JP3322216B2 - パターン認識方法及びパターン認識装置並びにパターン照合方法及びパターン照合装置 - Google Patents

パターン認識方法及びパターン認識装置並びにパターン照合方法及びパターン照合装置

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JP3322216B2
JP3322216B2 JP20157398A JP20157398A JP3322216B2 JP 3322216 B2 JP3322216 B2 JP 3322216B2 JP 20157398 A JP20157398 A JP 20157398A JP 20157398 A JP20157398 A JP 20157398A JP 3322216 B2 JP3322216 B2 JP 3322216B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像や音声等の認
識を行うパターン認識方法及びパターン認識装置並びに
パターン照合方法及びパターン照合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パターン認識(例えば顔画像認識や音声
認識)の技術分野において、従来技術の評価の高い方法
は、データベースに登録されたモデル集合から計算され
る2次の統計量(共分散)をもとにパターンの分布、即
ち、上述したデータ空間内にパターンの集合が占める部
分を推定し、これをもとに、パターンからの特徴抽出を
行なうものである。
【0003】例えば、よく知られたKL展開方法は、K
L展開によって特徴抽出を行なうもので文献(M. Turk,
A. Pentland, “Eigenfaces for recognition”,Journ
al of Cognitive Neuroscience, vol. 3, No. 1, 199
1.)に詳しく述べられており、他の方法もこれに準じた
ものが多い。
【0004】KL法では、2つのパターンA、Bを(数
1)に示す通り、P個の基底ベクトルE_i (i=1...P) の
線形結合で近似し、近似データ間で照合をとるものであ
る。
【0005】
【数1】
【0006】KL法は、この基底ベクトルとして、W個
の教示パターンデータから得られる共分散行列の固有値
の大きいものからP個(例えば100個程度)のものに対
応する固有ベクトルを用いる。その基底ベクトルによっ
て空間を構成すれば、 (1)射影された教示データが最もよく分離される、即
ち、区別しやすくなる。 (2)パターンに含まれるノイズ等、不規則に現れる成
分(変動)をとり除くことができるという利点を有する
と考えられている。
【0007】このKL法において注意すべき点は、パタ
ーン標本集合から計算される分布のパラメタの推定精度
が十分高いことを仮定している点である。実際、例えば
顔画像認識において、比較する2つのパターンセットの
統計的性質が変動しなければ非常に精度の高い認識率を
達成されることが実験的にも確認されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のような
従来法における仮定は、データ獲得のプロセスが大きく
異なる場合など、現実には成立しないことがしばしばあ
る。例えば画像認識において比較する2つの画像の撮影
時の照明条件変化は、2種類のパターンセットの間に大
きな統計的性質の変化をもたらし、その結果、画像認識
の十分な精度が得られないという課題を有していた。
【0009】このような問題の根本原因は、従来法が、
比較する2種類のパターンセットが、共通の分布(統計
的パラメタ)から引かれたものであると仮定している点
にある。実際はパターンが2つ以上のかなり異なった分
布に由来する場合はこの前提ではうまく扱えないのは当
然である。
【0010】本発明は、このようなパターンセットの分
布の違いを取り除くような特徴抽出を施すことで上記課
題を解決することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、パターンの分布そのものを記述する統
計量に加えて、一方から他方の変化を捉えた統計量も予
め学習させ利用する。そのため、本発明では、パターン
そのものの共分散行列C_sを推定するパターン共分散推
定手段と、2つのセットでの対応する個々のパターンの
変動(摂動)情報を予め学習させその共分散行列 C_p
を推定する摂動共分散推定手段と、2つの共分散行列 C
_s、C_pを同時に対角化するアフィン変換行列Hを計算
する同時対角化行列計算手段と、同時対角化後に対角成
分の振幅調整を行なう行列Lを計算する再振幅変換行列
計算手段と、これらの合成変換として特徴抽出行列Fを
計算する特徴抽出行列計算手段とを備える。
【0012】これにより、高精度なパターン認識装置が
得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、2つのプロセスで獲得したパターンの集合である教
示用パターンセットA1とB1から計算される統計量を
基にしたパターンの分布と、パターンセットB1のそれ
ぞれの要素 B1i 毎にパターンセットA1の中のB1
iに対応するパターンの集合{A1j(i)}とB1i
との間の摂動から計算される統計量を基にした摂動の
分布とを求め、パターンの分布とB1iのパターン摂動
の分布の交わりの体積を最小化する特徴抽出行列Fiを
求め、教示用パターンセットB1のそれぞれのパターン
B1iに対して、前記特徴抽出行列Fiを用いて特徴量
fB1iを計算し、これら特徴量fB1iの集合{fB
1i}と前記特徴抽出行列の集合{Fi}を予め参照デ
ータベースFb1に保存し、入力されたパターンA2j
に対して前記特徴抽出行列Fiを適用して特徴量fA2
jiを抽出し、前記参照データベースFB1に保存され
た特徴量fB1iの集合{fB1i}の中から前記入力
されたパターンの特徴量fA2jiに最も類似した特徴
量の要素を認識結果として出力するようにしたもので、
パターンと摂動がそれぞれ占める空間は特徴抽出変換に
よって、分布の軸を全て共有し、パターンの分布とその
摂動の分布はあたかも直交したかのような状態になり、
その交わりの体積が最小化されることにより、もとのパ
ターンの空間に入り込んだ摂動(変動)成分が効果的に
取り除かれために、高精度なパターン認識を可能にする
という作用を有する。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
パターン認識方法において、特徴抽出行列Fiは、2つ
のプロセスで獲得したパターンの集合である教示用パタ
ーンセットA1とB1とを獲得し、教示用パターンセッ
トA1及びセットB1のパターンセットからパターン標
本空間の共分散行列 C_sを推定する工程と、パターンセ
ットB1のそれぞれの要素 B1i 毎に、パターンセッ
トA1の中のB1iに対応するパターンの集合{ A1
j(i)}とB1iとの間の摂動パターンのを計算する
工程と、前記計算された摂動パターンの共分散行列 C_p
(i)を推定する工程と、前記2つの共分散行列 C_s,C_p
(i)を同時に対角化し、それぞれ新たに行列D_s(i), D_p
(i)を生成するための同時対角化行列Hiを計算する工
程と、前記対角化された共分散行列 D_s(i), D_p(i)の
対角成分を2つの共分散が表現する分布の交わりが最小
化するように変換する再振幅変換行列Liを計算する工
程と、前記行列Hiと前記行列Liの積から特徴抽出行
列Fiを計算するようにしたもので、高精度なパターン
認識を可能にするという作用を有する。
【0015】請求項3に記載の発明は、2つのプロセス
で獲得したパターンの集合である教示用パターンセット
A1及びセットB1のパターンセットからパターン標本
集合から計算される統計量を基にしたパターンの分布
と、パターンセットB1のそれぞれの要素 B1i 毎
に、パターンセットA1の中の対応するパターンの集合
{A1j(i)}とB1i との間の摂動から計算され
る統計量を基にした摂動の分布とを求め、これらBli
毎の摂動からセットAとセットBの間の平均的摂動分布
を求め、パターンの分布と前記平均的摂動分布の交わり
の体積を最小化する特徴抽出行列Fを求め、2つのプロ
セスで獲得した入力パターンa、bから前記特徴抽出行
列Fを用いてそれぞれ特徴量fa、fbを計算し、特徴
量faとfbの類似度から2つのパターンaとパターン
bが同一のものであるかどうかを判定するもので、パタ
ーンと摂動がそれぞれ占める空間は特徴抽出変換によっ
て、分布の軸を全て共有し、パターンの分布とその摂動
の分布はあたかも直交したかのような状態になり、その
交わりの体積が最小化されることにより、もとのパター
ンの空間に入り込んだ摂動(変動)成分が効果的に取り
除かれために、高精度なパターン照合を可能にするとい
う作用を有する。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項3記載の
パターン照合方法において、特徴抽出行列Fは、2つの
プロセスで獲得したパターンの集合である教示用パター
ンセットA1とB1を獲得し、教示用パターンセットA
1及びセットB1のパターンセットからパターン標本空
間の共分散行列 C_sを推定する工程と、パターンセット
B1のそれぞれの要素 B1i 毎に、パターンセットA
1の中の対応するパターンの集合{ A1j(i)}と
B1i との間の摂動パターンを計算する工程と、これ
らBli毎の摂動パターンからセットAとセットBの間
の平均的摂動分布を計算する工程と、前記計算された平
均的摂動分布の共分散行列 C_pを推定する工程と、前記
2つの共分散行列 C_s, C_pを同時に対角化し、それぞ
れ新たに行列D_s, D_p を生成するための同時対角化行
列Hを計算する工程と、前記対角化された共分散行列 D
_s, D_pの対角成分を2つの共分散が表現する分布の交
わりが最小化するように変換する再振幅変換行列Lを計
算する工程と、前記行列Hと前記行列Lの積から特徴抽
出行列Fを計算するもので、パターンの分布とパターン
の摂動の分布の交わりの体積を最小化する特徴抽出行列
Fを求めることができ、高精度なパターン認識を可能に
するという作用を有する。
【0017】請求項5に記載の発明は、2つのプロセス
で獲得したパターンの集合であるパターンセットA1と
B1を獲得するパターン入力手段と、前記獲得したパタ
ーン標本集合から計算される統計量を基にしたパターン
の分布と、パターンセットB1のそれぞれの要素 B1
i 毎にパターンセットA1の中のB1iに対応するパ
ターンの集合{ A1j(i)}とB1i との間の摂動
から計算される統計量を基にした摂動の分布とを求め、
パターンの分布とB1iのパターン摂動の分布の交わり
の体積を最小化する特徴抽出行列Fiを求め、教示用パ
ターンセットB1のそれぞれのパターンB1iに対し
て、特徴抽出行列Fiを用いて特徴量fB1iを計算
し、これら特徴量の集合{fB1i}を保持するデータ
ベースFB1と前記特徴抽出行列Fiの集合{Fi}を
予め保存する特徴抽出手段と、パターン入力手段から入
力されたパターンA2jから前記特徴抽出行列Fiを用
いて特徴量fA2jiを抽出し、前記参照データベース
FB1に保存された特徴量fB1iの集合{fB1i}
の中から前記入力されたパターンの特徴量fA2jiに
最も類似した特徴量の要素を認識結果として出力する
適マッチ決定手段とを具備するもので、パターンと摂動
がそれぞれ占める空間は特徴抽出変換によって、分布の
軸を全て共有し、パターンの分布とその摂動の分布はあ
たかも直交したかのような状態になり、その交わりの体
積が最小化されることにより、もとのパターンの空間に
入り込んだ摂動(変動)成分が効果的に取り除かれため
に、高精度なパターン照合を可能にするという作用を有
する。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項5記載の
パターン認識装置において、特徴抽出手段は、入力され
た教示用パターンセットA1及びセットB1のパターン
セットから、パターン標本空間の共分散行列 C_sを推定
するパターン共分散推定手段と、パターンセットB1の
それぞれの要素B1i毎にパターンセットA1の中のB
1iに対応するパターンの集合{ A1j(i)}とB
1i との間の摂動の分布とを計算する摂動パターン計
算手段と、前記摂動パターン計算手段によって計算され
た摂動パターンの共分散行列 C_p(i) を推定する摂動共
分散推定手段と2つの共分散行列 C_s, C_p(i) を同時
に対角化し、それぞれ新たに行列D_s(i), D_p(i)を生成
するための同時対角化行列Hiを計算する同時対角化行
列計算手段と、前記同時対角化行列計算手段からの対角
化された共分散行列 D_s(i), D_p(i)の対角成分を2つ
の共分散が表現する分布の交わりが最小化するように変
換する再振幅変換行列Liを計算する再振幅変換行列計
算手段と、前記同時対角化行列計算手段が出力した行列
Hiと前記再振幅変換行列計算手段が出力した行列Li
から特徴抽出行列Fiの積を計算する特徴抽出行列計算
手段とを具備するするもので、パターンの分布とパター
ンの摂動の分布の交わりの体積を最小化する特徴抽出行
Fiを求めることができ、高精度なパターン認識がを
可能にするという作用を有する。
【0019】請求項7に記載の発明は、2つのプロセス
で獲得したパターンの集合であるパターンセットA1と
B1を獲得するパターン入力手段と、前記獲得したパタ
ーン標本集合から計算される統計量を基にしたパターン
の分布と、パターンセットB1のそれぞれの要素 B1
i 毎にパターンセットA1の中のB1iに対応するパ
ターンの集合{ A1j(i)}とB1i との間の摂動
から計算される統計量を基にした摂動のの分布を求め、
これらBli毎の摂動からセットAとセットBの間の平
均的摂動分布を求め、パターンの分布と前記平均的摂動
分布の交わりの体積を最小化する特徴抽出行列Fを求め
保存する特徴抽出手段と、パターン入力手段から入力さ
れた入力パターンa、bから前記特徴抽出行列Fを用い
てそれぞれ特徴量fa、fbを計算し、特徴量faとf
bの類似度から2つのパターンaとパターンbが同一の
ものであるかどうかを判定する同一性判定手段を具備す
るするもので、パターンと摂動がそれぞれ占める空間は
特徴抽出変換によって、分布の軸を全て共有し、パター
ンの分布とその摂動の分布はあたかも直交したかのよう
な状態になり、その交わりの体積が最小化されることに
より、もとのパターンの空間に入り込んだ摂動(変動)
成分が効果的に取り除かれために、高精度なパターン照
合を可能にするという作用を有する。
【0020】請求項8に記載の発明は、請求項7記載の
パターン照合装置において、特徴抽出行列手段は、入力
された教示用パターンセットA1及びセットB1のパタ
ーンセットからパターン標本空間の共分散行列 C_s を
推定するパターン共分散推定手段と、パターンセットB
1のそれぞれの要素B1i毎にパターンセットA1の中
のB1iに対応するパターンの集合{ A1j(i)}
とB1i との間の摂動の分布とを計算する摂動パター
ン計算手段と、前記摂動パターン計算手段によって計算
されたB1i毎の摂動パターンからセットAとセットB
の間の平均的摂動分布を計算し、その平均的摂動分布の
共分散行列 C_p を推定する摂動共分散推定手段と、2
つの共分散行列 C_s, C_p を同時に対角化し、それぞれ
新たに行列D_s, D_p を生成するための同時対角化行列
H を計算する同時対角化行列計算手段と、前記同時対角
化行列計算手段からの対角化された共分散行列 D_s, D_
pの対角成分を2つの共分散が表現する分布の交わりが
最小化するように変換する再振幅変換行列Lを計算する
再振幅変換行列計算手段と、前記同時対角化行列計算手
段が出力した行列Hと前記再振幅変換行列計算手段が出
力した行列Lから特徴抽出行列Fを計算する特徴抽出行
列計算手段と具備するもので、パターンの分布とパター
ンの摂動の分布の交わりの体積を最小化する特徴抽出行
列Fを求めることができ、高精度なパターン照合を可能
にするという作用を有する。
【0021】請求項9に記載の発明は、コンピュータに
記録媒体から読み込まれたプログラムによって動作する
もので、コンピュータによりパターン認識を行うプログ
ラムを記録した記録媒体であって、2つのプロセスで獲
得したパターンの集合であるパターンセットA1とB1
から、パターン標本集合から計算される統計量を基にし
パターンの分布とパターンセットB1のそれぞれの要
素B1i毎にパターンセットA1の中のB1iに対応す
るパターンの集合{ A1j(i)}とB1iとの間の
摂動から計算される統計量を基にした摂動の分布とを求
め、パターン分布と摂動パターンの分布の交わりの体積
を最小化する特徴抽出行列Fiを求めて、教示用パター
ンセットB1のそれぞれのパターンB1iに対して、特
徴抽出行列Fiを用いて特徴量fB1iを計算し、これ
ら特徴量fB1iの集合である参照データベースFB1
と前記特徴抽出行列の集合{Fi}を予め保存してお
き、入力されたパターンA2jから前記特徴抽出行列F
iを用いて特徴量fA2jiを抽出し、前記参照データ
ベースFB1に保存された特徴量fB1iの集合{fB
1i}の中から前記入力されたパターンの特徴量fA2
jiに最も類似した特徴量の要素を認識結果として出力
するもので、パターンと摂動がそれぞれ占める空間は特
徴抽出変換によって、分布の軸を全て共有し、パターン
の分布とその摂動の分布はあたかも直交したかのような
状態になり、その交わりの体積が最小化されることによ
り、もとのパターンの空間に入り込んだ摂動(変動)成
分が効果的に取り除かれために、高精度なパターン認識
を可能にするという作用を有する。
【0022】請求項10に記載の発明は、コンピュータ
に記録媒体から読み込まれたプログラムによって動作す
るもので、コンピュータによりパターン照合を行うプロ
グラムを記録した記録媒体であって、2つのプロセスで
獲得したパターンの集合である教示用パターンセットA
1及びセットB1のパターンセットから、パターン標本
集合から計算される統計量を基にしたパターンの分布と
パターンセットB1のそれぞれの要素B1i毎にパター
ンセットA1の中のB1iに対応するパターンの集合
{ A1j(i)}とB1i との間の摂動から計算され
る統計量を基にした摂動の分布とを求め、前記B1i毎
の摂動パターンからセットAとセットBの間の平均的摂
動分布を求め、パターンの分布と平均的摂動分布の交わ
りの体積を最小化する特徴抽出行列Fを予め求めてお
き、入力された2つのパターンa、bから前記特徴抽出
行列Fを用いてそれぞれ特徴量fa、fbを計算し、特
徴量faとfbの類似度から2つのパターンaとパター
ンbが同一のものであるかどうかを判定するもので、パ
ターンと摂動がそれぞれ占める空間は特徴抽出変換によ
って、分布の軸を全て共有し、パターンの分布とその摂
動の分布はあたかも直交したかのような状態になり、そ
の交わりの体積が最小化されることにより、もとのパタ
ーンの空間に入り込んだ摂動(変動)成分が効果的に取
り除かれために、高精度なパターン照合を可能にすると
いう作用を有する。
【0023】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。 (実施の形態1)図1に、本発明の実施の形態1におけ
るパターン認識装置を身分証照合に適用した顔画像認識
装置のブロック構成図を示し説明する。図1は、顔画像
認識装置をコンピュータシステムで実現したものであ
る。図1において、1は人物の顔画像(パターンA)を
直接撮影するためのビデオカメラ、2は身分証の顔写真
(パターンB)から顔画像を取り込むためのイメージス
キャナ、3、4はビデオカメラ1およびイメージスキャ
ナ2からの画像信号を記憶する画像メモリA、B、5は
プログラムの格納やワーク用のメモリ、6はCPU、
7、8はそれぞれA、Bの画像パターンや、特徴抽出の
実行によって計算された特徴パターンを記憶するパター
ンメモリA、B、9はシステムコンソールとしてのキー
ボード&ディスプレイ、10は画像パターン情報など大
規模なデータを保存するための2次記憶装置(光磁気デ
ィスクなど)、11は参照画像データベース、12〜1
6は外部機器とのデータのやり取りを行うインタフェー
ス(I/F)、17はシステムバス、18は認識結果を
出力する出力端子、19は特徴抽出行列メモリ、20は
コンピュータシステムで構成されている。
【0024】顔画像認識装置は、予め多くの人の身分証
がイメージスキャナ等により顔画像をデータベースに登
録し、ビデオカメラで撮像した顔画像がデータベースに
登録されているか、あるいは登録された身分証のどれに
一番類似しているかを認識するもので、その処理は、登
録人物(インデックスi)毎の特徴抽出行列Fiの計算
と、参照画像データベースFB1の構築を行うオフライ
ン処理と、入力された顔画像が参照画像データベースF
B1に登録済みの人物かどうかの判定と、登録済みであ
ればその最も類似したものをデータベースのエントリか
ら選ぶオンライン処理とに大別される。
【0025】まず、最初にオフライン処理について、図
2のオフライン処理の動作フロー図を用いて説明する。
オフライン処理の目的は、登録人物(インデックスi)
毎の特徴抽出行列Fiの計算と、参照画像データベース
FB1の構築にある。
【0026】まず、ビデオカメラ1から得られた人物顔
の画像信号がI/F12を介してデジタル変換され画像
メモリA3に蓄積される。並行して、当人の身分証顔写
真からイメージスキャナ2によって身分証の顔画像が獲
得されI/F13を介して画像メモリB4に蓄積される
(S10)。この過程は、特徴抽出行列Fiの学習に必
要な十分な教示画像の数が得られる例えば15000人
分程度収集する。 画像メモリに一旦蓄えられた教示画
像は、ビデオカメラからの多数の顔画像はセットA1
(顔画像)と、イメージスキャナからの多数の身分証の
顔画像はセットB1(身分証写真)として、例えば顔画
像データは1次元のデータ列としたパターンAとパター
ンBに変換してパターンメモリAとパターンメモリBに
保持する(S11)。
【0027】特徴抽出行列Fは、以下のステップ12
(S12)〜ステップ16(S16)の手順で計算され
る。顔パターンの標本空間共分散C_sが、パターンセッ
トの一方例えばパターンB1(身分証写真)を用いて
(数2)に従って計算される。なお、パターンA1(顔
画像)のパターンセットAとパターンB1(身分証写
真)とから(数3)によって、顔パターンの標本空間共
分散を計算してもよい(S12)。
【0028】
【数2】
【0029】
【数3】
【0030】パターンセットB1のそれぞれの要素B1
i毎にパターンセットA1の中のB1iに対応するパタ
ーンの集合{ A1j(i)}とB1i との間の摂動の
分布の共分散行列 C_p(i) が(数4)に従って計算され
る(S13)。
【0031】
【数4】
【0032】続いて、2つの共分散 C_s と C_p(i) か
ら(数5)にしたがって同時対角化行列Hiが計算さ
れ、これを用いてC_s, C_p(i)を(数6)に示すように
それぞれ 対角行列D_s(i), D_p(i)に変換する(S1
4)。
【0033】
【数5】
【0034】
【数6】
【0035】変換生成された共分散D_s(i), D_p(i)から
(数7)に従って再振幅変換行列Liが計算される(S
15)。
【0036】
【数7】
【0037】最後に、(数8)に示すように、行列Hi
とLiの合成変換として特徴抽出行列 Fi 計算し、特
徴抽出行列メモリ19に記憶する(S16)。
【0038】
【数8】
【0039】続いて、参照画像データベースFB1構築
のために、教示画像入力の場合と同様に身分証顔画像を
イメージスキャナから取り込み、そのおのおののパター
ンB1iに対して特徴抽出行列Fiを用いて(数9)に
従って特徴ベクトルfB1iを計算し、参照画像データ
ベースFB1に登録する(S17)。
【0040】
【数9】
【0041】なお、ステップ15(S15)の再振幅変
換行列 Li は、(数10)で計算して求めても良い。
【0042】
【数10】
【0043】以上がオフラインで実行されるプロセスで
ある。次に、オンライン処理について、オンライン処理
の動作フローを図3に示し説明する。オンライン処理の
目的は、入力された顔画像が参照画像データベースFB
1に登録済みの人物かどうかの判定と、登録済みであれ
ばその最も類似したものをデータベースのエントリから
選ぶことである。
【0044】ビデオカメラ1から直接取り込まれた顔画
像は、画像メモリA7に記憶され、パターンa2に変換
してパターンメモリAに転送する(S30)。
【0045】パタンメモリAからのパターンA2jは、
オフライン時に求めた特徴抽出行列メモリ19からの特
徴抽出行列Fiを用いて、(数11)に従ってF1〜F
NまでのN個に対応する特徴ベクトルfA2jiの計算
をする(S31)。
【0046】
【数11】
【0047】次は、最適マッチ処理で、参照データベー
スFB1にエントリされた特徴ベクトルfB1iのイン
デックスiを1からNまで変化させ、特徴ベクトルfA
2jiに最も類似した特徴ベクトルを参照画像データベ
ースから選びだし、最も類似度の高いものを認識結果と
して、1つ以上を出力端子18に出力するものである
(S32)。
【0048】ここで、特徴抽出手段の処理の効果は以下
のように説明される。特徴抽出行列 Fi は(数8)に
示されるように、同時対角化行列Hiと再振幅変換行列
Liの積に分解される。(数6)より明らかなように、
行列Hiを用いた同時対角化によって生成されたパター
ン共分散C_sと摂動共分散C_p(i)は固有ベクトルを共有
する。これに引き続いて、行列Liを用いて共分散行列
の対角成分をさらに変換すれば、パターンの分布とBi
に対する摂動分布共分散は、固有ベクトルを共通に持
ち、かつ、対応する固有値(分散)の大きさを逆順にす
ることができる。
【0049】即ち、前者の固有値を降順に x1 > x2 > x
3 ...> xn (全て非負)とすると後者の対応する軸の固
有値は降順に yn > yn-1 > .. > y1 となる。ここで、
共分散行列の固有値は対応する固有ベクトルの方向での
分散、即ち、分布の広がり(の2乗)を示すものであ
る。パターンと摂動がそれぞれ占める空間は特徴抽出変
換によって、分布の軸を全て共有し、かつ、軸方向での
広がりの大きさの順位が逆転することになり、即ち、パ
ターンの分布とその摂動の分布はあたかも直交したかの
ような状態になり、その交わりの体積が最小化される。
これは、特徴抽出によって、もとのパターンの空間に入
り込んだ摂動(変動)成分が効果的に取り除かれたこと
を意味する。摂動とは、2種類のプロセスを通して獲得
された比較パターンの間の違いであるから、これが小さ
くなった状態は、パターン認識にとって理想的な状況で
あるといえる。
【0050】なお、参照画像データベースは、身分証か
らイメージスキャナによりその顔画像をデータベース化
したが、ビデオカメラから顔画像を入力しデータベース
を構築しても構わない。
【0051】また、パターン入力手段として、イメージ
スキャンとビデオカメラを用いたが、どちらか1方であ
っても良く、他の入力手段であっても構わない。
【0052】また、顔画像データ、パターンセットA、
B及び参照画像データベースFB1をオフラインで作成
したが、二次記憶装置10から入力することも可能であ
る。さらに、オフラインで獲得、作成した、顔画像デー
タ、パターンセットA、B及び参照画像データベースF
B1を二次記憶装置10に格納することも可能である。
【0053】なお、本実施の形態では、顔画像認識装置
を例にして説明したが、顔以外に車、部品等の画像デー
タ、あるいは音声データ、文字データ等、パターンデー
タ化することによりパターン認識装置として幅広く応用
が可能である。
【0054】(実施の形態2)本発明の実施の形態2の
パターン照合装置を身分証照合に適用した顔画像照合装
置のブロック構成図を示し説明する。顔画像照合装置の
ブロック構成図は、実施の形態1の顔画像認識装置と同
じ、コンピュータシステムを用いて実現したもので、ブ
ロック構成図の説明は省略する。
【0055】顔画像照合装置は、身分証の顔画像とビデ
オカメラの顔画像が同一のものかどうかを判定するもの
で、その処理は予め多くの人の身分証がイメージスキャ
ナ等により顔画像と、ビデオカメラで撮像した顔画像と
を獲得し、特徴抽出行列Fの計算を行うオフライン処理
と、イメージスキャナから入力された顔画像とビデオカ
メラから入力した顔画像から特徴抽出行列を用いて特徴
量を計算し、特徴量同士の類似度から同一かどうかを判
定するオンライン処理とに大別される。
【0056】まず、最初にオフライン処理について、図
4のオフライン処理の動作フロー図を用いて説明する。
オフライン処理の目的は、特徴抽出行列Fの計算にあ
る。
【0057】まず、ビデオカメラから得られた人物顔の
画像信号がI/Fを介してA/D後画像メモリAに蓄積
される。並行して、当人の身分証顔写真からイメージス
キャナ2によって顔画像が獲得されバスを介して画像メ
モリBに蓄積される。この過程は、特徴抽出行列の学習
に必要な十分な教示画像の数が得られるまで繰り返され
る。
【0058】まず、ビデオカメラ1から得られた人物顔
の画像信号がI/F12を介してデジタル変換された画
像メモリA3に蓄積される。並行して、当人の身分証顔
写真からイメージスキャナ2によって身分証の顔画像が
獲得されI/F13を介して画像メモリB4に蓄積され
る(S40)。この過程は、特徴抽出行列Fの学習に必
要な十分な教示画像の数が得られる例えば15000人
分程度収集する。
【0059】画像メモリに一旦蓄えられた教示画像は、
ビデオカメラからの多数の顔画像はセットA1(顔画
像)として、イメージスキャナからの多数の身分証の顔
画像はセットB1(身分証写真)として、例えば顔画像
データは1次元のデータ列としたパターンAとパターン
Bに変換してパターンメモリAとパターンメモリBに保
持する(S41)。特徴抽出行列Fは、以下のステップ
12(S42)〜ステップ16(S47)の手順で計算
される。顔パターンの標本空間共分散C_sが、パターン
セットの一方例えばパターンB1(身分証写真)を用い
て(数2)に従って計算される。なお、パターンA1
(顔画像)のパターンセットAとパターンB1(身分証
写真)とから(数3)によって、顔パターンの標本空間
共分散を計算してもよい(S42)。
【0060】パターンセットA、Bの間の摂動の共分散
C_p は、パターンセットB1のそれぞれの要素B1i
毎にパターンセットA1の中のB1iに対応するパター
ンの集合{ A1j(i)}とB1i との間の摂動の分
布の共分散行列 C_p(i) を(数4)に従って計算し(S
43)、その加重平均として(数12)に従って計算さ
れる(S44)。
【0061】
【数12】
【0062】続いて、2つの共分散 C_s と C_p から
(数5)に従って同時対角化行列Hを計算し、これを用
いて C_s, C_p を(数6)に示すようにそれぞれ 対角
行列D_s, D_pに変換する(S45)。
【0063】変換生成された共分散 D_s, D_p ら(数
7)に従って再振幅変換行列Lが計算される(S4
6)。最後に、(数8)に示すように、行列HとLの合
成変換として特徴抽出行列F計算し、特徴抽出行列メモ
リ19に記憶する(S47)。
【0064】以上がオフラインで実行されるプロセスで
ある。次に、オンライン処理について、オンライン処理
の動作フロー図を図5に示し説明する。オンライン処理
の目的は、イメージスキャナ1から入力された身分証の
顔画像とビデオカメラ2からの顔画像とが同一人物かど
うかを判定するものである。
【0065】ビデオカメラ1から直接取り込まれた顔画
像(A/D変換後)とイメージスキャナ2から得られた
顔画像は、画像メモリA3、画像メモリB4に入力さ
れ、入力された顔画像は画像メモリA3、画像メモリB
4から読み出され、例えば一次元のデータ列に変換さ
れ、パターンメモリA7及びパターンメモリB8に転送
される(S50)。
【0066】パターンメモリA、Bのパターンa2及び
パターンb2は、オフライン時に予め求めた特徴抽出行
列メモリ19からの特徴抽出行列Fから(数13)、
(数14)により、それぞれ特徴ベクトルfa2、fb
2を求める(S51)。
【0067】
【数13】
【0068】
【数14】
【0069】次に、特徴ベクトルfa2、fb2の両者
の類似度からこれらが同一人物に由来するものであるか
どうかを判定し、判定結果 Y/N をパターン照合のア
ウトプットとして、出力端子18に出力する(S5
2)。
【0070】なお、顔画像データ、パターンセットA、
Bをオフラインで獲得、作成したが、二次記憶装置10
から入力することも可能である。さらに、オフラインで
獲得、作成した、顔画像データ、パターンセットA、B
を二次記憶装置10に格納することも可能である。
【0071】
【発明の効果】以上のように本発明では、パターンが占
める空間と比較する2つのタイプのパターンの間の摂動
が占める空間を直交させるような変換を適用し、両者が
交わる体積を最小化する特徴抽出行列を求めることによ
り、2つのタイプのパターンの間のずれである摂動をと
り除くことができるために、従来法に比べ格段に高精度
なパターン認識及びパターン照合が実現でき、その効果
は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における顔画像認識装置
のブロック構成図
【図2】顔画像認識装置のオフライン処理を説明する動
作フロー図
【図3】顔画像認識装置のオンライン処理を説明する動
作フロー図
【図4】本発明の実施の形態2の顔画像照合装置のオフ
ライン処理を説明する動作フロー図
【図5】顔画像照合装置のオンライン処理を説明する動
作フロー図
【符号の説明】
1 ビデオカメラ(パターンA入力手段) 2 イメージスキャナ(パターンB入力手段) 3 画像メモリA 4 画像メモリB 5 高速アクセスメモリ 6 CPU 7 パターンメモリA 8 パターンメモリB 9 コンソール(キーボード+ディスプレイ) 10 二次記憶手段(光磁気ディスク) 11 参照画像データベース 12 I/Fユニット 13 I/Fユニット 14 I/Fユニット 15 I/Fユニット 16 I/Fユニット 17 システムバス 18 出力端子 19 特徴抽出行列メモリ 20 コンピュータシステム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−171988(JP,A) 相馬正宜外1名,取得過程の極端に異 なる顔画像の識別,電子情報通信学会技 術研究報告,1997年 6月20日,Vo l.97,No.113,pp.1−7 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00 - 7/60 G06K 9/62 - 9/72 G10L 15/00 - 15/28 JICSTファイル(JOIS)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのプロセスで獲得したパターンの集
    合である教示用パターンセットA1とB1から計算され
    る統計量を基にしたパターンの分布と、パターンセット
    B1のそれぞれの要素 B1i 毎にパターンセットA1
    の中のB1iに対応するパターンの集合{A1j
    (i)}とB1i との間の摂動から計算される統計量
    を基にした摂動の分布とを求め、パターンの分布とB1
    iのパターン摂動の分布の交わりの体積を最小化する特
    徴抽出行列Fiを求め、教示用パターンセットB1のそ
    れぞれのパターンB1iに対して、前記特徴抽出行列F
    iを用いて特徴量fB1iを計算し、これら特徴量fB
    1iの集合{fB1i}と前記特徴抽出行列の集合{F
    i}を予め参照データベースFb1に保存し、入力され
    たパターンA2jに対して前記特徴抽出行列Fiを適用
    して特徴量fA2jiを抽出し、前記参照データベース
    FB1に保存された特徴量fB1iの集合{fB1i}
    の中から前記入力されたパターンの特徴量fA2jiに
    最も類似した特徴量の要素を認識結果として出力するこ
    とを特徴とするパターン認識方法。
  2. 【請求項2】 特徴抽出行列Fiは、2つのプロセスで
    獲得したパターンの集合である教示用パターンセットA
    1とB1とを獲得し、教示用パターンセットA1及びセ
    ットB1のパターンセットからパターン標本空間の共分
    散行列 C_sを推定する工程と、パターンセットB1のそ
    れぞれの要素 B1i 毎に、パターンセットA1の中の
    B1iに対応するパターンの集合{ A1j(i)}と
    B1iとの間の摂動パターンのを計算する工程と、前記
    計算された摂動パターンの共分散行列 C_p(i)を推定す
    る工程と、前記2つの共分散行列 C_s,C_p(i)を同時に
    対角化し、それぞれ新たに行列D_s(i), D_p(i)を生成す
    るための同時対角化行列Hiを計算する工程と、前記
    角化された共分散行列 D_s(i), D_p(i)の対角成分を2
    つの共分散が表現する分布の交わりが最小化するように
    変換する再振幅変換行列Liを計算する工程と、前記行
    列Hiと前記行列Liの積から特徴抽出行列Fiを計算
    することを特徴とする請求項1記載のパターン認識方
    法。
  3. 【請求項3】 2つのプロセスで獲得したパターンの集
    合である教示用パターンセットA1及びセットB1のパ
    ターンセットからパターン標本集合から計算される統計
    量を基にしたパターンの分布と、パターンセットB1の
    それぞれの要素B1i 毎に、パターンセットA1の中
    の対応するパターンの集合{ A1j(i)}とB1i
    との間の摂動から計算される統計量を基にした摂動の
    布とを求め、これらBli毎の摂動からセットAとセッ
    トBの間の平均的摂動分布を求め、パターンの分布と前
    記平均的摂動分布の交わりの体積を最小化する特徴抽出
    行列Fを求め、2つのプロセスで獲得した入力パターン
    a、bから前記特徴抽出行列Fを用いてそれぞれ特徴量
    fa、fbを計算し、特徴量faとfbの類似度から2
    つのパターンaとパターンbが同一のものであるかどう
    かを判定することを特徴とするパターン照合方法。
  4. 【請求項4】 特徴抽出行列Fは、2つのプロセスで獲
    得したパターンの集合である教示用パターンセットA1
    とB1を獲得し、教示用パターンセットA1及びセット
    B1のパターンセットからパターン標本空間の共分散行
    列 C_sを推定する工程と、パターンセットB1のそれぞ
    れの要素 B1i 毎に、パターンセットA1の中の対応
    するパターンの集合{ A1j(i)}とB1i との間
    の摂動パターンを計算する工程と、これらBli毎の摂
    動パターンからセットAとセットBの間の平均的摂動分
    布を計算する工程と、前記計算された平均的摂動分布の
    共分散行列 C_pを推定する工程と、前記2つの共分散行
    列 C_s, C_pを同時に対角化し、それぞれ新たに行列D_
    s, D_p を生成するための同時対角化行列Hを計算する
    工程と、前記対角化された共分散行列 D_s, D_pの対角
    成分を2つの共分散が表現する分布の交わりが最小化す
    るように変換する再振幅変換行列Lを計算する工程と、
    前記行列Hと前記行列Lの積から特徴抽出行列Fを計算
    することを特徴とする請求項3記載のパターン照合方
    法。
  5. 【請求項5】 2つのプロセスで獲得したパターンの集
    合であるパターンセットA1とB1を獲得するパターン
    入力手段と、前記獲得したパターン標本集合から計算さ
    れる統計量を基にしたパターンの分布と、パターンセッ
    トB1のそれぞれの要素 B1i 毎にパターンセットA
    1の中のB1iに対応するパターンの集合{ A1j
    (i)}とB1i との間の摂動から計算される統計量
    を基にした摂動の分布とを求め、パターンの分布とB1
    iのパターン摂動の分布の交わりの体積を最小化する特
    徴抽出行列Fiを求め、教示用パターンセットB1のそ
    れぞれのパターンB1iに対して、特徴抽出行列Fiを
    用いて特徴量fB1iを計算し、これら特徴量の集合
    {fB1i}を保持するデータベースFB1と前記特徴
    抽出行列Fiの集合{Fi}を予め保存する特徴抽出手
    段と、パターン入力手段から入力されたパターンA2j
    から前記特徴抽出行列Fiを用いて特徴量fA2jiを
    抽出し、前記参照データベースFB1に保存された特徴
    量fB1iの集合{fB1i}の中から前記入力された
    パターンの特徴量fA2jiに最も類似した特徴量の要
    素を認識結果として出力する最適マッチ決定手段とを具
    備することを特徴とするパターン認識装置。
  6. 【請求項6】 特徴抽出手段は、入力された教示用パタ
    ーンセットA1及びセットB1のパターンセットから、
    パターン標本空間の共分散行列 C_sを推定するパターン
    共分散推定手段と、パターンセットB1のそれぞれの要
    素B1i毎にパターンセットA1の中のB1iに対応す
    るパターンの集合{ A1j(i)}とB1i との間の
    摂動の分布とを計算する摂動パターン計算手段と、前記
    摂動パターン計算手段によって計算された摂動パターン
    の共分散行列 C_p(i) を推定する摂動共分散推定手段と
    2つの共分散行列 C_s, C_p(i) を同時に対角化し、そ
    れぞれ新たに行列D_s(i), D_p(i)を生成するための同時
    対角化行列Hiを計算する同時対角化行列計算手段と、
    前記同時対角化行列計算手段からの対角化された共分散
    行列 D_s(i), D_p(i)の対角成分を2つの共分散が表現
    する分布の交わりが最小化するように変換する再振幅変
    換行列Liを計算する再振幅変換行列計算手段と、前記
    同時対角化行列計算手段が出力した行列Hiと前記再振
    幅変換行列計算手段が出力した行列Liから特徴抽出行
    列Fiの積を計算する特徴抽出行列計算手段とを具備す
    ることを特徴とする請求項5記載のパターン認識装置。
  7. 【請求項7】 2つのプロセスで獲得したパターンの集
    合であるパターンセットA1とB1を獲得するパターン
    入力手段と、前記獲得したパターン標本集合から計算さ
    れる統計量を基にしたパターンの分布と、パターンセッ
    トB1のそれぞれの要素 B1i 毎にパターンセットA
    1の中のB1iに対応するパターンの集合{ A1j
    (i)}とB1i との間の摂動から計算される統計量
    を基にした摂動のの分布を求め、これらBli毎の摂動
    からセットAとセットBの間の平均的摂動分布を求め、
    パターンの分布と前記平均的摂動分布の交わりの体積を
    最小化する特徴抽出行列Fを求め保存する特徴抽出手段
    と、パターン入力手段から入力された入力パターンa、
    bから前記特徴抽出行列Fを用いてそれぞれ特徴量f
    a、fbを計算し、特徴量faとfbの類似度から2つ
    のパターンaとパターンbが同一のものであるかどうか
    を判定する同一性判定手段を具備することを特徴とする
    パターン照合装置。
  8. 【請求項8】 特徴抽出行列手段は、入力された教示用
    パターンセットA1及びセットB1のパターンセットか
    らパターン標本空間の共分散行列 C_s を推定するパタ
    ーン共分散推定手段と、パターンセットB1のそれぞれ
    の要素B1i毎にパターンセットA1の中のB1iに対
    応するパターンの集合{ A1j(i)}とB1i との
    間の摂動の分布とを計算する摂動パターン計算手段と、
    前記摂動パターン計算手段によって計算されたB1i毎
    の摂動パターンからセットAとセットBの間の平均的摂
    動分布を計算し、その平均的摂動分布の共分散行列 C_p
    を推定する摂動共分散推定手段と、2つの共分散行列 C
    _s, C_p を同時に対角化し、それぞれ新たに行列D_s, D
    _p を生成するための同時対角化行列 H を計算する同時
    対角化行列計算手段と、前記同時対角化行列計算手段
    らの対角化された共分散行列 D_s, D_pの対角成分を2
    つの共分散が表現する分布の交わりが最小化するように
    変換する再振幅変換行列 L を計算する再振幅変換行列
    計算手段と、前記同時対角化行列計算手段が出力した行
    列Hと前記再振幅変換行列計算手段が出力した行列Lか
    ら特徴抽出行列Fを計算する特徴抽出行列計算手段と具
    備することを特徴とする請求項7記載のパターン照合装
    置。
  9. 【請求項9】 コンピュータによりパターン認識を行う
    プログラムを記録した記録媒体であって、2つのプロセ
    スで獲得したパターンの集合であるパターンセットA1
    とB1から、パターン標本集合から計算される統計量を
    基にしたパターンの分布とパターンセットB1のそれぞ
    れの要素B1i毎にパターンセットA1の中のB1iに
    対応するパターンの集合{ A1j(i)}とB1i と
    の間の摂動から計算される統計量を基にした摂動の分布
    とを求め、パターン分布と摂動パターンの分布の交わり
    の体積を最小化する特徴抽出行列Fiを求めて、教示用
    パターンセットB1のそれぞれのパターンB1iに対し
    て、特徴抽出行列Fiを用いて特徴量fB1iを計算
    し、これら特徴量fB1iの集合である参照データベー
    スFB1と前記特徴抽出行列の集合{Fi}を予め保存
    しておき、入力されたパターンA2jから前記特徴抽出
    行列Fiを用いて特徴量fA2jiを抽出し、前記参照
    データベースFB1に保存された特徴量fB1iの集合
    {fB1i}の中から前記入力されたパターンの特徴量
    fA2jiに最も類似した特徴量の要素を認識結果とし
    て出力するパターン認識プログラムを記録した記録媒
    体。
  10. 【請求項10】 コンピュータによりパターン照合を行
    うプログラムを記録した記録媒体であって、2つのプロ
    セスで獲得したパターンの集合である教示用パターンセ
    ットA1及びセットB1のパターンセットから、パター
    ン標本集合から計算される統計量を基にしたパターンの
    分布とパターンセットB1のそれぞれの要素B1i毎に
    パターンセットA1の中のB1iに対応するパターンの
    集合{A1j(i)}とB1i との間の摂動から計算
    される統計量を基にした摂動の分布とを求め、前記B1
    i毎の摂動パターンからセットAとセットBの間の平均
    的摂動分布を求め、パターンの分布と平均的摂動分布の
    交わりの体積を最小化する特徴抽出行列Fを予め求めて
    おき、入力された2つのパターンa、bから前記特徴抽
    出行列Fを用いてそれぞれ特徴量fa、fbを計算し、
    特徴量faとfbの類似度から2つのパターンaとパタ
    ーンbが同一のものであるかどうかを判定するパターン
    照合プログラムを記録した記録媒体。
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相馬正宜外1名,取得過程の極端に異なる顔画像の識別,電子情報通信学会技術研究報告,1997年 6月20日,Vol.97,No.113,pp.1−7

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