JP3329306B2 - 反射型液晶電気光学装置 - Google Patents

反射型液晶電気光学装置

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JP3329306B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスイッチング素子ア
レイを配された反射型液晶電気光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスイッチング素子アレイを配され
た反射型液晶電気光学装置は日経エレクトロニクス19
81.2/16号P.164に記載のように対向電極に
は透明基板、スイッチング素子アレイを配された基板に
はSi等の不透明基板を用いるものであった。
【0003】また、透明基板に薄膜トランジスタ(以
下、TFTと称する)、非線形スイッチング素子を設置
したものでは透過型として用いるため対向する基板は透
明な基板を用いていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の反射型液
晶電気光学装置には、スイッチング素子アレイを配され
た基板の画素部分に反射体を設置する必要があり、製作
工数の増加や、透明電極で確立された工程の変更を必要
とした。さらに透過型では、対向基板上の画素周辺を覆
う遮光マスクと、スイッチング素子アレイの位置合わせ
を行なわなければならない課題があった。そこで本発明
では、従来のスイッチング素子アレイをそのままで用い
ることができ、さらに遮光マスクとの位置合わせが要ら
ない反射型電気光学装置を提供することを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の反射型液晶電気
光学装置は、対向する二枚の基板間に液晶層を挟持し、
一方の基板には、マトリックス状に配置された画素電極
と、前記画素電極に接続された薄膜トランジスタのスイ
ッチング素子を設置した反射型液晶電気光学装置におい
て、前記一方の基板の液晶の反対側に偏光板を設け、対
向するもう一方の基板の液晶側に反射体を設け、前記液
晶層は、前記偏光板により直線偏光した入射光が入り、
該入射光が透過後円偏光となって上記反射体で反射さ
れ、反射後液晶層を逆に透過し出射面では入射光とほぼ
90度偏光面が回転した直線偏光となるツイストしたネ
マチック液晶層であることを特徴とする。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】実施例1.第1図は本発明の反射
型電気光学装置の断面図である。スイッチング素子アレ
イ基板103に対向した反射体101が設置された対向
基板102との間に液晶104がはさまれた基本構造を
とっている。ここでは液晶層にツイストしたネマチック
液晶(以下TNと称する)を用いた。105は画素電
極、106は偏光板、107はスイッチング素子であ
る。電界印加のためのもう一万の電極は、金属薄膜で形
成された反射体101が兼ねている。さらに入出射面、
透明電極面には減反射コーティングが施され、不要な光
線反射を抑制している。
【0010】次に本実施例で用いた反射型の液晶表示モ
ードについて説明する。一般的な電界効果複屈折型の表
示モード(以下ECBと称する)の使用は可能であるが
本実施例ではツイストしたネマチック液晶を用いたEC
Bモードを用いた。
【0011】本実施例ではスイッチング素子基板に第1
表に示すTFTアクティブマトリックス方式、液晶層に
上述したTN−ECBモードを用いている。詳細な駆動
法及び構成は、日経エレクトロニクスNo.351(1
981)p.211,SID′83DIGESTp.1
56(1983)、 SID′,85DIGESTp.
278(1985)、Japan Display′8
9p.192に記載のものに準じている。
【0012】
【表1】
【0013】第2図は第1図の装置のビデオ印加電圧と
反射率(550nm)の特性である。初めに電圧が零の
時を説明する。直線偏光302が入射すると、第3図に
示すように楕円偏光の軌跡が回転する。反射体面ではほ
ぼ円偏光301となり、位相が180度回転し反射され
る。再び液晶層を透過し、出射面ではほぼ90度偏光面
が回転した直線偏光303となり出射する。このため偏
光素子で阻止され、反射率が低下する(オフ状態)。次
に電圧が印如された場合を説明する。液晶分子は誘電率
の異方性のために、電界方向に再配列する。これにより
入射光に対する複屈折の異方性が消失し、入射した直線
偏光がそのまま維持されて反射し、出射する。従って反
射率の低下はない(オン状態)。
【0014】このような偏光の変化を生ずるのは限られ
た条件のもとであり、この条件を鋭意検討した結果本発
明にいたった。液晶層に求められる光学的な特性は、直
線偏光の入射に対し透過後円偏光となること、反射層で
位相が180度シフトし、液晶層を逆に透過したときに
90度偏光面が回転していることのふたつである。
【0015】第4図(a)、(b)は△ndとオフ時の
反射率を示すグラフである。なおパラメーターに液晶層
のツイスト角をとり、入射光の偏光面は入射面の液晶分
子のダイレクターに合わせた。オン時の反射率は、偏光
素子の透過率によって決まり、ほぼ一定である。これに
よると、約60度のツイスト角、△nd=0.2の時に
反射率がほぼ零となることが分かった。更に詳細に調べ
た結果、63度のツイスト角が最適であることが分かっ
た。この時の楕円偏光の軌跡をみると、第3図に示すよ
うに、反射面では円偏光となり、出射面では入射時と9
0度回転した直線偏光となる。これを1/4λ板の場合
と比べると、液晶のダイレクターに沿って偏光が入射す
るため、複屈折を感受しにくく、同じ位相の変化を受け
るためには大きな△ndを必要とすること、△ndに対
する周期性が少ないことが特徴である。これは液晶層の
厚みを比較的大きく設定でき、製造におけるマージンを
確保するものである。
【0016】また、△nの効果は液晶のダイレクターに
対し直線偏光が垂直に入射した場合も全く同様に働く。
これは△nには正負が無いためである。
【0017】第5図(a),(b)はパラメーターに偏
光素子の液晶のダイレクターに対する配置角をとり、△
ndと反射率の関係を示すものである。これによると偏
光素子の方向が+30度の時にも反射率が零の条件があ
る。この場合の楕円偏光の軌跡を見ると第4図と同じよ
うに反射面で円偏光になっている。
【0018】パラメーターを振ることによってこの様な
条件を他にも見つけることができる。しかし、波長によ
る反射率変動を低く抑えるためには最小の△ndに設定
する必要があり、さらに極端に小さな△ndでは液晶厚
が小さくなりすぎるため、この間で選択する必要があ
る。光学長が2倍になる反射型では、透過型の液晶素子
では許容される液晶厚が製作上の問題となる。そこで△
ndが少しでも大きいことが求められる。これは素子製
作のマージンを大きくするためである。前述の△nd=
0・2の条件でみると、△nが小さな液晶の典型的な
値、△n=0・08では、dが2.5μmとなる。
【0019】これに対し、従来例で述べた45度ツイス
トしたタイプでは、最適な液晶厚が2μmを下まわり、
素子の均一性や歩留まりを低下させる要因になってい
る。
【0020】また、このような液晶モードは無電界時に
非透過状態(黒)と設定できることから、画素電極のな
い部分の遮光マスクが不要となる。
【0021】実施例2.第6図はスイッチング素子アレ
イ基板側に遮光マスクを設置した場合の断面図である。
基本的な構造は実施例1と同様である。601は対向基
板上に設けられた反射体、602はスイッチング素子ア
レイ基板603上に設置された遮光マスクである。本実
施例ではアルミーシリコン合金薄膜をTFT領域607
と画素の境界領域608に設置し、TFTの光電流リー
クと光のもれを同時に防止している。604は液晶、6
05は画素電極、606は偏光板である。
【0022】金属薄膜では入射光を反射によって遮光す
るものであるが、光吸収によって遮光するマスクであっ
ても同様な効果を発揮する。
【0023】これによると対向基板との張り合わせ時に
位置合わせの必要がなく、製造が簡単になるばかりか、
マスク合わせ工程を含むスイッチング素子アレイの製作
時に設置できるため、合わせ精度の向上が図れる。
【0024】実施例3.第7図は偏光素子に偏光ビーム
スプリッター(以下、PBSと称する)を用いた反射型
液晶電気光学装置の構成図である。
【0025】701がPBSであり、光源光703を直
線偏光し液晶パネル702に入射させる。液晶パネルの
構成、出射までのプロセスは実施例1と同様である。出
射光を検光する手段がPBSでは入射時と90度ずれて
いる。このため反射出力光704は無電界時に小さくな
り、印加電圧と反射率の特性は、実施例1の第3図と縦
軸に対し対称なものとなる。
【0026】実施例4.本発明はここでダイオード等を
アレイ化したアクティブマトリクスにも適用することが
できる。
【0027】第8図はダイオード素子に金属−絶縁体−
金属素子(以下MIMと称する)を用いたMIM液晶電
気光学装置の断面図である。基本構造は画素電極を設置
されたMIM基板802と反射体801を有する対向基
板803の間に液晶804がはさまれたものである。8
05は電界を液晶層に印加するための対向基板上の電極
であり、画素サイズに対応したストライプ電極である。
この対向電極は絶縁性反射体801の上に設置されてい
る。本実施例では絶縁性反射体として誘電体多層膜によ
るミラーを用いた。この誘電体多層膜によるミラーは対
向電極の上下を問わず設置が可能である。基板806上
にライン状の信号伝送配線807、その一部に作られた
薄い絶縁体からなるMIM素子808、それに電気的に
接続された画素電極812からなっている。810は減
反射コーティング、811は偏光素子である。
【0028】より具体的な構成を第2表に示す。
【0029】
【表2】
【0030】以上実施例を述べたが、本発明は以上の実
施例のみならず、広く反射型の光制御装置に応用が可能
である。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、スイ
ッチング素子アレイと対向する基板に反射体を設置する
だけで反射型のライトバルブが構成できる。
【0032】また、スイッチング素子の領域及び画素電
極間の境界領域に対応して遮光マスクが配置されていれ
ば、スイッチング素子の光電流リークと光のもれを同時
に防止することができる。
【0033】さらにスイッチング素子アレイ側に遮光マ
スクを設置できることから正確なマスク位置合わせがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射型電気光学装置の断面図である。
【図2】第1図の装置の印加電圧と反射率(550n
m)の特性図である。
【図3】第2図の楕円偏光の軌道を示す図である。
【図4】(a),(b)は△ndと反射率の関係を示す
グラフである。
【図5】(a),(b)はパラメーターに偏光素子の液
晶のダイレクターに対する配置角をとり、△ndと反射
率の関係を示すものである。
【図6】スイッチング素子アレイ基板側に遮光マスクを
設置した場合の断面図である。
【図7】偏光素子にPBSを用いた反射型液晶電気光学
装置の構成図である。
【図8】MIMダイオードによってアドレスされた反射
型電気光学装置の断面図である。
【符号の説明】
101…反射体 102…対向基板 103…スイッチング素子アレイ基板 104…液晶層 301…反射面での円偏光 701…PBS 801…反射体 802…MIM基板 803…対向基板 804…液晶 805…対向電極 806…基板 807…信号伝送配線 808…MIM素子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する二枚の基板間に液晶層を挟持
    し、一方の基板には、マトリックス状に配置された画素
    電極と、前記画素電極に接続された薄膜トランジスタの
    スイッチング素子を設置した反射型液晶電気光学装置に
    おいて、 前記一方の基板の液晶の反対側に偏光板を設け、 対向するもう一方の基板の液晶側に反射体を設け、 前記液晶層は、前記偏光板により直線偏光した入射光が
    入り、該入射光が透過後円偏光となって上記反射体で反
    射され、反射後液晶層を逆に透過し出射面では入射光と
    ほぼ90度偏光面が回転した直線偏光となるツイストし
    たネマチック液晶層であることを特徴とする反射型液晶
    電気光学装置。
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