JP3327193B2 - 交流電源装置の負荷検出回路 - Google Patents

交流電源装置の負荷検出回路

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JP3327193B2 JP34093897A JP34093897A JP3327193B2 JP 3327193 B2 JP3327193 B2 JP 3327193B2 JP 34093897 A JP34093897 A JP 34093897A JP 34093897 A JP34093897 A JP 34093897A JP 3327193 B2 JP3327193 B2 JP 3327193B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電機内に設けら
れた発電コイルを電源として単相交流電圧を出力する複
数の電源部を直列に接続して、定格電圧が異なる負荷を
駆動し得るようにした交流電源装置の負荷で消費される
電力を検出する負荷検出回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発電機を電源とする交流電源装置におい
ては、負荷で消費される電力(電源装置の出力)を設定
値に保つために必要最小限の出力を発生するように発電
機を運転することにより、発電機を駆動する原動機で消
費されるエネルギの節約を図ることができる。特に発電
機を内燃機関により駆動する場合には、発電機の出力
を、負荷の消費電力を設定値に保つために必要最小限の
値に保つように、内燃機関の回転数を制御することによ
り、燃費を節約することができると同時に、騒音の低減
をも図ることができる。
【0003】発電機の出力を必要最小限の大きさに保つ
ように制御するためには、負荷で消費される電力を検出
して、その検出値に応じて発電機を駆動する原動機の回
転数[rpm ]を制御する必要がある。
【0004】発電機を電源とする交流電源装置として、
100[V]の交流負荷及び200[V]の交流負荷の
いずれをも駆動し得るようにするために、100[V]
の交流電圧を出力する第1の電源部と第2の電源部とを
直列に接続して、第1の電源部の両端に100[V]の
負荷を接続し、第1及び第2の電源部の直列回路の両端
に200[V]の負荷を接続するようにしたものがあ
る。
【0005】図6はその一例を示したもので、同図にお
いて11及び12はそれぞれ同位相の100[V]の単
相交流電圧を出力する第1の電源部及び第2の電源部で
ある。各電源部は磁石発電機等の交流発電機でもよく、
交流発電機の出力を整流して直流電圧に変換するコンバ
ータと該コンバータから得られる直流電圧を周波数が一
定の交流電圧に変換するインバータとにより構成される
もの等でもよい。
【0006】第1の電源部11及び第2の電源部12は
それぞれ対の出力端子11a,11b及び12a,12
bを有していて、それぞれの対の出力端子の一方11
a,12aを同じ側に向けてそれぞれの出力電圧の位相
を揃えた状態で直列に接続されている。力率が1で定格
電圧が100[V]の第1の負荷と、力率が1で定格電
圧が200[V]の第2の負荷とに対して共通に設けら
れて該第1の負荷及び第2の負荷の一端が接続される共
通端子to と、第1の負荷及び第2の負荷のそれぞれに
対して設けられて第1の負荷及び第2の負荷の他端が接
続される第1及び第2の負荷接続端子t1 及びt2 とが
設けられて、第1及び第2の電源部11及び12の直列
回路の一端を構成する第1の電源部11の対の出力端子
の一方11aが共通口出し線uo を介して共通端子に接
続され、第1の電源部11の他端11bと第2の電源部
12の一方の出力端子12aとの接続点及び第2の電源
部12の他方の出力端子12bがそれぞれ第1の口出し
線u1 及び第2の口出し線u2 を通して第1及び第2の
負荷接続端子t1 及びt2 に接続されている。
【0007】そして、定格電圧が100[V]の第1の
負荷L1 を駆動する場合には、図6に示すように、該負
荷L1 を共通接続端子to と第1の負荷接続端子t1 と
の間に接続し、定格電圧が200[V]の第2の負荷L
2 を駆動する場合には、図7に示すように、該負荷L2
を共通接続端子to と第2の負荷接続端子t2 との間に
接続する。
【0008】上記の交流電源装置において、図6及び図
7に示したように共通口出し線uoを変流器CTの一次
導体として、該共通口出し線uo に変流器CTを取り付
けると、該変流器CTの二次コイルに電流計3を接続す
ることにより、100[V]の負荷L1 を駆動する場合
も、200[V]の負荷L2 を駆動する場合も、電流計
3の検出電流Iが負荷電流iとなるため、負荷電流を検
出することができる。ここで力率が1の負荷が図6のよ
うに共通端子to と第1の負荷接続端子t1 との間に接
続されて該負荷に100[V]の電圧が印加されている
とすると、負荷の消費電力Pは、P=i×100[W]
で与えられる。また図7に示すように、力率が1の負荷
が共通接続端子to と第2の負荷接続端子t2 との間に
接続されて該負荷に200[V]の電圧が印加されてい
るとすると、負荷の消費電力Pは、P=i×200
[W]で与えられる。
【0009】ところが図6または図7に示したように、
共通口出し線uo に変流器を取り付けただけでは、負荷
がいずれの端子に接続されているか(100[V]の負
荷であるか200[V]の負荷であるか)を判別するこ
とができないと、負荷の消費電力がi×100[W]で
あるのかi×200[W]であるのかを判別することが
できないという不都合がある。
【0010】そこで、図8及び図9に示すように、共通
口出し線uo に第1の変流器CTaを取り付けるととも
に、第2の口出し線u2 に第2の変流器CTbを取り付
けて、これらの変流器の二次コイルにそれぞ電流計3a
及び3bを接続することにより、負荷電流を検出するこ
とが提案された。このように構成すると、負荷に印加さ
れている電圧が100[V]の場合及び200[V]の
場合のいずれの場合も、電流計3aが検出する電流Ia
と電流計3bが検出する電流Ibとを用いて、P=(I
a+Ib)×100[V]により、負荷の消費電力を求
めることができる。すなわち、図8のように、負荷L1
に印加されている電圧が100[V]である場合には、
電流計3a及び3bがそれぞれ検出する電流Ia及びI
bがそれぞれIa=i及びIb=0となるので、負荷の
消費電力はP=(i+0)×100 [W]=i×10
0[W]となる。また図9のように、負荷L2 に印加さ
れている電圧が200[V]である場合には、電流計3
a及び3bがそれぞれ検出する電流Ia及びIbがそれ
ぞれIa=i及びIb=iとなるので、負荷の消費電力
はP=(i+i)×100[W]=i×200[W]と
なる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図8及び図9に示した
ように、共通口出し線uo 及び第2の口出し線u2 にそ
れぞれ変流器CTa及びCTbを取り付けて、これらの
変流器がそれぞれ検出する電流の和に1電源部当りの出
力電圧(上記の例では100[V])を乗じることによ
り、負荷の消費電力を求めるようにすると、負荷に印加
されている電圧の如何に係わりなく、負荷の消費電力を
求めることができる。
【0012】3以上の電源部が直列に接続される場合に
も、同様の考え方で複数の口出し線に変流器を取り付け
ることにより、負荷の消費電力を求めることができる。
【0013】しかしながらこのような構成をとった場合
には、変流器の数が多くなる上に、変流器の出力信号を
処理する回路または演算手段も複数必要になるため、構
成が複雑になるのを避けられなかった。
【0014】本発明の目的は、複数の電源部を直列に接
続して、定格電圧が異なる複数の負荷を駆動し得るよう
にした交流電源装置において、1つの電流検出手段を設
けるだけで、負荷に印加されている電圧の如何に係わり
なく負荷の消費電力を求めることができるようにするこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は交流電源装置の
負荷で消費される電力(負荷電力)を検出する負荷検出
回路に係わるものである。
【0016】本発明が対象とする交流電源装置において
は、発電機を電源として等しい大きさEを有する同位相
の単相交流電圧を出力する第1ないし第n(nは2以上
の整数)の電源部が設けられていて、該第1ないし第n
の電源部がそれぞれの対の端子の一方を同じ側に向けて
それぞれの出力電圧の位相を揃えた状態で直列に接続さ
れている。また力率が1で定格電圧がそれぞれEないし
n×Eの第1ないし第nの負荷のそれぞれの一端が接続
される第1ないし第nの負荷に共通の共通端子と該第1
ないし第nの負荷の他端がそれぞれ接続される第1ない
し第nの負荷接続端子とが設けられ、第1ないし第nの
電源部の直列回路の一端を構成する第1の電源部の対の
端子の一方が共通口出し線を介して共通端子に接続され
る。また第1ないし第nの電源部のそれぞれの対の端子
の他方はそれぞれ第1ないし第nの口出し線を通して第
1ないし第nの負荷接続端子に接続され、共通端子と第
1ないし第nの負荷接続端子のうちのいずれか1つとの
間に負荷が接続される。
【0017】本発明においては、第1ないし第nの口出
し線のうち、2番目以降m番目(mは2以上n以下の整
数)の口出し線をそれぞれm−1ターンずつ巻回し、2
番目以降の口出し線の各ターンの通電電流と共通口出し
線の通電電流との和の電流を一括して検出する電流検出
手段を設けた。
【0018】そして、電流検出手段により検出される2
番目以降の口出し線の各ターンの通電電流の方向が共通
口出し線の通電電流の方向と同一になるように2番目以
降の各口出し線の巻回方向を設定し、電流検出手段によ
り検出された電流と1つの電源部が出力する電圧の大き
さEとの積により負荷の消費電力を求める。
【0019】上記負荷電流検出手段としては、2番目以
降の口出し線の各ターンと共通口出し線とを一次導体と
した変流器を用いることができる。
【0020】上記のように構成すると、負荷に印加され
ている電圧の大きさの如何に係わりなく、負荷電流検出
手段により一括して検出された電流に、1つの電源部が
出力する電圧の大きさを乗じることにより、負荷の消費
電力を求めることができる。この場合、電流検出手段は
1つだけ設ければよいため、負荷検出回路の構成を簡単
にしてコストの低減を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わる負荷検出回
路の構成例を示したもので、同図において、11及び1
2はそれぞれ内燃機関により駆動される発電機を電源と
して同位相の単相交流電圧E(この例では100
[V])を出力する第1の電源部及び第2の電源部であ
る。
【0022】図示の例では、第1及び第2の電源部11
及び12が内燃機関により駆動されるインバータ式の交
流発電機からなっている。インバータ式の交流発電機
は、回転数が変動するために周波数が変化する交流発電
機の交流出力をいったん直流に変換した後、インバータ
により周波数が一定の交流電圧に変換するようにしたも
ので、例えば電源部11は、図4に示したように、内燃
機関などの原動機4により駆動される交流発電機G1
と、該発電機G1 の出力を整流して直流電圧に変換する
コンバータ(整流器)D1 と、該コンバータD1 の出力
を平滑するコンデンサC1 と、コンデンサC1 の両端に
得られる直流電圧を周波数が一定の交流電圧に変換する
インバータIN1 とにより構成される。同様に、第2の
電源部12は、原動機4により駆動される交流発電機G
2 と、該発電機G2 の出力を整流して直流電圧に変換す
るコンバータD2 と、該コンバータの出力を平滑するコ
ンデンサC2 と、コンデンサC2 の両端に得られる直流
電圧を周波数が一定の交流電圧に変換するインバータI
N2 とにより構成できる。
【0023】また図4の交流発電機G1 及びG2 を、図
5に示すように、内燃機関等の原動機により駆動される
1台の交流発電機G内に設けられて同位相の単相交流電
圧を発生する発電コイルW1 及びW2 により置き換える
こともできる。
【0024】第1の電源部11及び第2の電源部12は
それぞれ対の出力端子11a,11b及び12a,12
bを有していて、それぞれの対の出力端子の一方11
a,12aを同じ側に向けてそれぞれの出力電圧E(図
示の例ではE=100[V])の位相を揃えた状態で
(電源部11の他方の出力端子11bと電源部12の一
方の出力端子12aとを接続した状態で)直列に接続さ
れている。
【0025】第1の電源部11及び第2の電源部12に
それぞれ設けられるインバータIN1 及びIN2 には、
それぞれの出力電圧を常に一定に保つ制御回路が設けら
れているものとし、電源部11及び12がそれぞれ出力
する電圧Eの実効値は常に一定(この例ではE=100
[V])であるとする。
【0026】またこの例では、発電装置の出力(負荷の
消費電力)を設定値に保ために必要最小限の回転数で原
動機4を回転させて燃費の節約を図るべく、負荷の消費
電力に応じて原動機4の回転数を制御する原動機回転制
御回路が設けられているものとする。
【0027】第1の電源部11の対の出力端子11a,
11bの一方11aは共通口出し線uo を通して共通端
子to に接続され、他方の出力端子11b(該出力端子
11bと第2の電源部12の対の出力端子の一方12a
との接続点)は第1の口出し線u1 を通して第1の負荷
接続端子t1 に接続されている。
【0028】また第2の電源部12の対の出力端子の他
方12bは1ターンだけ巻回された第2の口出し線u2
を通して第2の負荷接続端子t2 に接続されている。
【0029】1ターン巻回された第2の口出し線u2
は、その一部u2aが共通口出し線uoの一部uoaと並行
するように配置されていて、互いに並行する共通口出し
線の一部uoa及び第2の口出し線u2 の一部u2aに変流
器CTが取り付けられている。変流器CTは、閉磁路鉄
心と該閉磁路鉄心に巻回された二次コイルとを有する公
知のもので、第2の口出し線u2 と共通口出し線uo と
を一次導体とするように(第2の口出し線u2 と共通口
出し線uo とを閉磁路鉄心と鎖交させるかまたはこれら
の口出し線uo ,u2 を閉磁路鉄心に所定回数巻回した
状態で)設けられて、共通口出し線uo を流れる電流i
と第2の口出し線u2 を流れる電流iとの和の電流を一
括して検出する。
【0030】本発明においては、変流器CTにより検出
される第2の口出し線u2 の通電電流iの方向が共通口
出し線uo の通電電流iの方向と同一になるように、第
2の口出し線u2 の巻回方向が設定される。変流器CT
の出力端子間には電流計3が接続されている。図示の例
ではまた、変流器CTの出力が、マイクロコンピュータ
またはアナログ演算回路を演算手段として負荷の消費電
力を演算する負荷電力演算部5に与えられている。
【0031】図示の例では、共通口出し線uo と1ター
ン巻回された第2の口出し線u2 と変流器CTと負荷電
力演算部5とにより負荷検出回路が構成されている。
【0032】図示の交流電源装置において、定格電圧が
100[V]の第1の負荷L1 を駆動する場合には、図
1に示したように、該第1の負荷L1 を共通接続端子t
o と第1の負荷接続端子t1 との間に接続する。また定
格電圧が200[V]の第2の負荷L2 を駆動する場合
には、図2に示したように、該第2の負荷L2 を共通接
続端子to と第2の負荷接続端子t2 との間に接続す
る。本発明では、第1の負荷L1 及び第2の負荷L2 が
抵抗負荷(力率が1の負荷)か、または抵抗負荷と見な
すことができる負荷であって、負荷の印加電圧と負荷電
流との積を求めることにより直ちに負荷の消費電力を演
算できるものとする。
【0033】図1に示すように、共通接続端子to と第
1の負荷接続端子t1 との間に第1の負荷L1 を接続し
た状態では、第2の口出し線u2 を通して流れる電流は
0である。従ってこのとき変流器CTは、第1の電源部
11から口出し線uo 及びu1 と負荷L1 とを通して流
れる電流iを検出する。この電流iの検出信号は電流計
3と負荷電力演算部5とに与えられる。負荷電力演算部
5は、変流器により検出された電流iに1つの電源部が
出力する電圧の大きさ100[V]を乗じることにより
負荷の消費電力i×100[W]を演算して、演算され
た消費電力の大きさの情報を含む信号を図示しない指示
計器またはデジタル表示器(演算手段としてマイクロコ
ンピュータを用いる場合)に与えるか、または負荷の消
費電力(発電機の出力)を設定値に保つために必要最小
限の回転数で原動機を回転させるように制御する図示し
ない原動機回転制御回路に与える。
【0034】また図2に示したように、共通端子to と
第2の負荷接続端子t2 との間に第2の負荷L2 を接続
した状態では、変流器CTが、共通口出し線uo を流れ
る電流iと第2の口出し線u2 を流れる電流iとの和の
電流2×iを検出する。この電流2×iの検出信号は電
流計3に与えられるとともに、負荷電力演算部5に与え
られる。負荷電力演算部5は、変流器CTにより検出さ
れた電流2×iに1つの電源部が出力する電圧の大きさ
100[V]を乗じることにより負荷の消費電力2×i
×100=i×200[W]を演算して、演算された消
費電力の大きさの情報を含む信号を指示計器またはデジ
タル表示器に与えるか、または原動機回転制御回路に与
える。
【0035】なお第1の電源部11及び第2の電源部1
2にそれぞれの出力電圧を一定に保つ回路が設けられて
いる場合には、変流器CTにより検出された電流に1つ
の電源部が発生する一定の電圧(上記の例では100
[V])を乗じることにより負荷の消費電力を演算でき
るので、電流計3の目盛りを電流値に電源部の電圧(1
00V)を乗じた値でめもっておくことにより、該電流
計の表示から直接負荷の消費電力を読み取るようにする
こともできる。
【0036】また電流計3の目盛りは電流値のままとし
て、該電流計3の読みに電源部の出力電圧E(上記の例
では100[V])を乗じることにより、負荷の消費電
力を読み取るようにしてもよい。
【0037】上記の例では、電流検出手段として変流器
CTを用いているが、電流検出手段は、口出し線uo ,
u2 を流れる電流により生じる磁界からそれぞれの口出
し線の通電電流の和の電流を検出するものであればよ
く、必ずしも変流器に限らない。例えば、口出し線uo
及びu2 と鎖交する鉄心を流れる磁束をホール素子など
の磁気検出素子を用いて検出することにより口出し線u
o を流れる電流と第2の口出し線u2 を流れる電流との
和の電流を検出するようにしてもよい。
【0038】このように、本発明によれば、負荷に印加
されている電圧の如何に係わりなく、1つの電流検出手
段を設けるだけで、負荷の消費電力を検出することがで
きるので、負荷検出回路の回路構成を簡単にすることが
でき、コストの低減を図ることができる。
【0039】上記の例では、出力電圧Eが等しい2つの
電源部11及び12を直列に接続することにより、定格
電圧がEと2Eとの2種類の負荷を駆動し得るように交
流電源装置を構成しているが、3以上の電源部を直列に
接続することにより3種類以上の定格電圧E,2E,3
E,…の負荷を駆動するように交流電源装置を構成する
場合にも、同様の考え方で本発明を適用することができ
る。
【0040】一例として、出力電圧Eが等しい第1ない
し第3の電源部11ないし13を直列に接続して定格電
圧がE,2E,3Eの第1ないし第3の負荷を駆動し得
るようにする場合の交流電源装置の構成例を図3に示し
た。第1ないし第3の電源部11ないし13はそれぞれ
対の出力端子(11a,11b),(12a,12b)
及び(13a,13b)を有していて、第1ないし第3
の電源部11ないし13がそれぞれの対の端子の一方1
1a〜13aを同じ側に向けてそれぞれの出力電圧の位
相を揃えた状態で直列に接続されている。
【0041】また力率が1で定格電圧がそれぞれE,2
E及び3Eの第1ないし第3の負荷のそれぞれの一端が
接続される第1ないし第3の負荷に共通の共通端子to
と該第1ないし第3の負荷のそれぞれの他端が接続され
る第1ないし第3の負荷接続端子t1 〜t3 とが設けら
れ、第1ないし第3の電源部11ないし13の直列回路
の一端を構成する第1の電源部11の対の端子の一方1
1aは共通口出し線uo を介して共通端子to に接続さ
れている。また第1ないし第3の電源部11ないし13
のそれぞれの対の端子の他方11b〜13bはそれぞれ
第1ないし第3の口出し線u1 ないしu3 を通して第1
ないし第3の負荷接続端子t1 ないしt3 に接続されて
いる。
【0042】この場合には、第1ないし第3の口出し線
u1 〜u3 のうち、2番目の口出し線u2 は1ターン巻
回されてその一部が共通口出し線uo の一部と並行する
ように設けられ、3番目の口出し線u3 は2ターン巻回
されてその各ターンの一部が共通口出し線uo の一部と
並行するように設けられている。そして、2番目以降の
口出し線u2 ,u3 の各ターンの通電電流と共通口出し
線uo の通電電流との和の電流を一括して検出するよう
に、電流検出手段としての変流器CTが設けられてい
る。この例でも、変流器CTにより検出される2番目以
降の口出し線u2,u3 の各ターンの通電電流の方向が
共通口出し線uo の通電電流の方向と同一になるように
2番目以降の口出し線u2 ,u3 の巻回方向が設定され
ている。
【0043】第3図に示した例では、共通口出し線uo
と1ターン巻回された第2の口出し線u2 と2ターン巻
回された第3の口出し線u3 と変流器CTとにより負荷
検出回路が構成されている。
【0044】図3に示した例において、共通接続端子t
o と第1の負荷接続端子t1 との間に定格電圧が100
[V]の第1の負荷が接続された場合には、変流器CT
により電流iが検出される。このとき負荷電力演算部5
は変流器が検出した電流iに1つの電源部の出力電圧1
00[V]を乗じる演算を行って負荷の消費電力i×1
00[W]を演算する。
【0045】共通端子to と第2の負荷接続端子t2 と
の間に定格電圧が200[V]の第2の負荷が接続され
た場合には、変流器CTにより電流2×iが検出され
る。負荷電力演算部5はこの電流2×iに1つの電源部
の出力電圧100[V]を乗じて負荷の消費電力i×2
00[W]を演算する。
【0046】また図3に示したように、共通端子to と
第3の負荷接続端子t3 との間に定格電圧が300
[V]の第3の負荷が接続された場合には、変流器CT
により電流3×iが検出される。負荷電力演算部5はこ
の電流3×iに1つの電源部の出力電圧100[V]を
乗じて負荷の消費電力i×300[W]を演算する。
【0047】一般に、発電機を電源として等しい大きさ
Eを有する同位相の単相交流電圧を出力する第1ないし
第n(nは2以上の整数)の電源部を設けて、該第1な
いし第nの電源部11〜1nをそれぞれの対の端子の一
方を同じ側に向けてそれぞれの出力電圧の位相を揃えた
状態で直列に接続することにより、力率が1で定格電圧
がEないしnEの第1ないし第nの負荷L1 〜Ln を駆
動し得るようにする場合には、第1ないし第nの負荷の
それぞれの一端が接続される第1ないし第nの負荷に共
通の共通端子to と該第1ないし第nの負荷L1 〜Ln
のそれぞれの他端が接続される第1ないし第nの負荷接
続端子t1 〜tn とを設けて、第1ないし第nの電源部
11〜1nの直列回路の一端を構成する第1の電源部の
対の端子の一方を共通口出し線uo を介して共通端子t
o に接続し、第1ないし第nの電源部11〜1nのそれ
ぞれの対の端子の他方をそれぞれ第1ないし第nの口出
し線u1 〜un を通して第1ないし第nの負荷接続端子
t1 〜tn に接続する。
【0048】このような構成がとられる場合には、第1
ないし第nの口出し線u1 〜un のうち、2番目以降m
番目(mは2以上n以下の整数)の口出し線をそれぞれ
m−1ターンずつ巻回して、2番目以降の口出し線u2
,u3 ,…,un の各ターンの通電電流と共通口出し
線uo の通電電流との和の電流を一括して検出するよう
に変流器CT(電流検出手段)を設ければよい。
【0049】この場合も、電流検出手段により検出され
る2番目以降の口出し線u2 ,u3,…,un の各ター
ンの通電電流の方向が共通口出し線の通電電流の方向と
同一になるように2番目以降の口出し線の巻回方向を設
定しておく。このように構成することにより、電流検出
手段により検出された電流に1つの電源部が出力する電
圧の大きさEを乗じることにより負荷の消費電力を求め
ることができる。
【0050】上記の例では、各電源部がインバータ式の
交流発電機からなっているとしたが、各電源部が通常の
交流発電機からなっている場合にも本発明を適用するこ
とができるのはもちろんである。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、大きさ
が等しい同位相の交流電圧を出力する複数の電源部を直
列に接続して、複数の定格電圧を有する負荷を駆動し得
るように交流電源装置を構成する場合に、各電源部の出
力電圧の2倍以上の定格電圧を有する負荷につながる口
出し線を所定ターン数巻回して、所定ターン数巻回され
た口出し線とすべての負荷に対して共通に設けられた口
出し線とを流れる電流の和の電流を一括して検出するよ
うに1つの電流検出手段を設けることにより、負荷に印
加されている電圧の大きさの如何に係わりなく、1つの
電流検出手段により検出された電流と1つの電源部が出
力する電圧の大きさとから負荷の消費電力を求めること
ができるようにしたので、電流検出手段を1つ設けるだ
けで、定格電圧が異なるすべての負荷の消費電力を検出
することができる。従って、負荷検出回路の構成及び該
負荷検出回路の出力を処理する信号処理回路の構成を簡
単にしてコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる負荷検出回路を備えた交流電源
装置に、定格電圧が100[V]の負荷を接続した状態
を示した回路図である。
【図2】本発明に係わる負荷検出回路を備えた交流電源
装置に定格電圧が200[V]の負荷を接続した状態を
示した回路図である。
【図3】本発明に係わる負荷検出回路を備えた他の交流
電源装置の構成例を示した回路図である。
【図4】図1に示した電源部の構成例を示した回路図で
ある。
【図5】図1に示した電源部の他の構成例を示した回路
図である。
【図6】従来の負荷検出回路を備えた交流電源装置に定
格電圧が100[V]の負荷を接続した状態を示した回
路図である。
【図7】従来の負荷検出回路を備えた交流電源装置に定
格電圧が200[V]の負荷を接続した状態を示した回
路図である。
【図8】従来の他の負荷検出回路を備えた交流電源装置
に定格電圧が100[V]の負荷を接続した状態を示し
た回路図である。
【図9】従来の他の負荷検出回路を備えた交流電源装置
に定格電圧が200[V]の負荷を接続した状態を示し
た回路図である。
【符号の説明】 11 第1の電源部 11a,11b 第1の電源部の対の出力端子 12 第2の電源部 12a,12b 第2の電源部の対の出力端子 3 電流計 5 負荷電力演算部 to 共通端子 t1 〜t3 第1ないし第3の負荷接続端子 uo 共通口出し線 u1 〜u3 第1ないし第3の口出し線 CT 変流器(負荷電流検出手段)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電機を電源として等しい大きさEを有
    する同位相の単相交流電圧を出力する第1ないし第n
    (nは2以上の整数)の電源部が設けられていて、該第
    1ないし第nの電源部がそれぞれの対の端子の一方を同
    じ側に向けてそれぞれの出力電圧の位相を揃えた状態で
    直列に接続され、力率が1で定格電圧がそれぞれEない
    しn×Eの第1ないし第nの負荷のそれぞれの一端が接
    続される第1ないし第nの負荷に共通の共通端子と該第
    1ないし第nの負荷のそれぞれの他端が接続される第1
    ないし第nの負荷接続端子とが設けられ、前記第1ない
    し第nの電源部の直列回路の一端を構成する第1の電源
    部の対の端子の一方は共通口出し線を介して前記共通端
    子に接続され、前記第1ないし第nの電源部のそれぞれ
    の対の端子の他方はそれぞれ第1ないし第nの口出し線
    を通して前記第1ないし第nの負荷接続端子に接続さ
    れ、前記共通端子と前記第1ないし第nの負荷接続端子
    のうちのいずれか1つとの間に負荷が接続される交流電
    源装置の負荷の消費電力を検出する負荷検出回路におい
    て、 前記第1ないし第nの口出し線のうち、2番目以降m番
    目(mは2以上n以下の整数)の口出し線はそれぞれm
    −1ターンずつ巻回され、 前記2番目以降の口出し線の各ターンの通電電流と前記
    共通口出し線の通電電流との和の電流を一括して検出す
    る電流検出手段が設けられ、 前記電流検出手段により検出される2番目以降の口出し
    線の各ターンの通電電流の方向が前記共通口出し線の通
    電電流の方向と同一になるように前記2番目以降の口出
    し線の巻回方向が設定され、 前記電流検出手段により検出された電流に1つの電源部
    が出力する電圧の大きさEを乗じることにより負荷の消
    費電力が求められるようにしたとを特徴とする交流電源
    装置の負荷検出回路。
  2. 【請求項2】 前記電流検出手段は、前記2番目以降の
    口出し線の各ターンと前記共通口出し線とを一次導体と
    した変流器からなっている請求項1に記載の交流電源装
    置の負荷検出回路。
  3. 【請求項3】 発電機を電源として同位相で等しい大き
    さEを有する単相交流電圧を出力する第1及び第2の電
    源部が設けられていて、該第1及び第2の電源部がそれ
    ぞれの対の出力端子の一方を同じ側に向けてそれぞれの
    出力電圧の位相を揃えた状態で直列に接続され、力率が
    1で定格電圧がEの第1の負荷と力率が1で定格電圧が
    2Eの第2の負荷とに対して共通に設けられて該第1の
    負荷の一端及び第2の負荷の一端が接続される共通端子
    と該第1及び第2の負荷のそれぞれの他端が接続される
    第1及び第2の負荷接続端子とが設けられ、前記第1及
    び第2の電源部の直列回路の一端を構成する第1の電源
    部の対の端子の一方は共通口出し線を介して前記共通端
    子に接続され、前記第1の電源部及び第2の電源部のそ
    れぞれの対の出力端子の他方はそれぞれ第1及び第2の
    口出し線を通して前記第1及び第2の負荷接続端子に接
    続され、前記共通接続端子と前記第1及び第2の負荷接
    続端子のうちのいずれか一方との間に負荷が接続される
    交流電源装置の負荷の消費電力を検出する負荷検出回路
    において、 前記第2の口出し線は1ターン巻回され、 前記共通口出し線と第2の口出し線とを一次導体として
    共通口出し線を流れる電流と第2の口出し線を流れる電
    流との和の電流を一括して検出する変流器が設けられ、 前記変流器により検出される第2の口出し線の通電電流
    の方向が前記共通口出し線の通電電流の方向と同一にな
    るように前記第2の口出し線の巻回方向が設定され、 前記変流器により検出された電流に1つの電源部が出力
    する電圧の大きさを乗じることにより負荷の消費電力が
    求められるようにしたことを特徴とする交流電源装置の
    負荷検出回路。
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