば、操作柄杆の基端側に駆
動用エンジンを装着し、同杆先端に該エンジンにより、
駆動される回転刃を装着すると共に、中途部適所に操作
ハンドルと肩掛けベルトとを取着されてなる刈払機に対
し装着され、前記回転刃上部に配置組み合わせされる稲
刈り枠であって、該稲刈り枠は、抱持枠本体と、固着環
とを備え、該固着環は抱持枠本体を刈払機の操作柄杆先
端側に取着するものであり、該抱持枠本体は回転刃によ
り、刈り取られた所定量の稲をまとめて抱え持つ如く枠
組みされてなる上、回転刃の刈取り側のみを開口し、残
る回転刃の他の外周を囲む円弧状の保護枠部を形成する
と共に、その上方に延伸状一体に枠組みされて、刈り取
った稲の所定量を抱え持つ樋状の受け枠部を備え、さら
に、保護枠部の開口部分に平行に配置され、下端縁を回
転刃上面より、小間隙を隔てて、回転刃の回り込み側位
置に刈り取り稲下端掬い上げ面部を形成した巻き込み防
止壁部を横断状に一体に設ける一方、固着環を巻き込み
防止壁部側に位置する受け片部と、操作柄杆を挟む如く
して該受け片部に対峙する合わせ片部とを備え、同受け
片部および合わせ片部の双方か、あるいは何れか一方の
みに、操作柄杆外周に被冠状となる締付環部が形成され
る上、受け片部の背面に、突設状となる如く角度調整螺
子の基部が固着され、同角度調整螺子を抱持枠本体巻き
込み防止壁部に貫通し、ナットの緊締、弛緩により、双
方の固定または傾き角度調整を可能とし、また、受け片
部および合わせ片部の各下端に連結用係合部またはヒン
ジ部を設けた上、前記各上端を平行状の上端片として、
双方を貫通する進退調整螺子と、これに螺着するナット
とを設け、該進退調整螺子とナットとを緊締、弛緩する
ことにより、操作柄杆の先端側への着脱、および操作柄
杆軸心方向への移動調整が可能となる如く構成した刈払
機装着用稲刈り枠である。
【0009】抱持枠本体は、刈払機によって刈り取られ
た稲を、まとめて抱え持つ機能を果たすと共に、刈り取
りに利用しない側の回転刃外側を囲い、回転刃の不要な
他への接触を阻止する機能を果たすものであり、刈り取
られた稲の所定量を抱え持つ受け枠部と、刈り取りに利
用されない側の回転刃外側に配置されて円弧状に囲う保
護枠部とを備えたものとするようにし、例えば、後述す
る実施例のように、複数本の金属棒を屈曲成形した上、
溶接によって枠状もしくは篭状に形成されたものとした
り、あるいは、複数枚の幅の小さく細長い金属板を前述
の如く湾曲して溶接したことによって構成されたものと
してもよく、さらには、合成樹脂によって同等形状のも
のに成形されたものを採用するようにしても差支えはな
い。
【0010】固着環は、刈払機の操作柄杆先端側に対し
て抱持枠本体を取着,固定する機能を果たす上に、操作
柄杆に対する抱持枠本体の取着角度、および/または、
抱持枠本体の操作柄杆軸方向の取着位置を調整する機能
を果たすものであり、この固着環には、角度調整螺子お
よび進退調整螺子が備えられ、各螺子にはナットを螺着
し、該角度調整螺子によって、前記巻き込み防止壁部背
面の適所に装着角度を調整可能に固着されと共に、進退
調整螺子により、操作柄杆への装着位置を同柄杆の軸心
方向に進退調節後に固定されるか、または、角度調整螺
子とこれに螺着するナットとを設けて操作柄杆への装着
角度のみを調整可能とするか、もしくは、進退調整螺子
とこれに螺着されるナットだけが備えられ、操作柄杆の
軸心方向装着位置のみを調節可能となるように構成され
る。
【0011】上記した調整機能は、例えば、固着環が巻
き込み防止壁部側に位置される受け片部と、同受け片部
に操作柄杆を挟み対峙する合わせ片部とを備えた締付環
部を有したものとされ、該締付環部の螺子締めによって
緊締、弛緩される如く構成されたり、あるいは、後述す
る実施例のように短尺状の金属管を二分割した如き構造
のものに形成され、下端片をヒンジ状に開閉可能に連結
し、その上端片を平行状に形成した上、進退調整螺子を
挿通し、これにナットを螺着し緊締するように構成する
ことも可能であり、また、下端片同士を平行状に形成し
て、これらに貫通する角度調整螺子を設けた構造として
実現するようにしたりする外、受け片部に角度調整螺子
の基端部を結合し、突設する如く一体形成したものとし
て実現されるようにする。
【0012】保護枠部は、稲刈りに回転刃の周側の他の
物への不要な接触を阻止し、接触物の破損および回転刃
の刃こぼれ等を防止する機能を果たすと共に、作業者の
安全を確保する機能をも同時に果たすものであり、例え
ば、回転刃の遠心側に円弧状を成して配置する湾曲状金
属棒からなるものであってもよく、また、合成樹脂製の
縦割り皿状で、所定剛性を備えてなる覆い具のような構
造のものとし、ボルトおよびナット等により、受け枠部
側もしくは巻き込み防止壁部に取着するものとして採用
することも可能である。
【0013】受け枠部は、回転刃によって刈り取られた
稲の所定量を一時的に抱え持つ機能を果たすものであ
り、保護枠部の開口側に回転刃の回転の軸心に略同心状
となる所定長の樋状に形成されるよう、例えば、金属棒
を湾曲して形成したものとしたり、あるいは、合成樹脂
等の軽量素材からなる雨樋状の湾曲板等から構成したも
のとすることも可能であり、同受け枠部は、稲を抱え持
つために比較的大きな部品となることから、できるだけ
軽量素材によって構成するようにするのが望ましい。
【0014】巻込み防止壁部は、保護枠部の開口側にあ
って、刈り取った稲の下端部を塞き止め、回転刃に巻き
込まれることを阻止する機能を果たすものであり、例え
ば、回転刃の回り込み側に配置された平板状に形成した
ものや、回転刃と共に回り込んでくる稲の下端部を掬い
上げる如く傾斜された刈り取り稲下端掬い上げ面部を形
成したものとすることも可能である外、後述の実施例の
如く、巻き込み防止壁部は、回転刃の上側に僅かの隙間
を形成して垂直もしくは傾斜壁面状に形成され、特に回
転刃の巻き込み側には、刈り取り稲の下端を、同回転刃
から離脱させ傾斜面に沿って上方に導き、一時的に保持
するように構成したものとすることもできる。
【0015】角度調整螺子およびこれに螺着されるナッ
トは、緊締によって抱持枠本体を操作柄杆に対して所望
する角度に固着する一方、弛緩により、その角度を自在
に調節する機能を果たすものであり、例えば、角度調整
螺子が固着環に一体に固着立設され、抱持枠本体の巻き
込み防止壁部、もしくは、その近傍に穿設された挿通孔
に該角度調整螺子を挿通し、ナットを螺着することによ
り、前記機能を果たし得るものとすることができる外、
固着環および抱持枠本体の巻き込み防止壁部の近傍の夫
々に穿設された挿通孔に角度調整螺子を挿着し、これに
ナットを螺着することにより、上述の機能を果たすもの
とすることも可能である。さらにまた、角度調整螺子を
巻き込み防止壁部に突設固着し、これに固着環を角度調
整可能に取着し、ナットで締め付け、固着する如く構成
することも可能である。
【0016】進退調整螺子は、これに螺着されるナット
と共に、抱持枠本体に固着された固着環を、操作柄杆に
対して取着,固定する上に、弛緩して同操作柄杆の軸心
方向に抱持枠本体を位置移動調整する機能を果たすもの
であり、例えば、固着環の分離された部分の各端片を平
行状に折曲形成し、それら端片にこの進退調整螺子を挿
通し、その先端にナットを螺着してなるものとするよう
にしたり、二本もしくは三本以上複数本の進退調整螺子
を螺着するようにして締付力を高めるようにしたものと
することもできる外、蝶螺子を用いて工具を不要とする
ように構成することも可能である。
【0017】また、固着環と巻き込み防止壁部との互い
の接合部には、角度調整螺子による締め付けによっても
容易に変形されることのない補強構造を設けることも可
能であり、例えば、角度調整螺子の挿通される巻き込み
防止壁部に、後述する実施例にも示す肉厚筒状の環状受
座を設けることもできる外、固着環が、巻き込み防止壁
部に対して角度調整螺子の軸心回りに滑動し得るように
しておき、稲刈り枠の刈払機に対するズレを阻止するよ
う、固着環および巻き込み防止壁部の互いの接合部に、
所定角度毎に形成された噛合用凹凸部またはキー構造等
を設けたものとすることも可能である。
【0018】なお、受け枠部の樋形状の開口側や、これ
に相当して形成される保護枠部の開口部等が、左右の何
れの側に形成されるかは、特に制限を受けるものではな
く、例えば、巻き込み防止壁部の前後(遠心側)端の双
方に夫々固着環を取着する挿着孔を穿設することによ
り、左右何れの向きにも刈り取り可能な稲刈り枠として
提供することも可能である。また、固着環の形状によっ
ては、操作柄杆が取着時に平板状に形成された巻き込み
防止壁部に干渉してしまう構造となって取着不能となる
虞れもあるが、このような事態を回避するため、操作柄
杆に沿う所定範囲に渡り、巻き込み防止壁部を凹欠状に
折曲または切除し、巻き込み防止壁部と操作柄杆との干
渉を生じない形状とすることも勿論可能である。以下、
この発明の刈払機装着用稲刈り枠が、より明確に理解さ
れるように、添付図面と共に、代表的な構成からなる幾
つかの実施例を具体的に説明していくことにする。
【0019】
【実施例1】図1の稲刈り枠の分解斜視図、図2の固着
環の分解状態を拡大して示す斜視図、および図3の稲刈
り枠を刈払機に組み合わせた状態を示す斜視図に示され
る事例は、この発明の最も基本的な構成を兼ね備えるも
のの代表的な一実施例である。抱持枠本体11は、普通
鉄線を門型に折曲して上辺部分を円弧状に湾曲させると
共に、中段位置にも同様の円弧状に湾曲された鉄線を配
置し、両端部を溶接することにより、一体に結合して、
凡そ樋形状とし、刈払機Cの回転刃C1によって刈り取
られる稲をまとめて抱え持つように形成された受け枠部
2と、該受け枠部2の下側に一体に形成され、回転刃C
1の刈り取り側のみに開口部31を有し、残る回転刃C
1の外周を囲むように上下二本の普通鉄線を円弧状に湾
曲し、その端部を受け枠部2の下端に夫々熔着一体化さ
れた保護枠部3とから成り、該保護枠部3の開口部31
付近には、略垂直平板状の巻き込み防止壁部4が一体に
熔着結合され、その回転刃C1の回転の回り込み側に
は、刈り取られた稲の下端部を掬い上げる如く湾曲され
た掬い上げ面部41を一体に形成してなる上、該巻き込
み防止壁部4の掬い上げ面部41の上方に相当する部位
には、角度調整螺子5を挿通する取着孔42の穿設され
た肉厚な環状受座43が設けられ、角度調整螺子5、お
よびこれに螺着するナット51により、固着環6が緊
締、固着される如く構成されている。
【0020】固着環6は、図2の拡大斜視図が示すとお
り、平板状に形成され、その中央部に刈払機Cの操作柄
杆C2の周壁面に沿って接合する保持枠部71を備え、
上端を上方に延伸し上下二つの挿通孔72,72を穿設
してなる上端片73、および、下端を下方に延長し、取
着孔74を穿設した下端片75を有してなる受け片部7
と、該受け片部7に操作柄杆C2を挟み対峙する如く配
置され、中央部に該操作柄杆C2の外周面に沿って接合
する円弧状に湾曲成形された保持枠部81を形成すると
共に、その上端には前記受け片部7と同様の挿通孔8
2,82の穿設された上端片83を設け、下端に取着孔
84を穿設した下端片85を有する合わせ片部8とを備
えてなり、前記上端片,73,83の上下二つの挿通孔
72,72,82,82の双方には夫々蝶螺子からなる
進退調整螺子9,9が挿通され、その先端には夫々ナッ
ト91,91を螺着し、緊締、固着ができるように構成
されている。また、角度調整螺子5の螺着するナット5
1は、予め巻き込み防止壁部4の取着孔42に相当する
部位に熔着により固定した構造とすることも可能である
外、進退調整螺子9,9のナット91,91を受け片部
7の挿通孔72,72に相当する位置に、夫々熔着、固
定することもできる。
【0021】なお、この発明の稲刈り枠は、図3に示さ
れているものに代表されるように、レシプロエンジンを
基端側に備えた操作柄杆C2の先端に、該エンジンC3
によって駆動され、本来、雑草を刈るために高速回転す
るようにした回転刃C1が装着され、同操作柄杆C2の
中途部適所には、作業者の肩に吊り下げる肩掛けベルト
C4が取り付けられていて、該肩掛けベルトC4を襷掛
け状に肩に掛けて器具全体を支持しながら、肩掛けベル
トC4よりも先端寄り適所で、操作柄杆C2軸心に交叉
状に取着されている操作ハンドルC5を手で把持した
上、操作柄杆C2先端側がバランス良く左右に振り動か
されるようにすることにより、先端の回転刃C1で雑草
の根元を刈っていくように構成された一般的な刈払機C
全てを装着対象としている。
【0022】
【実施例2】図4の稲刈り枠の分解斜視図、および、図
5の固着環の分解状態を拡大して示す斜視図に示される
事例は、この発明に包含される稲刈り枠1の固着環形状
の異なる他の実施例であって、特に固着環6の構成に特
徴を有するものの1実施例である。この稲刈り枠におい
ては、刈払機Cの操作柄杆C2外周壁の凡そ半分ずつに
沿う如く湾曲形成された受け片部7、およびこれに対峙
される合わせ片部8を備えており、該受け片部7は、湾
曲された外壁面に角度調整螺子5の基端部が熔着される
ことによって立設、一体化され、同下端には係合溝76
を備えた下端片75が形成され、同上端は、上方に延伸
された上端片73の上下に夫々挿通孔72,72が穿設
されている。
【0023】また、合わせ片部8は、下端片85が下方
に折曲され前記係合溝76に係合連結されるように形成
され、上方に延伸された上端片83には上下に夫々挿通
孔82,82が穿設されており、双方の挿通孔72,7
2,82,82に上下二本の蝶螺子からなる進退調整螺
子9,9を挿通し、これらにナット91,91を螺着緊
締することにより、固着環6に挟み込まれた操作柄杆C
2を緊締できるように構成されている。
【0024】
【実施例3】図6の固着環の分解状態を拡大して示す斜
視図に示される事例は、この発明に包含される稲刈り枠
1の、さらに他の実施例を示すものであり、特に、前述
までの固着環と更に異なる緊締構造を備えたものであ
る。この稲刈り枠1の固着環6は、平板状の受け片部
7、および、円弧状に湾曲され、これに対峙する合わせ
片部8を備えており、該受け片部7は、平板状の中央部
に突状に熔着された角度調節螺子5を備え、下端片75
を折曲することにより、上方に開口する係合溝76が形
成され、上端片73には前後に夫々挿通孔72,72を
穿設してなるものとする一方、合わせ片部8は、弾性変
形可能な鋼板を成形してなり、円弧形状の保持枠部81
の開口部間の寸法を刈払機Cの操作柄杆C2の外径より
も僅かに小さく設定した上、操作柄杆C2に嵌着する如
く形成し、その下端片85を下方に向けて折曲し、前記
係合溝76に係合するように構成する一方、同上端片8
3が、上方に折曲、延伸された上、前記挿通孔72,7
2に相当する位置に挿通孔82,82を穿設してなるも
のとし、これら挿通孔72,72,82,82に二本の
蝶螺子からなる進退調整螺子9,9を挿通し、ナット9
1,91を螺着して緊締する如く構成されている。
【0025】前記受け片部7に一体に設けられた角度調
整螺子5を、抱持枠本体11の巻き込み防止壁部4に設
けられた挿着孔42に挿通し、ナット51によって締め
付けることにより、抱持枠本体11と固着環6とを一体
的に緊締固着される如く構成されている。つまり、取着
される操作柄杆C2の軸心に対し、角度調整螺子5の回
転の軸心が略一致するようにして配置されている。
【0026】
【作用】以上のとおりの構成からなるこの発明の稲刈り
枠1は、稲刈りに用いるに当たり、先ず、刈払機Cの操
作柄杆C2先端側の回転刃C1軸受部近傍に、固着環6
を介して取着,固定するものであり、その際には、保護
枠部3が回転刃C1の外周側に配置されると共に、巻き
込み防止壁部4の下端と回転刃C1との間に極僅かな隙
間を形成して略平行となる如くに配置するよう、固着環
6を抱持枠本体11に対して回動調整し、その配置を確
認した後に、該角度調整螺子5およびナット51を互い
に締め付け、固着する。さらに、刈払機Cの操作柄杆C
2への固着環6の装着位置を進退移動しながら調節した
後に、進退調整螺子9,9とナット91,91とを緊
締、固着して取着を完了する。
【0027】このように刈払機Cに取着固定された稲刈
り枠1は、刈払機Cの駆動エンジンC3を起動させた
後、肩掛けベルトC4によって作業者の肩に吊され、操
作ハンドルC5を保持して左右に振り動かされることに
より、保護枠部3の開口部31を通過して回転刃C1に
接して下端を切られ、刈り取られた稲は、ある本数まと
まった束状態となり、受け枠部2の樋状の部分に転倒せ
ずに抱持され、操作柄杆C2が振り切られたときに、操
作ハンドルC5を傾けることにより、該受け枠部2にま
とめられた稲を一ケ所に倒し置くようにされ、こうして
この一連の作業を、一振りまたは複数回の振り刈り毎に
繰り返していくようにする。
【0028】回転刃C1によって刈り取られた稲下端
は、回転刃C1との間に小間隙を保って配置された巻き
込み防止壁部4によって塞き止められ、巻き込み防止壁
部4に面一状に連続形成され、回転刃C1の回り込み側
に配置された掬い上げ面部41によって掬い上げられる
ことにより、回転刃C1の、特に中央側回転駆動軸側お
よび外周側の保護枠部3との間に稲を巻き込んでしまう
ことを防止するようにしてある。
【0029】図2に示される実施例1の稲刈り枠1は、
その固着環6の受け片部7と合わせ片部8とにより、刈
払機Cの操作柄杆C2先端側を挟み込み、双方の下端片
75,85の取着孔74,84を同心状に配置させ、こ
れに角度調整螺子5を挿通した上、巻き込み防止壁部4
の取着孔42に挿通し、ナット51を螺着させ、仮止め
する一方、上端片73,83の挿通孔72,72,8
2,82の夫々に上下二本の進退調整螺子9,9を挿通
し、先端にナット91,91を螺着して仮止めし、刈払
機Cへの装着状態を確認する。
【0030】稲刈り枠1の装着位置にズレや不都合を発
見した場合には、刈払機Cに仮止めされた稲刈り枠1の
角度調整螺子5とナット51を弛緩し、回転刃C1の上
面と巻き込み防止壁部4の下縁部とを平行状に配置する
ように角度調整し、再度角度調整螺子5とナット51と
を確実に緊締し、次に、進退調整螺子9,9とナット9
1,91とを弛緩し、固着環6を操作柄杆C2の軸方向
に移動させながら、回転刃C1の上面と巻き込み防止壁
部5の下縁部との間の間隙を最小にするように位置調整
すると共に、回転刃C1の外周縁と補助枠部3の内周縁
との間隙を略一定にするように配置させた後、再度進退
調整螺子9,9とナット91,91とを緊締する。
【0031】操作柄杆C2は、受け片部7に固着された
保持枠部71と、合わせ片部8一部からなる保持枠部8
1とにより、略円筒状に近い比較的大きな接合面によっ
て保持されるので、不用意なズレ動きを防止されると共
に、上下の夫々を進退調整螺子9,9(ナット91,9
1)、および、角度調整螺子5(ナット51)によって
緊締されるので、より強固な結合を可能としている。ま
た、進退調整螺子9とナット91とによって、固着環6
が締め付け、固着される巻き込み防止壁部4は、環状受
座43を一体に有することから、強固な緊締にも耐える
強度を兼ね備えることとなって、強い締め付けにも耐え
る強度を備え、確実な固定を可能とする。
【0032】図5に示される実施例2の固着環6によ
り、刈払機Cに稲刈り枠1を取着するには、受け片部7
に立設された角度調整螺子5を巻き込み防止壁部4の環
状受座43に穿設された取着孔42に挿通し、ナット5
1を螺着して仮止めした後、受け片部7に対して刈払機
Cの操作柄杆C2を挟み込む如く合わせ片部8を対峙さ
せ、その下端片75,85同士を係合させ、上端片7
3,83の挿通孔72,72,82,82の夫々に進退
調整螺子9,9を挿通し、これにナット91,91を夫
々螺着し、仮止めする。
【0033】取着状態の調整に当たっては、仮止めされ
た進退調整螺子9,9とナット91,91との螺合を緩
め、固着環6を操作柄杆C2の軸心に沿って進退移動さ
せながら、回転刃C1の上面と巻き込み防止壁部4の下
縁部との間の間隙幅を均等にして平行状態に配置させる
と共に、操作柄杆C2の軸回りに回動させながら、回転
刃C1の外周側に保護枠部3が等間隔を保つ状態に配置
される如く回動調整した後、再度進退調整螺子9,9と
ナット91,91とを緊締する。さらに、角度調整螺子
5とナット51との螺合を緩め、回転刃C1の上面と巻
き込み防止壁部4の下縁部との間の間隙を平行状に配置
する如く角度調整した後、再度角度調整螺子5とナット
51とを締め付け固着し、刈払機Cに対する稲刈り枠1
の位置決め、固定工程を完了する。
【0034】実施例3の稲刈り枠1に設けられた図6に
示される固着環6は、操作柄杆C2に抱持枠本体11を
取着する際に、受け片部7に一体形成された角度調整螺
子5を巻き込み防止壁部4の環状受座43に穿設された
取着穴42に挿通し、ナット51を螺着して仮止めする
一方、操作柄杆C2に合わせ片部8を弾性嵌着し、受け
片部7と合わせ片部8との間に操作柄杆C2を挟み込む
ように、受け片部7下端片75の係合溝76に合わせ片
部8下端片85を係合させ、この係合部を支点として回
動する如く、合わせ片部8の上端片83を受け片部7の
上端片73に対峙させ、平行状に配置された挿通孔7
2,72,82,82の夫々に進退調整螺子9,9を挿
通し、これにナット91,91を螺着して仮止めする。
【0035】位置調整に際しては、仮止めされた角度調
整螺子5に螺着されたナット51を螺解して、回転刃C
1の上面と巻き込み防止壁部4の下縁部とを平行状に配
置させた後、再度角度調整螺子5およびナット51を緊
締し、さらに、進退調整螺子9,9に対するナット9
1,91の螺合を緩め、操作柄杆C2の軸方向への移動
調整の外、同軸回りの位置調節を行い、回転刃C1上面
および巻き込み防止壁部4の下縁部の間の隙間を最小限
に設定すると共に、回転刃C1の外周縁から保護枠部3
の内周縁部までの間の間隙を略一定になるように位置決
めした後、再度進退調整螺子9,9にナット91,91
を締め付け、固定する。
【0036】合わせ片部8は、その形状故に弾性素材を
選択することにより、操作柄杆C2に弾性嵌着されるも
のとなり、受け片部7から分解離脱された場合であって
も、操作柄杆C2に取着された状態を維持するので、不
用意な紛失を防止する外、煩わしい補助を不要とし、取
着、調整作業を容易にする。
【0037】
【効果】以上のとおりの構成からなるこの発明の刈払機
装着用稲刈り枠は、コンバイン等の収穫機械を利用する
際に、該収穫機械を乗り入れる部分となる稲や、同収穫
機械の旋回運行で田圃の四隅等に残されることとなる稲
を刈り取るのに最適な器具であって、小面積とはいえ、
手刈りでは面倒な上、効率も悪いそれら部分の稲の刈り
取りに際し、一般に広く利用されていて、稲作農家では
必ず所有している雑草用の刈払機を利用し、手軽に移動
しながらの機械刈りを可能とするものであり、人手不足
に悩む農家にあって、忙しい収穫期を効率的な稲刈り作
業で乗り切ることができるようにするという極めて大き
な特徴を有している。
【0038】しかも、この刈払機装着用稲刈り枠は、そ
の刈払機への挿着部分に、刈払機の操作柄杆への挿着位
置を、同操作柄杆の軸方向に調整する構造、および、回
転刃に対する取着角度の調整構造を備えていると共に、
操作柄杆の直径の違いにも適応可能な構造となっている
ことから、刈払機のメーカーや機種に拘らず組み合わせ
可能とするものとなっていて、極めて汎用性の高いもの
になっている外、全体の構造も比較的簡素で製造も容易
で安価な器具としての提供も可能となることから、どの
稲作農家においても採用することができるものになると
いう秀れた特徴を有している。
【0039】特に、図2に示される実施例1の刈払機装
着用稲刈り枠は、平板状に形成された受け片部7の操作
柄杆C2に対峙する部位に曲面形状を有する保持枠部7
1を備えていることから、合わせ片部8の上下端片8
3,85の各々を角度調整螺子5およびナット51と、
進退調整螺子9,9およびナット91,91とによって
締め付けられたときに、操作柄杆C2との接合面積を大
きく確保可能となるので、より強固且つ確実な緊締,固
着が実現できるものとなり、図5の実施例2に示される
刈払機装着用稲刈り枠では、固着環6の受け片部7に角
度調節用螺子5を一体形成することにより、受け片部7
のみを抱持枠本体11側に取着可能とし、受け片部7の
下端片75と、合わせ片部8の下端片85とを係合によ
り連結可能とした上、上端片73,83同士を二本の蝶
螺子からなる進退調整螺子9,9によって連結する如く
構成されたことから、一本当たりの緊締、弛緩に要する
力を軽減し、工具を使用せずとも締め付け、弛緩作業を
容易に行うことのできるものとなる上、刈払機Cへの着
脱を迅速に行うことのできるものとなって作業効率を高
めると共に、刈払機Cを本来の雑草の刈払に使用すると
き等には、稲刈り枠1を簡単に着脱できるという利便性
あるものとすることができる。
【0040】また、図6に示される実施例3の刈払機装
着用稲刈り枠は、その固着環6の合わせ片部8が操作柄
杆C2に弾性嵌着される形状となっていることから、進
退調整螺子9,9を螺解し、稲刈り枠1を刈払機Cから
取り外した場合であっても、該合わせ片部8が操作柄杆
C2に嵌着されたままとなるため、不用意な部品の紛失
を防止できる上、再度稲刈り枠1を取着する場合にも、
合わせ片部8を取着位置に保持する補助作業が不要なこ
とから、極めて組み立て作業が容易になり、さらに、角
度調整螺子5は、受け片部7に固着、一体化されたこと
により、螺子5の軸心が刈払機Cの操作柄杆C2の軸心
に交叉する如く略一致する配置となるので、偏心の無い
状態での調整が可能となり、調整作業は更に一段と容易
なものに改善され、より迅速且つ正確な取着、調整を可
能にするという特徴を備えたものとすることができる。
【0041】叙述の如く、この発明の刈払機装着用稲刈
り枠は、コンバイン等大面積を効率的に稲刈りする収穫
機械の影に隠れて見過ごされてきていた小面積部分の機
械刈りを、安価で取扱い性にも秀れた器具として、稲作
農家では必需品となっている刈払機に、そのまま取着、
利用して実施可能とすることから、稲刈り作業を極めて
効率的且つ経済的に実施可能とし、農家経営を安定させ
る上で大いに威力を発揮するものとなって、稲作農家を
はじめとする関係方面から高い評価が得られ、今後、広
く普及、利用されていくものと予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の刈払機装着用稲刈り枠を具現化した
幾つかの代表的な実施例を示すものである。
【図1】稲刈り枠の分解斜視図である。
【図2】同上稲刈り枠に取着された固着環の分解斜視図
である。
【図3】同上稲刈り枠の刈払機への装着状態を示すため
の分解斜視図である。
【図4】他の稲刈り枠の分解斜視図である。
【図5】同上稲刈り枠に取着された固着環の分解斜視図
である。
【図6】他の固着環の構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 稲刈り枠 11 同 抱持枠本体 2 受け枠部 3 保護枠部 31 同 開口部 4 巻き込み防止壁部 41 同 掬い上げ面部 42 同 取着孔 43 同 環状受座 5 角度調整螺子 51 同 ナット51 6 固着環 7 受け片部 71 同 保持枠部 72 同 挿通孔 73 同 上端片 74 同 取着孔 75 同 下端片 76 同 係合溝 8 合わせ片部 82 同 挿通孔 81 同 保持枠部 83 同 上端片 84 同 取着孔 85 同 下端片 9 進退調整螺子9 91 同 ナット C 刈払機 C1 同 回転刃 C2 同 操作柄杆 C3 同 駆動エンジン C4 同 肩掛けベルト C5 同 操作ハンドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 34/68 A01D 34/63

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作柄杆の基端側には駆動用エンジン
    が、同杆先端には先の駆動用エンジンを駆動源とする回
    転刃が夫々装着されると共に、中途部適所には操作ハン
    ドルおよび肩掛けベルトが取着されてなる刈払機に対
    し、その回転刃上部に組み合わせ、装着される稲刈り枠
    であって、回転刃によって刈り取られる所定量の稲をま
    とめて抱え持つよう枠組みされた抱持枠本体と、該抱持
    枠本体を刈払機の操作柄杆先端側に取着、固定する固着
    環とを備えており、該抱持枠本体は、回転刃の刈取り側
    のみを開口し、残る回転刃の外周を囲む円弧状に形成さ
    れた保護枠部と、その上部に延伸状且つ一体的に枠組み
    され、刈り取られた所定量の稲を抱え持つことができる
    樋状構造に形成された受け枠部とを備え、しかも、前記
    保護枠部には、その開口部分に平行し、下端縁が回転刃
    上面から小間隔を維持するようにした上、回転刃の回り
    込み側となる位置に刈り取り稲下端掬い上げ面部の形成
    された巻込み防止壁部が横断状に配設、一体化されてな
    るものとする一方、固着環は、巻き込み防止壁部側に位
    置する受け片部と、該受け片部に対し、操作柄杆を介し
    て相対状となる合わせ片部とからなるものとされ、受け
    片部および合わせ片部の双方あるいは何れか一方には、
    操作柄杆外周に被冠状となる締付環部が形成されると共
    に、受け片部の背面には、角度調整螺子の基部を固定、
    突設状とされ、該角度調整螺子を抱持枠本体巻き込み防
    止壁部に貫通し、ナットの緊締、弛緩によって固着環に
    対する抱持枠本体の固定もしくは傾き角度調整が可能と
    なるようにし、また、受け片部および合わせ片部の各下
    端は連結用係合部もしくはヒンジ部に形成されると共
    に、同各上端は、互いに平行状の上端片に形成された
    上、両者間を貫通する進退調整螺子と、これに螺着され
    るナットとの緊締、弛緩により、操作柄杆の先端側であ
    って、回転刃の軸受け部となる箇所を除いた位置への着
    脱自在な固定、および操作柄杆軸心方向への移動調整が
    可能となるようにしたことを特徴とする刈払機装着用稲
    刈り枠。
  2. 【請求項2】 進退調整螺子および/または角度調整螺
    子が、2本の蝶螺子からなるものとされ、受け片部およ
    び合わせ片部の各上端片に夫々の蝶螺子を平行状に貫通
    し、その先端部から夫々ナットを螺合し、緊締、弛緩す
    るようにした、請求項1記載の刈払機に装着される稲刈
    り用抱持枠。
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