JP3330794B2 - 建築板および建築板の製造方法 - Google Patents

建築板および建築板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は産業廃棄物を利用
した建築板および該建築板の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】 最近、例えば土木建築材料の端切れや
廃材、自動車産業から発生する端切れや廃材、フライア
ッシュ、汚泥焼却灰、石炭灰等の焼却処理から発生する
焼却残渣等の産業廃棄物をセメント系建築板の材料とし
て再利用しようとする試みがされている。例えば特開平
4−349163号ではセメントに配合されるシリカ源
として天然珪砂の一部をフライアッシュに代えたセメン
ト製建材が提供されている。また特開平5−20885
4号では硬質木片セメント板の廃材を粉砕し、得られた
回収木片と回収セメントとを硬質木片セメント板の材料
として使用することが提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 上記産業廃棄物とし
ては例えばセメント硬化物、ケイ酸カルシウム硬化物、
セラミック、フライアッシュ、汚泥焼却灰、石炭灰、無
機繊維等の無機系産業廃棄物、プラスチック、プラスチ
ック発泡体、有機繊維等の有機系産業廃棄物があるが、
その殆どが自己硬化性がないものであり、そのためにセ
メント系建築板の材料として上記産業廃棄物を利用する
場合には該建築板の硬化性を阻害しないようにするため
に添加量が制限される。また木材の廃材ではカラマツ、
イェローラワン等の廃材は糖類等のセメント硬化阻害物
質を多量含んでおり、これらの廃材をセメント系建築板
の材料として使用する場合にはセメント硬化阻害を惹起
するおそれがある。したがって上記産業廃棄物を種類、
量が制限されることなくセメント系建築板の材料として
利用することが出来るようになれば、産業廃棄物の有効
利用の道が大きく拓けることになる。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本発明は上記従来の課
題を解決するための手段として、木質補強材を分散した
セメント硬化層からなる表裏層と、産業廃棄物の粉砕物
を湿気硬化型合成樹脂結合剤によって結着した芯層とか
らなり、該セメント硬化層は該湿気硬化型合成樹脂結合
剤を硬化せしめるため の水分によって硬化せしめられて
いるか、および/または該湿気硬化型合成 樹脂結合剤は
該セメント硬化層のセメントを硬化せしめるための水分
によっ て硬化せしめられている建築板を提供するもので
ある。上記表裏層と芯層との界面に繊維網体が介在して
いることが好ましい。上記建築板はセメント系無機粉体
と木質補強材との混合物を主体とする表裏層用成形材料
を型板上に散布して表層マットを形成し、該表マット
上に産業廃棄物の粉砕物と湿気硬化型合成樹脂結合剤と
の混合物を主体とする芯層用成形材料を散布して芯層マ
ットを形成し、更に該芯層マット上に上記表裏層用成形
材料を散布して裏層マットを形成し、このようにして得
られた積層マットを水分存在下に圧締養生して硬化せし
めると共に表裏層と芯層とを一体化せしめ、この際該セ
メント硬化層は該湿気硬化型合成樹脂結合剤を硬 化せし
めるための水分によって硬化せしめられるか、および/
または該湿気 硬化型合成樹脂結合剤は該セメント硬化層
のセメントを硬化せしめるための 水分によって硬化せし
められていることによって製造される。
【0005】
【発明の実施の形態】 本発明の建築板は木質補強材を
分散したセメント硬化層からなる表裏層と、産業廃棄物
の粉砕物を湿気硬化型合成樹脂結合剤によって結着した
芯層とからなる。
【0006】 上記表裏層の材料はセメント系無機粉体
と木質補強材とを主体とする。 〔セメント系無機粉体〕 本発明に使用されるセメント系無機粉体とは、ケイ酸カ
ルシウムを主成分とした水硬性の無機粉体であり、この
ような無機粉体としては、例えばポルトランドセメン
ト、あるいはポルトランドセメントに高炉スラグを混合
した高炉セメント、フライアッシュを混合したフライア
ッシュセメント、火山灰、シリカフューム、白土等のシ
リカ物質を混合したシリカセメント、アルミナセメン
ト、高炉スラグ等がある。上記セメント系無機粉体は二
種以上混合使用されてもよい。
【0007】〔木質補強材〕 本発明に用いられる木質補強材としては、木粉、木毛、
木片、木質繊維、木質パルプ、木質繊維束等があるが、
該木質補強材は竹繊維、麻繊維、ヤシ繊維、バカス、モ
ミガラ、稲わら等のリグノセルロースを主成分とする材
料を混合してもよい。好ましい木質補強材としては巾
0.5〜2.0mm、長さ1〜20mm、アスペクト比(長
さ/厚み)20〜30の木片や、直径0.1〜2.0m
m、長さ2〜35mmの分枝および/または彎曲および/
または折曲した木質繊維束がある。上記木質補強材は二
種以上混合使用されてもよい。
【0008】〔骨材〕 上記セメント系無機粉体と木質補強材以外に本発明にお
いては骨材、特に軽量骨材を添加してもよい。上記軽量
骨材としてはパーライト、シラスバルーン、膨張頁岩、
膨張粘土、焼成ケイ藻土、フライアッシュ、石炭ガラ、
発泡コンクリートの粉砕物等の無機発泡体等が使用され
る。上記骨材は二種以上混合使用されてもよい。
【0009】〔第三成分〕 上記表裏層の材料には所望なれば更に硫酸アルミニウ
ム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、アルミン酸塩
類、ケイ酸ソーダ等の硬化促進剤やロウ、ワックス、パ
ラフィン、界面活性剤、シリコン等の防水剤や撥水剤等
が添加されてもよい。
【0010】〔配合〕 上記表裏層の材料において、セメント系無機粉体は通常
40〜70重量%、木質補強材は20〜35重量%の量
で配合され、骨材は30重量%以下の量で配合される。
【0011】 上記芯層の材料は産業廃棄物と合成樹脂
結合剤とを主体とする。 〔産業廃棄物の粉砕物〕 本発明において利用される産業廃棄物の粉砕物には、例
えば木片セメント板、ケイ酸カルシウム板、石膏板、炭
酸マグネシウム板等の無機質建築板の端切れや廃材の粉
砕物、コンクリート建築物や成形物の廃材の粉砕物、ハ
ードボード、パーチクルボード、合板、木材等の木質建
築板あるいは建築材料の廃材の粉砕物、カーペット、フ
ェルト、繊維編織物、不織布等の繊維製品の廃材の粉砕
物、プラスチックやプラスチック発泡体の廃材の粉砕
物、ゴム廃材の粉砕物等、広範囲の産業廃棄物の粉砕物
が含まれる。上記産業廃棄物の粉砕物は二種以上混合使
用されてもよい。
【0012】〔湿気硬化型合成樹脂結合剤〕 本発明において使用される合成樹脂結合剤は湿気硬化型
合成樹脂結合剤で ある。表裏層のセメント系無機粉体を
硬化せしめる場合には、該表裏層に水を含ませることが
必要であり、したがって該表裏層に含まれる水によって
硬化するか、あるいは合成樹脂に硬化剤として混合する
水によって該表裏層のセメント系無機粉体を硬化せしめ
る湿気硬化型合成樹脂結合剤を使用するものである。該
湿気硬化型合成樹脂結合剤として代表的なものは、例え
ばトリレンジイソシアナート、パラフェニレンジイソシ
アナート、2,4−トルエンジイソシアナート、2,6
−トルエンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシ
アナート、1,4−ナフタレンジイソシアナート、4,
4’−ジフェニルジイソシアナート、4,4’−ジフェ
ニルメタンジイソシアナート、3,3’−ジメチル−
4,4’−ジフェニルジイソシアナート、3,3’−ジ
メチル−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナー
ト、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジフェニルジイ
ソシアナート、2−クロロ−1,4−フェニルジイソシ
アナート、1−クロロ−2,4−フェニレンジイソシア
ナート、m−フェニレンジイソシアナート、p−フェニ
レンジイソシアナート、2,2’,5,5’−テトラメ
チル−4,4’−ビフェニレンジイソシアナート、m−
キシリレンジイソシアナート、ω−キシリレンジイソシ
アナート、ω’−キシリレンジイソシアナート等の多価
イソシアナートとポリエチレンアジペート、ポリテトラ
ヒドロフラン、1,4−ブタンジオール、1,4−シス
ブテンジオール、1,5−ジヒドロキシエトキシナフタ
リン、1,4−ブチンジオール、ポリエステル、ポリ
(オキシプロピレン)ポリオール、ポリ(オキシエチレ
ン−プロピレン)ポリオール、アクリルポリオール、ヒ
マシ油ダイマー、トール油ダイマー等の多価アルコール
からなるプレポリマーであって遊離イソシアナート基を
有するものであり、更に望ましいプレポリマーとしては
親水基を有し水と混和性のあるものである。
【0013】〔第三成分〕 上記芯層の材料には所望なれば更にガラス繊維、岩綿、
セラミック繊維、カーボン繊維,金属繊維等の無機繊維
やポリエステル繊維、脂肪族または芳香族ポリアミド繊
維、アクリル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン
繊維等のポリオレフィン繊維、ポリ塩化ビニリデン繊
維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリウレタン繊維、ビニロ
ン、レーヨン、キュプラ、アセテート繊維等の有機繊
維、パルプ、木片等の木質繊維、木綿、竹繊維、麻繊
維、ヤシ繊維、羊毛、絹等の天然繊維、あるいは上記有
機繊維や天然繊維の再生繊維等を補強材として使用して
もよく、また表裏層に用いられるものと同様なセメント
系無機粉体、骨材、木質補強材、防水剤、撥水剤等が添
加される。金属繊維を添加すれば遮音性に優れた芯層を
提供することが出来る。
【0014】〔配合〕 上記芯層の材料において産業廃棄物の粉砕物は通常50
〜75重量%、湿 気硬化型合成樹脂結合剤は固形分とし
て5〜20重量%配合され、更に上記補強繊維および/
または木質補強材が配合される場合には通常15〜40
重量%配合される。
【0015】〔建築板の製造方法〕 建築板の製造方法として有用なものは、上記表裏層用材
料の混合物を表層用成形材料として型板上に散布して表
層マットを形成し、該表層マット上に上記芯層用材料の
混合物を芯層用成形材料として散布して芯層マットを形
成し、該芯層マット上に該表層用成形材料と同様な裏層
用成形材料を散布して裏層マットを形成し、このように
して得られた積層マットを水分存在下に圧締加熱養生し
て硬化せしめると共に表裏層と芯層とを一体化せしめる
乾式法あるいは半乾式法である。上記乾式法においては
表裏層用成形材料には水分を実質的に添加することなく
散布して表裏層マットを形成させた後に水分を散布等の
手段で添加し、半乾式法においては表裏層用成形材料に
通常40〜60重量%の水分を添加してから散布して含
水表裏層マットを形成する。上記積層マットの圧締は通
常該積層マットを型板と共に複数段積重ねた状態で通常
2〜5MPa の圧力を及ぼして行なわれ、この状態で通
常60〜100℃の温度で加熱して10〜20時間養生
する。上記加熱養生後は通常20〜30℃の室温で5〜
10日間の常温養生を行なう。この際、該芯層の湿 気硬
化型合成樹脂は上記表裏層マットに含まれる水分に接触
し、あるいは該 合成樹脂に添加される水によって硬化す
る。該合成樹脂に水を添加した場合 、該水は表裏層のセ
メント系無機粉体の硬化にも関与する。上記表裏層と芯
層との界面には繊維網体を介在させると、製品である建
築板が該繊維網体によって補強され強度が向上する。該
繊維網体の繊維としてはガラス繊維、岩綿、セラミック
繊維、カーボン繊維等の無機繊維やポリエステル繊維、
脂肪族または芳香族ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポ
リエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等のポリオレフィ
ン繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニル繊
維、ポリウレタン繊維、ビニロン、レーヨン、キュプ
ラ、アセテート繊維等の有機合成繊維、パルプ、木片等
の木質繊維、木綿、竹繊維、麻繊維、ヤシ繊維、羊毛、
絹等の天然繊維がある。上記繊維は二種以上混合使用さ
れてもよい。上記表裏層と芯層との界面に繊維網体を介
在させる場合には、表層マットを形成した上に該繊維網
体を載置した上で芯層マットを形成し、該芯層マット上
に該繊維網体を載置した上で裏層マットを形成する。
【0016】 本発明の建築板の製造工程を図1に示
す。図1において型板(11)は搬送コンベア(12)上に載置
され、まず表層用フォーミングユニット(13)内において
表層用成形材料M1 が該型板(11)上に散布され表層マッ
ト(2A)が形成される。該フォーミングユニット(13)にお
いては、上端の成形材料供給口(14)から表層用成形材料
1 が供給され、該成形材料M1 は送りロール列(15)と
送りコンベア(16)との間で集積されつゝ該送りコンベア
(16)の末端から散布ロール(17)上に落下して該散布ロー
ル(17)から型板(11)上に散布される。乾式法の場合には
上記型板(11)上に形成された表層マット(2A)に水噴霧ノ
ズル(18)から水を噴霧して供給する。更に繊維網体(5)
を使用する場合には繊維網体(5) のロール(5A)から繊維
網体(5) を引き出して押圧ロール(19)によって該繊維網
体(5) を表層マット(2A)上に圧着させる。型板(11)は次
いで芯層用フォーミングユニット(20)内において芯層用
成形材料M3 が散布され芯層マット(4A)が形成される。
該フォーミングユニット(20)においては、上端の成形材
料供給口(21)から芯層用成形材料M3 が供給され、該芯
層用成形材料M3 は送りロール列(22)と送りコンベア(2
3)との間で集積されつゝ該送りコンベア(23)の末端から
散布ロール(24,24) 上に落下して該散布ロール(24,24)
から表層マット(2A)上に散布される。繊維網体(6) を使
用する場合には繊維網体(6) のロール(6A)から繊維網体
(6) を引き出して押圧ロール(25)によって該繊維網体
(6) を芯層マット(4A)上に圧着させる。型板(11)は次い
で裏層用フォーミングユニット(26)内において裏層用成
形材料M2 が芯層マット(4A)上に散布され裏層マット(3
A)が形成される。該フォーミングユニット(26)において
は、上端の成形材料供給口(27)から表層用成形材料M1
と同様の裏層用成形材料M2 が供給され、該成形材料M
2 は送りロール列(28)と送りコンベア(29)との間で集積
されつゝ該送りコンベア(29)の末端から散布ロール(30)
上に落下して該散布ロール(30)から芯層マット(4A)上に
散布される。乾式法の場合には上記型板(11)上に形成さ
れた裏層マット(3A)に水噴霧ノズル(31)から水を噴霧し
て供給する。水噴霧後はロールプレス(32)によって積層
マット(1A)をプレスして整形する。上記建築板の製造工
程において、半乾式法の場合には水噴霧ノズル(18,31)
は省略され、また繊維網体(5,6) を使用しない場合に
は、繊維網体ロール(5A,6A) および押圧ロール(19,25)
は省略される。このようにして得られた積層マット(1A)
は前記したように圧締され養生されて図2に示すような
表裏層(2,3) と芯層(4) とからなる建築板(1) 、あるい
は図3に示すような表裏層(2,3) と芯層(4) との界面に
介在する繊維網体(5,6) とからなる建築板(1) が製造さ
れる。
【0017】〔実施例および比較例〕 表1に示す配合の表裏層用成形材料の水分含有量を30
〜40重量%に調節して上記工程により表裏層(2,3) を
形成し、また表1に示す芯層用成形材料によって上記工
程により芯層(4) を形成する。湿気硬化型合成樹脂結合
剤としては4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナー
ト系の末端に遊離イソシアナート基を有する水混和性湿
気硬化型ウレタンプレポリマー(コロネート3053,
日本ポリウレタン(株)製,商品名)を使用した。上
水混和性湿気硬化型ウレタンプレポリマーは水に希釈し
て50重量%濃度のエマルジョンとして使用した。表1
に示される数値は該エマルジョンではなく、該エマルジ
ョン中の水混和性湿気硬化型ウレタンプレポリマーの量
である。表1配合の表裏層用成形材料および芯層用成形
材料からなる積層マット(1A)は表1記載の条件で圧締養
生され、上記圧締養生中に表裏層マット(2A,3A) 中のポ
ルトランドセメントは硬化し、更に芯層マット(4A)中の
水混和性湿気硬化型ウレタンプレポリマーが硬化する。
該水混和性湿気硬化型ウレタンプレポリマーは、圧締養
生中にエマルジョン中の水と反応して硬化するが、表裏
層マット(2A,3A) と芯層マット(4A)との界面においては
該表裏層マット(2A,3A) のポルトランドセメントは圧締
養生中に該芯層マット(4A)のエマルジョン中の水と接触
して円滑に硬化する。
【0018】
【表1】
【0019】 このようにして得られた建築板の物性を
表2に示す。
【表2】
【0020】 表2をみれば結合剤として合成樹脂(水
混和性ウレタンプレポリマー)とセメントとを併用した
場合(比較例1)には合成樹脂のみを結合剤とした実施
例1〜8よりも強度が小さく、セメントのみ結合剤とし
て使用した場合(比較例2)は強度が更に小さくなる。
また水混和性ウレタンプレポリマーを5重量%以下で使
用した実施例8は水混和性ウレタンプレポリマーを5重
量%以上で使用している実施例1〜7に比して強度が若
干低下する。
【0021】
【発明の効果】本発明では芯層は産業廃棄物の粉砕物を
湿気硬化型合成樹脂結合剤で接着したものからなり、
裏層は木質補強材を分散したセメント硬化層からなる
で、湿気硬化型合成樹脂結合剤は表裏層に含まれる水
あるいは該合成樹 脂結合剤に添加される水によって硬化
し、広範囲な種類の産業廃棄物を結着することが可能で
あるので、広範囲な種類の産業廃棄物を建築板の材料と
して多量に利用することが出来る。また該合成樹脂結合
剤に水を添加した場合 には、表裏層と芯層との界面にお
いて該水が表裏層のセメント系無機粉体の 硬化に関与す
る。更に木質補強材を分散したセメント硬化層である表
裏層によって積層マットを圧締養生した後型板からの離
脱は容易で、芯層の湿気硬化型合成樹脂結合剤が直接型
板に接触して粘着し、脱型阻害を起こすこともない。
【図面の簡単な説明】図1〜図3は本発明の実施の形態
を示すものである。
【図1】 建築板製造工程図
【図2】 建築板断面図
【図3】 建築板断面図(繊維網体使用)
【符号の説明】
1 建築板 1A 積層マット 2,3 表裏層 2A,3A 表裏層マット 4 芯層 4A 芯層マット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04C 2/00 - 2/54 E04B 1/62 - 1/99 B32B 1/00 - 35/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質補強材を分散したセメント硬化層から
    なる表裏層と、産業廃棄物の粉砕物を湿気硬化型合成樹
    脂結合剤によって結着した芯層とからなり、該セメント
    硬化層は該湿気硬化型合成樹脂結合剤を硬化せしめるた
    の水分によって硬化せしめられているか、および/ま
    たは該湿気硬化型合成 樹脂結合剤は該セメント硬化層の
    セメントを硬化せしめるための水分によっ て硬化せしめ
    られていることを特徴とする建築板
  2. 【請求項2】上記表裏層と芯層との界面に繊維網体が介
    在している請求項1に記載の建築板
  3. 【請求項3】セメント系無機粉体と木質補強材との混合
    物を主体とする表裏層用成形材料を型板上に散布して表
    層マットを形成し、該表層マット上に産業廃棄物の粉砕
    物と湿気硬化型合成樹脂結合剤との混合物を主体とする
    芯層用成形材料を散布して芯層マットを形成し、更に該
    芯層マット上に上記表裏層用成形材料を散布して裏層マ
    ットを形成し、このようにして得られた積層マットを水
    分存在下に圧締養生して硬化せしめると共に表裏層と芯
    層とを一体化せしめ、この際該セメント硬化層は該湿気
    硬化型合成樹脂結合剤を硬 化せしめるための水分によっ
    て硬化せしめられるか、および/または該湿気 硬化型合
    成樹脂結合剤は該セメント硬化層のセメントを硬化せし
    めるための 水分によって硬化せしめられていることを特
    徴とする建築板の製造方法
  4. 【請求項4】上記表裏層マットと芯層マットとの界面に
    繊維網体を介在させる請求項3に記載の建築板の製造方
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