JP3323283B2 - 4サイクル内燃機関の吸気装置 - Google Patents

4サイクル内燃機関の吸気装置

Info

Publication number
JP3323283B2
JP3323283B2 JP13451393A JP13451393A JP3323283B2 JP 3323283 B2 JP3323283 B2 JP 3323283B2 JP 13451393 A JP13451393 A JP 13451393A JP 13451393 A JP13451393 A JP 13451393A JP 3323283 B2 JP3323283 B2 JP 3323283B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
intake passage
valve
fuel
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13451393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06346741A (ja
Inventor
広満 松本
智津子 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP13451393A priority Critical patent/JP3323283B2/ja
Publication of JPH06346741A publication Critical patent/JPH06346741A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3323283B2 publication Critical patent/JP3323283B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4サイクル内燃機関の
吸気装置に関し、詳細には吸気弁開口に連なる吸気通路
の通路面積を制御するための絞り弁を備えた4サイクル
内燃機関において、燃料の霧化を促進でき、燃費を向上
させることができるようにした吸気装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】4サイクル内燃機関において、燃費向上
の観点等から吸気通路内に燃料を噴射する燃料噴射弁を
備えたものが提案されている。この種の4サイクル内燃
機関では、エンジン負荷に応じて燃料噴射弁の駆動時間
等を制御することにより燃料量を調節しているが、エン
ジン始動から低負荷域にかけての運転領域では吸気通路
内の流速が遅いため燃料の霧化はあまり行われておら
ず、また燃料が壁面に付着し易い。この結果失火が発生
する恐れがある。この傾向は、燃料が霧化しにくい冷間
始動時にとくに生じやすい。そこで、低負荷域において
も着火可能な空燃比の混合気を燃焼室内の火花発生位置
に形成すべく、低負荷運転時においては理論空燃比より
過濃となるように、より多量の燃料を吸気通路内に供給
するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この余分な
燃料の供給により、燃費が低下するばかりか、一酸化炭
素(CO),炭化水素(HC)等の有害な排気ガスが排
出されることになる。
【0004】本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされ
たもので、とくに低負荷域での燃料の霧化を促進でき、
燃費の改善を図ることができる4サイクル内燃機関の吸
気装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、吸気
弁開口に連なる吸気通路の途中部分と吸気弁開口近傍と
を連通する上記吸気通路より小径の副吸気通路を設け、
上記吸気通路の上記副吸気通路上流端開口部分に該吸気
通路を開閉する開閉弁を配設し、上記上流端開口に燃料
を導くためのガイド部を上記開閉弁に形成し、上記副吸
気通路に燃料を供給する燃料噴射弁を上記ガイド部に指
向させて上記吸気通路に配設し、上記副吸気通路の下流
端開口を火花発生位置である燃焼室中央部に指向させた
ことを特徴としている。
【0006】また請求項2の発明は、請求項1におい
て、上記内燃機関が吸気弁を3個備えており、上記副吸
気通路の下流端開口が中央の吸気弁用吸気通路に開口し
ていることを特徴としている。
【0007】さらに請求項3の発明は、請求項1又は2
において、上記副吸気通路の途中部分に該副吸気通路を
開閉制御する制御弁を設けたことを特徴としている。
【0008】
【0009】
【作用】請求項1の発明に係る吸気装置によれば、吸気
通路より小径の副吸気通路を設け、吸気通路の副吸気通
路上流端開口近傍に該吸気通路を開閉する開閉弁を設け
たので、低負荷運転域では絞り弁の開度に対応して開閉
弁が閉じ、その結果、燃料供給手段から供給された燃料
と空気の混合気は吸気通路から副吸気通路内に導入され
る。この副吸気通路は吸気通路より小径となっているた
め混合気の流速が増し、副吸気通路内において燃料の霧
化が促進できる。これにより、空燃比を過濃に設定する
必要もなくなり、排気ガスの低公害化と燃費の改善が図
られる。
【0010】副吸気通路内で霧化された燃料は、該副吸
気通路の吸気弁開口近傍側の下流端開口から燃焼室内に
噴出する。この場合には、当該副吸気通路の下流端開口
が燃焼室中央部に指向しているので、該開口からの噴流
は吸気弁開口,燃焼室中央部を通って気筒内に高速で流
入し、気筒軸方向に流れる縦スワール(タンブル)を発
生させる。しかもA/F(空燃比)の濃い混合気が集中
的に燃焼室中央部に流れ、燃焼室壁側には吸気通路から
のA/Fの薄い混合気が流れ込むことになるため、同時
に層状吸気を行うことができる。これにより希薄空燃比
での燃焼を安定化させることができ、燃費をさらに向上
させることができる。
【0011】そして燃料噴射弁の噴射口を開閉弁のガイ
ド部に指向させたので、燃料噴射弁から噴射された燃料
は該ガイド部に衝突し、これにより吸気通路内において
燃料の霧化が促進できる。霧化された燃料はガイド部か
ら副吸気通路の上流端開口に導かれ、該副吸気通路内で
流速を増してさらに霧化が促進される。これにより排気
ガスの低公害化と燃費の改善が図られる。
【0012】また請求項2の発明に係る吸気装置によれ
ば、吸気弁を3個備えた内燃機関において、副吸気通路
の下流端開口を中央の吸気通路に開口させたので、同様
に副吸気通路の下流端開口は燃焼室中央部に指向するこ
とになる。従って、該開口からの噴流(A/Fの濃い混
合気)は吸気弁開口,燃焼室中央部を通って気筒軸方向
に高速で流入して、縦スワール(タンブル)を発生さ
せ、これにより希薄燃焼を達成することができ、燃費を
さらに向上させることができる。
【0013】また請求項3の発明に係る吸気装置によれ
ば、副吸気通路の途中部分に該副吸気通路を開閉する制
御弁を設けたので、低負荷運転域において例えば冷機時
に副吸気通路を開とし、暖機時に副吸気通路を閉とする
ことにより、冷機時に副吸気通路内での燃料の霧化を一
層促進することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図5は本発明の一実施例による4
サイクルエンジンの吸気装置を説明するための図であ
り、図1は本実施例装置が適用された4サイクルエンジ
ンの断面側面部分図、図2はその平面模式図、図3は本
実施例装置の可変ベンチュリバルブの縦断面図、図4は
図3のIV-IV 線矢視図、図5は図1のV−V線断面図で
ある。
【0015】図1及び図2において、1は水冷式4サイ
クル4気筒2バルブエンジンであり、これは、クランク
ケース2上にシリンダブロック3,シリンダヘッド4を
積層してヘッドボルトで締結し、該シリンダヘッド4上
にヘッドカバー(図示せず)を装着した構造のものであ
る。上記シリンダブロック3に形成された4つのシリン
ダボア3a内にはそれぞれピストン7が摺動自在に挿入
配置されており、該各ピストン7はコンロッド8で図示
しないクランク軸に連結されている。
【0016】上記シリンダヘッド4のシリンダブロック
3側の下側合面4aには燃焼室を構成する燃焼凹部4b
が凹設されている。該燃焼凹部4bの中央には点火プラ
グ9が螺挿されており、また該点火プラグ9の周囲には
吸気弁開口4c,排気弁開口4dがそれぞれ開口してい
る。なお上記各開口4c,4dは、これらの部分に装着
された概ねリング状のバルブシート28,29の各開口
によってそれぞれ形成されている。また排気弁開口4d
には排気弁10のバルブヘッド10aが、吸気弁開口4
cには吸気弁11のバルブヘッド11aがそれぞれ各開
口を開閉可能に、すなわち上記バルブシート28,29
の各シート面に当接可能に配置されている。
【0017】上記各排気弁開口4dは排気通路16でシ
リンダヘッド4の前壁側(図1,図2左側)に導出され
ており、該排気通路16の壁面開口には排気管16bが
接続されている。上記各吸気弁開口4cは吸気通路17
でシリンダヘッド4の後壁側(図1,図2右側)に導出
されており、該吸気通路17の壁面開口には吸気管22
が接続されている。
【0018】上記吸気管22の上流端にはエア導入口2
3が形成され、該エア導入口23の下流側にはエアクリ
ーナ24が接続されている。またエアクリーナ24の下
流側には吸気管22の通路面積を制御するスロットル弁
25が、さらにその下流側にはサージタンク39がそれ
ぞれ配設されている。
【0019】上記吸気管22の中途部分には、可変ベン
チュリバルブ(開閉弁)30が設けられている。この可
変ベンチュリバルブ30は、図3に示すように、吸気管
22の天壁に固定されたチャンバ31と、該チャンバ3
1内に摺動自在に設けられ、上記吸気管22内に突出す
るピストン32とを備えている。
【0020】上記ピストン32により上記チャンバ31
内には2つの隔室31a,31bが形成されている。上
記隔室31a内には、上記ピストン32を上記吸気管2
2の閉方向に付勢するコイルばね33が縮設されてい
る。なお該隔室31aは上端開口に装着されたボルト3
6により閉塞されている。また上記ピストン32には上
下方向に延びる貫通孔34が形成され、該貫通孔34に
より上記隔室31a内と上記吸気管22内とが連通して
いる。さらに上記吸気管22の上部には孔35が形成さ
れ、該孔35により上記隔室31b内と吸気管22内と
が連通している。
【0021】上記吸気管22の底壁の上記ピストン32
と対向する部分には、該吸気管22よりも小径の副吸気
管40が接続されている。該副吸気管40の下流端開口
40bは上記吸気弁開口4c近傍の吸気通路17内に開
口しており、該下流端開口40bは燃焼凹部4bの中央
部に指向している。また上記ピストン32の上流側側部
には傾斜面36が形成されており、該傾斜面36の下縁
部分36aは上記副吸気管40の上流端開口40aの略
中央上方に位置している。
【0022】また上記吸気管22の可変ベンチュリバル
ブ30上流側には、吸気管22内に燃料を噴射する単孔
式燃料噴射弁45が装着されている。該燃料噴射弁45
の噴出孔45aは上記可変ベンチュリバルブ30のピス
トン傾斜面36に指向している。また該噴出孔45aか
ら噴出される燃料流は、図4に示すように、燃料流先端
部分の幅が上記上流端開口40aよりも少し広くなるよ
うに噴射角θが設定されている。なお、該燃料噴射弁4
5から噴出すべき燃料量については、各センサによって
検出されるエンジン回転速度,スロットル開度,吸気管
内圧,吸気流量,冷却液温,吸気温度等に基づいて制御
される。
【0023】次に上記実施例の動作について説明する。
低負荷運転域においては、スロットル弁25が全閉位置
(図1実線位置)におかれる。これにより、吸気管22
内においてスロットル弁下流側にはほとんど流速が生じ
ず負圧状態となる。可変ベンチュリバルブ30の各隔室
31a,31bはそれぞれ孔34,35を介して吸気管
22内と連通しているため、各隔室31a,31b内も
同様の負圧状態になる。従ってピストン32はコイルば
ね33のばね力により下方に付勢されて、吸気管22内
を閉塞する全閉位置(図3実線位置)または小開度位置
に移動する。
【0024】この状態から燃料噴射弁45より燃料が噴
射されると、該燃料は吸気管22内を進んで可変ベンチ
ュリバルブ30のピストン傾斜面36に衝突する。する
と燃料は該傾斜面36で薄膜状に拡がり、傾斜面36に
沿って下方に移動する空気流と共に、副吸気管40の上
流端開口40aを通って該副吸気管40内に流入する。
【0025】副吸気管40は吸気管22よりも小径とな
っているため、副吸気管40内に流入した燃料及び空気
は該副吸気管40内で流速を増し、これにより燃料の霧
化が促進されるとともに、壁面への付着が防止される。
そして該燃料は副吸気管40の下流端開口40bから吸
気弁開口28近傍の吸気通路17内に流入し、該吸気弁
開口28を通って燃焼室内に流入する。
【0026】このように吸気管22における壁面流が防
止されるので、壁面付着燃料を補うために必要な余分な
燃料を供給することなく、燃焼室内の火花発生位置に着
火可能な空燃比の混合気を供給でき、これにより一酸化
炭素(CO),炭化水素(HC)等の有害な排気ガスの
排出を抑制でき、排気ガスの低公害化と燃費の改善を図
ることができる。
【0027】また上述のように、副吸気管40の下流端
開口40bは点火プラグ9が配置された燃焼凹部4b中
央部に指向しているため、該下流端開口40bから高速
で噴出した混合気は、吸気弁開口4c,燃焼室中央部を
通って気筒内に流入し、気筒軸方向に流れる縦スワール
(タンブル)を発生させる(図1及び図5参照)。しか
も副吸気管40からのA/Fの濃い混合気50が集中的
に燃焼室中央部に流れ、燃焼室壁側には吸気管22から
導入された比較的A/Fの薄い混合気51が流れ込むこ
とになるため、同時に層状給気を行うことができる。こ
れにより希薄空燃比での燃焼を安定化させることがで
き、燃費をさらに向上させることができる。またタンブ
ルの速度分布が燃焼室中央部から離れるにしたがい遅く
なるので、燃焼室壁に対する冷却損失を通常のタンブル
に比べて低減できる。
【0028】なお上記低負荷運転域における燃料の噴射
開始時期は吸気行程の直前かあるいは吸気行程中に行う
のが好ましい。これは吸気流速が速まることを利用して
燃料の霧化を促進できるからである。
【0029】中負荷運転域においては、スロットル弁2
5が若干開位置(図1一点鎖線位置)におかれ、これに
より吸気管22内においてスロットル弁下流側に流速が
生じる。吸気管22内において可変ベンチュリバルブ3
0の取付部分はピストン32により通路面積が底壁側に
絞られているため、吸気管22内の流速は底壁側の方が
天壁側よりも大きくなり、この結果、底壁側の負圧が大
きくなる。
【0030】一方、可変ベンチュリバルブ30の各隔室
31a,31bはそれぞれ孔34,35を介して吸気管
22内と連通しており、このため隔室31a内の負圧が
大きくなり、隔室31b内はそれよりも高い圧力状態に
なる。この結果、ピストン32がコイルばね33のばね
力に抗して上方に移動し、吸気管22内の通路を少し開
く(図3一点鎖線参照)。この状態においてピストン3
2の傾斜面36の下方への延長線は依然として副吸気管
40の開口40a内に位置している。燃料噴射弁45か
ら噴射された燃料はピストン傾斜面36に衝突して霧化
されるとともに下方に移動し、一部は副吸気管40の上
流端開口40aを通って該副吸気管40内に流入して霧
化が促進され、残りは吸気管22の底壁側を通る高速の
空気流により霧化,微粒化が促進されて吸気通路17か
ら燃焼室内に流入する。
【0031】高負荷運転域においては、スロットル弁2
5が全開位置におかれ、これにより吸気管22内の流速
がさらに増して、吸気管22内の底壁(ピストン対向
部)側の負圧が他の部分に比べてさらに高まる。これに
よりピストン32はピストン傾斜面36の下端面が吸気
管22の天壁面と一致する、あるいは傾斜面36がわず
かに突出する全開位置に上昇する。その結果、燃料噴射
弁45から噴射された燃料の大部分は通常のエンジンと
同様に吸気管22内を高速で流れつつ霧化されながら吸
気通路17から燃焼室内に流入する。
【0032】このように本実施例では、低負荷運転域に
おいては吸気管22よりも小径の副吸気管40内を燃料
が通るようにしたので、燃料の霧化を促進でき、これに
より有害な排気ガスの排出を抑制でき、燃費を改善でき
る。また本実施例では、隣接する気筒の各副吸気管40
をバランス管41(図1)により連通させたので、例え
ば、1つの気筒用の燃料がピストン傾斜面に付着残留し
た場合には、次の吸気行程の気筒用副吸気管に導入さ
れ、この点からも燃料の霧化がさらに促進されることに
なる。
【0033】さらに本実施例では、副吸気管40の下流
端開口40bが燃焼凹部4b中央に指向しているので、
燃焼室内に効果的にタンブルを発生させることができ、
これにより希薄燃焼を安定化させて、燃費の向上を図る
ことができる。
【0034】また吸気管22の開閉をピストンタイプの
可変ベンチュリバルブ30により行うようにしたので、
エンジン負荷に応じた、吸気管22,副吸気管40への
燃料配分を良好に行える。
【0035】なお上記実施例では、可変ベンチュリバル
ブ30の駆動について吸気管22内の負圧を利用したも
のを示したが、本発明の適用はこれに限定されない。例
えばスロットル弁25の開動と連動するリンク機構を設
け、該リンク機構により可変ベンチュリバルブ30を駆
動するようにしてもよい。さらにピストン32のアクチ
ュエータ(例えばステッピングモータ)を設けるととも
に、スロットル弁25の開度に対応するピストン32の
開度を予め制御部(ECU)に登録しておき、スロット
ル弁25の開度に応じた所望のピストン開度になるよう
上記アクチュエータを駆動するようにしてもよい。
【0036】また燃料供給手段は噴射弁に限定されるも
のではなく、例えば気化器を設けても良い。さらにま
た、噴射弁あるいは気化器を各気筒共通のものとし、分
配管により分配するようにしても良い。
【0037】また上記副吸気管40の途中に該副吸気管
40を開閉制御する制御弁42を設けるようにしてもよ
い。そしてこの制御弁42により、低負荷時において例
えば冷間始動時に副吸気管42を開とし暖機時に副吸気
管42を閉とするよう制御することにより、冷間始動時
において副吸気管42内の燃料の流れが良くなり、燃料
の霧化,気化をより促進させることができる。なお、こ
の冷間始動時において燃焼室内の平均A/Fを λ≒1またはλ>1 とするようにすれば冷間始動時の燃費を向上できる。こ
のようなリーン状態での運転が可能となるのは、副吸気
管40から燃焼室内に噴出する燃料が燃焼室中央部を通
り、このとき上述のように燃焼室内に縦スワールが発生
するからである。
【0038】上記実施例では、本発明が2バルブエンジ
ンに適用されたものを示したが、本発明は4バルブある
いは5バルブエンジンにも同様に適用することができ
る。本発明が4バルブエンジンに適用された例を図6,
図8に、また5バルブエンジンに適用された例を図7,
図9に示す。なお、これらの図において図1ないし図5
と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0039】4バルブエンジンでは副吸気管40の下流
端開口40bは一方の吸気通路17a内に開口し、また
5バルブエンジンでは副吸気管40の下流端開口40b
は中央の吸気通路17b内に開口しており、いずれの場
合も、下流端開口40bは燃焼室凹部4b中央部に指向
している。これにより、副吸気管40からの噴流は燃焼
室凹部4b中央部を通って気筒内に流入することになり
(図8及び図9参照)、上記実施例と同様に希薄燃焼を
安定して行わせることができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明に係る4
サイクル内燃機関の吸気装置によれば、吸気通路より小
径の副吸気通路を設け、吸気通路の副吸気通路開口近傍
に該吸気通路を開閉する開閉弁を設けるようにしたの
で、燃料の霧化が促進でき、排気ガスの低公害化と燃費
の改善が図られる。また副吸気通路の吸気弁開口近傍側
の開口を燃焼室中央部に指向させるようにしたので、燃
焼室内において気筒軸方向に流れる縦スワール(タンブ
ル)を発生させることができ、希薄空燃比での燃焼を安
定化させることができ、燃費をさらに向上させることが
できる効果がある。
【0041】そして燃料噴射弁の噴射口を開閉弁のガイ
ド部に指向させるようにしたので、燃料噴射弁から噴射
された燃料を該ガイド部に衝突させて霧化させ、この霧
化された燃料を副吸気通路開口に導入することができ、
これにより燃料の霧化を促進できる効果がある。
【0042】また請求項2の発明によれば、吸気弁を3
個備えた内燃機関において、副吸気通路の一端を中央の
吸気通路に開口させるようにしたので、同様に副吸気通
路の吸気弁開口近傍側の開口は燃焼室中央部に指向する
ことになり、これにより燃焼室内に縦スワール(タンブ
ル)を発生させることができ、希薄空燃比での燃焼を安
定化させて燃費をさらに向上させることができる効果が
ある。
【0043】また請求項3の発明によれば、副吸気通路
の途中部分に該副吸気通路を開閉する制御弁を設けるよ
うにしたので、低負荷運転域において冷機時に副吸気通
路内での燃料の霧化を一層促進することができる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による吸気装置が適用された
4サイクルエンジンの断面側面部分図である。
【図2】上記実施例エンジンの平面模式図(図1のII−
II線断面図)である。
【図3】上記吸気装置の可変ベンチュリバルブの縦断面
図(図4のIII −III 線断面図)である。
【図4】図3のIV-IV 線矢視図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】図2の第1変形例を示す図である。
【図7】図2の第2変形例を示す図である。
【図8】上記第1変形例の図5に相当する図である。
【図9】上記第2変形例の図5に相当する図である。
【符号の説明】
1 エンジン 11 吸気弁 17 吸気通路 22 吸気管(吸気通路) 25 スロットル弁(絞り弁) 28 吸気弁開口 30 可変ベンチュリバルブ(開閉弁) 36 傾斜面(ガイド部) 40 副吸気管(副吸気通路) 40a 副吸気管開口 40b 副吸気管下流端開口 45 燃料噴射弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 29/00 F02M 69/00 F02M 69/00 310 F02M 69/00 360 F02M 69/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気弁開口に連なる吸気通路の途中部分
    と吸気弁開口近傍とを連通する上記吸気通路より小径の
    副吸気通路を設け、上記吸気通路の上記副吸気通路上流
    端開口部分に該吸気通路を開閉する開閉弁を配設し、上
    記上流端開口に燃料を導くためのガイド部を上記開閉弁
    に形成し、上記副吸気通路に燃料を供給する燃料噴射弁
    を上記ガイド部に指向させて上記吸気通路に配設し、上
    副吸気通路の下流端開口を火花発生位置である燃焼室
    中央部に指向させたことを特徴とする4サイクル内燃機
    関の吸気装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記内燃機関が吸気
    弁を3個備えており、上記副吸気通路の下流端開口が中
    央の吸気弁用吸気通路に開口していることを特徴とする
    4サイクル内燃機関の吸気装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、上記副吸気通
    路の途中部分に該副吸気通路を開閉制御する制御弁を設
    けたことを特徴とする4サイクル内燃機関の吸気装置。
JP13451393A 1993-06-04 1993-06-04 4サイクル内燃機関の吸気装置 Expired - Fee Related JP3323283B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13451393A JP3323283B2 (ja) 1993-06-04 1993-06-04 4サイクル内燃機関の吸気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13451393A JP3323283B2 (ja) 1993-06-04 1993-06-04 4サイクル内燃機関の吸気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06346741A JPH06346741A (ja) 1994-12-20
JP3323283B2 true JP3323283B2 (ja) 2002-09-09

Family

ID=15130088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13451393A Expired - Fee Related JP3323283B2 (ja) 1993-06-04 1993-06-04 4サイクル内燃機関の吸気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3323283B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06346741A (ja) 1994-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0691470B1 (en) Internal combustion engine and method for forming the combustion charge thereof
AU610738B2 (en) Two stroke internal combustion engine
US20030116107A1 (en) Two-stroke internal combustion engine with crankcase scavenging
JPS6060010B2 (ja) 多気筒内燃機関の吸気装置
US6715463B2 (en) In-cylinder fuel injection engine and the method of controlling the engine
EP0751286B1 (en) Internal combustion engine having a fuel supply apparatus
JP3323283B2 (ja) 4サイクル内燃機関の吸気装置
JPH04365928A (ja) 筒内噴射2サイクルエンジン
JPS5947126B2 (ja) 2サイクルエンジン
JP3392907B2 (ja) 4サイクル内燃機関の吸気装置
JPS6056247B2 (ja) 燃料噴射式エンジン
JPH09317476A (ja) 筒内燃料噴射式エンジン
JP3318390B2 (ja) 4サイクル内燃機関の吸気装置
JP3635730B2 (ja) 内燃機関の吸気構造
JPH0893599A (ja) 2サイクルエンジンの燃料噴射装置
CA1208088A (en) Internal combustion engine
JPH0510137A (ja) 筒内噴射式内燃機関
EP0953761B1 (en) Internal combustion engine with auxiliary intake passage
JP3727357B2 (ja) 4サイクルエンジンの燃料噴射制御装置
JPH08312353A (ja) 燃料噴射式内燃機関
JP3316025B2 (ja) 2サイクルエンジンの燃焼制御装置
JPH10325377A (ja) 火花点火式内燃機関
JPH08312352A (ja) 燃料噴射式内燃機関
JPS6020574B2 (ja) 多気筒内燃機関の排気ガス再循環装置
JPH08312501A (ja) 燃料噴射式内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020618

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees