JP3327687B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3327687B2
JP3327687B2 JP15989794A JP15989794A JP3327687B2 JP 3327687 B2 JP3327687 B2 JP 3327687B2 JP 15989794 A JP15989794 A JP 15989794A JP 15989794 A JP15989794 A JP 15989794A JP 3327687 B2 JP3327687 B2 JP 3327687B2
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  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷房および暖房が可
能なヒートポンプ式冷凍サイクを備えた空気調和機に関
する。
【0002】
【従来の技術】冷房および暖房が可能なヒートポンプ式
冷凍サイクルを備えた空気調和機では、暖房時、過負荷
運転などの影響で高圧側圧力が異常上昇することがあ
る。この異常上昇は、圧縮機をはじめとする冷凍サイク
ル機器の寿命に悪影響を与えてしまう。
【0003】そこで、暖房時、凝縮器として機能する室
内熱交換器の温度を検知し、その検知温度が所定値以上
に上昇すると室外送風機の速度を低減するようにしてい
る。これをレリースと称しており、このレリースによっ
て高圧側圧力の異常上昇を抑えるようにしている。な
お、レリースは、室内熱交換器の温度が所定値未満に下
降したところで解除される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】レリースの実行にもか
かわらず、高圧側圧力の異常上昇を確実に抑えることが
できず、いつまでもレリースが長引いてしまうことがあ
る。そもそもレリースは暖房効率の低下を伴うものであ
り、これが長引くことは好ましくない。
【0005】また、レリース中は室外熱交換器における
熱交換量が減少するため、室外熱交換器で蒸発しきれな
かった液冷媒がそのまま圧縮機に吸い込まれてしまう液
バック現象を生じ易い。レリースが長引く状況の下で
は、この液バックの発生が顕著となり、圧縮機の寿命に
悪影響を与えてしまう。
【0006】この発明は上記の事情を考慮したもので、
第1の発明の空気調和機は、レリースに入る頻度を少な
くしながら、しかもレリースにかかる時間を短縮しなが
ら、暖房時の高圧側圧力の異常上昇を確実に抑えること
ができ、これにより暖房効率の向上が図れ、また液バッ
クを極力防ぐことができる空気調和機を提供することを
目的とする。
【0007】第2の発明の空気調和機は、レリースに入
る頻度を少なくしながら、しかもレリースにかかる時間
を短縮しながら、暖房時の高圧側圧力の異常上昇を確実
に抑えることができ、これにより暖房効率の向上が図
れ、また液バックを極力防ぐことができ、さらにはレリ
ース解除後の室外熱交換器の凍結を防いで暖房効率の速
やかな向上を可能とする空気調和機を提供することを目
的とする。
【0008】第3の発明の空気調和機は、レリースに入
る頻度を少なくしながら、しかもレリースにかかる時間
を短縮しながら、暖房時の高圧側圧力の異常上昇を確実
に抑えることができ、これにより暖房効率の向上が図
れ、また液バックを極力防ぐことができる空気調和機を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明の空気調和機
は、圧縮機、四方弁、室外熱交換器、減圧装置、室内熱
交換器を接続したヒートポンプ式冷凍サイクルと、前記
室外熱交換器に外気を通して循環させる速度可変の室外
送風機と、前記室内熱交換器の温度を検知する温度セン
サと、暖房時、前記温度センサの検知温度が所定値以上
に上昇するとレリース信号を発し、その後、温度センサ
の検知温度が所定値未満に下降するとレリース解除信号
を発する手段と、前記レリース信号の発生に際し、前記
室外送風機の速度を所定時間ごとに低減する手段と、こ
の室外送風機の速度低減幅を最初の低減時はそれ以降の
低減時より大きく設定する手段と、前記レリース解除信
号に応じて前記室外送風機の速度低減を解除する手段と
を備える。
【0010】第2の発明の空気調和機は、圧縮機、四方
弁、室外熱交換器、減圧装置、室内熱交換器を接続した
ヒートポンプ式冷凍サイクルと、前記室外熱交換器に外
気を通して循環させる速度可変の室外送風機と、前記室
外熱交換器の温度を検知する第1温度センサと、前記室
内熱交換器の温度を検知する第2温度センサと、暖房
時、前記第2温度センサの検知温度が所定値以上に上昇
するとレリース信号を発し、その後、第2温度センサの
検知温度が所定値未満に下降するとレリース解除信号を
発する手段と、前記レリース信号の発生に際し、前記室
外送風機の速度を所定時間ごとに低減する手段と、この
室外送風機の速度低減幅を最初の低減時はそれ以降の低
減時より大きく設定する手段と、前記レリース解除信号
に応じて前記室外送風機の速度低減を解除する手段と、
この速度低減解除後の室外送風機の速度を前記第1温度
センサの検知温度に応じて設定する手段とを備える。
【0011】第3の発明の空気調和機は、圧縮機、四方
弁、室外熱交換器、減圧装置、室内熱交換器を接続した
ヒートポンプ式冷凍サイクルと、前記室外熱交換器に外
気を通して循環させる速度可変の室外送風機と、前記室
内熱交換器の温度を検知する温度センサと、暖房時、前
記温度センサの検知温度が所定値以上に上昇するとレリ
ース信号を発し、その後、温度センサの検知温度が所定
値未満に下降するとレリース解除信号を発する手段と、
前記レリース信号の発生に際し、前記室外送風機の速度
を最小値に低減する手段と、前記レリース解除信号に応
じて前記室外送風機の速度低減を解除する手段と、前記
レリース信号が発せられてからレリース解除信号が発せ
られるまでの時間をカウントする手段と、前記速度低減
解除後の室外送風機の速度を前記カウント時間に応じて
設定する手段とを備えている。
【0012】
【作用】第1の発明の空気調和機では、暖房時、室内熱
交換器(凝縮器)の温度が所定値以上に上昇するとレリ
ース信号を発し、その後、室内熱交換器の温度が所定値
未満に下降するとレリース解除信号を発する。レリース
信号の発生に際し、室外送風機の速度を所定時間ごとに
低減する。この室外送風機の速度低減幅を最初の低減時
はそれ以降の低減時より大きく設定する。レリース解除
信号が発生すると、室外送風機の速度低減を解除する。
【0013】第2の発明の空気調和機では、暖房時、室
内熱交換器(凝縮器)の温度が所定値以上に上昇すると
レリース信号を発し、その後、室内熱交換器の温度が所
定値未満に下降するとレリース解除信号を発する。レリ
ース信号の発生に際し、室外送風機の速度を所定時間ご
とに低減する。この室外送風機の速度低減幅を最初の低
減時はそれ以降の低減時より大きく設定する。レリース
解除信号が発生すると、室外送風機の速度低減を解除す
る。この速度低減解除後の室外送風機の速度を室外熱交
換器(蒸発器)の温度に応じた値に設定する。
【0014】第3の発明の空気調和機では、暖房時、室
内熱交換器(凝縮器)の温度が所定値以上に上昇すると
レリース信号を発し、その後、室内熱交換器の温度が所
定値未満に下降するとレリース解除信号を発する。レリ
ース信号の発生に際し、室外送風機の速度を最小値に低
減する。レリース解除信号が発生すると、室外送風機の
速度低減を解除する。レリース信号が発せられてからレ
リース解除信号が発せられるまでの時間をカウントして
おき、速度低減解除後の室外送風機の速度をそのカウン
ト時間に応じた値に設定する。
【0015】
【実施例】以下、この発明の第1実施例について図面を
参照して説明する。図2に示すように、室外ユニットA
および室内ユニットBにヒートポンプ式冷凍サイクルが
搭載される。
【0016】1は能力可変圧縮機で、この圧縮機1の吐
出口に四方弁2を介して室外熱交換器3が接続される。
この室外熱交換器3に減圧装置たとえば膨張弁4を介し
て室内熱交換器5が接続され、その室内熱交換器5は四
方弁2を介して圧縮機1の吸込口に接続される。
【0017】室外熱交換器3の近傍に、速度可変の室外
送風機6が設けられる。室外送風機6は、外気を室外熱
交換器3を通して循環させる。室内熱交換器5の近傍
に、室内送風機7が設けられる。室内送風機7は、室内
空気を室内熱交換器5を通して循環させる。
【0018】室外熱交換器3に、その室外熱交換器3の
暖房時の温度(蒸発器温度)Teを検知するための第1
温度センサとして、熱交換器温度センサ11が取付けら
れる。室内熱交換器5に、その室内熱交換器5の暖房時
の温度(凝縮器温度)Tcを検知するための第2温度セ
ンサとして、熱交換器温度センサ12が取付けられる。
室内送風機7によって形成される室内空気の吸込み風路
に、室内空気温度Taを検知するための室内温度センサ
13が設けられる。
【0019】制御回路を図1に示す。室内ユニットBの
室内制御部20が、商用交流電源30に接続される。そ
して、室内制御部20に電源ラインACLおよびシリア
ル信号ラインSLを介して室外ユニットAの室外制御部
40が接続される。
【0020】室内制御部20は、マイクロコンピュータ
およびその周辺回路からなる。この室内制御部20に、
受光部21、室内送風機モータ7M、および室内温度セ
ンサ13が接続される。受光部21は、リモートコント
ロール式の操作器(以下、リモコンと略称する)22か
ら送信される赤外線光を受光する。
【0021】室外制御部40は、マイクロコンピュータ
およびその周辺回路からなる。この室外制御部40に、
四方弁2、熱交換器温度センサ11、インバータ回路4
1、および速度制御回路42が接続される。そして、速
度制御回路42に、室外送風機モータ6Mが接続され
る。
【0022】インバータ回路41は、電源ラインACL
の電圧を整流し、それを室外制御部40の指令に応じた
周波数(およびレベル)の電圧に変換し、出力する。こ
の出力は圧縮機モータ1Mの駆動電力となる。
【0023】室外送風機モータ6Mは、速度制御回路4
2により、“第1速”から“第16速”まで16段階の
速度変化が可能である。“第1速”では速度が最小値、
“第16速”では速度が最大値となる。速度制御の具体
的な手段としては、ACモータの通電位相制御、DCモ
ータおよびインバータ回路の採用によるインバータ駆動
制御、あるいはタップ切換制御など、いずれでもよい。
【0024】そして、室内制御部20および室外制御部
40は、シリアル信号ラインSLを通して相互に電源電
圧同期のデータ転送を行ないながら、当該空気調和機を
制御するもので、主として次の機能手段を備える。
【0025】[1]圧縮機1の吐出冷媒を図2に示す実
線矢印の方向に流し、これにより冷房サイクルを形成し
て室外熱交換器3を凝縮器、室内熱交換器5を蒸発器と
して機能させ、冷房運転(およびドライ運転)を実行す
る手段。
【0026】[2]圧縮機1の吐出冷媒を四方弁2の切
換により図2に示す破線矢印の方向に流し、これにより
暖房サイクルを形成して室内熱交換器5を凝縮器、室外
熱交換器3を蒸発器として機能させ、暖房運転を実行す
る手段。
【0027】[3]冷房および暖房時、室内温度センサ
13の検知温度Taとリモコン設定温度Tsとの差ΔT
を空調負荷として求め、その温度差ΔTに応じてインバ
ータ回路41の出力周波数(圧縮機1の運転周波数)F
を制御する手段。
【0028】[4]暖房時、図3に示す条件に従い、熱
交換器温度センサ13の検知温度(凝縮器温度)Tcが
所定値(たとえば60℃)以上に上昇するとレリース信号
を発し、その後、熱交換器温度センサ13の検知温度T
cが所定値(たとえば58℃)未満に下降するとレリース
解除信号を発する手段。
【0029】[5]レリース信号の発生に際し、室外送
風機6の速度を所定時間ごとに低減(レリースオン)す
る手段。 [6]室外送風機6の速度低減幅を最初の低減時はそれ
以降の低減時より大きく設定する手段。
【0030】[7]レリース解除信号に応じて室外送風
機6の速度低減を解除(レリースオフ)する手段。 [8]速度低減解除後、図4に示す条件に従い、室外送
風機6の速度を熱交換器温度センサ11の検知温度(蒸
発器温度)Teに応じて設定する手段。
【0031】つぎに、上記の構成の作用を図5および図
6のフローチャートを参照して説明する。暖房時、圧縮
機1から吐出される冷媒が図2の破線矢印の方向に流
れ、室内熱交換器5が凝縮器、室外熱交換器3が蒸発器
として機能する。この暖房時、室外送風機6の速度を先
ず“第16速”の最大値に設定する。
【0032】まず、室内ユニットBでは、図5のフロー
チャートに示すように、レリース信号を発したかどうか
をフラグfの状態から判別する(ステップ101 )。フラ
グfが“0”であれば(ステップ101 のYES )、レリー
ス信号を発していないとの判断の下に、熱交換器温度セ
ンサ12の検知温度Tc(=室内熱交換器5の温度)と
所定値60℃とを比較する(ステップ102 )。
【0033】外気温の上昇などを要因とする過負荷運転
によって冷凍サイクルの高圧側圧力が上昇すると、それ
に伴い、熱交換器温度センサ12の検知温度Tcが上昇
する。検知温度Tcが60℃以上に上昇すると(ステップ
102 のYES )、レリース信号を発するとともに(ステッ
プ103 )、フラグfを“1”にセットする(ステップ10
4 )。
【0034】フラグfが“1”になると(ステップ101
のNO)、レリース信号を発したとの判断の下に、検知温
度Tcと所定値58℃とを比較する(ステップ105 )。検
知温度Tcが60℃未満に下降すると(ステップ105 のYE
S )、レリース解除信号を発するとともに(ステップ10
6 )、フラグfを“0”にリセットする(ステップ107
)。
【0035】一方、室外ユニットAでは、図6のフロー
チャートに示すように、タイムカウントtの実行中かど
うか判定し(ステップ201 )、まだ実行中でなければ、
室外送風機6の速度を最大値の“第16速”に設定する
(ステップ200 )。そして、レリースが必要かどうか判
定する(ステップ204 )。
【0036】レリース信号を受けると、レリースが必要
であるとの判断の下に(ステップ204 のYES )、レリー
ス回数のカウント値Nを“1”アップする(ステップ20
5)。
【0037】カウント値Nが“1”であれば(ステップ
206 のYES )、最初のレリースであるとの判断の下に、
室外送風機6の速度を10速分、つまり“第16速”か
ら“第6速”へと大きく低減する(ステップ207 )。そ
して、タイムカウントtを開始する(ステップ208 )。
【0038】室外送風機6の速度が“第6速”に下がる
と、室外熱交換器3における外気と冷媒との熱交換量
(外気からの汲み上げ熱量)が減少し、高圧側圧力の異
常上昇に対する抑制作用が働く。この場合、室外送風機
6の速度低減幅を10速分と大きくしているので、高圧
側圧力の異常上昇に対する抑制作用を強めることができ
る。
【0039】タイムカウントtの開始後は、タイムカウ
ントtを実行中であるとの判断の下に(ステップ201 の
YES )、タイムカウントtと設定値たとえば1分とを比
較する(ステップ202 )。
【0040】タイムカウントtが1分に達すると(ステ
ップ202 のYES )、タイムカウントtを終了してその値
をクリアするとともに(ステップ203 )、再びレリース
が必要かどうか判定する(ステップ204 )。この場合、
レリース解除信号をまだ受けていないので、再度のレリ
ースが必要であるとの判断の下に(ステップ204 のYES
)、レリース回数のカウント値Nを“1”アップする
(ステップ205 )。
【0041】カウント値Nが“2”になると(ステップ
206 のNO)、つまり2回目以降のレリースを実行するに
あたっては、室外送風機6の速度が“第2速”以上かど
うか判定する(ステップ209 )。
【0042】この場合、室外送風機6の速度は最初の低
減によって“第6速”となっており、“第2速”以上で
あるから(ステップ209 のYES )、室外送風機6の速度
を1速分、つまり“第6速”から“第5速”へと一段だ
け低減する(ステップ210 )。そして、タイムカウント
tを開始する(ステップ211 )。
【0043】室外送風機6の速度が一段下がると、高圧
側圧力の異常上昇に対しさらなる抑制作用が働く。この
速度低減は、最小値である“第1速”を限度としてタイ
ムカウントtに基づく1分ごとに繰り返される。
【0044】このように、2回目からのレリースでは低
減幅を1速分と小さくすることにより、レリース後の冷
媒の温度変化が緩やかとなり、冷凍サイクルが安定し易
くなる。
【0045】とくに、最初の1回目のレリースにおいて
室外送風機6の速度低減幅を10速分と大きくし、高圧
側圧力の異常上昇に対する抑制作用を強めているので、
2回目以降のレリースに入る頻度が少なくなり、またレ
リースにかかる時間が短縮されることになる。
【0046】レリースに入る頻度が少なくなり、しかも
レリースにかかる時間が短縮されると、レリース後の冷
凍サイクルが安定し易いことも加わって、暖房効率の向
上が図れる。
【0047】また、レリース中は室外熱交換器3におけ
る冷媒の蒸発作用が低下するため、室外熱交換器3で蒸
発しきれなかった液冷媒がそのまま圧縮機1に吸い込ま
れてしまう液バック現象を生じ易い。とくに、レリース
が長引く状況の下では、液バックの発生が顕著となり、
圧縮機1の寿命に悪影響を与える心配がある。
【0048】これに対し、上記のようにレリースに入る
頻度が少なくなり、しかもレリースにかかる時間が短縮
されることにより、液バックの発生を極力防ぐことがで
き、よって圧縮機1の寿命への悪影響を回避できる。
【0049】その後、レリース解除信号を受けると、レ
リースが不要になったとの判断の下に(ステップ204 の
NO)、その時点の室外送風機6の速度が最大値の“第1
6速”になっているかどうか判定する(ステップ212
)。
【0050】室外送風機6の速度が“第16速”よりも
小さければ(ステップ212 のNO)、レリース回数のカウ
ント値Nが“1”かどうか判定する(ステップ213 )。
カウント値Nが“1”でなければ(ステップ213 のN
O)、つまり2回目以降のレリースによってレリース解
除信号が発せられた場合には、室外送風機6の速度を通
常の“第16速”に設定する(ステップ201,200 )。
【0051】室内負荷のみ高くて室外負荷が低いような
条件では、最初の1回目のレリース(“第6速”運転)
によって早々とレリース解除信号が出ることがある。こ
のような場合、カウント値Nが“1”であることに基づ
き(ステップ213 のYES )、熱交換器温度センサ11の
検知温度Te(=室外熱交換器3の温度)が図4に示す
条件の−2℃より低いゾーンJに存するかどうか判定す
る(ステップ214 )。
【0052】検知温度TeがゾーンJに存している場
合、室外送風機6の速度を“第16速”まで一気に増大
すると、室外熱交換器3が凍結する心配がある。そこ
で、この場合は室外送風機6の速度を1速分だけ増大す
る(ステップ215 )。そして、タイムカウントtを開始
し(ステップ216 )、検知温度Teが0℃以上のゾーン
Mに入るまで、タイムカウントtに基づく1分ごとに1
速分の増大を繰り返す。
【0053】このように、室外送風機6の速度を1速分
ずつ徐々に増大することにより、室外熱交換器3の凍結
を防止することができる。この凍結防止により、レリー
ス解除後の暖房効率の速やかな向上が可能となる。
【0054】次に、この発明の第2実施例について説明
する。冷凍サイクルおよび制御回路の構成は図1および
図2と同じであるが、室外制御部20,40における
[5]ないし[8]の機能手段が次のように第1実施例
と異なっている。
【0055】[5]レリース信号の発生に際し、室外送
風機6の速度を最小値に低減(レリースオン)する手
段。 [6]レリース解除信号に応じて室外送風機6の速度低
減を解除(レリースオフ)する手段。
【0056】[7]レリース信号が発せられてからレリ
ース解除信号が発せられるまでの時間t1 をカウントす
る手段。 [8]速度低減解除後(レリース解除後)の室外送風機
6の速度を上記カウント時間t1 に応じて設定する手
段。
【0057】この第2実施例の作用を図7のフローチャ
ートにより説明する。レリース信号およびレリース解除
信号を発する制御は第1実施例(図5のフローチャー
ト)と同じであり、ここでは省略する。
【0058】室外ユニットAでは、レリースが必要かど
うか、およびタイムカウントt1 ,t2 の実行中かどう
かをそれぞれ判定する(ステップ301,302,303 )。レリ
ース信号を受けず(ステップ301 のNO)、またタイムカ
ウントt1 ,t2を実行していなければ(ステップ302,3
03 のNO)、室外送風機6の速度を最大値の“第16
速”に設定する(ステップ300 )。
【0059】レリース信号を受けると(ステップ301 の
YES )、室外送風機6の速度を直ちに最小値の“第1
速”まで低減する(ステップ304 )。そして、タイムカ
ウントt1 を開始する(ステップ305 )。
【0060】室外送風機6の速度が下がると、室外熱交
換器3における外気と冷媒との熱交換量(外気からの汲
み上げ熱量)が減少し、高圧側圧力の異常上昇に対する
抑制作用が働く。この場合、室外送風機6の速度を“第
1速”まで一気に低減するので、高圧側圧力の異常上昇
に対する抑制作用を強めることができる。
【0061】その後、レリース解除信号を受けると(ス
テップ301 のNO)、タイムカウントt1 と設定値たとえ
ば5分とを比較する(ステップ302,306 )。タイムカウ
ントt1 は、レリース信号の発生からレリース解除信号
の発生までの時間、つまりレリースの実行時間である。
【0062】実行時間t1 が5分以上なら(ステップ30
6 のNO)、室外送風機6の速度をレリース時の“第1
速”のままとする。実行時間t1 が5分未満なら(ステ
ップ306 のYES )、室外送風機6の設定するべき速度
“第x速”を実行時間t1 を用いた下式により求める
(ステップ307)。
【0063】x=16−(15・t1 /5) たとえば、実行時間t1 が4分の場合、x=4となり、
よって速度を“第4速”に設定する。3分の場合はx=
7となるので、“第7速”。2分の場合はx=10とな
るので、“第10速”。1分の場合はx=13となるの
で、“第13速”に設定する。xが小数点を有する場
合、小数点以下を四捨五入する。
【0064】すなわち、実行時間t1 が長ければ、負荷
が高いとの判断の下に、室外送風機6の速度を低めに設
定する。実行時間t1 が短ければ、負荷があまり高くな
いとの判断の下に、室外送風機6の速度を高めに設定す
る。
【0065】このように、高負荷時はレリース後の室外
送風機6の速度を低めに設定することにより、レリース
後の冷媒の温度変化が緩やかとなり、レリース解除後の
冷凍サイクルが安定し易くなる。また、低負荷時はレリ
ース後の室外送風機6の速度を高めに設定することによ
り、レリース後の暖房能力を立上がりが速くなる。
【0066】とくに、最初の1回目のレリースにおいて
室外送風機6の速度を“第1速”まで一気に低減し、高
圧側圧力の異常上昇に対する抑制作用を強めているの
で、2回目以降のレリースに入る頻度が少なくなり、ま
たレリースにかかる時間が短縮されることになる。
【0067】レリースに入る頻度が少なくなり、しかも
レリースにかかる時間が短縮されると、レリース後の冷
凍サイクルが安定し易いことも加わって、暖房効率の向
上が図れる。
【0068】また、レリースに入る頻度が少なくなり、
しかもレリースにかかる時間が短縮されることにより、
液バックの発生を極力防ぐことができ、よって圧縮機1
の寿命への悪影響を回避できる。
【0069】なお、レリース後の速度設定が終わると、
タイムカウントt1 を終了してその値をクリアし(ステ
ップ309 )、次にタイムカウントt2 を開始する(ステ
ップ310 )。
【0070】タイムカウントt2 と設定値txとを比較
し(ステップ311 )、タイムカウントt2 が設定値tx
に達しないうちは(ステップ311 のNO)、上記設定速度
を維持する。
【0071】タイムカウントt2 が設定値txに達する
と(ステップ311 のYES )、タイムカウントt2 を終了
してその値をクリアする(ステップ312 )。このタイム
カウントt2 の終了後、室外送風機6の速度を通常の
“第1速”に戻す(ステップ300 )。なお、この発明は
上記各実施例に限定されるものではなく、要旨を変えな
い範囲で種々変形実施可能である。
【0072】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、第
1の発明の空気調和機は、レリース信号の発生に際し室
外送風機の速度を所定時間ごとに低減し、この速度低減
幅を最初の低減時はそれ以降の低減時より大きく設定す
る構成としたので、レリースに入る頻度を少なくしなが
ら、しかもレリースにかかる時間を短縮しながら、暖房
時の高圧側圧力の異常上昇を確実に抑えることができ、
これにより暖房効率の向上が図れ、また液バックを極力
防ぐことができる。
【0073】第2の発明の空気調和機は、レリース信号
の発生に際し室外送風機の速度を所定時間ごとに低減
し、この速度低減幅を最初の低減時はそれ以降の低減時
より大きく設定するとともに、レリース解除信号が発生
すると室外送風機の速度低減を解除し、この速度低減解
除後の室外送風機の速度を室外熱交換器の温度に応じた
値に設定する構成としたので、レリースに入る頻度を少
なくしながら、しかもレリースにかかる時間を短縮しな
がら、暖房時の高圧側圧力の異常上昇を確実に抑えるこ
とができ、これにより暖房効率の向上が図れ、また液バ
ックを極力防ぐことができ、さらにはレリース解除後の
室外熱交換器の凍結を防いで暖房効率の速やかな向上が
可能となる。
【0074】第3の発明の空気調和機は、レリース信号
の発生に際し室外送風機の速度を最小値に低減し、レリ
ース解除信号が発生すると室外送風機の速度低減を解除
し、レリース信号が発せられてからレリース解除信号が
発せられるまでの時間をカウントしておき、速度低減解
除後の室外送風機の速度をそのカウント時間に応じた値
に設定する構成としたので、レリースに入る頻度を少な
くしながら、しかもレリースにかかる時間を短縮しなが
ら、暖房時の高圧側圧力の異常上昇を確実に抑えること
ができ、これにより暖房効率の向上が図れ、また液バッ
クを極力防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の各実施例の制御回路のブロック図。
【図2】各実施例の冷凍サイクルの構成図。
【図3】各実施例におけるレリースオンおよびレリース
オフの条件を示す図。
【図4】各実施例におけるレリース後の蒸発器温度に応
じた速度設定条件を示す図。
【図5】各実施例における室内ユニットの制御を説明す
るためのフローチャート。
【図6】第1実施例における室外ユニットの制御を説明
するためのフローチャート。
【図7】第2実施例における室外ユニットの制御を説明
するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…能力可変圧縮機、3…室外熱交換器、5…室内熱交
換器、6…室外送風機、11…熱交換器温度センサ(第
1温度センサ)、12…熱交換器温度センサ(第2温度
センサ)、13…室内温度センサ、20…室内制御部、
40…室外制御部、41…インバータ回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102 F25B 13/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、四方弁、室外熱交換器、減圧装
    置、室内熱交換器を接続したヒートポンプ式冷凍サイク
    ルと、 前記室外熱交換器に外気を通して循環させる速度可変の
    室外送風機と、 前記室内熱交換器の温度を検知する温度センサと、 暖房時、前記温度センサの検知温度が所定値以上に上昇
    するとレリース信号を発し、その後、温度センサの検知
    温度が所定値未満に下降するとレリース解除信号を発す
    る手段と、 前記レリース信号の発生に際し、前記室外送風機の速度
    を所定時間ごとに低減する手段と、 この室外送風機の速度低減幅を最初の低減時はそれ以降
    の低減時より大きく設定する手段と、 前記レリース解除信号に応じて前記室外送風機の速度低
    減を解除する手段と、 を備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 圧縮機、四方弁、室外熱交換器、減圧装
    置、室内熱交換器を接続したヒートポンプ式冷凍サイク
    ルと、 前記室外熱交換器に外気を通して循環させる速度可変の
    室外送風機と、 前記室外熱交換器の温度を検知する第1温度センサと、 前記室内熱交換器の温度を検知する第2温度センサと、 暖房時、前記第2温度センサの検知温度が所定値以上に
    上昇するとレリース信号を発し、その後、第2温度セン
    サの検知温度が所定値未満に下降するとレリース解除信
    号を発する手段と、 前記レリース信号の発生に際し、前記室外送風機の速度
    を所定時間ごとに低減する手段と、 この室外送風機の速度低減幅を最初の低減時はそれ以降
    の低減時より大きく設定する手段と、 前記レリース解除信号に応じて前記室外送風機の速度低
    減を解除する手段と、 この速度低減解除後の室外送風機の速度を前記第1温度
    センサの検知温度に応じて設定する手段と、 を備えたことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 圧縮機、四方弁、室外熱交換器、減圧装
    置、室内熱交換器を接続したヒートポンプ式冷凍サイク
    ルと、 前記室外熱交換器に外気を通して循環させる速度可変の
    室外送風機と、 前記室内熱交換器の温度を検知する温度センサと、 暖房時、前記温度センサの検知温度が所定値以上に上昇
    するとレリース信号を発し、その後、温度センサの検知
    温度が所定値未満に下降するとレリース解除信号を発す
    る手段と、 前記レリース信号の発生に際し、前記室外送風機の速度
    を最小値に低減する手段と、 前記レリース解除信号に応じて前記室外送風機の速度低
    減を解除する手段と、 前記レリース信号が発せられてからレリース解除信号が
    発せられるまでの時間をカウントする手段と、 前記速度低減解除後の室外送風機の速度を前記カウント
    時間に応じて設定する手段と、 を備えたことを特徴とする空気調和機。
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