JP3322334B2 - 誘電体ブロック型フィルタ - Google Patents

誘電体ブロック型フィルタ

Info

Publication number
JP3322334B2
JP3322334B2 JP22019896A JP22019896A JP3322334B2 JP 3322334 B2 JP3322334 B2 JP 3322334B2 JP 22019896 A JP22019896 A JP 22019896A JP 22019896 A JP22019896 A JP 22019896A JP 3322334 B2 JP3322334 B2 JP 3322334B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitance electrode
coupling
conductor
dielectric block
ground load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22019896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1065403A (ja
Inventor
良一 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP22019896A priority Critical patent/JP3322334B2/ja
Publication of JPH1065403A publication Critical patent/JPH1065403A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3322334B2 publication Critical patent/JP3322334B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波無線通信機
器などに用いられ、目的周波数の信号を選択し、不要周
波数の信号を阻止するためのフィルタに関し、特にその
特性を調整するための電極構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年高周波無線通信機器の小型携帯化へ
の要求が強くなり、フィルタにも小型化が求められよう
になった。このために誘電体セラミックに複数の貫通孔
をあけ、内部に導体電極を形成し、一端を接地、他端を
開放して、等価的に4分の1波長とした共振部を、複数
個縦列接続した構成の誘電体ブロック型フィルタが50
0MHzから2GHz付近の周波数帯で実用化されてきた。こ
の誘電体ブロック型フィルタをさらに小型化するため
に、共振部の開放端部に接地導体と対向させた対地負荷
容量電極を設け、それによって共振部長を短縮させるこ
とも行われている。この場合は、短縮による共振部間の
容量結合の減少を補償する手段として、結合容量電極も
合わせて設けられることが多い。これらの電極をトリミ
ング除去すればフィルタ特性の調整も可能になる。
【0003】特公平6-97721号公報は誘電体の同平面に
櫛形電極を対向させて対地負荷容量、結合容量を形成す
る技術を開示しており、特開平7-86807号公報は、開放
端側の貫通孔を含む領域に凹部を設け、凹部によって薄
肉化した誘電体を介して、2種の電極を対向させ、それ
によって対地負荷容量及び結合容量を確保する構造を開
示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの従
来例では、結合容量電極と対地負荷容量電極とが、連続
した構成となっており、その境界付近では前記2種の機
能が同時に作用している。すなわち、対地負荷容量電極
として設計されても、結合容量としても働く部位が存在
し、これが浮遊結合容量として、設計上の結合容量に付
加される事になる。この事実は、従来ほとんど問題には
されなかった。その理由は、信号伝達上は問題にならな
いし、トリミング調整の際も、問題として顕在化するこ
とはなかったからである。トリミング調整の際は、熟練
した作業者が、フィルタの通過特性を目標特性と比較
し、全体のバランスを見ながら、少しずつトリミングす
る。このため、トリミング調整の際は、浮遊結合容量は
バラツキ要因に吸収され、問題として顕在化することは
なかった。
【0005】しかしながら、トリミング方法によって
は、問題が健在化する可能性があることが解った。本発
明者らは、トリミング作業を自動化し、調整工程を効率
化しようとした。この自動化では、フィルタの各調整要
素を電気的に分離、測定し、設計値からのズレを指標化
して、この指標に従って電極を自動トリミングするもの
であり、トリミング中はフィルタ特性のモニタリングは
行わない。この方法により調整工程を大きく効率化する
ことができた。ところが、特定の製造ロットで調整不良
が頻発した。そして、その原因が結合容量電極と対地負
荷容量電極とが連続している構成に起因することに気付
いた。
【0006】不良となったフィルタを調べると、そのほ
とんどが対地負荷容量電極のトリミング量が大きくなっ
ており、対地負荷容量電極が結合容量電極との境界付近
まで除去されていた。該当する電極部分を切り出し、同
様な形状に電極を除去して容量値変化を測定すると、対
地負荷容量電極の除去だけで、結合容量値が約0.08
pF変動することが確認された。対地負荷容量電極の外
縁部と隣接段の共振部との間に設計外の結合容量が存在
し、浮遊結合容量となっていた状態で、対地負荷容量電
極を外縁部まで除去した結果、浮遊結合容量が減少し、
共振部間の浮遊結合容量も含めた結合容量値の総量が予
期せぬ変動を受けていたわけである。このフィルタの設
計上の公差は、結合容量値のズレが0.02pF以内で
あったので特性不良は当然であった。この様子を図2
2、23に示す。
【0007】図22、23は、特開平7-86807号公報に
開示されたような誘電体ブロック型フィルタの部分平面
図を示している。この誘電体ブロック型フィルタは、一
つの誘電体ブロック10を用い、複数の共振部31〜3
3を一方向に配列した構造となっている。共振部31〜
33のそれぞれは、貫通孔310〜330を内部に含む
角形状の凹部を有する。凹部は薄肉化された誘電体壁部
によって囲まれている。対地負荷容量電極312〜33
2は、外部接地導体20と対向する誘電体壁部101に
設けられている。結合容量電極313〜333は、隣接
する共振部間に位置する誘電体壁部上に形成されてい
る。
【0008】図22は共振部32をトリミングした直後
の状態をしめしており、共振部32と共振部33の間の
結合容量C23は対地負荷容量電極による浮遊結合容量
CS1、CS2を含めた状態で最適値に調整されてい
る。
【0009】次いで共振部33をトリミングしたのが図
23であり、共振部33の対地負荷容量電極332が大
きく除去されると、浮遊結合容量CS1の電極が失わ
れ、結合容量C23の値は変動してしまう。
【0010】この対策として、工程管理を厳しくして、
境界付近はトリミングしない、或いは自動化プログラム
に補正量を組み込む等が考えられたが、前者は再発防止
策としては消極的であり、本質解決にならず、後者は補
正量の予測が困難であり、採用が難しかった。
【0011】本発明者らの採用したトリミング方法に限
らず、結合容量電極と対地負荷容量電極とが連続してい
る構成の誘電体フィルタにおいて、両電極部の境界をト
リミングする可能性のある調整方法であれば、同様の問
題を生じる可能性がある。
【0012】本発明の課題は、制御できない要因で、ト
リミング量が変動しても、特性に影響が出ない電極構造
を有する誘電体ブロック型フィルタを提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る誘電体ブロック型フィルタは、隣接
する共振部のうち、少なくとも一方の共振部の対地負荷
容量電極と、他方の共振部との間に、浮遊容量結合を低
減させる手段を有する。
【0014】既に述べたように、対地負荷容量電極と隣
接段の共振部との間に浮遊結合容量が存在すると、対地
負荷容量電極のトリミングにより、総合の結合容量値が
変動する可能性があり、この変動の最大値は浮遊結合容
量値にそのまま対応する。本発明において、隣接する共
振部のうち、少なくとも一方の共振部の対地負荷容量電
極と、他方の共振部との間に、浮遊容量結合を低減させ
る手段を有する。これにより、トリミング工程での予期
せぬ結合容量の変動を防止することができる。その具体
的手段として、次のような手段がある。
【0015】第1の手段は、浮遊結合容量として作用す
る導体を存在させないことである。すなわち、結合容量
電極と対地負荷容量電極との境界領域に電極導体を設け
ないことである。この領域の電極が浮遊結合容量として
作用するからである。この対策を行うのは、隣接する2
つの共振部において、対向する一対の結合容量電極の片
方だけで充分である。浮遊容量結合にも電極の対向が必
要であり、一方の電極だけでは容量を形成しないからで
ある。
【0016】第2の手段は、隣接する2つの共振部のう
ち、一方の共振部の対地負荷容量電極と、他方の共振部
との間に、導体を入り込ませ、この導体により、浮遊容
量結合を低減させる構成である。
【0017】この第2の手段に含まれる手段の1つは、
結合容量電極を拡大して、対地負荷容量電極と隣接共振
部の間に結合容量電極を入り込ませ、対地負荷容量電極
を隣接共振部から隠蔽する構造である。具体的態様とし
て、結合容量電極と対地負荷容量電極の境界部に溝を形
成し、結合容量電極をこの溝内に延長して設ける。この
構造により、対地負荷容量電極が隣接した共振部からは
隠蔽され、浮遊結合容量はほとんどなくなる。
【0018】第2の手段に含まれるもう1つの手段は、
対地負荷容量電極と隣接共振部間に接地電位にある導体
を挿入してシールドさせる構造である。
【0019】以上の手段は、その何れも効果を示し、対
地負荷容量電極と隣接共振部との間の浮遊結合は防止さ
れる。これにより対地負荷容量電極を大きく除去して
も、その影響による結合容量値の変動は0.01pF以
下となり、自動トリミングの支障にはならないレベルと
なる。
【0020】誘電体ブロック型フィルタのトリミング調
整用電極を上記のような構造にすることによって、対地
負荷容量と結合容量の機能が明確に分離され、互いの干
渉無しにトリミングが可能になる。この結果、自動化調
整工程の安定性、信頼性が改善されると共に、製造工程
での変動許容幅が大きくなり、歩留まり向上に大きく寄
与する効果が得られる。さらに、熟練した作業者がフィ
ルタの通過特性を目標特性と比較し、全体のバランスを
見ながら少しずつトリミングする従来方法を採用した場
合であっても、調整要素間の干渉を減らしたことによ
り、調整時間の短縮効果が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施例1 浮遊結合容量の問題を解決するための第1の手段は、浮
遊結合容量として作用する電極を存在させないことであ
る。すなわち、結合容量電極として機能する部位と対地
負荷容量電極として機能する部位の境界領域に電極導体
を施さないのである。この領域の電極が浮遊結合容量と
して作用するからである。図1は本発明に係る誘電体ブ
ロック型フィルタの斜視図、図2は図1に示した誘電体
ブロック型フィルタの断面図、図3は図2に示した誘電
体ブロック型フィルタの平面図である。図示するよう
に、本発明に係る誘電体ブロック型フィルタは、一つの
誘電体ブロック10を用い、複数の共振部31〜34を
一方向に配列した構造となっている。図示された誘電体
ブロック10は、六面体であって、開放端となる一面側
を除くほぼ全外周面に外部接地導体20を有している。
【0022】共振部31〜34のうち、共振部31は、
貫通孔310と、内部導体301と、対地負荷容量電極
312、314と、結合容量電極311、313とを含
んでいる。貫通孔310は、外部接地導体20を持たな
い一面側と、対向する他面側との間で、誘電体ブロック
10を貫通している。内部導体301は貫通孔310の
内部において、その内壁部に付着して設けられ、他面側
で外部接地導体20と接続されている。
【0023】対地負荷容量電極312、314及び結合
容量電極311、313は、開放端となる一面側に設け
られ、内部導体301と導通している。対地負荷容量電
極312、314は、外部接地導体20との間で対地負
荷容量を発生させる。結合容量電極313は、隣接する
共振部32の結合容量電極321との間において結合容
量を発生させる。
【0024】共振部32は、貫通孔320と、内部導体
302と、対地負荷容量電極322、324と、結合容
量電極321、323とを含んでいる。貫通孔320
は、外部接地導体20を持たない一面側と、対向する他
面側との間で、誘電体ブロック10を貫通している。内
部導体302は、貫通孔320の内部において、その内
壁部に付着して設けられ、他面側で外部接地導体20と
接続されている。
【0025】対地負荷容量電極322、324及び結合
容量電極321、323は、開放端となる一面側に設け
られ、内部導体302と導通している。対地負荷容量電
極322、324は、外部接地導体20との間で対地負
荷容量を発生させ、結合容量電極323は、隣接する共
振部33の結合容量電極331との間において結合容量
を発生させる。
【0026】共振部33は、貫通孔330と、内部導体
303と、対地負荷容量電極332、334と、結合容
量電極331、333とを含んでいる。貫通孔330
は、外部接地導体20を持たない一面側と、対向する他
面側との間で、誘電体ブロック10を貫通している。内
部導体303は、貫通孔330の内部において、その内
壁部に付着して設けられ、他面側で外部接地導体20と
接続されている。
【0027】対地負荷容量電極332、334及び結合
容量電極331、333は、開放端となる一面側に設け
られ、内部導体303と導通している。対地負荷容量電
極332、334は、外部接地導体20との間で対地負
荷容量を発生させ、結合容量電極333は、隣接する共
振部34の結合容量電極341との間において結合容量
を発生させる。
【0028】共振部34は、貫通孔340と、内部導体
304と、対地負荷容量電極342、344と、結合容
量電極341、343とを含んでいる。貫通孔340
は、外部接地導体20を持たない一面側と、対向する他
面側との間で、誘電体ブロック10を貫通している。内
部導体304は、貫通孔340の内部において、その内
壁部に付着して設けられ、他面側で外部接地導体20と
接続されている。
【0029】対地負荷容量電極342、344及び結合
容量電極341、343は、開放端となる一面側に設け
られ、内部導体304と導通している。対地負荷容量電
極342、344は、外部接地導体20との間で対地負
荷容量を発生させる。
【0030】共振部31〜34の配置方向で見た誘電体
ブロック10の両端には、入出力電極21、22が設け
られている。入出力電極21、22はギャップG1、G
2によって外部接地導体20から電気的に分離されてい
る。入出力電極21は共振部31の結合容量電極311
に対して、薄肉化された誘電体壁部101を介して対向
し、入出力結合容量を発生させる。入出力電極22は共
振部34の結合容量電極343に対して、薄肉化された
誘電体壁部101を介して対向し、入出力結合容量を発
生させる。
【0031】隣接する共振部(31と32)、(32と
33)、(33と34)のうち、少なくとも一方の共振
部の対地負荷容量電極と、他方の共振部との間に、浮遊
容量結合を低減させる手段40〜45を有する。例え
ば、互いに隣接する共振部31と共振部32の場合、共
振部32の対地負荷容量電極322、324と、隣接す
る共振部31との間の浮遊容量結合を低減させる手段4
0、43を有する。実施例において、結合容量電極32
1と、対地負荷容量電極322、324との間の境界部
分に、電極導体を持たない領域40、43を有し、領域
40、43を浮遊容量結合を低減させる手段40、43
として利用している。隣接する共振部31、32の間で
は、結合容量電極321の両端に、対地負荷容量電極3
22、324との境界を生じるので、電極導体を持たな
い領域40、43は、結合容量電極321の両側に2箇
所設ける。
【0032】共振部32と共振部33の場合、共振部3
3が、自己の対地負荷容量電極332、334と、隣接
する共振部32との間の浮遊容量結合を低減させる手段
41、44を有する。
【0033】共振部33と共振部34の場合、共振部3
4が、自己の対地負荷容量電極342、344と、隣接
する共振部33との間の浮遊容量結合を低減させる手段
42、45を有する。
【0034】共振部31〜34のそれぞれは、貫通孔3
10〜340は、開放端側が繰り広げられた角形状凹部
となっており、これらの凹部は薄肉化された誘電体壁部
101によって囲まれている。対地負荷容量電極31
2、314、322、324、332、334、34
2、344は、外部接地導体20と対向する誘電体壁部
101に設けられている。結合容量電極313、32
1、323、331、332、341は、隣接する共振
部間に位置する誘電体壁部101上に形成されている。
【0035】電極導体を持たない領域40、43は、外
部接地導体20と対向する誘電体壁部101において、
結合容量電極321と対地負荷容量電極322、324
との間の境界部分に、また、領域41、44は結合容量
電極331と対地負荷容量電極332、334との間の
境界部分に、更に、領域42、45は、結合容量電極3
41と対地負荷容量電極342、344との間の境界部
分に、それぞれ設けられている。
【0036】貫通孔310〜340の開放端側に設けら
れた凹部が角形状である場合、隣接する共振部(31と
32)、(32と33)、(33と34)では、結合容
量電極321と対地負荷容量電極322、324との間
の2つの境界部分、結合容量電極331と対地負荷容量
電極332、324との間の2つの境界部分、及び、結
合容量電極341と対地負荷容量電極342、344と
の間の2つの境界部分を生じるので、電極導体を持たな
い領域40〜45は、結合容量電極321、331、3
41の両側に、それぞれ2箇所設ける。
【0037】上述した対策は、隣接する共振部(31と
32)、(32と33)、(33と34)において、対
向する結合容量電極の片方だけで充分である。浮遊容量
結合にも電極の対向が必要であり、一方の電極だけでは
容量を形成しないからである。例えば、隣接する共振部
(31と32)を見た場合、電極導体を持たない領域4
0、43は共振部32の結合容量電極321だけに設け
ればよく、共振部31の結合容量電極313には設ける
必要はない。
【0038】電極導体を持たない領域40〜45を形成
する手段としては、共振部のトリミング調整に先立っ
て、境界領域の電極導体を、トリミング調整に備えられ
た除去手段を用いて除去する方法を採用することができ
る。その後に、同じ除去手段でトリミング調整のための
電極除去を行う。このほか、電極導体を誘電体ブロック
10の表面に付与する工程時に、境界部に電極導体を付
着させない方法を採用することによって、形成すること
もできる。
【0039】図示はされていないが、トリミング調整後
には、開放端上にシールド板を被せて、空間を通しての
不要な結合を防止する。
【0040】トリミング調整に当たっては、電極構造に
適合した自動トリミングプログラムに基づき、共振部3
1〜34の結合容量電極(311、313)〜(34
1、343)及び対地負荷容量電極(312、314)
〜(342、344)のトリミングを行なう。トリミン
グ時点では、浮遊結合容量の電極として作用する部分が
存在しないので、各調整要素間の相互干渉が無視できる
ようになり、トリミングでの不良率が大きく低減し、浮
遊結合容量値の変化が原因の不良はゼロとなった。トリ
ミング後の状態を図4及び図5に示した。図4及び図5
において、図1〜図3と同一の構成部分は同一の参照符
号を付してある。参照符号TR1〜TR9はトリミング
跡を示している。
【0041】本発明に係る誘電体ブロック型フィルタ
は、そのトリミング調整に当たり、製造ロットのバラツ
キ状態を勘案し、結合容量の変動の見込まれる部分につ
いてのみ、トリミングプログラムを切り替えるといった
柔軟な対応をとることが可能である。なお、この例では
境界部の電極導体の除去をトリミング工程で行っている
が、別工程にする、或いは電極導体を付与する工程時に
境界部には導体を付与しない等の変形も本発明の趣旨に
含まれる。
【0042】実施例2 浮遊容量結合を低減させる第2の手段は、段隣接する2
つの共振部のうち、一方の共振部の対地負荷容量電極
と、他方の共振部との間に、導体を入り込ませることで
ある。
【0043】図6は第2の手段を施した誘電体ブロック
型フィルタの斜視図、図7は図6に示した誘電体ブロッ
ク型フィルタの断面図、図8は図7に示した誘電体ブロ
ック型フィルタの平面図である。この実施例では、結合
容量電極313、321、323、331、333、3
41を拡大して、対地負荷容量電極(312、314)
〜(342、344)と隣接する共振部との間に、結合
容量電極313、321、323、331、333、3
41を入り込ませ、対地負荷容量電極(312、31
4)〜(342、344)を隣接する共振部から隠蔽し
てある。更に詳しくは、凹部のコーナ部において、結合
容量電極313、321、323、331、333、3
41と対地負荷容量電極(312、314)〜(34
2、344)との境界部に溝40〜51を形成し、結合
容量電極313、321、323、331、333、3
41を溝40〜51の内部まで延長して設けてある。こ
の構造により、対地負荷容量電極(312、314)〜
(342、344)は隣接した共振部から遮蔽され、浮
遊結合容量はほとんど無くなる。
【0044】図示された誘電体ブロック型フィルタの外
形形状は、成形金型によって付与することができる。こ
のフィルタを自動トリミングを行い、実施例1と同じ効
果が得られる。しかも、この実施例の場合、境界部の電
極を除去する必要はないので、実施例1よりも工程が短
縮できる。
【0045】実施例3 上述した第2の手段に属する別の実施態様は、対地負荷
容量電極312〜342と隣接共振部との間に接地電位
にある導体を挿入する構造である。図9はその例を示す
斜視図、図10は図9に示した誘電体ブロック型フィル
タの平面図である。図9、10に示す実施例では、隣接
する共振部間の中間位置において、誘電体ブロック10
の外部表面に溝40〜45を形成し、溝40〜45内に
外部接地導体20に導通する導体60〜65を付与して
ある。これにより、対地負荷容量電極(312、31
4)〜(342、344)と隣接の共振部間に導体60
〜65が入り込んだ構造となり、導体60〜65のシー
ルド効果で浮遊容量結合が防止される。誘電体ブロック
10の外形形状は、成形金型によって付与することがで
きる。実施例2とは逆に、対地負荷容量を増大させるの
で、第2、第3の実施例を組み合わせれば、トリミング
電極の容量値の設計自由度が増す。
【0046】実施例4 図11は誘電体ブロックの開放端側の表面に櫛歯状電極
を形成したタイプの誘電体ブロック型フィルタの斜視図
である。図において、対地負荷容量電極(312、31
4)〜(342、344)と隣接共振部との間に接地電
位にある導体60〜69を挿入してある。
【0047】図12は図11に示した誘電体ブロック型
フィルタの一部拡大平面図であり、共振部32及び共振
部33の部分を拡大して示してある。図12を参照する
と、共振部開放端に接続された櫛歯状の電極322、3
32が外部接地導体20に接続された電極200と対向
して対地負荷容量を形成し、隣接共振部にそれぞれ接続
された櫛歯状の電極323、331が対向し、それによ
って結合容量電極を形成させた構造を有する。そして、
隣接した対地負荷容量領域322と対地負荷容量領域3
32との間に外部接地導体20に接続された導体62
を、また、隣接した対地負荷容量領域324と対地負荷
容量領域334との間に外部接地導体20に接続された
導体67を、それぞれ配置して浮遊結合を防止する。こ
の構造も同様の効果を有し、トリミングの効率化を図る
ことができる。
【0048】実施例5 図13は櫛歯状電極を形成したタイプの誘電体ブロック
型フィルタの別の例を示す。図14は図13に示した誘
電体ブロック型フィルタの一部拡大断面図である。浮遊
結合防止の導体60〜69が置かれる位置の誘電体ブロ
ック10の表面に凹部40〜49を設けてある。また、
トリミング後にフィルタに被せるシールド板8を有す
る。シールド板8は誘電体ブロック10の表面に設けら
れた凹部40〜49と対応する位置に金属爪80〜89
を有する。シールド板8は、金属爪80〜89を、誘電
体ブロック10の表面の凹部40〜49にはめ合わせ、
導体60〜69と接続した状態で、誘電体ブロック10
に取り付けられる。この構造も浮遊結合を防止でき、ト
リミングの効率化が図れる他、シールド板8が強化さ
れ、搬送中のシールド板8の変形事故の防止効果も得ら
れる。
【0049】特性の評価 図1〜図14に示した実施例1〜実施例5の誘電体ブロ
ック型フィルタ及び図15、図16に示す従来品(比較
例)について、浮遊結合容量を測定した。測定に当た
り、図1〜図4に示した実施例1の誘電体ブロック型フ
ィルタの開放端付近を、図17に示すように、X1ーX
1線上で切断し、次にY1ーY1、Y2ーY2の位置で
切断した。図18はこのようにして得られた試料を示す
図である。図18に示す試料は結合容量電極及び対地負
荷容量電極の両者を有する。
【0050】次に、図19に示すように、図18に示し
た試料に、容量測定器の高周波プローブ91、92を接
続し、結合容量を測定した。得られた結合容量を「対地
負荷容量電極除去前の結合容量」と称することとする。
図19に示す測定プロセスにおいては、開放端上にはシ
ールド板を被せ、外部接地導体20と共に容量測定器の
ガード電位に接続して、外部接地導体20や空間を介し
た結合を除いた。容量測定器の測定精度は±0.004
pFである。
【0051】次に、図18に示す試料から、対地負荷容
量電極を、トリミングによって除去した。図20はこの
ようにして得られた試料を示す。この試料を用いて、図
21に示すように、容量測定器の高周波プローブ91、
92を接続し、結合容量を測定した。得られた結合容量
を「対地負荷容量電極除去後の結合容量」と称すること
とする。対地負荷容量電極除去後の結合容量変化が浮遊
結合容量になる。
【0052】図6〜図8に示した実施例2の誘電体ブロ
ック型フィルタ、図9、図10に示した実施例3の誘電
体ブロック型フィルタ、図11、12に示した実施例4
の誘電体ブロック型フィルタ、図13、14に示した実
施例5の誘電体ブロック型フィルタ及び図15、16に
示した従来の誘電体ブロック型フィルタについても、同
様の手段により試料を作成し、同様の測定を行なった。
なお、図15において、図1〜図4と同一の構成部分
は、同一の参照符号を付してある。また、図16におい
て、図12と同一の構成部分は同一の参照符号を付して
ある。結果を表1に示す。
【0053】表1において、試料番号1、2は図15に
示した従来品から得られた試料、試料番号3、4は図1
〜図4に示した本発明に係る誘電体ブロック型フィルタ
から得られた試料、試料番号5、6は図6〜図8に示し
た本発明に係る誘電体ブロック型フィルタから得られた
試料、試料番号7、8は図9、図10に示した本発明に
係る誘電体ブロック型フィルタから得られた試料、試料
番号9、10は図16に示した従来品から得られた試
料、試料番号11、12は図11、12に示した本発明
に係る誘電体ブロック型フィルタから得られた試料、試
料番号13、14は図13、14に示した本発明に係る
誘電体ブロック型フィルタから得られた試料である。 表1によると、次の点が明らかである。
【0054】A.開放端側に凹部を有するタイプの誘電
体ブロック型フィルタについて境界部の導体を残した試
料1、2(比較例)の場合、結合容量値の変化(浮遊結
合容量)は最大0.082pFであるのに対し、境界部
の導体を除去した試料3、4(実施例1)の場合は、結
合容量値変化は0.008pF以下であり、対比される
試料1、2の浮遊結合容量の約1/10以下にとどまっ
ている。
【0055】試料5、6(実施例2)の場合、対地負荷
容量電極除去による結合容量変化は測定精度内の0.0
04pF以内に収まっている。対比されるべき試料1、
2との関係では、約1/20以下の浮遊結合容量に改善
されている。
【0056】試料7、8(実施例3)の場合、対地負荷
容量電極除去による結合容量変化は0.006pF以内
に収まっている。
【0057】B.開放端側で櫛形電極を対向させた誘電
体ブロック型フィルタについて何の対策もせず浮遊結合
を許した図16の試料9、10(比較例)では、浮遊結
合容量値が最大で0.068pFであったのに対し、対
比されるべき試料11、12(実施例4)では0.00
8pFであった。また、試料13、14では、結合容量
変化は測定精度以内であった。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、制
御できない要因で、トリミング量が変動しても、特性に
影響が出ない電極構造を有する誘電体ブロック型フィル
タを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る誘電体ブロック型フィルタの斜視
図である。
【図2】図1に示した誘電体ブロック型フィルタの断面
図である。
【図3】図2に示した誘電体ブロック型フィルタの平面
図である。
【図4】図1〜図3に示した誘電体ブロック型フィルタ
のトリミング後の状態を示す斜視図である。
【図5】図1〜図3に示した誘電体ブロック型フィルタ
のトリミング後の状態を示す断面図である。
【図6】本発明に係る誘電体ブロック型フィルタの別の
実施例を示す斜視図である。
【図7】図6に示した誘電体ブロック型フィルタの断面
図である。
【図8】図7に示した誘電体ブロック型フィルタの平面
図である。
【図9】本発明に係る誘電体ブロック型フィルタの更に
別の実施例を示す斜視図である。
【図10】図9に示した誘電体ブロック型フィルタの平
面図である。
【図11】本発明に係る誘電体ブロック型フィルタの更
に別の実施例を示す斜視図である。
【図12】図11に示した誘電体ブロック型フィルタの
一部拡大平面図である。
【図13】本発明に係る誘電体ブロック型フィルタの更
に別の実施例を示す斜視図である。
【図14】図13に示した誘電体ブロック型フィルタの
一部拡大断面図である。
【図15】従来の誘電体ブロック型フィルタの斜視図で
ある。
【図16】従来の誘電体ブロック型フィルタの一部拡大
平面図である。
【図17】浮遊結合容量測定プロセスにおいて、誘電体
ブロック型フィルタの切断工程を示す図である。
【図18】図17に示す工程を経て得られた試料を示す
図である。
【図19】図18に示す試料の容量測定回路を示す図で
ある。
【図20】図18に示した試料に対し対地容量負荷電極
除去を施して得られた試料を示す図である。
【図21】図20に示す試料の容量測定回路を示す図で
ある。
【図22】誘電体ブロック型フィルタのトリミングを説
明する図である。
【図23】図22に示したトリミング工程後のトリミン
グによって、浮遊結合容量の変動により、共振部間の結
合容量が変動する理由を説明する図である。
【符号の説明】
10 誘電体ブロック 20 外部接地導体 31〜34 共振部 310〜340 貫通孔 311〜341 内部導体 312〜342 対地負荷容量電極 313〜343 結合容量電極 40〜49 浮遊容量結合を低減
させる手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−220801(JP,A) 特開 平5−327312(JP,A) 特開 平5−226909(JP,A) 特開 平7−254805(JP,A) 特開 平6−164205(JP,A) 特開 昭62−18801(JP,A) 特開 昭61−262301(JP,A) 実開 昭62−85002(JP,U) 特表 平6−511372(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/205

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの誘電体ブロックを用い、複数の共
    振部を一方向に配列した誘電体ブロック型フィルタであ
    って、 前記誘電体ブロックは、一面側を除くほぼ全外周面に外
    部接地導体を有しており、 前記共振部のそれぞれは、貫通孔と、内部導体と、対地
    負荷容量電極と、結合容量電極とを含み、 前記貫通孔は、前記一面側と、対向する他面側との間
    で、前記誘電体ブロックを貫通しており、 前記内部導体は、前記貫通孔の内部に設けられ、前記他
    面側で前記外部接地導体と接続されており、 前記対地負荷容量電極及び結合容量電極は、前記一面側
    に設けられ、前記内部導体に導通し、 前記対地負荷容量電極は、前記外部接地導体との間で対
    地負荷容量を発生させ、 前記結合容量電極は、隣接する共振部の結合容量電極と
    の間において結合容量を発生させ、 隣接する共振部のうち、少なくとも一方の共振部の対地
    負荷容量電極と、他方の共振部との間に、両者間の浮遊
    容量結合を低減させる手段を有しており、 前記結合容量電極と、前記対地負荷容量電極との間の境
    界部分に、電極導体を持たない領域を有し、前記領域が
    前記浮遊容量結合を低減させる前記手段となる誘電体ブ
    ロック型フィルタ。
  2. 【請求項2】 一つの誘電体ブロックを用い、複数の共
    振部を一方向に配列した誘電体ブロック型フィルタであ
    って、 前記誘電体ブロックは、一面側を除くほぼ全外周面に外
    部接地導体を有しており、 前記共振部のそれぞれは、貫通孔と、内部導体と、対地
    負荷容量電極と、結合容量電極とを含み、 前記貫通孔は、前記一面側と、対向する他面側との間
    で、前記誘電体ブロックを貫通しており、 前記内部導体は、前記貫通孔の内部に設けられ、前記他
    面側で前記外部接地導体と接続されており、 前記対地負荷容量電極及び結合容量電極は、前記一面側
    に設けられ、前記内部導体に導通し、 前記対地負荷容量電極は、前記外部接地導体との間で対
    地負荷容量を発生させ、 前記結合容量電極は、隣接する共振部の結合容量電極と
    の間において結合容量を発生させ、 隣接する共振部のうち、少なくとも一方の共振部の対地
    負荷容量電極と、他方の共振部との間に、両者間の浮遊
    容量結合を低減させる手段を有しており、 隣接する2つの共振部のうち、一方の共振部の対地負荷
    容量電極と、他方の共振部との間に、導体が入り込んで
    おり、 前記導体は、前記浮遊容量結合を低減させる前記手段で
    あって、かつ、前記一方の共振部の結合容量電極である
    誘電体ブロック型フィルタ。
  3. 【請求項3】 一つの誘電体ブロックを用い、複数の共
    振部を一方向に配列した誘電体ブロック型フィルタであ
    って、 前記誘電体ブロックは、一面側を除くほぼ全外周面に外
    部接地導体を有しており、 前記共振部のそれぞれは、貫通孔と、内部導体と、対地
    負荷容量電極と、結合容量電極とを含み、 前記貫通孔は、前記一面側と、対向する他面側との間
    で、前記誘電体ブロックを貫通しており、 前記内部導体は、前記貫通孔の内部に設けられ、前記他
    面側で前記外部接地導体と接続されており、 前記対地負荷容量電極及び結合容量電極は、前記一面側
    に設けられ、前記内部導体に導通し、 前記対地負荷容量電極は、前記外部接地導体との間で対
    地負荷容量を発生させ、 前記結合容量電極は、隣接する共振部の結合容量電極と
    の間において結合容量を発生させ、 隣接する共振部のうち、少なくとも一方の共振部の対地
    負荷容量電極と、他方の共振部との間に、両者間の浮遊
    容量結合を低減させる手段を有しており、 前記誘電体ブロックは、前記一面側がほぼ平面状であ
    り、 前記外部接地導体は、前記一面の周辺部に延長して設け
    られ、 前記対地負荷容量電極は、前記一面上で前記外部接地導
    体と対向し、 隣接する共振部の前記結合容量電極は、前記一面上で互
    いに対向し、 隣接する共振部の前記対地負荷容量電極の間に前記外部
    接地導体より延長された導体を備え、前記導体が浮遊容
    量結合を低減させる前記手段となる誘電体ブロック型フ
    ィルタ。
  4. 【請求項4】 一つの誘電体ブロックを用い、複数の共
    振部を一方向に配列した誘電体ブロック型フィルタであ
    って、 前記誘電体ブロックは、一面側を除くほぼ全外周面に外
    部接地導体を有しており、 前記共振部のそれぞれは、貫通孔と、内部導体と、対地
    負荷容量電極と、結合容量電極とを含み、 前記貫通孔は、前記一面側と、対向する他面側との間
    で、前記誘電体ブロックを貫通しており、 前記内部導体は、前記貫通孔の内部に設けられ、前記他
    面側で前記外部接地導体と接続されており、 前記対地負荷容量電極及び結合容量電極は、前記一面側
    に設けられ、前記内部導体に導通し、 前記対地負荷容量電極は、前記外部接地導体との間で対
    地負荷容量を発生させ、 前記結合容量電極は、隣接する共振部の結合容量電極と
    の間において結合容量を発生させ、 前記共振部のそれぞれは、前記貫通孔を内部に含む凹部
    を有し、前記凹部は薄肉化された誘電体壁部によって囲
    まれており、 前記対地負荷容量電極は、前記誘電体壁部の前記外部接
    地導体と対向する誘電体壁面に設けられ、 前記結合容量電極は、隣接する共振部間に位置する前記
    誘電体壁部の誘電体壁面に形成されており、 前記凹部は、前記結合容量電極と、前記対地負荷容量電
    極との間の境界部分に、前記誘電体壁面を前記外部接地
    導体の方向に凹ませた溝を有し、前記結合容量電極が前
    記溝内に延長されている誘電体ブロック型フィルタ。
JP22019896A 1996-08-21 1996-08-21 誘電体ブロック型フィルタ Expired - Fee Related JP3322334B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22019896A JP3322334B2 (ja) 1996-08-21 1996-08-21 誘電体ブロック型フィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22019896A JP3322334B2 (ja) 1996-08-21 1996-08-21 誘電体ブロック型フィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1065403A JPH1065403A (ja) 1998-03-06
JP3322334B2 true JP3322334B2 (ja) 2002-09-09

Family

ID=16747433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22019896A Expired - Fee Related JP3322334B2 (ja) 1996-08-21 1996-08-21 誘電体ブロック型フィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3322334B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010018612A (ko) * 1999-08-20 2001-03-05 원대철 유전체 필터

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1065403A (ja) 1998-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6400238B1 (en) Dielectric filter having side surface indentation
US4266206A (en) Stripline filter device
EP0312011B1 (en) Dielectric filter
US6275125B1 (en) Wave filter having two or more coaxial dielectric resonators in juxtaposition
US20080100402A1 (en) Monoblock RF resonator/filter
US4894629A (en) Bandpass filter having magnetically coupled resonators
US6577208B2 (en) Radio frequency filter
EP0083132B1 (en) Bandpass filters
US5278527A (en) Dielectric filter and shield therefor
EP0569002A2 (en) Stripline filter and duplexer filter using the same
JP3322334B2 (ja) 誘電体ブロック型フィルタ
JPH03196701A (ja) 三導体構造フィルタの周波数調整法
EP0746052A1 (en) Dielectric filter
JPH0661704A (ja) 可変セラミックフィルターおよび同調方法
JPH07249902A (ja) ストリップ線路フィルタおよびストリップ線路フィルタとマイクロストリップ線路の接続手段
JPH07114322B2 (ja) 回路パタ−ン決定方法
EP1296406A1 (en) Second harmonic spurious mode suppression in half-wave resonators, with application to microwave filtering structures
US5115373A (en) Dielectric filter
Rius et al. Theoretical and experimental study of various types of compensated dielectric bridges for millimeter-wave coplanar applications
JPH0473641B2 (ja)
US20020030557A1 (en) Monoblock dielectric duplexer
US6005456A (en) Dielectric filter having non-conductive adjusting regions
JPH0865007A (ja) 高周波フィルタ
JP2006101557A (ja) 高周波フィルタの調整方法及び調整装置
JP3807562B2 (ja) 高周波フィルタの調整方法及び調整装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020612

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080628

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090628

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090628

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100628

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110628

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120628

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120628

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130628

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees