JP3323402B2 - 不溶性の物質を生成する反応を含む物質の測定方法 - Google Patents

不溶性の物質を生成する反応を含む物質の測定方法

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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料中の分析対象
物質の化学反応に基づいて色素等の検出可能な物質を生
成する反応を含む反応系を用いて、前記検出可能な物質
を測定することにより分析対象物質を定量する方法に関
するものである。本発明の方法は、生体成分や環境試料
の分析等に用いられる。
【0002】
【従来の技術】試料中の分析対象物質、例えば体液中の
尿や血液等の生体成分、食品、医薬、自然環境に存在す
る微量物質、産業化学物質、廃棄物中の微量物質等を検
出・定量する方法として、分析対象物質が関与する反応
系を用い、それによって定量的に生成する色素等の検出
可能な物質の量を測定する方法がある。
【0003】このような方法としては、例えば分析対象
物の化学反応によって生成される過酸化水素を、ペルオ
キシダーゼの共存下にある被酸化性発色剤(色素前駆
体)と酸化還元反応を行わせ、生成する色素化合物を比
色定量する方法などがある。
【0004】臨床検査においては、このような分析対象
物質から過酸化水素を生成させた後、この過酸化水素の
量を生成する色素化合物の定量によって測定し、これに
より分析対象物質の量を求める方法が、その簡便性から
多く用いられている。また、電子伝達物質(メディエー
ター)と分析対象物質の間に酵素などによって酸化/還
元反応を起こさせ、生じた電子伝達物質の酸化体/還元
体を電極で還元/酸化するときの電気化学応答から分析
対象物質の量を求める方法がある。
【0005】しかしながら、従来の方法では、反応の溶
媒に対し不溶性の物質が生成する反応においては、以下
に例示するような不具合があり問題となっていた。
【0006】(1)バッチ式の自動生化学検査装置など
液状試薬を用い光学的に検出を行う測定において、反応
によって生成する色素が溶媒に不溶性であると、析出し
て測定セル壁に付着し照射光や透過光などを遮光した
り、分注ノズルの汚染を引き起こしたり、凝集により吸
光係数の異常や散乱又は遮光などを引き起こしたりする
ことによって、測定を困難にした。
【0007】(2)同様に、液状試薬を用い光学的に検
出を行う測定において、不溶性副生物が生成すると、測
定セル壁に付着し照射光や透過光などを遮光したり、分
注ノズルの汚染を引き起こしたり、凝集により散乱又は
遮光などを引き起こしたりすることによって、測定を困
難にした。
【0008】(3)試験片に測定すべき試料を点着ある
いは浸透させて反応させ、生成する色素の量を光学的に
検出する測定において、生成した色素が試料溶媒に不溶
性であると、試験片基材へ色素が不均一に沈着し、ある
いは色素の凝集が生じ、測定精度を悪化させる要因とな
る場合があった。
【0009】(4)バッチ式の自動生化学検査装置など
液状試薬を用いる電極測定において、不溶性副生物が生
成すると、電極表面を不溶性沈着物で被うなどして電極
の汚染を引き起こし、電気化学的応答を低下させ、測定
精度を悪化させる要因となる場合があった。
【0010】ここで、不溶性と難溶性の差は溶媒に溶解
しない程度を指すのであって、本発明においては、以下
の記述において不溶性を難溶性と置き換えてもかまわな
い。一方、従来の方法では、特に生成する検出可能な物
質が溶媒に対し不溶性である場合には、検出可能な物質
の生成反応系が均一でなく、反応が速やかに進行しない
ため、反応速度の低下や測定感度の低下を招く場合があ
った。例えば、酵素を用いる反応系において、生成物が
酵素近傍に沈着したり、反応阻害を起こす場合があっ
た。
【0011】このため、反応が行われる反応溶媒中に不
溶性の副生物が生成する反応を利用する測定方法は、ほ
とんど利用されていなかった。したがって、今までは、
不溶性生成物が生成しない反応を検出系として選択する
か、あるいは生成物が反応溶媒に可溶となるように合成
化学的手段によって新たな検出反応系を開発せざるを得
なかった。しかし、これらの事情は用いる反応系を制限
した。一方では、可溶性物質のみを生成する反応系の探
索や開発に多くの労力を要した。また、可溶化、乳化、
あるいは分散等の状態とするために界面活性剤を添加す
る必要があった。しかし、界面活性剤の添加は測定コス
ト的に不利な上、反応を妨害するなどの副作用が生じる
場合があり、必ずしも充分な解決策とは言えなかった。
そこで、より簡単にこの問題を解決し、不溶性生成物の
存在下でも測定を可能にする新規な方法が熱望されてい
た。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、分析対象物
質の化学反応に基づいて量的相関関係を伴って生成する
色素等の検出可能な物質を定量する方法を用いた、高感
度な分析対象物質の測定方法を提供することを課題とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、検出可能
な物質の生成反応を層状無機化合物の存在下に行うこと
により、上記課題を解決できることを見出し、本発明を
完成したものである。
【0014】すなわち、本発明は、試料中の分析対象物
質の化学反応に基づいて検出可能な物質を生成する反応
を含む反応系を用いて前記検出可能な物質の量を測定す
ることにより前記分析対象物質を測定する方法であっ
て、前記反応系を構成する反応の少なくとも一つが反応
溶媒に対し不溶性の物質を生成する反応である測定方法
において、該反応系に層状無機化合物を存在させること
を特徴とする物質の測定方法に関する。
【0015】本発明においては、検出可能な物質の生成
反応を含む反応系に層状無機化合物を、好ましくは分散
した状態で、存在させることにより、該検出可能な物質
又は該反応における副生物等が反応溶媒に不溶性であっ
ても、あたかも均一系のように反応を速やかに進行させ
ることができる。これは、生成する不溶性の検出可能な
物質又は不溶性の副生物が層状無機化合物に吸着して該
層状無機化合物とともに反応系に均一に分散することに
よるものと思われる。また、本発明においては、溶媒に
対し不溶性の検出可能な物質又は不溶性の副生物を層状
無機化合物に吸着させることにより、該検出可能な物質
又は副生物が反応系に析出して検出時に扱い難くなるの
を防ぐことができる。
【0016】ここで、検出時に扱い難くなるのを防ぐ場
合として、具体的には以下のような場合を挙げることが
できる。
【0017】(1)バッチ式の自動生化学検査装置など
液状試薬を用い光学的に検出を行う測定において、反応
によって生成する色素が溶媒に不溶性である場合、色素
を層状無機化合物に吸着させることにより、色素が析出
して測定セル壁に付着し照射光や透過光などを遮光した
り、分注ノズルの汚染を引き起こしたり、凝集により吸
光係数の異常や散乱又は遮光などを引き起こしたりする
のを防ぎ、測定困難となるのを回避することができる。
【0018】(2)同様に、液状試薬を用い光学的に検
出を行う測定において、不溶性副生物が生成する場合、
副生物を層状無機化合物に吸着させることにより、副生
物が測定セル壁に付着し照射光や透過光などを遮光した
り、分注ノズルの汚染を引き起こしたり、凝集により散
乱又は遮光などを引き起こしたりするのを防ぎ、測定困
難となるのを回避することができる。
【0019】(3)試験片に測定すべき試料を点着ある
いは浸透させて反応させ、生成する色素の量を光学的に
検出する測定において、生成した色素が試料溶媒に不溶
性である場合、色素を層状無機化合物に吸着させること
により、試験片基材へ色素が不均一に沈着したり色素の
凝集が生じたりして測定精度を悪化させるのを防ぐこと
ができる。
【0020】(4)バッチ式の自動生化学検査装置など
液状試薬を用いる電極測定において、不溶性副生物が生
成する場合、該副生物を層状無機化合物に吸着させるこ
とにより、電極表面を不溶性沈着物で被うなどして電極
の汚染を引き起こしたり電気化学的応答を低下させたり
して測定精度を悪化させるのを防ぐことができる。
【0021】ここで、層状無機化合物が分散する分散媒
は、反応が行われる反応溶媒と必ずしも同じでなくても
よい。層状無機化合物は、反応溶媒を分散媒とする分散
液に分散している状態でもよく、また反応溶媒が浸透し
うるゾル、ゲル、凝集体、凝結体又は焼結した多孔体の
状態であってもよく、層状無機化合物が均一に分散しう
る形態で存在していれば特に限定されない。
【0022】本発明が適用される測定方法は、試料中の
分析対象物質の化学反応に基づいて前記分析対象物質と
量的相関関係を伴って検出可能な物質を溶媒中で生成す
る反応を含む反応系を利用して検出可能な物質を定量す
ることによって前記分析対象物質を定量測定する方法で
あって、前記溶媒に対し不溶性の検出可能な物質又は不
溶性の副生物が生成する反応系を含む方法であれば、特
に限定されるものではない。もちろん、検出可能な物質
が分析対象物質自身であってもよい。また、例えば、前
記分析対象物質の化学反応によって検出可能な物質が直
接生成される反応系を利用する場合に限らず、前記分析
対象物質の化学反応と検出可能な物質の生成反応とが別
の化学反応を介して間接的に結びついている場合も含ま
れる。そのうち、本発明の方法は、検出可能な物質が酸
化還元反応によって生成する色素や電子伝達物質である
反応系を用いる測定方法、生成する検出可能な物質がア
ゾ色素などの色素やイオノフォアと分析対象物質との錯
体などである反応系を用いる測定方法等に好ましく適用
される。
【0023】本発明の測定方法は、好ましくは体液中の
尿や血液等の生体成分、食品、医薬、自然環境に存在す
る微量物質、産業化学物質、廃棄物中の微量物質等を検
出・定量する方法に利用される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。本発明の測定方法は、具体的には以下に述
べるような、溶媒中で検出可能な物質を生成する反応系
を利用した測定方法であって、該溶媒に対し不溶性の物
質が生成する反応を含む測定方法に適用される。また、
不溶性の検出可能な物質が生成する測定方法に好ましく
適用される。また、検出可能な物質が光学的に検出可能
な物質である測定方法に特に好ましく適用される。
【0025】溶媒としては特に限定されず、従来公知の
ものを任意に使用することができるが、例えば蒸留水な
どの水、エタノールなどのアルコール、アセトンなどの
ケトン類、ジエチルエーテルなどのエーテル類、酢酸エ
チルなどのエステル類、クロロホルムなどのハロゲン化
炭化水素類、ベンゼンやトルエンなどの芳香族炭化水素
類などから、分析対象物質やその検出反応系に適したも
のを選ぶことができる。このうち好ましくは水である。
また、分析対象物質を含む血液、唾液、尿などの試料液
体を反応溶媒として使用することができるのは、ドライ
ケミストリーとして知られている通りである。
【0026】反応が行われる反応溶媒に不溶性の物質が
生成する反応を利用する測定方法としては、特に限定さ
れないが、反応溶媒に不溶性の光学的に検出可能な物質
が生成する反応を利用する測定方法、反応が行われる溶
媒に不溶性の副生物が生成し、光学的に検出可能な物質
が生成する反応を利用する測定方法、反応溶媒に不溶性
の副生物が生成し、電気化学的に検出可能な物質が生成
する反応を利用する測定方法が挙げられる。
【0027】反応溶媒に不溶性の光学的に検出可能な物
質が生成する反応を利用する測定方法としては、特に限
定されないが、具体的には以下に述べる検出反応が挙げ
られる。
【0028】酸化反応としては、フェノールと4−アミ
ノ−1,2−ジヒドロ−1,5−ジメチル−2−フェニ
ル−3H−ピラゾール−3−オンの水溶液中での酸化縮
合による過酸化水素の検出反応、N−メチル−アクリジ
ン−9−カルボン酸塩を水溶液中で酸化して水に不溶な
蛍光物質N−メチルアクリドンを生成する過酸化水素の
検出反応、アルカンスルホン酸塩の存在下に10−(カ
ルボキシメチルアミノカルボニル)−3,7−ビス(ジ
メチルアミノ)フェノチアジン塩水溶液を酸化発色させ
る反応を含む過酸化水素の検出反応などが挙げられる。
【0029】還元反応としては、7−ヒドロキシ−3H
−フェノキサジン−3−オン−10−オキシドを還元し
酸性水溶液に不溶な蛍光物質7−ヒドロキシ−3H−フ
ェノキサジン−3−オンを生成する還元物質の検出反
応、3,3’−(3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビ
フェニレン)−ビス[2−(パラニトロフェニル)−5
−フェニル−2H−テトラゾリウム]塩、5−シアノ−
2,3−ビス(4−メチルフェニル)−2H−テトラゾ
リウム塩、2,3−ビス(4−シアノフェニル)−5−
シアノ−2H−テトラゾリウム塩等を還元し水に不溶性
のホルマザン色素を生成する還元物質の検出反応などが
挙げられる。
【0030】その他の反応としては、弱酸性水溶液での
4−メチルウンベリフェリル硫酸塩のアリルスルファタ
ーゼとの反応によるアリルスルファターゼ検出反応、2
−クロロ−4−ニトロフェニル−β−D−グルコピラノ
シドとβ−グルコシダーゼとの水溶液での反応によるβ
−グルコシダーゼの検出反応、アゾベンゼンパラフェニ
ルヒドラジンスルホン酸とアルデヒドの縮合反応による
アルデヒドの検出反応、ジアゾニウム塩と2−ナフトー
ルとのジアゾカップリングを含む亜硝酸の検出反応、中
性水溶液での1,3−ジアミノ−4−(5−ブロモ−2
−ピリジルアゾ)ベンゼンとコバルトイオンとの有色の
不溶性錯体形成反応によるコバルトイオンの検出反応な
どが挙げられる。
【0031】光学的に検出可能な物質が生成する反応を
利用する測定方法であって反応溶媒に不溶性の副生物が
生成する反応が含まれる方法、あるいは電気化学的に検
出可能な物質が生成する反応を利用する測定方法であっ
て反応溶媒に不溶性の副生物が生成する反応が含まれる
方法としては、前述した従来の技術に関する項目の中で
挙げた不具合のため、ほとんど利用されていない。よっ
てそのような測定方法の具体例をここに挙げないが、こ
れによって本発明が制限されるわけではない。
【0032】層状無機化合物は、後述するように、多種
多様の物質を吸着することが知られており、例えばその
一種であるスメクタイトはアニオン性物質、カチオン性
物質非イオン性の極性有機化合物を、ハイドロタルサイ
トはアニオン性化合物を吸着する。層状無機化合物に吸
着可能な化合物は、例えば、H.Van Olphen著の成書「An
Introduction to Clay Colloid Chemistry, Second Ed
ition」(Krieger Publishment, Malabar)の11章「I
nteraction of Clays and Organic Compounds」などに
詳述されている。また、加藤忠義、特公昭50-8462(USP
3,950,180)などには多数の吸着可能な化合物が紹介さ
れている。
【0033】一方、不溶性の物質は、それを溶解せしめ
ない溶媒中に生成すると、液相から直ちに析出し、近傍
に存在する固相上に吸着されるのは、日常的によく観察
される現象である。もし固相が近傍になければ、不溶性
の物質は液相において単分子が集合した分子集合体を形
成し、分子集合体がさらに成長して凝集又は沈殿として
沈降するのである。
【0034】本発明の層状無機化合物は、均一に分散す
るのに充分微少な粒子であり、また本発明における不溶
性の検出可能な物質や副生物等の不溶性物質は、生成し
た直後は単分子又は充分小さな分子集合体であるので、
不溶性物質が層状無機化合物に効率よく吸着され、とも
に均一に分散されるのである。
【0035】本発明は、多種多様な物質を吸着しうる作
用を有し、且つ充分均一に分散しうる層状無機化合物を
不溶性物質が生成する検出反応系に存在させて該不溶性
物質を吸着せしめ、従来の技術に関する説明で既に述べ
たような不溶性物質によって生じる不具合を解決した測
定方法を提供するものである。加えて、該層状無機化合
物の存在は、検出反応の進行や検出を妨害しない。
【0036】本発明では、前記不溶性の物質を生成する
反応を含む反応系として、特に好ましくはテトラゾリウ
ム塩の還元反応が挙げられる。このような反応系で測定
可能な分析対象物質としては、体液中の尿や血液等の生
体成分、食品、医薬、自然環境に存在する微量物質、産
業化学物質、廃棄物中の微量物質等を挙げることができ
る。
【0037】次に、本発明の層状無機化合物について説
明する。本発明の層状無機化合物は、Si四面体、Al
八面体等の多面体が平面状に連なったシート構造が層状
に重なった結晶構造を有する無機化合物であり、層状粘
土鉱物及びハイドロタルサイトが含まれる。
【0038】粘土鉱物とは、粘土(細かい土状の無機粒
状物で、水で湿った状態で可塑性のあるもの)の大半を
占めるアルミニウムケイ酸塩鉱物をいい、通常は、Si
が4つのO(酸素原子)に囲まれたSi四面体とAl又
はMgが6つのOH基あるいはOに囲まれたAl(又は
Mg)八面体を最小構成単位としている。
【0039】層状粘土鉱物の構造は、Si四面体が1つ
の面を共有し、残る頂点のOを同方向に向けて六角網状
のシートを形成し(四面体シート)、一方Al(又はM
g)八面体が稜角を共有してシートを形成し(八面体シ
ート)、これらが層状に重なったものである。四面体シ
ートと八面体シートが一枚づつ重なってできた1:1層
が何枚も積み重なってできた鉱物を1:1型鉱物、一枚
の八面体シートを2枚の四面体シートで挟んだ2:1層
が何枚も積み重なってできた鉱物を2:1型鉱物、2:
1型の層間にもう一枚八面体シートが挟まったものを
2:1:1型鉱物という。また、八面体シートがMg
(OH)2ですべての八面体位置に金属イオンが存在す
るものを3八面体型(Trioctahedral)、八面体シート
がAl(OH)3で1/3が空孔になっているものを2
八面体型(Dioctahedral)という。本発明で用いる層状
無機化合物としては、2:1型鉱物が好ましい。
【0040】本発明の層状無機化合物を構成する元素
は、好ましくは、リチウム、ナトリウム、カリウム、マ
グネシウム、アルミニウム、ケイ素、酸素、水素、フッ
素、及び炭素から選ばれる少なくとも一つ以上から構成
され、具体的には以下に示す式1〜9のいずれか一つで
表される化合物が挙げられる。尚、これらの式に結晶水
が含まれたものでもよい。もちろん、これらの式は鉱物
学的又は化学的に純粋な化合物としての式であって、現
実の層状無機化合物では、ケイ酸ナトリウムなどの不純
物を含む場合があるため、元素分析などによって化学式
を定めたものとしても、これらの式と必ずしも一致しな
い場合があることは、例えば、文献(D. W, Thompson,
J. T. Butterworth, J. Colloid Interf. Sci., 151, 2
36-243(1992))においても記述されていることである。
【0041】
【化1】 MxSi4(Al2-xMgx)O102 ・・・(1) (式1においてMはH、Li、Na、Kのうちいずれか
ひとつであって、XはOH、Fのいずれかであって、x
は2未満の正数である。)
【0042】
【化2】 Mx(Si4-xAlx)Al2102 ・・・(2) (式2においてMはH、Li、Na、Kのうちいずれか
ひとつであって、XはOH、Fのいずれかであって、x
は4未満の正数である。)
【0043】
【化3】 MxSi4(Mg3-xLix)O102 ・・・(3) (式3においてMはH、Li、Na、Kのうちいずれか
ひとつであって、XはOH、Fのいずれかであって、x
は3未満の正数である。)
【0044】
【化4】 Mx(Si4-xAlx)Mg3102 ・・・(4) (式4においてMはH、Li、Na、Kのうちいずれか
ひとつであって、XはOH、Fのいずれかであって、x
は4未満の正数である。)
【0045】
【化5】MSi4Mg2.5102 ・・・(5) (式5においてMはLi、Naのうちいずれかであっ
て、好ましくはNaである。XはOH、Fのいずれかで
あって、好ましくはFである。)
【0046】
【化6】M2Si4Mg2102 ・・・(6) (式6においてMはLi、Naのうちいずれかであっ
て、好ましくはLiである。XはOH、Fのいずれかで
あって、好ましくはFである。)
【0047】
【化7】Mg6Al2(OH)16x ・・・(7) (式7においてXはハロゲン、N03、SO4、CO3
OHのいずれかもしくは有機酸のアニオン形であって、
好ましくはCO3である。xはXがハロゲン、OH、NO
3、一価の有機酸のとき2であって、XがSO4、C
3、二価の有機酸のとき1である。)
【0048】
【化8】 Na0.33Si4(Mg2.67Li0.33)O102 ・・・(8) (式8において、XはOH、Fのいずれかであって、好
ましくはOHである。)
【0049】
【化9】 Naa-b(Si4-aAla)(Mg3-bAlb)O102 ・・・(9) (式9において、XはOH、Fのいずれかであって、好
ましくはOHである。aは4未満の正数であって、bは
3未満の正数であって、a−b>0である。)
【0050】本発明の層状無機化合物の具体例として
は、カオリナイト、ハロイサイト、蛇紋石等の1:1型
粘土鉱物;タルク、パイロフィライト、スメクタイト、
バーミキュライト(上記式中、式2で表されるもの、以
下同様)、フッ素四ケイ素雲母(式5)やテニオナイト
(式6)を含む雲母等の2:1型粘土鉱物;クロライト
等の2:1:1型粘土鉱物;2:1〜2:1:1型の中
間鉱物;イモゴライト等の準晶質粘土鉱物;アロフェン
等の非晶質粘土鉱物;ハイドロタルサイト(式7);等
が挙げられる。
【0051】また、スメクタイトには、同型置換された
四面体、八面体格子中のイオン種によってモンモリロナ
イト(式1)、モンモリロナイトが40〜80%含まれ
る天然物であるベントナイト、バイデライト(式2)等
の2八面体型;ヘクトライト(式3、好ましくは式
8)、サポナイト(式4、好ましくは式9)、ノントロ
ナイト等の3八面体型;等が含まれる。
【0052】尚、ハイドロタルサイトは、上記式中の式
7、具体的にはMg6Al2(OH) 16CO3・4H2Oで
表される層状鉱物であり、Mg(OH)2(ブルーサイ
ト:中心にMg2+を持つ酸素八面体の層が積み重なった
構造を持つ)のMg2+の一部がAl3+に同型置換したも
のであって正電荷を有するが、層間のCO3 2-によって
電気的中性を保っており、陰イオン交換能をもつもので
ある。ケイ酸塩鉱物ではないが、しばしば粘土鉱物とし
て取り扱われる。
【0053】上述した本発明の層状無機化合物のうちい
くつかの組成を下記表1に示す。
【0054】
【表1】 <表1> ──────────────────────────────────── 鉱物名 組成* ──────────────────────────────────── カオリナイト(Kaolinite) Si2Al2O5(OH)4 ハロイサイト Si2Al2O5(OH)4・2H2O 蛇紋石 Si2(Mg2+,Fe2+)3O5(OH)4 タルク(Talc) Si4Mg3(OH)2O10 パイロフィライト(Pyrophyllite) Si4Al2(OH)2O10 モンモリロナイト(Montmorillonite) MIxSi4(Al2-xMgx)O10(OH)2・nH2O バイデライト(Beidellite) MIx(Si4-xAlx)Al2O10(OH)2・nH2O ヘクトライト(Hectorite) MIxSi4(Mg3-xLix)O10(OH,F)2・nH2O サポナイト(Saponite) MIx(Si4-xAlx)Mg3O10(0H)2・nH2O ノントロナイト(Nontronite) MIx(Si4-xAlx)Fe2O10(OH)2・nH2O バーミキュライト(Vermiculite) MIx(Si4-xAlx)Al2O10(OH)2・nH2O ハイドロタルサイト(Hydrotalcite) Mg6Al2(OH)16CO3・4H2O ──────────────────────────────────── * : MI は1価陽イオンで代表させた交換性陽イオン
【0055】本発明の層状無機化合物の平均粒径は、均
一な分散が行える程度に小さな粒径であれば特に限定は
されない。また、層状無機化合物は一般に板状の粒子で
あり且つ複数個の粒子が凝集と劈開を繰り返す動的平衡
にあるので、平均粒径の定義を行うこと自体が困難であ
るから、好ましい平均粒径の範囲を明示することは容易
ではないが、強いて言及すれば、光散乱法や電子顕微鏡
での観察などの手段によって測定された値が水中に分散
させた状態で、1nm以上20μm以下であるのが好ま
しい。さらには10nm以上2μm以下のものが好まし
い。又、これらはイオン交換能を有することによって、
色素等の電荷や極性に応じて吸着を行うものと考えら
れ、イオン交換能は、層を構成する金属イオンの置換に
よって生じた層電荷に由来する。そこで、層電荷の絶対
値は、表1に示した式の組成の原子団について0.2〜
1程度の値を有することが好ましい。
【0056】また、鉄等の遷移金属イオンを置換イオン
として構造中に、又は不純物として含むものは、それに
よって着色を生じ、また酸化還元特性等を示して副反応
を生じる結果、透明性等に劣ることとなるため、遷移金
属イオンによる置換がない方が好ましいが、これに限定
されるものではない。
【0057】これら粘土鉱物等の層状無機化合物には4
級アンモニウム塩などのピラーを立てて層間距離や層間
の電荷や極性をあらかじめ調整することもできる。本発
明の上述した層状無機化合物のうち、より好ましいもの
は2:1型粘土鉱物であり、特に好ましいものはイオン
交換能を有する膨潤性粘土鉱物である。
【0058】膨潤性粘土鉱物のうち、更に好ましいもの
はベントナイト、スメクタイト、バーミキュライトまた
は合成フッ素雲母であり、特に好ましくは合成ヘクトラ
イトもしくは合成サポナイト等の合成スメクタイト、ま
たは合成フッ素雲母で代表される膨潤性合成雲母(又は
Na型雲母)等の合成雲母(天然の雲母は通常非膨潤性
の粘土鉱物である)である。尚、膨潤作用は交換性のカ
チオンまたはアニオンを持つことに由来し、層間あるい
はカードハウス構造と呼ばれる粘土鉱物等の表面に検出
可能な物質を迅速に吸着するため、膨潤性の層状無機化
合物を用いるのが好ましい。粘土鉱物はアニオン性物
質、カチオン性物質、非イオン性の極性有機化合物を、
ハイドロタルサイトはアニオン性化合物を吸着する。層
状無機化合物に吸着可能な化合物は、例えばH.Van Olph
en著の成書「An Introduction to Clay Colloid Chemis
try, Second Edition」(Krieger Publishment, Malaba
r)の11章「Interaction of Clays and Organic Comp
ounds」などに詳述されている。また、加藤忠義、特公
昭50-8462(USP3,950,180)などには多数の吸着可能な
化合物が紹介されている。本発明においてはこれらを単
独で、または2種以上を併用してもよい。
【0059】本発明の上述した層状無機化合物は、合成
物、天然物に限らず使用できるが、好ましくは合成物が
用いられる。合成物は、天然物とは異なり、化学的に均
一で吸着した検出可能な物質を定量的に取り扱うことが
可能であり、更に層間に鉄等の有色の金属を含まず透明
度が高いため、定量的、光学的取り扱いが可能だからで
ある。尚、ここで、「合成」とは、少なくともスメクタ
イトの場合は、主に水熱合成法によって製造されたもの
をいう。天然物を精製して得られる膨潤性粘土鉱物も好
ましく用いられる。
【0060】このような層状無機化合物はいくつか市販
されており、たとえばコープケミカル(株)製の商品名
ルーセンタイトSWNもしくはルーセンタイトSWF
(合成ヘクトライト)またはME(フッ素雲母)、クニ
ミネ工業(株)製の商品名スメクトンSA(合成サポナ
イト)、協和化学工業(株)製の商品名チキソピーW
(合成ヘクトライト)または商品名キョーワード500
(合成ハイドロタルサイト)、ラポー社製の商品名ラポ
ナイト(合成ヘクトライト)、(株)ナカライテスク社
販売の天然ベントナイト、(株)豊順鉱業社製の商品名
マルチゲル(ベントナイト)等が挙げられる。
【0061】上述した層状無機化合物は、アミン、ポリ
エン、各種色素など有機化合物を吸着することが知られ
ており、従来、油、色素などを吸着する水処理剤、ワイ
ンやみりん等の製造時の蛋白除去剤、不純物吸着除去に
よる脱色精製剤等として用いられてきた。また、これら
層状無機化合物は、メタクロマジーと呼ばれる現象を生
じるなど、特定の反応場を与える素材として知られてお
り、更に、最近では天然色素の光安定性を向上させるこ
とも知られているが、本発明においては、この層状無機
化合物を検出可能な物質の生成反応に用いる溶媒中に分
散させることにより、高感度且つ迅速な検出ができるこ
とを見出したものである。かかる粘土鉱物等の層状無機
化合物を溶媒に分散させて物質の測定に使用した例は未
だ見い出されていない。
【0062】更に驚くべきことに、反応系にあらかじめ
前記層状無機化合物を添加しても、検出反応は妨害され
ないため、この層状無機化合物の添加によって、測定精
度が損なわれることはない。
【0063】本発明の方法において層状無機化合物を添
加する方法は、一例として、溶媒に分散させた分散液の
形で反応系中に添加する。好ましくは後述する緩衝剤を
用い、緩衝剤に分散させた緩衝溶液として添加するのが
よい。
【0064】ここで、層状無機化合物が分散する分散媒
は、反応が行われる反応溶媒と必ずしも同じでなくても
よい。層状無機化合物は、反応溶媒を分散媒とする分散
液に分散している状態でもよく、また反応溶媒が浸透し
うるゾル、ゲル、凝集体、凝結体又は焼結した多孔体の
状態であってもよく、層状無機化合物が均一に分散しう
る形態で存在していれば特に限定されない。
【0065】交換性のカチオン、あるいは交換性のアニ
オンを持つ層状無機化合物は、撹拌又は超音波の照射な
どによって水中に分散させると、適当な濃度であればほ
とんど均一な分散液となる。しかし、電解質の添加や有
機化合物の添加や長時間の静置や温度変化などによっ
て、層状無機化合物の粒子同士が凝集あるいは凝結し、
時としてゲル化や沈殿を生じるに至る。これらの凝集は
一般に穏やかに粒子同士が相互作用をしたもので、撹拌
によって容易に再分散しうる。
【0066】このような層状無機化合物の分散と凝集と
再分散については、例えば、、H.Van Olphen著の成書
「An Introduction to Clay Colloid Chemistry, Secon
d Edition」(Krieger Publishment, Malabar)の3章
「The Theory of Stability ofHydrophobic Sols.」、
4章「Successes of the Theory of Stability - Furth
er Theories and Refinement」、7章「Electric Doubl
e-Layer Structure and Stability of Clay Suspension
s」、8章「Peptization of Clay Suspensions」などに
詳述されている。
【0067】層状無機化合物の添加量は、利用する反応
系に応じて決定され、用いる層状無機化合物にもよる
が、検出可能な物質に対して吸着サイトが少な過ぎて検
出可能な物質が吸着されずに溶液中等に残ったり、吸着
サイトが多すぎて検出可能な物質の吸着に濃度の偏りが
生じたりすることのない量が望ましい。
【0068】尚、反応系に添加する層状無機化合物の好
ましい量は以下のように決定する。即ち、層状無機化合
物は、主として上述の層電荷の程度に応じた量の色素等
を吸着するので、各種の層状無機化合物について色素等
に対する全吸着サイト数を求めることができる。検出反
応系において試薬の濃度が定まれば、生成する色素等の
おおよその最大量が算出でき、層状無機化合物の全吸着
サイト量を生成しうる色素等の最大量が越えないように
層状無機化合物を添加することができる。
【0069】層状無機化合物の添加時期については、検
出可能な物質の生成反応前に反応系にあらかじめ添加
し、反応系中に分散させておくのが好ましい。ここで、
反応系中に分散させておくのは、層状無機化合物と不溶
性物質との吸着などの相互作用が生じやすくなるように
するためである。また、均一に分散した濃度のバラツキ
のない状態は検出に適しているためでもある。したがっ
て、ここでいう分散とは、液体中へ層状無機化合物が分
散した状態でもよく、ゾル、ゲルなどの状態であっても
よく、凝集体、凝結体又は焼結した多孔体の状態であっ
てもよい。層状無機化合物が、均一に分散しうる形態で
存在し、前述の相互作用が生じやすくまた検出に適した
状態であればよい。
【0070】吸着の度合いは緩衝剤の組成(pH、イオ
ン強度、錯体を形成する成分等)に影響される。例え
ば、純水に分散させたスメクタイトは食用色素青色一号
(ブリリアントブルー FCF)を吸着しにくいが、p
H6.5のビス−トリス緩衝液[ビス(2−ヒドロキシ
エチル)イミノトリス(ヒドロキシメチル)メタンと塩
酸から調製されたもの]中に分散させたスメクタイトは
この色素を迅速に吸着する。
【0071】本発明の方法に用いる緩衝剤、緩衝溶液の
種類は、例えば上述したビス−トリス緩衝液の他、リン
酸緩衝溶液、クエン酸緩衝溶液、N−(2−アセトアミ
ド)イミノ二酢酸緩衝液等が挙げられるが、これらに限
定されるものではなく、用いる反応系に応じて適宜選択
するのが好ましい。また、緩衝剤のpH、濃度等につい
ては、用いる反応系に適した条件を選択することが好ま
しい。
【0072】また、スメクタイトなど交換性のカチオン
を持つ層状無機化合物を本発明の目的に用いるときに
は、リン酸塩を含有する緩衝剤を、反応系に適した条件
のpH、濃度等の条件において用いるのが特に好まし
い。リン酸塩類は、スメクタイトなどの層状無機化合物
を分散させる作用があるからである。
【0073】緩衝剤の添加時期は特に限定されず、層状
無機化合物の添加前であっても添加後であっても差し支
えないが、層状無機化合物を分散させた緩衝溶液とし
て、層状無機化合物と共に反応系に添加するのが好まし
い。また、測定にあたっては、反応系に種々の界面活性
剤を添加することもできる。界面活性剤の添加により、
難溶性物質を含む検体の均一な分散、検体の濡れ性の向
上による浸透の均一化と迅速化が可能となる。ただし、
界面活性剤は、界面に吸着する、物質を分散・溶解する
等の作用があるため、生成した検出可能な物質の層状無
機化合物への吸着と競合し、あるいは生成した検出可能
な物質の溶解をもたらすことによって、測定の精度を損
なわしめるおそれがある。したがって、本発明において
層状無機化合物と組み合わせて用いる界面活性剤として
は、生成した検出可能な物質と層状無機化合物との吸着
を妨害しないものを選択するのが好ましい。また、界面
活性剤の使用量についても、このような妨害が生じない
程度の少量を用いるのが好ましい。
【0074】反応系にあらかじめ層状無機化合物を添加
して分散させておくと、半透明のコロイド状の凝集物を
生じる場合があるが、本発明においては必ずしも凝集物
を生じる必要はない。なお、この凝集物は、層状無機化
合物と反応系中の物質とが吸着した複合体と考えること
ができる。この凝集体は液を撹拌することによって均一
に再分散する。また、特に凝集が不都合であるときに
は、リン酸塩系の緩衝溶液を用いれば層状無機化合物の
分散性が向上するので、凝集の発生を抑制することがで
きる。
【0075】また、最終的に検出に用いられる検出可能
な物質を層状無機化合物に吸着させて沈降させ、該検出
可能な物質を反応系より分離・濃縮して検出時の取り扱
いを容易にすることもできる。ここで、検出可能な物質
の吸着した層状無機化合物の分離方法は、特に限定され
ないが、例えば自然沈降による方法、遠心分離、ろ過、
クロマトグラフィー、電気泳動、溶媒蒸発等が挙げられ
る。
【0076】検出可能な物質の測定方法としては、吸光
測定方法、蛍光測定、発光測定、電気化学的測定方法、
散乱光測定方法、反射率測定方法等が挙げられる。好ま
しくは吸光光度計等を用いた光吸収分析に代表される比
色定量等の光学的な測定方法が挙げられる。本発明で用
いる層状無機化合物は、可視〜近赤外領域にほとんど吸
収を持たないので、コロイド状の分散液又は溶液のまま
でも、あるいはゲル状でも光学的な測定を行うことがで
きる。尚、溶液のまま測定するときには系はもちろんオ
パールグラス法などの手段を選ぶことができる。また好
ましくは、電極で酸化還元電流や膜電位を測定する電気
化学的な測定方法も用いられる。検出可能な物質が吸着
した層状無機化合物に電極を接触させることによって、
電気化学的な応答を高感度に測定することができる。
【0077】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
【0078】
【実施例1】テトラゾリウム塩として3,3’−(3,
3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレン)−ビス
[2−(p−ニトロフェニル)−5−フェニル−2H−
テトラゾリウムクロライド(以下、「テトラゾリウム
塩」と略す。)、緩衝剤としてリン酸バッファー(リン
酸水素二ナトリウムとリン酸二水素ナトリウムとを混合
してpH8.5に調整したもの)、L−アスコルビン
酸、及びスメクタイト(商品名ルーセンタイトSWN:
コープケミカル社製、合成スメクタイト)を、終濃度が
表2の通りになるようにディスポチューブにとって反応
させ、発色させた。得られた発色液を10倍に希釈し、
400〜800nmの間で吸収スペクトルを測定した。
【0079】また、比較のため、スメクタイトを加えな
い他は上記と同様にして終濃度が表2の通りになるよう
にテトラゾリウム塩とリン酸バッファーとL−アスコル
ビン酸とをディスポチューブにとり発色させた。得られ
た発色液について400〜800nmの間で吸収スペク
トルを測定した。
【0080】尚、吸光度の測定は、日本分光社製分光光
度計(JascoV−550)を用いた。セルにはセル
長1cmのディスポセル(ポリメチルメタクリレート
製)を使用した。測定の結果を図1に示す。
【0081】
【表2】 <表2> ────────────────────────── 試 薬 終濃度 ────────────────────────── テトラゾリウム塩 1mmol/l リン酸バッファー(pH8.5) 100mmol/l L(+)−アスコルビン酸 333μmol/l スメクタイト 0.1%、又は0% (全量3ml) ──────────────────────────
【0082】スメクタイト無添加の系では青色に発色
し、吸収極大波長は約633nmであった。スメクタイ
ト添加系では赤紫色に発色し、吸収極大波長は約535
nmであった。このように、スメクタイトを添加した条
件下においても、無添加の条件下と同じように反応が進
行することが確認できた。また、吸収極大が短波長側へ
シフトしているので、本実施例と同様の発色反応系を用
いる場合は、吸光度の測定は、スメクタイト添加系、無
添加系のそれぞれの吸収極大波長付近の波長である63
3nm(スメクタイト無添加系)、535nm(スメク
タイト添加系)で行うのがよいことがわかる。
【0083】
【実施例2】実施例1で用いたのと同様のテトラゾリウ
ム塩、リン酸バッファー(pH8.5)、及びスメクタ
イトを、終濃度が表3の通りになるようにディスポチュ
ーブにとり、30℃で3分間インキュベートした。イン
キュベート後、L−アスコルビン酸を0〜333μmo
l/lの範囲で表4に示す各濃度となるように添加し、
30℃で30分間反応を行って吸光度を測定した(測定
波長:535nm)。アスコルビン酸無添加(0μmo
l/l)のサンプルをブランクとして測定結果より検量
線を作成した。
【0084】また、比較のため、スメクタイトを添加し
ない他は上記と同様に終濃度が表3の通りになるように
テトラゾリウム塩及びリン酸バッファーをディスポチュ
ーブにとり、30℃で3分間インキュベートした。イン
キュベート後、アスコルビン酸(0〜333μmol/
l)を表5に示す各濃度となるように添加し、30℃で
30分間反応を行って吸光度を測定した(測定波長:6
33nm)。アスコルビン酸無添加のサンプルをブラン
クとして測定結果より検量線を作成した。
【0085】図2に得られた検量線を示す。スメクタイ
ト無添加系では、アスコルビン酸終濃度41.7〜33
3.3μmol/lの範囲でr(相関関数)=0.99
72の検量線が得られた。スメクタイト添加系では、ア
スコルビン酸終濃度5.2〜133.3μmol/lの
範囲でr=0.9985の検量線が得られた。得られた
検量線の傾きは、スメクタイト添加系がスメクタイト無
添加系の約2.5倍であり、スメクタイトを添加するこ
とにより増感効果が得られることがわかる。
【0086】尚、吸光度の測定は、日本分光社製分光光
度計(JascoV−550)を用いた。セルにはセル
長1cmのディスポセル(ポリメチルメタクリレート
製)を使用した。
【0087】
【表3】 <表3> ─────────────────────────── 試 薬 終濃度 ─────────────────────────── テトラゾリウム塩 800μmol/l リン酸バッファー(pH8.5) 100mmol/l L(+)−アスコルビン酸 0〜333.3μmol/l スメクタイト 0.1%、又は0% (全量3ml) ───────────────────────────
【0088】
【表4】
【0089】
【表5】
【0090】
【発明の効果】本発明によれば、反応溶媒などに粘土鉱
物等の層状無機化合物を分散させて検出可能な物質の生
成反応を行うことによって、不溶性物質が生成する反応
系であっても、感度の高い測定を可能にすることができ
る。
【0091】本発明の測定方法は、体液中の尿や血液等
の生体成分、食品、医薬、自然環境に存在する微量物
質、産業化学物質、廃棄物中の微量物質等の検出・定量
等に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で測定した吸収スペクトル図であ
る。
【図2】 実施例2で求めたアスコルビン酸濃度の検量
線を示す図である。
【符号の説明】
1・・・スメクタイトを添加した場合 2・・・スメクタイトを添加しなかった場合
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−99927(JP,A) 特開 平3−15399(JP,A) 特開 平6−222061(JP,A) 特開 昭57−35753(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 31/00 - 31/22 G01N 21/75 G01N 33/48 - 33/98

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料中の分析対象物質の化学反応に基づ
    いて検出可能な物質を生成する反応を含む反応系を用い
    て前記検出可能な物質の量を測定することにより前記分
    析対象物質を測定する方法であって、前記反応系を構成
    する反応の少なくとも一つが反応溶媒に対し不溶性の物
    質を生成する反応である測定方法において、該反応系に
    層状無機化合物を存在させることを特徴とする、物質の
    測定方法。
  2. 【請求項2】 層状無機化合物が2:1型粘土鉱物であ
    る、請求項1記載の測定方法。
  3. 【請求項3】 2:1型粘土鉱物が膨潤性層状粘土鉱物
    である、請求項2記載の測定方法。
  4. 【請求項4】 膨潤性層状粘土鉱物がベントナイト、ス
    メクタイト、バーミキュライト及び合成フッ素雲母から
    なる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項3記
    載の測定方法。
  5. 【請求項5】 スメクタイトが合成スメクタイトであ
    る、請求項4記載の測定方法
  6. 【請求項6】 合成スメクタイトが、ヘクトライト及び
    サポナイトからなる群から選ばれる少なくとも一種であ
    る、請求項5記載の測定方法。
  7. 【請求項7】 層状無機化合物を、分散液、ゾル、ゲ
    ル、スラリー、凝集体、凝結体、及び焼結した多孔体か
    らなる群から選ばれるいずれかの形態で前記反応系の反
    応媒質中に分散した状態で存在させることを特徴とす
    る、請求項1記載の測定方法。
  8. 【請求項8】 前記層状無機化合物が分散する反応媒質
    が、反応溶媒に対し不溶性の物質を生成する反応の該反
    応溶媒である、請求項7記載の測定方法。
  9. 【請求項9】 前記不溶性の物質が、前記検出可能な物
    質であって、且つ光学的方法によって検出可能な色素で
    ある、請求項1記載の測定方法。
  10. 【請求項10】 前記検出可能な物質が、アミン、イミ
    ン、ポリエン類、芳香族化合物、複素環化合物、及びイ
    オンと環状配位子との錯体からなる群から選ばれる化合
    物である、請求項1〜9のいずれかに記載の測定方法。
  11. 【請求項11】 前記検出可能な物質を生成する反応が
    酸化還元反応である、請求項1〜10のいずれかに記載
    の測定方法。
  12. 【請求項12】 前記検出可能な物質を生成する反応
    が、テトラゾリウム塩の還元反応である、請求項11記
    載の測定方法。
  13. 【請求項13】 前記反応系に緩衝剤またはその乾燥物
    が含まれる、請求項1〜12のいずれかに記載の測定方
    法。
  14. 【請求項14】 試料中の分析対象物質の化学反応に基
    づいて検出可能な物質を生成する反応を含む反応系を用
    いて前記検出可能な物質の量を測定することにより前記
    分析対象物質を測定する方法であって、前記反応系を構
    成する反応の少なくとも一つが反応溶媒に対し不溶性の
    物質を生成させる反応である測定方法において、前記反
    応溶媒に均一に分散させた層状無機化合物を存在させ、
    前記不溶性の物質を層状無機化合物に吸着させることを
    特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の物質の
    測定方法。
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