JP3333098B2 - 畝成形方法及び畝成形装置 - Google Patents

畝成形方法及び畝成形装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畝成形方法及び畝
成形装置に係り、より具体的には一度の耕起作業と同時
に耕土を土盛状に成形する方法と装置に関し、特に、稲
作後において畑作を行うのに利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】稲作後、すなわち稲を収穫した後の圃場
を畑作に利用すれば圃場の効率化が期待できて農業経営
上有利である。しかし、稲作後の圃場には稲株、ワラ屑
等があり、特に、稲株を耕起して畝に混在させるとその
畝に苗を移植するとき稲株が移植障害となるだけでな
く、苗の活着及び成長に悪い影響を与え、特に、粘土質
圃場ではその傾向が顕著であった。
【0003】そこで従来では、ロータリ耕耘機を用いて
まず第1段として荒耕し作業を行い、第2段として砕土
耕耘を行い、その後、畝成形具をロータリ耕耘部の直後
に取付けるとともにロータリ耕耘部の爪はプラウ爪(畝
盛爪)に交換して都合3段階(3工程)で畝を造成して
畑作に利用していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の技術で
は例えば100メートルの畝を造成するのに、荒耕し作
業の走行速度は2km/hであって約3分、砕土耕耘の
走行速度は1.29km/hであって約4.6分、畝成
形速度は1.05km/hであって約5.7分かかり実
作業だけでも約13.3分を要し、これにプラウ爪への
交換時間、手間等を総合すると非常に煩雑なものであっ
た。
【0005】また、3工程で畝を造成するものであるこ
とから時間がかかりすぎることから、1日での作業がで
きないこともあるし、作業途中に雨に遭遇すれば作業中
断となって最初から作業を行うという無駄があった。更
に、重要な技術上の課題として、荒耕し作業では耕土は
大塊となり、稲株は細分化されないことから、次工程の
砕土耕耘を実施しても大塊耕土および稲株は多少は細か
くはなるものの爪による投てき作用を受けて団塊とな
り、これでは畝の土耕造は所謂荒目耕造となって移植作
業が困難となっていた。
【0006】そこで本発明は、ナタ爪の爪配列を工夫す
るとともに爪本数を増量し、しかも、爪軸の回転速度を
増速することによって走行速度を遅くしても耕耘・砕土
・畝成形が一挙に、すなわち、一工程で済み、総合作業
時間が従来よりも4割以上制約できながら、稲株を細分
化してワラ屑とともに畝に埋設し、もって、後続の移植
作業も軽快かつ容易に行い得るようにした方法及び装置
を提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、多数のナタ爪
17を有する爪軸15をこの軸心廻りに回転することで
走行しながら耕起作業をするロータリ耕耘部18を
え、走行速度を遅くしてかつ爪軸15の回転を増速して
の耕起作業をする爪軸増速回転手段214を備え、ロー
タリ耕耘部18の直後に、前部に集土部5Aを有する畝
成形具5を備えて耕幅より狭い畝D1を耕幅の略中央部
成形する畝成形方法であって、前述の目的を達成する
ために、次の技術的手段を講じている。
【0008】すなわち、本発明方法は、前記爪軸15の
ナタ爪17のうち、畝成形具5の左右外側方に位置する
左右両外端部の屈曲爪17A、17Bとそれより内側の
複数本のナタ爪17L、17Rとを有する左右両側部位
L3の爪で耕土を畝成形具5の左右幅内に移動し、畝成
形具5に対応する左右両側部位L3間は内向と外向が混
在した爪配列の多数本のナタ爪17で耕起し、ナタ爪1
7の総本数の増量と前記爪軸15の増速と低速走行と
で、稲株に対してナタ爪17で複数回の切削を付与し
て、荒起こし耕起及び砕土耕起を一度にし、その耕土を
前記集土部5Aを介して土盛状にした状態で畝成形具5
で締め上げて畝D1を耕起直後に成形することを特徴と
するものであり、このような構成を採用したことによ
り、耕耘・砕土・畝成形を一工程で実施でき、天候に左
右されることもないし、稲株は細分化できて畝の土耕造
は適度に細分化されて移植作業を直ちに実施できるに至
ったのである。
【0009】因みに本発明者の実験によれば走行速度を
0.74km/hとすることにより100メートル当り
での作業時間は約8.1分となって、従来例よりも4割
程度の時間を制約できるに至ったのである。また、爪軸
への爪交換作業も必要でないのに加えて畝成形具の後付
け作業も必要でないことから、耕起・砕土・畝成形を一
挙にできることもあって、作業者の労働も軽減できて農
業経営上においても有用となる。
【0010】更に、本発明において、前記走行速度を遅
くかつ爪軸15の回転を増速しての耕起作業は、稲株に
対して複数回の切削を付与するものであることによっ
て、耕土および稲株の細分化が確実となったのであり、
細分化された稲株はワラ屑とともに畝に埋設され、移植
後においては肥料として有効に利用できることになる。
また、本発明は、多数のナタ爪17を有する爪軸15を
この軸心廻りに回転することで走行しながら耕起作業を
するロータリ耕耘部18を備え、走行速度を遅くかつ爪
軸15の回転を増速しての耕起作業をする爪軸増速回転
手段214を備え、ロータリ耕耘部18の直後に、前部
に集土部5Aを有する畝成形具5を備えて耕幅より狭い
畝D1を耕幅の略中央部に成形する畝成形装置であっ
、前述の目的を達成するために、次の技術的手段を講
じている。
【0011】すなわち、本発明装置は、前記爪軸15の
ナタ爪17のうち、畝成形具5の左右外側方に位置する
左右両外端部の屈曲爪17A、17Bとそれより内側の
複数本のナタ爪17L、17Rとで耕土を畝成形具5の
左右幅内に移動する内向爪配列の左右両側部位L3を形
成し、この左右両側部位L3間にナタ爪17を内向と外
向とに混在した爪配列の中央部位L4を形成しているこ
とを特徴とするから、例えば、サイドドライブ形ロータ
リ耕耘機2においては、側部伝動ケース14中の巻掛伝
動体114を交換するだけでよく、その交換手間も爪交
換時間よりも手間も含めて軽快にできる。
【0012】なお、上述において、ロータリ耕耘機2と
は、歩行形耕耘機、トラクタに装着形の耕耘機のいずれ
であっても良く、ロータリ耕耘部18の直前に施肥器4
0をアタッチメントとして装備することによって、耕起
作業によって肥料を畝D1に分散混合し、畝成形具5に
後続する移植機41によって、耕耘・砕土・成形・移植
を一挙に実施する上で有益となる。
【0013】この場合、畝成形具5にはマルチシートの
繰出し手段を備えることにより畝D1にシートを被せて
移植することも可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基いて説明する。図1〜3において、1は畝成形装置
で、トラクタTの後部にリンク機構R、本例では三点リ
ンクを介して昇降自在に装着されるロータリ耕耘機2
に、畝成形具5を装着して構成されている。
【0015】前記ロータリ耕耘機2の機枠3は、中央の
ギヤケース11から左右にサポートアーム12を突設
し、一方のサポートアーム12の外端にサイドフレーム
13を固定し、他方のサポートアーム12の外端に伝動
ケース14を固定して、正背面視において略門形に構成
されている。サイドフレーム13と伝動ケース14との
下部間には爪軸15が回転自在に支持され、この爪軸1
5上に爪取付ブラケット16を介して多数本のナタ爪1
7が取り付けられ、これによってロータリ耕耘部18が
構成されている。
【0016】ナタ爪17は、刃身部117に弯曲した刃
縁217を形成して草等の絡みを普通爪より少なくして
いるとともに刃身部117の先端は反転部317とされ
ている。すなわち、図1の矢示A方向(ダウンカット)
に爪軸15を回転駆動することで刃縁217で稲株E、
ワラ屑等を有する圃場Dを縦切り耕起して耕土は反転部
317で後方へ投てきするものである。
【0017】すなわち、本発明では、前記爪軸15のナ
タ爪17のうち、左右両側部位のナタ爪17L,17R
はその反転部317L,317Rが耕土を畝成形具5の
中央部に移動する内向爪配列とし、左右両側部位間のナ
タ爪17はその反転部317が内向と外向が混在した爪
配列とし、走行速度を遅くかつ爪軸15の回転を増速し
ての耕起作業をし、その耕土を畝成形具5の前部におけ
る集土部5Aを介して土盛状にした状態で畝成形具5で
締め上げて畝D1を耕起直後に成形するものである。
【0018】具体的には、例えば700〜900mmの
畝幅L1で高さHが300mm、肩幅L2が150mm
の畝D1を造成するには、ロータリ耕耘部18の耕耘幅
は全幅が1500mmでそのうち左右両側部位L3はそ
れぞれ250mmとされ、中央部位L4は1000mm
とされ、左右部位L3のそれぞれにナタ爪17L,17
Rが約8本装備され、全爪数は通常36本のところを例
えば48本に増量しているのであり、これによって、耕
起機会を増やすとともに、ナタ爪17による飛行土の砕
土機会を増やしているのである。
【0019】なお、ロータリ耕耘機2がサイドドライブ
形であるときには、爪軸15の両端を軸受具15A,1
5Bで回転自在に支架していることから、軸受具15
A,15Bの相当部位での耕耘は、屈曲爪17A,17
Bとすることで防止している。更に、伝動ケース14内
には駆動スプロケット14Aと従動スプロケット14B
に亘ってチェーン14Cを巻掛けることにより巻掛伝動
体114が内蔵されているが、スプロケット14Aの歯
数を通常11個のところを本例では12個とし、一方、
スプロケット14Bの歯数が通常14個のところ本例で
は13個とすることにより、爪軸15の回転速度を1〜
2割程度増速しており、ここに、爪軸増速回転手段21
4を構成しており、この手段214は、伝動ケース14
のカバーを取外してスプロケットを交換することで交換
自在である。
【0020】19は耕耘部18を覆うべく機枠3に取り
付けられたカバー装置で、耕耘部18の上方を覆う主カ
バー19A、主カバー19Aの後部に枢支連結されてい
て耕耘部18の後方を覆う後部カバー19B、耕耘部1
8の側方を覆う側部カバー19C、耕耘部18の後側方
を覆う後側部カバー19D等を有しており、前記後部カ
バー19Bは後下部が畝成形具5に載置されており、こ
のカバー装置19に耕土が衝突することによっても砕土
作用を行う。
【0021】前記左右各サポートアーム12の中途部に
は、前後に突出した取り付けブラケット21が固定さ
れ、この取り付けブラケット21の前部にはロアーリン
ク連結ピン22が設けられ、後部には支持部材8が上下
揺動可能に枢支連結されている。左右各支持部材8は側
面視くの字形状の帯板で形成されており、前後方向中途
部が横部材で互いに連結されることもあり、左右一対の
後端間にツールバー23が連結されている。
【0022】このツールバー23の左右両端にガード部
材7としてのゲージ輪が取り付けられている。ゲージ輪
は輪体7Aと支柱7Bとを有し、輪体7Aはサイドフレ
ーム13及び伝動ケース14の略軌道上を転動するよう
に配置されるが、支柱7Bはツールバー23に対して位
置調整可能にしておくことが好ましい。ツールバー23
又は支持部材8とギヤケース11上に固定のトップマス
ト24との間には、ツールバー23の高さ、すなわち、
耕深調整をするための高さ調整手段25が設けられてい
る。
【0023】左右各サポートアーム12の中途部の取り
付けブラケット21より外側部に枢支具27が固定さ
れ、この左右枢支具27には左右一対の平行リンク4の
前部が枢支ピン28を介して連結され、平行リンク4は
サポートアーム12から若干後下向きに傾斜して配置さ
れている。左右各平行リンク4は大小2本の六角パイプ
をテレスコピック状に嵌合し、伸縮長さ調整自在になっ
ており、長さ調整をした後に長さ決めピン29で固定す
る。この平行リンク4の後部は嵌合体30にピン連結さ
れており、この嵌合体30は四角パイプ製の中間支持バ
ー31に相対位置調整可能に嵌合固定されている。
【0024】前記中間支持バー31から後下向きに連結
体32を突出し、その後端に後支持バー33が取り付け
られ、この後支持バー33に畝成形具5が取り付けられ
ていて、ロータリ耕耘部18の直後に備えられる。前記
連結体32は、中間支持バー31と後支持バー33とに
固着の板材をボルト連結して形成しており、一方の板材
にはボルト挿通用の円弧孔32Aが形成されていて、屈
曲可能にされている。
【0025】前記畝成形具5はこの前部に左右方向に張
出た案内板5B,5Cを介して耕土を中央に移動する集
土部5Aを備え、土盛された耕土の左右側面を成形する
左右側板35と、畝の上面を成形する中央の上板36と
を有して畝D1を締め上げ成形するものであり、それぞ
れは支持棒を介して後支持バー33に左右位置調整自在
にかつ上下位置調整自在に取り付けられており、ロータ
リ耕耘機2の耕幅より狭い畝を形成するように設定さ
れ、また、成形する畝の幅及び高さを調整できるように
なっている。
【0026】特に、上板36の支持棒36Aは、緩衝用
バネ36Bと弾下用バネ36Cを有して土盛りされた耕
土の頂面を適度に押付けて締め上げており、後部カバー
19Bは、ロータリ耕耘部18からの飛行耕土が外方に
逃げるのを防止しつつ砕土して集土部5Aに落下するよ
うにされている。前記左右枢支具27の少なくとも一方
には、機枠3に対する平行リンク4の角度を固定するた
めに保持手段6を設けている。この保持手段6は保持ピ
ン37を枢支具27に形成した孔38と平行リンク4と
に貫通するように構成され、孔38は平行リンク4を左
右に揺動した位置に位置決めすべく形成されているとと
もに平行リンク4を中央位置で位置決めする孔を形成し
て本図示例ではロータリ耕耘部18の直後で畝成形具5
をオフセットすることなく中央に位置決めして耕耘・砕
土・成形が一挙に可能とされている。
【0027】畝成形装置1をトラクタTに装着したロー
タリ耕耘機2に、平行リンク4を揺動して畝成形具5を
左右一方にオフセット(変位)させ、ゲージ輪7を接地
させて、例えば水田後の圃場を畑に耕すために、耕耘し
ながら平畝、高畝又は平高畝等を形成していく場合に
は、トラクタTが畦際に達したとき、畝成形装置1を持
ち上げながら旋回し、その際に、保持手段6を一旦解除
して、左右一対の平行リンク4を逆方向に揺動して変位
させ、畝成形具5の左右位置を変更して再び保持手段6
を作用させ、そして、既に形成した畝に隣接するよう
に、次のロータリ耕耘機2の耕幅より狭い畝を形成する
ことができ、この場合の狭畝は耕幅の半分から4分の3
程度であり、隣接畝を形成するときには、先の畝を形成
したときに耕耘しながらも畝とならなかった部分を耕耘
するので、2度耕耘される部分が生じ、稲作後の残株が
多い圃場では、その残株を粉砕(切削)しながら畝成形
ができる。
【0028】トラクタTが枕地で旋回するとき、畝形成
具5をオフセットしたとき、オフセットせずにタンデム
に備えたいずれの場合においても畝成形具5が畦に衝突
しそうになっても、それより外側方でかつ前後方向でオ
ーバラップしたガード部材(ゲージ輪)7が位置するの
で、畝成形具5が畦に直接衝突するということが防止さ
れる。
【0029】支持部材8の中途部は山形状に屈曲形成さ
れて平行リンク4から上に離れているため、平行リンク
4を揺動しても、平行リンク4や中間支持バー31が支
持部材8と干渉するのが回避される。上記において、ト
ラクタTの走行速度、ロータリ耕耘機2による遅速走行
しながらの耕起作業は、ナタ爪17が稲株Eに対して複
数回、例えば4〜5回程度の切削を付与するものとさ
れ、増速手段214はこのように設定され、稲株Eを細
分化して畝D1に埋設するのであり、圃場にワラ屑があ
るときにはこれも畝D1に埋設する。
【0030】図3を参照すると、トラクタTの前部又は
後部のいずれか一方でかつロータリ耕耘部18より前方
に施肥器40が装着されており、この施肥器40から繰
り出された(投下された)肥料(薬、土壌改良剤、液体
をも含む)をロータリ耕耘部18によって拡散させ、畝
成形具5の直後に、野菜移植機41を後続装備すること
によって、耕起・砕土・成形・移植の作業を一挙(一工
程)にできる。
【0031】なお、図3において41Aは植付カップを
示し、畝D1に上下動作で苗Bを移植する。また、施肥
器40はトラクタTの前部に装備する方が、例えば枕地
での旋回とか路上走行中においてロータリ耕耘機2等を
持上げることから、前後重量バランスの点で有利とな
る。なお、本発明は前記実施の形態に限定されるもので
はなく、種々変形することができる。例えば、支持部材
8の後部に支柱7Bのみを設けて、又は畝成形具5の左
右外側方を覆う板材を設けてガード部材7としてもよ
く、平行リンク4を揺動する駆動機構は他の構成でもよ
い。
【0032】また、ロータリ耕耘機2は歩行形であって
もよくロータリ耕耘部18の駆動方式は、センタードラ
イブであっても良いし、畝成形具5にマルチフィルムの
繰出し手段を設けることができ、移植機41はキャベ
ツ、レタス等の野菜の移植の他、苗に代えて種子を条播
き、バラ播きするものでも良い。更に、畝成形具5とゲ
ージ輪7はこれを独立させて畝D1の高さ調整を容易と
しているが、これらは独立させなくとも良い。
【0033】また、畝成形具5の集土部5Aはロータリ
耕耘部18の回転軌跡に沿う円弧形(図1参照)として
耕耘部18に近づけ、前後長をできるだけ短くし、後部
カバー19Bにて耕土の外方逃げを防止しているが、耕
耘部18より後方に離れて畝成形具5を備えても良い。
また、トラクタTによる走行速度は遅速(0.74km
/h)とされているが、これは走行用ミッションにて遅
速操作する等その遅速手段は任意であり、圃場の土質に
応じて(粘土質では遅く、砂質土ではやや早く)の適正
な速度で行うことが有利である。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、稲収
穫後の圃場を畑作として利用して畝成形するにあたっ
て、耕起・砕土・成形を一挙に行うことによって、従来
3工程で行っていた種々の不具合を解消できる。また、
成形に引続いて移植、種まきを並行して行い得るし、農
業経営上有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す断面側面図である。
【図2】同背面展開説明図である。
【図3】施肥・耕起・砕土・成形・移植を同時並行して
実施するときの全体側面図である。
【符号の説明】
1 畝成形装置 2 ロータリ耕耘機 5 畝成形具 15 爪軸 17 ナタ爪 18 ロータリ耕耘部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五軒矢 孝 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 吉田 透 茨城県稲敷郡新利根大字中山字大久保 1307 筑波工業株式会社内 (72)発明者 鋤柄 忠良 愛知県岡崎市矢作町字西林寺38番地 鋤 柄農機株式会社内 審査官 宮崎 恭 (56)参考文献 特開 平8−172803(JP,A) 実開 昭55−65901(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01B 13/02 A01B 33/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のナタ爪(17)を有する爪軸(1
    5)をこの軸心廻りに回転することで走行しながら耕起
    作業をするロータリ耕耘部(18)を備え、走行速度を
    遅くしてかつ爪軸(15)の回転を増速しての耕起作業
    をする爪軸増速回転手段(214)を備え、ロータリ耕
    耘部(18)の直後に、前部に集土部(5A)を有する
    畝成形具(5)を備えて耕幅より狭い畝(D1)を耕幅
    の略中央部に成形する畝成形方法であって、 前記爪軸(15)のナタ爪(17)のうち、畝成形具
    (5)の左右外側方に位置する左右両外端部の屈曲爪
    (17A)(17B)とそれより内側の複数本のナタ爪
    (17L)(17R)とを有する左右両側部位(L3)
    の爪で耕土を畝成形具(5)の左右幅内に移動し、畝成
    形具(5)に対応する左右両側部位(L3)間は内向と
    外向が混在した爪配列の多数本のナタ爪(17)で耕起
    し、ナタ爪(17)の総本数の増量と前記爪軸(15)
    の増速と低速走行とで、稲株に対してナタ爪(17)で
    複数回の切削を付与して、荒起こし耕起及び砕土耕起を
    一度にし、その耕土を前記集土部(5A)を介して土盛
    状にした状態で畝成形具(5)で締め上げて畝(D1)
    を耕起直後に成形することを特徴とする畝成形方法。
  2. 【請求項2】 多数のナタ爪(17)を有する爪軸(1
    5)をこの軸心廻りに回転することで走行しながら耕起
    作業をするロータリ耕耘部(18)を備え、走行速度を
    遅くかつ爪軸(15)の回転を増速しての耕起作業をす
    る爪軸増速回転手段(214)を備え、ロータリ耕耘部
    (18)の直後に、前部に集土部(5A)を有する畝成
    形具(5)を備えて耕幅より狭い畝(D1)を耕幅の略
    中央部に成形する畝成形装置であって、 前記爪軸(15)のナタ爪(17)のうち、畝成形具
    (5)の左右外側方に位置する左右両外端部の屈曲爪
    (17A)(17B)とそれより内側の複数本のナタ爪
    (17L)(17R)とで耕土を畝成形具(5)の左右
    幅内に移動する内向爪配列の左右両側部位(L3)を形
    成し、この左右両側部位(L3)間にナタ爪(17)を
    内向と外向とに混在した爪配列の中央部位(L4)を形
    成していることを特徴とする畝成形装置。
JP25663496A 1996-09-27 1996-09-27 畝成形方法及び畝成形装置 Expired - Fee Related JP3333098B2 (ja)

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