JP3328697B2 - イメージファイバ余長処理方法および余長処理用ボビン - Google Patents

イメージファイバ余長処理方法および余長処理用ボビン

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JP3328697B2 JP2000015178A JP2000015178A JP3328697B2 JP 3328697 B2 JP3328697 B2 JP 3328697B2 JP 2000015178 A JP2000015178 A JP 2000015178A JP 2000015178 A JP2000015178 A JP 2000015178A JP 3328697 B2 JP3328697 B2 JP 3328697B2
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守里也 中村
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独立行政法人通信総合研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、イメージファイ
バの余長処理を行うイメージファイバ余長処理方法およ
びイメージファイバの余長処理を行う際に使用する余長
処理用ボビンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3はイメージファイバの断面を示す図
である。イメージファイバ1は、本体をなす画面4とそ
の外周のジャケット5とからなり、画面4は多数のコア
(導波路)4aがクラッド(母材)に埋め込まれた構造
を持つ。このイメージファイバ1は、それぞれのコア4
aが独立に光を伝送することができるため、内視鏡等の
画像伝送路として用いられている。
【0003】また、イメージファイバ1を2次元光デー
タ伝送路として利用しようという検討も進められてい
る。2次元レーザダイオードアレイからの光信号を直接
2次元のまま伝送することにより、高密度でハイスルー
プットの光データ伝送を狙うものである。
【0004】図4は2次元レーザダイオードアレイから
の光信号がイメージファイバで伝送される様子を示す図
である。図において、2次元レーザダイオードアレイ2
からの光信号3は、並列伝送路としてのイメージファイ
バ1により同時に伝搬されるが、屈折率やコア径等のイ
メージファイバ1のパラメータの不均一性により、光信
号3の伝搬時間に差が生じてしまう。このような光信号
3の伝搬時間差の最大値はスキューと呼ばれる。
【0005】スキューが大きいと受信側において信号間
の同期が取れなくなってしまうため、光信号3のパルス
幅はスキューよりも十分に大きくとる必要がある。つま
り、並列伝送路のスキューは、その伝送路の同期伝送ス
ピードを制限する要因となる。そのため、イメージファ
イバ1による2次元光データ伝送では、イメージファイ
バ1のパラメータを均一化することによりスキューが低
減し、高速なデータ伝送が実現される。
【0006】図5は従来のイメージファイバ余長処理方
法の説明図である。一般に、伝送ケーブルに余長が生じ
た場合は、ボビンに巻きつけるか、またはとぐろを巻い
た状態でその余長を処理するが、イメージファイバ1の
場合も、図に示すように、ボビン70に巻きつける形で
余長処理を行っている。あるいは単にとぐろを巻いた状
態に巻回させたりしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のイメージファイバの余長処理方法では、
イメージファイバ1が巻かれることによりスキューが大
きくなり、伝送スピードが低く抑えられてしまうという
問題があった。
【0008】図6はイメージファイバを曲げることによ
りスキューが生ずる様子を示す図である。イメージファ
イバ1が図に示すように曲げられると、イメージファイ
バ1の画面4においてその曲げ部分の外周側のコアは伸
長し、内周側のコアは圧縮し、その結果外周側のコアを
伝搬する光の伝搬距離は、内周側のそれより長くなる。
また、この変形に応じて各コアには光弾性効果による屈
折率変化が生ずる。これらが要因となり、曲げ部分の外
周側を伝搬する光信号3は、内周側を伝搬する光信号3
よりも受信側への到着時間が遅くなり、これがスキュー
となる。
【0009】ここで、図6に示すように、イメージファ
イバ1の画面4の直径をD、ジャケット5の厚さをsと
し、イメージファイバ1を曲げ半径Rで曲げたとする
と、このときに生ずるスキューΔτは、次式(1)とな
ることが知られている。
【数1】 但し、Nは各コアの群屈折率、nは屈折率、Cは光弾性
係数、Eはヤング率、mはイメージファイバ1の巻き数
である。
【0010】式(1)に示されるように、曲げによるイ
メージファイバ1のスキューΔτの増加は曲げ半径Rに
よらず、同じイメージファイバ1を用いる場合、巻き数
mのみに依存する。例えば、D=800μmの石英ガラ
スのイメージファイバ1の場合、1巻き当たりのスキュ
ーは、約20ps(ピコ秒)となり、十数回イメージフ
ァイバ1が巻かれると伝送速度は1Gbps(ギガビッ
ト毎秒)以下に制限されてしまう。すなわち、余長処理
のためにイメージファイバ1をボビンに巻くと、伝送速
度が制限され、一方、伝送速度を確保しようとすると、
巻き数が制限されてしまい、伝送速度と巻き数のどちら
かに制限を加えなければならず、余長処理が不自由なも
のとなっていた。
【0011】本発明は上記に鑑み提案されたもので、伝
送速度と巻き数のどちらも制限する必要がなく、自在に
余長処理を行うことができるイメージファイバ余長処理
方法および余長処理用ボビンを提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、多数のコアがクラッドに
埋め込まれた構造を有するイメージファイバの余長処理
を行うイメージファイバ余長処理方法において、上記イ
メージファイバの余長処理を8の字に巻いて行い、曲げ
部分の外周側のコアを伝搬する光信号と内周側のコアを
伝搬する光信号との伝搬時間差を打ち消し合い低減させ
るようにした、ことを特徴としている。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、多数のコ
アがクラッドに埋め込まれた構造を有するイメージファ
イバの余長処理を行うイメージファイバ余長処理方法に
おいて、上記イメージファイバの余長を巻き取る際に、
逆方向の巻き取りも行い、曲げ部分の外周側のコアを伝
搬する光信号と内周側のコアを伝搬する光信号との伝搬
時間差を打ち消し合い低減させるようにした、ことを特
徴としている。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、多数のコ
アがクラッドに埋め込まれた構造を有するイメージファ
イバの余長処理を行う際に使用する余長処理用ボビンに
おいて、一対のボビンを並列に配置して構成し、その一
対のボビンに余長を8の字に巻いて曲げ部分の外周側の
コアを伝搬する光信号と内周側のコアを伝搬する光信号
との伝搬時間差を打ち消し合い低減させるようにした、
ことを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0016】図1はこの発明のイメージファイバ余長処
理方法の説明図である。図において、余長処理用ボビン
7は、ボビン7Aとボビン7Bとその2つのボビンを連
結する連結部7Cとから構成されている。イメージファ
イバ1は、その余長を余長処理用ボビン7に巻き付けて
余長処理を行うが、その際に、図に示すように、ボビン
7Aとボビン7Bとに8の字に巻いて行う。
【0017】イメージファイバ1が8の字に巻かれた場
合、2つのボビン7A,7Bそれぞれにおける巻き数は
同数で、かつ反対向きとなる。そのため、2つのボビン
7A,7Bそれぞれにおける巻き数は、「m」と「−
m」であると言える。このとき、イメージファイバ1全
体のスキューΔτは、上記した式(1)を用いて、次式
(2)で求めることができ、ゼロとなる。
【数2】 すなわち、ボビン7Aとボビン7Bとに8の字に巻いて
余長処理を行うと、余長が交互に反対方向に巻かれるこ
とになるため、曲げによって発生するスキューを打ち消
し合うことができ、したがって、従来スキューのゆえに
生じていた伝送速度や巻き数の制限が不要となり、自在
に余長処理を行うことができる。
【0018】なお、上記の説明では、イメージファイバ
1を8の字に巻き取るようにしたが、これを図2に示す
ように、先ず一方のボビン7Aに巻き取り、次に他方の
ボビン7Bに今度はボビン7Aでの巻き取り方向とは逆
向きに巻き取るようにしてもよい。この場合、それぞれ
のボビン7A,7Bに同一回数だけ巻き取るようにすれ
ば、スキューを完全に打ち消し合うことができる。ま
た、必ずしも同一回数でなくとも、スキューを低減する
ことは可能である。
【0019】また、上記の説明では、ボビン7A,7B
を連結し一体化させて使用するようにしたが、分離した
状態で個別に使用するようにしてもよい。さらに、一対
として使用したが、2対以上を使用するようにしてもよ
い。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のイメー
ジファイバ余長処理方法および余長処理用ボビンによれ
ば、イメージファイバを8の字に、あるいは互いに逆向
きに巻き取るようにしたので、曲げによって発生するス
キューを打ち消し合って低減させることができ、したが
って、従来スキューのゆえに生じていた伝送速度や巻き
数の制限が不要となり、自在に余長処理を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明のイメージファイバ余長処理方
法の説明図である。
【図2】この発明のイメージファイバ余長処理方法の第
2の手法を示す図である。
【図3】イメージファイバの断面を示す図である。
【図4】2次元レーザダイオードアレイからの光信号が
イメージファイバで伝送される様子を示す図である。
【図5】従来のイメージファイバ余長処理方法の説明図
である。
【図6】イメージファイバを曲げることによりスキュー
が生ずる様子を示す図である。
【符号の説明】
1 イメージファイバ 2 2次元レーザダイオードアレイ 3 光信号 4 画面 4a コア 5 ジャケット 7 余長処理用ボビン 7A ボビン 7B ボビン 7C 連結部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−249030(JP,A) 特開 昭61−141406(JP,A) 特開 平11−174239(JP,A) 特開 平10−115718(JP,A) 特開 平7−218733(JP,A) 実開 昭62−9307(JP,U) 実開 平4−91308(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/06 G02B 6/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のコアがクラッドに埋め込まれた構
    造を有するイメージファイバの余長処理を行うイメージ
    ファイバ余長処理方法において、 上記イメージファイバの余長処理を8の字に巻いて行
    い、曲げ部分の外周側のコアを伝搬する光信号と内周側
    のコアを伝搬する光信号との伝搬時間差を打ち消し合い
    低減させるようにした、 ことを特徴とするイメージファイバ余長処理方法。
  2. 【請求項2】 多数のコアがクラッドに埋め込まれた構
    造を有するイメージファイバの余長処理を行うイメージ
    ファイバ余長処理方法において、 上記イメージファイバの余長を巻き取る際に、逆方向の
    巻き取りも行い、曲げ部分の外周側のコアを伝搬する光
    信号と内周側のコアを伝搬する光信号との伝搬時間差を
    打ち消し合い低減させるようにした、 ことを特徴とするイメージファイバ余長処理方法。
  3. 【請求項3】 多数のコアがクラッドに埋め込まれた構
    造を有するイメージファイバの余長処理を行う際に使用
    する余長処理用ボビンにおいて、 一対のボビンを並列に配置して構成し、その一対のボビ
    ンに余長を8の字に巻いて曲げ部分の外周側のコアを伝
    搬する光信号と内周側のコアを伝搬する光信号との伝搬
    時間差を打ち消し合い低減させるようにした、 ことを特徴とする余長処理用ボビン。
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