JP3322649B2 - 超音波治療装置 - Google Patents

超音波治療装置

Info

Publication number
JP3322649B2
JP3322649B2 JP08412199A JP8412199A JP3322649B2 JP 3322649 B2 JP3322649 B2 JP 3322649B2 JP 08412199 A JP08412199 A JP 08412199A JP 8412199 A JP8412199 A JP 8412199A JP 3322649 B2 JP3322649 B2 JP 3322649B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
treatment
ultrasonic wave
image
tumor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08412199A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11313831A (ja
Inventor
聡 相田
真理子 柴田
克彦 藤本
義治 石橋
琢治 鈴木
幸三 佐藤
阿耶雄 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP08412199A priority Critical patent/JP3322649B2/ja
Publication of JPH11313831A publication Critical patent/JPH11313831A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3322649B2 publication Critical patent/JP3322649B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波を使用し生体
内の腫瘍などを治療する超音波治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、結石症の治療に体外から強力超音
波を照射し、無侵襲的に結石を破砕する結石破砕装置が
実用化され、注目されている。強力超音波源には、水中
放電方式、電磁誘導方式、微小爆発方式、ピエゾ素子を
用いる方式等が考えられ、それぞれ短所と長所を持って
いる。ピエゾ素子を用いる方法は、強力超音波焦点の圧
力が小さいという短所はあるが、小焦点、消耗品がな
い、強力超音波強度を任意にコントロールできる、複数
のピエゾ素子にかける駆動波形を位相制御することによ
り焦点位置をコントロールできる等、優れた長所がある
(特開昭60−145131,USP−452616
8)。また、駆動波形を位相制御することにより、焦点
の形状を変化させることもできる(特開昭62−427
73)。
【0003】一方、悪性新生物、いわゆる癌の治療技術
の一つとして、温熱治療法(ハイパーサーミア)が注目
されるようになってきた。これは、腫瘍組織が正常組織
と比べて温度感受性が高く、42.5℃以上に加温され
ると死滅することを利用したものであり、腫瘍部位を局
所的に加温する方法が特に有効である。
【0004】加温の方法としては、マイクロ波等の電磁
波を用いる方法が先行しているが、これは、生体の電気
的特性により深部の腫瘍を選択的に加温することは難し
く、治療成績の良好な例は表在性(深さ5cm以内)の腫
瘍の場合に限られている。
【0005】そこで、深部腫瘍の治療には超音波の様な
音響エネルギーを利用する方法が考えられている。これ
は、超音波ビームの集束性と、到達深度が深いという特
徴を利用するものである。また、上記の加温治療法を進
めて、腫瘍部分を80℃以上に加熱し、腫瘍組織を焼き
殺すという治療法も報告されている(特願平3−306
106号)。
【0006】超音波による加温方法には、球面状の超音
波放射面を持つ複数個の超音波振動子を組み合わせた超
音波トランスデューサ、あるいはリング型の超音波振動
子を同心円状に配置したアニュラーアレイ超音波トラン
スデューサを用いるものが提案されている。特に、アニ
ュラーアレイ超音波トランスデューサを用いると、焦点
の深さを可変することができる。
【0007】更に、一歩進めて、焦点を3次元的に変化
させることのできるフェーズドアレイも、提案されてい
る(USP−4526168)。また、結石破砕装置と
加温・加熱装置を一体化して構成した物も提案されてい
る(特願平3−306106)。
【0008】以上のような、加温・加熱装置について
は、ピエゾ方式の特徴である小焦点を利用して、患部を
万遍なく加温・加熱する方法も提案されている(特開昭
61−209643)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の超音波
治療装置は、超音波の焦点を連続的に移動させながら隣
あった領域に超音波を照射するものであり、離れた2点
に交互に照射したり、骨などの障害物を避けて照射した
りというような自由な治療計画は立てられず、腫瘍組織
と共に正常な組織にもダメージを与える危険もある。
【0010】また、ある位置に連続した強力超音波を照
射する場合、照射開始直後のエネルギーは妨害を受けず
に目標位置まで到達するが、間もなく強力超音波により
引き起こされたキャビテーションにより焦点やその手前
に発生した気泡が強力超音波を反射するようになり、焦
点に到達するエネルギーは減衰してくる。これは、焦点
を移動させながら強力超音波を照射する場合でも、移動
速度が遅ければ同様である。
【0011】キャビテーションとは、強力超音波が水中
を通るときに強力超音波に付随する負圧の影響で水中に
非常に大きな引っ張り力が働き、水が引きちぎられて気
泡(空洞)が発生するという現象であり、この気泡は強
力超音波の反射体として作用する。よって強力超音波を
照射した点付近にキャビテーションによる大量な気泡が
浮遊していると、その直後に隣に照射される強力超音波
のエネルギーが弱まり充分な治療効果を得ることができ
ない。
【0012】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、被検体の所定部位に焦点を移動させながら連
続的に超音波を照射する場合でも、正常組織にダメージ
を与えることがなく、また、前波によるキャビテーショ
ンの影響で後波の超音波エネルギーが減衰して治療に支
障をきたす不都合を防止することができるような超音波
治療装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る超音波治療
装置は、上述の課題を解決するための手段として、被検
体に照射する超音波を発生する超音波発生手段と、前記
超音波発生手段からの超音波を被検体の複数領域に順次
照射する照射領域変更手段と、先に照射した前記超音波
に起因する焦点位置でのエネルギー損失の影響を受けな
い程度に距離を空けるよう、次に照射される超音波の焦
点位置を制御する信号を前記照射領域変更手段に与える
焦点位置移動制御手段とを有する。
【0014】
【0015】これにより、超音波発生手段から被検体内
に集束された超音波の焦点位置を、前記分割領域に基づ
いて制御することができる、キャビテーションの影響が
ないように超音波の焦点の移動位置を制御することがで
きる。このため、超音波の照射位置に関する自由な治療
計画が可能になる。また、前波によるキャビテーション
の発生により、後波の超音波の超音波エネルギーが損失
する不都合を防止することができ、無駄なエネルギーを
使うことなく、効率の良い加温・加熱治療を可能とする
ことができ、治療に要する時間も短縮化することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る超音波治療装
置の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】〔第1の実施の形態〕まず、図1は本発明
の第1の実施の形態となる超音波治療装置のブロック図
である。この図1において、当該超音波治療装置は、
「超音波治療部」及び「位置決め用のCT部」を有して
いる。
【0018】超音波治療部は、治療用強力超音波を照射
する1つまたは複数が組み合わされた球面形状の超音波
振動子2と、強力超音波を患者3まで導くカップリング
液4と、該カップリング液4を密閉保持する水袋5より
なる超音波アプリケータ1を有する。
【0019】治療の際には、この超音波アプリケータ1
を体表に乗せ、水袋5を図示しない超音波ゼリー等で患
者3の皮膚に接触させる。そして焦点6を腫瘍7に一致
させてから駆動回路8で超音波振動子2を駆動して強力
超音波を照射し、焦点6と一致した治療部位を高温にし
て治療する。
【0020】当該第1の実施の形態の超音波治療装置で
は、位置決め用のCT部としてMRIを用いている。こ
のMRIでは、患者3は電動テーブル8上に仰臥位にセ
ットされ、静磁場コイル9と勾配磁場用コイル10と送
受信用RFコイル11が内蔵されている撮像用のガント
リ(図示せず)内に送り込まれる。この時、制御回路1
2のコントロールによりテーブル移動装置13はテーブ
ル8を移動させ、患者3を所定位置(Aポジション)に
固定する。
【0021】次に制御回路12は勾配磁場電源14、送
受信回路15をコンソール16より指示した所定のシー
ケンス(例えばT2強調撮像法)に則り起動し、患者3
体内のマルチプレーンの画像情報を、図示しないメモリ
内に記憶する。この3次元情報は制御回路12によりC
RT17上に例えばワイヤーフレームを用いた疑似3次
元表示のような任意の形で表示し、これをフリーズして
おく。
【0022】ここで操作者は治療部位である腫瘍7を含
む体内の画像を見ながら、コンソール16より治療計画
を入力する。ここで、治療計画とは焦点6の走査方法や
超音波の照射強度・時間・インターバルなどを言う。
【0023】そして治療開始をコンソール16から指示
すると、制御回路12はテーブル8を移動させ患者3を
治療ポジション(Bポジション)に移動する。移動が完
了すると、制御回路12がメカニカルアーム18を制御
し治療位置までアプリケータ1を移動させる。
【0024】この時強力超音波の焦点6の体内での位置
は、メカニカルアーム18の各所に取り付けられたポテ
ンショメータ(図示せず)等から構成されるアプリケー
タ位置検出装置19からの信号と、予め計測しておいた
MRI装置とメカニカルアーム18との取付け位置の情
報より制御回路12が計算し、CRT17のMRI画像
上に表示する。
【0025】また、単に焦点だけでなく、超音波の入射
経路を併せて表示することもでき、途中の骨などの影響
を考慮した治療計画を立てる上でも有用と考えられる。
焦点6の位置と当初決定した治療計画の焦点位置との一
致状態をチェックし制御回路12が超音波照射の開始を
駆動回路8に指示し、治療が開始される。
【0026】次に、治療の中間・あるいは終了と思われ
る時点で超音波の照射を停止し、アプリケータ1を患者
3から取り除き、患者をAポジションに移動させ治療の
進行状況を観察する。これは、前記動作と同様に行なわ
れ、腫瘍7周囲のMRI画像を撮像し、生体の変化を調
べる。
【0027】ここで、治療前にメモリ上に記憶しておい
たT2強調画像のデータと今回のデータをサブトラクシ
ョンすると熱変性領域が明瞭に確認でき、治療が十分に
行なわれたのか、あるいは不十分で再治療が必要かを判
断できる。またこれは当初から治療計画に盛り込んで、
所定治療時間おきに自動的に撮像することも可能であ
る。
【0028】当初の治療計画が終了し、しかもMRIに
よる治療効果判定で十分治療が完了したと判断できる状
況になったら、操作者は治療を終了する。この時制御回
路12は治療条件の履歴をメモリから呼び出し、治療記
録をCRT17あるいはプリンタ20から出力できる。
【0029】また、特開昭61−154667号公報に
も記載されているように、温度変化又は熱変性により超
音波画像上に変化が表れることは実験で確認されてお
り、これを用いた治療効果判定も可能である。
【0030】このようにして、第1の実施の形態では、
3次元情報より腫瘍形状を正確に認識しながら、鋭く集
束された強力超音波により腫瘍を高温にできるため、患
者にとって低侵襲でかつ効果的に腫瘍を高温変性により
壊死させ得る。また変性領域を認識しながら治療できる
ため、腫瘍全体をくまなく治療でき、治療漏れによる再
発や転移等のリスクを低減できる。更に、生体や体腔内
プローブへ過剰な強さの強力超音波をかけたり、過剰に
加湿したりすることによる損傷を防ぎ、安全な治療を行
うことができる。
【0031】また、MRIによって撮影された腫瘍組織
の3次元形状を認識しながら超音波治療を行なえるの
で、容易かつ正確な治療が可能になる。また、治療後の
状態をMRIに撮影すれば、治療効果を即時に知ること
ができる。なお、この例では3次元画像形成装置として
MRIを用いたが、X線CTスキャナを用いてもよい。
【0032】〔第2の実施の形態〕図2は本発明の第2
の実施の形態の構成を示すブロック図である。本実施の
形態では治療用の強力超音波の発射源としてフェーズド
アレイを用いた。
【0033】アプリケータ1aは図3に示すように円形
平板の超音波振動子を径方向・周方向に分割した形状を
有し、中央には超音波断層像撮像用の超音波プローブ2
01が前後・回転移動可能に取り付けてある。駆動回路
群8aは分割した超音波振動子の個数のチャンネルに分
かれており、制御回路12からの信号により位相制御回
路204で遅延を与えられた独立のタイミング信号によ
り駆動される。これにより超音波の焦点は図3の6a,
6bに示すように3次元的に任意の場所に設定できる。
【0034】なお、この遅延時間制御による焦点位置の
移動操作は、「USP−4526168」に詳述されて
いる。この際、アプリケータ位置検出装置19は単にア
プリケータ1aの全体の位置だけでなく超音波プローブ
201の相対位置を検出し制御回路12と超音波画像装
置202にデータ送る。また制御回路12からも超音波
画像装置202にフェーズドアレイによる設定焦点位置
の情報が送られる。このため超音波画像装置202には
治療中もリアルタイムで治療部位である腫瘍7の状況と
焦点6の位置を表示することが可能である。
【0035】またCRT17上には図4に示すように、
アプリケータ1a装着前のMRIのフリーズイメージ4
01上に、現在超音波プローブ201で走査している断
層位置402と治療用超音波の焦点領域403と治療用
超音波の入射経路404とを重ねて表示することができ
る。
【0036】また本実施の形態ではMRIの静磁場コイ
ル9と勾配磁場用コイル10をヘルムホルツ形状とし中
央に作業孔203を設けた。また、アプリケータ1は非
磁性体で構成されている。従って送受信用RFコイル1
1の向きを調整すれば、上方(または下方)から患者3
の位置を変えることなく、直接アプリケータ1を装着す
ることが可能である。これにより前記第1の実施の形態
で行なっているような患者3の出し入れをする必要がな
く、治療と観察の時間ズレやその間での患者3の動きの
リスクを少なくできる。
【0037】更に、3次元情報により体内の患部の形状
を正確に認識し、あらかじめ治療計画を立てることがで
きるため、障害物の影響等を考慮でき、治療漏れや危険
な箇所への衝撃波照射を避けることができるうえ、衝撃
波照射が治療計画に従って行われているかを監視しなが
ら治療を進めることができ、誤照射等の危険を低減する
ことができる。
【0038】〔第3の実施の形態〕次に、図5は本発明
の第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0039】同図において、超音波発生源31は、複数
のピエゾ素子を凹面をなすように球殻状に配列してお
り、水袋32を介して患者33とカップリングされる。
超音波発生源31の中心には、腫瘍34の超音波画像を
描出するための超音波プローブ36が付設されている。
この超音波プローブ36は、前後方向へのスライドと回
転移動が可能に構成され、超音波画像診断装置38に接
続されている。
【0040】駆動回路40は、ピエゾ素子を駆動して患
者33の体内の腫瘍34に超音波を照射させるものであ
る。
【0041】この例では、前記第2の実施の形態と同様
にフェーズドアレイタイプのピエゾ素子を用いて所望す
る部位に超音波を照射している。従って、複数の駆動回
路40の駆動タイミングを複数のディレイ回路43によ
って制御することにより、アプリケータを移動させずに
焦点位置や音場、加温・加熱領域を操作することができ
る。
【0042】駆動回路40および駆動用トリガパルス発
生回路44は、制御回路42によって制御される。すな
わち、加温・加熱時は、一定電圧のバースト信号を連続
的に出力させる。このとき電源回路41により駆動回路
に電源を供給する。なお、駆動回路40および駆動用ト
リガパルス発生回路44の構成については「特願平3−
306106」に詳説されている。
【0043】また、制御回路42は任意位置におかれた
焦点35、音場領域および加温・加熱領域を求め、これ
らの情報をディジタルスキャンコンバータ39(以下、
DSC39)に出力する。
【0044】DSC39は、超音波画像診断装置38で
生成された超音波画像上に治療モード情報やフェーズド
アレイにおける仮想焦点35、音場領域および加温・加
熱領域を重畳するものであり、重畳された画像は、CR
T37に表示される。また、加温領域、加熱領域は、焦
点位置や形状等を流体方程式や生体の熱吸収係数等によ
り、近似的に計算できる。
【0045】CRT37には、超音波画像からの情報に
より患者の体内の腫瘍の3次元像46を計算により合成
し表示してもよい。これらの計算は、制御回路42によ
り行われる。また、体内の腫瘍の3次元画像は、MRI
やX線CTスキャナを用いて撮影しても良い。
【0046】図6は、CRT37に表示される画面の一
例であり、患者の体内の腫瘍の3次元像を示している。
腫瘍は、例えば図6(a)のような等間隔の断面をCR
T37上に映し、図6(b)のように画像上の腫瘍34
の輪郭の情報を画像データ入力装置45に読み込ませ、
制御回路42における積分計算により合成した3次元像
を再びCRT37上に表示させる。この方法は、「特開
昭61−209643」に詳説されている。また、腫瘍
の輪郭の情報は、ライトペン49を用いてCRT37上
から入力してもよい。
【0047】3次元像46上には、制御回路42によっ
て計算された、照射によって加熱・加温された箇所48
が明示される。この時、結石破砕時と加温時及び加熱時
の色はそれぞれ異なる。このため、過剰に加熱・加温す
るという誤操作を引き起こすことはない。
【0048】さらに、腫瘍と超音波プローブの位置関係
を明確にするため、3次元画像上にはXYZ軸47が表
示される。また、3次元像作成のために、図7のように
CRT37上に表示された腫瘍の縦、横、高さのそれぞ
れの最大径を画像データ入力装置45により入力し、腫
瘍とほぼ同様な大きさの楕円体を制御回路42により積
分計算し、3次元像としてCRT37に表示させてもよ
い。
【0049】図8,9は、キャビテーションの影響によ
るエネルギーの損失が少なくなるように加温・加熱時の
連続照射の際のそれぞれの焦点位置をなるべく離したと
きの照射位置の順番を示している。
【0050】まず、図8(a),(b)のように腫瘍を
縦方向、横方向にそれぞれΔd1、Δd2の厚さで区切
る。この厚さは超音波が集束された時に十分に加熱・加
温できる範囲で焦点サイズや生体の熱吸収係数を考慮し
た計算により決められる。
【0051】次に、各エリアに図9(c)に示す順番で
照射していく。集束位置は、制御回路によってコントロ
ールされる。この場合、焦点の動く範囲は図のような、
焦点サイズより小さい8つの正方形からなる長方形で、
腫瘍の輪郭が全くかからない部分は照射しない。このよ
うにすれば、正常な組織を破壊することが少なくなる。
【0052】このように、本発明の第3の実施の形態で
は、焦点位置をエリアに基づき、必ずしも連続でなく自
由に移動させることにより、照射位置に関する自由な治
療計画が可能になる。また、キャビテーションにより発
生する気泡が強力超音波を反射することによる、強力超
音波の焦点でのエネルギーの損失が少なくなるように焦
点を移動制御することにより、無駄なエネルギーを使う
ことなく、効率よく加温・加熱でき、治療に要する時間
も短くすることができる。また、上記の超音波画像上に
照射によって加熱・加温された箇所が明示されるため、
過剰に加熱・加温するという誤操作を引き起こすことは
ない。
【0053】従って、照射位置に関する自由な治療計画
が可能になるので、安全で正確な治療が図れる。また、
キャビテーションの影響による強力超音波の焦点でのエ
ネルギーの損失が少なくなり、無駄なエネルギーを使う
ことなく、効率よく加温・加熱でき、治療に要する時間
も短くなるので、患者に対する負担の軽減が図れるよう
になる。なお、焦点の移動は、超音波振動子を機械的に
動かす事によっても可能である。
【0054】〔第4の実施の形態〕次に、本発明に係る
第4の実施の形態について説明する。この例では、MR
I装置のRFコイルとして体腔内コイルを用いる。この
例では静磁場コイル9(図2参照)をヘルムホルツ型、
勾配磁場用コイル10をアンダーソン(Gx ,Gy)&
マクスウェル(Gz )とし、中央に作業孔203を設け
た。従って、図10に示すように、体腔内コイル11a
を患者体内に挿入すれば上方(又は下方)から患者3の
位置を変えることなく、アプリケータ1をメカニカルア
ーム18(図2)により上下させるだけで直接装着する
ことが可能である。これにより患者3をガントリから出
し入れする必要がなく、治療と観察の時間ズレやその間
での患者3の動きのリスクを少なくできる。
【0055】当初の治療計画が終了し、しかもMRIに
よる治療効果判定で十分治療が完了したと判断できる状
況になったら、操作者は治療を終了する。この時制御回
路12(図2)は治療条件の履歴をメモリから呼び出
し、治療記録をCRT17あるいはプリンタ20から出
力できる。
【0056】図11は、体腔内プローブの説明図であ
る。この例では、前立腺癌の治療のために直腸にプロー
ブを挿入した場合を示している。体腔内プローブ27
は、内部の体腔内コイル11aと、側面に複数個の強力
超音波の強度センサ61、温度センサ60と、プローブ
27の本体の周りを液体で満たす水袋64と、プローブ
27からの情報を制御回路12に伝えるケーブル63
と、水袋64に液体を出し入れする注水ホース62とか
ら構成される。
【0057】まず、体腔内プローブ27を患者体内の腫
瘍7(前立腺癌)の近傍で、強力超音波の通過する位置
にあるように、患者3の直腸内に挿入する。次に、プロ
ーブ27の表面を覆っている伸縮性に富む素材の水袋6
4に水回路66の制御により液体(水)65を満たし、
強力超音波の通過する位置に気体が入らないようにす
る。本実施の形態では複数個の強力超音波の強度センサ
61(例えばPVDF膜)と温度センサ60(例えば熱
電対)は、水袋64の表面に装着してあり、液体65に
接触することはなく、腸壁28に密着する構造になって
いる。また、複数のセンサ60,61はプローブ27の
側面に均等に装着されているため、挿入時に特にプロー
ブの向きを考える必要はない。
【0058】腫瘍7にアプリケータから強力超音波が照
射されると、複数の強力超音波強度センサ61と温度セ
ンサ60が、それぞれの位置での強力超音波強度と温度
を計測する。この情報は制御回路12に送られる。制御
回路12はあらかじめ記憶させてある最適値と複数のセ
ンサからの情報の最大値との差を計算し、強力超音波の
照射条件を変えることによりその差がなくなるように、
位相制御回路204をコントロールする。
【0059】治療中、水袋64内の液体65は水回路6
6の制御により循環し、加熱による腸壁の損傷を防止す
るための冷却剤として働く。ここでは、前立腺癌の治療
について説明したが、膀胱や子宮等の腫瘍についても同
様に適用できる。
【0060】なお、この第4の実施の形態では、体腔内
プローブを使用する例を図2に示した実施の形態を適用
させて説明したが、これを図1に示す実施の形態に適用
することも可能である。 また、図1,2に示す静磁場
コイル9と勾配磁場コイル10は、図12に示す静磁場
コイル9aと勾配磁場コイル10aのように配置しても
よい。
【0061】なお、この例では癌治療について説明した
が、結石破砕にも用いられることは明らかである。ま
た、CRT17上には図4に示すように、アプリケータ
1装着前のMRIのフリーズイメージ401上に、現在
超音波プローブ21で走査している断層位置402と治
療用超音波の焦点領域403と治療用超音波の入射経路
404とを重ねて表示することができる。
【0062】〔第5の実施の形態〕次に、本発明の第5
の実施の形態について説明する。この実施の形態ではM
RI装置によって被検体の3次元画像を得、治療部位の
断層像を超音波画像として得るとともに、前記3次元画
像からMR2次元画像を再構成する。そして、両画像を
参照して診断に供するものである。なお、装置は図2に
示したものと同一であるので、同図に基づいて説明す
る。
【0063】図2において、患者3は電動テーブル上に
仰臥位置にセットされ、静磁場コイル9と勾配磁場用コ
イル10とRFコイル11が内蔵されている撮像用のガ
ントリ(図示せず)内に制御回路12に制御されたテー
ブル移動装置13により送り込まれる。
【0064】次に制御回路12は勾配磁場電源14、送
受信回路15をコンソール16より指示した所定のシー
ケンス(例えばT2強調撮像法)により起動し、患者3
体内の3次元の画像情報を、図示しないメモリ内に記憶
する。この3次元情報は制御回路12により図13
(a)に示すように、CRT17上に例えばワイヤーフ
レームを用いた疑似3次元表示のような任意の形で表示
することもできる。
【0065】次に操作者は治療部位である腫瘍7を含む
体内のMRI画像71を見ながら、コンソール16より
治療計画を入力する。
【0066】ここで、治療計画とは焦点の走査方法・走
査範囲や超音波の照射強度・時間・インターバルなどを
いう。また、CRT17上には、単に焦点だけでなく、
現在超音波プローブ201で走査している断層位置73
と治療用超音波の焦点領域75と治療用超音波の入射経
路74が表示でき、途中の骨などの影響を考慮した治療
計画を立てる上でも有用と考えられる。更に、治療計画
上の焦点の走査範囲72を図示したり、超音波の照射強
度・時間・インターバル等も画面上に表示したりでき
る。治療中には、治療の進行状況が一目で分かるよう
に、超音波が照射された箇所の色が変化する。
【0067】図13(b)は、超音波断層像とMRIの
3次元画像データから現在の超音波と同じ断層像を再構
成した像71aを並べて表示したものを示している。
【0068】ここで超音波プローブ201を動かしても
再構成像71aが追従して表示されるため、術前に治療
計画を立てた時に用いた画像データに対し、現在観察し
ている超音波像の位置関係を正しく把握することができ
る。
【0069】また逆に、両画面間に大きな差異が現れた
場合は、治療途中での患者の体の動きなどが予想される
ため、再位置決めを行うことになる。これらの像にも、
現在の焦点だけでなく、現在超音波プローブ201で走
査している断層位置73と治療用超音波の焦点領域75
と治療用超音波の入射経路74と、断層で見た場合の治
療計画上の焦点の走査範囲72aや超音波の照射強度・
時間・インターバル等を画面上に表示できる。
【0070】また、再構成した像は、超音波断層像と同
スケールであるが、拡大、縮小も可能である。図13
(a),(b)の画像を同時に表示することもできる。
超音波画像及びMRI画像は必要に応じて色をつけた
り、色を変えたりすることができる。これらの操作は、
制御回路12での計算によって行われる。
【0071】焦点6の位置と当初決定した治療計画の焦
点位置との一致状態をアプリケータ位置検出装置19と
制御回路12がチェックし、制御回路12が超音波照射
の開始を駆動回路8aに指示し、治療が開始される。
【0072】治療はあらかじめ決めておいた治療計画に
従って、制御回路12の制御のもとで、自動的に行われ
るが、手動でも可能である。手動で治療を行っている際
に治療計画からはずれると警告音、画面表示等(図示せ
ず)で知らされる。ただし、術者が必要と判断した際に
は、制御回路12に記憶された治療計画をコンソール1
6又は、ライトペン(不図示)からの入力により変更す
ることができる。
【0073】また本実施の形態ではMRIのガントリの
中央に作業孔203が設けられているので、送受信用R
Fコイル11の向きを調節すれば、上方(又は下方)か
ら患者3の位置を変えることなく、直接アプリケータ1
をメカニカルアーム18により上下させるだけで直接装
着することが可能である。これにより患者3をガントリ
から出し入れする必要がなく、治療と観察の時間ズレや
その間での患者3の動きのリスクを少なくできる。ま
た、MRI撮像部と強力超音波による治療部を分け、テ
ーブル移動装置13によって患者を移動させてもよい。
【0074】当初の治療計画の中間・あるいは終了と思
われる時点で超音波の照射を停止し、アプリケータ1を
患者3から取り除き、治療の進行状況を観察する。これ
は、前記動作と同様に行われ、腫瘍7周囲のMRI画像
を撮像し、生体の変化を調べる。ここで前記「作用」で
も説明したように治療前にメモリ上に記憶しておいたT
2強調画像のデータと今回のデータをサブトラクション
すると熱変性領域が明瞭に確認でき、治療が十分に行わ
れたのか、あるいは不十分で再治療が必要かを判断でき
る。またこれは当初から治療計画に盛り込んで、所定治
療時間おきに自動的に撮像することも可能である。
【0075】MRIによる治療効果判定で十分治療が完
了したと判断できる状況になったら、操作者は治療を終
了する。この時制御回路12は治療条件の履歴をメモリ
から呼び出し、治療記録をCRT17から出力できる。
【0076】ここで、送受信用RFコイルとして体腔内
コイルを使用してもよい。また、超音波振動子にフェイ
ズドアレイを用いたが、これはアニュラーアレイでもよ
いし、アプリケータを機械的に動かして焦点を移動させ
てもよい。
【0077】また、MRI装置の代わりにX線CTを用
いてもよい。本実施の形態では腫瘍の治療について説明
したが、これは、体内の結石を強力超音波で破砕治療す
る装置においても同様に適応できる。
【0078】
【発明の効果】本発明に係る超音波治療装置は、所定の
距離をおいて超音波の焦点移動を図ることができる。こ
のため、連続的に超音波を照射することで正常組織にダ
メージを与える不都合を防止することができる。
【0079】また、所定の距離をおいて超音波の焦点移
動を図ることができるため、前波により発生したキャビ
テーションを避けて後波の照射を行うことができ、該前
波によるキャビテーションの影響で後波の超音波エネル
ギーが減衰して治療に支障をきたす不都合を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の超音波治療装置の
ブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】第2の実施の形態におけるアプリケータの模式
図である。
【図4】CRTの表示例を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】計算によって作成された生体内の腫瘍の3次元
画像を示す説明図である。
【図7】生体内の腫瘍の3次元画像の作成方法の1例を
示す説明図である。
【図8】腫瘍画像の分割方法を示す説明図である。
【図9】超音波の照射順序を示す説明図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る腫瘍部及び
その周辺を示す説明図である。
【図11】体腔内プローブとその周辺に付設された器具
を示す説明図である。
【図12】患者のMRI装置の各コイルの位置関係を示
す説明図である。
【図13】MRI画像と超音波画像の撮影領域を模式的
に示す説明図である。
【符号の説明】
1 アプリケータ 2 超音波振動子 3 患者 4 カップリング液 5 水袋 6 焦点 7 腫瘍 8 駆動回路 9 静磁場コイル 10 勾配磁場コイル 11 RFコイル 12 制御回路 13 テーブル移動装置 14 勾配磁場電源 15 送受信回路 16 コンソール 17 CRT 18 メカニカルアーム 19 アプリケータ位置検出装置 20 プリンタ 27 体腔内プローブ 28 腸壁 31 強力超音波発生源 32 水袋 33 患者 34 腫瘍 35 焦点 36 超音波プローブ 37 CRT 38 超音波画像診断装置 39 ディジタルスキャンコンバータ 40 駆動回路 41 電源回路 42 制御回路 43 ディレイ回路 44 駆動用トリガパルス発生回路 45 画像データ入力装置 46 生体内の腫瘍の3次元画像 47 XYZ軸 48 加熱・加温された箇所 49 ライトペン 60 温度センサ 61 超音波強度センサ 64 水袋 65 水 71 MRI画像 72 走査範囲 73 断層位置 75 焦点領域 201 超音波プローブ 202 超音波画像装置 203 作業孔 204 位相制御回路 401 イメージ 402 断層位置 403 焦点領域 404 入射経路
フロントページの続き (72)発明者 石橋 義治 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式 会社東芝 総合研究所内 (72)発明者 鈴木 琢治 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式 会社東芝 総合研究所内 (72)発明者 佐藤 幸三 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式 会社東芝 総合研究所内 (72)発明者 伊藤 阿耶雄 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会 社東芝 本社事務所内 (56)参考文献 特開 昭63−288148(JP,A) 特開 昭63−79649(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 17/22 330 A61B 5/055 A61B 8/00 A61B 18/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に照射する超音波を発生する超音
    波発生手段と、前記超音波発生手段からの超音波を被検
    体の複数領域に順次照射する照射領域変更手段と、先に
    照射した前記超音波に起因する焦点位置でのエネルギー
    損失の影響を受けない程度に距離を空けるよう、次に照
    射される超音波の焦点位置を制御する信号を前記照射領
    域変更手段に与える焦点位置移動制御手段とを有するこ
    とを特徴とする超音波治療装置。
  2. 【請求項2】 被検体内の超音波断層像を撮像する断層
    像撮像手段を有し、前記照射領域変更手段は、前記断層
    像撮像手段により撮像された断層像上における超音波の
    照射領域を、該照射領域の中心を通る互いに直交する2
    本の直線で4等分割して第1〜第4の中分割領域を形成
    すると共に、該各中分割領域を前記超音波の焦点が移動
    する小分割領域に分割し、前記焦点位置移動制御手段
    は、超音波の焦点が、超音波の各照射毎に異なる中分割
    領域内の異なる小分割領域に移動するように、該超音波
    の焦点を移動制御することを特徴とする請求項1記載の
    超音波治療装置。
  3. 【請求項3】 前記超音波発生手段は、フェーズドアレ
    イタイプのピエゾ素子により形成されていることを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載の超音波治療装置。
JP08412199A 1992-02-28 1999-03-26 超音波治療装置 Expired - Fee Related JP3322649B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08412199A JP3322649B2 (ja) 1992-02-28 1999-03-26 超音波治療装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-43603 1992-02-28
JP4360392 1992-02-28
JP08412199A JP3322649B2 (ja) 1992-02-28 1999-03-26 超音波治療装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24288692A Division JP3325300B2 (ja) 1992-02-28 1992-09-11 超音波治療装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11313831A JPH11313831A (ja) 1999-11-16
JP3322649B2 true JP3322649B2 (ja) 2002-09-09

Family

ID=26383400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08412199A Expired - Fee Related JP3322649B2 (ja) 1992-02-28 1999-03-26 超音波治療装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3322649B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007012260A1 (fr) 2005-07-29 2007-02-01 Chongqing Ronghai Medical Ultrasound Industry Ltd. Système thérapeutique ultrasonore de focalisation guidé par irm ayant une intensité élevée
WO2007073642A1 (fr) 2005-12-27 2007-07-05 Chongqing Ronghai Medical Ultrasound Industry Ltd. Appareil therapeutique a ultrasons focalise de haute intensite d'oscillation et systeme therapeutique a ultrasons focalise de haute intensite d'imagerie guidee par resonance magnetique associe

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7477763B2 (en) * 2002-06-18 2009-01-13 Boston Scientific Scimed, Inc. Computer generated representation of the imaging pattern of an imaging device
JP5177943B2 (ja) * 2004-10-19 2013-04-10 株式会社日立メディコ 治療システム
CN100430024C (zh) * 2004-12-24 2008-11-05 重庆融海超声医学工程研究中心有限公司 皮肤和皮下组织损伤的图像监测装置
CN100563752C (zh) 2005-01-31 2009-12-02 重庆融海超声医学工程研究中心有限公司 Mri引导的超声波治疗装置
US7946986B2 (en) * 2009-09-29 2011-05-24 Medicis Technologies Corporation Cartridge for use with an ultrasound therapy head
US11116405B2 (en) 2012-04-12 2021-09-14 Profound Medical Inc. High-intensity focused ultrasound for heating a target zone larger than the electronic focusing zone

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007012260A1 (fr) 2005-07-29 2007-02-01 Chongqing Ronghai Medical Ultrasound Industry Ltd. Système thérapeutique ultrasonore de focalisation guidé par irm ayant une intensité élevée
WO2007073642A1 (fr) 2005-12-27 2007-07-05 Chongqing Ronghai Medical Ultrasound Industry Ltd. Appareil therapeutique a ultrasons focalise de haute intensite d'oscillation et systeme therapeutique a ultrasons focalise de haute intensite d'imagerie guidee par resonance magnetique associe

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11313831A (ja) 1999-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3325300B2 (ja) 超音波治療装置
JP3325534B2 (ja) 超音波治療装置
US5722411A (en) Ultrasound medical treatment apparatus with reduction of noise due to treatment ultrasound irradiation at ultrasound imaging device
US8376946B2 (en) Method and apparatus for combined diagnostic and therapeutic ultrasound system incorporating noninvasive thermometry, ablation control and automation
JP4095729B2 (ja) 治療用超音波装置
JP4322322B2 (ja) 超音波治療装置
JP3373602B2 (ja) 超音波治療装置
JP3754113B2 (ja) 超音波治療装置
EP1034745A1 (en) A therapeutic endo-rectal probe, and apparatus constituting an application thereof for destroying cancer tissue, in particular of the prostate, and preferably in combination with an imaging endo-cavitary-probe
JPH06254111A (ja) Mriガイド下で用いる超音波治療装置
JPH0747079A (ja) 超音波治療装置
JPH0884740A (ja) 治療装置
JP2004503345A (ja) 椎間板疾患を極小侵襲超音波治療するための装置
JP4060829B2 (ja) 超音波治療装置
JP4192184B2 (ja) 超音波治療装置
JP3322649B2 (ja) 超音波治療装置
JP2004130145A (ja) 超音波治療装置
JP3369504B2 (ja) 超音波治療装置
JP2004049558A (ja) 超音波治療システム
JP4012177B2 (ja) 超音波治療装置
Stanghvi et al. Ultrasound intracavity system for imaging, therapy planning and treatment of focal disease
JPH10192289A (ja) 超音波治療装置
Marquet et al. In-vivo non-invasive motion tracking and correction in High Intensity Focused Ultrasound therapy
JP3914199B2 (ja) 超音波治療装置
JPH0938096A (ja) 超音波治療装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees