JP3328872B2 - 計算機ネットワーク通信方法およびネットワーク計算機システム - Google Patents

計算機ネットワーク通信方法およびネットワーク計算機システム

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JP3328872B2
JP3328872B2 JP25896296A JP25896296A JP3328872B2 JP 3328872 B2 JP3328872 B2 JP 3328872B2 JP 25896296 A JP25896296 A JP 25896296A JP 25896296 A JP25896296 A JP 25896296A JP 3328872 B2 JP3328872 B2 JP 3328872B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークに結
合した計算機間でパケットを送受信する計算機ネットワ
ーク通信方法およびネットワーク計算機システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の計算機ネットワーク通信方法で
は、送信側計算機はパケットのアクションフィールドに
て割込を起こすか否かを指定しそのパケットをネットワ
ークに送出し、受信側計算機はネットワークから取り込
んだパケットのアクションフィールドにて割込を起こす
ことが指定されていたら割込を発行している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、ネットワーク
を介して複数の計算機が協調して動作する計算機システ
ムにおいて、マルチプロセス環境で動作する場合、受信
要求より送信が後になることもあれば、受信要求より送
信が先になることもある。受信要求より送信が後であれ
ば、パケットの到着までプロセスを休止させておき、パ
ケットの到着で休止していたプロセスを起動することが
必要となり、送信側計算機は割込を起こすことをパケッ
トで指定する必要がある。一方、受信要求より送信が先
であれば、プロセスを休止させる必要はなく、従って、
送信側計算機は割込を起こすことをパケットで指定する
必要はない。ところが、実際には受信要求と送信のどち
らが先になるかが判らないため、従来の計算機ネットワ
ーク通信方法では、送信側計算機は、受信側計算機で休
止している可能性のあるプロセスへの全てのパケットで
割込を起こすことを指定している。しかし、不必要な割
込が起こされると、プロセッサの処理オーバヘッドが無
駄に大きくなり、システム性能が低下する問題点があ
る。そこで、本発明の目的は、不必要な割込を起こさな
いようにし、システム性能を向上できるようにした計算
機ネットワーク通信方法およびネットワーク計算機シス
テムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明
は、ネットワークに結合した計算機間でパケットを送受
し各々の計算機のプロセッサにおいてプロセスを実行
する計算機ネットワーク通信方法であって、送信側計算
機は通信先指定情報を含むパケットを作成して前記
ットワークに送出し、受信側計算機は、受信待ちをして
いるプロセスと当該プロセスに対する通信先指定情報
を対応させる対応情報を保持すると共にネットワークか
ら取り込んだ前記パケット内に含まれる前記通信先指定
情報を用いて前記対応情報を参照し、前記受信待ちをし
ているプロセスがある場合に前記パケットの到着を前記
プロセスを実行するプロセッサに通知するための割込を
発行することを特徴とする計算機ネットワーク通信方法
を提供する。上記第1の観点による計算機ネットワーク
通信方法では、送信側計算機は、パケットを作成する
際、パケットに通信先指定情報を含めておく。一方、受
信側計算機は、パケット到着を待っているプロセスとそ
れに対する通信先指定情報の対応情報を保持しておく。
そして、受信側計算機は、保持している対応情報中の
信先指定情報と受信したパケット内に含まれる通信先指
定情報とを比較し、一致しなければ割込を発行せず、一
致したプロセスを実行するプロセッサにのみ割込を発行
する。これにより、不必要な割込を起こさないようにな
るから、プロセッサの処理オーバヘッドが小さくなり、
システム性能を向上できる。
【0005】第2の観点では、本発明は、上記構成の計
算機ネットワーク通信方法において、前記プロセッサ
は、前記割込を発行したか否かを示すフラグ情報を前記
プロセス毎に保持し、前記フラグ情報を検索して、前記
割込が発行されたプロセスが複数あれば、それらプロセ
スをまとめて処理することを特徴とする計算機ネットワ
ーク通信方法を提供する。上記第2の観点による計算機
ネットワーク通信方法では、フラグ情報を設けて、それ
を利用して複数のプロセスをまとめて処理するから、プ
ロセッサの処理オーバヘッドがさらに小さくなり、シス
テム性能をさらに向上できるようになる
【0006】第3の観点では、本発明は、上記構成の計
算機ネットワーク通信方法において、前記受信側計算機
は、前記パケットが到着した時に前記割込を発行するこ
とを特徴とする計算機ネットワーク通信方法を提供す
る。上記第3の観点による計算機ネットワーク通信方法
では、パケットが到着した時に割込の発行を行うため、
構成が簡単になる。これに対して、タイマーを設けてお
き、ある時間が経過した時にその間に到着したパケット
に対してまとめて通知することが考えられる。この場合
は、構成が複雑になるが、プロセッサの処理オーバヘッ
ドがさらに小さくなる可能性があるので、システムの特
性を考慮して、前者にするか後者にするかを決めればよ
【0007】第4の観点では、本発明は、ネットワーク
に結合した計算機間でパケットを送受信し各々の計算機
のプロセッサにおいてプロセスを実行するネットワーク
計算機システムにおいて、通信先指定情報を含むパケッ
トを作成して前記ネットワークに送出する送信側計算機
と、受信待ちをしているプロセスと当該プロセスに対す
る通信先指定情報とを対応させる対応情報を保持すると
共にネットワークから取り込んだ前記パケット内に含ま
れる前記通信先指定情報を用いて前記対応情報を参照
し、前記受信待ちをしているプロセスがある場合に前記
パケットの到着を前記プロセスを実行するプロセッサに
通知するための割込を発行する受信側計算機とを具備し
たことを特徴とする計算機ネットワークシステムを提供
する。上記第4の観点によるネットワーク計算機システ
ムでは、送信側計算機は、パケットを作成する際、パケ
ットに通信先指定情報を含めておく。一方、受信側計算
機は、パケット到着を待っているプロセスとそれに対す
る通信先指定情報の対応情報を保持しておく。そして、
受信側計算機は、保持している対応情報中の通信先指定
情報と受信したパケット内に含まれる通信先指定情報と
を比較し、一致しなければ割込を発行せず、一致したプ
ロセスを実行するプロセッサにのみ割込を発行する。こ
れにより、不必要な割込を起こさないようになるから、
プロセッサの処理オーバヘッドが小さくなり、システム
性能を向上できる。
【0008】第5の観点では、本発明は、上記構成のネ
ットワーク計算機システムにおいて、前記プロセッサ
は、前記割込を発行したか否かを示すフラグ情報を前記
プロセス毎に保持し、前記フラグ情報を検索して、前記
割込が発行されたプロセスが複数あれば、それらプロセ
スをまとめて処理することを特徴とするネットワーク計
算機システムを提供する。上記第5の観点によるネット
ワーク計算機システムでは、フラグ情報を設けて、それ
を利用して複数のプロセスをまとめて処理するから、プ
ロセッサの処理オーバヘッドがさらに小さくなり、シス
テム性能をさらに向上できるようになる
【0009】第6の観点では、本発明は、上記構成のネ
ットワーク計算機システムにおいて、前記受信側計算機
は、前記パケットが到着した時に前記割込の発行を行う
ことを特徴とするネットワーク計算機システムを提供す
る。上記第6の観点によるネットワーク計算機システム
では、パケットが到着した時に割込の発行を行うため、
構成が簡単になる。これに対して、タイマーを設けてお
き、ある時間が経過した時にその間に到着したパケット
に対してまとめて通知することが考えられる。この場合
は、構成が複雑になるが、プロセッサの処理オーバヘッ
ドがさらに小さくなる可能性があるので、システムの特
性を考慮して、前者にするか後者にするかを決めればよ
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の計算機ネットワー
ク通信方法およびネットワーク計算機システムの実施の
形態を説明する。なお、これにより本発明が限定される
ものではない。
【0012】図1に、本発明の一実施形態のネットワー
ク計算機システム10を示す。このネットワーク計算機
システム10は、2つ以上のネットワーク内計算機10
0,200,…がネットワーク190に結合されて構成
されている。
【0013】前記ネットワーク内計算機100は、ネッ
トワークアダプタ110,プロセッサ130,I/O装
置140およびメモリ(主記憶)150がシステムバス
180に結合されて構成されている。他のネットワーク
内計算機200,…も同様である。なお、システム構成
によっては、I/O装置140を持たない場合もある。
【0014】前記ネットワークアダプタ110は、受信
DMA制御情報保持手段111,送信DMA制御情報保
持手段112,割込制御情報保持手段113,アダプタ
制御情報保持手段114,要因待ちリスト情報保持手段
116,アダプタ制御手段115,ネットワーク送受信
部117,DMA制御部120および送受信用バッファ
121が内部バス122によって結合されて構成されて
いる。前記受信DMA制御情報保持手段111,前記送
信DMA制御情報保持手段112,前記割込制御情報保
持手段113,前記アダプタ制御情報保持手段114お
よび前記要因待ちリスト情報保持手段116は、送受信
パケットをDMA処理により転送制御する際に必要な情
報を保持する手段であり、例えばRAMによって構成さ
れている。前記アダプタ制御手段115は、送受信パケ
ットをDMA処理により転送制御する際の制御をネット
ワークアダプタ110にプロセッサ130が通知するた
めの手段であり、例えばTTL,CMOS等の論理によ
って構成されている。前記ネットワーク送受信部117
は、例えばTTL,CMOS等の論理によって構成され
ている。また、ネットワーク送受信部117は内部に自
アドレス保持手段118を持ち、この自アドレス保持手
段118は例えばRAMによって構成されている。前記
DMA制御部120は、例えばTTL,CMOS等の論
理によって構成されている。前記送受信用バッファ12
1は、例えばRAMによって構成されている。
【0015】前記プロセッサ130は、例えばCPUに
よって構成されている。
【0016】前記メモリ150は、例えばRAMによっ
て構成されている。前記メモリ150には、OS空間1
60とユーザ空間170とがある。前記OS空間160
には、休止キュー161,動作キュー162,要因待ち
リスト163および要因待ちリスト用排他フラグ164
がある。前記休止キュー161は、メッセージの受信待
ちなどの状況により動作を休止するプロセスの情報を保
持するためのキューであり、OSによって管理及び制御
される。前記動作キュー162は、現在OS内で動作可
能な状態のプロセスを保持するためのキューであり、O
Sによって管理及び制御される。前記要因待ちリスト1
63は、ネットワーク190からのメッセージの到着時
に割込を発行するか否かをチェックするための要因待ち
情報をリスト構造で保持する部分であり、OSとネット
ワークアダプタ110により制御される。前記要因待ち
リスト用排他フラグ164は、OSとネットワークアダ
プタ110によってアクセスされる要因待ちリスト16
3の内容の一貫性を保証するために使用される排他制御
機構である。
【0017】図1の例では、要因待ちリスト情報保持手
段116によってアドレスが保持されて参照されるメモ
リ(主記憶)150上の領域に、要因待ちリスト163
と要因待ちリスト用排他フラグ164とが保持されてい
る。しかし、これに限定されず、要因待ちリスト情報保
持手段116自身が要因待ちリスト163と要因待ちリ
スト用排他フラグ164の情報を保持してもよい。
【0018】図2に、要因待ちリスト163の構造を示
す。要因待ちリスト163は、休止したプロセスを特定
するための休止プロセスID163−a,どの通信チャ
ネルのメッセージ待ちで休止しているかを示す通信チャ
ネルID163−bおよびメッセージが既に到着してい
て割込発行が完了していることを示す割込発行完了フラ
グ(1であれば割込を発行済、0であれば割込未発行で
あることを示す)163−cの各列から構成される。な
お、図2の要因待ちリストは、内容がすべて0である要
素をエンドマークとするテーブル構造になっているが、
各項目が次項目へのポインタを有しポインタの内容が0
であることをもってエンドマークとするリンクトリスト
構造としてもよい。また、リンクトリスト構造とした場
合には、割込発行完了フラグ163−cを設ける代りに
割込発行完了リストを設け、要因待ちリスト163から
要因を検索し、要因があれば割込発行完了リストに登録
し、割込を発行する形態にて、制御してもよい。
【0019】前記ユーザ空間170は、ユーザが利用す
るデータ領域であり、ユーザデータ171〜173が格
納されている。ユーザ空間170は、通信データの格納
にも使用する。なお、システムによっては一度システム
領域にコピーする必要がある場合もある。
【0020】図3の(a)に、パケット300の構成を
示す。このパケット300は、送信元アドレス321−
a,受信先アドレス322−a,タイプ320−a,通
信チャネルID情報311−a,転送先情報312−a
およびデータ310−aから構成される。前記送信元ア
ドレス321−aは、パケット300を送出したネット
ワーク内計算機の識別子である。前記受信先アドレス3
22−aは、パケット300を受信すべきネットワーク
内計算機の識別子である。前記タイプ320−aは、ネ
ットワークアダプタ110が処理するために必要な情報
であり、たとえばデータ310−aの長さ等を保持す
る。前記通信チャネルID情報311−aは、通信先指
定情報であり、この通信チャネルID情報311−aと
要因待ちリスト163の通信チャネルID163−bと
を比較することにより割込発行の要否を判定する。前記
転送先情報312−aは、パケット300をメモリ15
0に転送する際に格納領域を指定するための情報であ
る。ここでは、最終的にユーザデータ171〜173の
どの領域にデータを転送するかを示す情報である。前記
データ310−aは、OSおよびソフトウエアが処理す
る情報である。
【0021】比較のため、図3の(b)に従来のパケッ
トの構成を示す。従来のパケットは、送信元アドレス3
21−b,受信先アドレス322−b,タイプ320−
bおよびデータ310−bから構成されており、通信チ
ャネルID情報および転送先情報がない。
【0022】パケット300の送受信は、前記転送先情
報312−aを利用して、次のように行う。受信側は、
パケット300を直接転送する受信バッファ領域を予め
定めて主記憶常駐の状態にし、その受信バッファ領域の
情報を送信側に通知しておく。送信側は、前記通知され
た受信バッファ領域の情報を自己の送信DMA制御情報
保持手段(112)に保持する。そして、パケット30
0を作成する際、自己の通信チャネルIDから通信チャ
ネルID情報311−aを作成すると共に前記受信バッ
ファ領域の情報から転送先情報312−aを作成する。
そして、パケット300を送信する。受信側は、自分宛
てのパケット300を取り込み、その転送先情報312
−aに基づいて、DMA転送処理によって、対応する受
信バッファ領域にパケット300を直接転送する。な
お、このDMA転送処理は、SHRIMPプロジェクト
に関する論文(Two Virtual Memory Mapped Network In
terface Designs. Matthias A. Blumrich, Cezary Dub
nicki, Edward W. Felten, Kai Li, and MalenaR. Mesa
rina. Hot Interconnect Symposium, Aug.1994, pp.13
4-142)に記載の方法と同様な方法によって実現でき
る。
【0023】次に、図4〜図6を参照して、割込に関す
る動作を説明する。図4は、プロセッサ130が行うメ
ッセージ受信処理のフロー図である。ステップ410で
は、受信バッファ割り当て処理を起動する。すなわち、
上述のように、受信したデータを直接転送する受信バッ
ファ領域を通信チャネルに対応して定めて主記憶常駐の
状態にし、その受信バッファ領域の情報を送信側に通知
しておく。ステップ420では、受信要求を発行する。
なお、受信バッファ領域の割り当て処理が受信要求の発
行より先行することが必要条件であるが、受信バッファ
割り当て処理の直後に受信要求を発行することは必要条
件ではない。すなわち、上記ステップ410と上記ステ
ップ420の間に別の処理(受信処理以外の処理でもよ
い)が入っても構わない。
【0024】ステップ430では、受信データが既に到
着していれば、ステップ440に進む。まだ到着してい
なければ、ステップ450に進む。ステップ440で
は、通信チャネルIDに対応した受信バッファ領域に既
に受信データが到着しているので、そのデータを取得す
る。そして、受信処理を終了する。
【0025】ステップ450では、プロセスを休止キュ
ー161に登録する。ステップ460では、要因待ちリ
スト用排他フラグ164を取得する。ここで、ネットワ
ークアダプタ110によって要因待ちリスト用排他フラ
グ164が取得されている場合には、解放されるまで待
ち要因待ちリスト用排他フラグ164を取得できたらス
テップ470に進む。ステップ470では、プロセスI
Dと通信チャネルIDを、要因待ちリスト163のプロ
セスID163−aと通信チャネルID163−bに登
録する。また、割込発行完了フラグ163−cには0を
設定する。ステップ480では、要因待ちリスト用排他
フラグ164を解放し、割込待ち状態に入る。
【0026】図5は、パケット300が到着した時にネ
ットワークアダプタ110が行うアダプタ受信処理のフ
ロー図である。ステップ510では、ネットワーク送受
信部117は、到着したパケット300を取り込む。ス
テップ520では、パケット300の受信先アドレス3
22−aが自アドレス保持手段118の内容と等しいか
否かをチェックし、等しくない場合はステップ530に
進み、等しい場合はステップ540に進む。ステップ5
30では、パケット300を棄却し、アダプタ受信処理
を終了する。ステップ540では、ネットワーク送受信
部117は、パケット300を送受信用バッファ121
に取り込む。ステップ550では、DMA制御部120
は、転送先情報312−aを受信DMA制御情報保持手
段111に設定し、これを転送先アドレスとしてDMA
転送を行う。ステップ560では、DMA制御部120
は、要因待ちリスト用排他フラグ164を取得する。要
因待ちリスト用排他フラグ164が取得できない場合に
は、取得できるまで待ち、要因待ちリスト用排他フラグ
164を取得できたらステップ570に進む。ステップ
570,580では、要因待ちリスト163のエントリ
を順に検索し、パケット300の通信チャネルID情報
311−aに対応するエントリがあればステップ575
へ進み、最後までなければステップ590へ進む。ステ
ップ575では、当該エントリの割込発行完了フラグを
1にし、割込を発行する。そして、ステップ590に進
む。ステップ590では、DMA制御部120は、要因
待ちリスト用排他フラグ164を解放し、アダプタ受信
処理を終了する。
【0027】図6は、ネットワークアダプタ110によ
る割込の発行(図5のステップ575の処理)によりプ
ロセッサ130が行う割込処理のフロー図である。ステ
ップ610では、要因待ちリスト用排他フラグ164を
取得する。要因待ちリスト用排他フラグ164が取得で
きない場合には、取得できるまで待ち、要因待ちリスト
用排他フラグ164を取得できたらステップ620に進
む。ステップ620,630,640では、要因待ちリ
スト163のエントリを順に調べて、割込発行完了フラ
グ163−cが1となっている要素を取り出してワーク
エリアに移動する。要因待ちリストの最後までチェック
したら、ステップ650に進む。ステップ650では、
要因待ちリスト163を再構築する。すなわち、要因待
ちリスト163に残った要素を詰めて、ハードウエアが
検索しやすい状態にする。ステップ660では、要因待
ちリスト用排他フラグ164を解放する。ステップ67
0では、ワークエリアに移動した要素の休止プロセスI
D(163−a)の情報により、当該プロセスを休止キ
ュー161から動作キュー162に移動することで、当
該プロセスを起動状態にする。そして、割込処理を終了
する。
【0028】以上の説明から理解されるように、上記ネ
ットワーク計算機システム10によれば、受信側のプロ
セスが休止しており且つ割込が必要な場合にのみ割込を
発行することができるため、余分な割込処理が発生せ
ず、システム性能を向上することが出来る。
【0029】
【発明の効果】本発明の計算機ネットワーク通信方法お
よびネットワーク計算機システムによれば、ネットワー
クを介して送信されてくるパケットを待っているプロセ
スを実行するプロセッサに対してのみ割込を発行するこ
とが出来る。このため、不必要な割込が発生しなくな
り、システムの高性能化を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるネットワーク計算
機システムの構成図である。
【図2】要因待ちリストの構成図である。
【図3】パケットの構成図である。
【図4】プロセッサが行う受信処理のフロー図である。
【図5】ネットワークアダプタが行うアダプタ受信処理
のフロー図である。
【図6】プロセッサが行う割込処理のフロー図である。
【符号の説明】
10 ネットワーク計算機システム 100,200 ネットワーク内計算機 110 ネットワークアダプタ 116 要因待ちリスト情報保持手段 130 プロセッサ 150 メモリ 163 要因待ちリスト 164 要因待ちリスト用排他フラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀川 和雄 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地の12 株式会社日立製作所 情報・通信開発 本部内 審査官 桂 正憲 (56)参考文献 特開 平7−262152(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 29/06 G06F 9/46 360 G06F 13/00 353

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに結合した計算機間でパケ
    ットを送受信し各々の計算機のプロセッサにおいてプロ
    セスを実行する計算機ネットワーク通信方法であって、 送信側計算機は通信先指定情報を含むパケットを作成
    して前記ネットワークに送出し、 受信側計算機は、受信待ちをしているプロセスと当該プ
    ロセスに対する通信先指定情報とを対応させる対応情報
    を保持すると共にネットワークから取り込んだ前記パケ
    ット内に含まれる前記通信先指定情報を用いて前記対応
    情報を参照し、前記受信待ちをしているプロセスがある
    場合に前記パケットの到着を前記プロセスを実行するプ
    ロセッサに通知するための割込を発行することを特徴と
    する計算機ネットワーク通信方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の計算機ネットワーク通
    信方法において、前記プロセッサは、前記割込を発行し
    たか否かを示すフラグ情報を前記プロセス毎に保持し、
    前記フラグ情報を検索して、前記割込が発行されたプロ
    セスが複数あれば、それらプロセスをまとめて処理する
    ことを特徴とする計算機ネットワーク通信方法
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の計算機
    ネットワーク通信方法において、前記受信側計算機は、
    前記パケットが到着した時に前記割込を発行することを
    特徴とする計算機ネットワーク通信方法
  4. 【請求項4】 ネットワークに結合した計算機間でパケ
    ットを送受信し各々の計算機のプロセッサにおいてプロ
    セスを実行するネットワーク計算機システムにおいて、 通信先指定情報を含むパケットを作成して前記ネットワ
    ークに送出する送信側計算機と、 受信待ちをしているプロセスと当該プロセスに対する通
    信先指定情報とを対応させる対応情報を保持すると共に
    ネットワークから取り込んだ前記パケット内に含まれる
    前記通信先指定情報を用いて前記対応情報を参照し、前
    記受信待ちをしているプロセスがある場合に前記パケッ
    トの到着を前記プロセスを実行するプロ セッサに通知す
    るための割込を発行する受信側計算機とを具備したこと
    を特徴とするネットワーク計算機システム
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のネットワーク計算機シ
    ステムにおいて、前記プロセッサは、前記割込を発行し
    たか否かを示すフラグ情報を前記プロセス毎に保持し、
    前記フラグ情報を検索して、前記割込が発行されたプロ
    セスが複数あれば、それらプロセスをまとめて処理する
    ことを特徴とするネットワーク計算機システム
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載のネット
    ワーク計算機システムにおいて、前記受信側計算機は、
    前記パケットが到着した時に前記割込を発行することを
    特徴とするネットワーク計算機システム
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