JP3327386B2 - 油圧ポンプ・モータのシリンダブロックの製造方法 - Google Patents

油圧ポンプ・モータのシリンダブロックの製造方法

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JP3327386B2 JP09230198A JP9230198A JP3327386B2 JP 3327386 B2 JP3327386 B2 JP 3327386B2 JP 09230198 A JP09230198 A JP 09230198A JP 9230198 A JP9230198 A JP 9230198A JP 3327386 B2 JP3327386 B2 JP 3327386B2
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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    • Y02P10/25Process efficiency

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  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)
  • Compressor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ポンプ・モー
タのシリンダブロックにおいて、全体を軟窒化処理した
後、スプライン部のみを所定の条件で高周波焼入れする
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】機械部品に多用されている鋳鉄や鋼は、
その使用条件によって窒化処理、軟窒化処理や浸炭焼入
れ、高周波焼入れなどの表面硬化処理が施され、場合に
よってはそれらの複合熱処理が行われている。上記の表
面硬化処理において、表面層の硬化によって耐摩耗性の
向上を図るものには窒化処理や軟窒化処理などがある
が、それらは高周波焼入れや浸炭焼入れと比べると硬化
層深さが浅く、耐摩耗性、面圧強度、疲労強度などに改
善の余地があった。これらの問題を解決するために、耐
摩耗性、面圧強度、疲労強度などに優れた材料が得られ
る複合熱処理プロセスとして、軟窒化処理後に高周波焼
入れを行うという複合熱処理方法が開発され、各種機械
部品に対応した特許出願が多数なされている。
【0003】例えば、特開平6−172961号公報、
特開平7−90363号公報、特開平7−90364号
公報には、所定の組成からなる鉄系材料に窒化処理又は
軟窒化処理を行った後、高周波焼入れを行う方法が開示
されており、機械部品の耐摩耗性、面圧強度、疲労強度
などを向上させるための軟窒化処理条件及び高周波焼入
れ条件について検討がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の技術は、耐摩耗性や疲労強度などが向上
する表面層の組織の微細化や硬化層深さの増大のための
処理条件についての検討はなされているが、それらに加
えて高周波焼入れ時の熱処理変形を低減させること等に
ついては全く検討されていない。すなわち、今までの軟
窒化処理後に高周波焼入れを行う方法は、表面層の硬さ
と硬化層深さ増大による耐摩耗性や疲労強度などの向上
を目的としており、高周波加熱時の表面温度は鉄系母材
の変態点を越えるものであるが、このような条件で高周
波焼入れを行うと、材料の熱処理変形が大きくなるとい
う問題がある。また、今までの軟窒化後高周波焼入れで
は、母材の変態点を越える温度で高周波加熱するため、
窒素固溶により変態点の下がった最表層では残留オース
テナイトが生成して硬さ低下が起こりやすい。
【0005】また、鉄系材料で製作した油圧ポンプ・モ
ータのシリンダブロックは、高速でピストンと往復摺動
するボア部があるため、軟窒化処理して用いられること
が多いが、軟窒化処理により形成される化合物層厚さで
は、ボア部が充分な摺動特性を保持していてもスプライ
ン部が先に異常摩耗して硬化層深さの不足が問題になる
場合がある。そこで、シリンダブロックのスプライン部
において、硬化層深さを増大させて耐摩耗性と転動寿命
の向上を図るため、軟窒化処理後に高周波焼入れを行う
ことが考えられるが、今までの軟窒化後高周波焼入れで
は、上述したように、母材の変態点を越える温度で高周
波加熱するので、シリンダブロックのスプライン部のよ
うな片側拘束の略円筒構造部の内面焼入れでは、熱影響
による変形が大きく起こってしまい、使用に耐えないも
のとなってしまう。また、今までの軟窒化後高周波焼入
れでは、上述したように、最表層に残留オーステナイト
が生成して硬さ低下が起こりやすいので、スプライン部
の耐摩耗性及び転動寿命の向上は期待できない。
【0006】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、油圧ポンプ・モータのシリンダブ
ロックにおいて、全体を軟窒化処理した後、スプライン
部のみを母材の変態点以下の温度で高周波加熱してから
急冷することにより、スプライン部の表面硬化層の深さ
を増大させて耐摩耗性と転動寿命の向上を図るととも
に、熱影響による変形が大きく起こることがなく、ま
た、残留オーステナイトの生成による最表層の硬さ低下
が起こらないようにした油圧ポンプ・モータのシリンダ
ブロックの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の油圧ポンプ・モータのシリンダブロック
の製造方法は、鉄系材料で製作した油圧ポンプ・モータ
のシリンダブロックにおいて、シリンダブロック全体を
軟窒化処理して表面に窒素を拡散浸透させた後、鉄系母
材の変態点以下で、かつ、表面の窒素が固溶して変態点
が下がった領域のみがオーステナイト化する条件(59
0℃以上)で、シリンダブロックのスプライン部内にコ
イルを挿入して高周波電流で表面を、窒素が固溶した領
域のオーステナイト化に必要な時間以上で、かつ、熱影
響による表面の変形が大きくならない時間以下の保持時
間で加熱するとともに、スプライン部以外の部位が昇温
して化合物層の組織変化が起きるのを防ぐために、スプ
ライン部の加熱部分以外のシリンダブロック表面を冷却
剤により冷却してスプライン部のみを高周波加熱し、つ
いで、急冷することにより、スプライン部の表面硬化層
の深さを増大させて耐摩耗性と転動寿命の向上を図ると
ともに、熱影響による変形が大きく起こることがなく、
残留オーステナイトの生成による最表層の硬さ低下が起
こらないようにすることを特徴としている。この場合、
母材の変態点を越える温度で高周波加熱すると、スプラ
イン部やボア部の熱処理変形が大きくなり使用に耐えな
いものとなる。一方、上記の590℃未満では、窒素が
固溶して変態点が下がった領域でもオーステナイト変態
が起こらない。
【0008】上記のように、シリンダブロック全体を軟
窒化処理した後、シリンダブロックのスプライン部のみ
を上記の条件で高周波加熱するに際し、高周波加熱の保
持時間を、窒素が固溶した領域のオーステナイト化に必
要な時間以上で、かつ、熱影響による表面の変形が大き
くならない時間以下とする。この場合、上記条件での高
周波加熱の保持時間は、具体的に、下限値が60秒、望
ましくは5分であり、上限値が120分、望ましくは6
0分である。高周波加熱時間が上記の下限値未満の場
合、窒素が固溶した領域のオーステナイト変態が充分に
起こらず望む組織状態が得られない。一方、高周波加熱
時間が上記の上限値を越える場合、望む組織状態は得ら
れるが硬化層の厚さが厚くなり過ぎ、表面の熱処理変形
は使用に耐えないほどに大きくなる。また、高周波加熱
時間が長くなると生産性の低下を招くことにもなる。
【0009】また、上記のように、シリンダブロック全
体を軟窒化処理した後、シリンダブロックのスプライン
部のみを上記の条件で高周波加熱するに際し、シリンダ
ブロックのスプライン部以外の部位が昇温することを防
ぐために、スプライン部の加熱部分以外のシリンダブロ
ック表面を冷却剤により冷却しながら、スプライン部の
高周波焼入れを行う。この場合、上記条件で高周波加熱
する際に、加熱部以外を冷却剤に浸漬する、もしくは、
冷却剤を噴霧するなどの手段が用いられる。また、冷却
剤としては、一例として、PVA(ポリビニルアルコー
ル)水溶液等が挙げられるが、水でもよく、特に限定さ
れるものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて説明する。本発明の方法では、耐摩耗性と転動寿命
の向上とともに熱処理変形の小さいシリンダブロックの
スプライン部の軟窒化後高周波焼入れ条件について検討
がなされている。軟窒化処理は、通常のガス軟窒化、イ
オン軟窒化、タフトライド、浸硫窒化等を用い、高周波
焼入れ条件については、通常の高周波焼入れでは母材の
変態点を越える温度での加熱であり、スプライン部の熱
処理変形が大きく、残留オーステナイト生成による最表
層の硬さ低下が起こってしまう。このため、望む組織状
態が得られ、なおかつ熱処理変形が大きくならない高周
波焼入れの目標温度、目標温度での保持時間、処理品の
冷却状態について最適化を図っている。
【0011】図1は、本発明の実施の形態による油圧ポ
ンプ・モータのシリンダブロックの製造方法において、
シリンダブロックのスプライン部の高周波焼入れを行う
構成の概略を示している。図1において、シリンダブロ
ック10の回転方向の回転軸上に、スプライン軸(図示
略)が嵌合される内周に多数の溝を有するスプライン部
12が設けられており、スプライン部12の周囲には、
ピストン(図示略)が往復摺動する複数のボア部14が
円周状に設けられている。スプライン部12の高周波加
熱を行う場合は、コイル16をスプライン部12内に挿
入して高周波電流で表面を加熱し、その後急冷するよう
にする。
【0012】具体的には、C、Si等を含有する鉄系材
料で製作されたシリンダブロック全体を軟窒化処理した
後、スプライン部のみを、鉄系母材の変態点以下で、か
つ、表面の窒素が固溶して変態点が下がった領域のみが
オーステナイト化する条件(590℃以上)で高周波加
熱してから急冷すると、軟窒化処理のみで得られる硬さ
が大きく上昇した化合物層の厚さ5〜20μmよりも大
幅に厚い硬化層が得られる。また、最表層に残留オース
テナイトが生成することはなく、Fe−N−C系の微細
で高強度なマルテンサイト組織が得られる。
【0013】また、シリンダブロック全体を軟窒化処理
した後、スプライン部のみを上記の条件で高周波加熱す
るに際し、高周波加熱の保持時間を、60秒以上120
分以内、望ましくは、5分以上60分以内とし、これだ
けの時間保持してから急冷すると、軟窒化処理のみで得
られる硬さが大きく上昇した化合物層の厚さ5〜20μ
mよりも厚い硬化層が得られる。なお、今までの高周波
焼入れでは、高周波加熱の目標温度が母材の変態点を越
えるものであり、かつ、高周波加熱の保持時間は被処理
品の肉厚にも依存するが60秒未満であった。また、ス
プライン部への上記条件での軟窒化後高周波焼入れ時
に、加熱部以外を冷却剤に浸漬する、もしくは、冷却剤
を噴霧するなど冷却することによって、ボア部の化合物
層の組織変化を防ぐことも行う。冷却剤としては、例え
ば、PVA(ポリビニルアルコール)水溶液等が用いら
れる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の方法を鋳鉄の試験片に適用
した実施例及びその比較例について説明する。試験片の
材質はFCD700であり、このFCD700からなる
材料にガス軟窒化処理を行った。つぎに、このFCD7
00軟窒化材について、700〜750℃で各種時間
(10分、30分、60分)保持して高周波加熱を行っ
た後、PVA3%水溶液に浸漬して急冷した。一方、比
較のために上記と同様にして、FCD700の試験片に
軟窒化処理を行い、このFCD700軟窒化材につい
て、高周波焼入れを行わないものと、通常の条件(目標
温度が約950℃、保持時間が4秒)で高周波焼入れを
行ったものとを作製した。
【0015】図2に示す試験片断面の硬さ分布の結果か
らわかるように、軟窒化後に700〜750℃でそれぞ
れ10分間(600秒間)、30分間(1800秒
間)、60分間(3600秒間)高周波加熱し急冷した
もの(図2において、それぞれ、N600、N180
0、N3600)は、軟窒化のみのもの(図2におい
て、N)と比較して表面硬化層の厚さが大幅に増大して
おり、また、軟窒化後に通常の条件で高周波焼入れを行
ったもの(図2において、N4)のように、残留オース
テナイトの生成による最表層の硬さ低下も起こっていな
かった。また、図3〜図7に示す試験片の断面ミクロ組
織の写真からわかるように、軟窒化後に700〜750
℃でそれぞれ10分間、30分間、60分間高周波加熱
し急冷したもの(それぞれ、図3、図4、図5)は、軟
窒化のみの図6と比較して表面硬化層の厚さが大幅に増
大しており、また、軟窒化後に通常の条件で高周波焼入
れを行った図7のように、最表層に残留オーステナイト
の生成は見られなかった。
【0016】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 鉄系材料で製作した油圧ポンプ・モータのシリ
ンダブロックにおいて、全体を軟窒化処理した後、スプ
ライン部のみを母材の変態点以下の温度で高周波加熱し
てから急冷するので、摩耗の激しいスプライン部の表面
硬化層の厚さを大幅に増大させて耐摩耗性及び転動寿命
の向上を図ることができ、かつ、熱影響による変形を非
常に小さく抑えることができる。 (2) シリンダブロック全体を軟窒化処理した後、ス
プライン部のみを母材の変態点以下の温度で、窒素が固
溶した領域のオーステナイト化に必要な時間、すなわ
ち、比較的低い温度で長時間高周波加熱するので、残留
オーステナイトが生成することなく、最表層から非常に
硬い硬化層が得られる。 (3) シリンダブロック全体を軟窒化処理した後、ス
プライン部のみを高周波加熱するときに、加熱部以外を
冷却するようにするので、スプライン部以外の昇温が防
止され、ボア部など他の部分の化合物層の組織変化は起
こら、スプライン部の硬化層のみが厚くなった望まし
いシリンダブロックが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による油圧ポンプ・モータ
のシリンダブロックの製造方法において、シリンダブロ
ックのスプライン部の高周波焼入れを行う状態を示す概
略構成図である。
【図2】本発明の方法を鋳鉄の試験片に適用した実施例
及びその比較例において、処理された試験片の断面硬さ
分布を示すグラフである。
【図3】軟窒化処理後に700〜750℃で10分間高
周波加熱し急冷したFCD700処理材の断面ミクロ組
織を示す電子顕微鏡写真である(倍率400倍)。
【図4】軟窒化処理後に700〜750℃で30分間高
周波加熱し急冷したFCD700処理材の断面ミクロ組
織を示す電子顕微鏡写真である(倍率400倍)。
【図5】軟窒化処理後に700〜750℃で60分間高
周波加熱し急冷したFCD700処理材の断面ミクロ組
織を示す電子顕微鏡写真である(倍率400倍)。
【図6】軟窒化処理のみのFCD700処理材の断面ミ
クロ組織を示す電子顕微鏡写真である(倍率400
倍)。
【図7】軟窒化処理後に通常の条件で高周波焼入れした
FCD700処理材の断面ミクロ組織を示す電子顕微鏡
写真である(倍率400倍)。
【符号の説明】
10 シリンダブロック 12 スプライン部 14 ボア部 16 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F04B 39/00 101 F04B 39/00 101F (72)発明者 長谷川 潔 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (72)発明者 苧野 兵衛 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (72)発明者 丸居 英夫 神戸市西区櫨谷町松本234番地 川崎重 工業株式会社 西神戸工場内 (56)参考文献 特開 平4−128361(JP,A) 特開 平6−159230(JP,A) 特開 平9−217695(JP,A) 特許2572238(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 9/00 C21D 1/06 - 1/10 C21D 6/00 F04B 39/00 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄系材料で製作した油圧ポンプ・モータ
    のシリンダブロックにおいて、シリンダブロック全体を
    軟窒化処理して表面に窒素を拡散浸透させた後、鉄系母
    材の変態点以下で、かつ、表面の窒素が固溶して変態点
    が下がった領域のみがオーステナイト化する条件で、シ
    リンダブロックのスプライン部内にコイルを挿入して高
    周波電流で表面を、窒素が固溶した領域のオーステナイ
    ト化に必要な時間以上で、かつ、熱影響による表面の変
    形が大きくならない時間以下の保持時間で加熱するとと
    もに、スプライン部以外の部位が昇温して化合物層の組
    織変化が起きるのを防ぐために、スプライン部の加熱部
    分以外のシリンダブロック表面を冷却剤により冷却して
    スプライン部のみを高周波加熱し、ついで、急冷するこ
    とにより、スプライン部の表面硬化層の深さを増大させ
    て耐摩耗性と転動寿命の向上を図るとともに、熱影響に
    よる変形が大きく起こることがなく、残留オーステナイ
    トの生成による最表層の硬さ低下が起こらないようにす
    ることを特徴とする油圧ポンプ・モータのシリンダブロ
    ックの製造方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008018308A1 (en) 2006-08-09 2008-02-14 Nihon Parkerizing Co., Ltd. Method for quenching of steel member, quenched steel member, and agent for protecting quenched surface
WO2011013362A1 (ja) 2009-07-31 2011-02-03 日本パーカライジング株式会社 窒素化合物層を有する鉄鋼部材、及びその製造方法

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WO2011013362A1 (ja) 2009-07-31 2011-02-03 日本パーカライジング株式会社 窒素化合物層を有する鉄鋼部材、及びその製造方法

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