JP3327600B2 - パターン欠陥検査方法およびその装置 - Google Patents

パターン欠陥検査方法およびその装置

Info

Publication number
JP3327600B2
JP3327600B2 JP32679592A JP32679592A JP3327600B2 JP 3327600 B2 JP3327600 B2 JP 3327600B2 JP 32679592 A JP32679592 A JP 32679592A JP 32679592 A JP32679592 A JP 32679592A JP 3327600 B2 JP3327600 B2 JP 3327600B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
image
inspected
gradation conversion
defect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP32679592A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06174652A (ja
Inventor
俊二 前田
坦 牧平
仁志 窪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP32679592A priority Critical patent/JP3327600B2/ja
Publication of JPH06174652A publication Critical patent/JPH06174652A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3327600B2 publication Critical patent/JP3327600B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の配列状態にある
複数の検査対象各々に形成されているパターンを被検査
パターンとして、その被検査パターン中に欠陥が存在し
ているか否かを高精度に検出するためのパターン比較検
査方法とその装置に係り、特に半導体ウェハや液晶ディ
スプレイなどのパターンの外観検査に好適とされたパタ
ーン比較検査方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまでのパターン外観検査装置として
は、アイ・イー・イー・イー、ロボティクス アンド オ
ートメーション コンファレンス(IEEE Int. Conf. on R
obotics & Automation 1985)の474〜480頁における論文
“ア プリリミナリ スタディオブ オートメーティド
インスペクション オブ ヴィ・エル・エス・アイレ
ジスト パターンズ”(A Preliminary Study of Autom
ated Inspection ofVLSI Resist Patterns)に記載され
たものが知られている。これによる場合、被検査パター
ンはディジタル化された上、そのディジタル化画像から
はパターンエッジが検出されており、検出されたパター
ンエッジが参照画像中のパターンエッジと比較されるこ
とによって、パターンエッジの位置ずれが大きい領域は
パターン不一致領域、即ち、パターン欠陥領域として検
出されるようになっている。
【0003】一方、特開昭59ー192943号公報に
はまた、の被検査パターンを等速度で移動させつつ、ラ
インセンサ等の撮像素子により被検査パターンの画像が
検出されており、この検出画像信号と隣接被検査パター
ンより検出されている画像信号との位置ずれが補正され
た上、これら画像信号の濃淡が比較されることによっ
て、その濃淡差からはパターン欠陥の有無が検出される
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
被検査パターンとして、ウエハ上に周期的に繰返し形成
されているパターンを想定すれば、検査対象領域内に
は、例えばメモリマット部などのパターン密度が高い領
域と、その周辺回路などのパターン密度が低い領域とが
混在しており、メモリマット部ではパターンが暗く検出
されるが、周辺回路ではパターンが明るく観察される。
したがって、メモリマット部の画像は周辺回路の画像に
比し相当暗く検出されることから、メモリマット部上で
の欠陥検出感度がいきおい低下することは否めないもの
となる。
【0005】また、従来技術においては、パターンエッ
ジを検出する際でのエッジ検出精度が低く、エッジの真
の位置を正しく比較し得ないものとなっている。これ
は、特に信号がディジタル化された上、離散的信号とし
て比較されているからであり、サンプリング誤差により
正しい比較検査を行い得ないことにその原因がある。こ
のように、何れにしても、従来技術においては、微細な
パターン欠陥を検出し得ないでいるのが実情である。
【0006】本発明の第1の目的は、被検査パターン中
にパターンの高密度領域および低密度領域が混在してい
る場合に、その高密度領域内に発生しているパターン欠
陥を高感度に検出し得るパターン比較検査方法を供する
にある。本発明の第2の目的は、被検査パターン中にパ
ターンの高密度領域および低密度領域が混在していない
場合に、パターンエッジ検出精度大として、その被検査
パターン内に発生している微細なパターン欠陥を高精度
に検出し得るパターン比較検査方法を供するにある。本
発明の第3の目的は、被検査パターン中にパターンの高
密度領域および低密度領域が混在している場合に、パタ
ーンエッジ検出精度大として、その被検査パターン内に
発生している微細なパターン欠陥を高精度に検出し得る
パターン比較検査方法を供するにある。本発明の第4の
目的は、被検査パターン中にパターンの高密度領域およ
び低密度領域が混在していない場合に、パターンエッジ
検出精度大として、その被検査パターン内に発生してい
る微細なパターン欠陥を高精度に検出し得るパターン比
較検査装置を供するにある。本発明の第5の目的は、被
検査パターン中にパターンの高密度領域および低密度領
域が混在している場合に、パターンエッジ検出精度大と
して、その被検査パターン内に発生している微細なパタ
ーン欠陥を高精度に検出し得るパターン比較検査装置を
供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、基本
的には、検査対象より検出された該検査対象の画像上で
の明るさー頻度分布より、パターンの高密度領域と低密
度領域との間での明るさ、あるいはコントラストが階調
変換により定めた関係となるべく階調変換方法が具体的
に定められた後は、検査対象が順次更新される度に、更
新後の検査対象から検出される画像信号は上記階調変換
方法により階調変換された上、既に一時記憶状態にある
階調変換後の、更新前の検査対象対応の検出画像信号、
あるいは既に一時記憶状態にある、更新前の検査対象対
応の検出画像信号の階調変換されたものとの間で画像上
での位置合せが行われた状態で、パターン比較が行われ
ることで達成される。
【0008】上記第2の目的は、基本的には、検査対象
を順次更新しつつ、該検査対象上のパターンを比較検査
するパターン比較検査方法であって、検査対象が順次更
新される度に、更新後の検査対象から検出される画像信
号は、既に一時記憶状態にある更新前の検査対象対応の
検出画像信号との間で画像上での位置合せが行われるに
際しては、両画像信号各々は設定範囲内で関数近似され
た上、関数近似曲線間での差の設定範囲内での積分値よ
り画像上での位置ずれが画素単位以下で求められ、該位
置ずれにもとづき画像上での位置合せが画素単位以下で
行われた状態で、パターン比較が行われることで達成さ
れる。
【0009】上記第3の目的は、基本的には、検査対象
より多値ディジタル画像データとして検出された該検査
対象の画像上での明るさー頻度分布より、パターンの高
密度領域と低密度領域との間での明るさ、あるいはコン
トラストが階調変換により定めた関係となるべく階調変
換方法が具体的に定められた後は、検査対象が順次更新
される度に、更新後の検査対象から検出されるnビット
画像信号は上記階調変換方法によりmビット画像信号に
階調変換された上、既に一時記憶状態にある階調変換後
の、更新前の検査対象対応のmビット検出画像信号、あ
るいは既に一時記憶状態にある、更新前の検査対象対応
のnビット検出画像信号のmビットに階調変換されたも
のとの間で画像上での位置合せが行われるに際しては、
両画像信号各々は設定範囲内で関数近似された上、関数
近似曲線間での差の設定範囲内での積分値より画像上で
の位置ずれが画素単位以下で求められ、該位置ずれにも
とづき画像上での位置合せが画素単位以下で行われた状
態で、パターン比較が行われることで達成される。
【0010】上記第4の目的は、所定の配列状態にある
複数の検査対象全体を位置決め載置した状態で所定方向
に走査する位置決め載置手段と、上記複数の検査対象の
うち、何れか1つの2次元画像を走査に同期して画像信
号として検出する画像検出手段と、該画像検出手段から
の検出画像信号を多値ディジタル化検出画像信号に変換
するA/D変換手段と、該A/D変換手段からの検出画
像信号を階調変換する階調変換手段と、上記該A/D変
換手段からの検出画像信号、あるいは上記階調変換手段
からの検出画像信号が一時記憶される一方、既に一時記
憶状態にある更新前の検査対象対応の階調変換前検出画
像信号の階調変換されたもの、あるいは更新前の検査対
象対応の階調変換後検出画像信号の読出しが行われる一
時記憶手段と、該一時記憶手段、上記階調変換手段から
の検出画像信号各々を設定範囲内で関数近似曲線として
近似する第1,第2の関数近似手段と、該第1,第2の
関数近似手段各々からの関数近似曲線間の設定範囲内で
の差を演算する第1の差演算手段と、該第1の差演算手
段からの差を設定範囲内で積分する第1の差積分手段
と、該第1の差積分手段からの差積分値の最小値を、検
出画像信号間の画素単位以下の位置ずれとして検出する
位置ずれ検出手段と、上記階調変換手段からの検出画像
信号、上記一時記憶手段からの検出画像信号各々を一定
時間遅延せしめる画像信号遅延手段と、該画像信号遅延
手段各々からの遅延検出画像信号各々を設定範囲内で関
数近似曲線として近似する第3,第4の関数近似手段
と、該第3の関数近似手段の何れか一方からの関数近似
曲線を上記位置ずれ検出手段からの位置ずれ量に応じシ
フトせしめるシフト手段と、該シフト手段、上記第4の
関数近似手段各々からの位置合せされた関数近似曲線間
の設定範囲内での差を演算する第2の差演算手段と、該
第2の差演算手段からの差を設定範囲内で積分する第2
の差積分手段と、該第2の差積分手段からの差積分値の
欠陥判定しきい値との大小関係から欠陥の有無を判定す
る欠陥判定手段と、を構成要件として含むべく構成する
ことで達成される。
【0011】上記第5の目的は、所定の配列状態にある
複数の検査対象全体を位置決め載置した状態で所定方向
に走査する位置決め載置手段と、上記複数の検査対象の
うち、何れか1つの2次元画像を走査に同期して画像信
号として検出する画像検出手段と、該画像検出手段から
の検出画像信号を多値ディジタル化検出画像信号に変換
するA/D変換手段と、該A/D変換手段からの多値デ
ィジタル化検出画像信号を適当に定められた階調変換方
法により階調変換する階調変換手段と、上記該A/D変
換手段からの検出画像信号、あるいは上記階調変換手段
からの検出画像信号が一時記憶される一方、既に一時記
憶状態にある更新前の検査対象対応の階調変換前検出画
像信号の階調変換されたもの、あるいは更新前の検査対
象対応の階調変換後検出画像信号の読出しが行われる一
時記憶手段と、該一時記憶手段、上記階調変換手段から
の検出画像信号各々を設定範囲内で関数近似曲線として
近似する第1,第2の関数近似手段と、該第1,第2の
関数近似手段各々からの関数近似曲線間の設定範囲内で
の差を演算する第1の差演算手段と、該第1の差演算手
段からの差を設定範囲内で積分する第1の差積分手段
と、該第1の差積分手段からの差積分値の最小値を、検
出画像信号間の画素単位以下の位置ずれとして検出する
位置ずれ検出手段と、上記階調変換手段からの検出画像
信号、上記一時記憶手段からの検出画像信号各々を一定
時間遅延せしめる画像信号遅延手段と、該画像信号遅延
手段各々からの遅延検出画像信号各々を設定範囲内で関
数近似曲線として近似する第3,第4の関数近似手段
と、該第3の関数近似手段の何れか一方からの関数近似
曲線を上記位置ずれ検出手段からの位置ずれ量に応じシ
フトせしめるシフト手段と、該シフト手段、上記第4の
関数近似手段各々からの位置合せされた関数近似曲線間
の設定範囲内での差を演算する第2の差演算手段と、該
第2の差演算手段からの差を設定範囲内で積分する第2
の差積分手段と、該第2の差積分手段からの差積分値の
欠陥判定しきい値との大小関係から欠陥の有無を判定す
る欠陥判定手段と、を構成要件として含むべく構成する
ことで達成される。
【0012】
【作用】被検査パターン内にパターン高密度領域とパタ
ーン低密度領域が存在している場合には、パターン比較
検査に用いる検出画像信号としては、階調変換された後
の検出画像信号を用いパターン比較検査を行おうという
ものである。即ち、検査対象より検出された該検査対象
の画像上での明るさー頻度分布より、パターンの高密度
領域と低密度領域との間での明るさ、あるいはコントラ
ストが階調変換により定めた関係となるべく階調変換方
法が具体的に定められた後は、検査対象が順次更新され
る度に、更新後の検査対象から検出される画像信号は上
記階調変換方法により階調変換された上、その画像信号
に同期して読み出される、既に一時記憶状態にある階調
変換後の1更新前の検査対象対応の検出画像信号との間
で画像上での位置合せが行われた状態で、パターン比較
が行われるようにしたものである。その際での階調変換
には、対数変換や指数変換、多項式変換(例えばスプラ
イン補間)が用いられるが、このように、検出画像信号
がパターン比較検査に先立って事前に階調変換される場
合には、パターン形成領域での明るさの違いに影響され
ることなく、パターン高密度領域内に発生しているパタ
ーン欠陥が高感度に検出され得るものである。
【0013】また、2つの検出画像信号を設定範囲内で
関数近似した上、その近似曲線間での差を検出した後、
これを設定範囲内で積分するようにすれば、それら検出
画像信号間での位置ずれが画素単位以下で検出可とされ
るものとなっている。したがって、その位置ずれにもと
づき画素単位以下の精度で2つの検出画像を位置合せし
た状態でパターン比較検査が行われる場合は、被検査パ
ターン内に発生している微細なパターン欠陥(例えばそ
の大きさが0.1〜0.2μm程度の欠陥)も高精度に検
出可能となるものである。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図1から図18により説明す
る。先ず本発明に係る階調変換について説明する。図2
にはメモリチップでのパターン密度状態の例が示されて
いるが、これからも判るように、メモリ一般はメモリマ
ット部とその周辺部とに大別され得るものとなってい
る。メモリマット部は小さな繰返しパターンの集合領域
として、また、周辺部はランダムパターンの集合領域と
して存在しているわけである。ところで、図3にそのメ
モリチップでの明るさー頻度分布(ヒストグラム)示す
が、メモリマット部では一般に暗く、周辺部では一般に
明るく画像が検出されるものとなっている。したがっ
て、このような事情からすれば、メモリマット部では欠
陥が検出しにくく、周辺部ではまた、正常部分が欠陥と
して誤って検出され易いものとなっている。このよう
に、全体でのパターン密度が大きく異なるパターンを被
検査パターンとして、被検査パターンでのパターン欠陥
を検出するには、被検査パターンから検出された画像信
号を所定に階調変換した上で、パターンを比較検査すれ
ばよいというものである。
【0015】即ち、図1(A)に示すように、被検査パ
ターンが更新される度に、イメージセンサ1からは被検
査パターン(図示せず)の全体画像が画像信号として検
出されるが、その画像信号は例えばA/D変換容量が1
0ビットのA/D変換器2によりディジタル信号に変換
されるものとなっている。A/D変換器2からの10ビ
ットディジタル信号に対しては、その後、階調変換器1
7ー1により階調変換処理が施されるが、その10ビッ
トディジタル信号は例えば8ビットディジタル信号に階
調変換されるとと同時に、メモリ3に一時記憶されるも
のとなっている。このメモリ3への一時記憶に際して
は、メモリ3に既に一時記憶されている、階調変換前の
10ビットディジタル信号が更新前の被検査パターンに
対するものとして、その一時記憶に同期してメモリ3よ
り読み出された上、階調変換器17ー2により8ビット
ディジタル信号として階調変換された後、階調変換器1
7ー1から現に出力されている8ビットディジタル信号
とパターン比較器18でパターン位置合せされた状態で
比較されることによって、パターン欠陥検出が行われて
いるものである。図1(B)はまた、回路構成を簡単化
すべく上記階調変換器17ー1,17ー2を1つの階調
変換器17で兼用する場合でのものであるが、このよう
に回路構成する場合には、メモリ3へのディジタル信号
は事前に階調変換器17で階調変換されることで、階調
変換器17だけで済まされるばかりか、メモリ3での並
列ビット数も8ビットで済まされるものとなっている。
なお、階調変換後のビット数としては、階調変換器17
からのディジタル信号も10ビットで構わないが、階調
変換後は有効ビット数が減少するので、本例では8ビッ
トとしている。また、イメージセンサ1としては、走査
型電子顕微鏡の場合、シンチレータ等のディテクタを用
い得るものとなっている。更に、メモリ3に基準パター
ンに対するディジタル信号を固定的に記憶せしめた上、
これと階調変換器17から現に出力されるディジタル信
号との間でパターン比較検査を行うことも可能となって
いる。
【0016】さて、図4には階調変換の例が示されてい
るが、10ビット入力信号は対数変換されることによっ
て、暗い部分は若干暗く階調変換され、また、明るい部
分はより暗く階調変換されることで、8ビット出力信号
を階調変換出力として得ようというものである。このよ
うな階調変換によって、図3に示す明るさー頻度分布
は、図5に示すように、階調変換され得るものである。
ところで、階調変換を具体的に如何に行うかが問題とな
るが、これは、実際のパターン比較検査に先立って、マ
ット部および周辺部を含む被検査パターンの画像を検出
した上、検出画像より明るさー頻度分布を作成し、この
明るさー頻度分布から具体的に定められるようになって
いる。例えば明るさー頻度分布の形状、即ち、最小値、
最大値を含めて形状が同一となるように定めるか、ある
いはパターンのコントラストがマット部と周辺部で同一
になるように定めればよいものである。その際、コント
ラストは画像に微分処理等を施すことで求められるもの
となっている。何れにしても、階調変換によりある関係
が保たれるべく、具体的な階調変換が定められるもので
ある。階調変換としては、具体的には、対数変換や指数
変換、多項式変換等が用いられるものとなっている。何
れの階調変換が行われるにしても、パターン比較検査は
階調変換後の検出画像信号にもとづき行われればよいも
のである。尤も、被検査パターン内でのパターン密度分
布が大きく異なっていない場合には、パターン比較検査
に先立つ階調変換処理は不要とされるものである。
【0017】次に、本発明に係る検出画像の位置合せに
ついて説明する。図6には1層パターンPの断面が示さ
れているが、この1層パターンPに対するアナログ検出
画像信号波形をa(x)として、また、そのアナログ検出
画像信号波形a(x)に対するディジタル検出画像信号波
形をg(x)として示す。これからも判るように、アナロ
グ検出画像信号波形a(x)としては、元の1層パターン
Pの断面形状に対応するものが通常得られるが、これを
ディジタル化したものはサンプリング誤差のため、パタ
ーン形状についての詳細情報が欠落していることが判
る。尤も、サンプリング間隔を小さくする程に、ディジ
タル検出画像信号波形はg(x)は元のアナログ検出画像
信号波形a(x)に近づくことは明らかである。しかしな
がら、サンプリング間隔を小さくする程に、その分処理
されるべきデータ量が増大してしまい、実用化の観点か
らすれば望ましくないものとなっている。したがって、
適当なサンプリング間隔下に得られたディジタル検出画
像信号波形g(x)から、如何にアナログ検出画像信号波
形a(x)により近い波形を再現した上、高精度な処理を
行うかが新たな課題となっている。この課題に対し、本
発明はディジタル検出画像信号波形g(x)を関数近似す
ることで対処しようというものである。
【0018】より詳細に説明すれば、図7には位置ずれ
状態にある2つの1層パターンP1,P2が示されている
が、それら1層パターンP1,P2に対するアナログ検出
画像信号波形をそれぞれa1(x)、a2(x)として、ま
た、これらアナログ検出画像信号波形a1(x),a2(x)
に対するディジタル検出画像信号波形をそれぞれg
1(x)、g2(x)として示す。さて、ディジタル検出画像
信号波形g1(x),g2(x)を用い、2つの信号波形を位
置合せする方法について説明する。図8(A)には2つ
の1層パターン間に位置ずれδxがある場合に、そのデ
ィジタル検出画像信号波形g1(x),g2(x)とそれらデ
ィジタル検出画像信号波形g1(x),g2(x)の差信号波
形|g1(x)−g2(x)|が、図8(B)にはその差信号
波形 |g1(x)−g2(x)|をある区間で合計した不一
致量S(Δx)がそれぞれ示されているが、この場合での
位置ずれ検出の最も一般的な方法は、下記の数式1に示
す量S(Δx)を最小にするΔxを求めることである。
【0019】
【数1】
【0020】この場合に、サンプリング間隔を小さくす
る程に、g1(x),g2(x)はそれぞれa1(x)、a2(x)
に近づくことは明らかである。したがって、S(Δx)を
最小にするΔxは位置ずれδxに近づいていく。しかし
ながら、これではデータ量が増大してしまい、これをパ
ターン外観検査に応用する場合には検査時間の増大を招
くことになる。一方、これとは逆に、サンプリング間隔
が大きくなる程に、min{S(Δx)}となるΔxは位置ずれ
δxから程遠いものとなる。よって、大きなサンプリン
グ間隔であっても、位置ずれを正確に求める方法が新た
に必要となるわけであるが、以下、その方法について説
明すれば以下のようである。
【0021】即ち、図9(A)に示すディジタル検出画
像信号波形g(x)に対しては、図9(B)に示す近似関
数f(g(x))を導入しようというものである。そのデ
ィジタル検出画像信号波形g1(x)は近似関数f(g
(x))によって最も滑らかに曲線近似されているわけで
ある。したがって、図10(A)に示すように、ディジ
タル検出画像信号波形g1(x),g2(x)各々に対して
も、同様にしてそれぞれ近似関数f(g1(x)),f
(g2(x))が定められるが、これら近似関数は多項式
とされ、例えばスプライン関数を適用し得るものとなっ
ている。本発明では、この連続関数としての近似関数を
用い、不一致量S(Δx)を再定義しようというものであ
る。図10(B)に示すように、近似関数g1(x),g2
(x)の差を求めた上、積分することによって、不一致量
S(Δx)は数式2として再定義されたものとなってい
る。
【0022】
【数2】
【0023】数式2からも判るように、S(Δx)は具体
的には面積を示しており、[x1,x2]は設定された積分範
囲を、また、[x3,x4](x3=x1、x4=x2でも可)は近似
関数f(g1(x)),f(g2(x))の近似範囲を示す。
その数式2による場合、数式1が離散的なxに対してし
か意味をもたないのに対し、数式2は連続化されたxに
対し意味をもつことから、数式1に比しより高精度に位
置ずれを検出し得るものである。このようにして、x方
向の1次元信号よりx方向での位置ずれを高精度に検出
し得るが、画像中の種々の方向についても位置ずれ検出
を行えば、全ての方向に対しても、同様にして位置ずれ
を求め得るものである。
【0024】ところで、数式2を実際に適用し高い位置
ずれ検出精度を得るには、区分的な範囲設定、即ち、分
割した各区分内で高精度に関数を近似した上で、積分を
行うことが必要である。そこで、数式2を更に拡張する
ことで、数式3が得られるものとなっている。
【0025】
【数3】
【0026】この数式3により、ディジタル信号を用い
ても高精度に位置ずれを検出可能となるものである。こ
の様子を図11に示す。これから、min{S(Δx)}となる
Δxとして、実際の位置ずれδxにほぼ等しいものが得
られていることが判る。
【0027】さて、パターン欠陥検出の例を具体的に説
明すれば、図12はパターン欠陥を有する場合での検出
画像信号の波形を示したものである。図示のように、欠
陥を有する1層パターン、正常パターン各々に対して
は、それぞれアナログ検出画像信号波形a1(x),a
2(x)、ディジタル検出画像信号波形g1(x),g2(x)
が得られているが、ディジタル検出画像信号波形g(x)
を用いた最も一般的な欠陥検出方法は、下記の数式4に
示す判定論理によるものである。
【0028】
【数4】
【0029】しかしながら、ディジタル化された信号波
形から微細な欠陥検出を行うことには限界があることか
ら、そこで、再度、ディジタル信号波形を近似する関数
fおよび設定範囲内での積分∫を導入した上、任意のl,
kに対し数式5に示す判定が行われるものとなってい
る。
【0030】
【数5】
【0031】この数式5によれば、数式4に比しより高
精度に微細欠陥を検出し得るものであり、図13はその
様子を表わしたものである。図示のように、ディジタル
検出画像信号波形g1(x),g2(x)各々に対しては、近
似関数f(g1(x)),f(g2(x))による近似関数波形が
併せて示されているが、それらの近似関数の差信号波形
|f(g1(x))−f(g2(x))|は元のアナログ信号
の差をよく表わしていることが判る。以上では、説明の
簡単化上、1層パターンを例にとり説明したが、多層パ
ターンにも適用し得ることは勿論である。なお、上記例
において、積分∫としては、所望のサンプリング間隔で
近似関数fを再度離散化して得た値のΣ演算でもよい。
【0032】ここで、以上の階調変換と関数近似による
欠陥検出とが併せて考慮された、本発明によるパターン
比較検査装置について説明すれば、図14はそのブロッ
ク構成を示したものである。図示のように、既述の図1
(B)におけるパターン比較器18がより具体的に示さ
れているが、確認の意味も含めてその全体としての動作
を説明すれば、被検査パターンが更新される度に、イメ
ージセンサ1からは被検査パターン(図示せず)が画像
信号として検出されるが、その画像信号はA/D変換器
2により多値ディジタル信号に変換されるものとなって
いる。A/D変換器2からの多値ディジタル信号に対し
ては、その後、階調変換器17により階調変換処理が施
され、その多値ディジタル信号は同一ビット数以下のデ
ィジタル信号に階調変換された上、メモリ3に一時記憶
されるものとなっている。このメモリ3への一時記憶に
際しては、メモリ3に既に一時記憶されている、階調変
換後のディジタル信号が更新前の被検査パターンに対す
るものとして、その一時記憶に同期してメモリ3より読
み出された上、以下のように、階調変換器17から現に
出力されているディジタル信号とパターン位置合せされ
た状態で比較されることによって、パターン欠陥検出が
行われているものである。
【0033】即ち、階調変換器17、メモリ3各々から
のディジタル信号は関数近似回路4,5で関数近似され
た上、差回路6で近似関数間の差が演算されるものとな
っている。その後、その差は積分器7で積分された後、
最小値検出回路8で積分値の最小値が検出されるように
なっている。これにより、検出画像信号間の位置ずれが
求められるものである。一方、階調変換器17、メモリ
3各々からのディジタル信号はまた、遅延回路9,10
で一定時間遅延せしめられた上、関数近似回路12,1
3で関数近似されるが、このうち、関数近似回路12か
らの近似関数は、画像シフト回路11で最小値検出回路
8からの位置ずれ量だけ画像シフトされることで、画像
シフト回路11、関数近似回路13各々からは位置合わ
せされたディジタル信号が得られるものである。その
後、これらディジタル信号の差が差回路14で求められ
た上、積分器15で積分されるが、欠陥判定回路16で
はその積分値の欠陥判定用しきい値との大小関係から、
パターン欠陥の有無が判定されているものである。な
お、図1(A)におけるパターン比較器18も全く同様
に構成され得ることは明らかである。
【0034】最後に、画素単位以下の精度で位置合せを
行うサブピクセルパターンマッチング法について説明す
る。図15はその構成を示すが、具体的には、関数近似
回路4,5,12,13、差回路6、積分器7、最小値
検出回路8、遅延回路9,10および画像シフト回路1
1より実現されるものとなっている。これによる場合、
検出画像(階調変換器17からのもの)f1と記憶画像
(メモリ3からのもの)g1との間で画素単位での位置
合せが行われた上、記憶画像g1をマッチング位置にず
らした場合での画像g2が計算されるものとなってい
る。その後、検出画像f1と画像g2に対し最小2乗法で
画素単位以下での位置合せが行われることで、サブピク
セルパターンマッチング画像f4,g4が求められるもの
となっている。より詳細に説明すれば、画素単位での位
置合せは検出画像f1(x,y)と記憶画像g1(x,y)とか
ら、数式6より位置ずれ量(dx,dy)が求められるもの
となっている。
【0035】
【数6】
【0036】但し、(x,y)は画像の座標を、f1(x,
y)は座標(x,y)での検出画像の検出値をそれぞれ示し
ている。fd(x,y),gd(x,y)はまた、f1(x,y),
1(x,y)のエッジ画像を、Thはエッジ検出の際でのし
きい値を、pはマッチング量を、ΣΣは画像全面での和
をそれぞれ示している。また、計算されたdx,dyは差を
最小とする位置が(dx〜dx+1,dy〜dy+1)にあること
を示している。
【0037】さて、画素単位以下の精度で位置合せを行
うため、先ず画素間の位置での値を画素以下の位置(α,
β)を用い数式7で定義する。
【0038】
【数7】
【0039】ここで、f3(x,y,α,β)、g3(x,y,α,
β)を図16に示す。図は原点に着目画像、横軸にx座
標、縦軸にy座標をとり、○印で元の画像f1,g2の検
出画素の位置(x,y)を、●印でその位置(x,y)より
(α,β)だけ+、または−の方向にずらしたf3,g3
位置を示している。なお、0≦α,β<0.5である。
【0040】数式7よりf3,g3の画像の2乗誤差ε
(α,β)は数式8より以下のように求められるものとな
っている。
【0041】
【数8】
【0042】ここで、ΣΣはx,yの画像全面での和を示
す。この模様をx方向について図17に示す。誤差を最
小とする位置で数式8をα,βで偏微分したものが零で
あるという条件より数式9が得られる。
【0043】
【数9】
【0044】したがって、数式9よりα,βは数式10
として求められるものである。
【0045】
【数10】
【0046】数式10からのα,βの値を用い、サブピ
クセルパターンマッチング画像f4,g4が数式11とし
て計算され得るものである。
【0047】
【数11】
【0048】以上、画素単位以下の精度で位置合せを行
う方法について説明した。上記方法では、数式7により
検出画像は右下に、記憶画像は左上に移動させている
が、これ以外の方向に移動させてもよい。特に右下な
ど、4方向に移動させ、その後、数式8で与えられる2
乗誤差を算出し、比較して最小となる方向とα,βを選
択してもよいものである。以下の数式12にはまた、画
素補間の異なる方法が示されているが、これよりmin
{Σ(f3(x,y,α,β,k)−g3(x,y,α,β,k))2}となる
k,α,βが選定されればよいものである。
【0049】
【数12】
【0050】ところで、上記方法では、比較される2枚
の画像双方が生成し直されているため、画像間でぼけ具
合が同一となり、比較する上で都合がよいといえる。し
かし、上記方法では、α,βの値に応じて、生成される
画像f4,g4のぼけ具合が異なりα,βの値が変化する
と、連続する検出画像の前後でぼけ具合が異なってく
る。例えばαが大きい場合は、画像のx方向での解像度
が小さくなる。そこで、そのような不具合を解決すべ
く、画像f4,g4は数式13として示すように、再度補
間されるものとなっている。
【0051】
【数13】
【0052】このようにして得られた画像f5,g5はそ
の後、パターン比較検査に供されるが、画像f5,g5
常時0.5画素分の同一量だけぼけていることから、し
たがって、パターンを比較する上で都合がよいといえ
る。この場合での構成を図18に示す。このような処理
は、例えば走査型電子顕微鏡により検出された高解像度
画像を処理する場合に必要となっている。尤も、上記の
0.5画素等の数値は任意に設定され得るものである。
【0053】また、以上では、変形として画素補間が2
回行われているが、これらを統括し、トータルの画素補
間量が一定になるようにして、1回の画素補間を施すよ
うにしてもよい。これは、数式13に数式7,11を代
入すれば求められる。
【0054】以上、画像の階調変換手法や画像の画素単
位以下での位置合せ手法、パターン欠陥検査手法につい
て述べた。本手法は、場所によるパターンの明るさの違
いに影響されることなく、欠陥を高感度に検出し得るも
のとなっている。したがって、メモリマット部など暗い
領域も高感度に検査し得るものである。また、周辺部な
ど明るい領域は、欠陥検出感度を徒に上げ過ぎることな
く検査し得ることになる。しかも、画像の濃淡差を検出
する方法だけでなく、画像の微分値等を比較する方法等
にも有効である。したがって、従来技術に比し、高信頼
性にしてパターン比較検査を行い得るものとなってい
る。更に、サンプリング誤差の影響を受けた2つの画像
の位置ずれがディジタル信号を用い高感度に検出された
上、微細欠陥が高精度に検出され得ることから、従来技
術に比し、飛躍的に欠陥検出性能、したがって、高信頼
性を以てパターン比較検査を行い得るものとなってい
る。
【0055】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1〜3に
よる場合は、被検査パターン中にパターンの高密度領域
および低密度領域が混在している場合に、その高密度領
域内に発生しているパターン欠陥を高感度に検出し得る
パターン比較検査方法が、また、請求項4〜7、12,
13による場合には、被検査パターン中にパターンの高
密度領域および低密度領域が混在していない場合に、パ
ターンエッジ検出精度大として、その被検査パターン内
に発生している微細なパターン欠陥を高精度に検出し得
るパターン比較検査方法が、更に、請求項8〜11、1
4,15による場合は、被検査パターン中にパターンの
高密度領域および低密度領域が混在している場合に、パ
ターンエッジ検出精度大として、その被検査パターン内
に発生している微細なパターン欠陥を高精度に検出し得
るパターン比較検査方法が、更にまた、請求項16によ
れば、被検査パターン中にパターンの高密度領域および
低密度領域が混在していない場合に、パターンエッジ検
出精度大として、その被検査パターン内に発生している
微細なパターン欠陥を高精度に検出し得るパターン比較
検査装置が、請求項17による場合にはまた、被検査パ
ターン中にパターンの高密度領域および低密度領域が混
在している場合に、パターンエッジ検出精度大として、
その被検査パターン内に発生している微細なパターン欠
陥を高精度に検出し得るパターン比較検査装置がそれぞ
れ得られるものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A),(B)は、階調変換に係るパター
ン比較検査方法の概念を説明するための図
【図2】図2は、本発明に係る階調変換に関連して、メ
モリチップでのパターン密度状態の例を示す図
【図3】図3は、そのメモリチップでの明るさー頻度分
布(ヒストグラム)を示す図
【図4】図4は、対数変換による階調変換の例を示す図
【図5】図5は、図3に示す明るさー頻度分布の階調変
換後の例を示す図
【図6】図6は、1層パターンPに対するアナログ検出
画像信号波形、そのアナログ検出画像信号波形に対する
ディジタル検出画像信号波形を示す図
【図7】図7は、位置ずれ状態にある2つの1層パター
ン各々に対するアナログ検出画像信号波形、それらアナ
ログ検出画像信号波形各々に対するディジタル検出画像
信号波形を示す図を示す図
【図8】図8(A),(B)は、2つのディジタル検出
画像信号波形の差信号波形をある区間で合計した不一致
量から、位置ずれを最も一般的に検出する方法を説明す
るための図
【図9】図9(A),(B)は、ディジタル検出画像信
号波形と、それを近似する関数との関係を説明するため
の図
【図10】図10(A),(B)は、2つの近似関数の
差の積分値からの位置ずれ検出方法を説明するための図
【図11】図11は、その位置ずれ検出の具体的な様子
を示す図
【図12】図12は、パターン欠陥を有する場合でのア
ナログ検出画像信号、ディジタル検出画像信号の波形の
例を示す図
【図13】図13は、2つの近似関数の差の積分値から
の位置ずれ検出を行う場合での具体的な様子を示す図
【図14】図14は、階調変換と関数近似による欠陥検
出とが併せて考慮された、本発明によるパターン比較検
査装置のブロック構成を示す図
【図15】図15は、画素単位以下の精度で位置合せを
行うサブピクセルパターンマッチング法を説明するため
の図
【図16】図16(A),(B)は、画素補間を説明す
るための図
【図17】図17は、画素単位以下の精度で位置合せを
行うための最小2乗法を説明するための図
【図18】図18は、再補間により画素単位以下で高精
度に位置合せを行うサブピクセルパターンマッチング法
を説明するための図
【符号の説明】
1…イメージセンサ、2…A/D変換器、3…メモリ、
4,5,12,13…関数近似回路、6,14…差回
路、7,15…積分器、8…最小値検出回路、9,10
…遅延回路、11…画像シフト回路、16…欠陥判定回
路、17,17ー1,17ー2…階調変換器、18…パ
ターン比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 窪田 仁志 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 生産技術研究所 内 (56)参考文献 特開 平4−107945(JP,A) 特開 平3−209843(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/84 - 21/958 G06T 1/00 G01B 11/00 - 11/30

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パターン密度が高い領域と低い領域とが
    混在している被検査パターンの検査方法であって、前記
    被検査パターンを撮像して該被検査パターンの画像を
    得、該被検査パターンの画像をその明るさに応じた所定
    の階調変換を施し、該階調変換した被検査パターンの画
    像を画素寸法以下の精度で位置合わせして比較すること
    により、画素寸法以下の欠陥を検出することを特徴とす
    るパターン欠陥検査方法。
  2. 【請求項2】 前記階調変換した被検査パターンの画像
    を予め記憶しておいた階調変換した比較画像と比較して
    前記被検査パターンの画像と前記比較画像とのずれ量を
    画素単位で補正し、該画素単位で位置ずれが補正された
    前記被検査パターンの画像と前記比較画像とのずれ量を
    1画素以下の精度で補正し、該1画素以下の精度でずれ
    量を補正した前記被検査パターンの画像と前記比較画像
    とを用いて前記被検査パターンの画素寸法以下の欠陥を
    検出することを特徴とする請求項1記載のパターン欠陥
    検査方法。
  3. 【請求項3】 パターン密度が高い領域と低い領域とが
    混在している被検査パターンの検査方法であって、前記
    被検査パターンの第1の領域を撮像して該被検査パター
    ンの第1の画像を得、該第1の画像をその明るさに応じ
    た所定の階調変換を施し、該階調変換した第1の画像を
    記憶し、前記被検査パターンの第2の領域を撮像して該
    被検査パターンの第2の画像を得、該第2の画像をその
    明るさに応じた所定の階調変換を施し、該階調変換した
    第2の画像と前記階調変換して記憶した第1の画像とを
    用いて前記被検査パターンの欠陥を検出することを特徴
    とするパターン欠陥検査方法。
  4. 【請求項4】 パターン密度が高い領域と低い領域とが
    混在している被検査パターンの検査方法であって、前記
    被検査パターンの第1の領域を撮像して該被検査パター
    ンの第1の画像を得、該第1の画像を記憶し、前記被検
    査パターンの第2の領域を撮像して該被検査パターンの
    第2の画像を得、該第2の画像と前記記憶した第1の画
    像とをその明るさに応じた所定の階調変換を施し、該
    調変換した第2の画像と第1の画像とを用いて前記被検
    査パターンの欠陥を検出することを特徴とするパターン
    欠陥検査方法。
  5. 【請求項5】 前記階調変換することを、該検査パター
    ンを撮像して得た画像の明るさと該明るさの頻度分布と
    の関係に基づいて予め定めた階調変換の条件に基づいて
    行うことを特徴とする請求項1,3,4の何れかに記載
    のパターン欠陥検査方法。
  6. 【請求項6】 前記階調変換した第1の画像と第2の画
    像との位置ずれ量を1画素以下の精度で補正し、該位置
    ずれ量を補正した第1の画像と第2の画像とを比較する
    ことにより前記被検査パターンの欠陥を検出することを
    特徴とする請求項3又は4に記載のパターン欠陥検査方
    法。
  7. 【請求項7】 パターン密度が高い領域と低い領域とが
    混在している被検査パターンの検査方法であって、前記
    被検査パターンを撮像して該被検査パターンの画像を
    得、該被検査パターンの画像をその明るさに応じた所定
    の階調変換を施し、該階調変換した被検査パターンの画
    像と予め記憶しておいた比較パターンの画像との位置ず
    れを1画素以下の精度で補正し、該1画素以下の精度で
    位置ずれを補正した前記被検査パターンの画像と前記比
    較パターンの画像とを比較して前記被検査パターンの画
    素寸法以下の欠陥を検出することを特徴とするパターン
    欠陥検査方法。
  8. 【請求項8】 前記階調変換した被検査パターンの画像
    と予め記憶しておいた比較パターンの画像との位置ずれ
    を1画素以下の精度で補正する前に、前記階調変換した
    被検査パターンの画像と予め記憶しておいた比較パター
    ンの画像との位置ずれを画素単位で補正することを特徴
    とする請求項7記載のパターン欠陥検査方法。
  9. 【請求項9】 パターン密度が高い領域と低い領域とが
    混在している被検査パターンの欠陥を検査する検査装置
    であって、前記被検査パターンを撮像して該被検査パタ
    ーンの画像を得る撮像手段と、該撮像手段で撮像して得
    た前記被検査パターンの画像の階調をその明るさに応じ
    た所定の階調変換を施す階調変換手段と、比較画像を記
    憶する記憶手段と、前記階調変換手段で階調変換した被
    検査パターンの画像を前記記憶手段に記憶した比較画像
    と画素寸法以下の精度で位置合わせする位置合せ手段
    と、該位置合せ手段で位置合わを行い且つ前記階調変換
    した被検査パターンの画像と比較画像とを用いて前記被
    検査パターンの画素寸法以下の欠陥を検出する欠陥検出
    手段とを備えたことを特徴とするパターン欠陥検査装
    置。
  10. 【請求項10】 前記パターン欠陥検査装置は、階調変
    換した比較画像を記憶する記憶手段と、前記階調変換手
    段で階調変換した被検査パターンの画像を前記記憶手段
    に記憶した比較画像と比較して前記被検査パターンの画
    像と前記比較画像とのずれ量を画素単位で補正する第1
    の位置ずれ補正手段と、該第1の位置ずれ補正手段で画
    素単位で位置ずれが補正された前記被検査パターンの画
    像と前記比較画像とのずれ量を1画素以下の精度で補正
    する第2の位置ずれ補正手段とを更に備えたことを特徴
    とする請求項9記載のパターン欠陥検査装置。
  11. 【請求項11】 パターン密度が高い領域と低い領域と
    が混在している被検査パターンの欠陥を検査する検査装
    置であって、前記被検査パターンを撮像して該被検査パ
    ターンの画像を得る撮像手段と、該撮像手段で撮像して
    得た画像をその明るさに応じた所定の階調変換を施す階
    調変換手段と、前記撮像手段で撮像して得た画像を記憶
    する記憶手段と、前記階調変換手段で階調変換した画像
    と前記記憶手段に記憶した画像とを用いて前記被検査パ
    ターンの欠陥を検出する欠陥検出手段とを備えたことを
    特徴とするパターン欠陥検査装置。
  12. 【請求項12】 前記記憶手段は、前記撮像手段で撮像
    されて前記階調変換手段で階調変換された画像を記憶す
    ることを特徴とする請求項11記載のパターン欠陥検査
    装置。
  13. 【請求項13】 前記欠陥検出手段は、前記記憶手段に
    記憶した画像を階調変換する記憶画像階調変換部を更に
    備え、前記欠陥検出手段において前記記憶画像階調変換
    部で階調変換した画像と前記階調変換手段で階調変換し
    た画像とを用いて前記被検査パターンの欠陥を検出する
    ことを特徴とする請求項11記載のパターン欠陥検査装
    置。
  14. 【請求項14】 前記欠陥検出手段は、前記記憶画像階
    調変換部で記憶しておいた画像を階調変換した画像と前
    記階調変換手段で階調変換した画像との位置ずれ量を、
    1画素単位以下の精度で補正する位置ずれ補正部を備え
    たことを特徴とする請求項13記載のパターン欠陥検査
    装置。
  15. 【請求項15】 パターン密度が高い領域と低い領域と
    が混在している被検査パターンの欠陥を検査する検査装
    置であって、前記被検査パターンを撮像して該被検査パ
    ターンの画像を得る撮像手段と、該撮像手段で撮像して
    得た前記被検査パターンの画像をその明るさに応じた所
    定の階調変換を施す階調変換手段と、比較パターンの画
    像を記憶しておく記憶手段と、前記階調変換手段で階調
    変換した前記被検査パターンの画像と前記記憶手段に予
    め記憶しておいた比較パターンの画像との位置ずれを1
    画素以下の精度で補正する位置ずれ補正手段と、該位置
    ずれ補正手段で1画素以下の精度で位置ずれを補正した
    前記被検査パターンの画像と前記比較パターンの画像と
    を比較して前記被検査パターンの画素寸法以下の欠陥を
    検出する欠陥検出手段とを備えたことを特徴とするパタ
    ーン欠陥検査装置。
  16. 【請求項16】 前記位置ずれ補正手段は、前記階調変
    換手段で階調変換した前記被検査パターンの画像と前記
    記憶手段に予め記憶した比較パターンの画像との位置ず
    れを画素単位で補正する第1の位置ずれ補正部と、該第
    1の位置ずれ補正部で位置ずれを補正した前記階調変換
    した被検査パターンの画像と予め記憶手段に記憶してお
    いた比較パターンの画像との位置ずれを1画素以下の精
    度で補正する第2の位置ずれ補正部とを有することを特
    徴とする請求項15記載のパターン欠陥検査装置。
JP32679592A 1992-12-07 1992-12-07 パターン欠陥検査方法およびその装置 Expired - Lifetime JP3327600B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32679592A JP3327600B2 (ja) 1992-12-07 1992-12-07 パターン欠陥検査方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32679592A JP3327600B2 (ja) 1992-12-07 1992-12-07 パターン欠陥検査方法およびその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06174652A JPH06174652A (ja) 1994-06-24
JP3327600B2 true JP3327600B2 (ja) 2002-09-24

Family

ID=18191796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32679592A Expired - Lifetime JP3327600B2 (ja) 1992-12-07 1992-12-07 パターン欠陥検査方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3327600B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4002655B2 (ja) * 1998-01-06 2007-11-07 株式会社日立製作所 パターン検査方法およびその装置
US6947587B1 (en) 1998-04-21 2005-09-20 Hitachi, Ltd. Defect inspection method and apparatus
JP5253955B2 (ja) * 2008-08-09 2013-07-31 株式会社キーエンス 画像処理におけるパターンモデルの位置決め方法、画像処理装置、画像処理プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体
US10401305B2 (en) 2012-02-15 2019-09-03 Kla-Tencor Corporation Time-varying intensity map generation for reticles
JP2014211417A (ja) * 2013-04-22 2014-11-13 株式会社ニューフレアテクノロジー パターン検査装置及びパターン検査方法
US9778205B2 (en) * 2014-03-25 2017-10-03 Kla-Tencor Corporation Delta die and delta database inspection

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06174652A (ja) 1994-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0186874B1 (en) Method of and apparatus for checking geometry of multi-layer patterns for IC structures
JP3397101B2 (ja) 欠陥検査方法および装置
US6865288B1 (en) Pattern inspection method and apparatus
US6317512B1 (en) Pattern checking method and checking apparatus
EP0117559B1 (en) Pattern checking apparatus
JP3706051B2 (ja) パターン検査装置および方法
JPH11194154A (ja) パターン検査方法およびその装置並びに電子線画像に基づくパターン検査方法およびその装置
GB2262339A (en) Method of inspecting the surface of a workpiece
JP3279868B2 (ja) 被検査パターンの欠陥検査方法及びその装置
JP4024381B2 (ja) 欠陥検査方法および装置
JP4016472B2 (ja) 外観検査方法及びその装置
JP3327600B2 (ja) パターン欠陥検査方法およびその装置
WO1991020054A1 (en) Patterned part inspection
US5475492A (en) Object extracting method
JP3283356B2 (ja) 表面検査方法
JP3216439B2 (ja) 円形容器の内面検査装置
EP0599335B1 (en) Cylindrical container inner surface tester
JP2508176B2 (ja) 表面平滑度自動検査装置
JPH0674972B2 (ja) パタ−ン欠陥検出装置
JPH0769276B2 (ja) 容器内面検査装置
US6240202B1 (en) Appearance inspection method for electronic parts
JP2002303588A (ja) パターン欠陥検査装置
JPH063541B2 (ja) パターン検査装置
JP2988059B2 (ja) 円形容器内面検査装置
JP3242727B2 (ja) 円形体の形状検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070712

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080712

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080712

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090712

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090712

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100712

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100712

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110712

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110712

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120712

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130712

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130712

Year of fee payment: 11