JP3325766B2 - 毛穴のアポクリン油脂除去装置 - Google Patents

毛穴のアポクリン油脂除去装置

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JP3325766B2 JP06228696A JP6228696A JP3325766B2 JP 3325766 B2 JP3325766 B2 JP 3325766B2 JP 06228696 A JP06228696 A JP 06228696A JP 6228696 A JP6228696 A JP 6228696A JP 3325766 B2 JP3325766 B2 JP 3325766B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛穴のアポクリン
油脂除去装置に関し、例えば、脱毛予防、育毛促進に用
いるのに適したものである。
【0002】
【従来の技術】男性型脱毛の要因の一つは、毛穴のアポ
クリン腺から分泌されるアポクリン油脂にあるといわれ
る。アポクリン油脂には、”α−DHT”が含まれてお
り、この物質が毛母細胞の働きを不活性化させ、適正な
毛髪の成長サイクルを阻害するためである。従来、この
ような男性型脱毛の要因となるアポクリン油脂を取り除
く方法としては、シャンプーで頭皮の油分を洗い流
す、頭皮をマッサージすることで、毛穴からアポクリ
ン油脂を排出させる等の方法が試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の毛穴のアポクリン油脂の除去方法によれば、
頭皮を揉むことで毛穴のアポクリン油脂を取り出すた
め、毛穴の浅い部分に溜まっているアポクリン油脂は除
去することができても、毛穴の深い部分のアポクリン油
脂を除去することが困難となる。また、老化した酸化油
脂は、マッサージ等を行うだけでは、毛穴から取り除く
ことができない場合が多い。したがって、従来の方法に
よれば、毛穴に残留するアポクリン油脂が毛根に悪影響
を与え、男性型脱毛の予防が不十分となっていた。そこ
で、本発明は、このような現状に鑑みなされたもので、
毛穴に分泌するアポクリン油脂を毛穴の深い部分まで容
易に取り除くことを可能とし、男性型脱毛の予防効果を
高め、さらには育毛・発毛を促進するようにしたアポク
リン油脂除去装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そのために本発明の毛穴
のアポクリン油脂除去装置は、真空ポンプと、前記真空
ポンプの真空圧により頭皮を吸引する吸引ノズルと、前
記真空ポンプと吸引ノズルとの間の吸引通路に設けら
れ、所定の真空圧になると自動的に前記吸引通路を閉じ
る電磁弁とを備えた装置であって、前記吸引ノズルに
は、前記吸引通路に連通するヘッド管と、前記ヘッド管
の端面に設けられ、毛穴の周囲を取り囲んだ状態で頭皮
に吸い付き、前記毛穴を拡大させる突起管とを設けたこ
とを特徴とする。本発明のアポクリン油脂除去装置は、
前記吸引通路に、前記毛穴から吸い出されるアポクリン
油脂を回収するフィルタを設けるとともに、前記吸引ノ
ズルと前記フィルタとの間の吸引通路には、水分を分離
する凝縮器を設けるとよい。また、本発明のアポクリン
油脂除去装置は、真空状態の前記吸引通路に育毛剤溶液
を供給可能な育毛剤貯留容器と、前記吸引通路の真空状
態を開放することで前記突起管を通して育毛剤溶液を毛
穴に吸い込ませる真空開放バルブとを設けるとよい。ま
た、本発明のアポクリン油脂除去装置は、前記ヘッド管
に超音波振動子を設けるとよい。
【0005】一般に、毛髪は、図1に示すように、毛根
2が皮下組織に達しており、毛乳頭3から栄養分を吸収
して成長する。頭皮Hからやや下層部にアポクリン汗腺
5があり、このアポクリン汗腺5から生じるアポクリン
油脂Mが毛穴4の表層部に皮膜層を形成している。本発
明のアポクリン油脂除去装置は、頭皮Hに吸引ノズルの
突起管の先端を押し当て、真空ポンプを作動させ、毛穴
4からアポクリン油脂Mを吸い上げて取り除くものであ
る。また、真空状態の開放時に、貯留容器から突起管に
育毛剤溶液を供給することで、毛穴4に育毛剤溶液を含
浸させることを可能にする。
【0006】本発明のアポクリン油脂除去装置を用いる
場合、望ましくは、入浴時に使用するとよい。これは、
頭皮の温度が高くなると、毛穴が開きやすくなり、真空
ポンプの吸引力が毛穴の奥まで作用し、さらには、油分
が気体状態になって毛穴から抜かれやすくなるためであ
る。なお、アポクリン油脂が除去される際には、当然に
エクリン油も気体化吸引されることになる。
【0007】前記真空ポンプとしては、例えば、回転ポ
ンプ、ピストンポンプ等の低真空用のポンプ、または、
拡散ポンプ、エジェクターポンプ、拡散エジェクターポ
ンプ等の高真空用のポンプを用いることができる。
【0008】前記真空ポンプの真空圧については、使用
者の個人差により異なるが、10torr以下の中真空
または高真空の状態にするのが望ましい。この程度の圧
力に保つと、真空圧が毛穴の奥まで十分に作用し、高粘
度液(アポクリン油脂)の真空脱泡作用と相俟って、毛
穴からアポクリン油脂を抜きやすくなるためである。一
般には、太毛の人の場合には高真空の圧力に設定し、細
毛の人の場合は、中真空の圧力に設定するとよい。ま
た、個々の髪質、皮膚の状態に最も適した圧力状態をチ
ェックして個人用のカルテ等を作成するのもよい。
【0009】前記突起管は、例えばゴム、樹脂等の弾力
性のある材料で形成することが望ましい。具体的には、
シリコン樹脂、ウレタン樹脂、フッ素系ゴム等の弾性エ
ラストマーを使用することができる。このように弾性体
により突起管を形成することで、皮膚と突起管との密着
性が良好になり、真空ポンプによる吸引時の空気の漏れ
が少なくなる。突起管の長さについては、例えば、1〜
30mm程度、また、突起管の内径は、2〜15mm程
度にするとよい。また、前記突起管の本数は、2本以上
にするのが望ましいが、髪の生え際など頭皮の部分的な
施術を行う場合は、1本にすることも可能である。
【0010】ヘッド管の端面に複数の突起管を設ける場
合の配置については、例えば、図2(A)および(B)
に示すように、ヘッド管の端面に円周方向に突起管Tを
設けるとよい。円周方向に並べると、頭皮の丸みに沿っ
て突起管Tが追随しやすくなるためである。また、図2
(C)および(D)に示すように、突起管Tを多角形の
配置にすることもできるし、図2(E)および(F)に
示すように、突起管Tを楕円形の配置にすることもでき
る。なお、円、多角形および楕円の数は、1または2個
に限られず、3個以上を描くように配置してもよい。さ
らに、図3(A)に示すように、ランダムに突起管Tを
配置するもの、図3(B)に示すように、渦巻状に突起
管Tを配置するもの、図3(C)に示すように、格子状
に突起管Tを配置するもの、または、図3(D)に示す
ように、菱目状に突起管Tを配置するものであってもよ
い。なお、各突起管Tの間の距離は、隣合う突起管Tが
干渉し合わないように、1mm以上離して設けるように
する。
【0011】前記真空ポンプの吸引通路にアポクリン油
脂を回収可能なフィルタを設けるのは、アポクリン油脂
の回収状況を確認しやすくするためである。フィルタの
種類としては、例えば、グラスファイバー製のフィルタ
で、0.3μm以上の粒子を捕らえるタイプのものを使
用するとよい。
【0012】前記真空ポンプの吸引通路に凝縮器を設け
るのは、吸引通路の水分を回収して真空ポンプの負担を
低減するためである。例えば入浴時に真空ポンプを使用
する場合、吸引ノズルから頭皮に付着した湯や汗などの
大量の水分が吸引通路に吸い上げられる。このため、こ
のような水分を吸引通路で回収することで、真空ポンプ
への水分の侵入を防止し、ポンプの性能維持を図ること
が可能となる。また、吸引ノズルに吸い上げられるアポ
クリン油脂等の油分は、凝縮器で回収することも可能で
ある。したがって、毛穴から取り除いたアポクリン油脂
を、凝縮器から水分とともに外部に排出することもでき
る。
【0013】前記貯留容器は、例えば、吸引ノズルの付
け根部などに接続ホースを介して取り付けるとよい。貯
留容器から頭皮に育毛剤を供給する場合は、まず、真空
ポンプを作動させて毛穴を吸引し、真空開放バルブを閉
じて毛穴の真空状態を保つ。次いで、貯留容器から突起
管に育毛剤溶液を注入した後、真空開放バルブを開く。
すると、頭皮に付着した育毛剤溶液が瞬時に毛穴の奥に
吸い込まれる。
【0014】前記吸引ノズルに超音波振動子を設けるの
は、頭皮に育毛剤を供給する際に、超音波振動によって
毛穴に育毛剤溶液を含浸させやすくするためである。ま
た、吸引ノズルに超音波振動子を設けると、頭皮を洗浄
する際に洗浄液に超音波振動を与えることができ、毛穴
の汚れを効果的に取り除くことが可能になる。
【0015】また、本発明の毛穴のアポクリン油脂除去
用吸引ノズルについては、前述したアポクリン油脂除去
装置の吸引ノズルと実質的に同様な構成である。吸引ノ
ズルの使用方法としては、例えば、掃除機等の吸引ホー
スの先端に吸引ノズルを取り付け、頭皮に突起管を当て
て毛穴を吸引することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。第1実施例によるアポクリン油脂除去
装置を図4〜図11に示す。アポクリン油脂除去装置1
0は、浴槽Bに設置されるもので、ケース12から接続
ホース13が延び、その先端に吸引ノズル14が取り付
けられる。ケース12は、浴槽Bの上端部に掛け止める
ことが可能になっている。使用者は、浴槽Bに入ったま
までアポクリン油脂除去装置10を作動させることがで
きる。
【0017】ケース12には、真空ポンプ15、電磁弁
16、真空ケージ17、真空開放バルブ18、フィルタ
19、凝縮器20が収納される。接続ホース13はケー
ス12の入口パイプ21に接続される。入口パイプ21
に導入される空気は、凝縮器20、フィルタ19、真空
開放バルブ18、真空ゲージ17、電磁弁16および真
空ポンプ15を通過して出口パイプ22から排出され
る。また、真空ポンプ15には、図5に示すように、ポ
ンプ内の潤滑油等を回収するためのオイルミストトラッ
プ15aが設けられている。
【0018】図6および図7に示すように、吸引ノズル
14は、ヘッド管23の端面23aに複数の突起管Tを
形成してなる。ヘッド管23と突起管Tは、樹脂により
一体成形されている。突起管Tは、端面23aの同心円
上に配置され、端面23aを撓ませると、これに追随し
て突起管Tの向きが変化する。吸引ノズル14と接続ホ
ース13とは、パッキンを介して接続ナット24で締め
付けられる。吸引ノズル14が破損したときなどには、
接続ナット24を緩めることで取り替えが可能である。
【0019】図11に示すように、頭皮Hに突起管Tを
押し付けた状態で、真空ポンプ15を作動させると、突
起管Tの先端開口部が毛穴を取り囲んだ状態で頭皮に吸
い付き、毛穴を拡大させる。毛穴に詰まったアポクリン
油脂は、突起管Tに吸い上げられ、ヘッド管23および
接続ホース13を経てケース12内に入る。
【0020】図8に示すように、凝縮器20は、貯留容
器26の内部に仕切板27が設けられる。仕切板27の
上流側に第1室R1が形成され、下流側に第2室R2が形
成されている。第2室R2には、空気の流れに逆う方向
に、一定の間隔をあけて傾斜板28a〜28dが形成さ
れる。水分等を含んだ空気が貯留容器26に導入される
と、まず、第1室R1で仕切板27に接触し、水蒸気の
一部が凝縮して壁面を伝わって底部に溜まる。第1室R
1で凝縮されなかった水分は、仕切板27を迂回して第
2室R2に入り、傾斜板28a〜28dに接触して凝縮
し、これらの板壁面を伝わって底部に溜まる。また、ア
ポクリン油脂等の油分についても、水分とともに貯留容
器26の底部に溜まる。油分の回収量が多い場合には、
貯留容器26の回収液が水分と油分との2層に分かれる
こととなる。
【0021】貯留容器26の底部には、ドレン装置29
が設けられる。ドレン装置29は、筒容器30、電磁弁
31およびフロートスイッチ32からなる。フロートス
イッチ32は、筒容器30の上部に取り付けられてお
り、電磁弁31の開閉を制御する。貯留容器26の水面
が一定の高さになると、フロートスイッチ32が働い
て、警報音を発するとともに、電磁弁36を開放して貯
留容器26内の液分を排水管31aから外部へ送り出
す。
【0022】図9に示すように、フィルタ19の構成
は、円盤状の透明なケース33に多孔質板34が収納さ
れる。ケース33の中心軸方向に入口パイプ35および
出口パイプ36が形成されている。ゴムホース37、3
8の端部が入口パイプ35、出口パイプ36に気密性を
保って接続される。入口パイプ35に入る空気にアポク
リン油脂の粒子が含まれると、この粒子が多孔質板34
に蓄積する。使用初期は、多孔質板34の表面が白色で
あるが、アポクリン油脂の蓄積量が多くなると、多孔質
板34の表面が黄変する。したがって、使用者は、定期
的に多孔質板34の色をチェックすることで、正常にア
ポクリン油脂を取り除くことができているか否かを容易
に確認することができる。
【0023】次に、アポクリン油脂除去装置10の使用
方法を説明する。まず、図11に示すように、使用者
の頭皮Hにシャンプーを塗布してマッサージし、頭皮の
油分を洗い落とす。洗浄後は、タオルなどで頭皮の水分
を拭き取る。なお、調湿したエアーを頭皮Hに吹き付
け、酸化スケール(フケなど)を取り除くようにしても
よい。次に、図11に示すように、頭皮Hに吸引ノズ
ル14の突起管Tを押し当て、真空ポンプ15を作動さ
せる。突起官Tの内部が真空状態になると、突起管Tの
先端部が使用者の頭皮Hに吸い付き、ヘッド管23の端
面23aが頭皮Hの形に追随して撓む。そして、毛穴か
ら突起管Tを通してアポクリン油脂が吸い出されること
になる。真空ポンプ15の真空圧を真空ゲージ17で確
認し、所定の圧力に達したら、真空開放バルブ18を閉
じて真空ポンプ15を停止させる。なお、所定の設定圧
を超えると、電磁弁16が自動的に閉じて真空圧の低下
が抑えられる。
【0024】頭皮Hを一定時間吸引した後、真空開放
バルブ18を開放してヘッド管23を常圧に戻し、頭皮
Hから吸引ノズル14を取り外す。 次いで、吸引ノズル14を頭皮Hの他の部位に移動
し、前記およびの操作を繰り返し、頭皮Hの全体に
亘って毛穴の吸引を行う。
【0025】このようにアポクリン油脂除去装置10を
用いると、突起管Tにより毛穴を真空状態に保ってアポ
クリン油脂を吸い出すため、毛穴の深い部分まで簡単に
アポクリン油脂を取り除くことができる。したがって、
男性型脱毛の防止に優れた効果を発揮することになる。
なお、本発明者等は、突起管Tにパーマスコープ(CC
Dカメラ)を取り付けて、毛穴からアポクリン油脂が吸
い出される過程を撮影することに成功した。また、アポ
クリン油脂除去装置10は、コンパクトな構成で取扱い
が簡単であるので、自宅で簡単に使用することができ
る。したがって、通院等の必要がなく、毎日使用して
も、面倒になりにくいものである。
【0026】次に、本発明の第2実施例を図12に示
す。第2実施例によるアポクリン油脂除去装置は、吸引
ノズル40をアーチ形にしたものである。長円形のヘッ
ド管42は、端面42aに所定の間隔で弾性体からなる
突起管Tが形成される。図12(B)に示すように、ヘ
ッド管42を側面から見ると、アーチ形に湾曲してい
る。突起管Tの先端開口部は、端面42aに沿って曲面
上に配置される。第2実施例によると、突起管Tを頭皮
に当てやすくなるため、毛穴の密閉性をより高めること
ができる。また、一回の施術で吸引可能な頭皮の面積を
より大きくすることが可能になる。
【0027】次に、本発明の第3実施例を図13および
図14に示す。第3実施例によるアポクリン油脂除去装
置は、吸引ノズル50を分割タイプにしたものである。
吸引ノズル50は、ヘッド管51、蓋板52および吸着
板53からなる。 ヘッド管51の開口部に蓋板52が
取り付けられ、この蓋板52にゴム等の弾性体からなる
吸着板53が取り付けられる。図14に示すように、ヘ
ッド管51の外周面には、ネジ溝Nが形成され、このネ
ジ溝Nに蓋板52がねじ込まれて固定される。蓋板52
および吸着板53の板面には、それぞれ等しい間隔、本
数の突起管52a、53aが形成され、これらの突起管
52aに突起管53aを嵌合することで、蓋板52に吸
着板52が取り付けられる。
【0028】また、図14に示すように、ヘッド管51
の内部には、ネット54が取り付けられる。ネット54
は、水滴が容易に通る程度の網目をもっており、髪の毛
等がヘッド管51に入るのを防止する。ネット54の清
掃を行う場合は、ヘッド管51から蓋板52を取り外し
てネット54のゴミを外部に取り出すことが可能であ
る。第3実施例によると、蓋板52と吸着板53を簡単
に交換することができるので、突起管の長さ、配置、本
数等が異なるものを数種類用意しておけば、頭の形状や
毛穴の位置等に応じて最も適したものを使い分けること
が可能になる。
【0029】本発明の第4実施例を図15に示す。第4
実施例によるアポクリン油脂除去装置は、吸引ノズル6
0に異なる長さをもった突起管Tを設けたものである。
ヘッド管61の端面には弾性体からなる突起管Tが同心
円上に設けられ、突起管Tは、中心部から外周部に行く
にしたがって管の長さが長くなるように形成されてい
る。吸引ノズル60を用いる場合、図15破線に示すよ
うに、突起管Tの先端が頭皮の形状に沿って配置される
ため、突起管Tが頭皮に接触しやすくなり、気密性が良
好になる。
【0030】本発明の第5実施例を図16に示す。第5
実施例のアポクリン油脂除去装置は、吸引ノズル70に
接続ホース71を介して育毛剤用の貯留容器72を取り
付けたものである。吸引ノズル70の付け根部から貯留
容器72の吐出管72aにゴム等からなる接続ホース7
1が取り付けられている。貯留容器72には、所定量の
育毛剤溶液が注入される。吐出管72aには、育毛剤溶
液の吐出量を調整する流量調整バルブ73が設けられて
いる。また、吐出管72aの出口には、育毛剤溶液を噴
射可能な数個のオリフィスが設けられている。吸引ノズ
ル70を使用する場合、まず、突起管Tを頭皮に当て
て、真空ポンプを作動させ、毛穴を吸引する。このと
き、毛穴からアポクリン油脂および酸化皮脂が吸い出さ
れる。次いで、真空開放バルブ18を閉じて毛穴を真空
状態に保ち、貯留容器72から吸引ノズル70を通して
突起管Tに育毛剤溶液を注入し、その後、真空開放バル
ブ18を開く。すると、頭皮に付着した育毛剤が負圧に
より瞬時に毛穴の奥まで入り込む。このように第5実施
例によれば、毛穴からアポクリン油脂を除去するととも
に、毛穴の奥に育毛剤を効果的に含浸させることができ
る。したがって、育毛・発毛効果を格段に高めることが
可能になる。なお、このような方法により男性型脱毛症
の10人に対して育毛剤の含浸テストを行ったところ、
1.5カ月で8人に新たな毛が生えることが確認され
た。
【0031】本発明の第6実施例を図17〜図19に示
す。第6実施例によるアポクリン油脂除去装置は、吸引
ノズル80に超音波振動子81を設けたものである。超
音波振動子81は、ヘッド管82の壁面に固定されるも
ので、振動数は、例えば16,000〜100,000Hzの範囲に設
定される。吸引ノズル80を使用する場合、毛穴に育毛
剤溶液を真空含浸させるときに超音波振動子81を作動
させると、育毛剤溶液が超音波振動によって毛穴に浸透
しやすくなる。
【0032】また、吸引ノズル80の使用方法として
は、図18に示すように、頭皮の洗浄に用いることも可
能である。この場合、まず、接続ホース13を入口パイ
プ21から出口パイプ22に付け換え、吸引ノズル80
の突起管Tを容器84の多孔底板にはめ込む。次いで、
容器84に洗浄用の湯を投入し、使用者の頭皮を湯に浸
す。そして、真空ポンプ15と超音波振動子81とを作
動させる。すると、出口パイプ22から排出される空気
が突起管Tから気泡となって浮き上がり、頭皮に当た
り、さらには、超音波振動が容器84内の湯液中を伝わ
って頭皮に達し、毛穴の汚れを洗浄する。望ましくは、
頭皮をシャンプーで洗浄した後に、超音波振動で毛穴の
汚れを落とすようにすると、頭皮の洗浄効果をさらに高
めることが可能になる。
【0033】さらに、吸引ノズル80は、図19に示す
ように、シャワーノズルとして用いることもできる。こ
の場合、給水ポンプ82に吸引ノズル80および接続ホ
ース13を取り付ける。給水ポンプ82で汲み上げた湯
に、超音波振動子81で超音波振動を与えることによ
り、頭皮の洗浄効果が向上する。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の毛穴のア
ポクリン油脂除去装置によれば、毛穴に詰まったアポク
リン油脂を、ヘッド管および突起管を有する吸引ノズル
により真空吸引することとしたため、次のような優れた
効果を得ることができる。 (a) 毛穴の奥に詰まったアポクリン油脂を簡単に取り
除くことができ、男性型脱毛の予防効果を向上させるこ
とができる。 (b) 取扱いが簡単であり、自宅でも手軽に使用するこ
とができる。 (c) 突起管が頭皮に刺激を与えて血行をよくし、脱毛
の防止および育毛促進に役立つ。 (d) 毛穴を真空吸引した後に、毛穴に育毛剤溶液を効
果的に浸透させることができ、育毛・発毛効果を格段に
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】毛穴に分泌したアポクリン油脂を示す模式断面
図である。
【図2】本発明のアポクリン油脂除去装置の突起管の配
置例を示す模式図である。
【図3】本発明のアポクリン油脂除去装置の突起管の配
置例を示す模式図である。
【図4】本発明の第1実施例によるアポクリン油脂除去
装置を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例によるアポクリン油脂除去
装置を示す概略構成図である。
【図6】本発明の第1実施例によるアポクリン油脂除去
装置の吸引ノズルを示す平面図である。
【図7】本発明の第1実施例によるアポクリン油脂除去
装置の吸引ノズルを示す斜視図である。
【図8】本発明の第1実施例によるアポクリン油脂除去
装置の凝縮器を示す模式断面図である。
【図9】本発明の第1実施例によるアポクリン油脂除去
装置のフィルタを示す斜視図である。
【図10】本発明の第1実施例によるアポクリン油脂除
去装置のフィルタを示す断面図である。
【図11】本発明の第1実施例によるアポクリン油脂除
去装置の使用状態を示す正面図である。
【図12】本発明の第2実施例によるアポクリン油脂除
去装置の吸引ノズルを示すもので、(A)は平面図、
(B)は側面図である。
【図13】本発明の第3実施例によるアポクリン油脂除
去装置の吸引ノズルを示す分解斜視図である。
【図14】本発明の第3実施例によるアポクリン油脂除
去装置の吸引ノズルを示す断面図である。
【図15】本発明の第4実施例によるアポクリン油脂除
去装置の吸引ノズルを示す側面図である。
【図16】本発明の第5実施例によるアポクリン油脂除
去装置の吸引ノズルを示す側面図である。
【図17】本発明の第6実施例によるアポクリン油脂除
去装置の吸引ノズルを示すもので、(A)は側面図、
(B)は平面図である。
【図18】本発明の第6実施例によるアポクリン油脂除
去装置の吸引ノズルの使用方法を説明するための概略構
成図である。
【図19】本発明の第6実施例によるアポクリン油脂除
去装置の吸引ノズルの他の使用方法を説明するための斜
視図である。
【符号の説明】
2 毛根 3 毛乳頭 4 毛穴 5 アポクリン汗腺 10 アポクリン油脂除去装置 12 ケース 13 接続ホース 14 吸引ノズル 15 真空ポンプ 16 電磁弁 17 真空ゲージ 18 真空開放バルブ 19 フィルタ 20 凝縮器 21 入口パイプ(吸引口) 22 出口パイプ 23 ヘッド管 23a 端面 72 貯留容器 81 超音波振動子 H 頭皮 M アポクリン油脂 T 突起管
フロントページの続き (72)発明者 堀 光男 愛知県東海市名和町一番割中12番地の2 株式会社シーエムエス内 (72)発明者 近藤 健人 愛知県名古屋市昭和区広路本町五丁目二 番地 (72)発明者 西川 英美 愛知県名古屋市中川区明徳町2−7 (56)参考文献 実開 昭58−70228(JP,U) 実開 昭60−13147(JP,U) 実開 昭61−65938(JP,U) 実公 昭11−17112(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 1/00 A61H 35/00 A45D 19/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空ポンプと、 前記真空ポンプの真空圧により頭皮を吸引する吸引ノズ
    ルと、 前記真空ポンプと吸引ノズルとの間の吸引通路に設けら
    れ、所定の真空圧になると自動的に前記吸引通路を閉じ
    る電磁弁とを備えた装置であって、 前記吸引ノズルには、 前記吸引通路に連通するヘッド管と、 前記ヘッド管の端面に設けられ、毛穴の周囲を取り囲ん
    だ状態で頭皮に吸い付き、前記毛穴を拡大させる突起管
    とを設けたことを特徴とする毛穴のアポクリン油脂除去
    装置。
  2. 【請求項2】 前記吸引通路に、前記毛穴から吸い出さ
    れるアポクリン油脂を回収するフィルタを設けるととも
    に、前記吸引ノズルと前記フィルタとの間の吸引通路に
    は、水分を分離する凝縮器を設ける、請求項1記載の毛
    穴のアポクリン除去装置。
  3. 【請求項3】 真空状態の前記吸引通路に育毛剤溶液を
    供給可能な育毛剤貯留容器と、 前記吸引通路の真空状態を開放することで前記突起管を
    通して育毛剤溶液を毛穴に吸い込ませる真空開放バルブ
    とを設ける、請求項1記載の毛穴のアポクリン油脂除去
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ヘッド管に超音波振動子を設ける、
    請求項1記載の毛穴のアポクリン油脂除去装置。
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