JP3331864B2 - 通信システム解明方法および通信システム解明装置 - Google Patents

通信システム解明方法および通信システム解明装置

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JP3331864B2
JP3331864B2 JP13200196A JP13200196A JP3331864B2 JP 3331864 B2 JP3331864 B2 JP 3331864B2 JP 13200196 A JP13200196 A JP 13200196A JP 13200196 A JP13200196 A JP 13200196A JP 3331864 B2 JP3331864 B2 JP 3331864B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】無線通信を行う複数の通信所
から送信される通信波を探知することにより上記複数の
通信所から構成される通信システムの網構成や主従関係
等を解明する通信システム解明方法および装置に関する
ものであり、例えば自衛隊や電波管理局等で利用され
る。
【0002】
【従来の技術】図18は、従来の通信システム解明装置
を示すものであり、図において、1は、多数の標定点か
ら送信地点を特定する送信地点特定処理部であり、13
は、通信波を探知し、電波の内容を傍受する聴音受信部
である。
【0003】次に、動作について説明する。送信地点特
定処理部1は、無線信号を探知することにより無線信号
を発生している複数の通信所の情報を標定情報として収
集する。この標定情報としては、使用周波数、占有周波
数帯域、受信電力等の電気的諸元と、探知時刻と、電波
発射元となる通信所の方位と、これらの情報に基づき決
定される通信所の位置等がある。この標定情報のうち通
信所の位置情報は、同一の通信所からの無線信号を探知
した場合であっても探知装置70の精度によりずれが生
じている。したがって、このずれが所定の基準値内に収
まっている複数の標定情報については、同一の通信所か
らの情報であるとして、複数の標定情報の平均値をと
り、その位置の平均値を送信地点と特定する。
【0004】また、聴音受信部13は、探知した無線信
号を傍受し、傍受した無線信号の内容を分析することに
より通信内容を出力する。従来においては、送信地点特
定処理部1によって特定された送信地点と、聴音受信部
13によって傍受した通信内容とから、人間判断によっ
てどの位置の送信地点に属する通信所とどの位置の送信
地点に属する通信所が通信を行っているかを判断する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の通信システム解
明装置は、以上のように構成されているので、送信内容
を分析しなければ通信系が解明できなかった。また、送
信内容の分析は情報が膨大なため一部の通信(例えば、
同一周波数を用いる通信)しか通信網の解明を行うこと
ができなかった。従って送信と受信で異なる周波数を使
用する異波通信を行う通信系やデジタル通信を行う通信
系の場合には、通信内容の分析が困難であるため、通信
網を解明できない等の問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、異波通信を行う通信系やデジタ
ル通信を行う通信系についても通信網の解明を行うこと
を目的とする。また、通信内容を分析することなく、送
信地点相互間の主従関係を解明することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明における通信シ
ステム解明方法は、複数の通信所相互間で送信される信
号を探知する探知ステップと、上記探知ステップにおけ
る探知結果から上記複数の通信所の通信履歴を抽出する
通信履歴抽出ステップと、上記通信履歴抽出ステップに
おいて抽出した複数の通信所の通信履歴相互の相関関係
を導出する相関関係導出ステップと、上記相関関係導出
ステップにおいて導出された相関関係に基づき、所定通
信所の通信相手としての通信所を特定する通信相手特定
ステップとを有するものである。
【0008】また、上記通信相手特定ステップにおける
特定結果に基づき、上記所定通信所に関する通信相手数
を算出する通信相手数算出ステップと、上記通信相手数
算出ステップにおいて算出された通信相手数に応じ、上
記複数の通信所相互間の主従関係を特定する主従関係特
定ステップと、上記主従関係特定ステップにおける主従
関係の特定結果を出力する出力ステップとを有するもの
である。
【0009】さらに、上記主従関係特定ステップは、上
記通信相手数算出ステップにおいて算出された複数の通
信所の通信相手数を比較し、上記比較される複数の通信
所の内、通信相手数が大きい通信所を主通信所と特定
し、通信相手数が小さい通信所を従通信所と特定するも
のである。
【0010】さらにまた、上記探知ステップにおける探
知結果から上記複数の通信所において使用される通信機
材の特性を抽出する機材特性抽出ステップと、上記機材
特性抽出ステップにおいて抽出された通信機材の特性を
基に上記複数の通信所に設けられた通信機材を特定する
通信機材特定ステップとを有し、上記主従関係特定ステ
ップは、上記通信機材特定ステップにおいて特定された
通信機材から、上記複数の通信所相互間の主従関係を特
定するものである。
【0011】さらにまた、上記通信履歴抽出ステップに
おいて抽出された通信履歴を基に、所定通信所が通信を
終了してから通信相手としての通信所が通信を開始する
までの期間である通信応答時間間隔を算出する通信応答
時間間隔算出ステップとを有し、上記主従関係特定ステ
ップは、上記通信応答時間間隔算出ステップにおいて算
出された通信応答時間間隔から、上記複数の通信所相互
間の主従関係を特定するものである。
【0012】さらに、上記通信履歴抽出ステップにおい
て抽出した上記複数の通信所の通信履歴から、上記主従
関係特定ステップにおいて通信網に属さない単独の送信
地点として特定された通信所の通信履歴を削除する通信
履歴削除ステップを有し、上記通信履歴削除ステップに
よる削除後の通信履歴に基づき、上記通信相手数算出ス
テップと、上記主従関係特定ステップとを実行するもの
である。
【0013】この発明における通信システム解明方法
は、第1の時刻において、通信所とその通信相手との間
で送信させる信号を探知する第1探知ステップと、上記
第1の時刻よりも後の第2の時刻において、通信所とそ
の通信相手としての通信所との間で送信される信号を探
知する第2探知ステップと、上記第1探知ステップにお
ける探知結果から上記第1の時刻における通信所の位置
を特定し、上記第2探知ステップにおける探知結果から
上記第2の時刻における通信所の位置を特定する位置特
定ステップと、上記位置特定ステップにおいて特定され
た、上記第1の時刻における通信所の位置と、上記第2
の時刻における通信所の位置との距離を算出する距離算
出ステップと、上記距離算出ステップにおいて算出され
た距離と、基準値とを比較する比較ステップと、上記通
信所とその通信相手との主従関係が上記第1の時刻およ
び上記第2の時刻において同一か否かを判別する主従関
係判別ステップと、上記比較ステップにおける比較結果
および上記主従関係判別ステップで判別した主従関係が
同一か否かに基づき、上記第1の時刻における通信所と
上記第2の時刻における通信所とが同一の通信所である
か否かを判別する通信所判別ステップとを有するもので
ある。
【0014】また、上記比較ステップにおける基準値
は、上記第1の時刻から上記第2の時刻までの間に上記
通信所が移動可能な距離であり、上記判別ステップは、
上記距離算出ステップにおいて算出された距離が、上記
移動可能な距離よりも小さい場合に、上記第1の時刻に
おける通信所と上記第2の時刻における通信所とが同一
の通信所であると判別するものである。
【0015】この発明における通信システム解明装置
は、複数の通信所相互間で送信される信号を探知する探
知手段と、上記探知手段における探知結果から上記複数
の通信所の通信履歴を抽出する通信履歴抽出手段と、上
記通信履歴抽出手段において抽出した上記複数の通信所
の通信履歴相互の相関関係を導出する相関関係導出手段
と、上記相関関係導出手段において導出した相関関係に
基づき、所定通信所の通信相手としての通信所を特定す
る通信相手特定手段とを有するものである。
【0016】また、上記通信相手特定手段の特定結果に
基づき、上記所定通信所に関する通信相手数を算出する
通信相手数算出手段と、上記通信相手数算出手段におい
て算出された通信相手数に応じ、上記複数の通信所相互
間の主従関係を特定する主従関係特定手段と、上記主従
関係特定手段における主従関係の特定結果を出力する出
力手段とを有するものである。
【0017】さらに、第1の時刻において、通信所とそ
の通信相手との間で送信される信号を探知する第1探知
手段と、上記第1の時刻よりも後の第2の時刻におい
て、通信所とその通信相手との間で送信される信号を探
知する第2探知手段と、上記第1探知手段における探知
結果から上記第1の時刻における通信所の位置を特定
し、上記第2探知手段における探知結果から上記第2の
時刻における通信所の位置を特定する位置特定手段と、
上記位置特定手段において特定された、上記第1の時刻
における通信所の位置と、上記第2の時刻における通信
所の位置との距離を算出する距離算出手段と、上記距離
算出手段において算出された距離と、基準値とを比較す
る比較手段と、上記通信所とその通信相手との主従関係
が上記第1の時刻および上記第2の時刻において同一か
否かを判別する主従関係判別手段と、上記比較手段にお
ける比較結果および上記主従関係判別手段で判別した主
従関係が同一か否かに基づき、上記第1の時刻における
通信所と上記第2の時刻における通信所とが同一である
か否かを判別する通信所判別手段とを有するものであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この実施の形態における通信システム解
明装置は、複数の送信所の通信履歴から送信所相互間の
主従関係をみつけだすことにより通信網を解明するもの
であり、以下図1〜8に基づいて説明する。図1におい
て、1は複数の標定点から送信地点を特定する送信地点
特定処理部である。ここで、標定点とは無線信号を探知
することにより得られた標定情報の内、位置データによ
って特定される位置であり、送信地点とは、複数の標定
点の内、その位置データのずれが基準値内に収まってい
る標定点を平均したものである。
【0019】2は、送信地点特定処理部1の出力側に設
けられた相関関係解明処理部であり、相関関係解明処理
部2は各送信地点の通信履歴を抽出し、送信地点の通信
相手を特定する。3は、相関関係解明処理部2の出力側
に設けられた通信主従関係解明処理部であり、通信主従
関係解明処理部3は各送信地点の通信相手数を算出し、
主従関係を解明する。通信相手数については、後述す
る。
【0020】4は、通信主従関係解明処理部3の出力側
に設けられた通信網解明処理部であり、通信網解明処理
部4は複数の主送信地点について更に主従関係を解明
し、全ての送信地点の主従関係(階層関係)を解明す
る。
【0021】相関関係解明処理部2の内部構成を図2に
基づいてさらに詳細に説明する。図2において、2は上
述の相関関係解明処理部であり、次の処理部20〜23
により構成されている。20は、各送信地点相互間の通
信の履歴として探知時刻、通信時間等を各送信地点毎に
抽出する通信履歴抽出処理部である。21は、各送信地
点相互間の通信の履歴である探知時刻、通信時間等を監
視する時刻監視処理部であり、上記通信履歴抽出処理部
20の出力側に設けられている。22は、各送信地点相
互間の相関を監視する相関関係導出処理部であり、上記
時刻監視処理21の出力側に設けられている。23は、
各送信地点の通信相手となる送信地点を特定する通信相
手特定処理部であり、上記相関関係導出処理部22の出
力側に設けられている。
【0022】通信主従関係解明処理部3の内部構成をさ
らに詳細に説明する。図3において、3は上述の通信主
従関係解明処理部であり、次の処理部30、31から構
成されている。30は、各送信地点の通信相手数を算出
する通信相手数算出処理部である。31は、各主送信地
点の通信相手数から送信地点相互間の主従関係を求める
主従関係特定処理部であり、上記通信相手数算出処理部
30の出力側に設けられる。
【0023】通信網解明処理部4の内部構成をさらに詳
細に説明する。図4において、4は上述の通信網解明処
理部であり、次の処理部40〜44から構成されてい
る。40は、主送信地点と判定された送信地点の通信履
歴データを抽出する主送信地点のデータ抽出部である。
【0024】41は、主送信地点のデータ抽出部40に
より抽出された各主送信地点同士の相関関係を導き出す
主送信地点同士の相関関係導出部であり、上記主送信地
点のデータ抽出部40の出力側に設けられている。42
は、各主送信地点の通信相手数を算出する通信相手数算
出部であり、上記主送信地点同士の相関関係導出部41
の出力側に設けられている。
【0025】43は、通信網の解明部であり、上記通信
相手数算出部42の出力側に設けられている。44は、
通信網の解明結果を表示する出力表示部であり、通信網
の解明部43の出力側に設けられている。
【0026】次に、この実施の形態における通信システ
ム解明装置の動作について図5〜8に基づいて説明す
る。まず、送信地点特定処理部1の動作について説明す
る。送信地点特定処理部1には、探知装置70によって
無線信号を探知することで得られる複数の標定情報が入
力される。標定情報としては、使用周波数、探知時刻、
通信時間、位置等の情報が含まれる。これら標定情報に
は、探知装置70の精度等を原因とするずれが生じてい
るため、送信地点特定処理部1は、このずれが基準値内
に収まっている標定点の平均値を送信地点として特定す
る(S1)。そして、送信地点特定処理部1は、S1に
おいて特定した送信地点と、その標定情報(探知時間、
通信時間等)を相関関係解明処理部2に対して出力す
る。
【0027】図5は、相関関係解明処理部2の動作フロ
ーを示す。まず、通信履歴抽出処理部20は、送信地点
毎の通信履歴抽出処理(S2)を行う。具体的には、通
信履歴抽出処理部20は、送信地点特定処理部1による
送信地点特定処理(S1)によって得られた特定結果を
受け、通信波を探知することによって得られた探知時
刻、通信時間等の通信履歴を各送信地点ごとに抽出す
る。このようにして抽出された情報を、各送信地点毎の
属性データとする。図5(a)に、各送信地点の属性デ
ータを示す。図5(a)中に「入感有」とあるのは、探
知装置70への電波の入感を意味し、この入感により標
定情報として使用周波数、探知時刻、通信時間、位置等
の情報が蓄積される。
【0028】次に時刻監視処理部21は、出現時刻監視
処理(S3)を行う。具体的には、時刻監視処理部21
は、後述の相関関係を特定するための要素となるデータ
を抽出する。相関関係を特定するための要素となるデー
タとしては、各送信地点毎の探知時刻の分布、通信時間
の分布等がある。
【0029】そして、相関関係導出処理部22は、時刻
監視処理部21によって抽出したデータから送信地点相
互間の相関関係を特定する相関関係導出処理(S4)を
行う。具体的には、相関関係導出処理部22は、時刻監
視処理部21によって抽出した探知時刻、通信時間が同
じ傾向にある送信地点同士を選び出し、これら送信地点
同士を相関有りと特定する。
【0030】ここで探知時刻、通信時間が同じ傾向にあ
るとは、例えば、ある送信地点における通信が終わる
と、別の送信地点が通信を始める場合等をいい、この場
合に両送信地点間に相関があると特定する。相関ありの
特定には、あるしきい値を設定しておき、ある送信地点
における通信の終了から別の送信地点における通信の開
始までの時間があるしきい値以内にある場合に、相関あ
りとする。図5(c)に相関ありの場合を示す。図5
(c)においては、相関がある場合を点線で囲ってい
る。この相関関係の特定は、送信地点の通信すべてにつ
いて行う。
【0031】相関関係導出処理(S4)によって相関有
りと特定されることにより、通信相手特定処理部23は
送信地点の通信相手を特定する(S5)。このように、
送信地点の通信相手が特定されることにより、通信系の
解明が行われる。
【0032】図6は、通信主従関係解明処理部3の動作
フローを示す。図6における各処理の内、通信相手数算
出処理(S6)は、図3記載の通信相手数算出処理部3
0によって行われ、主従関係特定処理(S7)は、図3
記載の主従関係特定処理部31によって行われる。ま
ず、通信相手数算出処理部30は、通信相手特定処理部
23によって特定された特定結果を受け、各送信地点毎
の通信相手数を算出する通信相手数算出処理(S6)を
行う。この「通信相手数」とは、ある送信地点の通信相
手となる送信地点の数を示す値である。
【0033】図6(a)(b)を用い、通信相手数算出
処理部30による通信相手数の算出処理(S6)の一例
を具体的に説明する。例えば、各送信地点の相関関係が
図6(a)に示すように特定されたとすると、送信地点
1と送信地点2とは2つの相関関係があるが、通信相手
が同一であるため、この場合の通信相手数は「1」とし
て算出する。したがって、送信地点1の通信相手数は
「1」となる。また、送信地点2は、さらに送信地点3
とも相関関係を有するため、送信地点2の通信相手数の
合計は、「2」となる。一方、送信地点1および送信地
点3の通信相手数は、「1」となる。したがって、各送
信地点の通信相手数は、図6(b)に示すような結果と
なる。
【0034】次に、主従関係特定処理部31は、送信地
点相互間の主従関係を解明することにより、各送信地点
が主送信地点であるか、従送信地点であるかを特定する
主従関係特定処理(S7)を行う。ここで、主送信地点
とは、他の通信地点に対して主に命令を行う送信地点で
あり、従送信地点とは、主に命令を受ける送信地点をい
う。主従関係特定処理部31は、主送信地点は複数の送
信相手をもち、従送信地点は、送信相手が少ないという
特性を用いて、主従関係を特定する。
【0035】具体的には、通信相手数算出処理(S6)
によって算出された各送信地点の通信相手数の内、通信
相手数が「1」の送信地点を探し、この送信地点を従送
信地点と特定する。また、通信相手数が「2」以上の送
信地点については、主送信地点と特定する。
【0036】この主従関係の特定結果の一例を図6
(c)に示す。図6(c)においては、送信地点2の通
信相手数が「2」であり、送信地点1及び送信地点3の
通信相手数が「1」であるため、送信地点2が主送信地
点となり、送信地点1および送信地点3が従送信地点と
なる。
【0037】図7は通信網解明処理部4の動作フローを
示す。主送信地点のデータ抽出部40は、通信主従関係
解明処理部3で抽出した通信履歴データの内、従送信地
点に属する通信所の通信履歴データを削除し、主送信地
点のデータを抽出する(S8)。S8によって抽出され
たデータが、主送信地点同士の通信履歴データである。
図7(a)に、データ抽出処理(S8)の処理の概要を
示す。図7(a)において、「○」で示したものが従送
信地点であり、「●」で示したものが主送信地点であ
る。S8においては、従送信地点である「○」の通信履
歴データを削除し、主送信地点である「●」の通信履歴
データのみを抽出する。
【0038】主送信地点同士の相関関係導出部41は、
主送信地点のデータ抽出部40の主送信地点のデータ抽
出処理(S8)によって抽出された主送信地点同士の通
信履歴データから主送信地点同士の相関関係導出処理
(S9)を行う。主送信地点同士の相関関係導出処理S
9としては、上述の相関関係導出処理(S4)と同様の
処理を行うことにより、主送信地点間の相関関係を特定
する。
【0039】次に、通信相手数算出部42は、主送信地
点同士の相関関係導出処理(S9)によって特定された
相関関係から通信相手数を算出する。通信相手数の算出
方法は、上述の通信相手数算出処理(S6)と同様であ
る。通信相手数の算出結果は、通信相手数算出部42か
ら主送信地点のデータ抽出部40に対して出力される。
【0040】そして、主送信地点のデータ抽出部40
は、通信相手数算出部42によって算出された通信相手
数が「1」となる送信地点を従送信地点と特定し、従送
信地点の通信履歴データを削除し(S8)、残りの通信
履歴データについて再びS9、S10の処理を行う。以
降、主送信地点のデータ抽出40、主送信地点同士の相
関関係導出部41、通信相手数算出部42は、S8〜S
10の処理を繰り返し行い、残った主送信地点の通信相
手数が「1」以下になった時にS8〜S10の繰り返し
処理を終了する。
【0041】S8〜S10の繰り返し処理を図8を用い
て具体的に説明する。図8(a)に示したように通信相
手数が算出された場合、通信相手数が「1」となる図8
(a)最下段に示された送信地点が従送信地点と特定さ
れる。そして、S8において従送信地点として特定され
た送信地点の通信履歴データが削除され、再びS9、S
10の処理を行うことにより図8(b)に示したような
通信相手数が特定される。以降、同様の処理を行うこと
により、最終的に図8(c)に示された通信相手数が特
定され、このとき主送信地点の通信相手数が「1」とな
るためS8〜S10の処理を終了する。
【0042】通信相手数算出処理(S10)が終了した
後、通信網の解明部43は通信網の解明処理(S11)
を行い、出力表示部44は通信網の解明処理(S11)
の結果を表示する。具体的には、図7(c)に示すよう
な通信網を表示することにより、各送信地点の主従関係
を図示する。図7(c)において「○」は従送信地点を
示し、「●」は主送信地点を示している。各送信地点間
を結ぶ線は、相関関係があることを示している。
【0043】この実施の形態における通信システム解明
装置の効果について述べる。この実施の形態における通
信システム解明装置の効果は、通信履歴データを用い、
探知時刻および通信時間により相関関係を特定するた
め、通信網解明の対象が、送信と受信で異なる周波数を
使用する異波通信を行う通信系、及び傍受情報の解析が
困難なデジタル通信を行う通信系であっても通信網の解
明が可能である。
【0044】また、主送信地点は多数の通信相手をも
ち、従送信地点は通信相手が少ないという特性を用いて
通信相手数により主従関係を特定するため、従来のよう
に傍受内容を知ることにより人間判断を行う必要がなく
なる。
【0045】さらに、従送信地点のデータを削除し、主
送信地点同士の主従関係を解明するため、より詳細に通
信網を解明することができる。また、通信網の解明結果
として、主従関係および相関関係を図示するため、通信
網の解明結果を理解しやすい。
【0046】なお、この実施の形態においては、送信地
点特定処理S1では探知装置70の精度等を原因とする
標定情報のずれのために送信地点を特定し、この送信地
点を通信所の位置と推定している。したがって、この実
施の形態における送信地点は、通信所の位置に対応した
ものと考えることができる。また、探知装置70の精度
向上等により標定情報のずれが無視できる程度である場
合には、送信地点特定処理(S1)は必ずしも必要なく
なり、通信所の位置そのものを認識できることになる。
【0047】この実施の形態においては、通信網の解明
結果を地図上に表示するようにしているが、何らかの形
で出力できればよい。
【0048】実施の形態2.実施の形態1では通信時間
の相関関係による通信網の解明(通信所と通信所のつな
がり方)について記述したが、この実施の形態における
通信システム解明装置は、各送信地点に設置された通信
所で使用する通信機材を特定することによりその送信地
点の通信系種類を特定し、通信網解明の精度向上を図る
ものである。
【0049】図9は、この実施の形態における通信シス
テム解明装置の構成図である。図9において、50は、
相関関係解明処理部2の出力側に設けられた通信機材の
特性抽出部であり、通信機材の特性抽出部50には送信
出力測定処理部が設けられている。
【0050】51は通信機材の特性抽出部50の出力側
に設けられた通信機材の特定処理部であり、52は通信
機材の特定処理部51の出力側に設けられた通信系の種
類解明部である。さらに、通信系の種類解明部52の出
力結果は相関関係解明処理部2に入力されるよう構成さ
れている。その他の構成については、先の実施の形態と
同様であるので説明は省略する。
【0051】次に、この実施の形態における通信システ
ム解明装置の動作について述べる。通信機材の特性抽出
部50内の送信出力測定処理部は、相関関係解明処理部
2によって特定された相関関係を示す情報を受ける。そ
して、相関関係のある送信地点と探知装置70との距離
を示す隔離距離と、各送信地点に設置された通信所から
の無線信号の受信電力、および各送信地点に設置された
通信所の使用周波数を測定する。さらに、測定した隔離
距離に生じる電波の伝搬ロスを考慮することにより、測
定した受信電力から各送信地点に設置された通信所の送
信電力を推定する。
【0052】そして、通信機材の特定処理部51は、通
信機材の特性抽出部50内の送信出力測定処理部による
送信電力の推定結果と、図示していない通信機材のデー
タベース内の情報とを照合することにより各送信地点に
設置された通信機材の特定を行う。この通信機材のデー
タベースには、通信機のもつ固有の特徴として、各通信
機が使用できる使用周波数、各通信機の送信電力等が格
納されており、データベース内の情報との照合はこれら
特徴が一致するか否かにより行う。
【0053】通信系の種類解明部52は、通信機材の特
定処理部51によって特定された通信機材から各送信地
点の通信系種類を解明する。「通信系種類」とは、各送
信地点の役割を示すものであり、例えば「命令系」、
「情報系」等がある。具体的には、通信機材の特定処理
部51によって特定された通信機材が「命令系」の通信
所によく用いられる場合には、その送信地点の通信系種
類は命令系であると特定し、送信地点に設置された通信
機材が「情報系」の通信所によく用いられる場合には、
その送信地点の通信系種類は「情報系」であると特定す
る。
【0054】通信系の種類解明部52は、各送信地点に
設置された通信所の種類解明結果を相関関係解明処理部
2に対して出力する。相関関係解明処理部2は、通信系
の種類解明部52により解明された通信系種類からその
種類固有の相関関係を推測することができるため、通信
系種類を考慮して相関関係を解明する。例えば、ある送
信地点の通信系種類が「命令系」であれば、その送信地
点は複数の相関関係を有し、主送信地点として機能する
ことが推測できる。
【0055】以降、通信主従関係解明処理部3、通信網
解明処理部4の処理を行い、通信網が解明される。
【0056】この実施の形態における通信システム解明
装置の効果について述べる。通信系の種類は、通信網の
構成と密接な関係にあることから、通信網解明情報とし
て利用でき、通信網解明の信頼度が向上する。なお、こ
の実施の形態においては送信出力を通信機材の特性とし
ているが、その他の特徴量を通信機材の特性としてもよ
い。
【0057】実施の形態3.実施の形態1では通信時間
の相関関係による通信網の解明(通信所と通信所のつな
がり方)について記述したが、この実施の形態における
通信システム解明装置は、各送信地点の通信時間間隔に
基づき解明される通信パターンにより各送信地点の通信
系種類を特定し、通信網解明の精度向上を図るものであ
る。
【0058】図10は、この実施の形態における通信シ
ステム解明装置の構成図である。図10において、53
は相関関係解明処理部2の出力側に設けられた通信応答
時間間隔算出部である。54は、上記通信応答時間間隔
算出部53の出力側に設けられた通信パターンの解明部
である。通信パターンの解明部54の出力側には通信系
の種類解明部52が設けられている。その他の構成につ
いては、先の実施の形態と同様であるので説明は省略す
る。
【0059】次に、この実施の形態における通信システ
ム解明装置の動作について述べる。この実施の形態にお
ける通信システム解明装置を構成する各処理部の内、先
の実施の形態と同一の部分については、動作説明を省略
する。通信応答時間間隔算出部53は、相関関係解明処
理部2によって特定された相関関係を受け、相関関係の
特徴として通信応答時間間隔を抽出する。ここで「通信
応答時間間隔」とは、ある送信地点が通信を終了してか
ら、通信相手としての通信所が通信を開始するまでの時
間間隔をいう。通信時間間隔算出部53は、相関関係を
有する複数の送信地点について通信間隔時間の算出を実
行する。
【0060】通信パターンの解明部54は、通信応答時
間間隔算出部53によって算出した結果を整理し、各送
信地点の通信パターンを解明する。具体的には、ある送
信地点の通信応答時間間隔が所定基準時間よりも長いか
短いかを判断することにより、応答までの時間間隔が長
い、あるいは即応答するなどの通信パターンを解明す
る。
【0061】通信系の種類解明52は、通信パターンの
解明処理部54によって解明された通信パターンからそ
の送信地点の種類(命令系、情報系)を解明する。具体
的には、ある送信地点からの呼に対する応答までの時間
間隔が長いパターンの場合には、その送信地点の通信系
種類が「情報系」であるとし、ある送信地点の呼に対し
て即応答するパターンの場合には、その送信地点の通信
系種類が「命令系」であるとする。通信系の種類解明部
52は、各送信地点に設置された通信所の種類解明結果
を相関関係解明処理部2に対して出力する。
【0062】相関関係解明処理部2は、通信系の種類解
明部52により解明された通信系種類からその種類固有
の相関関係を推測することができるため、通信系種類を
参考に相関関係を解明する。例えば、送信地点の通信系
種類が「命令系」であれば、複数の相関関係を有し、主
送信地点として機能することが推測できる。
【0063】以降、通信主従関係解明処理部3、通信網
解明処理部4の処理を行い、通信網が解明される。
【0064】この実施の形態における通信システム解明
装置の効果について述べる。通信応答時間間隔は通信網
の構成と密接な関係にあることから、通信応答時間間隔
を考慮することにより通信網解明の信頼度が向上する。
【0065】実施の形態4.実施の形態1ではある時間
帯での通信網の解明について記述したが、この実施の形
態における通信システム解明装置は、通信網を連続的に
解明することにより、通信系解明結果の維持を図るもの
である。
【0066】図11は、この実施の形態における通信シ
ステム解明装置の構成図である。図11において、55
は通信網解明処理部4の出力側に設けられた通信網監視
処理部であり、56は通信網監視処理55の出力側に設
けられた通信網移動の解明部である。さらに、通信網移
動の解明部56の出力結果は、通信網解明処理部4に入
力されるよう構成されている。その他の構成について
は、先の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
【0067】次に、この実施の形態における通信システ
ム解明装置の動作について図12に基づいて説明する。
この実施の形態における通信システム解明装置を構成す
る各処理部の内、先の実施の形態と同一の部分について
は、動作説明を省略する。
【0068】通信網監視処理部55は、ある時間帯にお
ける通信網構成に関する情報を抽出するとともに(S1
3)、別の時間帯における通信網構成に関する情報を抽
出する(S14)。この通信網構成に関する情報は、あ
る時間帯において無線信号を探知した(S11)探知結
果および別の時間帯において無線信号を探知した(S1
2)探知結果について、先の実施の形態における送信地
点特定処理部1、相関関係解明処理部2、通信主従関係
解明処理部3、通信網解明処理部4の処理が実行される
ことにより得られた情報である。したがって、通信網構
成に関する情報には、送信地点特定処理(S1)によっ
て得られる送信地点の位置情報も含まれる。
【0069】そして、通信網監視処理部55は、ある時
間帯における通信網構成と別の時間帯における通信網構
成とを比較表示する(S15)。この比較表示された通
信網構成を、オペレータが監視する。なお、通信網監視
処理部55による通信網構成の表示は、必ずしも常時行
う必要はなく、定期的に行なってもよい。
【0070】通信網移動の解明処理部56は、ある時間
帯における通信網構成と、別の時間帯における通信網構
成とが同じであるかを判別し(S16)、ある時間帯に
おける通信網構成と、別の時間帯における通信網構成と
が同じであれば両通信網構成は同一の通信系であると判
断する(S17)。また、ある時間帯における通信網構
成と、別の時間帯における通信網構成とが相違している
場合には、両通信網構成は異なる通信系であると判断
し、新たに通信系が発生した(以下、新規出現と記す)
と判断する(S18)。
【0071】ある時間帯における通信網構成と、別の時
間帯における通信網構成とが同一の通信系であると判断
した場合には、上記2つの通信網の内時間帯が最新の通
信網を表示する(S19)。ある時間帯における通信網
構成と、別の時間帯における通信網構成とが異なる通信
系であると判断した場合には、上記2つの通信網を同じ
に表示する(S110)。
【0072】この実施の形態においては、ある時間帯に
おける通信網構成と、別の時間帯における通信網構成と
が同一の通信系であるか否かについて、通信網移動の解
明処理部56が自動的に判別する場合について説明して
いるが、オペレータが監視結果を基に同一の通信系であ
るか否かを判断し、その判別結果を入力するようにする
ことも可能である。
【0073】また、この実施の形態においては、ある時
間帯における通信網構成と別の時間帯における通信網構
成とが同じであるかによって、同一の通信系であるか否
かを判別しているが、ある時間帯における通信網構成と
別の時間帯における通信網構成とが計測精度内であれ
ば、同一の通信系であると判別するようにしてもよい。
【0074】この実施の形態における通信システム解明
装置の効果について述べる。この実施の形態において
は、時間帯の異なる2つの通信網構成が同じ通信系なの
か違う通信系なのかを知ることができる。例えば、探知
装置70の精度が悪いために、ある時間帯での送信地点
の位置と、次の時間帯での送信地点の位置とが異なる場
合があるが、このような場合でも、両送信地点を同一と
判断することができるため、通信網解明がより精度良く
行える。
【0075】実施の形態5.実施の形態1ではある時間
帯での通信網の解明について記述したが、この実施の形
態における通信システム解明装置は、各送信地点に設置
された通信所で使用する使用周波数を監視することによ
り、通信網解明の精度の向上を図るものである。
【0076】図13は、この実施の形態における通信シ
ステム解明装置の構成図である。55は、通信網解明処
理部4の出力側に設けられた通信網監視処理部であり、
57は、通信網解明処理部4の出力側に設けられた諸元
監視処理部である。また、58は、通信網監視処理部5
5および諸元監視処理部57の出力側に設けられた諸元
変更の解明部である。
【0077】次に、この実施の形態における通信システ
ム解明装置の動作について説明する。通信網監視処理部
55は、通信網の監視処理として、通信網解明処理部4
によって処理された送信地点の位置及び通信網の形を単
位時間ごとに地図上に表示する。オペレータは、表示さ
れた通信系の形および送信地点の位置から、各送信地点
が通信網のどの部分に位置するのかを監視する。また、
諸元監視処理部57は、諸元の監視処理として、通信網
解明処理部4によって処理された送信地点に属する通信
所の使用周波数を単位時間ごとに表示する。オペレータ
は、表示された各送信地点に設置された通信所の使用周
波数の変化を監視する。
【0078】さらに、諸元変更の解明処理部58は、単
位時間ごとの送信地点の位置のずれが所定のしきい値以
内である送信地点を同一とし、その使用周波数が前回の
測定結果と変わっている場合には、その送信地点の使用
周波数が変更されたと認識する。ここで、送信地点の位
置のずれが所定のしきい値以内であるというのは、具体
的には、位置ずれが測定精度内にある場合または移動可
能な範囲内にある場合等が該当する。
【0079】この実施の形態においては、諸元変更の解
明処理部58が、送信地点の使用周波数が変更されたこ
とを自動的に認識するようにしていたが、オペレータが
監視結果を基に判断し、判断結果を入力するようにして
もよい。
【0080】この実施の形態における通信システム解明
装置の効果について述べる。これによりある時間帯で異
なった周波数を使用している通信網内での位置があるし
きい値を越えない各送信地点を同一送信所とでき、一見
異なる通信所を同一通信所とすることで通信網解明の精
度を向上することができる。
【0081】実施の形態6.実施の形態1では通信時間
の相関関係による通信網の解明について記述したが、こ
の実施の形態における通信システム解明装置は、通信網
の重要送信所を解明することにより、さらに詳細な通信
網解明を行うものである。
【0082】図14は、この実施の形態における通信シ
ステム解明装置の構成図である。55は、通信網解明処
理部4の出力側に設けられた通信網監視処理部であり、
59は、通信網解明処理部4の出力側に設けられた使用
周波数数監視処理部である。また、60は、通信網監視
処理部55及び使用周波数数監視処理部59の出力側に
設けられた重要送信地点の解明部である。
【0083】次に、この実施の形態における通信システ
ム解明装置の動作について説明する。この実施の形態に
おける通信システム解明装置を構成する各処理部の内、
先の実施の形態と同一の部分については、動作説明を省
略する。
【0084】通信網監視処理部55は、通信網の監視処
理として、通信網解明処理部4によって処理された送信
地点の位置および通信網の形状を単位時間ごとに地図上
に表示する。オペレータは、表示された通信網の形およ
び送信地点の位置から、各送信地点が通信網のどの部分
に位置するのかを監視する。また、使用周波数数監視処
理部59は、通信網解明処理部4によって収集されたデ
ータを基に、各送信地点に設置された通信所において使
用している周波数の数(以下、使用周波数数と記す)を
すべて表示する。オペレータは、表示される各送信地点
における使用周波数数を監視する。
【0085】次に、重要送信地点の解明処理部60は、
「通信網構成の上位に位置する重要送信地点は使用でき
る周波数の数が多い」という特性を利用し、使用周波数
数が大きい値をもつ送信地点を重要送信地点と判断す
る。
【0086】この実施の形態においては、重要送信地点
の判断を重要送信地点の解明処理部60が自動的に行う
場合について説明しているが、オペレータが上述の監視
結果を基に、重要送信地点を判断し、入力するようにし
てもよい。
【0087】また、重要送信地点を判断するのに際し、
通信網の構成や各送信地点が通信網のどの部分に位置す
るのかをも考慮しながら判別することも可能である。具
体的には、通信網により、ある送信地点が主送信地点で
ある場合には、重要送信地点である可能性が高い。ここ
で、通信網の構成とは、送信地点間の主従関係や各送信
地点の位置を意味する。
【0088】重要送信地点の解明処理60における解明
結果は通信網解明処理部4に入力され、通信網解明処理
部4は、重要送信地点を表示する。具体的には、重要送
信地点であることが分かるよう、画面に表示された該当
する送信地点の大きさを変えるまたは色を変える等して
表示する。
【0089】この実施の形態における通信システム解明
装置の効果について述べる。通信網の拠点となる重要通
信所を解明することにより、通信網解明をより詳細に行
うことができる。
【0090】実施の形態7.実施の形態4では異なる時
間帯での通信網構成を比較し、通信網構成が異なってい
れば異なる通信系であると判断する場合について説明し
たが、この実施の形態における通信システム解明装置
は、異なる時間帯での通信網を構成する送信地点の位置
が異なっている場合について、さらに解析を行うもので
ある。
【0091】図15は、この実施の形態における通信シ
ステム解明装置の構成図である。61は、通信網解明処
理部4の出力側に設けられた時間帯ごとの通信網監視処
理部であり、内部には比較表示部611が設けられてい
る。62は、時間帯ごとの通信網監視処理部61の出力
側に設けられた送信地点の移動解明部であり、内部には
位置特定部620、距離算出部621、判別部622が
設けられている。
【0092】次に、この実施の形態における通信システ
ム解明装置の動作について図16に基づいて説明する。
この実施の形態における通信システム解明装置を構成す
る各処理部の内、先の実施の形態と同一の部分について
は、動作説明を省略する。
【0093】時間帯毎の通信網監視処理部61は、ある
時間帯における通信網構成に関する情報と、別の時間帯
における通信網構成に関する情報とを抽出する(S2
2、S23)。この通信網構成に関する情報は、探知装
置70による所定時間毎の探知(S20、S21)の結
果について先の実施の形態における送信地点特定処理部
1、相関関係解明処理部2、通信主従関係解明処理部
3、通信網解明処理部4の処理が実行されることにより
得られた情報である。したがって、通信網構成に関する
情報には、上述の送信地点特定処理(S1)によって得
られる送信地点の位置情報も含まれる。
【0094】そして、時間帯毎の通信網監視処理部61
内の比較表示部611は、時間帯毎の通信網監視処理と
して、ある時間帯の通信網の構成と、次の時間帯の通信
網の構成を同時に地図上に比較表示する(S24)。オ
ペレータが、表示された2つの時間帯の通信網の構成を
比較して通信網構成の変化を監視する。ここで、通信網
の構成とは、送信地点間の主従関係や各送信地点の位置
を意味し、通信網構成の変化とは、送信地点間の主従関
係や各送信地点の位置が変化することをいう。
【0095】次に、送信地点の移動解明部62内の位置
特定部620は、ある時間帯における各送信地点の位置
と、別の時間帯における各送信地点の位置とを特定する
(S25)。そして、距離算出部621は、ある時間帯
における各送信地点と別の時間帯における各送信地点と
の間の距離を算出する(S26)。判別部622は、通
信網の構成が変化している送信地点について送信地点の
位置変化がその時間帯内で移動可能な範囲内にあるかを
判別(S27)、送信地点間の主従関係が同一であるか
を判別する(S28)。
【0096】送信地点の位置変化が時間間隔内で移動可
能な範囲内にあり、送信地点間の主従関係が同一である
場合には、同一の送信地点であると判断する(S2
9)。その他の場合には、2つの時間帯における各送信
地点は異なる送信地点であると判断する(S211)。
【0097】S29において2つの時間帯における各送
信地点が同一と判断した場合には、2つの時間帯のうち
最新の時間帯における各送信地点を表示する(S21
0)。また、S211において2つの時間帯における各
送信地点が異なると判断した場合には、2つの時間帯に
おける各送信地点を同時に表示する(S212)。
【0098】送信地点の移動解明部62による解明結果
は、送信地点特定処理部1および通信網解明処理部4に
入力される。異なる時間帯の2つの通信網が同一の通信
系だと判断した場合には、送信地点の移動解明部62は
異なる時間帯の各送信地点が同一の送信地点であること
を送信地点特定処理部1に対して通知する。以降、相関
関係解明処理部2〜通信網解明処理部4では異なる時間
帯の送信地点が同一の送信地点であるとして再度処理を
行う。
【0099】このように、異なる時間帯の2つの通信網
が同一の通信系であるとして処理を行うことにより通信
網解明の精度が向上する。また、異なる時間帯ごとに変
化する通信網の構成に追従して、通信網の解明を行うこ
とができる。従って、送信地点が頻繁に移動する場合、
例えば自動車電話等の移動体通信を行う通信網を対象と
する場合にも通信網解析を精度よく行うことができる。
【0100】実施の形態8.実施の形態1では通信時間
の相関関係による通信網の解明について記述したが、こ
の実施の形態における通信システム解明装置は、不要な
データを削除することにより通信網の解明を引き続き実
行するのに要する時間の短縮を図るものである。
【0101】図17は、この実施の形態における通信シ
ステム解明装置の構成図である。図17において、63
は通信網監視処理部55の出力側に設けられた不要デー
タ除去処理部である。不要データ除去処理部63の出力
は、相関関係解明処理部2と通信網解明処理部4に対し
て入力されるよう構成されている。
【0102】次に、この実施の形態における通信システ
ム解明装置の動作を説明する。この実施の形態における
通信システム解明装置を構成する各処理部の内、先の実
施の形態と同一の部分については、動作説明を省略す
る。
【0103】通信網監視処理部55は、通信網解明処理
部4によって解明された通信網に属さない単独の送信地
点を特定する。次に、不要データ除去処理63として、
通信網監視処理部55によって特定された単独の送信地
点に関するデータを除去するよう相関関係解明処理部2
および通信網解明処理部4に対して通知する。通知を受
けた相関関係解明処理部2および通信網解明処理部4
は、単独の送信地点に関するデータを除去する。
【0104】この実施の形態における通信システム解明
装置の効果について述べる。通信網解明処理を行う場合
に、前回の通信網解明処理に不要であったデータを相関
関係解明処理部2においてあらかじめ除去するため、以
降の通信網解明処理の時間を短縮することができる。ま
た、不要な送信地点のデータを通信網解明処理部4にお
いて除去するため、不要な送信地点を表示することがな
く、必要な通信網のみを表示することができる。
【0105】
【発明の効果】この発明における通信システム解明方法
は、複数の通信所相互間で送信される信号を探知する探
知ステップと、上記探知ステップにおける探知結果から
上記複数の通信所の通信履歴を抽出する通信履歴抽出ス
テップと、上記通信履歴抽出ステップにおいて抽出した
複数の通信所の通信履歴相互の相関関係を導出する相関
関係導出ステップと、上記相関関係導出ステップにおい
て導出された相関関係に基づき、所定通信所の通信相手
としての通信所を特定する通信相手特定ステップとを有
するため、通信システム解明の対象が、例えば送信と受
信で異なる周波数を使用する異波通信を行う通信系やデ
ジタル通信を行う通信系等のように送信内容を認識する
ことが困難な場合でも通信相手の特定が可能である。
【0106】また、上記通信相手特定ステップにおける
特定結果に基づき、上記所定通信所に関する通信相手数
を算出する通信相手数算出ステップと、上記通信相手数
算出ステップにおいて算出された通信相手数に応じ、上
記複数の通信所相互間の主従関係を特定する主従関係特
定ステップと、上記主従関係特定ステップにおける主従
関係の特定結果を出力する出力ステップとを有するた
め、通信内容を認識することなく人的処理を不要とした
主従関係の特定が可能である。
【0107】さらに、上記主従関係特定ステップは、上
記通信相手数算出ステップにおいて算出された複数の通
信所の通信相手数を比較し、上記比較される複数の通信
所の内、通信相手数が大きい通信所を主通信所と特定
し、通信相手数が小さい通信所を従通信所と特定するた
め、主通信所は通信相手が多く、従通信所は通信相手が
少ないという特性を用い、通信内容を認識することなく
主従関係の特定が可能である。
【0108】さらにまた、上記探知ステップにおける探
知結果から上記複数の通信所において使用される通信機
材の特性を抽出する機材特性抽出ステップと、上記機材
特性抽出ステップにおいて抽出された通信機材の特性を
基に上記複数の通信所に設けられた通信機材を特定する
通信機材特定ステップとを有し、上記主従関係特定ステ
ップは、上記通信機材特定ステップにおいて特定された
通信機材から、上記複数の通信所相互間の主従関係を特
定するため、通信所の通信応答時間間隔は通信網の構成
と密接な関係があることから、通信システムの主従関係
の特定をより信頼性高く行うことができる。
【0109】さらにまた、上記通信履歴抽出ステップに
おいて抽出された通信履歴を基に、所定通信所が通信を
終了してから通信相手としての通信所が通信を開始する
までの期間である通信応答時間間隔を算出する通信応答
時間間隔算出ステップとを有し、上記主従関係特定ステ
ップは、上記通信応答時間間隔算出ステップにおいて算
出された通信応答時間間隔から、上記複数の通信所相互
間の主従関係を特定することができ、通信所の通信応答
時間間隔は通信網の構成と密接な関係があることから、
通信システムの主従関係の特定をより信頼性高く行うこ
とができる。
【0110】さらに、上記通信履歴抽出ステップにおい
て抽出した上記複数の通信所の通信履歴から、上記主従
関係特定ステップにおいて通信網に属さない単独の送信
地点として特定された通信所の通信履歴を削除する通信
履歴削除ステップを有し、上記通信履歴削除ステップに
よる削除後の通信履歴に基づき、上記通信相手数算出ス
テップと、上記主従関係特定ステップとを実行するた
め、主送信所同士の主従関係を特定することができ、よ
り詳細な通信システムの解明ができる。
【0111】さらにまた、第1の時刻において、通信所
とその通信相手との間で送信させる信号を探知する第1
探知ステップと、上記第1の時刻よりも後の第2の時刻
において、通信所とその通信相手としての通信所との間
で送信される信号を探知する第2探知ステップと、上記
第1探知ステップにおける探知結果から上記第1の時刻
における通信所の位置を特定し、上記第2探知ステップ
における探知結果から上記第2の時刻における通信所の
位置を特定する位置特定ステップと、上記位置特定ステ
ップにおいて特定された、上記第1の時刻における通信
所の位置と、上記第2の時刻における通信所の位置との
距離を算出する距離算出ステップと、上記距離算出ステ
ップにおいて算出された距離と、基準値とを比較する比
較ステップと、上記通信所とその通信相手との主従関係
が上記第1の時刻および上記第2の時刻において同一か
否かを判別する主従関係判別ステップと、上記比較ステ
ップにおける比較結果および上記主従関係判別ステップ
で判別した主従関係が同一か否かに基づき、上記第1の
時刻における通信所と上記第2の時刻における通信所と
が同一の通信所であるか否かを判別する通信所判別ステ
ップとを有するため、時刻ごとに通信所の位置が異なる
場合にも、同一の通信所と判別して通信システムの解析
を行うことができる。したがって、例えば探知ステップ
における探知の精度が悪い場合や通信所が移動する場合
にも、通信システムの解明を行うことができる。
【0112】上記比較ステップにおける基準値は、上記
第1の時刻から上記第2の時刻までの間に上記通信所が
移動可能な距離であり、上記判別ステップは、上記距離
算出ステップにおいて算出された距離が、上記移動可能
な距離よりも小さい場合に、上記第1の時刻における通
信所と上記第2の時刻における通信所とが同一の通信所
であると判別するため、通信所の移動可能な距離を考慮
することによって移動する通信所に追従したより精度の
高い通信システムの解明を行うことができる。
【0113】この発明における通信システム解明装置
は、複数の通信所相互間で送信される信号を探知する探
知手段と、上記探知手段における探知結果から上記複数
の通信所の通信履歴を抽出する通信履歴抽出手段と、上
記通信履歴抽出手段において抽出した上記複数の通信所
の通信履歴相互の相関関係を導出する相関関係導出手段
と、上記相関関係導出手段において導出した相関関係に
基づき、所定通信所の通信相手としての通信所を特定す
る通信相手特定手段とを有するため、通信システム解明
の対象が、例えば送信と受信で異なる周波数を使用する
異波通信を行う通信系やデジタル通信を行う通信系等の
ように送信内容を認識することが困難な場合でも通信相
手の特定が可能である。
【0114】また、上記通信相手特定手段の特定結果に
基づき、上記所定通信所に関する通信相手数を算出する
通信相手数算出手段と、上記通信相手数算出手段におい
て算出された通信相手数に応じ、上記複数の通信所相互
間の主従関係を特定する主従関係特定手段と、上記主従
関係特定手段における主従関係の特定結果を出力する出
力手段とを有するため、通信内容を認識することなく人
的処理を不要とした主従関係の特定が可能である。
【0115】さらにまた、第1の時刻において、通信所
とその通信相手との間で送信される信号を探知する第1
探知手段と、上記第1の時刻よりも後の第2の時刻にお
いて、通信所とその通信相手との間で送信される信号を
探知する第2探知手段と、上記第1探知手段における探
知結果から上記第1の時刻における通信所の位置を特定
し、上記第2探知手段における探知結果から上記第2の
時刻における通信所の位置を特定する位置特定手段と、
上記位置特定手段において特定された、上記第1の時刻
における通信所の位置と、上記第2の時刻における通信
所の位置との距離を算出する距離算出手段と、上記距離
算出手段において算出された距離と、基準値とを比較す
る比較手段と、上記通信所とその通信相手との主従関係
が上記第1の時刻および上記第2の時刻において同一か
否かを判別する主従関係判別手段と、上記比較手段にお
ける比較結果および上記主従関係判別手段で判別した主
従関係が同一か否かに基づき、上記第1の時刻における
通信所と上記第2の時刻における通信所とが同一である
か否かを判別する通信所判別手段とを有するため、時刻
ごとに通信所の位置が異なる場合にも、同一の通信所と
判別して通信システムの解析を行うことができる。した
がって、例えば探知ステップにおける探知の精度が悪い
場合や通信所が移動する場合にも、通信システムの解明
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における無線通信システム解明
装置の構成図である。
【図2】 相関関係解明処理部2の構成図である。
【図3】 通信主従関係解明処理部3の構成図である。
【図4】 通信網解明処理部4の構成図である。
【図5】 相関関係解明処理部2の動作フロー図であ
る。
【図6】 通信主従関係解明処理部3の動作フロー図で
ある。
【図7】 通信網解明処理部4の動作フロー図である。
【図8】 通信網解明処理部4の動作に関する具体的説
明図である。
【図9】 実施の形態2における無線通信システム解明
装置の構成図である。
【図10】 実施の形態3における無線通信システム解
明装置の構成図である。
【図11】 実施の形態4における無線通信システム解
明装置の構成図である。
【図12】 通信網監視処理部55および通信網移動の
解明部56の動作フロー図である。
【図13】 実施の形態5における無線通信システム解
明装置の構成図である。
【図14】 実施の形態6における無線通信システム解
明装置の構成図である。
【図15】 実施の形態7における無線通信システム解
明装置の構成図である。
【図16】 時間帯毎の通信網監視処理部61と送信地
点の移動解明部62の動作フローである。
【図17】 実施の形態8における無線通信システム解
明装置の構成図である。
【図18】 従来例における無線通信解明システムの概
念図である。
【符号の説明】
1 送信地点特定処理部、2 相関関係解明処理部、3
通信主従関係解明処理部、4 通信網解明処理部、2
0 通信履歴抽出処理部、21 時刻監視処理部、22
相関関係導出処理部、23 通信相手特定処理部、3
0 通信相手数算出処理部、31 主従関係特定処理
部、40 主送信地点のデータ抽出部、41 主送信地
点同士の相関関係導出部、42 通信相手数算出部、4
3 通信網の解明部、44 出力表示部、50 通信機
材の特性抽出部、51 通信機材の特定処理部、52
通信系の種類解明部、53 通信時間間隔算出部、54
通信パターンの解明部、55 通信網監視処理部、5
6 通信網移動の解明部、57 諸元監視処理部、58
諸元変更の解明部、59 使用周波数数監視処理部、
60 重要送信地点の解明部、61 時間帯毎の通信網
監視処理部、611比較表示部、62 送信地点の移動
解明部、620 位置特定部、621 距離算出部、6
22 判別部、63 不要データ除去処理部、70 探
知装置。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の通信所相互間で送信される信号を
    探知する探知ステップと、 上記探知ステップにおける探知結果から上記複数の通信
    所の通信履歴を抽出する通信履歴抽出ステップと、 上記通信履歴抽出ステップにおいて抽出した複数の通信
    所の通信履歴相互の相関関係を導出する相関関係導出ス
    テップと、 上記相関関係導出ステップにおいて導出された相関関係
    に基づき、所定通信所の通信相手としての通信所を特定
    する通信相手特定ステップとを有することを特徴とする
    通信システム解明方法。
  2. 【請求項2】 上記通信相手特定ステップにおける特定
    結果に基づき、上記所定通信所に関する通信相手数を算
    出する通信相手数算出ステップと、 上記通信相手数算出ステップにおいて算出された通信相
    手数に応じ、上記複数の通信所相互間の主従関係を特定
    する主従関係特定ステップと、 上記主従関係特定ステップにおける主従関係の特定結果
    を出力する出力ステップとを有することを特徴とする請
    求項1記載の通信システム解明方法。
  3. 【請求項3】 上記主従関係特定ステップは、上記通信
    相手数算出ステップにおいて算出された複数の通信所の
    通信相手数を比較し、上記比較される複数の通信所の
    内、通信相手数が大きい通信所を主通信所と特定し、通
    信相手数が小さい通信所を従通信所と特定することを特
    徴とする請求項2記載の通信システム解明方法。
  4. 【請求項4】 上記探知ステップにおける探知結果から
    上記複数の通信所において使用される通信機材の特性を
    抽出する機材特性抽出ステップと、 上記機材特性抽出ステップにおいて抽出された通信機材
    の特性を基に上記複数の通信所に設けられた通信機材を
    特定する通信機材特定ステップを有し、 上記主従関係特定ステップは、上記通信機材特定ステッ
    プにおいて特定された通信機材とから、上記複数の通信
    所相互間の主従関係を特定することを特徴とする請求項
    2又は3記載の通信システム解明方法。
  5. 【請求項5】 上記通信履歴抽出ステップにおいて抽出
    された通信履歴を基に、所定通信所が通信を終了してか
    ら通信相手としての通信所が通信を開始するまでの期間
    である通信応答時間間隔を算出する通信応答時間間隔算
    出ステップとを有し、 上記主従関係特定ステップは、上記通信応答時間間隔算
    出ステップにおいて算出された通信応答時間間隔から、
    上記複数の通信所相互間の主従関係を特定することを特
    徴とする請求項2又は3記載の通信システム解明方法。
  6. 【請求項6】 上記通信履歴抽出ステップにおいて抽出
    した上記複数の通信所の通信履歴から、上記主従関係特
    定ステップにおいて通信網に属さない単独の送信地点と
    して特定された通信所の通信履歴を削除する通信履歴削
    除ステップを有し、 上記通信履歴削除ステップによる削除後の通信履歴に基
    づき、上記通信相手数算出ステップと、上記主従関係特
    定ステップとを実行することを特徴とする請求項2乃至
    5のいずれかに記載の通信網解明方法。
  7. 【請求項7】 第1の時刻において、通信所とその通信
    相手との間で送信させる信号を探知する第1探知ステッ
    プと、 上記第1の時刻よりも後の第2の時刻において、通信所
    とその通信相手としての通信所との間で送信される信号
    を探知する第2探知ステップと、 上記第1探知ステップにおける探知結果から上記第1の
    時刻における通信所の位置を特定し、上記第2探知ステ
    ップにおける探知結果から上記第2の時刻における通信
    所の位置を特定する位置特定ステップと、 上記位置特定ステップにおいて特定された、上記第1の
    時刻における通信所の位置と、上記第2の時刻における
    通信所の位置との距離を算出する距離算出ステップと、 上記距離算出ステップにおいて算出された距離と、基準
    値とを比較する比較ステップと、上記通信所とその通信相手との主従関係が上記第1の時
    刻および上記第2の時刻において同一か否かを判別する
    主従関係判別ステップと、 上記比較ステップにおける比較結果および上記主従関係
    判別ステップで判別した主従関係が同一か否かに基づ
    き、上記第1の時刻における通信所と上記第2の時刻に
    おける通信所とが同一の通信所であるか否かを判別する
    通信所判別ステップとを有することを特徴とする通信シ
    ステム解明方法。
  8. 【請求項8】 上記比較ステップにおける基準値は、上
    記第1の時刻から上記第2の時刻までの間に上記通信所
    が移動可能な距離であり、 上記判別ステップは、上記距離算出ステップにおいて算
    出された距離が、上記移動可能な距離よりも小さい場合
    に、上記第1の時刻における通信所と上記第2の時刻に
    おける通信所とが同一の通信所であると判別することを
    特徴とする請求項7記載の通信システム解明方法。
  9. 【請求項9】 複数の通信所相互間で送信される信号を
    探知する探知手段と、 上記探知手段における探知結果から上記複数の通信所の
    通信履歴を抽出する通信履歴抽出手段と、 上記通信履歴抽出手段において抽出した上記複数の通信
    所の通信履歴相互の相関関係を導出する相関関係導出手
    段と、 上記相関関係導出手段において導出した相関関係に基づ
    き、所定通信所の通信相手としての通信所を特定する通
    信相手特定手段とを有することを特徴とする通信システ
    ム解明装置。
  10. 【請求項10】 上記通信相手特定手段の特定結果に基
    づき、上記所定通信所に関する通信相手数を算出する通
    信相手数算出手段と、 上記通信相手数算出手段において算出された通信相手数
    に応じ、上記複数の通信所相互間の主従関係を特定する
    主従関係特定手段と、 上記主従関係特定手段における主従関係の特定結果を出
    力する出力手段とを有することを特徴とする請求項9記
    載の通信システム解明装置。
  11. 【請求項11】 第1の時刻において、通信所とその通
    信相手との間で送信される信号を探知する第1探知手段
    と、 上記第1の時刻よりも後の第2の時刻において、通信所
    とその通信相手との間で送信される信号を探知する第2
    探知手段と、 上記第1探知手段における探知結果から上記第1の時刻
    における通信所の位置を特定し、上記第2探知手段にお
    ける探知結果から上記第2の時刻における通信所の位置
    を特定する位置特定手段と、 上記位置特定手段において特定された、上記第1の時刻
    における通信所の位置と、上記第2の時刻における通信
    所の位置との距離を算出する距離算出手段と、 上記距離算出手段において算出された距離と、基準値と
    を比較する比較手段と、上記通信所とその通信相手との主従関係が上記第1の時
    刻および上記第2の時刻において同一か否かを判別する
    主従関係判別手段と、 上記比較手段における比較結果および上記主従関係判別
    手段で判別した主従関係が同一か否かに基づき、上記第
    1の時刻における通信所と上記第2の時刻における通信
    所とが同一であるか否かを判別する通信所判別手段とを
    有することを特徴とする通信システム解明装置。
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